(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008766
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】化粧品の出し入れに便利なバッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 11/00 20060101AFI20220106BHJP
【FI】
A45C11/00 G
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020064745
(22)【出願日】2020-03-31
(31)【優先権主張番号】201911103131.1
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】518288707
【氏名又は名称】舒泳軍
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】聶争栄
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045BA11
3B045CE07
3B045CE09
(57)【要約】
【課題】本発明は化粧品の出し入れに便利なバッグを開示した。
【解決手段】
バッグを含み、前記バッグの内部の下端には水平かつ等間隔に配列された貯蔵空間が三つ設置され、前記貯蔵空間の上側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には本願発明に動力を提供する伝動機構が設置され、三つの前記貯蔵空間の中にはいずれもバッグ内の化粧品を送り出す送り出し機構が設置され、前記貯蔵空間の左端には化粧品の出し入れ空間を開ける開け機構が設置され、本願発明は作動する時、バッグ内の空間を十分に利用でき、バッグの底部に三つの貯蔵空間を設置することを通じて化粧品の出し入れに便利を与え、また本願発明は自分のニーズに応じて異なる貯蔵空間を開けて化粧品を取り出して使用でき、化粧品の出し入れが簡単かつ便利になる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグを含み、前記バッグの内部の下端には水平かつ等間隔に配列された貯蔵空間が三つ設置され、前記貯蔵空間の上側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には本願発明に動力を提供する伝動機構が設置され、三つの前記貯蔵空間の中にはいずれもバッグ内の化粧品を送り出す送り出し機構が設置され、前記貯蔵空間の左端には化粧品の出し入れ空間を開ける開け機構が設置され、
前記送り出し機構は、前記貯蔵空間の上内壁に位置しかつ下方に開口した移動空間を含み、前記伝動空間の下内壁には下端が前記移動空間の中に伸びた回転ロッドが回転可能に連結され、前記回転ロッドの上端には前記伝動空間の中に位置する第一ばねが設置され、前記回転ロッドの下端には前記移動空間の中に位置する旋転歯車が設置され、前記移動空間の中には前記旋転歯車と噛み合うように連結されかつ前記移動空間の中で左右に移動できるラックが設置され、前記ラックの下端面には前記貯蔵空間の中に位置しかつ前記貯蔵空間の中で左右に移動できるプッシュ板が固定的に設置され、前記プッシュ板の右端面には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰ばねが前記貯蔵空間の右内壁と連結され、前記プッシュ板の左端面には貯蔵ブロックが固定的に設置され、前記貯蔵ブロックの中には左上に開口した収め空間が設置され、前記貯蔵空間の前端の下内壁には外部空間に連通した押しロッド空間が設置され、前記貯蔵ブロックの下端面には前記押しロッド空間の中で左右にスライドできる押しロッドが固定的に設置され、前記貯蔵空間の右端の下内壁には上方に開口したプッシュブロック空間が設置され、前記プッシュブロック空間の中には前記プッシュブロック空間の中で上下に移動できるプッシュブロックが設置され、前記プッシュブロックの下端面には前記プッシュブロック空間の下内壁と連結された弾力ばねが固定的に設置され、前記プッシュブロックの右端面には引き紐が固定的に連結され、
前記伝動機構によって本願発明に動力を提供し、前記開け機構によって化粧品を貯蔵する空間を開け、最後に前記送り出し機構によって化粧品を本願発明から送り出すことを特徴とする化粧品の出し入れに便利なバッグ。
【請求項2】
前記伝動機構は、前記伝動空間の右内壁に固定されたモーターを含み、前記モーターの左端には伝動軸が伝動可能に連結され、前記伝動軸の左端にはスライド歯車がキーによって連結され、前記スライド歯車の中には左方に開口したスライド空間が設置され、前記スライド空間の中には前記スライド空間の中でスライドできるスライダが設置され、前記スライダの左端面には細紐が固定的に連結され、前記伝動軸の右端には回転盤が設置され、前記回転盤の左端面には二つの引っ張りばねが固定的に設置され、二つの前記引っ張りばねがいずれも前記スライド歯車の右端面と連結され、前記伝動空間の下端の左右内壁には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸の左端には前記第一ばねと噛み合うように連結された第二ばねが設置され、前記従動軸の右端には従動歯車が設置され、前記伝動空間の左内壁には外部空間に連通したねじ穴が設置され、前記ねじ穴の中には左端が前記伝動空間の中に伸びたスクリューがねじ山によって連結され、前記伝動空間の前後内壁にはそれぞれ旋転軸が回転可能に連結され、前記旋転軸の左端にはいずれも中間歯車が設置され、前記旋転軸の右端にはいずれも第三傘歯車が設置され、前記旋転軸の下端にはいずれも前記第三傘歯車と噛み合うように連結された第四傘歯車が設置され、前記第四傘歯車によって動力を伝達して他の二つの前記送り出し機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の化粧品の出し入れに便利なバッグ。
【請求項3】
前記開け機構は、前記貯蔵空間の左端の上内壁に位置する止め板空間を含み、前記止め板空間の中には前記止め板空間の中で上下に移動できる止め板が設置され、前記止め板の上端面には麻縄が固定的に連結され、前記止め板空間の下端の右内壁には左方に開口した止めブロック空間が設置され、前記止めブロック空間の中には前記止めブロック空間の中で左右にスライドできる止めブロックが設置され、前記止めブロックの右端面には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねが前記止めブロック空間の右内壁と連結され、前記止めブロックの右端面には前記引き紐の一端が固定的に連結され、前記止め板空間の上内壁には下方に開口した押しブロック空間が設置され、前記押しブロック空間の中には前記押しブロック空間の中で上下にスライドできる押しブロックが設置され、前記押しブロックの右端面には前記細紐の一端が固定的に連結され、前記押しブロックの上内壁には引張力ばねが固定的に設置され、前記引張力ばねが前記押しブロックの上内壁と連結され、前記伝動空間の上端の左右内壁には回転軸が回転可能に連結され、前記回転軸の左端にはリールが設置され、前記リールには前記麻縄が巻き付くように設置され、前記回転軸の右端には前記スライド歯車と噛み合うように連結された回転歯車が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧品の出し入れに便利なバッグ。
【請求項4】
前記引っ張りばねの引張力は前記スライド歯車が前記伝動軸でスライドする時に受けた摩擦力より大きいことを特徴とする請求項2に記載の化粧品の出し入れに便利なバッグ。
【請求項5】
前記止め板の重力は前記止め板が前記止め板空間の中でスライドする時に受けた摩擦力より大きいことを特徴とする請求項3に記載の化粧品の出し入れに便利なバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はバッグ分野に関わり、具体的には化粧品の出し入れに便利なバッグである。
【背景技術】
【0002】
日常の出掛ける時に、バッグは欠かせないものである。バッグは持ち物を携帯することに便利を与えるだけでなく、きれいな身飾りになれ、身なりがもっとおしゃれに見え、そのため、バッグは日常の生活に幅広く応用される。
今まで、バッグはものを貯蔵する機能しかなく、バッグ内のものの種類が多い時、探したい化粧品をすぐに探し出すのは難しく、化粧品の出し入れに不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第108634534号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の解決しようとする問題は化粧品の出し入れに便利なバッグを提供することによって化粧品を取ることが困難であるなどの問題を解決し、化粧品の使用に便利を与えることを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術的プランによって実現される。
【0006】
本願発明の化粧品の出し入れに便利なバッグは、バッグを含み、前記バッグの内部の下端には水平かつ等間隔に配列された貯蔵空間が三つ設置され、前記貯蔵空間の上側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には本願発明に動力を提供する伝動機構が設置され、三つの前記貯蔵空間の中にはいずれもバッグ内の化粧品を送り出す送り出し機構が設置され、前記貯蔵空間の左端には化粧品の出し入れ空間を開ける開け機構が設置され、
前記送り出し機構は、前記貯蔵空間の上内壁に位置しかつ下方に開口した移動空間を含み、前記伝動空間の下内壁には下端が前記移動空間の中に伸びた回転ロッドが回転可能に連結され、前記回転ロッドの上端には前記伝動空間の中に位置する第一ばねが設置され、前記回転ロッドの下端には前記移動空間の中に位置する旋転歯車が設置され、前記移動空間の中には前記旋転歯車と噛み合うように連結されかつ前記移動空間の中で左右に移動できるラックが設置され、前記ラックの下端面には前記貯蔵空間の中に位置しかつ前記貯蔵空間の中で左右に移動できるプッシュ板が固定的に設置され、前記プッシュ板の右端面には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰ばねが前記貯蔵空間の右内壁と連結され、前記プッシュ板の左端面には貯蔵ブロックが固定的に設置され、前記貯蔵ブロックの中には左上に開口した収め空間が設置され、前記貯蔵空間の前端の下内壁には外部空間に連通した押しロッド空間が設置され、前記貯蔵ブロックの下端面には前記押しロッド空間の中で左右にスライドできる押しロッドが固定的に設置され、前記貯蔵空間の右端の下内壁には上方に開口したプッシュブロック空間が設置され、前記プッシュブロック空間の中には前記プッシュブロック空間の中で上下に移動できるプッシュブロックが設置され、前記プッシュブロックの下端面には前記プッシュブロック空間の下内壁と連結された弾力ばねが固定的に設置され、前記プッシュブロックの右端面には引き紐が固定的に連結され、
前記伝動機構によって本願発明に動力を提供し、前記開け機構によって化粧品を貯蔵する空間を開け、最後に前記送り出し機構によって化粧品を本願発明から送り出す。
【0007】
有益なように、前記伝動機構は、前記伝動空間の右内壁に固定されたモーターを含み、前記モーターの左端には伝動軸が伝動可能に連結され、前記伝動軸の左端にはスライド歯車がキーによって連結され、前記スライド歯車の中には左方に開口したスライド空間が設置され、前記スライド空間の中には前記スライド空間の中でスライドできるスライダが設置され、前記スライダの左端面には細紐が固定的に連結され、前記伝動軸の右端には回転盤が設置され、前記回転盤の左端面には二つの引っ張りばねが固定的に設置され、二つの前記引っ張りばねがいずれも前記スライド歯車の右端面と連結され、前記伝動空間の下端の左右内壁には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸の左端には前記第一ばねと噛み合うように連結された第二ばねが設置され、前記従動軸の右端には従動歯車が設置され、前記伝動空間の左内壁には外部空間に連通したねじ穴が設置され、前記ねじ穴の中には左端が前記伝動空間の中に伸びたスクリューがねじ山によって連結され、前記伝動空間の前後内壁にはそれぞれ旋転軸が回転可能に連結され、前記旋転軸の左端にはいずれも中間歯車が設置され、前記旋転軸の右端にはいずれも第三傘歯車が設置され、前記旋転軸の下端にはいずれも前記第三傘歯車と噛み合うように連結された第四傘歯車が設置され、前記第四傘歯車によって動力を伝達して他の二つの前記送り出し機構を制御する。
【0008】
有益なように、前記開け機構は、前記貯蔵空間の左端の上内壁に位置する止め板空間を含み、前記止め板空間の中には前記止め板空間の中で上下に移動できる止め板が設置され、前記止め板の上端面には麻縄が固定的に連結され、前記止め板空間の下端の右内壁には左方に開口した止めブロック空間が設置され、前記止めブロック空間の中には前記止めブロック空間の中で左右にスライドできる止めブロックが設置され、前記止めブロックの右端面には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねが前記止めブロック空間の右内壁と連結され、前記止めブロックの右端面には前記引き紐の一端が固定的に連結され、前記止め板空間の上内壁には下方に開口した押しブロック空間が設置され、前記押しブロック空間の中には前記押しブロック空間の中で上下にスライドできる押しブロックが設置され、前記押しブロックの右端面には前記細紐の一端が固定的に連結され、前記押しブロックの上内壁には引張力ばねが固定的に設置され、前記引張力ばねが前記押しブロックの上内壁と連結され、前記伝動空間の上端の左右内壁には回転軸が回転可能に連結され、前記回転軸の左端にはリールが設置され、前記リールには前記麻縄が巻き付くように設置され、前記回転軸の右端には前記スライド歯車と噛み合うように連結された回転歯車が設置されている。
【0009】
有益なように、前記引っ張りばねの引張力は前記スライド歯車が前記伝動軸でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0010】
有益なように、前記止め板の重力は前記止め板が前記止め板空間の中でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0011】
初期状態において、前記スライド歯車と前記回転歯車とが互いに噛み合った状態にあり、前記プッシュ板は前記復帰ばねの作用で前記プッシュブロックの左側に位置している。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の有益な効果は:本願発明は構成が簡単で、操作が便利であり、作動する時、バッグ内の空間を十分に利用でき、バッグの底部に三つの貯蔵空間を設置することを通じて化粧品の出し入れに便利を与え、また本願発明は自分のニーズに応じて異なる貯蔵空間を開けて化粧品を取り出して使用でき、化粧品の出し入れが簡単かつ便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に
図1~4をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0014】
【発明を実施するための形態】
【0015】
附
図1~4に示している化粧品の出し入れに便利なバッグは、バッグ10を含み、前記バッグ10の内部の下端には水平かつ等間隔に配列された貯蔵空間12が三つ設置され、前記貯蔵空間12の上側には伝動空間44が設置され、前記伝動空間44の中には本願発明に動力を提供する伝動機構42が設置され、三つの前記貯蔵空間12の中にはいずれもバッグ内の化粧品を送り出す送り出し機構13が設置され、前記貯蔵空間12の左端には化粧品の出し入れ空間を開ける開け機構25が設置され、前記送り出し機構13は、前記貯蔵空間12の上内壁に位置しかつ下方に開口した移動空間21を含み、前記伝動空間44の下内壁には下端が前記移動空間21の中に伸びた回転ロッド56が回転可能に連結され、前記回転ロッド56の上端には前記伝動空間44の中に位置する第一ばね36が設置され、前記回転ロッド56の下端には前記移動空間21の中に位置する旋転歯車55が設置され、前記移動空間21の中には前記旋転歯車55と噛み合うように連結されかつ前記移動空間21の中で左右に移動できるラック54が設置され、前記ラック54の下端面には前記貯蔵空間12の中に位置しかつ前記貯蔵空間12の中で左右に移動できるプッシュ板18が固定的に設置され、前記プッシュ板18の右端面には復帰ばね57が固定的に設置され、前記復帰ばね57が前記貯蔵空間12の右内壁と連結され、前記プッシュ板18の左端面には貯蔵ブロック19が固定的に設置され、前記貯蔵ブロック19の中には左上に開口した収め空間20が設置され、前記貯蔵空間12の前端の下内壁には外部空間に連通した押しロッド空間22が設置され、前記貯蔵ブロック19の下端面には前記押しロッド空間22の中で左右にスライドできる押しロッド23が固定的に設置され、前記貯蔵空間12の右端の下内壁には上方に開口したプッシュブロック空間15が設置され、前記プッシュブロック空間15の中には前記プッシュブロック空間15の中で上下に移動できるプッシュブロック17が設置され、前記プッシュブロック17の下端面には前記プッシュブロック空間15の下内壁と連結された弾力ばね16が固定的に設置され、前記プッシュブロック17の右端面には引き紐14が固定的に連結され、前記伝動機構42によって本願発明に動力を提供し、前記開け機構25によって化粧品を貯蔵する空間を開け、最後に前記送り出し機構13によって化粧品を本願発明から送り出す。
【0016】
有益なように、前記伝動機構42は、前記伝動空間44の右内壁に固定されたモーター71を含み、前記モーター71の左端には伝動軸70が伝動可能に連結され、前記伝動軸70の左端にはスライド歯車67がキーによって連結され、前記スライド歯車67の中には左方に開口したスライド空間72が設置され、前記スライド空間72の中には前記スライド空間72の中でスライドできるスライダ66が設置され、前記スライダ66の左端面には細紐35が固定的に連結され、前記伝動軸70の右端には回転盤69が設置され、前記回転盤69の左端面には二つの引っ張りばね68が固定的に設置され、二つの前記引っ張りばね68がいずれも前記スライド歯車67の右端面と連結され、前記伝動空間44の下端の左右内壁には従動軸37が回転可能に連結され、前記従動軸37の左端には前記第一ばね36と噛み合うように連結された第二ばね38が設置され、前記従動軸37の右端には従動歯車45が設置され、前記伝動空間44の左内壁には外部空間に連通したねじ穴47が設置され、前記ねじ穴47の中には左端が前記伝動空間44の中に伸びたスクリュー46がねじ山によって連結され、前記伝動空間44の前後内壁にはそれぞれ旋転軸63が回転可能に連結され、前記旋転軸63の左端にはいずれも中間歯車62が設置され、前記旋転軸63の右端にはいずれも第三傘歯車61が設置され、前記旋転軸63の下端にはいずれも前記第三傘歯車61と噛み合うように連結された第四傘歯車60が設置され、前記第四傘歯車60によって動力を伝達して他の二つの前記送り出し機構13を制御する。
【0017】
有益なように、前記開け機構25は、前記貯蔵空間12の左端の上内壁に位置する止め板空間31を含み、前記止め板空間31の中には前記止め板空間31の中で上下に移動できる止め板24が設置され、前記止め板24の上端面には麻縄30が固定的に連結され、前記止め板空間31の下端の右内壁には左方に開口した止めブロック空間26が設置され、前記止めブロック空間26の中には前記止めブロック空間26の中で左右にスライドできる止めブロック28が設置され、前記止めブロック28の右端面には弾性ばね27が固定的に設置され、前記弾性ばね27が前記止めブロック空間26の右内壁と連結され、前記止めブロック28の右端面には前記引き紐14の一端が固定的に連結され、前記止め板空間31の上内壁には下方に開口した押しブロック空間33が設置され、前記押しブロック空間33の中には前記押しブロック空間33の中で上下にスライドできる押しブロック32が設置され、前記押しブロック32の右端面には前記細紐35の一端が固定的に連結され、前記押しブロック32の上内壁には引張力ばね34が固定的に設置され、前記引張力ばね34が前記押しブロック32の上内壁と連結され、前記伝動空間44の上端の左右内壁には回転軸41が回転可能に連結され、前記回転軸41の左端にはリール40が設置され、前記リール40には前記麻縄30が巻き付くように設置され、前記回転軸41の右端には前記スライド歯車67と噛み合うように連結された回転歯車43が設置されている。
【0018】
有益なように、前記引っ張りばね68の引張力は前記スライド歯車67が前記伝動軸70でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0019】
有益なように、前記止め板24の重力は前記止め板24が前記止め板空間31の中でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0020】
初期状態において、前記スライド歯車67と前記回転歯車43とが互いに噛み合った状態にあり、前記プッシュ板18は前記復帰ばね57の作用で前記プッシュブロック17の左側に位置している。
【0021】
本願発明全体の機械動作の順序は以下の通りである。
【0022】
1:化粧品を取り出す時、モーター71を始動し、モーター71の作動は伝動軸70を駆動して回転させ、伝動軸70の回転によってスライド歯車67を駆動して回転させ、そしてスライド歯車67と噛み合った回転歯車43を駆動して回転させ、回転軸41とリール40を駆動して回転させ、リール40の回転によって麻縄30が引き締められ、止め板24は麻縄30の引張力の作用によって上方への移動を行い、止め板24が上方に移動すると同時に止めブロック28を右方へ止めブロック空間26の中に押し、止め板24の下端が止めブロック28の上側に位置するまで移動した時、止めブロック28は弾性ばね27の弾性力によって弾き出されて止め板24が下方に移動復帰することを止め、止め板24の上端面によって押しブロック32を押しブロック空間33の中に押し、そして細紐35が引き締められ、さらに化粧品を貯蔵する貯蔵空間12を開ける。
2:細紐35が引き締められ、スライド歯車67は細紐35の引張力で左方に移動することによって回転歯車43との噛合から離脱して従動歯車45と噛み合うように連結され、そして従動歯車45を駆動して回転させ、従動歯車45の回転によって従動軸37及び従動軸37の左端の第二ばね38を駆動して回転させ、さらに前記第二ばね38と噛み合うように連結された第一ばね36を駆動して回転させ、回転ロッド56及び回転ロッド56の下端の旋転歯車55を駆動して回転させ、旋転歯車55の回転によって旋転歯車55と噛み合うように連結されたラック54を駆動して左方に移動させ、そしてプッシュ板18とプッシュ板18の左端の貯蔵ブロック19と押しロッド23を駆動して左方に移動させ、さらに収め空間20の中の化粧品を左方に本願発明から送り出す。
3:他の二つの貯蔵空間12の中の化粧品を取り出したい時、手動でスクリュー46を回転させ、スクリュー46が回転する時にねじ穴47の中で左方に押し動かし、こうして左方にスライド歯車67を押し動かして中間歯車62と噛み合うように連結し、スクリュー46によって左方に押し動かす距離が異なることで、スライド歯車67を前後両側の異なる中間歯車62と噛み合うように連結し、さらに本願発明に動力を供給して異なる貯蔵空間12の中の化粧品を本願発明から送り出す。
4:化粧品を貯蔵する時、化粧品を貯蔵ブロック19の中の収め空間20の中に入れ、そして右方に押しロッド23を押し、貯蔵ブロック19とプッシュ板18を右方へ貯蔵空間12の中に押し、プッシュ板18は右方に移動しながらプッシュブロック17を押し、プッシュブロック17が下方に移動することによって引き紐14が引き締められ、止めブロック28は引き紐14によって引き動かされて右方に移動して止め板24を止めることができなくなり、止め板24が自身重力の作用で下方へ移動して貯蔵空間12を閉め、この時、止め板24が押しロッド23を押すことを止め、プッシュ板18が復帰ばね57の弾性力作用で左方へプッシュブロック17の左側に移動し、プッシュブロック17が弾力ばね16の作用で上方に移動復帰し、貯蔵が完了する。
【0023】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。
【手続補正書】
【提出日】2020-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体を含み、前記本体の内部の下端には水平かつ等間隔に配列された貯蔵空間が三つ設置され、前記貯蔵空間の上側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には本願発明に動力を提供する伝動機構が設置され、三つの前記貯蔵空間の中にはいずれもバッグ内の化粧品を送り出す送り出し機構が設置され、前記貯蔵空間の左端には化粧品の出し入れ空間を開ける開け機構が設置され、
前記送り出し機構は移動空間を含み、前記移動空間は前記貯蔵空間の上内壁に位置しかつ下方に開口しており、前記伝動空間の下内壁には下端が前記移動空間の中に伸びた回転ロッドが回転可能に連結され、前記回転ロッドの上端には前記伝動空間の中に位置する第一傘歯車が設置され、前記回転ロッドには前記移動空間の中に位置する旋転歯車が設置され、前記移動空間の中には前記旋転歯車と噛み合うように連結されかつ前記移動空間の内部で左右に移動可能なラックが設置され、前記ラックの下端面には前記貯蔵空間の中に位置しかつ前記貯蔵空間の内部で左右に移動可能なプッシュ板が固定的に設置され、前記プッシュ板の右端面には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰ばねが前記貯蔵空間の右内壁と連結され、前記プッシュ板の左端面には貯蔵ブロックが固定的に設置され、前記貯蔵ブロックの中には左上に開口した収め空間が設置され、前記貯蔵空間の前端の下内壁には外部空間に連通した押しロッド空間が設置され、前記貯蔵ブロックの下端面には前記押しロッド空間の内部で左右にスライド可能な押しロッドが固定的に設置され、前記貯蔵空間の底壁には上方に開口したプッシュブロック空間が設置され、前記プッシュブロック空間の中には前記プッシュブロック空間の内部で上下に移動可能なプッシュブロックが設置され、前記プッシュブロックの下端面には前記プッシュブロック空間の下内壁と連結された弾力ばねが固定的に設置され、前記プッシュブロックの右端面には引き紐が固定的に連結され、
前記伝動機構によって本願発明に動力を提供し、前記開け機構によって化粧品を貯蔵する空間を開け、最後に前記送り出し機構によって化粧品を本願発明から送り出し、
前記伝動機構は、前記伝動空間の右内壁に固定されたモーターを含み、前記モーターの左端には伝動軸が伝動可能に連結され、前記伝動軸にはスライド歯車がキーによって連結され、前記スライド歯車の中には左方に開口したスライド空間が設置され、前記スライド空間の中には前記スライド空間の内部でスライド可能なスライダが設置され、前記スライダの左端面には細紐が固定的に連結され、前記伝動軸には前記スライド歯車の右側に位置する回転盤が設置され、前記回転盤の左端面には二つの引っ張りばねが固定的に設置され、二つの前記引っ張りばねがいずれも前記スライド歯車の右端面と連結され、前記伝動空間の左側内壁と右側内壁の間には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が設置され、前記従動軸には従動歯車が設置され、前記伝動空間の左側内壁には外部空間と連通するねじ穴が設置され、前記ねじ穴の中には左端が前記伝動空間の中に伸びたスクリューがねじ山によって連結され、前記伝動空間の左側内壁と右側内壁の間には旋転軸が回転可能に連結され、前記旋転軸には中間歯車と第三傘歯車が設置され、前記旋転軸の下側にはいずれも前記第三傘歯車と噛み合った第四傘歯車が設置され、前記第四傘歯車によって動力を伝達して他の二つの前記送り出し機構を制御し、
前記開け機構は、前記貯蔵空間の左端の上内壁に位置する止め板空間を含み、前記止め板空間の中には前記止め板空間の内部で上下に移動可能な止め板が設置され、前記止め板の上端面には麻縄が固定的に連結され、前記止め板空間の下端の右内壁には左方に開口した止めブロック空間が設置され、前記止めブロック空間の中には前記止めブロック空間の内部で左右にスライド可能な止めブロックが設置され、前記止めブロックの右端面には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねが前記止めブロック空間の右内壁と連結され、前記止めブロックの右端面には前記引き紐の一端が固定的に連結され、前記止め板空間の上内壁には下方に開口した押しブロック空間が設置され、前記押しブロック空間の中には前記押しブロック空間の内部で上下にスライド可能な押しブロックが設置され、前記押しブロックの右端面には前記細紐の一端が固定的に連結され、前記押しブロックの上側には引張力ばねが固定的に設置され、前記引張力ばねが前記押しブロックの上内壁と連結され、前記伝動空間の左側内壁と右側内壁の間には回転軸が回転可能に連結され、前記回転軸にはリールが設置され、前記リールには前記麻縄が巻き付くように設置され、前記回転軸には前記スライド歯車と噛み合った回転歯車が設置されており、
前記引っ張りばねの引張力は前記スライド歯車が前記伝動軸でスライドする時に受けた摩擦力より大きく、
前記止め板の重力は前記止め板が前記止め板空間の内部でスライドする時に受けた摩擦力より大きく、
化粧品を取り出す時、モーターを始動し、モーターの作動は伝動軸を駆動して回転させ、伝動軸の回転によってスライド歯車を駆動して回転させ、そしてスライド歯車と噛み合った回転歯車を駆動して回転させ、回転軸とリールを駆動して回転させ、リールの回転によって麻縄が引き締められ、止め板は麻縄の引張力の作用によって上方への移動を行い、止め板が上方に移動すると同時に止めブロックを右方へ止めブロック空間の中に押し、止め板の下端が止めブロックの上側に位置するまで移動した時、止めブロックは弾性ばねの弾性力によって弾き出されて止め板が下方に移動復帰することを止め、止め板の上端面によって押しブロックを押しブロック空間の中に押し、そして細紐が引き締められ、さらに化粧品を貯蔵する貯蔵空間を開け、
細紐が引き締められ、スライド歯車は細紐の引張力で左方に移動することによって回転歯車との噛合から離脱して従動歯車と噛み合うように連結され、そして従動歯車を駆動して回転させ、従動歯車の回転によって従動軸及び従動軸の左端の第二傘歯車を駆動して回転させ、さらに前記第二傘歯車と噛み合った第一傘歯車を駆動して回転させ、回転ロッド及び回転ロッドの下端の旋転歯車を駆動して回転させ、旋転歯車の回転によって旋転歯車と噛み合ったラックを駆動して左方に移動させ、そしてプッシュ板とプッシュ板の左端の貯蔵ブロックと押しロッドを駆動して左方に移動させ、さらに収め空間の中の化粧品を左方に本願発明から送り出し、
他の二つの貯蔵空間の中の化粧品を取り出したい時、手動でスクリューを回転させ、スクリューが回転する時にねじ穴の内部で左方に押し動かし、こうして左方にスライド歯車を押し動かして中間歯車と噛み合うように連結し、スクリューによって左方に押し動かす距離が異なることで、スライド歯車を前後両側の異なる中間歯車と噛み合うように連結し、さらに本願発明に動力を供給して異なる貯蔵空間の中の化粧品を本願発明から送り出し、
化粧品を貯蔵する時、化粧品を貯蔵ブロックの中の収め空間の中に入れ、そして右方に押しロッドを押し、貯蔵ブロックとプッシュ板を右方へ貯蔵空間の中に押し、プッシュ板は右方に移動しながらプッシュブロックを押し、プッシュブロックが下方に移動することによって引き紐が引き締められ、止めブロックは引き紐によって引き動かされて右方に移動して止め板を止めることができなくなり、止め板が自身重力の作用で下方へ移動して貯蔵空間を閉め、プッシュ板が復帰ばねの弾性力作用で左方へプッシュブロックの左側に移動し、プッシュブロックが弾力ばねの作用で上方に移動復帰し、貯蔵が完了することを特徴とする化粧品の出し入れに便利なバッグ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はバッグ分野に関わり、具体的には化粧品の出し入れに便利なバッグである。
【背景技術】
【0002】
日常の出掛ける時に、バッグは欠かせないものである。バッグは持ち物を携帯することに便利を与えるだけでなく、きれいな身飾りになれ、身なりがもっとおしゃれに見え、そのため、バッグは日常の生活に幅広く応用される。
今まで、バッグはものを貯蔵する機能しかなく、バッグ内のものの種類が多い時、探したい化粧品をすぐに探し出すのは難しく、化粧品の出し入れに不便である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第108634534号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明の解決しようとする問題は化粧品の出し入れに便利なバッグを提供することによって化粧品を取ることが困難であるなどの問題を解決し、化粧品の使用に便利を与えることを実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術的プランによって実現される。
【0006】
本願発明の化粧品の出し入れに便利なバッグは、本体を含み、前記本体の内部の下端には水平かつ等間隔に配列された貯蔵空間が三つ設置され、前記貯蔵空間の上側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には本願発明に動力を提供する伝動機構が設置され、三つの前記貯蔵空間の中にはいずれもバッグ内の化粧品を送り出す送り出し機構が設置され、前記貯蔵空間の左端には化粧品の出し入れ空間を開ける開け機構が設置され、
前記送り出し機構は移動空間を含み、前記移動空間は前記貯蔵空間の上内壁に位置しかつ下方に開口しており、前記伝動空間の下内壁には下端が前記移動空間の中に伸びた回転ロッドが回転可能に連結され、前記回転ロッドの上端には前記伝動空間の中に位置する第一傘歯車が設置され、前記回転ロッドには前記移動空間の中に位置する旋転歯車が設置され、前記移動空間の中には前記旋転歯車と噛み合うように連結されかつ前記移動空間の内部で左右に移動可能なラックが設置され、前記ラックの下端面には前記貯蔵空間の中に位置しかつ前記貯蔵空間の内部で左右に移動可能なプッシュ板が固定的に設置され、前記プッシュ板の右端面には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰ばねが前記貯蔵空間の右内壁と連結され、前記プッシュ板の左端面には貯蔵ブロックが固定的に設置され、前記貯蔵ブロックの中には左上に開口した収め空間が設置され、前記貯蔵空間の前端の下内壁には外部空間に連通した押しロッド空間が設置され、前記貯蔵ブロックの下端面には前記押しロッド空間の内部で左右にスライド可能な押しロッドが固定的に設置され、前記貯蔵空間の底壁には上方に開口したプッシュブロック空間が設置され、前記プッシュブロック空間の中には前記プッシュブロック空間の内部で上下に移動可能なプッシュブロックが設置され、前記プッシュブロックの下端面には前記プッシュブロック空間の下内壁と連結された弾力ばねが固定的に設置され、前記プッシュブロックの右端面には引き紐が固定的に連結され、
前記伝動機構によって本願発明に動力を提供し、前記開け機構によって化粧品を貯蔵する空間を開け、最後に前記送り出し機構によって化粧品を本願発明から送り出す。
【0007】
有益なように、前記伝動機構は、前記伝動空間の右内壁に固定されたモーターを含み、前記モーターの左端には伝動軸が伝動可能に連結され、前記伝動軸にはスライド歯車がキーによって連結され、前記スライド歯車の中には左方に開口したスライド空間が設置され、前記スライド空間の中には前記スライド空間の内部でスライド可能なスライダが設置され、前記スライダの左端面には細紐が固定的に連結され、前記伝動軸には前記スライド歯車の右側に位置する回転盤が設置され、前記回転盤の左端面には二つの引っ張りばねが固定的に設置され、二つの前記引っ張りばねがいずれも前記スライド歯車の右端面と連結され、前記伝動空間の左側内壁と右側内壁の間には従動軸が回転可能に連結され、前記従動軸には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が設置され、前記従動軸には従動歯車が設置され、前記伝動空間の左側内壁には外部空間と連通するねじ穴が設置され、前記ねじ穴の中には左端が前記伝動空間の中に伸びたスクリューがねじ山によって連結され、前記伝動空間の左側内壁と右側内壁の間には旋転軸が回転可能に連結され、前記旋転軸には中間歯車と第三傘歯車が設置され、前記旋転軸の下側にはいずれも前記第三傘歯車と噛み合った第四傘歯車が設置され、前記第四傘歯車によって動力を伝達して他の二つの前記送り出し機構を制御する。
【0008】
有益なように、前記開け機構は、前記貯蔵空間の左端の上内壁に位置する止め板空間を含み、前記止め板空間の中には前記止め板空間の内部で上下に移動可能な止め板が設置され、前記止め板の上端面には麻縄が固定的に連結され、前記止め板空間の下端の右内壁には左方に開口した止めブロック空間が設置され、前記止めブロック空間の中には前記止めブロック空間の内部で左右にスライド可能な止めブロックが設置され、前記止めブロックの右端面には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねが前記止めブロック空間の右内壁と連結され、前記止めブロックの右端面には前記引き紐の一端が固定的に連結され、前記止め板空間の上内壁には下方に開口した押しブロック空間が設置され、前記押しブロック空間の中には前記押しブロック空間の内部で上下にスライド可能な押しブロックが設置され、前記押しブロックの右端面には前記細紐の一端が固定的に連結され、前記押しブロックの上側には引張力ばねが固定的に設置され、前記引張力ばねが前記押しブロックの上内壁と連結され、前記伝動空間の左側内壁と右側内壁の間には回転軸が回転可能に連結され、前記回転軸にはリールが設置され、前記リールには前記麻縄が巻き付くように設置され、前記回転軸には前記スライド歯車と噛み合った回転歯車が設置されている。
【0009】
有益なように、前記引っ張りばねの引張力は前記スライド歯車が前記伝動軸でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0010】
有益なように、前記止め板の重力は前記止め板が前記止め板空間の内部でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0011】
初期状態において、前記スライド歯車と前記回転歯車とが互いに噛み合った状態にあり、前記プッシュ板は前記復帰ばねの作用で前記プッシュブロックの左側に位置している。
【発明の効果】
【0012】
本願発明の有益な効果は:本願発明は構成が簡単で、操作が便利であり、作動する時、バッグ内の空間を十分に利用でき、バッグの底部に三つの貯蔵空間を設置することを通じて化粧品の出し入れに便利を与え、また本願発明は自分のニーズに応じて異なる貯蔵空間を開けて化粧品を取り出して使用でき、化粧品の出し入れが簡単かつ便利になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に
図1~4をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0014】
【発明を実施するための形態】
【0015】
附
図1~4に示している化粧品の出し入れに便利なバッグは、
本体10を含み、前記
本体10の内部の下端には水平かつ等間隔に配列された貯蔵空間12が三つ設置され、前記貯蔵空間12の上側には伝動空間44が設置され、前記伝動空間44の中には本願発明に動力を提供する伝動機構42が設置され、三つの前記貯蔵空間12の中にはいずれもバッグ内の化粧品を送り出す送り出し機構13が設置され、前記貯蔵空間12の左端には化粧品の出し入れ空間を開ける開け機構25が設置され、
前記送り出し機構13は移動空間21を含み、前記移動空間21は前記貯蔵空間12の上内壁に位置しかつ下方に開口しており、前記伝動空間44の下内壁には下端が前記移動空間21の中に伸びた回転ロッド56が回転可能に連結され、前記回転ロッド56の上端には前記伝動空間44の中に位置する
第一傘歯車36が設置され、
前記回転ロッド56には前記移動空間21の中に位置する旋転歯車55が設置され、前記移動空間21の中には前記旋転歯車55と噛み合うように連結されかつ前記移動空間21
の内部で左右に
移動可能なラック54が設置され、前記ラック54の下端面には前記貯蔵空間12の中に位置しかつ前記貯蔵空間12
の内部で左右に
移動可能なプッシュ板18が固定的に設置され、前記プッシュ板18の右端面には復帰ばね57が固定的に設置され、前記復帰ばね57が前記貯蔵空間12の右内壁と連結され、前記プッシュ板18の左端面には貯蔵ブロック19が固定的に設置され、前記貯蔵ブロック19の中には左上に開口した収め空間20が設置され、前記貯蔵空間12の前端の下内壁には外部空間に連通した押しロッド空間22が設置され、前記貯蔵ブロック19の下端面には前記押しロッド空間22
の内部で左右に
スライド可能な押しロッド23が固定的に設置され、前記貯蔵空間12の
底壁には上方に開口したプッシュブロック空間15が設置され、前記プッシュブロック空間15の中には前記プッシュブロック空間15
の内部で上下に
移動可能なプッシュブロック17が設置され、前記プッシュブロック17の下端面には前記プッシュブロック空間15の下内壁と連結された弾力ばね16が固定的に設置され、前記プッシュブロック17の右端面には引き紐14が固定的に連結され、前記伝動機構42によって本願発明に動力を提供し、前記開け機構25によって化粧品を貯蔵する空間を開け、最後に前記送り出し機構13によって化粧品を本願発明から送り出す。
【0016】
有益なように、前記伝動機構42は、前記伝動空間44の右内壁に固定されたモーター71を含み、前記モーター71の左端には伝動軸70が伝動可能に連結され、前記伝動軸70にはスライド歯車67がキーによって連結され、前記スライド歯車67の中には左方に開口したスライド空間72が設置され、前記スライド空間72の中には前記スライド空間72の内部でスライド可能なスライダ66が設置され、前記スライダ66の左端面には細紐35が固定的に連結され、前記伝動軸70には前記スライド歯車67の右側に位置する回転盤69が設置され、前記回転盤69の左端面には二つの引っ張りばね68が固定的に設置され、二つの前記引っ張りばね68がいずれも前記スライド歯車67の右端面と連結され、前記伝動空間44の左側内壁と右側内壁の間には従動軸37が回転可能に連結され、前記従動軸37には前記第一傘歯車36と噛み合った第二傘歯車38が設置され、前記従動軸37には従動歯車45が設置され、前記伝動空間44の左側内壁には外部空間と連通するねじ穴47が設置され、前記ねじ穴47の中には左端が前記伝動空間44の中に伸びたスクリュー46がねじ山によって連結され、前記伝動空間44の左側内壁と右側内壁の間には旋転軸63が回転可能に連結され、前記旋転軸63には中間歯車62と第三傘歯車61が設置され、前記旋転軸63の下側にはいずれも前記第三傘歯車61と噛み合った第四傘歯車60が設置され、前記第四傘歯車60によって動力を伝達して他の二つの前記送り出し機構13を制御する。
【0017】
有益なように、前記開け機構25は、前記貯蔵空間12の左端の上内壁に位置する止め板空間31を含み、前記止め板空間31の中には前記止め板空間31の内部で上下に移動可能な止め板24が設置され、前記止め板24の上端面には麻縄30が固定的に連結され、前記止め板空間31の下端の右内壁には左方に開口した止めブロック空間26が設置され、前記止めブロック空間26の中には前記止めブロック空間26の内部で左右にスライド可能な止めブロック28が設置され、前記止めブロック28の右端面には弾性ばね27が固定的に設置され、前記弾性ばね27が前記止めブロック空間26の右内壁と連結され、前記止めブロック28の右端面には前記引き紐14の一端が固定的に連結され、前記止め板空間31の上内壁には下方に開口した押しブロック空間33が設置され、前記押しブロック空間33の中には前記押しブロック空間33の内部で上下にスライド可能な押しブロック32が設置され、前記押しブロック32の右端面には前記細紐35の一端が固定的に連結され、前記押しブロック32の上側には引張力ばね34が固定的に設置され、前記引張力ばね34が前記押しブロック32の上内壁と連結され、前記伝動空間44の左側内壁と右側内壁の間には回転軸41が回転可能に連結され、前記回転軸41にはリール40が設置され、前記リール40には前記麻縄30が巻き付くように設置され、前記回転軸41には前記スライド歯車67と噛み合った回転歯車43が設置されている。
【0018】
有益なように、前記引っ張りばね68の引張力は前記スライド歯車67が前記伝動軸70でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0019】
有益なように、前記止め板24の重力は前記止め板24が前記止め板空間31の内部でスライドする時に受けた摩擦力より大きい。
【0020】
初期状態において、前記スライド歯車67と前記回転歯車43とが互いに噛み合った状態にあり、前記プッシュ板18は前記復帰ばね57の作用で前記プッシュブロック17の左側に位置している。
【0021】
本願発明全体の機械動作の順序は以下の通りである。
【0022】
1:化粧品を取り出す時、モーター71を始動し、モーター71の作動は伝動軸70を駆動して回転させ、伝動軸70の回転によってスライド歯車67を駆動して回転させ、そしてスライド歯車67と噛み合った回転歯車43を駆動して回転させ、回転軸41とリール40を駆動して回転させ、リール40の回転によって麻縄30が引き締められ、止め板24は麻縄30の引張力の作用によって上方への移動を行い、止め板24が上方に移動すると同時に止めブロック28を右方へ止めブロック空間26の中に押し、止め板24の下端が止めブロック28の上側に位置するまで移動した時、止めブロック28は弾性ばね27の弾性力によって弾き出されて止め板24が下方に移動復帰することを止め、止め板24の上端面によって押しブロック32を押しブロック空間33の中に押し、そして細紐35が引き締められ、さらに化粧品を貯蔵する貯蔵空間12を開ける。
2:細紐35が引き締められ、スライド歯車67は細紐35の引張力で左方に移動することによって回転歯車43との噛合から離脱して従動歯車45と噛み合うように連結され、そして従動歯車45を駆動して回転させ、従動歯車45の回転によって従動軸37及び従動軸37の左端の第二傘歯車38を駆動して回転させ、さらに前記第二傘歯車38と噛み合った第一傘歯車36を駆動して回転させ、回転ロッド56及び回転ロッド56の下端の旋転歯車55を駆動して回転させ、旋転歯車55の回転によって旋転歯車55と噛み合ったラック54を駆動して左方に移動させ、そしてプッシュ板18とプッシュ板18の左端の貯蔵ブロック19と押しロッド23を駆動して左方に移動させ、さらに収め空間20の中の化粧品を左方に本願発明から送り出す。
3:他の二つの貯蔵空間12の中の化粧品を取り出したい時、手動でスクリュー46を回転させ、スクリュー46が回転する時にねじ穴47の内部で左方に押し動かし、こうして左方にスライド歯車67を押し動かして中間歯車62と噛み合うように連結し、スクリュー46によって左方に押し動かす距離が異なることで、スライド歯車67を前後両側の異なる中間歯車62と噛み合うように連結し、さらに本願発明に動力を供給して異なる貯蔵空間12の中の化粧品を本願発明から送り出す。
4:化粧品を貯蔵する時、化粧品を貯蔵ブロック19の中の収め空間20の中に入れ、そして右方に押しロッド23を押し、貯蔵ブロック19とプッシュ板18を右方へ貯蔵空間12の中に押し、プッシュ板18は右方に移動しながらプッシュブロック17を押し、プッシュブロック17が下方に移動することによって引き紐14が引き締められ、止めブロック28は引き紐14によって引き動かされて右方に移動して止め板24を止めることができなくなり、止め板24が自身重力の作用で下方へ移動して貯蔵空間12を閉め、プッシュ板18が復帰ばね57の弾性力作用で左方へプッシュブロック17の左側に移動し、プッシュブロック17が弾力ばね16の作用で上方に移動復帰し、貯蔵が完了する。
【0023】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。