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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022088663
(43)【公開日】2022-06-14
(54)【発明の名称】装置、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220607BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022064006
(22)【出願日】2022-04-07
(62)【分割の表示】P 2019228543の分割
【原出願日】2019-12-18
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 掲載年月日:令和元年12月10日、掲載アドレス:https://gparts-info.jp/、http://www.gparts.jp/
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.SMALLTALK
(71)【出願人】
【識別番号】514070362
【氏名又は名称】株式会社GLOBAL-parts
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小林 友明
(57)【要約】
【課題】一の業者から見積もりを取得した状況において、他の業者から見積もりを取得する場合には、同様の依頼を繰り返す必要があり、手間がかかってしまう。
【解決手段】販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を第2の端末に送信する依頼部と、第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを第1の端末に送信する見積もり送信部と、を備える装置が提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、前記販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を第2の端末に送信する依頼部と、
前記第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを前記第1の端末に送信する見積もり送信部と、
を備える装置。
【請求項2】
前記依頼部は、前記画像データを含む前記見積もり作成依頼を作成する依頼作成部を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
複数の製品のそれぞれについて販売価格を入力可能なウェブサイトを介して、前記見積もり作成依頼の前記画像データで示される製品IDの製品の販売価格を示す前記第2見積もりを取得する見積もり取得部をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記依頼部は、
前記画像データ内で、前記販売対象の製品の製品IDを文字認識する製品ID認識部と、
前記製品ID認識部により文字認識された製品IDを含む前記見積もり作成依頼を作成する依頼作成部と、
を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記見積もり作成依頼に含まれる製品IDの製品の販売価格を示す前記第2見積もりを前記第2の端末から取得する見積もり取得部をさらに備える、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第2見積もりに対する承諾が前記第1の端末から取得されたことに応じて、前記第2の端末に前記販売対象の製品を発注する発注部をさらに備える、請求項1から5の何れか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記画像データ内で、住所を文字認識する住所認識部をさらに備え、
前記発注部は、前記住所を前記販売対象の製品の届け先に設定する第1の届け先設定部を有する、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記発注部は、前記販売対象の製品の届け先の設定希望が前記第1の端末から取得されたことに応じて、予め登録された複数の住所のうち、前記第1の端末のユーザの住所、または、前記第1見積もりの作成者の住所に対応する住所を、前記販売対象の製品の届け先に設定する第2の届け先設定部を有する、請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記依頼部は、予め登録された複数の端末のうち、前記届け先の住所に対応する少なくとも1つの端末を前記第2の端末として選択する選択部を有する、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
前記見積もり送信部は、複数の端末が前記第2の端末として選択されて複数の前記第2見積もりが取得された場合に、当該複数の第2見積もりのうち、最低額の第2見積もりを前記第1の端末に送信する、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記依頼部は、複数の前記販売対象の製品のそれぞれの製品IDを示す前記第1見積もりの前記画像データが前記第1の端末から取得されたことに応じて、前記複数の販売対象の製品についての前記見積もり作成依頼を前記第2の端末に送信する、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記見積もり送信部は、前記複数の販売対象の製品のうち、少なくとも一部の製品の前記第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを前記第1の端末に送信する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2見積もりに対する承諾が前記第1の端末から取得されたことに応じて、前記第2の端末に前記販売対象の製品を発注する発注部をさらに備え、
前記発注部は、前記第2見積もりで販売価格が示される2以上の販売対象の製品のうち、少なくとも一部の製品に対する承諾が前記第1の端末から取得されたことに応じて、当該少なくとも一部の製品を前記第2の端末に発注する、請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1見積もり毎に異なる取引IDを、前記第1の端末および前記第2の端末と当該装置との間の遣り取りに含めさせる通信管理部をさらに備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
コンピュータが行う方法であって、
販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、前記販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を第2の端末に送信する依頼段階と、
前記第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを前記第1の端末に送信する見積もり送信段階と、
を備える方法。
【請求項16】
コンピュータを、
販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、前記販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を第2の端末に送信する依頼部と、
前記第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを前記第1の端末に送信する見積もり送信部と、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の業者にまとめて見積もり作成を依頼する種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1 特開2004-310485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、一の業者から見積もりを取得した状況において、他の業者から見積もりを取得する場合には、同様の依頼を繰り返す必要があり、手間がかかってしまう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、装置が提供される。装置は、販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を第2の端末に送信する依頼部を備えてよい。装置は、第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを第1の端末に送信する見積もり送信部を備えてよい。
【0005】
依頼部は、画像データを含む見積もり作成依頼を作成する依頼作成部を有してよい。
【0006】
装置は、複数の製品のそれぞれについて販売価格を入力可能なウェブサイトを介して、見積もり作成依頼の画像データで示される製品IDの製品の販売価格を示す第2見積もりを取得する見積もり取得部をさらに備えてよい。
【0007】
依頼部は、画像データ内で、販売対象の製品の製品IDを文字認識する製品ID認識部を有してよい。依頼部は、製品ID認識部により文字認識された製品IDを含む見積もり作成依頼を作成する依頼作成部を有してよい。
【0008】
装置は、見積もり作成依頼に含まれる製品IDの製品の販売価格を示す第2見積もりを第2の端末から取得する見積もり取得部をさらに備えてよい。
【0009】
装置は、第2見積もりに対する承諾が第1の端末から取得されたことに応じて、第2の端末に販売対象の製品を発注する発注部をさらに備えてよい。
【0010】
装置は、画像データ内で、住所を文字認識する住所認識部をさらに備えてよい。発注部は、住所を販売対象の製品の届け先に設定する第1の届け先設定部を有してよい。
【0011】
発注部は、販売対象の製品の届け先の設定希望が第1の端末から取得されたことに応じて、予め登録された複数の住所のうち、第1の端末のユーザの住所、または、第1見積もりの作成者の住所に対応する住所を、販売対象の製品の届け先に設定する第2の届け先設定部を有してよい。
【0012】
依頼部は、予め登録された複数の端末のうち、届け先の住所に対応する少なくとも1つの端末を第2の端末として選択する選択部を有してよい。
【0013】
見積もり送信部は、複数の端末が第2の端末として選択されて複数の第2見積もりが取得された場合に、当該複数の第2見積もりのうち、最低額の第2見積もりを第1の端末に送信してよい。
【0014】
依頼部は、複数の販売対象の製品のそれぞれの製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、複数の販売対象の製品についての見積もり作成依頼を第2の端末に送信してよい。
【0015】
見積もり送信部は、複数の販売対象の製品のうち、少なくとも一部の製品の第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを第1の端末に送信してよい。
【0016】
装置は、第2見積もりに対する承諾が第1の端末から取得されたことに応じて、第2の端末に販売対象の製品を発注する発注部をさらに備えてよい。発注部は、第2見積もりで販売価格が示される2以上の販売対象の製品のうち、少なくとも一部の製品に対する承諾が第1の端末から取得されたことに応じて、当該少なくとも一部の製品を第2の端末に発注してよい。
【0017】
装置は、第1見積もり毎に異なる取引IDを、第1の端末および第2の端末と当該装置との間の遣り取りに含めさせる通信管理部をさらに備えてよい。
【0018】
本発明の第2の態様においては、コンピュータが行う方法が提供される。方法は、販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を第2の端末に送信する依頼段階を備えてよい。方法は、第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを第1の端末に送信する見積もり送信段階を備えてよい。
【0019】
本発明の第3の態様においては、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを、販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが第1の端末から取得されたことに応じて、販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を第2の端末に送信する依頼部として機能させてよい。プログラムは、コンピュータを、第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを第1の端末に送信する見積もり送信部として機能させてよい。
【0020】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態に係るシステム1を示す。
図2】システム1の動作を示す。
図3】変形例に係るシステム1Aを示す。
図4】本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0023】
[1.システム1]
図1は、本実施形態に係るシステム1を示す。システム1は、製品の購入を支援する。製品は自動車のバンパーやヘッドライトなどの部品であってよく、新品の部品であってもよいし、中古の部品であってもよい。
【0024】
システム1は、複数の依頼者端末11、複数の部品商端末12、および、装置2を備える。装置2と各構成とは、同一または別々の通信ネットワークを介して互いに接続されて通信し得る。
【0025】
通信ネットワークは、インターネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク等の各種ネットワークまたはその組み合わせを含んで構成されてよい。通信ネットワークは、有線および無線の少なくとも一方による接続ポイントを含んでよい。装置2と、各部品商端末12との間の通信ネットワークは、インターネットなどの公衆回線から分離された専用回線により実現されてもよい。
【0026】
[1.1.依頼者端末11]
各依頼者端末11は、第1の端末の一例であり、製品の見積もりを依頼するユーザ(依頼者とも称する)によって操作される端末である。本実施形態では一例として依頼者端末11は、スマートフォンまたはタブレットPCなどのモバイルデバイスであるが、据え置き型のPCでもよい。
【0027】
依頼者端末11は、第1見積もりの画像データを取得可能であってよい。また、依頼者端末11は、第1見積もりの画像データを装置2に送信可能であってよい。
【0028】
第1見積もりは、販売対象の1または複数の製品それぞれの製品IDと、販売価格とを示してよい。第1見積もりは、住所をさらに示してよい。本実施形態においては一例として、第1見積もりで示される住所は、第1見積もりの作成者の住所であるが、見積もりの依頼者、つまり依頼者端末11のユーザの住所であってもよい。例えば、第1見積もりは、依頼者端末11のユーザが所有する自動車の整備や修理を依頼された整備工場によって作成されてよい。この場合には、見積もりの作成者の住所は、整備工場の所在地であってよい。
【0029】
[1.2.部品商端末12]
各部品商端末12は、製品を取り扱う業者(本実施形態では一例として部品商)によって操作される端末である。部品商端末12は、スマートフォンまたはタブレットPCなどのモバイルデバイスであってもよいし、据え置き型のPCでもよい。各部品商端末12は、予め部品商の端末として登録されてよく、製品の届け先の住所に応じて装置2により選択され得る。選択された部品商端末12(部品商端末12Aとも称する)は、第2の端末の一例であり、第2見積もりを作成する。第2見積もりは、少なくとも1つの製品の販売価格を示してよい。
【0030】
ここで、部品商とは、自動車の車検整備や事故修理、点検整備などに必要な部品や整備機器、タイヤなどを整備工場や鈑金工場、ガソリンスタンド、カーショップなどに供給する卸売業者であってよい。自動車の部品は非常に点数が多く、同じ部品でも取り付ける車の車種や型式によって品番が異なるため、部品商は自動車の部品に関して幅広い知識を有する。
【0031】
[1.3.装置2]
装置2は、製品の売買を仲介する仲介業者によって操作されるサーバコンピュータ等のコンピュータである。装置2は、第1見積もり取得部21と、通信管理部22と、住所認識部23と、見積もり依頼部24と、第2見積もり取得部25と、見積もり送信部26と、発注部27とを有する。
【0032】
[1.3.1.第1見積もり取得部21]
第1見積もり取得部21は、依頼者端末11から第1見積もりの画像データを取得する。第1見積もり取得部21は、取得した画像データを住所認識部23に供給してよい。第1見積もり取得部21は、通信管理部22から供給される後述の取引IDを画像データに対応付けて住所認識部23に供給してよい。
【0033】
[1.3.2.通信管理部22]
通信管理部22は、第1見積もり毎に異なる取引IDを、依頼者端末11および部品商端末12と、当該装置2との間の遣り取りに含めさせる。例えば、通信管理部22は、第1見積もり取得部21が第1見積もりの画像データを取得するたびに新たな取引IDを第1見積もり取得部21に供給して第1見積もりに対応付けさせてよい。これにより、装置2内の複数の構成の間の遣り取り、ひいては、依頼者端末11および部品商端末12と装置2との間の各遣り取りに取引IDが付加される。通信管理部22は、第1見積もりで複数の製品が販売対象とされている場合であっても、単一の取引IDを第1見積もり取得部21に供給して当該第1見積もりに対応付けさせてよい。
【0034】
なお、本実施形態では一例として、通信管理部22は、依頼者端末11から第1見積もりの画像データを取得したことに応じて取引IDを第1見積もり取得部21に供給するが、第1見積もりの画像データは通信管理部22に供給されなくてもよい。この場合には、第1見積もり取得部21が第1見積もりの画像データを取得したことに応じて通信管理部22にトリガ信号を供給し、このトリガ信号に応じて通信管理部22が取引IDを第1見積もり取得部21に供給してよい。通信管理部22は、第1見積もりの送信元の依頼者端末11の端末ID11(但し、添え字の「11」は依頼者端末の符号を示す)を、取引IDに対応付けて装置2内に記憶させてよい。
【0035】
[1.3.3.住所認識部23]
住所認識部23は、第1見積もりの画像データ内で住所を文字認識する。住所認識部23は、文字認識したテキスト内で都道府県名、区市町村名、地名、および、番地表記のような形式にマッチするパターンを抽出して住所を特定してよい。住所認識部23は、認識した住所を取引IDに対応付けて装置2内に記憶させると共に、取引IDおよび画像データと共に見積もり依頼部24に供給してよい。
【0036】
[1.3.4.見積もり依頼部24]
見積もり依頼部24は、依頼部の一例であり、第1見積もりの画像データが装置2に送信されたことに応じて、販売対象の製品の第2見積もりの見積もり作成依頼を部品商端末12Aに送信する。見積もり依頼部24は、選択部241と、製品ID認識部242と、見積もり依頼作成部243とを有する。
【0037】
[1.3.4(1).選択部241]
選択部241は、予め登録された複数の部品商端末12のうち、製品の届け先の住所に対応する少なくとも1つの部品商端末12を、第2見積もりを作成する部品商端末12Aとして選択する。なお、本実施形態においては一例として、選択部241は、住所認識部23により文字認識された住所を届け先の住所として部品商端末12Aを選択する。
【0038】
選択部241は、部品商端末12Aの端末ID12(但し、添え字の「12」は部品商端末の符号を示す)を見積もり依頼作成部243に供給してよい。複数の部品商端末12Aを選択した場合には、選択部241は、複数の部品商端末12Aのそれぞれの端末ID12を見積もり依頼作成部243に供給してよい。
【0039】
[1.3.4(2).製品ID認識部242]
製品ID認識部242は、第1見積もりの画像データ内で、販売対象の製品の製品IDを文字認識する。製品ID認識部242は、文字認識した製品IDを見積もり依頼作成部243に供給してよい。
【0040】
[1.3.4(3).見積もり依頼作成部243]
見積もり依頼作成部243は、依頼作成部の一例であり、製品ID認識部242により文字認識された製品IDを含む見積もり作成依頼を作成する。見積もり作成依頼は、製品IDに対応する製品の販売価格を提示する第2見積もりの作成を依頼するものであってよい。
【0041】
見積もり依頼作成部243は、選択部241により選択された部品商端末12Aに対し、作成した見積もり作成依頼を送信してよい。複数の部品商端末12が部品商端末12Aとして選択されている場合には、見積もり依頼作成部243は、当該複数の部品商端末12Aのそれぞれに見積もり作成依頼を送信してよい。
【0042】
見積もり依頼作成部243は、部品商端末12Aに送信される見積もり作成依頼に取引IDを付加してよい。このように見積もり作成依頼に取引IDが付加されることにより、1または複数の部品商端末12Aから装置2に送信される各第2見積もりに対し、この取引IDが付されることとなる。
【0043】
[1.3.5.第2見積もり取得部25]
第2見積もり取得部25は、見積もり取得部の一例であり、第1見積もりで販売対象とされた製品の第2見積もりを、各部品商端末12Aから取得する。第2見積もりは、見積もり作成依頼に応じて部品商端末12Aで作成されてよい。第2見積もりには、部品商端末12Aにより見積もり作成依頼と同じ取引IDが付加されてよい。第2見積もり取得部25は、取得した第2見積もりを取引IDと共に見積もり送信部26に供給してよい。
【0044】
第2見積もり取得部25は、第2見積もりを取得する場合に、当該第2見積もりを作成した部品商端末12Aの端末ID12を取得してよく、取得した端末ID12を第2見積もりと共に見積もり送信部26に供給してよい。複数の部品商端末12Aから複数の第2見積もりを取得した場合には、第2見積もり取得部25は、複数の第2見積もりのそれぞれを、送信元の部品商端末12Aの端末ID12と共に見積もり送信部26に供給してよい。
【0045】
[1.3.6.見積もり送信部26]
見積もり送信部26は、第2見積もりが取得されたことに応じて、当該第2見積もりを依頼者端末11に送信する。見積もり送信部26は、第2見積もりに付加された取引IDに対応付けて装置2内に記憶された端末ID11を検出し、当該端末ID11に対応する依頼者端末11に対して第2見積もりを送信してよい。見積もり送信部26は、第2見積もりを、対応する取引IDと共に依頼者端末11に送信してよい。また、見積もり送信部26は、第2見積もりを作成した部品商端末12Aの端末ID12を、取引IDに対応付けて装置2内に記憶させてよい。
【0046】
複数の部品商端末12Aから複数の第2見積もりが取得された場合には、見積もり送信部26は、これら複数の第2見積もりのうち、最低額の第2見積もりを依頼者端末11に送信してよい。なお、本実施形態では一例として、最低額の第2見積もりとは、総額が最も安い第2見積もりであってよい。見積もり送信部26は、最低額の第2見積もりを作成した部品商端末12Aの端末ID12を、取引IDに対応付けて装置2内に記憶させてよい。
【0047】
[1.3.7.発注部27]
発注部27は、第2見積もりに対する承諾を依頼者端末11から取得する。承諾には、取引IDが含まれてよい。
【0048】
また、発注部27は、第2見積もりに対する承諾が取得されたことに応じて、部品商端末12Aに販売対象の製品を発注する。発注部27は、第2見積もりを作成した部品商端末12Aに発注を行ってよい。複数の部品商端末12Aから複数の第2見積もりが取得されて最低額の第2見積もりが依頼者端末11に送信された場合には、発注部27は、最低額の第2見積もりに対する承諾が取得されたことに応じて、当該最低額の第2見積もりに対応する部品商端末12Aに発注を行ってよい。本実施形態では一例として、発注部27は、複数の第2見積もりを作成した複数の部品商端末12Aのうち、最低額の第2見積もりを作成した部品商端末12A、つまり取引IDに対応付けて装置2内に記憶された端末ID12の部品商端末12Aに発注を行ってよい。
【0049】
発注部27は、販売対象の製品の届け先を設定する届け先設定部271を有してよい。届け先設定部271は、第1の届け先設定部の一例であり、住所認識部23によって第1見積もりの画像データ内で文字認識された住所を販売対象の製品の届け先に設定してよい。本実施形態では一例として、発注部27は、見積もり作成依頼に含まれていた住所を届け先とするよう、発注のメッセージに含めてよい。
【0050】
また、届け先設定部271は、第2の届け先設定部の一例であり、販売対象の製品の届け先の設定希望が依頼者端末11から取得されたことに応じて、予め登録された複数の住所の何れかを販売対象の製品の届け先に設定してよい。
【0051】
以上の装置2によれば、販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データが依頼者端末11から取得されたことに応じて当該製品についての見積もり作成依頼が部品商端末12Aに送信され、第2見積もりが取得されたことに応じて当該第2見積もりが依頼者端末11に送信される。従って、依頼者端末11のユーザにとっては、第1見積もりの画像データを装置2に送信することによって、同じ製品についての第2見積もり取得することができる。従って、第2見積もりの作成を依頼するために他の業者に出向いたり、製品IDを調べたりする等の手間をかけることなく、容易に第2見積もりを取得することができる。
【0052】
また、第1見積もりの画像データ内で文字認識された製品IDを含む見積もり作成依頼が作成されるので、部品商端末12Aが製品IDを文字認識する場合や、部品商が画像データの製品IDを判別して手入力する場合と比較して、部品商端末12Aでの処理を簡素化することができる。
【0053】
また、見積もり作成依頼に含まれる製品IDに対応する製品の第2見積もりを部品商端末12Aから取得するので、販売対象の製品の第2見積もりを確実に部品商端末12Aから取得し、依頼者端末11に送信することができる。
【0054】
また、第2見積もりに対する承諾が依頼者端末11から取得されたことに応じて部品商端末12Aに発注が行われるので、製品を容易に購入することができる。
【0055】
また、第1見積もりの画像データ内で住所が文字認識されて届け先として設定されるので、届け先の住所を入力する手間を省くことができる。
【0056】
また、予め登録された複数の部品商端末12のうち届け先の住所に対応する少なくとも1つの部品商端末12が、第2見積もりを作成する部品商端末12Aとして選択される。従って、届け先の住所によって販売価格が異なる場合であっても、届け先の住所に対応する適切な販売価格での見積もりを取得することができる。また、遠方の部品商端末Aが選択されるのを防止することができるため、製品の送料を抑えることができる。
【0057】
また、複数の部品商端末12Aから取得された複数の第2見積もりのうち、最低額の第2見積もりが依頼者端末11に送信される。従って、依頼者端末11のユーザが容易に最安値で製品を購入することができる。
【0058】
また、依頼者端末11および部品商端末12と装置2との間の遣り取りに、第1見積もり毎に異なる取引IDが含められるので、依頼者端末11および装置2の間の遣り取りと、部品商端末12および装置2の間の遣り取りとを、共通の取引IDで管理することができる。
【0059】
[2.動作]
図2は、システム1の動作を示す。システム1は、ステップS11~S45の処理を行うことにより製品の購入を支援する。なお、本動作においては一例として、装置2と、依頼者端末11および部品商端末12との間での通信は、それぞれLINE@(登録商標)などの通信用アプリケーションソフトウェアを用いて行われてよい。
【0060】
ステップS11において依頼者端末11は、依頼者の操作に応じて、販売対象の製品の製品IDを示す第1見積もりの画像データを取得する。第1見積もりは、手書きや印刷によって紙面に形成されてよい。この場合に依頼者端末11は、第1見積もりを内蔵カメラで撮影することで画像データを取得してもよいし、第1見積もりを撮影した別体のカメラと通信することで画像データを取得してもよい。
【0061】
ステップS13において依頼者端末11は、依頼者の操作に応じて第1見積もりの画像データを装置2に送信する。依頼者端末11は、依頼者の操作に応じて依頼者の氏名などを装置2にさらに送信してもよい。
【0062】
ステップS15において、装置2の第1見積もり取得部21は、依頼者端末11から送信された第1見積もりの画像データを取得する。
【0063】
ステップS17において通信管理部22は、取得された第1見積もりによる販売対象の製品の取引に対し、取引IDを設定する。以降、装置2内の複数の構成の間の遣り取り、ひいては、依頼者端末11および部品商端末12と、装置2との間の各遣り取りに取引IDが付加される。なお、依頼者端末11および部品商端末12と、装置2との遣り取りがLINE@(登録商標)を用いて行われる場合には、トークルームの名称に取引IDが含まれてよい。
【0064】
ステップS19において住所認識部23および製品ID認識部242は、第1見積もりの作成者の住所と、販売対象の製品の製品IDとを文字認識により取得する。第1見積もりで複数の製品が販売対象とされている場合、つまり、複数の製品のそれぞれの製品IDを示す第1見積もりの画像データがステップS15で取得されている場合には、製品ID認識部242は、これらの製品IDそれぞれを文字認識してよい。
【0065】
ステップS21において選択部241は、予め登録された複数の部品商端末12のうち届け先の住所(本実施形態においては一例として住所認識部23により文字認識された住所)に対応する少なくとも1つの部品商端末12を、第2見積もりを作成する部品商端末12Aとして選択する。届け先の住所に対応する部品商端末12とは、届け先を管轄とする部品商(一例として届け先を配達範囲内に含む部品商)の部品商端末12であってよい。
【0066】
ステップS23において見積もり依頼作成部243は、第1見積もりにおける販売対象の製品についての見積もり作成依頼を作成する。見積もり依頼作成部243は、製品ID認識部242により文字認識された製品IDを含む見積もり作成依頼を作成してよい。ステップS19の処理によって複数の製品IDが文字認識された場合には、見積もり依頼作成部243は、これら複数の製品の見積もり作成依頼を作成してよい。見積もり作成依頼には、住所認識部23により文字認識された第1見積もりの作成者の住所が含まれてよい。
【0067】
ステップS25において見積もり依頼作成部243は、選択部241により選択された1または複数の各部品商端末12Aに対し、作成した見積もり作成依頼を送信する。
【0068】
ステップS31において各部品商端末12Aは部品商の操作に応じて第2見積もりを作成し、ステップS33において各部品商端末12Aは作成した第2見積もりを装置2に送信する。
【0069】
ステップS35において装置2の第2見積もり取得部25は、第1見積もりで販売対象とされた製品の第2見積もりを部品商端末12Aから取得する。第2見積もりは、見積もり作成依頼に含まれる製品IDの製品の販売価格を示してよい。見積もり作成依頼に複数の製品IDが含まれていた場合には、第2見積もりは、これら複数の製品IDそれぞれの製品の販売価格を示してもよいし、少なくとも一部の製品の販売価格を示してもよい。
【0070】
ステップS37において見積もり送信部26は、第2見積もりを依頼者端末11に送信する。複数の部品商端末12Aから複数の第2見積もりが取得された場合には、見積もり送信部26は、これら複数の第2見積もりのうち、最低額の第2見積もりを依頼者端末11に送信してよい。見積もり送信部26は、取引IDに対応付けて装置2内に記憶された住所、つまり第1見積もりの画像データから文字認識された住所を第2見積もりと共に依頼者端末11に送信することで、届け先の確認を依頼者端末11に要求してもよい。
【0071】
ステップS39において依頼者端末11は装置2から第2見積もりを取得し、ステップS41において依頼者端末11は依頼者の操作に応じて、第2見積もりに対する承諾を装置2に送信する。第2見積もりが2以上の製品IDそれぞれの製品の販売価格を示す場合には、第2見積もりに対する承諾は、これら2以上の製品それぞれの販売価格に対する承諾、つまり、第2見積もりの全体に対する承諾であってもよいし、これら2以上の製品のうち、少なくとも一部の製品に対する承諾であってもよい。
【0072】
ここで、ステップS37の処理において届け先の確認要求を装置2から取得している場合には、ステップS41の処理において依頼者端末11は、依頼者の操作に応じて届け先の確認結果を装置2に送信してよい。例えば、届け先の住所に変更がない場合には、依頼者端末11は、その旨のメッセージを装置2に送信してよい。届け先の住所を変更する必要がある場合には、依頼者端末11は、正しい届け先の住所を装置2に送信してもよいし、届け先の設定希望を装置2に送信してもよい。依頼者端末11のユーザとしての依頼者は、第1見積もりの作成者が他の業者からの製品を受け取らない場合に、届け先の設定を希望する操作を行ってよい。
【0073】
ステップS43において装置2の発注部27は、第2見積もりに対する承諾が依頼者端末11から取得されたことに応じて、取引IDに対応付けて装置2に記憶された端末ID12を検出し、当該端末ID12の部品商端末12Aに対し、販売対象の製品を発注する。これにより、依頼者仲介業者との間、および、仲介業者部品商との間のそれぞれで、第2見積もりの内容での製品の売買契約が成立してよい。第2見積もりで2以上の製品の販売価格が示されて、当該2以上の製品のうち少なくとも一部の製品に対する承諾が依頼者端末11から取得された場合には、発注部27は、当該少なくとも一部の製品を部品商端末12Aに発注してよい。
【0074】
ステップS43の処理においては、発注部27の届け先設定部271が製品の届け先を発注内容に含めてよい。例えば、ステップ41の処理において届け先の住所に変更がない旨のメッセージが依頼者端末11から送信されている場合には、届け先設定部271は、取引IDに対応付けて装置2に記憶された住所を届け先に設定して発注内容に含めてよい。ステップS41処理において正しい届け先の住所が依頼者端末11から送信されている場合には、届け先設定部271は、当該住所を届け先に設定して発注内容に含めてよい。ステップS41において届け先の設定希望が依頼者端末11から送信されている場合には、届け先設定部271は、予め登録された複数の住所のうち、依頼者端末11のユーザの住所、または、第1見積もりの作成者の住所に対応する住所を販売対象の製品の届け先に設定して発注内容に含めてよい。予め登録された複数の住所は、仲介業者と提携する部品商の住所であってよい。届け先の設定希望に応じて設定される住所は、依頼者端末11のユーザの住所を管轄とする部品商の住所であってもよいし、第1見積もりの作成者の住所を管轄とする部品商の住所であってもよい。
【0075】
ステップS45において部品商端末12Aは、販売対象の製品を届け先の住所に発送する。
【0076】
以上の動作によれば、複数の販売対象の製品のそれぞれの製品IDを示す第1見積もりの画像データが取得されたことに応じて、当該複数の販売対象の製品の見積もり作成依頼が部品商端末12Aに送信される。従って、販売対象の製品が複数の場合に複数の製品IDを調べる等の手間を省くことができるため、いっそう容易に第2見積もりを取得することができる。
【0077】
また、第1見積もりにおける複数の販売対象の製品のうち、少なくとも一部の製品の第2見積もりが部品商端末12Aから取得されて依頼者端末11に送信される。従って、第1見積もりにおける複数の販売対象の製品の一部しか部品商が保有していない場合であっても、第2見積もりを取得して依頼者端末11に送信することができる。
【0078】
また、第2見積もりで販売価格が示される2以上の販売対象の製品のうち、少なくとも一部の製品に対する承諾が依頼者端末11から取得されたことに応じて、当該少なくとも一部の製品が部品商端末12Aに発注される。従って、第2見積もりで販売価格が示される製品の一部のみを承諾して購入することができる。
【0079】
また、届け先の設定希望が依頼者端末11から取得されたことに応じて、予め登録された複数の住所のうち、依頼者端末11のユーザの住所、または、第1見積もりの作成者の住所に対応する住所が届け先とされるので、ユーザの住所や第1見積もりの作成者の住所を届け先とすることができない場合に、適切な届け先を設定することができる。
【0080】
[3.変形例]
図3は、変形例に係るシステム1Aを示す。なお、変形例において、図1に示された構成と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。
【0081】
システム1Aの装置2Aは、見積もり依頼部24A、ウェブサーバ機能部28および第2見積もり取得部25Aを有する。
【0082】
見積もり依頼部24Aは、見積もり依頼作成部243Aを有する。見積もり依頼作成部243Aは、第1見積もりの画像データを含む見積もり作成依頼を作成する。
【0083】
ウェブサーバ機能部28は、複数の製品のそれぞれについて販売価格を入力可能なウェブサイトを提供する。ウェブサーバ機能部28は、ウェブサイトでの入力内容を第2見積もり取得部25Aに供給してよい。
【0084】
ここで、ウェブサイトは、装置2Aのユーザ(仲介業者)が仲介し得る各製品について販売価格を入力可能であってよい。また、ウェブサイトは、各製品の純正品の新品や中古品、サードパーティにより製造された社外品などについても販売価格を入力可能であってよい。ウェブサイトは、見積もり作成依頼を受けた部品商端末12Aによってアクセスされてよく、アクセスには、見積もり作成依頼に付加された取引IDがアクセスコードとして用いられてよい。
【0085】
第2見積もり取得部25Aは、ウェブサーバ機能部28により提供されたウェブサイトを介して第2見積もりを取得する。例えば、第2見積もり取得部25Aは、見積もり作成依頼の画像データで示される製品IDの製品の販売価格を、ウェブサイトを介して取得してよい。
【0086】
以上のシステム1Aによる動作では、ステップS19の処理において製品IDの文字認識が行われなくてよい。ステップS23の処理において見積もり依頼作成部243Aは、画像データを含む見積もり作成依頼を作成してよい。見積もり作成依頼には、ウェブサーバ機能部28により提供されるウェブサイトのアドレスがさらに含まれてよい。複数の部品商端末12Aに見積もり依頼作成が送信される場合には、各部品商端末12Aに対し、別々のアドレスが送信されてもよいし、各部品商端末12Aを個別に認証する共通のログインページのアドレスが送信されてもよい。
【0087】
また、ステップS31の処理において各部品商端末12Aは、部品商の操作に応じて、見積もり作成依頼の画像データで示される製品IDの製品の販売価格をウェブサイト内で入力してよい。これにより、ウェブサイト上で第2見積もりが作成される。
【0088】
そして、ステップS35の処理において第2見積もり取得部25Aは、作成された第2見積もりをウェブサーバ機能部28から取得する。第2見積もり取得部25Aは、第2見積もりを取得する場合に、当該第2見積もりを作成した部品商端末12Aの端末ID12を取得してよく、取得した端末ID12を第2見積もりと共に見積もり送信部26に供給してよい。複数の部品商端末12Aから複数の第2見積もりを取得した場合には、第2見積もり取得部25は、複数の第2見積もりのそれぞれを、作成元の部品商端末12Aの端末ID12と共に見積もり送信部26に供給してよい。
【0089】
以上の装置2Aによれば、第1見積もりの画像データを含む第2見積もりの作成依頼が作成されるので、画像データから製品IDを文字認識する場合と比較して、処理を簡素化することができる。
【0090】
また、複数の製品のそれぞれについて販売価格を入力可能なウェブサイトを介して第2見積もりが取得される。従って、部品商に製品IDの判別や販売価格の入力を行わせることで、第2見積もりを取得することができる。また、ウェブサイト上に新品や中古品、社外品を掲載しておくことにより、部品商端末12Aのユーザが保有する製品の種類に応じた内容の見積もりを取得することができる。
【0091】
[4.その他の変形例]
なお、上記の実施形態および変形例においては、装置2,2Aは、通信管理部22と、住所認識部23と、発注部27とを有することとして説明したが、これらの少なくとも1つを有しないこととしてもよい。例えば、装置2,2Aが住所認識部23を有しない場合には、届け先設定部271は、依頼者の操作に応じて依頼者端末11から送信される住所を製品の届け先として設定してよい。一例として、依頼者端末11は、ステップS13やステップS41の処理において装置2,2Aに住所を送信してよい。
【0092】
また、装置2,2Aは住所認識部23および製品ID認識部242を別々に有することとして説明したが、住所および製品IDのそれぞれを文字認識可能な単一の文字認識部を有してもよい。
【0093】
また、製品の届け先として使用される住所を第1見積もりの画像データ内で住所認識部23が文字認識することとして説明したが、依頼者端末11のユーザ操作によって依頼者端末11から装置2,2Aに送信されてもよい。一例として、届け先の住所は、ステップS13やステップS41の処理において依頼者端末11から装置2,2Aに送信されてよい。また、依頼者端末11から届け先の住所が装置2,2Aに送信されずに、届け先の設定希望が送信されてもよい。この場合には、ステップS13の処理などにおいて依頼者の操作に応じて届け先の設定希望が装置2に送信され、ステップS19の処理において届け先設定部271が届け先の設定を行ってもよい。
【0094】
また、選択部241は住所認識部23により文字認識された住所を届け先の住所として部品商端末12Aを選択することとして説明したが、ステップS13の処理などによって依頼者の操作に応じ依頼者端末11から装置2,2Aに届け先の住所が送信される場合には、当該住所を届け先の住所として部品商端末12Aを選択してもよい。また、ステップS13の処理等において届け先の設定希望が装置2に送信され、ステップS19の処理において届け先設定部271が届け先の設定を行う場合には、設定された住所に応じて選択部241が部品商端末12Aを選択してよい。
【0095】
また、見積もり送信部26は複数の第2見積もりのうち最低額の第2見積もりを依頼者端末11に送信することとして説明したが、複数の第2見積もりのそれぞれを依頼者端末11に送信してもよい。この場合には、第2見積もり取得部25が各第2見積もりに送信元の部品商端末11の端末ID11を対応付けて装置2,2A内に記憶してよい。また、発注部27は、何れかの第2見積もりに対する承諾が依頼者端末11から取得された場合に、当該第2見積もりに対応する端末ID11の部品商端末11に発注を行ってよい。これにより、複数の第2見積もりの間で製品が異なる場合や、第2見積もりを作成した部品商の間で評判が異なる場合などに、依頼者が任意の第2見積もりや部品商を選択して発注することができる。また、発注部27は、何れかの第2見積もりで示される少なくとも一部の製品に対する承諾が依頼者端末11から取得された場合に、当該第2見積もりに対応する端末ID11の部品商端末11に対し、承諾された製品の発注を行ってもよい。これにより、依頼者が複数の第2見積もりに示される複数の製品から任意の製品を選択して発注することができる。
【0096】
また、見積もり送信部26は、第2見積もりの全体を依頼者端末11に送信することとして説明したが、第2見積もりのうち第1見積もりよりも販売価格の低い製品に関する部分のみを依頼者端末11に送信してもよい。さらに、複数の第2見積もりのそれぞれ依頼者端末11に送信する場合には、見積もり送信部26は、各第2見積もりのうち、他の見積もりよりも販売価格の低い製品に関する部分のみを依頼者端末11に送信してもよい。
【0097】
また、本発明の様々な実施形態は、フローチャートおよびブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置のセクションを表わしてよい。特定の段階およびセクションが、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、および/またはコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタルおよび/またはアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)および/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、および他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0098】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0099】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0100】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0101】
図4は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ2200の例を示す。コンピュータ2200にインストールされたプログラムは、コンピュータ2200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられる操作または当該装置の1または複数のセクションとして機能させることができ、または当該操作または当該1または複数のセクションを実行させることができ、および/またはコンピュータ2200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2200に、本明細書に記載のフローチャートおよびブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定の操作を実行させるべく、CPU2212によって実行されてよい。
【0102】
本実施形態によるコンピュータ2200は、CPU2212、RAM2214、グラフィックコントローラ2216、およびディスプレイデバイス2218を含み、それらはホストコントローラ2210によって相互に接続されている。コンピュータ2200はまた、通信インタフェース2222、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226、およびICカードドライブのような入/出力ユニットを含み、それらは入/出力コントローラ2220を介してホストコントローラ2210に接続されている。コンピュータはまた、ROM2230およびキーボード2242のようなレガシの入/出力ユニットを含み、それらは入/出力チップ2240を介して入/出力コントローラ2220に接続されている。
【0103】
CPU2212は、ROM2230およびRAM2214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ2216は、RAM2214内に提供されるフレームバッファ等またはそれ自体の中にCPU2212によって生成されたイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス2218上に表示されるようにする。
【0104】
通信インタフェース2222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブ2224は、コンピュータ2200内のCPU2212によって使用されるプログラムおよびデータを格納する。DVD-ROMドライブ2226は、プログラムまたはデータをDVD-ROM2201から読み取り、ハードディスクドライブ2224にRAM2214を介してプログラムまたはデータを提供する。ICカードドライブは、プログラムおよびデータをICカードから読み取り、および/またはプログラムおよびデータをICカードに書き込む。
【0105】
ROM2230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ2200によって実行されるブートプログラム等、および/またはコンピュータ2200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入/出力チップ2240はまた、様々な入/出力ユニットをパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入/出力コントローラ2220に接続してよい。
【0106】
プログラムが、DVD-ROM2201またはICカードのようなコンピュータ可読媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読媒体から読み取られ、コンピュータ可読媒体の例でもあるハードディスクドライブ2224、RAM2214、またはROM2230にインストールされ、CPU2212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ2200の使用に従い情報の操作または処理を実現することによって構成されてよい。
【0107】
例えば、通信がコンピュータ2200および外部デバイス間で実行される場合、CPU2212は、RAM2214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2222は、CPU2212の制御下、RAM2214、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROM2201、またはICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信された受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
【0108】
また、CPU2212は、ハードディスクドライブ2224、DVD-ROMドライブ2226(DVD-ROM2201)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM2214に読み取られるようにし、RAM2214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU2212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックする。
【0109】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、およびデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU2212は、RAM2214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプの操作、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM2214に対しライトバックする。また、CPU2212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0110】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ2200上またはコンピュータ2200近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2200に提供する。
【0111】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0112】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0113】
1 システム、
1A システム、
2 装置、
2A 装置、
11 依頼者端末、
12 部品商端末、
21 第1見積もり取得部、
22 通信管理部、
23 住所認識部、
24 見積もり依頼部、
24A 見積もり依頼部、
25 第2見積もり取得部、
25A 第2見積もり取得部、
26 見積もり送信部、
27 発注部、
28 ウェブサーバ機能部、
241 選択部、
242 製品ID認識部、
243 見積もり依頼作成部、
243A 見積もり依頼作成部、
271 届け先設定部、
2200 コンピュータ、
2201 DVD-ROM、
2210 ホストコントローラ、
2212 CPU、
2214 RAM、
2216 グラフィックコントローラ、
2218 ディスプレイデバイス、
2220 入/出力コントローラ、
2222 通信インタフェース、
2224 ハードディスクドライブ、
2226 DVD-ROMドライブ、
2230 ROM、
2240 入/出力チップ、
2242 キーボード
図1
図2
図3
図4