(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022008879
(43)【公開日】2022-01-14
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220106BHJP
H04N 21/235 20110101ALI20220106BHJP
【FI】
G06Q30/06 340
H04N21/235
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021164511
(22)【出願日】2021-10-06
(62)【分割の表示】P 2020544863の分割
【原出願日】2019-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2018243508
(32)【優先日】2018-12-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】518460831
【氏名又は名称】株式会社これポチ
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】中山 由衣
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 隆
(72)【発明者】
【氏名】木村 孝
(72)【発明者】
【氏名】三宅 大介
(72)【発明者】
【氏名】國信 隆之介
【テーマコード(参考)】
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5C164FA27
5C164MB43S
5C164SB06P
5C164UB10S
5C164UD61S
5L049BB66
(57)【要約】 (修正有)
【課題】テレビ番組の出演者が着用している衣服に関する情報をリアルタイムで取得し、直ぐに購入できる情報処理装置、及びプログラム提供する。
【解決手段】テレビ番組を視聴するユーザに対して、テレビ番組に登場する出演者Aが着用している衣服Cの購入を支援するサービス提供者Gの管理サーバにおいて、取得部は、衣服Cを着用した出演者Aがテレビ番組に登場する時間帯を特定可能な対応表等を取得する。特定部は、テレビジョン放送されているテレビ番組の所定タイミングにおいて、出演者が着用している衣服を、対応表等に基づいて特定する。支援部は、特定された衣服のURL情報を、ユーザ端末2に提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生されるコンテンツを使用するユーザに対して、前記コンテンツに含まれるオブジェクトに関する情報の利用を支援する情報処理装置において、
前記オブジェクトが前記コンテンツに含まれる時間帯を特定可能な、再生の開始からの経過時間に関する第1情報を取得する取得手段と、
前記コンテンツの再生中の所定タイミングにおいて、当該所定タイミングで再生される前記コンテンツに含まれている前記オブジェクトを、前記第1情報に基づいて特定する特定手段と、
特定された前記オブジェクトに関する第2情報について、前記ユーザの利用を支援するための所定の処理を実行する支援手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記コンテンツは、所定のスケジュールに従って再生され、
前記取得手段は、前記第1情報として、前記オブジェクトが前記コンテンツに含まれる時間帯を特定可能な、前記スケジュールに関する情報を取得する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2情報は、前記オブジェクトに関する商品又は役務の提供を前記ユーザが受けるために必要な情報を含み、
前記支援手段は、前記所定の処理として、前記第2情報を前記ユーザが操作する端末に提供する処理を実行する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コンテンツは、動画像配信サービスにより提供される番組であり、
前記オブジェクトは、前記番組の出演者が着用する衣服であり、
前記第1情報は、前記出演者又は当該出演者が着用する衣服が前記番組に登場する時間帯を特定可能な、前記番組のスケジュールに関する情報であり、
前記支援手段は、記第特定手段により特定された前記出演者が着用する前記衣服を購入するために必要な情報を前記第2情報として、当該第2情報を前記ユーザの前記端末に提供する処理を実行する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記コンテンツは、テレビジョン放送の番組であり、
前記オブジェクトは、前記番組の出演者が着用する衣服であり、
前記第1情報は、前記出演者又は当該出演者が着用する衣服が前記番組に登場する時間帯を特定可能な、前記番組のスケジュールに関する情報であり、
前記支援手段は、記第特定手段により特定された前記出演者が着用する前記衣服を購入するために必要な情報を前記第2情報として、当該第2情報を前記ユーザの前記端末に提供する処理を実行する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
所定のスケジュールに従って再生されるコンテンツを使用するユーザに対して、前記コンテンツに含まれるオブジェクトに関する情報の利用を支援する情報処理装置が実行する情報処理方法において、
前記オブジェクトが前記コンテンツに含まれる時間帯を特定可能な、前記スケジュールに関する第1情報を取得する取得ステップと、
前記コンテンツの再生中の所定タイミングにおいて、当該所定タイミングで再生される前記コンテンツに含まれている前記オブジェクトを、前記第1情報に基づいて特定する特定ステップと、
特定された前記オブジェクトに関する第2情報について、前記ユーザの利用を支援するための所定の処理を実行する支援ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項7】
所定のスケジュールに従って再生されるコンテンツを使用するユーザに対して、前記コンテンツに含まれるオブジェクトに関する情報の利用を支援するコンピュータに、
前記オブジェクトが前記コンテンツに含まれる時間帯を特定可能な、前記スケジュールに関する第1情報を取得する取得ステップと、
前記コンテンツの再生中の所定タイミングにおいて、当該所定タイミングで再生される前記コンテンツに含まれている前記オブジェクトを、前記第1情報に基づいて特定する特定ステップと、
特定された前記オブジェクトに関する第2情報について、前記ユーザの利用を支援するための所定の処理を実行する支援ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、その便利さから、インターネット上のEC(Electronic Commerce)サイトを利用して衣服を購入する者が増えてきている。このような者に資する各種技術も幾つか存在する(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、テレビジョン放送の番組(以下、「テレビ番組」と呼ぶ)の出演者が着用している衣服は、プロのスタイリストが選んだものであったり、着用者が見栄えの良い女優であったりする。このため、テレビを視聴する者の中には、自分も同じ衣服を着用してみたいと思う者も多い。
しかしながら、テレビ番組の出演者が着用している衣服を購入しようとしても、ECサイトや実際の販売店で所望の衣服を見つけることは困難である。その結果、所望の衣服にイメージが近いと思われる衣服や、何となく似ているような衣服を購入することで妥協したり、購入を諦めたりすることが多い。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、テレビ番組の出演者が着用している衣服に関する情報をリアルタイムで取得し、直ぐに購入できる手法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、
【0007】
本発明の一態様の情報処理方法及びプログラムは、上述の本発明の一態様の情報処理装置に対応する処理方法及びプログラムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、テレビ番組の出演者が着用している衣服に関する情報をリアルタイムで取得し、直ぐに購入できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムにより実現可能な本サービスの概要を示すイメージ図である。
【
図2】
図1の本サービスを実現可能な情報処理システムの構成を示す図である。
【
図3】
図2の情報処理システムのうち管理サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】
図3の管理サーバの機能的構成のうち、特定処理と支援処理とが実現可能になる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図5】管理サーバにより生成された対応表の例を示す図である。
【
図6】管理サーバにより管理されているURL情報の具体例を示す図である。
【
図7】
図2の情報処理システムのうちユーザ端末に表示されるGUIの具体例を示す図である。
【
図8】本発明の第2実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムにより実現可能な本サービスの概要を示すイメージ図である。
【
図9】本発明の情報処理装置の第2実施形態に係る管理サーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
【
図10】
図9の管理サーバ及びユーザ端末の機能的構成のうち、上述した特定処理と支援処理とが実現可能になる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図11】ユーザ端末に配信された動画像の再生中に商品を購入する場合の流れを示す図である。
【
図12】サービス提供者による本サービスに係る各種の設定操作が行われる際に、サービス提供者端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図13】AR空間の動画像から商品を購入する場合の具体例を示す図である。
【
図14】番組内の音声に超音波で音声データを入力する手法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
【0011】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムにより実現可能な本サービスの概要を示すイメージ図である。
【0012】
本サービスは、テレビ番組が放送されている最中に、その出演者の衣服等をリアルタイムにユーザUが購入できるサービスである。
即ち、本サービスによれば、例えば、ユーザUは、テレビジョン受像機M(以下、「テレビM」と略記する)でテレビ番組を視聴中に、
図1に示す出演者Aが着用している衣服Cを見て、例えば「かわいい!」、「これ欲しい!」、「どこ(メーカやブランド)の服?」と思ったとする。ユーザUは、このように思ったタイミングで、スマートフォン等のユーザ端末2に対する簡単な操作をするだけで、出演者Aの衣服Cをリアルタイムに購入できる。
【0013】
具体的には例えば、ユーザ端末2は、所定のタイミング(例えば
図1に示すタイミング)において、テレビMに映っている出演者(
図1の例では出演者A)が着用している衣服(
図1の例では衣服C)の販売を行うECサイトにアクセスして、当該衣服Cを購入可能なページPを表示する。
このECサイトは、テレビ番組においてq人(qは1以上の整数値)の出演者Aのうち何れかの者が着用しているr種(rは1以上の整数値)の衣服C毎に、当該衣服Cを購入可能なページ(
図1の例では出演者Aの衣服Cを購入可能なページ)を設けている。即ち、これらの複数のページの集合体であるECサイトは、テレビ番組において出演者A1乃至Aqのうち何れかの者が着用している衣服C1乃至Crの夫々を、オンライン上で購入なカタログである、とも言える。
【0014】
このカタログ(ECサイト)にアクセスしているユーザ端末2において、表示対象の(
図1の例ではページP)は、所定の時間間隔(例えば1秒毎)で更新される。
これにより、現時点でテレビジョン放送されている(現時点でテレビMに映っている)出演者が着用している衣服をリアルタイムに購入可能なページが、ユーザ端末2に表示される。
例えば
図1に示すように、テレビMに出演者Aが映っている時点では、当該出演者Aが着用している衣服Cを購入可能なページPが、ユーザ端末2に表示される。
【0015】
そこで、ユーザUは、ユーザ端末2に対してクリック等の簡単な操作をすることで、そのクリック時点でユーザ端末2に表示されているページに含まれる衣服(即ち、そのクリック時点でテレビMに映っている出演者が着用している衣服)を、リアルタイムに購入することができる。
例えば
図1の例では、衣服Cを着用している出演者AがテレビMに映っている時点(即ち、衣服Cを購入可能なページPがユーザ端末2に表示されている時点)で、ユーザUはクリック等の簡単な操作をすることで、その衣服Cを直ぐに購入することができる。
【0016】
さらに、このカタログ(ECサイト)は、テレビ番組のテレビジョン放送が終了した後においても、所定時間(例えば1日)の間、アクセスが可能とされている。
これにより、ユーザUは、ユーザ端末2を介して、テレビ番組の終了後も、出演者の衣服(例えば
図1の例では出演者Aの衣服C等)を見て、必要に応じて購入することもできる。
【0017】
具体的には例えば、
図1の例では、サービス提供者Gに対して、アパレル会社B1乃至Bm(mは1以上の整数値)と、テレビ局Tとが各種情報を提供することで、本サービスが実現される。
【0018】
より具体的には例えば、テレビ局Tは、テレビ番組をテレビジョン放送する。このテレビ番組には、
図1には図示はしないが、衣服C1乃至Crのうちいずれか1以上を着用した出演者A1乃至Aqの夫々が出演するものとする。
【0019】
テレビ局Tからサービス提供者Gに対して、例えば、出演者A1乃至Aqの夫々がテレビ番組に登場する時間帯を特定可能な、当該テレビ番組のスケジュール(以下、「出演者タイムスケジュール」と呼ぶ)が提供される。
具体的には例えば、出演者タイムスケジュールには、「出演者A2が登場する時間帯は、21時03分05秒から21時06分42秒まで」といった情報が含まれる。
【0020】
また例えば、アパレル会社B1乃至Bmの夫々は、衣服C1乃至Crのうち少なくとも一部を販売する業者である。
【0021】
アパレル会社B1乃至Bmの夫々からサービス提供者Gに対して、例えば、出演者A1乃至Aqのうちいずれか1人が着用する衣服C1乃至Crに関する情報(以下、「アパレル情報」と呼ぶ)が提供される。
【0022】
サービス提供者Gにおいて、例えば、出演者タイムスケジュールとアパレル情報とに基づいて、衣服C1乃至Crの夫々がテレビ番組に登場する時間帯を特定可能な情報(以下、「衣服タイムスケジュール」と呼ぶ)の生成が可能になる。
なお、衣服タイムスケジュールは、テレビ局T、アパレル会社B1乃至Bm又は図示せぬ第三者により生成されてもよい。
具体的には例えば、衣服タイムスケジュールには、「アパレル会社B3の衣服C6が登場する時間帯は、21時03分05秒から21時06分42秒まで」といった情報が含まれる。
【0023】
また例えば、サービス提供者Gにおいて、衣服タイムスケジュールと出演者タイムスケジュールとを対応させた対応表が作成される。
「対応表」とは、出演者A1乃至Aqの夫々がテレビ番組において登場する時間帯と、出演者A1乃至Aqの夫々と、衣服C1乃至Crのうち着用対象の夫々との対応関係を示す情報をいう。
なお、対応表の具体例については、
図5を参照して後述する。
【0024】
この対応表は、従来のテレビ番組表の代わりとして、ユーザ端末2にも表示可能である。
これにより、ユーザUは、例えば、「アパレル会社B3の衣服C6を着用した出演者A2がテレビMに映し出される時間帯は、21時03分05秒から21時06分42秒まで」といった詳細なタイムスケジュールを視認することができる。
さらに、衣服C1乃至Crのうち、現時点でテレビ番組に登場している衣服(テレビMに映っている衣服)がハイライト表示等により、リアルタイムに表示される。これにより、例えば21時04分頃において、ユーザUは、「いまテレビMに出演者A2が映し出されているが、当該出演者A2が着用している衣服は、アパレル会社B3の衣服C6である」といったアパレル情報を容易かつ即座に視認することができる。
【0025】
また、サービス提供者Gにおいて、アパレル情報に基づいて、衣服C1乃至Crの夫々を購入可能な各ページPから構成されるECサイトも作成され、管理・運営が行われる。
即ち、このECサイトは、テレビ番組において出演者A1乃至Aqのうち何れかの者が着用している衣服C1乃至Cr毎に、当該衣服Ck(kは1乃至rのうち何れかの整数値)を購入可能なページP(
図1の例では出演者Aの衣服Cを購入可能なページP)を夫々有している。
【0026】
このECサイトを構成する各ページP(衣服Ckを購入可能な各ページP)は、インターネット上に配置される。各ページPの配置場所、即ちURL(Uniform Resource Locator)を示す情報(以下、「URL情報」と呼ぶ)は、サービス提供者Gにおいて管理される。なお、URL情報の具体例については、
図6を参照して後述する。
【0027】
ユーザ端末2は、テレビ番組のテレビジョン放送が開始すると、現時点で当該テレビ番組に登場する出演者が着用している衣服Ckを購入可能なページPを表示すべく、そのURL情報を取得する。そして、ユーザ端末2は、当該URL情報に示されるURLにアクセスして、当該ページPを表示する。
このような一連の処理は、所定の時間間隔毎(例えば1秒毎)に行われる。その結果、ユーザ端末2に表示されるページP(カタログたるECサイトのページP)は、テレビ番組内において刻々と移り変わる衣服C(出演者A)に同期して、刻々と移り変わる衣服Cの夫々を購入可能な各ページPに順次更新されていく。
【0028】
そこで、ユーザUは、ユーザ端末2に対してクリック等の簡単な操作をすることで、そのクリック時点でユーザ端末2に表示されている衣服Ck(即ち、そのクリック時点でテレビMに映っている出演者が着用している衣服Ck)を、リアルタイムに購入することができる。
【0029】
このように、本サービスによれば、ユーザUとしては、従来のECサイト(アパレルのサイトや、ショッピングモールのサイト)を検索したり、実際の販売店に足を運んで所望の衣服Ckを探したりする必要がなくなる。これにより、「今直ぐ欲しい!」というユーザUの気持ちに的確に応えることが可能になる。
つまり、本サービスによれば、例えばテレビ番組としてドラマが採用されている場合、当該ドラマは、ファッションカタログの一種(いわば「ドラマカタログ」)として社会に認知されるようになると期待される。
【0030】
また、本サービスによれば、テレビ局Tとしては、衣服の購入を目的とするユーザUを、テレビジョン放送(テレビ番組)の新規の視聴者として獲得することができる。また、これまでにない新規のスタイルでテレビ番組をPRすることができるので、テレビ番組の視聴率のアップを図ることができる。
また、アパレル会社B1乃至Bmとしては、テレビ番組を利用した販売促進活動を実施することができる。また、これまでにない新規のスタイルで自社商品をPRすることができるので、売上のアップを図ることができる。
【0031】
さらに、このカタログ(ECサイト)は、テレビ番組のテレビジョン放送が終了した後においても、所定時間(例えば1日)の間、アクセスが可能とされている。
これにより、ユーザUは、ユーザ端末2を介して、テレビ番組の終了後も、出演者の衣服C(出演者Aの衣服C等)を見て、必要に応じて購入することもできる。
【0032】
次に、
図1の本サービスの提供を実現化させる情報処理システムの構成について説明する。
図2は、
図1の本サービスを実現可能な情報処理システムの構成を示す図である。即ち、
図2は、本発明の情報処理装置の第1実施形態に係る管理サーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
【0033】
図2に示す情報処理システムは、管理サーバ1と、ユーザ端末2-1乃至2-nと、アパレル会社サーバ3-1乃至3-mと、テレビ局サーバ4とを含むように構成されている。
管理サーバ1、ユーザ端末2-1乃至2-n、アパレル会社サーバ3-1乃至3-m、及びテレビ局サーバ4の夫々は、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0034】
管理サーバ1は、
図1のサービス提供者Gにより管理される情報処理装置である。管理サーバ1は、ユーザ端末2-1乃至2-n、アパレル会社サーバ3-1乃至3-m、及びテレビ局サーバ4の夫々と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0035】
具体的には例えば、管理サーバ1は、アパレル会社サーバ3から送信されてくるアパレル情報と、テレビ局サーバ4から送信されてくる出演者タイムスケジュールとを受信して取得する。そして、管理サーバ1は、取得したアパレル情報と出演者タイムスケジュールとに基づいて、衣服タイムスケジュールを生成する。なお、衣服タイムスケジュールは、テレビ局サーバ4、アパレル会社サーバ3又は図示せぬ第三者により生成されてもよい。
また、管理サーバ1は、衣服タイムスケジュールと、出演者タイムスケジュールとを対応させることで対応表を生成する。
【0036】
また、管理サーバ1は、アパレル情報に基づいて、アパレル会社B1乃至Bmのうち少なくとも一部が販売する衣服C1乃至Crの夫々を購入可能なECサイト(カタログ)を生成して管理する。生成されたECサイトを構成する各ページPのURL情報は、管理サーバ1において管理される。
【0037】
ユーザ端末2-1乃至2-nの夫々は、ユーザU1乃至Unの夫々により操作される情報処理装置である。ユーザ端末2-1乃至2-nは、例えばスマートフォン、タブレット等で構成される。
なお、以下、ユーザU1乃至Unを区別せずに「ユーザU」と呼んでいる場合、ユーザ端末2-1乃至2-nをまとめて、「ユーザ端末2」と呼ぶ。
ユーザ端末2は、上述したように、テレビ番組のテレビジョン放送が開始すると、現時点で当該テレビ番組に登場する出演者が着用している衣服を購入可能なページを表示すべく、そのURL情報を取得する。そして、ユーザ端末2は、当該URL情報に示されるURLにアクセスして、当該ページを表示する。
ユーザ端末2には、例えば本実施形態では、本サービスの提供を受けるための専用のアプリケーションプログラム(以下、「専用アプリ」と呼ぶ)がインストールされているものとする。なお、以下、断りのない限り、「ユーザUがユーザ端末2を操作する」と表現している場合、それは、ユーザUが、ユーザ端末2にインストールされた専用アプリを起動して各種操作を行うことを意味するものとする。
【0038】
アパレル会社サーバ3-1乃至3-mの夫々は、
図1のアパレル会社B1乃至Bmの夫々により管理される情報処理装置である。アパレル会社サーバ3-1乃至3-mの夫々は、アパレル情報を管理する。また、アパレル会社サーバ3-1乃至3-mの夫々は、管理サーバ1に対し、自身が管理するアパレル情報を送信する。
以下、アパレル会社B1乃至Bmの夫々、及び、アパレル会社サーバ3-1乃至3-mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、「アパレル会社B」、及び、「アパレル会社サーバ3」の夫々と呼ぶ。
【0039】
テレビ局サーバ4は、
図1のテレビ局Tにより管理される情報処理装置である。テレビ局サーバ4は、出演者タイムスケジュールを生成して管理する。また、テレビ局サーバ4は、管理サーバ1に対し、自身が管理する出演者タイムスケジュールを送信する。
【0040】
次に、
図2の情報システムのうち管理サーバ1のハードウェア構成について説明する。
図3は、
図2の情報処理システムのうち管理サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0041】
管理サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memoy)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0042】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0043】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0044】
出力部16は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
入力部17は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
【0045】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(ユーザ端末2、アパレル会社サーバ3、及びテレビ局サーバ4)との間で行う通信を制御する。
【0046】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア30が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア30から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。また、リムーバブルメディア30は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0047】
なお、図示はしないが、
図2の情報処理システムのうち、ユーザ端末2、アパレル会社サーバ3、及びテレビ局サーバ4も、
図3に示すハードウェア構成を有している。ただし、ユーザ端末2がスマートフォンやタブレットで構成される場合には、出力部16及び入力部17として、タッチパネルを有している。
【0048】
このような
図3の管理サーバ1の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、管理サーバ1において、特定処理や支援処理等の各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者Gは、ユーザUに対し、上述のサービスを提供することができる。
ここで、「特定処理」とは、テレビ番組がテレビジョン放送されている最中に、所定のタイミングにおいて当該テレビ番組に登場している出演者が着用している衣服を特定するまでに必要な一連の処理をいう。
「支援処理」とは、特定処理により特定された衣服に関する情報をユーザUが利用をする場合にその支援をするために必要な一連の処理であって、特にここでは、特定処理により特定された衣服を購入可能なページについてのURL情報をユーザ端末2に提供するまでの一連の処理をいう。
【0049】
図4は、
図3の管理サーバ1及びユーザ端末2の機能的構成のうち、特定処理と支援処理とが実現可能になる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0050】
図4に示すように、管理サーバ1のCPU11においては、特定処理が実行される場合には、取得部101と、生成部102と、特定部103とが機能し、また、支援処理が実行される場合には、支援部104が機能する。
また、ユーザ端末2においては、取得部201と、表示部202と、受付部203と、送信部204とが機能する。
管理サーバ1の記憶部18の一領域には、対応表DB401と、URLDB402とが設けられている。
【0051】
まず、特定処理を実現可能な機能的構成について説明する。
管理サーバ1の取得部101は、アパレル情報や出演者タイムスケジュールを取得して、これらに基づいて、出演者に着用された衣服がテレビ番組に登場する時間帯を特定可能な情報として、衣服タイムスケジュールを生成する。換言すると、取得部101は、衣服タイムスケジュールを取得する、とも把握することができる。
【0052】
管理サーバ1の生成部102は、衣服タイムスケジュールと出演者タイムスケジュールとを対応させた情報として、対応表を生成する。生成部102により生成された対応表は、対応表DB401に記憶されて管理される。
なお、生成部102により生成された対応表の具体例については、
図5を参照して後述する。
【0053】
管理サーバ1の特定部103は、テレビ番組がテレビ放送されている最中に、所定のタイミング(例えば10秒毎のタイミング)に当該テレビ番組に登場している出演者が着用している衣服を、対応表に基づいて特定する。
【0054】
以上の機能的構成を有する管理サーバ1により特定処理の実現が可能になる。
次に、支援処理を実現可能な機能的構成について説明する。
ここで支援処理が実行される場合、支援部104では、ECサイト管理部141と、URL抽出部142と、送信制御部143とが機能する。
【0055】
管理サーバ1の支援部104においては、特定された衣服に関する情報について、ユーザの利用を支援するための所定の処理が実行される場合、ECサイト管理部141と、URL抽出部142と、送信制御部143とが機能する。
【0056】
ECサイト管理部141は、複数の衣服の夫々を購入可能な各ページにより構成されるECサイト(カタログ)を生成して管理する。なお、ECサイトの存在場所(URL)は、特に限定されず、管理サーバ1内であってもよいし、管理サーバ1以外であってもよい。ただし、本実施形態のでは、管理サーバ1以外のサーバ(図示せず)にECサイトが存在するものとする。
URL抽出部142は、URLDB402において管理されているURL情報の中から、特定部103により特定された出演者が着用する衣服を購入可能なページにアクセスするために必要となるURL情報を抽出する。
送信制御部143は、URL抽出部142により抽出されたURL情報を、通信部19を介してユーザ端末2に送信する制御を実行する。
【0057】
対応表DB401には、生成部102により生成された対応表が記憶されて管理されている。なお、対応表の具体例については、
図5を参照して後述する。
URLDB402には、生成されたECサイトを構成する各ページにアクセス可能なURLを含むURL情報が記憶されて管理されている。なお、URL情報の具体例については、
図6を参照して後述する。
【0058】
以上の機能的構成を有する管理サーバ1は、支援処理を実行することができる。
【0059】
ユーザ端末2の取得部201は、管理サーバ1から送信されてきたURL情報を受信して取得すると、当該URL情報により示されるURLに存在するECサイトのページを取得する。
ユーザ端末2の表示部202は、ECサイトのページを表示する。
ユーザ端末2の受付部203は、ユーザUによる衣服Cを購入する操作を受付ける。
ユーザ端末2の送信部204は、受付部203により受け付けられた操作に基づく情報を管理サーバ1に送信する。
【0060】
以上のような機能的構成を有する管理サーバ1により実行される各種処理(例えば特定処理、支援処理)により、ユーザUに対し本サービスを提供することが可能となる。
これにより、ユーザUは、テレビMを見ながらユーザ端末2を操作することで、テレビ番組に出演している出演者が着用している衣服をリアルタイムで容易に購入することができる。
【0061】
次に、
図5を参照して、管理サーバ1により生成される対応表の具体例について説明する。
【0062】
図5は、管理サーバ1の生成部102により生成された対応表の例を示す図である。
【0063】
図5に示す対応表には、アパレル会社B1乃至B4の夫々が提供する衣服Cを着用した出演者A1及びA2の夫々が、テレビ番組に出演する詳細なタイムスケジュールが示されている。
【0064】
具体的には例えば、
図5に示す例では、出演者A1が、アパレル会社B1の衣服Cを着用してテレビ番組に出演するのは、21時00分00秒から21時04分30秒までの時間帯L11と、21時13分55秒から21時26分12秒までの時間帯L12との2回である。
また、出演者A1が、アパレル会社B2の衣服Cを着用してテレビMに出演するのは、21時30分10秒から21時38分15秒までの時間帯L21と、21時40分03秒から21時44分36秒までの時間帯L22と、21時45分17秒から21時53分55秒までの時間帯L23との3回である。
また、出演者A2が、アパレル会社B3の衣服Cを着用してテレビMに出演するのは、21時03分05秒から21時06分42秒までの時間帯L31と、21時15分53秒から21時17分02秒までの時間帯L32との2回である。
また、出演者A2がアパレル会社B4の衣服Cを着用してテレビMに出演するのは、21時29分05秒から21時32分13秒までの時間帯L41と、21時35分50秒から21時39分55秒までの時間帯L42と、21時44分36秒から21時45分30秒までの時間帯L43との3回である。
【0065】
次に、
図6を参照して、管理サーバ1により管理されるURL情報の具体例について説明する。
【0066】
図6は、管理サーバ1のURLDB402に記憶されて管理されているURL情報の具体例を示す図である。
【0067】
図6に示すように、URLDB402には、アパレル会社B1乃至Bmと、衣服C1乃至Crと、
図4のECサイト管理部141により生成されて管理されるECサイト(カタログ)の各ページの夫々のURLとが対応付けられた情報が、URL情報として記憶されて管理されている。
具体的には例えば、URLDB402には、アパレル会社B1が販売する衣服C1及びC2の夫々を購入可能な各ページ、及びアパレル会社B2が販売する衣服C3乃至C5の夫々を購入可能な各ページの夫々について、URL等が記憶されて管理されている。なお、URLDB402に記憶されて管理されている他の情報については、
図6に示すとおりである。
【0068】
次に、
図7を参照して、ユーザ端末2に表示されるGUIの具体例について説明する。
【0069】
図7の左上には、専用アプリのトップ画面の例が示されている。ユーザUの操作に基づいて、ユーザ端末2において専用アプリが起動すると、例えば
図7(A)に示すようなトップ画面が表示される。
【0070】
図7の右上には、各テレビ番組のタイムスケジュールに、上述の対応表を対応させた表(以下、「番組表」と呼ぶ)が表示される。ユーザUは、この番組表を、従来のテレビ番組表に代えて使用することができる。
ユーザ端末2に表示される番組表には、管理サーバ1により生成された対応表の内容が掲載される。これにより、ユーザUは、どのテレビ番組で、どの出演者が、どこのアパレル会社が販売する衣服を着用して、どのタイミングで出演するのかを予め視認することができる。
ここで、テレビジョン放送中のテレビ番組については、現時点でテレビ番組に登場している衣服(テレビMに映っている衣服)がハイライト表示等により、リアルタイムに表示される。
【0071】
このため、上述したように、テレビ局Tとしては、衣服を購入する目的でテレビジョン放送を視聴しようとする新規の視聴者を獲得することができる。また、これまでにない新規のスタイルで番組をPRすることができるので、テレビ番組の視聴率のアップを図ることができる。また、アパレル会社Bとしては、テレビ番組を利用した販売促進活動を実施することができる。また、これまでにない新規のスタイルで自社商品をPRすることができるので、売上のアップを図ることができる。
【0072】
図7の右下には、衣服の購入操作の例が示されている。
ユーザUは、ユーザ端末2において専用アプリを起動させた状態で、テレビMにてテレビ番組を視聴する。すると、ユーザ端末2には、テレビMに映し出されている出演者が着用している衣服を購入できるページが自動的に表示される。
ユーザ端末2に自動的に表示されるページは、所定の時間間隔毎(例えば1秒毎)に更新させるように設定することができる。また、更新を行わせないように設定することもできる。
ユーザ端末2に表示されるECサイト(ページ)では、ECサイト上の買い物カゴに入れられた商品(
図7の例では衣服C)について、一般的なECサイトと同様に、プラグイン等の手法を用いた所定の決済手法(例えばクレジットカード決済)による決済を行うことができる。
これにより、ユーザUは、テレビMを見ながらユーザ端末2を操作することで、テレビ番組に出演している出演者が着用している衣服(
図7の例では出演者Aが着用している衣服C)をリアルタイムで容易に購入することができる。
【0073】
図7左下には、購入手続が完了した旨のメッセージが表示された画面の例が示されている。ユーザUの操作に基づいて、衣服の購入手続が完了すると、
図7右下に示すような画面がユーザ端末2に表示される。これにより、ユーザUは、購入手続が完了したことを認識することができる。
【0074】
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムにより実現可能な本サービスの概要を示すイメージ図である。
【0075】
本サービスは、動画像配信サーバ5から動画像のデータが配信されている最中に、その動画像に含まれる出演者の衣服等をリアルタイムにユーザUが購入できるサービスである。
上述した第1実施形態はテレビ番組の放送を対象としているのに対して、第2実施形態は動画像のデータを対象としている点で相違する。ただし、管理サーバ1から商品(例えば上述の「衣服C」)に関する情報(例えば上述の「アパレル情報」)やタイムコードデータ(例えば上述の「衣服タイムスケジュール」)が送信される点が第1実施形態と共通する。
上述した第1実施形態では、テレビで放送された番組において商品をリアルタイムで購入することができる。しかしながら、テレビ番組が放送されていない時間帯では、商品をリアルタイムで購入することができない。そこで、本サービスでは、既存の動画像のデータに含まれる商品をリアルタイムで購入することができる。
【0076】
図9は、
図8の本サービスを実現可能な情報処理システムの構成を示す図である。即ち、
図9は、本発明の情報処理装置の第2実施形態に係る管理サーバを含む、情報処理システムの構成を示す図である。
【0077】
図9に示す情報処理システムは、管理サーバ1と、ユーザ端末2-1乃至2-nと、アパレル会社サーバ3-1乃至3-mと、動画像配信サーバ5とを含むように構成されている。
【0078】
第2実施形態に係る管理サーバ1を含む情報処理システムの構成と、上述の第1実施形態に係る管理サーバ1を含む情報処理システムの構成と比較すると、第1実施形態では、テレビ局サーバ4が情報処理システムの構成に含まれる。これに対して、第2実施形態では、テレビ局サーバ4の代わりに動画像配信サーバ5が情報処理システムの構成に含まれる。
【0079】
動画像配信サーバ5は、一般的に利用されている動画像配信サービスの提供を行う外部のサーバであってもよいし、サービス提供者Gにより管理される管理サーバ1であってもよい。
【0080】
図9の情報処理システムの他の構成は、
図2の情報処理システムの構成と同様である。また、
図9の情報システムのうち管理サーバ1のハードウェア構成は、
図3の管理サーバ1のハードウェア構成と同様である。このため、管理サーバ1のハードウェア構成の説明は省略する。
【0081】
図10は、
図9の管理サーバ及びユーザ端末の機能的構成のうち、上述した特定処理と支援処理とが実現可能になる機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図10に示す管理サーバ1及びユーザ端末2の機能的構成は、基本的に
図4に示す管理サーバ1及びユーザ端末2の機能的構成と同様である。
【0082】
図11は、ユーザ端末に配信された動画像の再生中に商品を購入する場合の流れを示す図である。
【0083】
図11には、ユーザ端末2で動画像の再生中に商品を購入する場合の流れが、左側から右側に向かって順番に示されている。
即ち、動画像配信サーバ5からユーザ端末2に配信された動画像の再生中に商品を購入する場合、ユーザUは、動画像配信サービスを利用するためのボタンb1を押下する(ステップSS101)。
ユーザUは、動画像配信サービスにアップロードされている再生可能な動画像Vの一覧のうち、所望の動画像Vを選択して押下する(ステップSS102)。これにより、ユーザ端末2の画面に動画像Vが再生可能な状態になる(ステップSS103)。
ユーザUは、動画像Vを再生するためのボタンb2を押下すると、動画像Vの再生が開始される。すると、動画像Vに対応付けられて管理されている商品としての衣服Cを示すアイコンIが、再生時間や再生箇所を示すタイムバーRの近傍に表示される(ステップSS104)。アイコンIが表示された位置は、動画像Vにおいて衣服Cが登場する時間帯となる。ユーザUがアイコンIをタップする操作を行うと、衣服Cの購入画面に画面が遷移する(ステップSS105)。
【0084】
図12は、サービス提供者による本サービスに係る各種の設定操作が行われる際に、サービス提供者端末に表示される画面の一例を示す図である。
【0085】
図12に示す画面は、サービス提供者Gにより操作される図示せぬサービス提供者端末に表示される画面である。
図12に示す画面では、動画像V毎に各種の設定を行うことができる。
具体的には例えば、入力欄t1には、動画像Vの配信元を示すURLを入力して登録を行う。また、入力欄t2には、衣服Cを示すアイコンIをタイムバーRの近傍に表示させる時間帯を入力する。つまり、動画像Vの再生開始時を始点とした場合に、動画像Vに衣服Cが登場する時間帯を設定する。また、入力欄t3には、衣服Cを登録する。
【0086】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0087】
例えば、上述の実施形態では、ユーザ端末2にインストールされた専用アプリを起動させることで本サービスを利用できる構成となっているが、これに限定されない。専用アプリをインストールすることなく、所定のウェブサイトにアクセスし、所定のログイン操作を行うことで本サービスを利用できるようにしてもよい。
【0088】
また例えば、上述の実施形態では、情報処理システムを構成するテレビ局Tは1社となっているが、これは説明を簡略化させるための例示に過ぎず、テレビ局Tは複数社存在してもよい。この場合、テレビ局T1乃至Ts(sは1以上の整数値)の夫々が管理するテレビ局サーバ4-1乃至4-sの夫々において対応情報が生成されることとなる。
【0089】
また例えば、上述の実施形態では、ECサイトの管理し運営する主体がサービス提供者Gであるが、これに限定されない。アパレル会社Bや、それ以外の第三者によってECサイトが運営されてもよい。例えばECサイトの運営を専門で取り扱うECサイト運営会社(図示せず)により運営されてもよい。
【0090】
また、上述の実施形態において、送信制御部143は、URL抽出部142により抽出されたURL情報をユーザ端末2に送信する制御を実行する構成となっているが、これに限定されない。例えば、送信制御部143は、衣服Cを購入するためのページ自体をユーザ端末2に送信する制御を実行してもよい。
【0091】
また、上述の実施形態では、各種タイムスケジュールをキーとして、テレビ番組の内容に、ユーザ端末2に表示させる内容を同期させているが、これに限定されない。例えば、テレビ番組に含まれる音声に関する情報をキーとして、テレビ番組の内容に、ユーザ端末2に表示させる内容を同期させてもよい。
【0092】
また、上述の実施形態では、ユーザ端末2に表示される番組表は、単一のものとして説明されているが、通常、テレビジョン放送の内容は、ユーザUが所在地に応じて異なる。このため、ユーザ端末2から管理サーバ1に対し、ユーザ端末2のGPS位置情報など、ユーザ端末2の所在地を示す情報が送信されてもよい。この場合、管理サーバ1は、ユーザ端末2の所在地で受信できるテレビ局の番組表をユーザ端末2に表示させる制御を実行する。
【0093】
また、
図5に示す対応表は、アパレル会社B1乃至B4の夫々と、衣服Cとの関係が1対1の関係になっているが、これは説明を簡略化させるための例示に過ぎない。アパレル会社B1乃至B4の夫々と、衣服Cとの関係が1対e(eは2以上の整数値)の関係になることもある。例えば、出演者A1が、1つの番組内で、アパレル会社B1の衣服C1乃至C3を着用して登場する場合がある。この場合、図示はしないが、
図5に示す対応表に衣服Cを示す欄が設けられる。
【0094】
また例えば、上述の実施形態では、テレビ番組に登場する出演者が着用する衣服をリアルタイムで購入することを前提に説明しているが、これに限定されない。例えばテレビ番組に登場する不動産、家具、飲食物、靴、バッグ、眼鏡、アクセサリー、化粧品、食器、家電、雑貨、ゲーム、運動用具、アプリケーションソフトウェア等、あらゆる物を商品としてリアルタイムで購入できるようにすることができる。
【0095】
また、上述の実施形態では、テレビ番組に登場するもの(例えば出演者Aが着用する衣服C)を商品として、その商品を購入するための例を採用しているが、この例のみならず、テレビ番組に登場するものに関する「役務」の提供を受けるための例を採用してもよい。例えば、ユーザUが、テレビ番組に登場している各種施設、具体的には例えば、レストラン、ホテル、テーマパーク等を利用したい場合に、ユーザ端末2を操作することにより、その内容の照会や、予約を直ぐに行うことができるような例を採用してもよい。
【0096】
また例えば、上述の実施形態では、テレビ番組が対象とされたが、特にこれに限定されず、スケジュールに従って再生されるコンテンツであれば足りる。
例えば、DVD等の記憶媒体に記憶された映画の出演者が着用する衣服を、当該DVD等を再生しながらリアルタイムで購入できるようにしてもよい。つまり、テレビドラマと同様に、映画自体をファッションカタログの一種(いわば「映画カタログ」)とすることができる。
また、スケジュールに従って再生されるコンテンツは、テレビ番組や映画のような映像を含むコンテンツに限定されず、音声として放送されるラジオ番組のようなものであってもよい。これにより、例えば、ラジオ番組で流れる楽曲がスケジューリングされているならば、ユーザは、お気に入りの楽曲が流れている最中にユーザ端末2に対する簡単な操作をすることで、当該楽曲をリアルタイムで購入(ダウンロード)することもできる。
このように、上述の実施形態で採用した衣服を販売するアパレル会社や、テレビ番組をテレビジョン放送するテレビ局が属する分野のみならず、各種各様の分野に本発明を適用することができる。つまり、各種各様の分野において、本発明を適用した販売促進活動の実施、これまでにない新規のスタイルでの自社商品のPRを実現できる。その結果、各種各様の分野において売上のアップを図ることができる。
【0097】
また例えば、上述の
図8の例では、管理サーバ1からユーザ端末2に対して商品(例えば「衣服C」)に関する情報(例えば「アパレル情報」)やタイムコードデータ(例えば「衣服タイムスケジュール」)が送信される。ただし、これらの情報以外にも、管理サーバ1からユーザ端末2に対して例えばAR(Augmented Reality/拡張現実)認識画像のデータを送信されるようにすることもできる。即ち、AR技術の進歩により、例えばスマートフォンのカメラで画像や平面認識することができるようになった。これにより、例えばAR空間のポスターに対して、当該ポスターに連動した動画像Vを重ね合わせることができる。
具体的には、
図13に示すように、ユーザ端末2のカメラを起動させて、AR空間で認識したマーカKを読取る(ステップSS201)。マーカK上に動画像Vが再生される(ステップSS202)。再生されている動画像Vには、タイムコードが付されている。これにより、動画像Vの視聴中、動画像に紐付けられた時間帯に対応した商品(かつら)を示すアイコンIが表示される(ステップSS203)。ユーザUは、表示されたアイコンIをタップする操作を行うことで、商品(かつら)の購入画面に画面遷移させることができる(ステップSS204)。
【0098】
また例えば、
図1の場合、テレビで放送された番組と連動し、タイムコードに基づいて、管理サーバ1から商品データを取得する。この場合、テレビに放送されている番組の中にタイムコードが入っているわけではない。このため、例えば番組がスポーツ中継等で遅延したり、中止になったりした場合に、管理サーバ1が保有するタイムコード及び番組情報を修正しなければならない。そこで、例えば
図14に示すように、番組内の音声に超音波で音声データを入力する。これにより、ユーザ端末2の専用アプリが超音波ゲットデータを感知して管理サーバ1に接続する。その結果、ユーザUは、番組の遅延とは関係なく音声に基づいた商品を購入することができる。
【0099】
具体的には、テレビのスピーカから出力される音声データに超音波を重畳させて送信する。これにより、商品コードがユーザ端末2によって受信される。
その後、ユーザ端末2から管理サーバ1に商品コードが送信される。管理サーバ1は、その商品コードに対応する商品のデータをユーザ端末2に送信する。
即ち、テレビで放送される番組に、商品コードにあたる超音波を埋め込む。テレビを視聴しているユーザUのユーザ端末2が超音波を受信する。ユーザ端末2は、超音波で受け取った商品コードについて、管理サーバ1に商品についての問い合わせを行う。これにより、ユーザ端末2が取得した商品のデータが画面に表示されるので、個別に購入することが可能になる。
さらに具体的には、超音波の周波数毎に数字や文字を割り当てて、ユーザ端末2と通信を行う。例えば、20,000hz=1,20100hz=2,20200hz=3となる。そして、周波数毎に決まった数字と文字が割り当てられる。
【0100】
また、
図3に示す管理サーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0101】
また、
図4及び
図10に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に
図4及び
図10の例に限定されない。
【0102】
また、機能ブロックの存在場所も、
図4及び
図10に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0103】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0104】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0105】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0106】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。
【0107】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理装置(例えば
図4の管理サーバ1)は、
再生されるコンテンツ(例えばテレビ番組)を使用するユーザ(例えば上述の
図1等のユーザU)に対して、前記コンテンツに含まれるオブジェクト(例えば
図1の衣服C)に関する情報の利用を支援する情報処理装置において、
前記オブジェクトが前記コンテンツに含まれる時間帯を特定可能な、前記再生の開始からの経過時間に関する第1情報(例えば上述のアパレル情報、出演者タイムスケジュール、衣服タイムスケジュールや、
図5の対応表)を取得する取得手段(例えば
図4の取得部101)と、
前記コンテンツの再生中の所定タイミング(例えば
図1の例では、テレビMに出演者Aが映っているタイミング)において、当該所定タイミングで再生される前記コンテンツに含まれている前記オブジェクト(例えば
図1の例では衣服C)を、前記第1情報に基づいて特定する特定手段(例えば
図4の特定部103)と、
特定された前記オブジェクトに関する第2情報(例えば
図1や
図6のURL情報)について、前記ユーザの利用を支援するための所定の処理(例えばURL情報をユーザ端末2へ提供)を実行する支援手段(例えば
図4の支援部104)と、
を備える。
【0108】
これにより、ユーザとしては、コンテンツに含まれるオブジェクトに関する情報の利用を支援してもらうことができる。
例えばコンテンツがテレビ番組であり、オブジェクトが衣服である場合には、テレビ番組の出演者が着用している衣服に関する情報をリアルタイムで取得し、直ぐに購入できる手法を提供することができる。
また、この場合、ユーザに衣服を販売するアパレル会社としては、販売促進活動の実施、これまでにない新規のスタイルでの自社商品のPRを実現できる。その結果、衣服の売上のアップを図ることができる。
また、テレビ局としては、そのテレビ番組の視聴者の増加、ひいては当該テレビ局によりテレビジョン放送される各種各様なテレビ番組の視聴者の増加を望むことができる。
【符号の説明】
【0109】
1:管理サーバ、2,2-1乃至2-n:ユーザ端末、3,3-1乃至3-m:アパレル会社サーバ、4:テレビ局サーバ、5:動画像配信サーバ、11:CPU、12:ROM、13:RAM、14:バス、15:入出力インターフェース、16:出力部、17:入力部、18:記憶部、19:通信部、20:ドライブ、30:リムーバブルメディア、101:取得部、102:生成部、103:特定部、104:支援部、141:ECサイト管理部、142:URL抽出部、143:送信制御部、201:取得部、202:表示部、203:受付部、204:送信部、401:対応表DB、402:URLDB、G:サービス提供者、U,U1乃至Un:ユーザ、B,B1乃至Bm:アパレル会社、T:テレビ局、N:ネットワーク、A,A1乃至Aq:出演者、M:テレビジョン、C,C1乃至Cr:衣服、S:各ステップ、P:ECサイトの各ページ、L11,L12,L21乃至L23,L31,L32,L41乃至L43:衣服Cを着用した出演者A1及びA2の夫々がテレビ番組に登場する時間帯、I:商品を示すアイコン、t1乃至t3:入力欄、K:マーカ