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特開2022-88761ランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きランドセルカバー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022088761
(43)【公開日】2022-06-15
(54)【発明の名称】ランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きランドセルカバー
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/04 20060101AFI20220608BHJP
【FI】
A45F3/04 400Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020200765
(22)【出願日】2020-12-03
(71)【出願人】
【識別番号】393000733
【氏名又は名称】フミオ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129104
【弁理士】
【氏名又は名称】舩曵 崇章
(72)【発明者】
【氏名】岩崎 洋
(72)【発明者】
【氏名】大友 隆
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA24
3B045CE07
3B045LA10
3B045LB01
(57)【要約】
【課題】比較的簡単な構造で装着しやすく、背環などに髪の毛が挟まりにくいランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きのランドセルカバーを提供する。
【解決手段】ランドセルRの背環Raを上方から隠すように背環Raの上方に位置させる背環カバー本体2と、この背環カバー本体2の端縁の中央部から延びてランドセルRの左右の肩ベルトRbの間に入り込ませる括れ部3と、この括れ部3の先端部から左右に拡がる拡張部4と、この拡張部4の下面が前記背環カバー本体2の下面に対面するように拡張部4を下方に向けて折り返した状態で、前記拡張部4の下面を前記背環カバー本体2の下面に係止する係止手段(51,52)と、を備えた、ランドセル用背環カバーとした。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ランドセルの背環を上方から隠すように背環の上方に位置させる背環カバー本体と、
この背環カバー本体の端縁の中央部から延びてランドセルの左右の肩ベルトの間に入り込ませる括れ部と、
この括れ部の先端部から左右に拡がる拡張部と、
この拡張部の下面が前記背環カバー本体の下面に対面するように拡張部を下方に向けて折り返した状態で、前記拡張部の下面を前記背環カバー本体の下面に係止する係止手段と、を備えた、
ランドセル用背環カバー。
【請求項2】
背環カバー本体、括れ部および拡張部が、
平面状に拡張自在であり、連続した一枚状部材によって形成されている、
請求項1に記載のランドセル用背環カバー。
【請求項3】
括れ部の幅が3~6cmである、
請求項1または請求項2に記載のランドセル用背環カバー。
【請求項4】
係止手段が、
拡張部の下面と背環カバー本体の下面に割り振って設けた面ファスナーである、
請求項1~3のいずれか1項に記載のランドセル用背環カバー。
【請求項5】
係止手段が、
拡張部の左右両端部の下面と背環カバー本体の下面に割り振って設けた面ファスナーであり、
面ファスナーを構成するフックおよびループのうち、一方若しくは双方が横長状である、
請求項1~4のいずれか1項に記載のランドセル用背環カバー。
【請求項6】
背環カバー本体に、
背環カバー本体をランドセルの蓋部に係止する係止ベルトを設けた、
請求項1~5のいずれか1項に記載のランドセル用背環カバー。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のランドセル用背環カバーと、
この背環カバーの背環カバー本体に連結されたランドセルカバーと、からなる、
背環カバー付きランドセルカバー。
【請求項8】
ランドセルカバーが、
ランドセルの蓋部をカバーする蓋カバーである、
請求項7に記載の背環カバー付きランドセルカバー。
【請求項9】
ランドセルカバーが、
ランドセルの蓋部および側面を被う形状である、
請求項7に記載の背環カバー付きランドセルカバー。
【請求項10】
ランドセルカバーが、
ランドセルが雨に濡れないようにランドセルに被せて使用する雨用カバーである、
請求項7に記載の背環カバー付きランドセルカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きランドセルカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
ランドセルは、一般的に、装着者(児童など)側の面である背面の上部に背環が設けられ、ここに左右の肩ベルトが取り付けられている。ランドセルの背環としては、例えば実用新案登録第3108235号にあるように、一般的に、背環本体と、背環本体から上方に突出する揺動可能な一対の揺動板と、肩ベルトの一端を係止する連結環とを備えている。このような背環を備えたランドセルを図11に例示する。
【0003】
背環は、装着者の背中とランドセルとの隙間を少なくして、疲れづらくしたり重たく感じさせにくくしたりするものである。しかしながら、このようなランドセルを装着すると、背環部分に髪の毛が挟まってしまうことがあった。例えば、肩ベルトと連結環、連結環と揺動板、揺動板と背環本体、これらの間に髪の毛が挟まって抜けにくくなることがあった。
【0004】
そこで、このような課題を解決するための背環カバーが、例えば、特許文献1に記載されている。
【0005】
特許文献1には、「背カンカバー本体(1)の上部にランドセルのベルトを通す筒状のベルト通し(2)を左右に取り付け、その中央に背カンの引っ掛け部(8)を通す筒状の引っ掛けカンカバー(3)を取り付ける。その引っ掛けカンカバー(3)には蓋が出来るようにベロクロ(4)が取り付けてある。また、背カンカバー本体(1)とは反対側に背カンカバー本体(1)と同じようにベルトを通す左右の筒状のベルト通し(2)とその中央に背カンの引っ掛け部(8)を通す筒状の引っ掛けカンカバー(3)に隙間のないように取り付けたベロ(5)が取り付いている。以上を特徴とする背カンカバー」が記載され、これによって「カバーでしっかりと背カンの本体の隙間部分を覆っているので髪の毛が入る余地がない」とある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006‐341038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に記載された背カンカバーは、構造が複雑であるため製造工数がかかりコスト高になりがちであった。また、ランドセルへの装着に時間がかかるものであった。
【0008】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたものであって、比較的簡単な構造で装着しやすく、背環部分に髪の毛が挟まりにくいランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きのランドセルカバーを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明のランドセル用背環カバーは、ランドセルの背環を上方から隠すように背環の上方に位置させる背環カバー本体と、この背環カバー本体の端縁の中央部から延びてランドセルの左右の肩ベルトの間に入り込ませる括れ部と、この括れ部の先端部から左右に拡がる拡張部と、この拡張部の下面が前記背環カバー本体の下面に対面するように拡張部を下方に向けて折り返した状態で、前記拡張部の下面を前記背環カバー本体の下面に係止する係止手段と、を備えた構成とした。
ランドセルの左右の肩ベルトはそれぞれ、背環カバー本体、括れ部および拡張部に囲まれたような状態となる。
【0010】
このランドセル用背環カバーは、筒状のベルト通し(特許文献1参照)などなく、比較的簡単な構造である。また、ランドセルの肩ベルトを取り外すことなく容易に装着することができる。さらに、背環などに髪の毛が挟まりにくくなる。
【0011】
背環カバー本体、括れ部および拡張部が、平面状に拡張自在であり、連続した一枚状部材によって形成されている、ランドセル用背環カバーとすることができる。
【0012】
このランドセル用背環カバーは、背環カバー本体、括れ部および拡張部が、連続した一枚状部材によって形成されていることで、例えば、一枚状の布地や積層布地でこれらを一体的に形成することができ、簡単な構造で製造が容易である。
【0013】
括れ部の幅が3~6cmである、ランドセル用背環カバーとすることができる。
【0014】
このランドセル用背環カバーは、より一層、背環などに髪の毛が挟まりにくくなる。括れ部の幅は4~5cmであることが好ましい。
【0015】
係止手段が、拡張部の下面と背環カバー本体の下面に割り振って設けた面ファスナーである、ランドセル用背環カバーとすることもできる。
【0016】
このランドセル用背環カバーは、面ファスナーによって、より装着しやすくなる。
【0017】
係止手段が、拡張部の左右両端部の下面と背環カバー本体の下面に割り振って設けた面ファスナーであり、面ファスナーを構成するフックおよびループのうち、一方若しくは双方が横長状である、ランドセル用背環カバーとすることもできる。
【0018】
このランドセル用背環カバーは、面ファスナーを構成するフックおよびループのうち、一方若しくは双方が横長状であることによって、横方向(左右方向)に係止位置をシフトさせることが可能となるため、様々な肩ベルトの幅にフィットさせることができる。例えば、ランドセルの肩ベルトに肩カバーを装着した場合であっても、多くの場合、肩カバーの上から装着することができる。
また、肩ベルトにきっちりフィットさせやすいため、肩ベルトと背環カバー本体などの隙間から髪の毛が入りにくくなり、より一層、背環などに髪の毛が挟まりにくくなる。
【0019】
背環カバー本体に、背環カバー本体をランドセルの蓋部に係止する係止ベルトを設けた、ランドセル用背環カバーとすることもできる。
【0020】
このランドセル用背環カバーは、背環カバー本体をランドセルの蓋部に係止することができるため、装着した際、ランドセルからズレにくくなる。
【0021】
上記いずれかに記載のランドセル用背環カバーと、この背環カバーの背環カバー本体に連結されたランドセルカバーと、からなる、背環カバー付きランドセルカバーによっても上記課題は解決される。
【0022】
このとき、ランドセルカバーが、ランドセルの蓋部をカバーする蓋カバーである、背環カバー付きランドセルカバーとすることができる。
【0023】
また、ランドセルカバーが、ランドセルの蓋部および側面を被う形状である、背環カバー付きランドセルカバーとすることもできる。
【0024】
また、ランドセルカバーが、ランドセルが雨に濡れないようにランドセルに被せて使用する雨用カバーである、背環カバー付きランドセルカバーとすることもできる。
【発明の効果】
【0025】
本発明により、比較的簡単な構造で装着しやすく、背環などに髪の毛が挟まりにくいランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きランドセルカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】第一実施形態のランドセル用背環カバーの上面図(写真)である。
図2】第一実施形態のランドセル用背環カバーの下面図(写真)である。
図3図1のランドセル用背環カバーをランドセルに装着する様子を例示する斜視図(写真)である。
図4図1のランドセル用背環カバーをランドセルに装着した状態を例示する斜視図(写真)である。
図5図4のランドセル用背環カバーをランドセルに装着した状態を装着者側斜め下方から見上げた状態を例示する斜視図(写真)である。
図6】第二実施形態のランドセル用背環カバーを用いた背環カバー付きランドセルカバーの上面図(写真)である。
図7】第二実施形態のランドセル用背環カバーを用いた背環カバー付きランドセルカバーの下面図(写真)である。
図8図6の背環カバー付きランドセルカバーをランドセルに装着した状態を例示する斜視図(写真)である。
図9】第三実施形態のランドセル用背環カバーを用いた背環カバー付きランドセルカバーの斜視図(写真)である。
図10図9の背環カバー付きランドセルカバーをランドセルに装着した状態を例示する斜視図(写真)である。
図11】ランドセルを装着者側斜め下方から見上げた状態を例示する斜視図(写真)である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図を用いてランドセル用背環カバーなどを例示説明する。ランドセル用背環カバーは、背環カバー本体と括れ部と拡張部と係止手段とを備えている。
以下、複数の実施形態を挙げて例示説明するが、本発明およびその構成要素は、以下の説明に限定されるものではない。
【0028】
1.第一実施形態のランドセル用背環カバー
まず、図1図5を用いて、第一実施形態のランドセル用背環カバーを例示説明する。なお、以降の説明においてランドセル用背環カバーを、単に背環カバーと称する場合がある。
本実施形態のランドセル用背環カバー1は、背環カバー本体2と括れ部3と拡張部4と係止手段(51,52)のほか、係止ベルト6を備えている。以下、各構成要素について例示説明する。
【0029】
[背環カバー本体]
背環カバー本体2は、ランドセルRの背環Raを上方から隠すように(覆うように)背環Raの上方に位置させるものである。
【0030】
本実形態では、背環カバー本体2は、図1などに例示するように下辺が下向きにカーブした横長形状であり、図3などに例示するように左右方向(幅方向)の長さがランドセルRの横幅と概ね等しいか若干大きめに構成されている。背環カバー本体2は横長状の略矩形形状であってもよい。そして、背環カバー本体2は、図3などに例示するように、ランドセルRの背環Raの上方、ランドセルRの左右方向に沿うように、ランドセルRの蓋部Rcの頂部と肩ベルトRbの間に位置させることで背環Raを上方から隠すことができる。
【0031】
本実施形態では、図1などに例示するように、背環カバー本体2、括れ部3(後述)および拡張部4(後述)が、平面状に拡張自在であり、連続した一枚状部材によって形成されている。詳細には、一枚状の布地(積層布地)を裁断してシームレスな(繋ぎ目のない)背環カバー本体2、括れ部3および拡張部4としてある。本実施形態では、背環カバー本体2、括れ部3および拡張部4の全体をバイアステープで縁取りしてある。
【0032】
[括れ部]
括れ部3は、背環カバー本体2の端縁(左右方向端縁)の中央部から延びるように設けてある。この括れ部3は、ランドセルRの左右の肩ベルトRbの間に入り込ませるものである。すなわち、括れ部3の延びる方向が装着者側になるように、背環カバー本体2を背環Raの上方に位置させるのである。
【0033】
本実施形態では、図1に例示するように、括れ部3の幅W(最狭幅)が4~5cmである。括れ部3は、後述する拡張部4を下方に向けて折り返す際に折り曲げられるため可撓性を有する。
【0034】
[拡張部]
拡張部4は、括れ部3の先端部から左右に拡がっている。すなわち、拡張部4と背環カバー本体2の間が大きく括れた状態(括れ部3)となっているのである。
【0035】
本実施形態では、図1および図2に例示するように、拡張部4の幅は背環カバー本体2の左右方向の長さ(幅)と概ね同じであり、図3に例示するように、ランドセルRの横幅と概ね等しいか若干大きめに構成されている。
【0036】
[係止手段]
係止手段(51,52)は、拡張部4の下面を背環カバー本体2の下面に係止するものである。詳細には、拡張部4の下面が背環カバー本体2の下面に対面するように拡張部4を下方に向けて折り返した状態とした際、この状態で、拡張部4の下面を背環カバー本体2の下面に係止するものである。
【0037】
本実施形態では、係止手段として面ファスナー(51,52)を用いてある。詳細には、図2に例示するように、拡張部4の下面の左右両端部と、背環カバー本体2において当該箇所と対面する箇所(背環カバー本体2の下面の拡張部4側左右両端部)に面ファスナー51,52を割り振って設けてある。本実施形態では、拡張部4の下面にフック51、背環カバー本体2の下面にループ52を設けてある。
【0038】
そして、係止手段は、フック51およびループ52のうち、一方若しくは双方が横長状であることが好ましいところ、本実施形態では、フック51およびループ52の双方を左右横長状に形成してある。横長状とは、ランドセルRの横幅方向(左右方向)に相当する方向に長いことをいう。
【0039】
[係止ベルト]
本実施形態のランドセル用背環カバー1は、係止ベルト6を備える。係止ベルト6は、背環カバー本体2をランドセルRの蓋部Rcに係止するものである。
【0040】
本実施形態では、図2に例示するように、背環カバー本体2の下面側に係止ベルト6を設けてある。詳細には、係止ベルト6の両端を背環カバー本体2の下面の両端にそれぞれ固定してあり、係止ベルト6と背環カバー本体2の間にランドセルRの蓋部Rcを通すことで、背環カバー本体2をランドセルRの蓋部Rcに係止することができるように構成されている。
【0041】
[装着方法]
上記本実施形態のランドセル用背環カバー1をランドセルRに装着する方法を例示説明する。まず、背環カバー本体2の下面に設けた係止ベルト6にランドセルRの蓋部Rcを貫通状態とする。次に、背環カバー本体2を蓋部Rcの上端付近までスライドさせるとともに、図3に例示するように、ランドセルRの左右の肩ベルトRbの間に拡張部4を通して装着者側に取り出すことで、括れ部3を左右の肩ベルトRbの間に入り込ませる。そして、ランドセルRの背環Raが上方から見えなくなるように背環カバー本体2を位置させた後、拡張部4を下方に向けて折り返して拡張部4の下面を背環カバー本体2の下面に対面させる。最後に、係止手段(フック51とループ52)によって拡張部4の下面を背環カバー本体2の下面に係止して図4および図5の状態とするのである。
【0042】
2.第二実施形態のランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きランドセルカバー
次に、図6図8を用いて、第二実施形態のランドセル用背環カバーおよびこれを用いた背環カバー付きランドセルカバーを例示説明する。
【0043】
本実施形態のランドセル用背環カバー1は、背環カバー本体2と括れ部3と拡張部4と係止手段(51,52)を備えているが、係止ベルト(6)を備えていない。係止ベルトを備えていないこと以外は、前述した第一実施形態のランドセル用背環カバー1と同様であるので説明を省略する。
【0044】
本実施形態の背環カバー付きランドセルカバーCは、上記背環カバー1とランドセルカバーとしての蓋カバー8で構成されている。
本実施形態において、蓋カバー8は、背環カバー本体2の端縁(左右方向端縁)であって拡張部4が延びる端縁とは反対側の端縁に取り付けられている。
【0045】
本実施形態の背環カバー付きランドセルカバーCをランドセルRに装着した状態を図8に例示する。背環カバー付きランドセルカバーCによって、背環Raの上方および蓋部Rcの表面がカバーされる。
【0046】
2.第三実施形態のランドセル用背環カバーおよび背環カバー付きランドセルカバー
次に、図9および図10を用いて、第三実施形態のランドセル用背環カバーおよびこれを用いた背環カバー付きランドセルカバーを例示説明する。
【0047】
本実施形態のランドセル用背環カバー1は、背環カバー本体2と括れ部3と拡張部4と係止手段(51,52)を備えているが、係止ベルト(6)を備えていない。また、本実施形態の背環カバー1は表面にレインコート素材を用いてある。レインコート素材としては、例えば、ナイロン生地、ポリエステル生地、ポリオレフィン生地、軟質ビニール生地、これらに防水加工や撥水加工を施したものなどがある。
係止ベルトを備えていないことや、レインコート素材を用いてあること以外は、前述した第一実施形態のランドセル用背環カバー1と同様であるので説明を省略する。
【0048】
本実施形態の背環カバー付きランドセルカバーCは、上記背環カバー1とランドセルカバーとしての雨用カバー9で構成されている。以下ランドセルカバーとしての雨用カバー9について例示説明する。
【0049】
本実施形態ではランドセルカバー(9)がランドセルの蓋部Rcおよび側面を被う形状である。そして、ランドセルが雨に濡れないようにランドセルに被せて使用する雨用カバー9である。雨用カバー9の素材として、背環カバー1同様、表面にレインコート素材を用いてある。そして、本実施形態において雨用カバー9には、左右のマチ部分と蓋部分に収納ポケット91を設けてある。
本実施形態において、雨用カバー9は、背環カバー本体2の端縁(左右方向端縁)であって括れ部3が延びる端縁とは反対側の端縁に取り付けられている。
【0050】
本実施形態の背環カバー付きランドセルカバーCをランドセルに装着した状態を図10に例示する。背環カバー付きランドセルカバーCによって、背環Raの上方およびランドセルRの蓋部Rcおよび側面がカバーされていることがわかる。
【0051】
以上、特定の実施形態を参照して本発明を例示説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当該技術分野における熟練者等により、本出願の願書に添付された特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が可能である。
【符号の説明】
【0052】
1 ランドセル用背環カバー
2 背環カバー本体
21 下面
3 括れ部
W 幅
4 拡張部
41 下面
5 係止手段
51 フック
52 ループ
6 係止ベルト
7 ランドセルカバー
8 蓋カバー
9 雨用カバー
91 ポケット

C 背環カバー付きランドセルカバー

R ランドセル
Ra 背環
Ra1 背環本体
Ra2 揺動板
Ra3 連結環
Rb 肩ベルト
Rc 蓋部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11