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特開2022-88068橋梁監視装置、橋梁監視システム、橋梁監視方法、及び橋梁監視プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022088068
(43)【公開日】2022-06-14
(54)【発明の名称】橋梁監視装置、橋梁監視システム、橋梁監視方法、及び橋梁監視プログラム
(51)【国際特許分類】
   E01D 22/00 20060101AFI20220607BHJP
   G16Y 10/30 20200101ALI20220607BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20220607BHJP
   G08B 21/18 20060101ALI20220607BHJP
【FI】
E01D22/00 Z
G16Y10/30
G16Y40/10
G08B21/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020200308
(22)【出願日】2020-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】505389695
【氏名又は名称】首都高速道路株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591216473
【氏名又は名称】一般財団法人首都高速道路技術センター
(71)【出願人】
【識別番号】513220562
【氏名又は名称】首都高技術株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507230382
【氏名又は名称】首都高メンテナンス西東京株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】510106968
【氏名又は名称】首都高メンテナンス東東京株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】510273798
【氏名又は名称】首都高メンテナンス神奈川株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】517078057
【氏名又は名称】Innovation Farm株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】高橋 成典
(72)【発明者】
【氏名】松原 拓朗
(72)【発明者】
【氏名】山本 一貴
(72)【発明者】
【氏名】張 広鋒
(72)【発明者】
【氏名】右高 裕二
(72)【発明者】
【氏名】柳瀬 匡雄
(72)【発明者】
【氏名】岡田 昇一
(72)【発明者】
【氏名】多胡 功
【テーマコード(参考)】
2D059
5C086
【Fターム(参考)】
2D059AA31
2D059GG39
2D059GG55
5C086AA48
5C086CA22
5C086DA08
5C086DA14
5C086GA01
5C086GA10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】監視対象となった橋梁の傾斜を振動等の影響があったとしても確実に検知し、橋梁の異常を監視できる感知装置及び監視システム等を提供する。
【解決手段】橋梁監視装置10は、橋梁と当接する当接部19と、当接部19に防振材27を介して接続された筐体部20と、筐体部20の内部に収容され当接部19を介して当接された橋梁の傾斜を検知する傾斜検知センサ部と、傾斜検知センサ部が検知した検知情報を無線通信により送信する検知情報送信部と、を備える。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
橋梁と当接する当接部と、
前記当接部に防振材を介して接続された筐体部と、
前記筐体部の内部に収容され前記当接部を介して当接された前記橋梁の傾斜を検知する傾斜検知センサ部と、
前記傾斜検知センサ部が検知した検知情報を無線通信により送信する検知情報送信部と、を備える
ことを特徴とする橋梁監視装置。
【請求項2】
前記傾斜検知センサ部は、前記防振材とは異なる他の防振材を介して筐体部に固定されている請求項1に記載の橋梁監視装置。
【請求項3】
前記防振材は、ゲル状部材を備え、当該ゲル状部材により振動を低減していることを特徴とする請求項1または2に記載の橋梁監視装置。
【請求項4】
前記橋梁は鋼材からなる部分を備え、
前記当接部は、前記鋼材からなる部分と当接する面部に磁石を備えている請求項1ないし3に記載の橋梁監視装置。
【請求項5】
前記筐体部は、前記当接部に備えられた前記磁石の磁力を遮蔽するように磁気シールドされていることを特徴とする請求項4に記載の橋梁監視装置。
【請求項6】
前記傾斜検知センサ部は2軸傾斜計を用いて前記橋梁の傾斜を検知する請求項1ないし5に記載の橋梁監視装置。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の橋梁監視装置を用いた橋梁を監視する橋梁監視システムであって、
前記橋梁監視システムの監視対象となる橋梁の設定を受け付ける監視対象設定部と、
前記橋梁監視装置が検知した前記検知情報を前記無線通信により取得する傾斜情報取得部と、
前記傾斜情報取得部により取得された前記検知情報に基づき前記橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する傾斜情報判定部と、
前記傾斜情報判定部が前記橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに前記橋梁の異常を報知する報知部と、
を備える
ことを特徴とする橋梁監視システム。
【請求項8】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の橋梁監視装置を用いた橋梁を監視する橋梁監視方法であって、
前記橋梁監視方法の監視対象となる橋梁の設定を受け付ける監視対象設定ステップと、
前記橋梁監視装置が検知した前記検知情報を前記無線通信により取得する傾斜情報取得ステップと、
前記傾斜情報取得ステップにより取得された前記検知情報に基づき前記橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する傾斜情報判定ステップと、
前記傾斜情報判定ステップが前記橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに前記橋梁の異常を報知する報知ステップと、
を実行する
ことを特徴とする橋梁監視方法。
【請求項9】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の橋梁監視装置を用いた橋梁を監視する橋梁監視プログラムであって、
橋梁監視システムに用いられるコンピュータに、
監視対象となる橋梁の設定を受け付ける監視対象設定機能と、
前記橋梁監視装置が検知した前記検知情報を前記無線通信により取得する傾斜情報取得機能と、
前記傾斜情報取得機能により取得された前記検知情報に基づき前記橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する傾斜情報判定機能と、
前記傾斜情報判定機能が前記橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに前記橋梁の異常を報知する報知機能と、
を実現させる
ことを特徴とする橋梁監視プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁監視装置、橋梁監視システム、橋梁監視方法、及び橋梁監視プログラムに関し、特に橋梁の傾斜を遠隔地で監視することができる橋梁監視装置、橋梁監視システム、橋梁監視方法、及び橋梁監視プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
道路を構成する橋梁を監視する場合、従来、監視対象となった橋梁の特定位置を監視カメラが撮影し、監視カメラの撮影データに基づいて当該橋梁の特定位置の変位を測定して当該橋梁の異常を検知していた(特許文献1参照)。しかし、監視カメラを用いて橋梁を監視する方法では、監視カメラを常時駆動するため消費電力が大きいという問題があった。
【0003】
そこで、監視対象となった橋梁に傾斜計を設置して傾斜角度の変化を測定することで、当該構造物を監視する方法が考案された(特許文献2参照)。しかし、構造物の傾斜角度を測定することで当該構造物を監視しようとしても、車両等による振動の影響が大きく構造物の傾斜角度の変化量を確実に測定することができない場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-158112号公報
【特許文献2】特開2020-16115号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本開示は、監視対象となった橋梁の傾斜を振動等の影響があったとしても確実に検知し、橋梁の異常を監視できる橋梁監視装置、橋梁監視システム、橋梁監視方法、及び橋梁監視プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、第1の態様に係る橋梁監視装置は、橋梁と当接する当接部と、当接部に防振材を介して接続された筐体部と、筐体部の内部に収容され当接部を介して当接された橋梁の傾斜を検知する傾斜検知センサ部と、傾斜検知センサ部が検知した検知情報を無線通信により送信する検知情報送信部と、を備える。
【0007】
第2の態様は、第1の態様に係る橋梁監視装置において、傾斜検知センサ部は、防振材とは異なる他の防振材を介して筐体部に固定されていることとしてもよい。
【0008】
第3の態様は、第1または第2の態様に係る橋梁監視装置において、防振材は、ゲル状部材を備え、当該ゲル状部材により振動を低減していることとしてもよい。
【0009】
第4の態様は、第1ないし第3の態様に係る橋梁監視装置において、橋梁は鋼材からなる部分を備え、当接部は、鋼材からなる部分と当接する面部に磁石を備えていることとしてもよい。
【0010】
第5の態様は、第4の態様に係る橋梁監視装置において、筐体部は、当接部に備えられた磁石の磁力を遮蔽するように磁気シールドされていることとしてもよい。
【0011】
第6の態様は、第1ないし第5の態様に係る橋梁監視装置において、傾斜検知センサ部は2軸傾斜計を用いて橋梁の傾斜を検知することとしてもよい。
【0012】
第7の態様は、第1ないし第6のいずれか1の態様に係る橋梁監視装置を用いた橋梁を監視する橋梁監視システムであって、橋梁監視システムの監視対象となる橋梁の設定を受け付ける監視対象設定部と、橋梁監視装置が検知した検知情報を無線通信により取得する傾斜情報取得部と、傾斜情報取得部により取得された検知情報に基づき橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する傾斜情報判定部と、傾斜情報判定部が橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに橋梁の異常を報知する報知部と、を備える。
【0013】
第8の態様は、第1ないし第6のいずれか1の態様に係る橋梁監視装置を用いた橋梁を監視する橋梁監視方法であって、橋梁監視方法の監視対象となる橋梁の設定を受け付ける監視対象設定ステップと、橋梁監視装置が検知した検知情報を無線通信により取得する傾斜情報取得ステップと、傾斜情報取得ステップにより取得された検知情報に基づき橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する傾斜情報判定ステップと、傾斜情報判定ステップが橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに前記橋梁の異常を報知する報知ステップと、を実行する。
【0014】
第9の態様は、第1ないし第6のいずれか1の態様に係る橋梁監視装置を用いた橋梁を監視する橋梁監視プログラムであって、橋梁監視システムに用いられるコンピュータに、監視対象となる橋梁の設定を受け付ける監視対象設定機能と、橋梁監視装置が検知した検知情報を無線通信により取得する傾斜情報取得機能と、傾斜情報取得機能により取得された検知情報に基づき橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する傾斜情報判定機能と、傾斜情報判定機能が橋梁の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに橋梁の異常を報知する報知機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0015】
本開示に係る橋梁監視装置、橋梁監視システム、橋梁監視方法、及び橋梁監視プログラムによれば、監視対象となった橋梁の傾斜を振動等の影響があったとしても確実に検知し、橋梁の異常を監視することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本実施形態に係る橋梁監視装置及び橋梁監視システムを含む全体的な構成を示す図。
図2】橋梁監視装置が橋梁に設置された状態を示す図。
図3】橋梁監視装置の外観を示し、(a)が側面図、(b)が正面図、(c)が下面図。
図4】橋梁監視装置の内部を示し、(a)が側面図、(b)が正面図。
図5】橋梁監視装置の断面を示し、(a)が側面図、(b)が正面図。
図6】筐体部における防振材及びその周辺を拡大して示す図。
図7】橋梁監視装置の機能ブロック図の一例を示す図。
図8】容器の内部を示し、(a)が正面図、(b)が下面図。
図9】容器における防振材及びその周辺を拡大して示す図。
図10】橋梁監視システムのハードの構成を示すブロック図。
図11】橋梁監視システムのソフトの構成を示すブロック図。
図12】橋梁監視プログラムのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1乃至図11を参照して本開示に係る橋梁監視装置10及び橋梁監視システム12の一実施形態について説明する。図1を参照して、橋梁監視装置10及び橋梁監視システム12を含む全体的な構成について説明する。図1は本実施形態に係る橋梁監視装置10及び橋梁監視システム12を含む全体的な構成を示す。
【0018】
橋梁監視装置10は監視対象となる橋梁13に設置される。橋梁監視装置10が検知した橋梁13の傾斜はLPWA(Low Power Wide Area)の無線通信を介して橋梁監視システム12に送信される。
【0019】
橋梁監視装置10は、後述するように、傾斜検知センサ部28、検知情報送信部29、制御部40、電源部31、及び記憶部32を備える。橋梁監視装置10は、傾斜検知センサ部28を用いて橋梁13の傾斜を検知する。橋梁監視装置10が検知した橋梁13の傾斜とは、重力加速度のx成分及びy成分、及び重力加速度のx成分及びy成分に基づいて算出された橋梁13の傾斜角度の両方を含み得る。
【0020】
橋梁監視システム12は、ユーザによって運用されるシステムであり、LPWAのプラットフォーム14に有線/無線通信接続されている。プラットフォームとは、基地局設備などLPWAを運用するのに必要な基盤設備のことである。橋梁監視システム12はLPWAのプラットフォーム14にインターネット14aを介して有線/無線接続されてもよい。
【0021】
図2を参照して、橋梁監視装置10が橋梁13に設置された状態について説明する。図2は、橋梁監視装置10が橋梁13に設置された状態を示す。橋梁13は、上部構造としての橋体15と下部構造としての橋脚16とを備える。橋梁13は、2以上の橋体15を連結させて、橋体15同士の連結部を橋脚16が支持することで構成される。さらに、橋梁13は、上部構造と下部構造との間に設置される支承17を備える。
【0022】
橋梁13が地震を受けた場合、及び橋梁13の経年劣化が進んだ場合など、当該橋梁13を構成する橋体15若しくは橋脚16が傾斜することがある。橋梁監視装置10は、1つの橋体15に対して及び1つの橋脚16に対して1台ずつ設置される。橋体15に設置された橋梁監視装置10は、橋体15と一体となって傾斜することで橋体15の傾斜を検知する。橋脚16に設置された橋梁監視装置10は、橋脚16と一体となって傾斜することで橋脚16の傾斜を検知する。
【0023】
橋梁監視装置10は、図3に示すように、永久磁石18を備えた磁石保持プレート22を備える。永久磁石18は、両側をヨーク部18aに挟持された状態で磁石保持プレート22に取り付けられている。永久磁石18及びヨーク部18aの背面部は、橋梁監視装置10の当接部19となっている。
【0024】
橋梁監視装置10は、橋体15又は橋脚16の鋼材部、若しくは橋体15及び橋脚16の鋼材部に対して、永久磁石18の吸引力により取り付けられる。橋梁監視装置10の当接部19が、橋体15若しくは橋脚16の鋼材部に当接される。
【0025】
図3乃至図8を参照して、橋梁監視装置10の構成について説明する。図3は、橋梁監視装置10の外観を示し、(a)が側面図、(b)が正面図、(c)が下面図である。図4は、橋梁監視装置10の内部を示し、(a)が側面図、(b)が正面図である。図4は、橋梁監視装置10から側面シールド板部23を取り除いた状態を示している。
【0026】
図5は、橋梁監視装置10の断面を示し、(a)が側面図、(b)が正面図である。図5(b)は図5(a)におけるA-A断面を示している。図6は、筐体部20における防振材27及びその周辺を拡大して示す。図7は、橋梁監視装置10の機能ブロック図の一例を示す。図8は、容器30の内部を示し、(a)が正面図、(b)が下面図である。
【0027】
橋梁監視装置10は、図3に示すように、略直方体の筐体部20とアンテナ部21とを備える。筐体部20は、磁性材金属でできており、永久磁石18の磁力が内部に侵入するのを遮蔽する磁気シールド機能を備える。アンテナ部21は、検知情報送信部29の中空線を担う。
【0028】
筐体部20は、図3に示すように、側面シールド板部23、正面シールド板部24、上面シールド板部25、及び底面シールド板部26を備える。筐体部20の背面は、図5(a)に示すように、磁石保持プレート22により覆われている。磁石保持プレート22も、シールド板部23~26と同様に、磁性材金属でできており、永久磁石18の磁力が筐体部20の内部に侵入するのを遮蔽する。従って、筐体部20は、永久磁石18の磁力を遮蔽することができ、内部の傾斜検知センサ部28及び検知情報送信部29は永久磁石18の磁力の影響を受けない。
【0029】
磁石保持プレート22は、図5(a)に示すように、上端部と下端部とが前方に屈曲し、上部筐体取付部22aと下部筐体取付部22bとを備える。筐体部20は、上部筐体取付部22aと下部筐体取付部22bとに防振材27を介して取り付けられる。
【0030】
図5(a)(b)に示すように、筐体部20の上面シールド板部25と底面シールド板部26とは、磁石保持プレート22の上部筐体取付部22aと下部筐体取付部22bとに防振材27に挟持された状態で取り付けられる。筐体部20は、磁石保持プレート22に防振材27に挟持された状態で取り付けられることで、当接部19に接続される。
【0031】
防振材27は、本実施形態では、シリコーンゲルを防振ゲルとして利用したゲルブッシュを用いた。図6を参照して、筐体部20における防振材27及び防振材27の周囲の構成について説明する。図6は、筐体部20における防振材27及びその周辺を拡大して示す。
【0032】
防振材27は、中心部にネジ35が貫通する貫通穴37を備える。貫通穴37は、その内周に嵌合する筒状のカラー38を備える。上面シールド板部25及び底面シールド板部26は、防振材27に挟持された状態で上部筐体取付部22a及び下部筐体取付部22bに固定される。ネジ35は、ワッシャー36を介してカラー38を挟み込む。ネジ35は、ナット33に螺合する。
【0033】
カラー38は金属などの硬質材でできているので、ネジ35の締め付け力はカラー38によって受け止められ、防振材27、上面シールド板部25、及び底面シールド板部26に伝達されるネジ35の締め付け力はカラー38によって減少される。従って、防振材27は、ネジ35とナット33に締め付けられた状態でも硬化することなく、ゲル状のまま上面シールド板部25及び底面シールド板部26を挟持する。
【0034】
筐体部20は、上面シールド板部25及び底面シールド板部26において、防振材27を介在させた状態で磁石保持プレート22に接続される。従って、橋梁13から磁石保持プレート22に伝達した交通振動は、防振材27に吸収されるので、筐体部20への伝達は抑制される。交通振動とは車両が走行する際に地面、及び建物などの構造物に生じる振動のことである。
【0035】
磁石保持プレート22は左右両側に永久磁石18を備え、永久磁石18の吸着力により磁石保持プレート22は橋梁13の鋼材部分に取り付けられる。永久磁石18及びヨーク部18aの裏面が当接部19であり、当接部19が橋梁13の鋼材部分に当接する。
【0036】
橋梁監視装置10は永久磁石18の吸着力によって橋梁13に取り付けられることができるので、当該取り付けの施工などを容易に行うことができ、橋梁13側に別途部材などを準備する必要がない。
【0037】
容器30は、図5に示すように、フレーム板42に固定される。フレーム板42は上側の板と下側の板が前方に延出しており、上側と下側の板の間に容器30を収納する。フレーム板42が側面シールド板部23に取り付けられることで、容器30は筐体部20に固定される。フレーム板42は、磁性材金属からなり磁気シールド機能を備える。フレーム板42は永久磁石18の磁力が透過するのを抑制し、容器30に届く永久磁石18の磁力を低減する。
【0038】
容器30は方形箱形の容器形状になっている。容器30は容器本体30aと蓋30bから構成されている。容器本体30aは開口を有し、蓋30bは容器本体30aの開口を覆い塞ぐように構成されている。
【0039】
容器30の外壁は、プラスチック樹脂によって形成され、内部に雨水、粉塵などの侵入を防ぐ構造になっている。容器30は、後述する傾斜検知センサ部28、検知情報送信部29、制御部40、電源部31、及び記憶部32を収納する。
【0040】
容器30は、容器本体30aの開口を蓋30bにより塞ぐように構成されているので、雨水、粉塵などの侵入を防ぐことができ、内部に収納された傾斜検知センサ部28、検知情報送信部29、制御部40、電源部31、及び記憶部32は雨水及び粉塵などの影響を受け難い。
【0041】
アンテナ部21は、底面シールド板部26に固定され、先端が下方に向かって延設されている。アンテナ部21は、検知情報送信部29と接続され、LPWAによる無線通信の空中線として用いられる。無線通信の信号は筐体部20の磁気シールド機能により遮蔽されるので、アンテナ部21は筐体部20の外側に設置される。
【0042】
次に、図7を参照して、橋梁監視装置10の機能について説明する。図7は、橋梁監視装置10の機能ブロック図の一例を示す。図7に示すように、本実施形態の橋梁監視装置10は、傾斜検知センサ部28、検知情報送信部29、制御部40、電源部31、及び記憶部32を備えている。
【0043】
傾斜検知センサ部28は、2軸傾斜計を備えている。2軸傾斜計は、重力加速度のx成分及びy成分を検出し、検出された重力加速度のx成分及びy成分に基づいて橋梁監視装置10のx軸方向及びy軸方向の傾斜角度を検知する。
【0044】
本実施形態では、2軸傾斜計のx軸に橋梁監視装置10のロール軸を合わせ、2軸傾斜計のy軸に橋梁監視装置10のピッチ軸を合わせた(図3参照)。従って、橋梁監視装置10のロールの傾斜量は重力加速度のy成分に基づいて算出され、橋梁監視装置10のピッチの傾斜量は重力加速度のx成分に基づいて算出される。
【0045】
なお、2軸傾斜計のx軸に橋梁監視装置10のピッチ軸を合わせ、2軸傾斜計のy軸に橋梁監視装置10のロール軸を合わせた状態で、2軸傾斜計を橋梁監視装置10に実装してもよい。この場合は、橋梁監視装置10のロールの傾斜量は重力加速度のx成分に基づいて算出され、橋梁監視装置10のピッチの傾斜量は重力加速度のy成分に基づいて算出される。
【0046】
検知情報送信部29は、傾斜検知センサ部28が検知した橋梁13の傾斜を検知情報としてLPWAによる無線通信により橋梁監視システム12へ送信する。LPWAは低消費電力で長距離の通信ができる通信規格である。
【0047】
ここでいう検知情報とは、傾斜検知センサ部28が検知した重力加速度のx成分及びy成分に基づいて算出した橋梁監視装置10の傾斜量のこと、若しくは、傾斜検知センサ部28が検知した重力加速度のx成分及びy成分そのものであってもよい。ただし、傾斜検知センサ部28が検知した重力加速度のx成分及びy成分を検知情報として橋梁監視システム12へ送信した場合、橋梁監視システム12において重力加速度のx成分及びy成分に基づいて橋梁監視装置10の傾斜量を算出する。
【0048】
LPWAは、IoT(Internet of Things)機器による無線通信に適しているとされ、低消費電力でありながら広域的な無線通信が可能である。本実施形態では、LPWAの中でもSIGFOX(登録商標)の通信規格を用いている。SIGFOX(登録商標)は、伝送距離が最大50km程度であり、他のLPWAの通信規格の伝送距離1km~10数km程度に比べて長距離なのが特徴である。
【0049】
なお、LPWAの通信規格には、他にもLoRaWAN(登録商標)、エルトレス(ELTRES:登録商標)などがあり、橋梁監視システムの使用状況によってはこれらの通信規格を用いてもよい。
【0050】
また、LPWAの他に第三世代(3G)、第四世代(4G)移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、LTE-M(Long Term Evolution for machine-Type-communication)などの無線通信方式があり、橋梁監視システムの使用状況によってはこれらの無線通信を用いてもよい。
【0051】
本実施形態では、傾斜検知センサ部28と検知情報送信部29との間の信号、情報などの送受信は有線接続により行われている。なお、傾斜検知センサ部28と検知情報送信部29とはブルートゥース(Bluetooth:登録商標)により無線接続されていてもよい。ブルートゥース(登録商標)は、携帯情報機器などで数mから数10m程度の近距離無線通信を行う。
【0052】
制御部40は、傾斜検知センサ部28の動作制御を行うと供に、検知情報送信部29の動作制御を行い、傾斜検知センサ部28が検知した検知情報を橋梁監視システム12に送信するなどの動作制御を行う。
【0053】
電源部31は、3個の一次リチウム電池31aが用いられ、橋梁監視装置10の各機能部に電力を供給する。電源部31が備える一次リチウム電池31aの数は、橋梁監視装置10の継続使用期間などの使用状況によって適宜変更でき1個でも2個でもよく、4個以上でもよい。
【0054】
記憶部32は、傾斜検知センサ部28が検知した検知情報を検知情報送信部29が送信するまで一時的に記憶し、橋梁監視装置10の各機能部の動作制御に必要なプログラム、及び初期設定情報などを記憶する。
【0055】
図8及び図9を参照して、傾斜検知センサ部28、検知情報送信部29、制御部40、電源部31、及び記憶部32が容器30の内部に収納される様子について説明する。図8は、容器30の内部を示し、(a)が側面図、(b)が下面図である。図9は、容器30における防振材27及びその周辺を拡大して示す。
【0056】
傾斜検知センサ部28は、基板34の上に2軸傾斜計を含む回路が形成されることで実装される。検知情報送信部29、制御部40、及び記憶部32は、基板34の上に図示しない回路が形成されることで実装される。基板34は、図8に示すように、電源部31の一次リチウム電池31aのリード線31bが接続されるコネクタ34aを備える。
【0057】
基板34は、容器30内の容器本体30aの開口付近にあって、底面シールド板部26に対して平行な状態で収納される。容器本体30aの開口付近であり、容器本体30aの内周壁四隅のそれぞれにネジ受けとなるボス39が形成されている(図9参照)。
【0058】
基板34は、ボス39の上面に設置されネジ35により固定されることで、底面シールド板部26に対して平行な状態となる。ネジ35と供にワッシャー36が用いられる。基板34は防振材27であるゲルブッシュに挟持されて容器30の内部に固定される。基板34は防振材27を介してボス39に固定されるので、防振材27は橋梁13の交通振動が基板34に伝達されるのを抑制することができる。
【0059】
防振材27は、中心部にネジ35が貫通する貫通穴37を備える。貫通穴37は、その内周に嵌合する筒状のカラー38を備える。基板34は、防振材27に挟持された状態でボス39に固定される。ネジ35は、ワッシャー36を介してカラー38を挟み込む。ネジ35は、ナット33に螺合する。
【0060】
カラー38は金属などの硬質材でできているので、ネジ35の締め付け力はカラー38によって受け止められ、防振材27及び基板34に伝達されるネジ35の締め付け力はカラー38によって減少される。従って、防振材27は、ボス39に固定された状態でも硬化することなく、ゲル状のまま基板34を挟持する。
【0061】
2軸傾斜計は、図示しないセンサ回路とともにMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造される。2軸傾斜計は、モールド成形された筐体の中に一体的に収納され、当該筐体に平行な2軸(XY)方向の直線加速度を検出する。
【0062】
2軸傾斜計は、初期状態において2軸傾斜計の筐体を水平状態にして備え、傾斜した状態における重力加速度のx成分及びy成分を計測する。2軸傾斜計が計測した重力加速度のx成分及びy成分は、傾斜検知センサ部28の検知情報として検知情報送信部29によって橋梁監視システム12へ向けて送信される。
【0063】
傾斜検知センサ部28の検知情報は、重力加速度のx成分及びy成分、及び重力加速度のx成分及びy成分に基づいて算出された橋梁監視装置10の傾斜角度の両方を含み得る。本実施形態では、2軸傾斜計のx軸に橋梁監視装置10のロール軸を合わせ、2軸傾斜計のy軸に橋梁監視装置10のピッチ軸を合わせた。従って、橋梁監視装置10のピッチの傾斜量は重力加速度のx成分に基づいて算出され、ロールの傾斜量は重力加速度のy成分に基づいて算出される。
【0064】
本実施形態で用いた2軸傾斜計はMEMS技術で作成された。MEMS技術を用いた2軸傾斜計を用いることで、2軸傾斜計は軽量で小型になり橋梁監視装置10の軽量小型化に益するものとなった。さらに、MEMS技術を用いることで、傾斜を検出する素子と、この素子からの信号を処理する信号処理回路との集積化が容易となり製造コストを下げることが可能となった。
【0065】
また、本実施形態では2軸傾斜計として静電容量式のものを用いた。静電容量式2軸傾斜計は、ピエゾ抵抗式2軸傾斜計と比較して省電力であるため、橋梁監視装置10の省電力化に益するものである。
【0066】
次に、図10及び11を参照して本実施形態にかかる橋梁監視システム12について説明する。橋梁監視システム12は、コンピュータなどの情報処理装置の一種であり主にユーザに操作され、I/Oインターフェース70、Read Only Memory(ROM)71、Random Access Memory(RAM)72、記憶部73、Central Processing Unit(CPU)74等を備えている。
【0067】
橋梁監視システム12は、I/Oインターフェース70を介してインターネット14aを含む外部のネットワークに対してデータなどの送受信を行う。若しくは、I/Oインターフェース70を介してLPWAのプラットフォーム14に対してデータなどの送受信を行う。
【0068】
橋梁監視システム12は、後述する橋梁監視プログラムをROM71若しくは記憶部73に保存し、RAM72などで構成されるメインメモリに橋梁監視プログラムを取り込む。そして、CPU74は、橋梁監視プログラムを取り込んだメインメモリにアクセスして橋梁監視プログラムを実行する。
【0069】
橋梁監視システム12の記憶部73は、橋梁監視プログラムを実行するために利用されるアプリケーション、各種データ、その他の関連アプリケーション、及び関連データなどが記憶される。
【0070】
次に図11を参照して、橋梁監視システム12における各機能構成について説明する。橋梁監視システム12は、橋梁監視プログラムを実行することで、監視対象設定部81、傾斜情報取得部82、傾斜情報判定部84、及び報知部86をCPU74に備える。
監視対象設定部81は、橋梁監視システム12の監視対象となる橋梁13の設定を受け付ける。
【0071】
監視対象となる橋梁13は、1つであっても良いし複数あってもよい。橋梁監視装置10は、自機を識別する識別コードを橋梁監視装置10の記憶部32に記憶している。この識別コードは、n桁のコードであり、n桁のうち先頭のm桁が対応する橋梁13を示す橋梁識別コードになる。
【0072】
監視対象設定部81は、橋梁監視システム12が用いる橋梁監視装置10に紐付けられた識別コードを記憶部73に記憶することで監視対象となる橋梁13の設定を受け付ける。橋梁監視システム12は、複数の橋梁監視装置10を用いてもよく、これら複数の橋梁監視装置10の各々に紐付けられた識別コードを記憶部73に記憶する。
傾斜情報取得部82は、橋梁監視装置10が検知した検知情報を無線通信により取得する。
【0073】
橋梁監視装置10は、検知した検知情報と自機の識別コードとを一組にし、検知情報と識別コードとを紐付けて、橋梁監視システム12に送信する。傾斜情報取得部82は、検知情報と識別コードとを一組にして取得する。取得した検知情報は、識別コードを参照することで、どの橋梁13のどの橋梁監視装置10によって検知されたのか判別することができる。本実施形態では、無線通信はLPWAを用いる。
【0074】
傾斜情報判定部84は、傾斜情報取得部82により取得された検知情報に基づき橋梁13の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する。
【0075】
橋梁13は、交通振動、風雨、及び微弱な地震などの影響を受けて、ときより微小な振動、及び微小な傾斜などを繰り返している。従って、橋梁監視システム12のユーザにより閾値を設定し、当該閾値を超えた橋梁13の傾斜角度の変化量について着目するために、当該判定を行う。
【0076】
報知部86は、傾斜情報判定部84が橋梁13の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに橋梁13の異常を報知する。
【0077】
異常の報知を受けたユーザは、橋梁13の傾斜角度の元になった検知情報に紐付けられた識別コードを参照することで、どの橋梁13のどの橋梁監視装置10において傾斜角度の異常が発生したのかを認識することができる。
ユーザは、傾斜角度の異常が報知される状況では、一般車両が橋梁13を通行することは危険と断定してもよい。
【0078】
次に、図12を参照して、橋梁監視プログラムの流れを示すフローチャートを用い、本開示に係る橋梁監視方法を橋梁監視プログラムとともに説明する。本開示の橋梁監視方法は、橋梁監視プログラムに基づいて、橋梁監視システム12のCPU74により実行される。
【0079】
橋梁監視プログラムは、図10のCPU74に対して、監視対象設定機能、傾斜情報取得機能、傾斜情報判定機能、及び報知機能の各機能を実行させる。これらの機能は図示の順に実行されるが、適宜、順番を入れ替えて実行することもできる。なお、各機能は前述の橋梁監視システム12の説明と重複するため、その詳細な説明は省略する。
【0080】
監視対象設定機能は、橋梁監視システム12の監視対象となる橋梁13の設定を受け付ける(81S:監視対象設定ステップ)。
傾斜情報取得機能は、橋梁監視装置10が検知した検知情報を無線通信により取得する(82S:傾斜情報取得ステップ)。
【0081】
傾斜情報判定機能は、傾斜情報取得機能より取得された検知情報に基づき橋梁13の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたか否かを判定する(84S:傾斜情報判定ステップ)。
【0082】
報知機能は、傾斜情報判定機能が橋梁13の傾斜角度の変化量が所定の閾値を超えたと判定した場合に、ユーザに橋梁13の異常を報知する(86S:報知ステップ)。
【0083】
上記した実施形態によれば以下のことが可能となる。即ち、橋梁監視装置10は、静電容量式2軸傾斜計を用いて橋梁13の傾斜を検知している。静電容量式2軸傾斜計は、他の方式の2軸傾斜計と比べて消費電力が小さい。従って、橋梁監視装置10は省電力性能に優れている。
【0084】
さらに、橋梁監視装置10は、橋梁監視システム12へ検知情報を送信する際に無線通信としてLPWAを用いる。LPWAは他の通信方式と比べて消費電力が小さい。従って、橋梁監視装置10は省電力性能に優れている。
【0085】
さらに、筐体部20は磁性材金属を用いて構成され磁気シールド機能を備えるので、内部に収納される傾斜検知センサ部28は永久磁石18の磁界の影響を受けること無く傾斜を検出することができる。
【0086】
さらに、筐体部20は、防振材27に挟持された状態で当接部19に固定されるので、橋梁13の交通振動は筐体部20と当接部19の間に介在する防振材27により低減され、筐体部20の内部に収納された傾斜検知センサ部28が受ける交通振動の影響を抑制することができる。
【0087】
さらに、基板34は、容器30の内部に防振材27に挟持された状態で固定されるので、たとえ橋梁13の交通振動が容器30に伝わったとしても防振材27により低減され、容器30の内部に収納された基板34が受ける交通振動の影響を抑制することができる。
【0088】
さらに、容器30の容器本体30a及び蓋30bはプラスチック樹脂により形成され、容器本体30aの開口を蓋30bにより塞ぐように構成されている。容器30のこの構成により、雨水及び粉塵などが容器30の内部へ侵入するのを防ぐことができる。
【0089】
さらに、上記した実施形態では、橋梁監視装置10は永久磁石18の吸引力により橋梁13の鋼材部に設置することとしている。このため、橋梁監視装置10の橋梁13への取り付け施工などを容易に行うことができ、橋梁13側に別途部材などを準備する必要がない。
【0090】
本開示は上記した実施形態に係る橋梁監視システムに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の変形例、若しくは応用例により実施可能である。
【0091】
上記した実施形態では、橋梁監視装置10は、橋梁監視システム12へ検知情報を送信する際に無線通信としてLPWAを用いた。しかし、LPWAに代えて第三世代(3G)、第四世代(4G)移動通信システム、LTEなどの無線通信方式による無線通信を用いてもよい。
【符号の説明】
【0092】
10 橋梁監視装置
12 橋梁監視システム
13 橋梁
14 LPWAのプラットフォーム
14a インターネット
15 橋体
16 橋脚
17 支承
18 永久磁石
18a ヨーク部
19 当接部
20 筐体部
21 アンテナ部
22 磁石保持プレート
22a 上部筐体取付部
22b 下部筐体取付部
23 側面シールド板部
24 正面シールド板部
25 上面シールド板部
26 底面シールド板部
27 防振材
28 傾斜検知センサ部
29 検知情報送信部
30 容器
30a 容器本体
30b 蓋
31 電源部
31a 一次リチウム電池
31b リード線
32 記憶部
33 ナット
34 基板
34a コネクタ
35 ネジ
36 ワッシャー
37 貫通穴
38 カラー
39 ボス
40 制御部
42 フレーム板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12