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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022088185
(43)【公開日】2022-06-14
(54)【発明の名称】振込処理装置及び振込処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/08 20120101AFI20220607BHJP
【FI】
G06Q20/08
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020200480
(22)【出願日】2020-12-02
(71)【出願人】
【識別番号】598049322
【氏名又は名称】株式会社三菱UFJ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 寛明
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA23
(57)【要約】
【課題】振込処理における入力ミスを軽減するための技術を提供することである。
【解決手段】本発明の一態様は、所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報を入力するよう要求し、前記入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する判定部と、前記付加情報が前記入力要件を充足すると判定されると、振込処理を続行する振込処理部と、を有する振込処理装置に関する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報を入力するよう要求し、前記入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する判定部と、
前記付加情報が前記入力要件を充足すると判定されると、振込処理を続行する振込処理部と、
を有する振込処理装置。
【請求項2】
前記付加情報は、前記振込処理を識別する情報である、請求項1記載の振込処理装置。
【請求項3】
前記入力要件は、前記所定の預金口座に対して予め設定される、請求項1又は2記載の振込処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、インターネットバンキングを介しユーザから前記所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報入力画面を提供し、前記付加情報入力画面に入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する、請求項1乃至3何れか一項記載の振込処理装置。
【請求項5】
前記判定部は、インターネットバンキングを介しユーザから前記所定の預金口座への振込要求を取得すると、前記入力要件に対応する付加情報入力画面を提供し、前記付加情報入力画面に入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する、請求項1乃至3何れか一項記載の振込処理装置。
【請求項6】
所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報を入力するよう要求するステップと、
前記入力された付加情報が入力要件を充足するか判定するステップと、
前記付加情報が前記入力要件を充足すると判定されると、振込処理を続行するステップと、
をコンピュータが実行する振込処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融技術(フィンテック)に関する。
【背景技術】
【0002】
金融機関における振込又は振替の一形態として、私製振込が従来から利用されている。私製振込とは、金融機関が用意した振込依頼書の代わりに、振込先の企業や団体等が独自に作成した振込依頼書を利用した振込処理を意味する。例えば、私製振込による振込依頼書には、通常の振込処理に必要とされる振込先口座の金融機関、種別、口座番号及び振込金額や依頼人情報等の情報に加えて、企業や団体等によって当該振込処理を特定するのに利用される整理番号等の付加情報が印字されることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-254439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような私製振込では、振込人は金融機関の店頭まで出向き、窓口で振込手続を行う必要がある。整理番号等を入力するだけであれば、振込人はATM端末やインターネットバンキングで依頼人情報に整理番号を付加することも可能である。
【0005】
しかしながら、振込人が自ら整理番号等を入力する場合、整理番号を誤って入力したり、請求書の整理番号以外の数字や記号等を入力してしまうなどの入力ミスが発生するおそれがある。この場合、受取人は入力ミスのため、当該振込を特定することが困難になる。
【0006】
また、私製振込は基本的に金融機関の窓口での振込を前提としており、インターネットバンキングを多用するユーザは、不便を感じるかもしれない。
【0007】
本発明の課題は、振込処理における入力ミスを軽減するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報を入力するよう要求し、前記入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する判定部と、前記付加情報が前記入力要件を充足すると判定されると、振込処理を続行する振込処理部と、を有する振込処理装置に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、振込処理における入力ミスを軽減するための技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施例によるインターネットバンキングシステムを示す概略図である。
図2】本発明の一実施例による振込処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施例による振込処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図4】本発明の一実施例による振込先入力画面を示す図である。
図5】本発明の一実施例による口座情報を示す図である。
図6】本発明の一実施例による付加情報入力画面を示す図である。
図7】本発明の一実施例による入力要件指定情報を示す図である。
図8】本発明の一実施例による振込金額入力画面を示す図である。
図9】本発明の一実施例による振込処理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
以下の実施例では、付加情報の入力が必要とされる振込処理を実現する振込処理装置が開示される。
【0013】
[インターネットバンキングシステム]
図1を参照して、本発明の一実施例によるインターネットバンキングシステムを説明する。図1は、本発明の一実施例によるインターネットバンキングシステムを示す概略図である。
【0014】
図1に示されるように、本発明の一実施例によるインターネットバンキングシステム10は、ユーザ端末50及び振込処理装置100を含む。インターネットバンキングシステム10は、典型的には、銀行等の金融機関によって運営され、インターネットに接続されたコンピュータシステムである。インターネットバンキングシステム10にログインした個人、法人、各種団体等のユーザは、残高照会、振込、振替等の各種金融取引サービスをユーザ端末50を介し利用することができる。
【0015】
ユーザ端末50は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレット等の情報処理装置である。例えば、ユーザが自己の預金口座から所望の振込先口座に資金を振り込む場合、ユーザは、ユーザ端末50を操作し、インターネットバンキングシステム10にログインした後、インターネットバンキングシステム10によって提供される画面を操作し、インターネットバンキングシステム10に振込要求を送信する。ユーザ端末50から振込要求を受信すると、インターネットバンキングシステム10の振込処理装置100は、後述する振込処理を実行し、ユーザの預金口座から振込先口座に資金を移動する。
【0016】
振込処理装置100は、振込先の金融機関名、本支店名、口座種別、口座番号及び振込金額と依頼人情報の入力を必要とする通常の振込処理と共に、私製振込における整理番号等の付加情報の入力が必要とされる振込処理を実現可能である。すなわち、振込処理装置100は、ユーザからの振込要求が付加情報の入力が必要とされる振込処理であるか判断し、ユーザからの振込要求が付加情報の入力が必要とされる振込処理である場合、ユーザに付加情報を入力するよう要求する。ユーザ端末50からユーザによって入力された付加情報を取得すると、振込処理装置100は、取得した付加情報が入力要件を充足するか判定し、付加情報が入力要件を充足する場合に限って、振込処理を続行する。他方、ユーザによって入力された付加情報が入力要件を充足しない場合、振込処理装置100は、入力ミスがあると判断し、振込処理を実行しない。
【0017】
例えば、入力要件は、限定することなく、付加情報に利用される英数字、平仮名、片仮名等の文字種別、桁数等の文字数又はこれらの組み合わせ、これらの情報を表現又は符号化した情報であってもよい。
【0018】
これにより、店頭での私製振込をインターネットバンキングによって代替することが可能になると共に、付加情報の入力が必要とされる振込処理における入力ミスや入力し忘れ等を軽減することが可能になる。なお、以下の実施例では、振込処理に着目するが、本発明はこれに限定されず、他の何れかの口座間資金移動取引であってもよい。
【0019】
ここで、振込処理装置100は、サーバによって実現され、例えば、図2に示されるようなハードウェア構成を有してもよい。すなわち、振込処理装置100は、バスBを介し相互接続されるドライブ装置101、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU(Central Processing Unit)104、インタフェース装置105及び通信装置106を有する。
【0020】
振込処理装置100における後述される各種機能及び処理を実現するプログラムを含む各種コンピュータプログラムは、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記録媒体107によって提供されてもよい。プログラムを記憶した記録媒体107がドライブ装置101にセットされると、プログラムが記録媒体107からドライブ装置101を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体107により行う必要はなく、ネットワークなどを介し何れかの外部装置からダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータなどを格納する。メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムやデータを読み出して格納する。プロセッサとして機能するCPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムやプログラムを実行するのに必要なパラメータなどの各種データに従って、後述されるような振込処理装置100の各種機能及び処理を実行する。インタフェース装置105は、ネットワーク又は外部装置に接続するための通信インタフェースとして用いられる。通信装置106は、外部装置と通信するための各種通信処理を実行する。
【0021】
しかしながら、振込処理装置100は、上述したハードウェア構成に限定されるものでなく、他の何れか適切なハードウェア構成により実現されてもよい。
【0022】
[振込処理装置]
次に、図3~8を参照して、本発明の一実施例による振込処理装置100を説明する。本実施例では、振込処理装置100は、私製振込を利用していたユーザ等の予め契約した口座への振込が行われる際、振込人に付加情報を入力させ、入力された付加情報が所定の入力要件を充足する場合にのみ、振込処理を実行する。図3は、本発明の一実施例による振込処理装置100の機能構成を示すブロック図である。
【0023】
図3に示されるように、振込処理装置100は、判定部110及び振込処理部120を有する。これら各部は、振込処理装置100にインストールされた1以上のプログラムをCPU104に実行させる処理により実現される。
【0024】
判定部110は、所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報を入力するよう要求し、入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する。具体的には、ユーザがインターネットバンキングシステム10を利用して振込処理を実行する場合、ユーザはまずユーザ端末50上に表示されるインターネットバンキングシステム10のログイン画面にユーザ識別情報及びパスワード等の認証情報を入力し、インターネットバンキングシステム10にログインする。ユーザは、ユーザ端末50を操作してインターネットバンキングシステム10が提供する各種金融取引から振込処理を選択すると、図4に示されるような振込先入力画面に振込先の金融機関名、本支店名、口座種別、口座番号等の振込先情報を入力する。
【0025】
入力された振込先情報を含む振込要求を受信すると、判定部110は、振込先情報に対応する預金口座を特定し、特定した預金口座が整理番号等の付加情報の入力を必要とする預金口座であるか判定する。例えば、判定部110は、自行の各預金口座が付加情報の入力を必要とする振込先に該当するか否かを示すフラグを含む口座情報を予め保持し、当該口座情報を参照して、受信した振込先情報に対応する預金口座が付加情報の入力を必要とする振込先に該当するか否かを判断してもよい。このような口座情報は、例えば、図5に示されるようなテーブル形式により構成されてもよい。図示された口座情報では、本支店名、種別及び口座番号によって特定される各預金口座が付加情報の入力を必要とする振込先に該当する場合、フラグが「有り」に設定され、付加情報の入力を必要とする振込先に該当しない場合、フラグが「無し」に設定される。
【0026】
ユーザ端末50から受信した振込先情報に対応する預金口座が付加情報の入力を必要とする振込先に該当する場合、判定部110は、付加情報を入力するようユーザに要求する。例えば、判定部110は、図6(a)に示されるような付加情報入力画面をユーザ端末50に送信し、付加情報を入力するようユーザに要求してもよい。ユーザがユーザ端末50を操作し、付加情報入力画面において付加情報を入力して「次へ」ボタンを押下すると、判定部110は、入力された付加情報を取得し、取得した付加情報が入力要件を充足するか判定する。
【0027】
一実施例では、付加情報は、例えば、請求書等に印刷されたバーコードや英数字等をカメラ等によってスキャンして復号化することによって取得されてもよい。この場合、判定部110は、図6(b)に示されるような付加情報入力画面をユーザ端末50に送信し、図6(a)の実施例と同様に付加情報を入力するか、あるいは、請求書等に印刷されたバーコードや英数字等をカメラ等によってスキャンして付加情報を入力するかを、ユーザに選択可能にしてもよい。印刷されたバーコードには整理番号等の付加情報が符号化されており、何れか公知の復号化技術によって付加情報を抽出可能である。また、整理番号等の付加情報が直接印字されている場合、撮像された印字部分を何れか公知の文字認識技術によって付加情報として抽出可能である。
【0028】
付加情報を取得すると、判定部110は、入力要件指定情報を参照して、取得した付加情報が当該振込先に対して設定された入力要件を充足しているか判定する。具体的には、判定部110は、インターネットバンキングシステム10を介しユーザから所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報入力画面を提供し、付加情報入力画面に入力された付加情報が入力要件を充足するか判定してもよい。
【0029】
例えば、入力要件指定情報は、図7に示されるようなテーブル形式により構成されてもよい。図示された入力要件指定情報では、図5に示された口座情報のうち付加情報の入力を必要とする各振込先、すなわち、口座情報におけるフラグが「有り」である各預金口座に対して、指定された入力要件が格納されている。各入力要件は、当該預金口座の口座名義人によって予め設定されてもよい。例えば、口座名義人が8桁の数字の整理番号によって各振込処理を識別している場合、入力要件は8桁の数字として設定されてもよい。また、口座名義人が12桁の英数字から構成される識別子によって各振込処理を識別している場合、入力要件は12桁の英数字として設定されてもよい。また、口座名義人が8桁の英数字から構成される識別子だけでなく、当該識別子を符号化したバーコードも利用している場合、入力要件は7桁の英数字及びバーコードとして設定されてもよい。バーコードが入力要件として設定されている場合、判定部110は、図6(b)に示されるような付加情報入力画面をユーザ端末50に提供してもよい。ユーザが「スキャンにより入力」ボタンを押下すると、例えば、ユーザ端末50のカメラ機能が作動し、ユーザは、バーコードが認識されるようにユーザ端末50の位置を調整することによって、バーコードに符号化された整理番号等の付加情報をユーザ端末50に取得させることができる。
【0030】
ユーザ端末50から取得した付加情報が入力要件を充足している場合、判定部110は、適切な付加情報が入力されたと判定し、振込処理部120に当該振込処理を続行するよう指示する。他方、ユーザ端末50から取得した付加情報が入力要件を充足していない場合、判定部110は、適切な付加情報が入力されなかったと判定し、付加情報の再入力をユーザに要求するなど所定のエラー処理を実行してもよい。
【0031】
なお、判定部110は、インターネットバンキングシステム10を介しユーザから所定の預金口座への振込要求を取得すると、入力要件に対応する付加情報入力画面を提供し、付加情報入力画面に入力された付加情報が入力要件を充足するか判定してもよい。換言すると、判定部110は、入力要件を充足した入力領域を有する付加情報入力画面を生成し、ユーザが入力要件を充足する付加情報しか入力できないようにしてもよい。例えば、入力要件が英数字8桁である場合、判定部110は、付加情報入力画面の入力領域を8桁の英数字しか入力できないようにしてもよい。例えば、入力領域を8桁より多い英数字が入力できないように構成し、また、7桁以下の英数字しか入力されていない場合、ユーザが「次へ」ボタンを押下しても、画面遷移を行わないようにしてもよい。
【0032】
振込処理部120は、付加情報が入力要件を充足すると判定されると、振込処理を続行する。具体的には、判定部110から適切な付加情報が入力された旨の通知を受信すると、振込処理部120は、振込金額を入力するようユーザに要求する。例えば、振込処理部120は、図8に示されるような振込金額入力画面をユーザ端末50に送信し、振込金額をユーザに入力させてもよい。なお、判定部110によって取得されたバーコードは、付加情報だけでなく、振込金額も含んでもよい。この場合、振込金額入力画面は、バーコードから抽出された振込金額が入力された状態で表示され、ユーザは振込金額を入力することなく確認のみ行って、「振込実行」ボタンを押下して振込を実行してもよい。
【0033】
振込金額が入力されると、振込処理部120は、ユーザの預金口座から振込金額に相当する資金を取得済みの振込先情報に対応する預金口座に移動する。このとき、振込処理部120は、当該振込処理の完了通知に付加情報を含めて振込先口座の口座名義人又は指定された連絡先に送信してもよい。当該完了通知を受信すると、振込先口座の口座名義人は、付加情報に対応する振込が完了したことを確認できる。
【0034】
[振込処理方法]
次に、図9を参照して、本発明の一実施例による振込処理方法を説明する。当該方法は、例えば、上述した振込処理装置100によって実現されてもよく、特に、振込処理装置100のプロセッサがメモリに格納されているプログラムを実行することによって実現されてもよい。図9は、本発明の一実施例による振込処理方法を示すフローチャートである。
【0035】
図9に示されるように、ステップS101において、振込処理装置100は、振込先情報を取得する。振込先情報は、例えば、振込先の金融機関名、本支店名、口座種別、口座番号等の振込先の預金口座を特定するための情報から構成されてもよい。
【0036】
ステップS102において、振込処理装置100は、振込先が所定の預金口座であるか判断する。具体的には、振込処理装置100は、各預金口座が付加情報の入力を必要とする振込先であるか否かを示す口座情報を参照して、振込先が付加情報の入力を必要とする振込先であるか判定する。
【0037】
振込先が付加情報の入力を必要とする振込先である場合(S102:YES)、振込処理装置100は、ステップS103において、ユーザに対して付加情報を要求する。具体的には、振込処理装置100は、付加情報入力画面をユーザ端末50に送信し、付加情報をユーザに入力させてもよい。他方、振込先が付加情報の入力を必要とする振込先でない場合(S102:NO)、振込処理装置100は、ステップS105に移行する。
【0038】
ステップS104において、振込処理装置100は、入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する。具体的には、振込処理装置100は、付加情報の入力を必要とする各振込先に対して指定された入力要件を格納した入力要件指定情報を参照して、入力された付加情報が当該振込先に対応する入力要件を充足しているか判定してもよい。入力された付加情報が入力要件を充足している場合(S104:YES)、振込処理装置100は、ステップS105において、振込処理を続行してもよい。具体的には、振込処理装置100は、入力された振込金額に相当する資金をユーザの預金口座から振込先口座に移動すると共に、付加情報を振込先に通知し、当該振込処理を終了する。
【0039】
他方、入力された付加情報が入力要件を充足していない場合(S104:NO)、振込処理装置100は、振込処理を中断すると共に、ユーザに入力ミスがあることを通知し、振込処理を再実行するように促してもよい。
【0040】
なお、振込処理装置100は、ステップS103において、指定された入力要件を充足する入力領域を有する付加情報入力画面をユーザ端末50に送信し、入力要件を充足した付加情報を取得してもよい。この場合、振込処理装置100は、付加情報を取得したことによって、ステップS104において、入力要件が充足されたと判定してもよい。
【0041】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0042】
100 振込処理装置
110 判定部
120 振込処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-03-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の預金口座への振込要求を取得すると、振込処理を識別する情報である付加情報を入力するよう要求し、前記入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する判定部と、
前記付加情報が前記入力要件を充足すると判定されると、前記振込処理を続行する振込処理部と、
を有する振込処理装置。
【請求項2】
前記入力要件は、前記所定の預金口座に対して予め設定される、請求項記載の振込処理装置。
【請求項3】
前記判定部は、インターネットバンキングを介しユーザから前記所定の預金口座への振込要求を取得すると、付加情報入力画面を提供し、前記付加情報入力画面に入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する、請求項1又は2記載の振込処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、インターネットバンキングを介しユーザから前記所定の預金口座への振込要求を取得すると、前記入力要件に対応する付加情報入力画面を提供し、前記付加情報入力画面に入力された付加情報が入力要件を充足するか判定する、請求項1又は2記載の振込処理装置。
【請求項5】
所定の預金口座への振込要求を取得すると、振込処理を識別する情報である付加情報を入力するよう要求するステップと、
前記入力された付加情報が入力要件を充足するか判定するステップと、
前記付加情報が前記入力要件を充足すると判定されると、前記振込処理を続行するステップと、
をコンピュータが実行する振込処理方法。