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特開2022-89045疑似通話装置、疑似通話方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089045
(43)【公開日】2022-06-15
(54)【発明の名称】疑似通話装置、疑似通話方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/00 20060101AFI20220608BHJP
【FI】
H04M1/00 R
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020201263
(22)【出願日】2020-12-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-29
(71)【出願人】
【識別番号】520477795
【氏名又は名称】堀 由希
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】特許業務法人湘洋内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀 由希
【テーマコード(参考)】
5K127
【Fターム(参考)】
5K127AA31
5K127BA03
5K127CA08
5K127CB16
5K127CB19
5K127JA01
5K127JA05
(57)【要約】
【課題】 簡単な仕組みで、子供に分からないように、自然な疑似通話を実現する。
【解決手段】 疑似通話装置は、疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、前記画面上に設けられた作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、前記作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、
画面上に設けられた不可視の操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記不可視の操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、
を備えることを特徴とする疑似通話装置。
【請求項2】
請求項1に記載の疑似通話装置であって、
前記発話制御部は、前記ユーザが操作した前記不可視の操作領域の種類に応じ、前記会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として前記音声データベースの前記音声データを再生する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の疑似通話装置であって、
前記操作受付部は、前記画面上に設けられた不可視のトリガー領域と同時に、または前記トリガー領域に続けて前記不可視の操作領域が操作された場合、前記操作領域に対するユーザの操作を受け付ける
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際の呼び名を設定する呼び名設定部、を備え、
前記発話制御部は、前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際、設定された前記呼び名に対応する音声データを前記音声データベースから読み出して再生する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記会話スクリプトは、前記複数の会話シーンにおける発話内容に共通部分を有する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記会話スクリプトは、各会話シーンにおいて、ランダムに選択される発話内容と、順番に選択される発話内容とを有する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記表示制御部は、前記通話相手の発話の終了に合わせて前記通話相手の動画像をフェードアウトし、フェードアウト中に前記ユーザから操作があった場合、前記動画像のフェードアウトを中断する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者に対するプレゼントを設定するプレゼント設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記プレゼントの画像を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者にとっての特別日を設定する特別日設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記特別日までの残り日数を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者にとっての目標回数を設定する目標回数設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記目標回数までの残り回数を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記発話制御部は、前記ユーザからの所定の操作に応じて、前記ユーザ側から前記通話相手に対する疑似通話を発信する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項12】
疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御ステップと、
画面上に設けられた不可視の操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、
前記不可視の操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御ステップと、
を含むことを特徴とする疑似通話方法。
【請求項13】
コンピュータを、
疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、
画面上に設けられた不可視の操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記不可視の操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、疑似通話装置、疑似通話方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、「複数の着信シチュエーションを一覧表示した選択画面を表示装置へ出力する着信シチュエーション選択画面出力手段と、前記選択画面上で、選択された着信シチュエーションに応じた仮想的な電話の着信指示を受け付ける着信指示受付手段と、着信指示受付手段によって、指示を受け付けた場合に、着信通知を行う着信通知手段と、着信通知手段による着信通知の後、ユーザから着信に対する応答指示を受け付ける応答指示受付手段と、応答指示受付手段によって応答指示を受け付けたときに、電子媒体に記録されている通話音声データの中から、着信指示受付手段で受け付けた着信シチュエーションに応じた通話音声データを取得する通話音声データ取得手段と、通話音声データ取得手段によって取得された通話音声データを出力する通話音声出力手段とを備える仮想電話着信装置」が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-175879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、例えば、幼い子供が親の言うことを聞かない時等に、子供が怖がる架空の通話相手(鬼等)と疑似的な通話を行い、鬼等から子供に対して一方的に「家に行くぞ」、「食べてしまうぞ」等と脅かして子供に躾を行うものである。
【0005】
しかしながら、子供を脅かして親の言うことを聞かせる方法は、子供に恐怖を与えることになるので健全な躾であるとは言い難い。
【0006】
また、通話相手が子供に対して一方的に話かけてくるだけでは硬直的であり、会話として不自然である。なお、通話相手に人工頭脳を使うことも考えられるが、論理的でない子供の発言内容に応答するのは難易度が高く、不自然になってしまう。
【0007】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、簡単な仕組みで、子供に分からないように、自然な疑似通話を実現できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
【0009】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る疑似通話装置は、疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、画面上に設けられた不可視の操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、前記不可視の操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
前記発話制御部は、前記ユーザが操作した前記不可視の操作領域の種類に応じ、前記会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として前記音声データベースの前記音声データを再生することができる。
【0011】
前記操作受付部は、前記画面上に設けられた不可視のトリガー領域と同時に、または前記トリガー領域に続けて前記不可視の操作領域が操作された場合、前記操作領域に対するユーザの操作を受け付けることができる。
【0012】
疑似通話装置は、前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際の呼び名を設定する呼び名設定部、を備えることができ、前記発話制御部は、前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際、設定された前記呼び名に対応する音声データを前記音声データベースから読み出して再生することができる。
【0013】
前記会話スクリプトは、前記複数の会話シーンにおける発話内容に共通部分を有することができる。
【0014】
前記会話スクリプトは、各会話シーンにおいて、ランダムに選択される発話内容と、順番に選択される発話内容とを有することができる。
【0015】
前記表示制御部は、前記通話相手の発話の終了に合わせて前記通話相手の動画像をフェードアウトし、フェードアウト中に前記ユーザから操作があった場合、前記動画像のフェードアウトを中断することができる。
【0016】
疑似通話装置は、前記ユーザ側の通話者に対するプレゼントを設定するプレゼント設定部、を備えることができ、前記表示制御部は、前記プレゼントの画像を前記画面上に表示させることができる。
【0017】
疑似通話装置は、前記ユーザ側の通話者にとっての特別日を設定する特別日設定部、を備えることができ、前記表示制御部は、前記特別日までの残り日数を前記画面上に表示させることができる。
【0018】
疑似通話装置は、前記ユーザ側の通話者にとっての目標回数を設定する目標回数設定部、を備えることができ、前記表示制御部は、前記目標回数までの残り回数を前記画面上に表示させることができる。
【0019】
前記発話制御部は、前記ユーザからの所定の操作に応じて、前記ユーザ側から前記通話相手に対する疑似通話を発信することができる。
【0020】
本発明の他の態様に係る疑似通話方法は、疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御ステップと、画面上に設けられた不可視の操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、前記不可視の操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、コンピュータを、疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、画面上に設けられた不可視の操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、前記不可視の操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、して機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、簡単な仕組みで、子供に分からないように、自然な疑似通話を実現することができる。
【0023】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る疑似通話装置の構成例を示す図である。
図2図2は、会話スクリプトのデータ構造の一例を示す図である。
図3図3は、ホーム画面の表示例を示す図である。
図4図4は、会話内容説明画面の表示例を示す図である。
図5図5は、設定画面の表示例を示す図である。
図6図6は、呼び名設定画面の表示例を示す図である。
図7図7は、プレゼント設定画面の表示例を示す図である。
図8図8は、発信画面の表示例を示す図である。
図9図9は、通話画面の表示例を示す図である。
図10図10は、疑似通話処理の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、一実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
【0026】
<本発明の一実施形態に係る疑似通話装置10>
図1は、本発明の一実施形態に係る疑似通話装置10の構成例を示している。
【0027】
疑似通話装置10は、例えば3歳から8歳程の会話ができる子供の親をユーザとして想定している。ユーザの子供は、本発明のユーザ側の通話者に相当する。疑似通話装置10は、例えば子供が言うことを聞かない時等において、ユーザの操作に応じて架空の通話相手(本実施形態においてはサンタクロース。以下、サンタと略称する)と子供との疑似的な通話を実現し、サンタと子供との通話によって子供の躾や、知育(数字や文字の学習等)を行えるようにするものである。
【0028】
疑似通話装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット型PC(Personal Computer)、ノート型PC、デスクトップ型PC等の一般的なコンピュータにて専用のアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。
【0029】
ただし、汎用のブラウザを用いて所定のサーバ(例えばWebサーバ)に接続することにより疑似通話装置10を実現するようにしてもよい。この場合、所定のサーバは、以下に説明する疑似通話装置10の機能ブロックを備え、疑似通話装置10として機能することになる。ユーザの使用する端末(ブラウザ)との情報の入出力は、サーバの通信部15を介して行われる。あるいは、以下に説明する疑似通話装置10の機能ブロックをスマートフォン等とサーバとに分散して配置してもよい。具体的には、例えば、記憶部12をサーバに配置してもよい。この場合、スマートフォン等とサーバとを備えるシステムを疑似通話システムと称してもよい。
【0030】
さらに、疑似通話装置10は、以下に説明する機能ブロックの一部または全部を実現する集積回路等のハードウェアを備える専用装置(例えば対話型玩具やスマートスピーカ)であってもよい。
【0031】
以下、疑似通話装置10は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリ、SSD(Solid State Drive)等のストレージ、表示デバイスとしてのディスプレイ、ディスプレイに積層された入力デバイスとしてのタッチパネル、マイクロフォン及びスピーカ等の音声入出力デバイス、並びに、通信モジュールを備えるスマートフォンにて専用のアプリケーションプログラムを実行することにより実現されるものとして説明する。
【0032】
疑似通話装置10は、処理部11、記憶部12、入力部13、表示部14、及び通信部15を備える。
【0033】
処理部11は、スマートフォンのプロセッサにより実現される。処理部11は、操作受付部111、設定部112、発話制御部113、及び表示制御部114の各機能ブロックを有する。これらの機能ブロックは、スマートフォンのプロセッサが専用のアプリケーションプログラムを実行することによって実現される。
【0034】
操作受付部111は、スマートフォンのディスプレイに積層されたタッチパネルに相当する入力部13に対するユーザからの操作に基づき、ディスプレイ上に表示された可視の操作タブや操作ボタン、ディスプレイ上に表示されない不可視の操作領域(以下、隠し領域と称する)のうち、どこが操作されたのかを特定する。
【0035】
設定部112は、操作受付部111によって特定されたユーザの操作に基づき、各種の設定を受け付けて、設定内容を表す設定情報124として記憶部12に格納する。具体的な設定項目としては、サンタがユーザの子供に話しかけるときの呼び名(ニックネーム)、子供が欲しがっているプレゼント、誤操作防止機能(後述)のオン/オフ、特別日、目標回数等である。
【0036】
発話制御部113は、操作受付部111によって特定された、ユーザが操作した隠し領域の種類に応じ、会話スクリプト121を参照して、操作された隠し領域に対応するサンタの発話内容を選択し、選択した発話に対応する音声データを音声DB(データベース)122から読み出して再生する。なお、隠し領域に対する操作については後述する。
【0037】
表示制御部114は、各種の画面を表示するための画像データを画像DB123から読み出してディスプレイに表示させる。また、表示制御部114は、ユーザからの隠し領域に対する操作に応じ、操作の種類に応じたサンタの画像を表示するための画像データを画像DB124から読み出してディスプレイに表示させる。なお、サンタの画像は、例えば実写映像またはアニメーションによる動画像が望ましいが静止画像であってもよい。
【0038】
記憶部12は、スマートフォンのメモリ及びストレージによって実現される。記憶部12には、会話スクリプト121、音声DB122、及び画像DB123が予め格納されている。また、記憶部12には、設定部112によって設定情報124が格納される。なお、記憶部12には、上記以外の情報を格納してもよい。
【0039】
会話スクリプト121には、サンタと子供との複数の会話シーン毎にサンタの発話内容が予め登録されている。図2は、会話スクリプト121のデータ構造の一例を示している。
【0040】
会話スクリプト121には、会話シーン毎に、隠し領域の種類(相槌、疑問、ごまかし、肯定、注意、クロージング)に対応付けてサンタの発話内容が登録されている。
【0041】
例えば、会話シーン「フリートーク」では、相槌の隠し領域に対応付けて発話内容「うん、うん。」、「そうなんだね。」等が対応付けて登録されている。相槌の隠し領域が操作された場合、これらの発話内容がランダムに選択される。また、疑問の隠し領域に対応付けて発話内容「呼び名+元気かな?」、「呼び名+今は何をしているのかな?」等が対応付けて登録されている。疑問の隠し領域が操作された場合、これらの発話内容が順番に選択される。
【0042】
なお、会話シーン毎にサンタの発話内容が大きく異なると、ユーザは覚えることが困難となってユーザの操作が混乱してしまうため、各会話シーンにおけるサンタの発話内容は大部分を共通とし、一部を変更するようにすることが望ましい。
【0043】
具体的には、複数の会話シーン「フリートーク」、「言うことを聞かない」、「ご飯を食べない」等において、たとえば、相槌、ごまかし、肯定、クロージングの隠し領域にそれぞれ対応付けた発話内容は共通とし、疑問、注意の隠し領域にそれぞれ対応付けた発話内容は会話シーン毎に異なるようにする等とする。
【0044】
図1に戻る。音声DB122には、サンタが子供に話しかけるときの子供の呼び名やサンタの発話内容にそれぞれ対応する音声データが予め格納されている。子供の呼び名の音声データについては、ユーザが選択可能な約200通りの呼び名の音声データを予め用意する。ただし、同じ呼び名であっても、褒めるとき、注意するとき、その他のとき等に対応できるように、同じ呼び名の抑揚を変えた複数パターンの音声データを用意するようにしてもよい。なお、各音声データは、人工的な合成音声ではなく、声優等の実際の発声を録音したものを用いるようにする。これにより、合成音声を用いる場合に比べて、サンタに対して子供が親しみを持つことができる。ただし、サンタの音声として不自然さがなければ、合成音声を用いてもよい。
【0045】
画像DB123には、各種の画面の画像データや、着信中や通話中等のサンタの画像データが予め格納されている。
【0046】
入力部13は、スマートフォンのディスプレイに積層された透明なタッチパネルによって実現される。表示部14は、スマートフォンのディスプレイによって実現される。これにより、ユーザは画面上に表示されている操作ボタン等に対して操作を行うことができる。ここで、操作とは、画面上を指で触れるタッチ、画面上に指を触れたまま所定の方向に移動させるスワイプを含む。通信部15は、スマートフォンの通信モジュールによって実現される。通信部15は、ネットワークを介して所定のサーバに接続し、各種のデータを通信する。
【0047】
<疑似通話装置10の画面の表示例>
次に、図3は、疑似通話装置10のホーム画面200の表示例を示している。
【0048】
ホーム画面200は、起動時にデフォルトとして表示される画面である。また、ホーム画面200は、画面上部に複数の操作タブ(ホームタブ201、行動タブ202、知育タブ203、設定タブ204、及び使い方タブ205)が設けられている。
【0049】
ホームタブ201には、特殊に分類された会話シーン、行動に分類された会話シーン、及び知育に分類された会話シーンのうち、利用頻度が高いと想定された会話シーンを選択するための会話シーン選択ボタン206が設けられている。なお、ユーザの実際の利用頻度に応じ、ホームタブ201に表示する会話シーン選択ボタン206を変更するようにしてもよい。
【0050】
ユーザは会話シーン選択ボタン206のいずれかをタッチすることにより、サンタとの会話シーンを選択することができる。ユーザが会話シーン選択ボタン206のいずれかをタッチした場合、選択した会話シーンにおける会話内容(サンタの発話内容)を示す会話内容説明画面210が表示される。
【0051】
図4は、会話シーンとして「フリートーク」が選択されたことに応じて表示される会話内容説明画面210の表示例を示している。
【0052】
会話内容説明画面210には、画面上の隠し領域の種類ごと、サンタの発話内容とそれらがランダムに選択されるのか、または順番に選択されるのかが示されている。会話内容説明画面210には、発信ボタン211が設けられている。発信ボタン211はサンタに対する疑似的な通話を発信するためのものである。ユーザは、会話内容説明画面210を見て会話内容を把握することができる。そして、ユーザが発信ボタン211をタッチすると、サンタに対する発信画面300(図8)が表示される。
【0053】
なお、ホーム画面200等において、行動タブ202または知育タブ203がタッチされた場合には、行動に分類された会話シーン、または知育に分類された会話シーンを選択するための会話シーン選択ボタンが設けられた画面(不図示)が表示されることになる。また、ホーム画面200等において、使い方タブ205がタッチされた場合には、操作方法をユーザに説明するための画面(不図示)が表示されることになる。
【0054】
次に、図5は、ホーム画面200等において、設定タブ204がタッチされた場合に表示される設定画面240の表示例を示している。
【0055】
設定画面240には、呼び名設定ボタン241、プレゼント設定ボタン242、誤操作防止設定ボタン243、特別日設定ボタン244、及び目標回数設定ボタン245が設けられている。
【0056】
図6は、設定画面240の呼び名設定ボタン241がタッチされたことに応じて表示される呼び名設定画面250の表示例を示している。設定部112の呼び名設定に関する機能は、本発明の呼び名設定部に相当する。
【0057】
呼び名設定画面250には、呼び名選択欄251,252,253、生年月日入力欄254、再生ボタン255、及び登録ボタン256が設けられている。
【0058】
呼び名選択欄251では、呼び名の1文字目として五十音のいずれかを選択できる。呼び名選択欄252では、促音「っ」または長音符「ー」を選択できる。呼び名選択欄253では、接尾辞「ちゃん」または「くん」を選択できる。したがって、ユーザは、あっちゃん、あっくん、あーちゃん、あーくん等の約200通りの呼び名のいずれかを選択することができる。なお、呼び名としての選択肢の数はより増やしてもよい。
【0059】
生年月日入力欄254には、子供の生年月日を登録できる。再生ボタン255は、呼び名選択欄251~253にて選択した呼び名の音声データを音声DB122から読み出して再生するためのものである。ユーザは再生ボタン255をタッチすることにより、選択した呼び名の音声を確認できる。登録ボタン256は、呼び名選択欄251~253にて選択した呼び名、及び生年月日入力欄254にて入力された生年月日を確定して登録するためのものである。ここで登録された呼び名は、サンタが子供に話しかける際の呼び名として採用されることになる。また、登録された生年月日は、生年月日が近づいたときや当日になったとき、サンタから子供に祝福のメッセージ「4歳の誕生日おめでとう」等を発声するために用いられる。
【0060】
なお、呼び名の設定に関しては、ユーザが約200通りの選択肢以外の任意の呼び名を入力できるようにし、入力された呼び名に対応した音声データを所定のサーバから音声DB122にダウンロードできるようにしてもよい。
【0061】
図7は、設定画面240のプレゼント設定ボタン242がタッチされたことに応じて表示されるプレゼント設定画面260の表示例を示している。設定部112のプレゼント設定に関する機能は、本発明のプレゼント設定部に相当する。
【0062】
プレゼント設定画面260には、URL入力欄261、種類選択欄262、登録ボタン263、プレゼント画像表示欄264、及び変更ボタン265が設けられている。
【0063】
URL入力欄261には、子供が欲しがっているプレゼントを商品として販売しているAmazon(商標)等のネットショップにて該商品を紹介しているWebページのURLを入力できる。種類選択欄262では、プレゼントの種類(例えば、おもちゃ、自転車、ゲーム機、本等)を選択入力することができる。登録ボタン263は、URL入力欄261に入力されたURLにて紹介されている商品を子供へのプレゼントとして登録するためのものである。
【0064】
プレゼント画像表示欄264には、登録ボタン263がタッチされたことに応じ、設定部112がURL入力欄261に入力されたURLから取得した商品(プレゼント)の画像が表示される。該画像を見ることにより、ユーザは登録したプレゼントを確認することができる。該画像は、例えば、サンタと子供との会話中に「ほしいプレゼントはこれかな?」等の発話とともに表示される。この発話は、会話スクリプト121の中に組み込まれてもよい。この発話を実行するための隠し領域を画面に設けてもよい。変更ボタン265は、登録済みのプレゼントを変更するためのものである。ユーザは、変更ボタン265を操作することにより、URL入力欄261に入力したURLを変更することができる。
【0065】
なお、プレゼント設定画面260の変形例として、ネットショップのURLを入力する代わりに、ユーザがプレゼントの画像を登録できるようにしてもよい。
【0066】
図5に戻る。ユーザは、誤操作防止設定ボタン243をタッチすることにより、誤操作防止設定画面(不図示)を表示させることができる。誤操作防止設定画面では、誤操作防止のための不可視のトリガー領域303(図8図9)を設けるか否かを設定することができる。誤操作防止のためにトリガー領域303を設けた場合、トリガー領域303へのタッチと同時に、またはトリガー領域303にタッチした直後(例えば、1秒以内)に、他の隠し領域に対して操作しなければ、その操作が有効とならない。これにより、ユーザや子供が誤って画面に触れてしまったことに応じてサンタが発話してしまうような事態を抑止できる。
【0067】
このように、トリガー領域303は、他の隠し領域とほぼ同時に操作する必要があるため、トリガー領域303の配置は、疑似通話装置10(スマートフォン)を持つ手で操作できるように、画面の隅に設けることが望ましい。なお、本実施形態では、左手で疑似通話装置10(スマートフォン)を持ちながら左手の親指でトリガー領域303をタッチし、右手の指で他の隠し領域を操作することを想定しているので、トリガー領域303を画面の左下に配置している。ただし、トリガー領域303やその他の隠し領域の配置については、ユーザが変更できるようにしてもよい。
【0068】
特別日設定ボタン244、及び目標回数設定ボタン245は、ユーザがタッチすることによって特別日設定画面や目標回数設定画面(いずれも不図示)を表示させることができ、それぞれの画面にて、特別日の名称や日付、目標事項の名称や目標回数を設定することができる。設定部112の特別日設定、または目標回数設定に関する機能は、本発明の特別日設定部、または目標回数設定部に相当する。ここで設定された特別日や目標回数は、当該特別日や目標回数に到達するまで応援するまたは褒めるサンタから子供に対する発話内容、例えば、「もうすぐピアノの発表会(特別日の名称)だね。練習頑張って」、「あと3回できたら目標達成だよ」等に採用することができ、子供の関心を引くことができる。また、特別日までの残り日数や目標回数までの残り回数を画面上に表示させるようにしてもよい。
【0069】
次に、図8は、会話内容説明画面210の発信ボタン211がタッチされたことに応じて表示されるサンタに対する発信画面300の表示例を示している。
【0070】
発信画面300は、サンタに対して疑似的に電話をかけており、サンタが電話に出ていない状態を表している。発信画面300には、サンタ画像表示欄301、切断ボタン302、並びに、隠し領域としてのトリガー領域303及び応答領域304が設けられている。
【0071】
サンタ画像表示欄301には、サンタの現在の状態を表す数秒~10秒間程度の動画像が表示される。サンタは該動画像が終了したタイミングでユーザからの発信に応じる(電話に出る)ようになされており、画面表示が通話画面310に遷移する。
【0072】
切断ボタン302は、サンタへの発信を取り消すためのものである。トリガー領域303は、応答領域304に対する誤動作を防止するために配置されている。なお、トリガー領域303は、上述したように配置しないようにすることもできる。
【0073】
応答領域304は、サンタが電話に出た状態を表す通話画面310に遷移するためのものである。ユーザは、応答領域304を操作することにより、サンタ画像表示欄301に表示されているサンタの動画像の終了を待つことなく、通話画面310に遷移させることができる。
【0074】
次に、図9は、通話画面310の表示例を示している。
【0075】
通話画面310には、サンタの現在の状態を表す画像が表示される。具体的には、例えば、サンタの発話に対応して、口を動かす、頷く、首を曲げる、手を振る等を行うものとする。なお、通話画面310には、疑似通話装置10(スマートフォン)のフロントカメラを用いて撮像した通話中の子供やユーザの画像をサンタと重ならないように表示してもよい。
【0076】
通話画面310には、隠し領域としてのトリガー領域303、肯定領域311、注意領域312、相槌領域313、疑問領域314、ごまかし領域315、クロージング領域316、及び切断領域317が設けられている。なお、各配置領域の配置は、ユーザが任意に変更できるようにしてもよい。
【0077】
トリガー領域303は、肯定領域311等の他の隠し領域に対するユーザや子供による誤操作を防止のために設けられている。
【0078】
肯定領域311、注意領域312、相槌領域313、疑問領域314、ごまかし領域315、及びクロージング領域316は、ユーザがサンタの発話内容と動作(動画像)とを制御するために設けられている。
【0079】
肯定領域311は、ユーザが画面の上から下方向にスワイプすることに応じ、肯定に分類された発話をサンタの音声として出力させ、動画像ではサンタが頷く等の肯定を表す動作をさせるためのものである。なお、スワイプの長さが長い程、例えば、サンタの頷きを大きくする等、スワイプの長さに応じて、動画像や発話内容を変化させるようにしてもよい。
【0080】
注意領域312は、ユーザが画面の下から上方向にスワイプすることに応じ、注意に分類された発話をサンタの音声として出力させ、動画像ではサンタが首を横に振る等の子供に対する注意を表す動作をさせるためのものである。なお、スワイプの長さが長い程、例えば、サンタの首振り大きくする等、スワイプの長さに応じて、動画像や発話内容を変化させるようにしてもよい。
【0081】
相槌領域313は、ユーザがタッチすることに応じ、相槌に分類された発話をサンタの音声として出力させ、動画像ではサンタが頷く等の相槌を表す動作をさせるためのものである。疑問領域314は、ユーザがタッチすることに応じ、疑問に分類された発話をサンタの音声として出力させ、動画像ではサンタが首を傾ける等の疑問を表す動作をさせるためのものである。
【0082】
ごまかし領域315は、ユーザがタッチすることに応じ、ごまかしに分類された発話をサンタの音声として出力させ、動画像ではサンタが横を向く等のごまかしを表す動作をさせるためのものである。
【0083】
クロージング領域316は、ユーザがタッチすることに応じ、クロージングに分類された通話を終了させるための発話をサンタの音声として出力させ、サンタが手を振る等の会話終了を表す動画像を表示させて、動画像の終了とともに通話を終了させるためのものである。切断領域317は、ユーザがタッチすることに応じ、サンタとの通話を強制的に終了させるためのものである。
【0084】
なお、隠れ領域に対してユーザから操作があった場合、通話画面310の所定の位置(例えば、上端)に所定の表示を行う(例えば、小さなアイコンを表示したり、イルミネーション表示したりするなど)ようにしてもよい。これにより、ユーザは、隠し領域に対する自身の操作が受け付けられたことを確認できる。さらに、誤動作防止機能がオンに設定され、トリガー領域303が設けられている場合、上述とは異なる位置又は同じ位置に上述と同じ表示又は異なる表示を行うようにしてもよい。これにより、ユーザは、誤動作防止機能がオンに設定されていることを確認できる。
【0085】
<疑似通話装置10による疑似通話処理>
次に、図10は、疑似通話装置10による疑似通話処理の一例を説明するフローチャートである。
【0086】
該疑似通話処理の前提として、ユーザは、設定画面240により、子供の呼び名や子供が望んでいるプレゼント等の登録を済ませているものとする。疑似通話処理は、ユーザがホーム画面200等においていずれかの会話シーンを選択したことに応じて開始される。
【0087】
初めに、表示制御部114が、ユーザが選択した会話シーンに対応する会話内容説明画面210(図4)の画像データを画像DB123から読み出して、表示部14に会話内容説明画面210を表示させる(ステップS1)。
【0088】
次に、操作受付部111が、会話内容説明画面210の発信ボタン211をユーザがタッチしたか否かを判定する(ステップS2)。ここで、ユーザがタッチしていないと判定した場合(ステップS2でNO)、操作受付部111が発信ボタン211に対するタッチ判定を継続する。そして、操作受付部111が、ユーザが発信ボタン211をタッチしたと判定した場合(ステップS2でYES)、次に、表示制御部114が、サンタに対する発信画面300(図8)の画像データを画像DB123から読み出して、表示部14に発信画面300を表示させる(ステップS3)。発信画面300では、サンタ画像表示欄301に、着信を受けているサンタの動画像が表示される。
【0089】
次に、操作受付部111が、発信画面300に設けられた応答領域304をユーザがタッチしたか否かを判定する(ステップS4)。ここで、ユーザがタッチしていないと判定した場合(ステップS4でNO)、次に、表示制御部114が、発信画面300のサンタ画像表示欄301に表示しているサンタの動画像の再生が終了したか否かを判定する(ステップS5)。ここで、表示制御部114が、サンタの動画像の再生が終了していないと判定した場合(ステップS5でNO)、処理はステップS4に戻されて、それ以降の処理が繰り返される。
【0090】
そして、ユーザが応答領域304をタッチしたと判定された場合(ステップS4でYES)、またはサンタの動画像の再生が終了したと判定された場合(ステップS5でYES)、表示制御部114が、サンタとの通話画面310(図9)の画像データを画像DB123から読み出して、表示部14に通話画面310を表示させる(ステップS6)。なお、通話画面310に遷移する前に、発話制御部113が、音声DB122から挨拶「もしもし+呼び名+こんにちは。元気かな?」等の音声データを読み出して再生するとともに、表示制御部114が、挨拶の音声データに対応する動画像の画像データを画像DB124から読み出して挨拶画面として表示させてもよい。挨拶画面上でユーザからの所定の操作が検知された場合、又は動画像の再生が終了した場合に、通話画面310に遷移する。
【0091】
次に、操作受付部111が、通話画面310に設けられた肯定領域311等の隠し領域に対するタッチやスワイプの操作を検知する。ユーザからの隠し領域に対する操作が検知されていない間には、表示制御部114が、例えば、サンタがにこやかに頷きながら子供の話を聞いている様子を表す動画像(以下、つなぎ動画像と称する)の画像データを画像DB124から読み出して通話画面310に繰り返し表示させる。そして、ユーザからの隠し領域に対する操作が検知された場合、発話制御部113が、操作された隠し領域の種類に応じ、会話スクリプト121を参照して、ユーザが選択した会話シーンにおける操作された隠し領域に対応するサンタの発話内容を選択し、音声DB122から特定した発話に対応する音声データを読み出して再生する。また、表示制御部114が、操作された隠し領域の種類に応じ、ユーザが選択した会話シーンにおける操作の種類に応じたサンタの画像を表示するための画像データを画像DB124から読み出して通話画面310に表示させる(ステップS7)。ただし、つなぎ動画像はサンタが子供の発言に対して相槌を打っているように見えるので、つなぎ動画像の再生中にユーザが相槌領域313を操作した場合には、つなぎ動画像の表示を継続し、対応する音声データの再生のみを行うようにしてもよい。
【0092】
なお、サンタの発話が終了する前に、ユーザが操作を行った場合、次の発話や動画再生を行う(すなわち、割り込みする)ようにしてもよい。これにより、ユーザが操作を誤っても、即座に発話内容を変更することができる。また、サンタの発話毎に発話の終了に合わせてサンタの画像の輝度を時間経過とともに所定値から徐々に下げることによりフェードアウトさせ、フェードアウト中にユーザが操作を行った場合、フェードアウトを中断して操作に応じた次の発話や動画再生を行うようにしてもよい。これにより、ユーザに対して次の操作を促すことができ、会話を円滑に進めることができる。また、次の動画再生が開始された際には、輝度を所定値に戻してもよいし、輝度を時間経過とともに所定値まで徐々に上げることによりフェードインさせてもよい。
【0093】
次に、操作受付部111が、ユーザから通話終了のための操作が行われたか否かを判定する(ステップS8)。具体的には、ユーザがクロージング領域316をタッチしてから、それに応じて表示される会話終了を表す動画像が終了するまで、ユーザが操作を行わないか、または、ユーザが切断領域317をタッチしたかを判定する。ここで、操作受付部111が、ユーザから通話終了のための操作が行われていないと判定した場合(ステップS8でNO)、処理はステップS7に戻されて、それ以降の処理が繰り返される。ユーザから通話終了のための操作が行われていたと判定した場合(ステップS8でYES)、サンタとの通話が切断されて、選択された会話シーンの疑似通話処理が終了される。
【0094】
以上に説明した疑似通話処理によれば、比較的簡単な仕組みにより、ユーザは子供に分からないように、自然な疑似通話を実現することができる。これにより、子供に恐怖を与えることなく躾や知育を行うことができる。
【0095】
なお、本実施形態においては、サンタを架空の通話相手としたが、架空の通話相手には、例えばテレビ番組等に登場するキャラクタや、故人となった子供の祖父や祖母等を採用できるようにしてもよい。
【0096】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えたり、追加したりすることが可能である。
【0097】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0098】
10・・・疑似通話装置、11・・・処理部、12・・・記憶部、13・・・入力部、14・・・表示部、15・・・通信部、111・・・操作受付部、112・・・設定部、113・・・発話制御部、114・・・表示制御部、121・・・会話スクリプト、124・・・設定情報、200・・・ホーム画面、201・・・ホームタブ、202・・・行動タブ、203・・・知育タブ、204・・・設定タブ、205・・・使い方タブ、206・・・会話シーン選択ボタン、210・・・会話内容説明画面、211・・・発信ボタン、240・・・設定画面、241・・・呼び名設定ボタン、242・・・プレゼント設定ボタン、243・・・誤操作防止設定ボタン、244・・・特別日設定ボタン、245・・・目標回数設定ボタン、250・・・呼び名設定画面、251~253・・・呼び名選択欄、254・・・生年月日入力欄、255・・・再生ボタン、256・・・登録ボタン、260・・・プレゼント設定画面、261・・・URL入力欄、262・・・種類選択欄、263・・・登録ボタン、264・・・プレゼント画像表示欄、265・・・変更ボタン、300・・・発信画面、301・・・サンタ画像表示欄、302・・・切断ボタン、303・・・トリガー領域、304・・・応答領域、310・・・通話画面、311・・・肯定領域、312・・・注意領域、313・・・相槌領域、314・・・疑問領域、315・・・ごまかし領域、316・・・クロージング領域、317・・・切断領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2021-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、
画面上に設けられた作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、
を備えることを特徴とする疑似通話装置。
【請求項2】
請求項1に記載の疑似通話装置であって、
前記発話制御部は、前記ユーザが操作した前記作領域の種類に応じ、前記会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として前記音声データベースの前記音声データを再生する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の疑似通話装置であって、
前記操作受付部は、前記画面上に設けられたリガー領域と同時に、または前記トリガー領域に続けて前記作領域が操作された場合、前記操作領域に対するユーザの操作を受け付ける
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記操作領域は、不可視である
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際の呼び名を設定する呼び名設定部、を備え、
前記発話制御部は、前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際、設定された前記呼び名に対応する音声データを前記音声データベースから読み出して再生する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項6】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記会話スクリプトは、前記複数の会話シーンにおける発話内容に共通部分を有する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項7】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記会話スクリプトは、各会話シーンにおいて、ランダムに選択される発話内容と、順番に選択される発話内容とを有する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項8】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記表示制御部は、前記通話相手の発話の終了に合わせて前記通話相手の動画像をフェードアウトし、フェードアウト中に前記ユーザから操作があった場合、前記動画像のフェードアウトを中断する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項9】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者に対するプレゼントを設定するプレゼント設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記プレゼントの画像を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項10】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者にとっての特別日を設定する特別日設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記特別日までの残り日数を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者にとっての目標回数を設定する目標回数設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記目標回数までの残り回数を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記発話制御部は、前記ユーザからの所定の操作に応じて、前記ユーザ側から前記通話相手に対する疑似通話を発信する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項13】
疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御ステップと、
画面上に設けられた作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、
前記作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御ステップと、
を含むことを特徴とする疑似通話方法。
【請求項14】
コンピュータを、
疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、
画面上に設けられた作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、
して機能させることを特徴とするプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る疑似通話装置は、疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、画面上に設けられた作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、前記作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、を備えることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
前記発話制御部は、前記ユーザが操作した前記作領域の種類に応じ、前記会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として前記音声データベースの前記音声データを再生することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
前記操作受付部は、前記画面上に設けられたリガー領域と同時に、または前記トリガー領域に続けて前記作領域が操作された場合、前記操作領域に対するユーザの操作を受け付けることができる。
前記操作領域は、不可視とすることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本発明の他の態様に係る疑似通話方法は、疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御ステップと、画面上に設けられた作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、前記作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
本発明のさらに他の態様に係るプログラムは、コンピュータを、疑似通話における通話相手の画像を表示させる表示制御部と、画面上に設けられた作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、前記作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、して機能させることを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2021-07-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
疑似通話における通話相手の画像を画面に表示させる表示制御部と、
前記画面上に設けられた操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、を備え
前記操作領域は、不可視である
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項2】
疑似通話における通話相手の画像を画面に表示させる表示制御部と、
前記画面上に設けられた操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、を備え、
前記操作受付部は、前記画面上に設けられた、誤操作防止のためのトリガー領域と同時に、または前記トリガー領域に続けて前記操作領域が操作された場合、前記操作領域に対するユーザの操作を受け付ける
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の疑似通話装置であって、
前記発話制御部は、前記ユーザが操作した前記操作領域の種類に応じ、前記会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として前記音声データベースの前記音声データを再生する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項4】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際の呼び名を設定する呼び名設定部、を備え、
前記発話制御部は、前記通話相手が前記ユーザ側の通話者を呼称する際、設定された前記呼び名に対応する音声データを前記音声データベースから読み出して再生する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項5】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記会話スクリプトは、前記複数の会話シーンにおける発話内容に共通部分を有する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項6】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記会話スクリプトは、各会話シーンにおいて、ランダムに選択される発話内容と、順番に選択される発話内容とを有する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項7】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記表示制御部は、前記通話相手の発話の終了に合わせて前記通話相手の動画像をフェードアウトし、フェードアウト中に前記ユーザから操作があった場合、前記動画像のフェードアウトを中断する
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項8】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者に対するプレゼントを設定するプレゼント設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記プレゼントの画像を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項9】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者にとっての特別日を設定する特別日設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記特別日までの残り日数を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項10】
請求項1~のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記ユーザ側の通話者にとっての目標回数を設定する目標回数設定部、を備え、
前記表示制御部は、前記目標回数までの残り回数を前記画面上に表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載の疑似通話装置であって、
前記表示制御部は、前記ユーザからの所定の操作に応じて、前記ユーザ側から前記通話相手に対して疑似通話を発信する発信画面を表示させる
ことを特徴とする疑似通話装置。
【請求項12】
疑似通話における通話相手の画像を画面に表示させる表示制御ステップと、
前記画面上に設けられた操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、
前記操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御ステップと、を含み、
前記操作領域は、不可視である
ことを特徴とする疑似通話方法。
【請求項13】
コンピュータを、
疑似通話における通話相手の画像を画面に表示させる表示制御部と、
前記画面上に設けられた操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、して機能させ
前記操作領域は、不可視である
ことを特徴とするプログラム。
【請求項14】
疑似通話における通話相手の画像を画面に表示させる表示制御ステップと、
前記画面上に設けられた操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付ステップと、
前記操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御ステップと、を含み、
前記操作受付ステップは、前記画面上に設けられた、誤操作防止のためのトリガー領域と同時に、または前記トリガー領域に続けて前記操作領域が操作された場合、前記操作領域に対するユーザの操作を受け付ける
ことを特徴とする疑似通話方法。
【請求項15】
コンピュータを、
疑似通話における通話相手の画像を画面に表示させる表示制御部と、
前記画面上に設けられた操作領域に対するユーザの操作を受け付ける操作受付部と、
前記操作領域に対する前記ユーザの操作に応じ、複数の会話シーンにそれぞれ対応付けて前記疑似通話における前記通話相手からの発話が予め記録されている会話スクリプトに基づいて、前記通話相手の発話として、前記会話スクリプトにおける発話に対応する音声データが記録された音声データベースから前記音声データを読み出して再生する発話制御部と、して機能させ、
前記操作受付部は、前記画面上に設けられた、誤操作防止のためのトリガー領域と同時に、または前記トリガー領域に続けて前記操作領域が操作された場合、前記操作領域に対するユーザの操作を受け付ける
ことを特徴とするプログラム。