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特開2022-89077蓄電池マッチング装置及び方法、並びに、蓄電池レンタルシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089077
(43)【公開日】2022-06-15
(54)【発明の名称】蓄電池マッチング装置及び方法、並びに、蓄電池レンタルシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20220608BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220608BHJP
【FI】
G06Q30/06 350
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020201311
(22)【出願日】2020-12-03
(71)【出願人】
【識別番号】512130006
【氏名又は名称】ムーブオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100142136
【弁理士】
【氏名又は名称】深澤 潔
(72)【発明者】
【氏名】中村 光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB68
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ユーザが必要なときに一定品質の電力を必要なだけ確保することを可能とする蓄電池マッチング装置及び方法、並びに、蓄電池レンタルシステム及び方法を提供すること。
【解決手段】蓄電池マッチング装置11は、蓄電池を所有する一又は複数の貸し手候補から蓄電池の借受を希望する借り手に対して一の貸し手を選定するマッチングサーバ17を備え、少なくとも各貸し手候補が所有する蓄電池に関する情報、貸し手候補の取引実績、及び過去の借り手対応を含む貸出情報に基づき貸し手候補の格付けを行う貸し手評価部26と、格付け、並びに通信ネットワークを介して各貸し手候補より受信した蓄電池の貸出条件及び当該蓄電池が貸し出し可能であることの申し出を管理する貸し手情報管理部27と、借り手に対して申し出のあった各貸し手候補の貸出条件及び格付けに基づき一の貸し手を決定する貸し手選定処理部30と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓄電池を所有する一又は複数の貸し手候補から前記蓄電池の借受を希望する借り手に対して一の貸し手を選定するマッチングサーバを備える蓄電池マッチング装置であって、
少なくとも各前記貸し手候補が所有する蓄電池に関する情報、前記貸し手候補の取引実績、及び過去の借り手対応を含む貸出情報に基づき前記貸し手候補の格付けを行う貸し手評価部と、
前記格付け、並びに通信ネットワークを介して各前記貸し手候補より受信した前記蓄電池の貸出条件及び当該蓄電池が貸し出し可能であることの申し出を管理する貸し手情報管理部と、
前記借り手に対して前記申し出のあった各前記貸し手候補の前記貸出条件及び前記格付けに基づき前記一の貸し手を決定する貸し手選定処理部と、
を備える蓄電池マッチング装置。
【請求項2】
蓄電池を所有する一又は複数の貸し手候補から前記蓄電池の借受を希望する借り手に対して一の貸し手を選定するマッチングサーバで実行される蓄電池マッチング方法であって、
少なくとも各前記貸し手候補が所有する蓄電池に関する情報、前記貸し手候補の取引実績、及び過去の借り手対応を含む貸出情報に基づき前記貸し手候補の格付けを行う貸し手評価ステップと、
通信ネットワークを介して各前記貸し手候補から前記蓄電池の貸出条件及び当該蓄電池が貸し出し可能であることの申し出を受信する貸し手情報受信ステップと、
前記借り手に対して前記申し出のあった各前記貸し手候補の前記貸出条件及び前記格付けに基づき前記一の貸し手を決定する貸し手選定ステップと、
を備える蓄電池マッチング方法。
【請求項3】
請求項1に記載の蓄電池マッチング装置と、選定された前記一の貸し手が使用する貸し手端末及び前記蓄電池を借り受ける借り手が使用する借り手端末と前記通信ネットワークで接続された蓄電池管理サーバと、を備え、
前記蓄電池管理サーバが、
前記貸し手が所有する前記蓄電池の貸出状況を管理するとともに前記貸し手端末に前記貸出状況を表示させ、前記蓄電池の返却期限を管理するとともに前記借り手端末に前記返却期限を表示させる蓄電池管理部を備える蓄電池レンタルシステム。
【請求項4】
請求項2に記載の蓄電池マッチング方法によって選定された前記一の貸し手と前記蓄電池の借り手との間で行われる前記蓄電池の貸借管理を行う蓄電池管理サーバで実行される蓄電池レンタル方法であって、
前記貸し手が所有する前記蓄電池の貸出状況を管理するとともに、前記蓄電池管理サーバと前記通信ネットワークで接続された前記貸し手が使用する前記貸し手端末に前記貸出状況を表示させる一方、前記蓄電池の返却期限を管理するとともに、前記蓄電池管理サーバと前記通信ネットワークで接続された前記借り手が使用する借り手端末に前記返却期限を表示させる蓄電池管理ステップを備える蓄電池レンタル方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電池マッチング装置及びそのマッチング方法と、蓄電池レンタルシステム及びそのレンタル方法と、に関する。
【背景技術】
【0002】
キャンプや車中泊、災害時の備えとして持ち運び可能な蓄電池が種々販売されている。特に大容量の蓄電池は、複数の小型家電を稼働させることを可能にするだけでなく、継続して数時間以上稼働させることを可能にする。
【0003】
通常、ユーザは自ら使用するために蓄電池を購入する。ただし、発電機と異なり蓄電池は蓄電する必要があるため、電気代を節約するために太陽光発電設備を別途用意して太陽光発電にて生成した電力を蓄電することがある。
【0004】
一方、蓄電池が大容量になるほど大型化・高額化する。蓄電池を常備するためのスペースを確保することも難しいため、蓄電池の使用頻度が低い場合には大容量の蓄電池をわざわざ所有する人は限られる。一方、台風などの災害はある程度予測が可能なので、数時間以上の停電が見込まれる場合に予め大容量の蓄電池を確保しておきたいというニーズもある。
【0005】
ところで、ユーザが所有する電動車両で使用するバッテリーを業者からレンタルするシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-164770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、大容量蓄電池を所有する人が限られるといっても持ち運び可能な大容量蓄電池は種々販売されており、電動車両の業者の数よりも多くの人が所有している。一方、蓄電池の所有者は業者とは異なり必ずしも蓄電池の専門家ではないので、管理内容は所有者によって様々である。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、ユーザが必要なときに一定品質の電力を必要なだけ確保することを可能とする蓄電池マッチング装置及び方法、並びに、蓄電池レンタルシステム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明に係る蓄電池マッチング装置は、蓄電池を所有する一又は複数の貸し手候補から前記蓄電池の借受を希望する借り手に対して一の貸し手を選定するマッチングサーバを備える蓄電池マッチング装置であって、少なくとも各前記貸し手候補が所有する蓄電池に関する情報、前記貸し手候補の取引実績、及び過去の借り手対応を含む貸出情報に基づき前記貸し手候補の格付けを行う貸し手評価部と、前記格付け、並びに通信ネットワークを介して各前記貸し手候補より受信した前記蓄電池の貸出条件及び当該蓄電池が貸し出し可能であることの申し出を管理する貸し手情報管理部と、前記借り手の借受条件に対して前記申し出のあった各前記貸し手候補の前記貸出条件及び前記格付けに基づき前記一の貸し手を決定する貸し手選定処理部と、を備える。
【0010】
また、本発明に係る蓄電池マッチング方法は、蓄電池を所有する一又は複数の貸し手候補から前記蓄電池の借受を希望する借り手に対して一の貸し手を選定するマッチングサーバで実行される蓄電池マッチング方法であって、少なくとも各前記貸し手候補が所有する蓄電池に関する情報、前記貸し手候補の取引実績、及び過去の借り手対応を含む貸出情報に基づき前記貸し手候補の格付けを行う貸し手評価ステップと、通信ネットワークを介して各前記貸し手候補から前記蓄電池の貸出条件及び当該蓄電池が貸し出し可能であることの申し出を受信する貸し手情報受信ステップと、前記借り手の借受条件に対して前記申し出のあった各前記貸し手候補の前記貸出条件及び前記格付けに基づき前記一の貸し手を決定する貸し手選定ステップと、を備える。
【0011】
また、本発明に係る蓄電池レンタルシステムは、本発明に係る蓄電池マッチング装置と、選定された前記一の貸し手が使用する貸し手端末及び前記蓄電池を借り受ける借り手が使用する借り手端末と前記通信ネットワークで接続された蓄電池管理サーバと、を備え、前記蓄電池管理サーバが、前記貸し手が所有する前記蓄電池の貸出状況を管理するとともに前記貸し手端末に前記貸出状況を表示させ、前記蓄電池の返却期限を管理するとともに前記借り手端末に前記返却期限を表示させる蓄電池管理部を備える。
【0012】
また、本発明に係る蓄電池レンタル方法は、本発明に係る蓄電池マッチング方法によって選定された前記一の貸し手と前記蓄電池の借り手との間で行われる前記蓄電池の貸借管理を行う蓄電池管理サーバで実行される蓄電池レンタル方法であって、前記貸し手が所有する前記蓄電池の貸出状況を管理するとともに、前記蓄電池管理サーバと前記通信ネットワークで接続された前記貸し手が使用する前記貸し手端末に前記貸出状況を表示させる一方、前記蓄電池の返却期限を管理するとともに、前記蓄電池管理サーバと前記通信ネットワークで接続された前記借り手が使用する借り手端末に前記返却期限を表示させる蓄電池管理ステップを備える。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザが必要なときに一定品質の電力を必要なだけ確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムの概要を示す構成図である。
図2】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムのレンタル対象を示す概要図である。
図3】本発明の一実施形態に係る蓄電池マッチング装置のマッチングサーバを示すブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムの蓄電池管理サーバを示すブロック図である。
図5】本発明の一実施形態に係る蓄電池マッチング方法及び蓄電池レンタル方法を示す処理フロー図である。
図6】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムにおける表示画面の一例を示す説明図である。
図7】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムにおける表示画面の一例を示す説明図である。
図8】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムにおける表示画面の一例を示す説明図である。
図9】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムにおける表示画面の一例を示す説明図である。
図10】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムにおける表示画面の一例を示す説明図である。
図11】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムにおける表示画面の一例を示す説明図である。
図12】本発明の一実施形態に係る蓄電池レンタルシステムにおける表示画面の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明に係る一実施形態について、図1から図12を参照して説明する。
本実施形態に係る蓄電池レンタルシステム10は、図1に示すように、蓄電池マッチング装置11と、蓄電池管理サーバ12と、を備える。
【0016】
レンタル対象となる蓄電池13は、図2に示すように、複数のバッテリーセル15と、これらを収容する本体16と、を備える。レンタル対象は、蓄電池13全体だけでなくバッテリーセル15の単位でも構わない。なお、本実施形態では、バッテリーセル15のみのレンタルであっても「蓄電池」と称して説明する。
【0017】
蓄電池レンタルシステム10は、蓄電池13を所有する一又は複数の貸し手候補が、蓄電池13の借受を希望する借り手に貸出可能な蓄電池13を貸し出し、借り手の使用後に貸し手に返却されるまでを管理するシステムである。本実施形態では、貸し借りに際しては、貸し手と借り手とが蓄電池13を直接受け渡しするのではなく、このレンタル事業を営む本部が間に入る。なお、貸し手と借り手とが直接受け渡しを行っても構わない。
【0018】
蓄電池マッチング装置11は、この蓄電池13を所有する一又は複数の貸し手候補から一の貸し手を選定するマッチングサーバ17を備える。ここで、マッチングサーバ17はコンピュータであり、マッチング制御部18と、マッチング通信部20と、マッチング記憶部21と、を備える。一方、蓄電池管理サーバ12もコンピュータであり、管理制御部22と、管理通信部23と、管理記憶部25と、を備える。両者は、通信ネットワークNを介して接続されている。
【0019】
マッチング制御部18は、CPUおよびRAM(Random Access Memory)を含み、マッチング記憶部21に格納された各種プログラムを実行してマッチングサーバ17の制御を司る。マッチング制御部18は、各種プログラムを実行することで、図3に示すように、貸し手評価部26、貸し手情報管理部27、借り手情報管理部28、及び貸し手選定処理部30として機能する。
【0020】
貸し手評価部26は、少なくとも各貸し手候補が所有する蓄電池13に関する情報、各貸し手候補の過去の取引実績、及び過去の借り手対応を含む貸出情報に基づき貸し手候補の格付けを行う。
【0021】
ここで、例えば、蓄電池13に関する情報とは、貸出時の蓄電池状態が満充電かどうか、蓄電池13表面の傷等の有無、蓄電池13の輸送状態の良否等であって、公知の方法によって5段階評価され数値化されたものとなっている。具体的には、取引実績は、過去、借り手との間でスムーズな取引ができた回数が5段階評価されて数値化されている。借り手対応は、例えば、問い合わせ時のレスポンスの速さや、回答の内容、取引条件の程度(納期条件や価格条件等、数量)などが5段階評価されて数値化されている。これらの数値情報に基づき各貸し手候補が格付けされる。
【0022】
貸し手情報管理部27は、貸し手候補に関する情報を管理する。すなわち、各貸し手候補の格付けに必要な各種情報や、格付け結果、並びに、通信ネットワークNを介して接続された各貸し手候補が使用する貸し手端末31に搭載されたソフトウェア(以降「レンタル管理アプリ」と記載)又は貸し手端末31に表示させるWEBサイトを通じて受信した蓄電池13の貸出条件及び当該蓄電池13が貸し出し可能であることの申し出を貸し手データベース32に登録し、管理する。これらの情報が更新された場合には、貸し手データベース32に登録された情報を更新する。
【0023】
借り手情報管理部28は、通信ネットワークNを介して借り手が使用する借り手端末33に搭載されたレンタル管理アプリ又は借り手端末33に表示させるWEBサイトを通じて受信した蓄電池13の借受希望を管理するとともに、借り手データベース35に登録する。これらの情報が更新された場合には、借り手データベース35に登録された情報を更新する。
【0024】
貸し手選定処理部30は、借り手の借受希望に対して、各貸し手候補の貸出条件との一致度、貸出の申し出順、及び各貸し手候補に関する格付け順に基づき、一の貸し手を決定する。
【0025】
マッチング通信部20は、通信ネットワークNを介して貸し手端末31及び借り手端末33と通信するための有線又は無線インタフェースである。マッチング記憶部21は、HDD(Hard disk drive)等からなる記憶領域であり、各種プログラムやデータが保持される。また、貸し手データベース32及び借り手データベース35を含む。
【0026】
ここで、各貸し手候補が所有する蓄電池13には、不図示の公知の識別番号又は識別タグが付されており、個体管理が可能となっている。
【0027】
蓄電池管理サーバ12の管理制御部22は、CPUおよびRAM(Random Access Memory)を含み、管理記憶部25に格納された各種プログラムを実行して蓄電池管理サーバ12の制御を司る。管理制御部22は、各種プログラムを実行することで、図4に示すように、入金管理部36及び蓄電池管理部37として機能する。
【0028】
入金管理部36は、借り手からの入金情報を管理する。蓄電池管理部37は、貸し手が所有する蓄電池13の貸出状況を管理して貸し手端末31に当該蓄電池13の貸出状況を表示させる。一方、蓄電池13の返却期限を管理するとともに借り手が使用する借り手端末33に蓄電池13の返却期限を表示させる。蓄電池管理部37は、このような蓄電池13のステータス情報及び品質情報を蓄電池データベース38に登録、管理する。
【0029】
管理通信部23は、通信ネットワークNを介して貸し手端末31及び借り手端末33と通信するための有線又は無線インタフェースである。管理記憶部25は、HDD(Hard disk drive)等からなる記憶領域であり、各種プログラムやデータが保持される。また、蓄電池データベース38を含む。
【0030】
次に、本実施形態に係る蓄電池マッチング方法及び蓄電池レンタル方法について、図5から図10も含めて参照しながら説明する。
【0031】
蓄電池13を所有する一又は複数の貸し手候補から一の貸し手を選定するためのプロセスとして、まず、図5に示す貸し手評価ステップ(S01)では、少なくとも各貸し手候補が所有する蓄電池13に関する情報、貸し手候補の過去の取引実績、及び過去の借り手対応といった内容を含む貸出情報に基づき、貸し手評価部26にて貸し手候補の格付けを行う。
【0032】
次に、貸し手情報受信ステップ(S02)では、一又は複数の貸し手候補が所有する蓄電池13の貸出条件及び当該蓄電池13が貸し出し可能であることの申し出をレンタル管理アプリ又はWEBサイトを通じて各自が貸し手端末31から入力する。通信ネットワークNを介してマッチング通信部20が受信した各情報は、貸し手情報管理部27によって貸し手データベース32に登録、管理される。一方、貸し手情報管理部27は、図6に示すように、貸出希望を申し出ている旨を貸し手候補の各貸し手端末31に表示させる。
【0033】
借り手情報受信ステップ(S03)では、借り手端末33に表示された、図7に示すようなレンタル管理アプリ又はWEBサイトの画面を通じて借り手が借受希望に一致するレンタル候補の蓄電池13を選択するとともに、借り手情報を借り手端末33に表示される図8に示すような入力画面から入力する。通信ネットワークNを介してマッチング通信部20が受信した各情報は、借り手情報管理部28によって借り手データベース35に登録、管理される。
【0034】
貸し手選定ステップ(S04)では、貸し手選定処理部30が、貸出の申し出のあった各貸し手候補の貸出条件との一致度、貸出の申し出順、及び格付け結果に基づき、一又は複数の貸し手候補から一の貸し手を決定する。そして、その旨を貸し手の貸し手端末31に表示させる。貸し手はレンタルに合意する場合、レンタル管理アプリ又はWEBサイトを通じて貸し手端末31に表示される図9に示すような入力画面から合意する旨を入力すると、レンタルが合意され、貸し手と借り手とのマッチングが終了する。
【0035】
貸し手と借り手とのマッチング終了後は、実際に蓄電池13のレンタル及び蓄電池13の管理を行う。このプロセスでは、まず、入金管理ステップ(S11)にて、入金管理部36が借り手からの入金情報を管理する。すなわち、借り手がレンタル管理アプリ又はWEBサイトを通じてレンタル費用を例えばクレジットカード等により入金すると、管理通信部23を介して入金情報が入金管理部36に入力される。入力された場合、入金管理部36は借り手情報管理部28にその旨を連絡し、借り手情報管理部28は、借り手データベース35に登録する。
【0036】
続いて、蓄電池管理ステップ(S12)に移行する。貸し手は、貸し出す蓄電池13を本部に発送するとともに、その旨をレンタル管理アプリ又はWEBサイトを通じて貸し手端末31から入力する。入力された情報は貸し手が所有する蓄電池13の貸出状況として蓄電池管理部37によって管理され、蓄電池データベース38に登録される。一方、図10に示すように、貸し手端末31に当該蓄電池13が貸出中であることを表示させる。
【0037】
本部に到着した蓄電池13は現状の調査が行われ、調査結果が蓄電池管理部37を介して蓄電池データベース38に登録、管理される。調査後、蓄電池13は借り手に向けて発送される。借り手は、蓄電池13を受領後、その旨をレンタル管理アプリ又はWEBサイトを通じて借り手端末33から入力する。入力された情報は当該蓄電池13の貸出状況として蓄電池管理部37によって管理され、蓄電池データベース38に登録される。そして、蓄電池13の返却期限を管理するとともに借り手端末33に返却期限を表示させる。
【0038】
借り手が返却期限までに蓄電池13を本部まで返却する際、借り手はその旨をレンタル管理アプリ又はWEBサイトを通じて借り手端末33に表示された図11に示すような入力画面から返却した旨を入力する。入力された情報は当該蓄電池13の貸出状況として蓄電池管理部37によって管理され、蓄電池データベース38に登録される。
【0039】
一方、返却期限を徒過した場合には、蓄電池管理部37はその旨を借り手端末33に表示させて返却を催促する。
【0040】
蓄電池13は本部に到着後、確認点検がなされて貸し手に返却される。貸し手は蓄電池13を受領した際、その旨をレンタル管理アプリ又はWEBサイトを通じて貸し手端末31から入力する。入力された情報は貸し手が所有する蓄電池13の貸出状況として蓄電池管理部37によって管理され、蓄電池データベース38に登録され、貸し手端末31に図12に示すような画面を表示させて一連の管理が終了する。
【0041】
この蓄電池マッチング装置11及びマッチング方法、並びに、蓄電池レンタルシステム及びレンタル方法によれば、貸し手と借り手とのマッチングにおいては、各貸し手候補の格付け情報を使用するので、貸し手候補は自らの格付けを上位に位置づけようとする意志が働き、借り手に対してより良い貸出条件の提示や蓄電池13の品質維持への動機づけを持たせることができる。
【0042】
一方、マッチング後は蓄電池13の貸し借りに際して本部が間に入ることにより、貸し手への入金を確実にするとともに、蓄電池13の安全を確保することができる。
【0043】
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、マッチングサーバ17と蓄電池管理サーバ12とは通信ネットワークNを介して接続されているとしているが、これに限らず、マッチングサーバ17と蓄電池管理サーバ12とは一体に構成されても構わない。この場合、マッチング制御部18と管理制御部22とは一体とされた制御部として機能する。
【符号の説明】
【0044】
10 蓄電池レンタルシステム
11 蓄電池マッチング装置
12 蓄電池管理サーバ
13 蓄電池
17 マッチングサーバ
26 貸し手評価部
27 貸し手情報管理部
30 貸し手選定処理部
37 蓄電池管理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12