(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089113
(43)【公開日】2022-06-15
(54)【発明の名称】見守り装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20220608BHJP
【FI】
G08B25/04 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020210773
(22)【出願日】2020-12-03
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】512065591
【氏名又は名称】株式会社フューチャー・ブレイン
(72)【発明者】
【氏名】萬屋 菊洋
【テーマコード(参考)】
5C087
【Fターム(参考)】
5C087AA32
5C087AA37
5C087BB07
5C087BB11
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD24
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG02
5C087GG20
5C087GG66
(57)【要約】
【課題】 室内における居住者の日常生活の見守りを行い、特に、高齢者、病人、一人暮らし、障害者などの生活の支援および生活の質の向上を支える見守り生活支援装置およびシステムに関する。
【解決手段】 建物内の電力線通信網は、電力線通信親機モデムと複数の電力線通信子機モデムとにより通信網を構成し、電力線通信親機モデムは、インターネット手段および該インターネット手段を介してクラウド内の見守りプラットフォームおよび監視手段に接続され、電力線通信子機モデムは、シーリングローゼットおよびスマートスピーカーに接続され、居住者は、前記スマートスピーカーによりインターネット手段を介して前記見守りプラットフォームおよび前記監視手段との間で対話型音声操作および応答が可能であることを特徴とするシステムを提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
居住者の生活状態を見守る見守りシステムであって、
前記見守りシステムは、建物内に電力線通信網を備え、
前記電力線通信網は、電力線通信親機モデムと複数の電力線通信子機モデムとにより通信網を構成し、
前記電力線通信親機モデムは、インターネット手段および該インターネット手段を介してクラウド内の見守りプラットフォームおよび監視手段に接続され、
前記電力線通信子機モデムは、シーリングローゼットに接続され、前記電力線通信子機モデムは、スマートスピーカーに接続され、
前記居住者は、前記スマートスピーカーにより前記インターネット手段を介して前記見守りプラットフォームおよび前記監視手段との間で対話型音声操作および応答が可能であることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記見守りプラットフォームは、記憶・学習手段を具備し、居住者の見守りに関連する予め登録した居住者の固有情報または前記居住者との対話型音声操作および応答に伴う生活パターンおよび購入パターンを記憶、学習することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項3】
記憶・学習された前記生活パターンおよび購入パターンに照らして所定値から外れた場合、前記スマートスピーカから前記居住者または前記監視手段に対し警告音または音声応答を発生することを特徴とする請求項2記載のシステム。
【請求項4】
前記シーリングローゼットには前記電力線通信子機モデムのインターフェースであるUSBポートが備えられていることを特徴とする請求項1記載の装置およびシステム。
【請求項5】
前記USBポートには監視カメラが装着され、
前記インターネット手段を介して前記監視カメラによる前記居住者の画像および前記スマートスピーカーによる前記居住者の音声操作状況が前記監視手段へ配信されることを特徴とする請求項4記載の装置およびシステム。
【請求項6】
前記スマートスピーカーは、近距離通信手段を備えており、音声入出力が前記居住者の近傍に配置された端末装置により行われることを特徴とする請求項1ないし請求項5記載のシステム。
【請求項7】
前記生活パターンには、居住者の電力、ガス、水道および・または電子機器の利用状況が含まれ、かかる利用状況が所定値を外れた場合、前記居住者が何らかの異常事態にあることを検知する手段を有していることを特徴とする請求項3記載のシステム。
【請求項8】
前記居住者の異常状態が検知された場合、前記監視カメラにより前記居住者の画像が確認され、前記スマートスピーカーを介して前記居住者および前記監視手段へ警告音または音声応答が行われることを特徴とする請求項7記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、室内における居住者の日常生活、健康状態、病状などの見守りを行い、特に、高齢者、病人、一人暮らし、障害者などの生活の支援および生活の質の向上を支えることで介護者、ヘルパー、看護人の業務を補助する見守り生活支援装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会の進行、核家族化、一人暮らしの増加などにより個人の日常生活や健康状態を監視し、見守る必要性が増加している。また、高齢者や身体の障害者(以下、要介護者または要身守り者とも称する。)などにとっては、見守りや介護の必要性があっても介護人や施設の不足、費用の増加などで容易に介護や見守りサービスが受けられない状況になりつつある。そのような状況に対応するため日常的に監視カメラで観察し異常が生じた場合に異常通報を行うことにより介護人が状況を確認する工夫が種々提案されている。これらの工夫の多くは、IoT(Internet of Things)の主要技術が利用され、要身守者の行動や、健康状態を監視カメラや各種センサーにより取得し、見守りや介護を必要に応じて行うものである。
【0003】
各種センサーにより要介護者を監視する技術として特許文献1では、ベッドの近傍に圧力センサーなどの体動センサーを配置して要介護者の動きを把握し、インターネットを介して介護人へ通知する発明が開示されている。更に、特許文献2では、被監視人の居住するトイレ、部屋の各種設備に圧力センサーやバイタルセンサーを配置しインターネットを介して収集したデータを集中管理、分析し、異常判断が生じた場合に監視人や病院、消防署などへ通知する方式が開示されている。
【0004】
しかし、このような従来の監視システムや装置では、システムやセンサー類を備えた装置を敷設したり、設置したりするのに専門的知識や技能を必要とし、敷設工事や調整が簡易的に行うことができない課題があった。また、WiFi(IEEE802.11規格の通称)などのネットワークシステムでは部屋を跨いだ無線通信が困難であり、例えば、1階と2階などでは別々のポートを有線で結ぶなどの工事や設備が必要であった。更に、このようなシステムを一旦敷設するとシステムを廃止、変更したり、拡張、追加するのに新たな工事や専門的知識が必要となる。このため、簡便性に欠ける課題が生じていた。
【0005】
また、居住場所が過疎地や、生活必需品などの購入店舗が遠方にある場合など、食料品等の日常必需品や常備薬など生活必需品の購入を自身で行うことが厳しい環境において、これら生活必需品の購入、配達を見守りシステムの一環として受発注システムと連携することができれば、特に高齢者などのおおよその購入パターンや生活パターンが把握でき、必需品や常備薬がなくなる前にアラートを発し、声かけを行うことでコミュニケーションを図り、地域で見守り可能となるシステムが期待されている。
【0006】
更に、従来の見守り装置の多くは、生存確認、病状監視など高齢者、病人、認知症などの要介護者や要身守り者を主たる対象としており、健常者においてはほぼ必要のないものとして利用されてはいないものであった。そのため、住宅建築や集合住宅設計においては、これらの見守り装置を設置した配慮はなされておらず、必要性が生じた場合にのみ追加的に敷設工事を行うものであった。高齢者や障害者に限らず健常者であっても、警察、消防などへの救急事態の発生、買い物や健康相談など日常行動における生活支援、見守りなどがあれば安心した日常生活を営むことができる。そのため、誰でも、どこでも、簡便に取り付けられる見守りシステムが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2013-78477号公報
【特許文献2】特開2003-310560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は、上述の状況に鑑みて提供されるものであって、以下のような見守り生活支援装置およびシステムの提供を目的とする。
(1)敷設工事、調整を伴うことなく簡便に取付可能な見守り生活支援装置およびシステム。
(2)建物屋内において部屋の仕切り材質や階層に関係なく見守りおよび生活支援に必要な情報通信が可能となる装置およびシステム。
(3)居住者の生活形態に即した見守り、生活支援機能を拡張し得る拡張性を有する見守り生活支援装置およびシステム。
(4)既存の建物であってもシーリングローゼットを備えるだけで容易に設置可能となる利便性、簡便性を有する見守り生活支援装置およびシステム。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するために、この発明に係る見守りシステムは、居住者の生活状態を見守る見守りシステムであって、前記見守りシステムは、建物内に電力線通信網を備え、前記電力線通信網は、電力線通信親機モデムと複数の電力線通信子機モデムとにより通信網を構成し、前記電力線通信親機モデムは、インターネット手段および該インターネット手段を介してクラウド内の見守りプラットフォームおよび監視手段に接続され、前記電力線通信子機モデムは、シーリングローゼットに接続され、前記電力線通信子機モデムは、スマートスピーカーに接続され、前記居住者は、前記スマートスピーカーにより前記インターネット手段を介して前記見守りプラットフォームおよび前記監視手段との間で対話型音声操作および応答が可能であることを特徴とする。
【0010】
また、前記見守りプラットフォームは、記憶・学習手段を具備し、居住者の見守りに関連する予め登録した居住者の固有情報または前記居住者との対話型音声操作および応答に伴う生活パターンおよび購入パターンを記憶、学習するように構成することもできる。
【0011】
また、記憶・学習された前記生活パターンおよび購入パターンに照らして所定値から外れた場合、前記スマートスピーカから前記居住者または前記監視手段に対し警告音または音声応答を発生するように構成することもできる。
【0012】
また、前記シーリングローゼットには前記電力線通信子機モデムのインターフェースであるUSB(Universal Serial Bus)ポートを備えるように構成することもできる。
【0013】
また、前記USBポートには監視カメラが装着され、前記インターネット手段を介して前記監視カメラによる前記居住者の画像および前記スマートスピーカーによる前記居住者の音声操作状況が前記監視手段へ配信されるように構成することもできる。
【0014】
また、前記スマートスピーカーは、近距離通信手段を備えており、音声入出力が前記居住者の近傍に配置された端末装置により行われるように構成することもできる。
【0015】
また、前記生活パターンには、居住者の電力、ガス、水道および・または電子機器の利用状況が含まれ、かかる利用状況が所定値から外れた場合、前記居住者が何らかの異常事態にあることを検知する手段を有しているように構成することもできる。
【0016】
また、前記居住者の異常状態が検知された場合、前記監視カメラにより前記居住者の画像が確認され、前記スマートスピーカーを介して前記居住者および前記監視手段へ警告音または音声応答が行われるように構成することもできる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、照明用シーリングローゼットを利用して専門的知識や技能を格別必要とせずに敷設工事、調整を伴うことなく見守り生活支援装置およびシステムが構築でき、建物屋内の部屋の仕切り材質や階層に関係なく見守りおよび生活支援に必要な情報通信が可能となり、必要性に応じて拡張性を有する見守り生活支援装置およびシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明による見守り装置およびシステムの屋内構成説明図である。
【
図2】本発明による見守り装置の取り付け構成を示す説明図である。
【
図3】PLCモデムの一例を示すブロック説明図である。
【
図4】本発明によるPLC通信を利用した各種見守り装置の構成ブロック図である。
【
図5】本発明に用いるスマートスピーカーの処理プロセスの一例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る見守り生活支援装置およびシステムの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例に記載されているいずれの説明図や図面も本発明の説明用に概略的または模式図として描かれており、実際の寸法や形状は特に限定するものではない。また、構成要素の回路構成、寸法、材質、形状、その相対配置および用途としては家庭および介護・医療施設を想定しているが特に記載がない限り発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0020】
図1は、本発明による見守り装置およびシステムの屋内構成説明図である。個人の住宅、介護・医療施設などの建物1には外部電柱より外部引込線を介して電力線が配電されている。電力線は、配電盤2より電源ライン(電力線網)3の配線網を通して建物1内の各部屋へ配線されている。建物1内(以下、屋内ともいう)では地下、地上に限らずすべての部屋において電力線が配線され利用できる環境が整っている。また、近年多くの部屋への照明器具は、天井などに設置されたシーリングローゼットに取り付ける構成となっており、好みに応じて適切な照明器具を選択し、簡便に取り付けることができる。
【0021】
シーリングローゼットは、規格化されており、日本では日本工業規格(JIS)C8310として標準化され、周波数50Hzまたは60Hz、交流250V以下の電路に適用され、多くの照明器具の取り付けは照明器具のキャップと天井などに取り付けられたボディとの間で差込んで、回転させるだけで容易に取り付け、取り外しが可能となっている。
図1において各部屋(例えば、居室4、トイレ5、風呂場6)には、シーリングローゼットのボディ部7が照明用に配設されており、このボディ部7と照明部10との間に電力線通信(PLC:Power Line Communications)子機モデム8(以下PLC子機モデム)と各種見守り装置9が取り付けられる。
【0022】
また、屋内配線された電力線にはネットワーク手段11が接続されており、外部インターネットを利用できる構成となっている。ネットワーク手段11は、電力線通信(PLC)親機モデム12(以下PLC親機モデム)、ルータ13、ONU(Optical Network Unit)14などで構成され、光ファイバーケーブルなどを介して外部ネットワークと通信網を構成している。さらに、建物内ではスマートフォンなどの端末入出力手段16により居住者17が手元で見守り装置9とブルートゥースなどの近距離通信手段により音声入出力による制御、操作を可能としている。これら屋内での電力線網3を利用した通信を電力線通信網という。
【0023】
図2は、シーリングローゼットボディ7、PLC子機モデム8、見守り装置9、照明部10の取り付け構成を示す説明図である。
図2(A)において、シーリングローゼットは引掛シーリングの丸形ボディ7の概略図であり、天井などに配設されて嵌合穴(引っ掛け刃受部)22を有し、照明部10に取り付けられたシーリングローゼットキャップ15の引っ掛け刃24と係合し、差し込んで回転すれば、ロックされる構成となっている。また、取り付け時と反対側に回転することで容易に取り外すことができる。シーリングローゼットのボディ7と照明部10のキャップ15との間には、PLC子機モデム8および見守り装置9が取り付けられ、接続される。PLC子機モデム8および見守り装置9の上部(天井側)には引っ掛け刃24が、下部には嵌合穴22がそれぞれ設けられている。
図2(B)には、それぞれの下部側から嵌合穴22を見た図が示されている。引っ掛け刃24および嵌合穴22は、それぞれ標準規格により嵌合出来るよう互換性を有している。
【0024】
また、通信用PLC子機モデム8上部の引っ掛け刃24および下部の嵌合穴22によりどの部屋においてもシーリングローゼットが配置されていれば、取り付け可能であり、取り付けられたPLC子機モデム8とPLC親機モデム12との間で電力線網3を介して通信することができる。PLC子機モデム8にはインターフェースとしてUSB端子(またはポート)25が備えられており、そのUSB端子25により各種見守り装置9とネットワークを構成することができる。
【0025】
この見守り装置9としては、スマートスピーカ、温度や湿度などの気候センサー、居住者の血圧、心拍、体動などのデータを取得するバイタルセンサー、監視カメラ、スマートメータ(電子式電力計)の受信装置などが想定される。このような見守り装置9は、シーリングローゼットの着脱機能を利用して、居住者の必要性、監視場所、健康状態、生活環境などに応じて選択して容易に設置することができる。つまり、年齢や健康状態(病状)、介護レベルなどに応じての見守り監視機器を選択し、拡張性のあるシステムとして特別な設置調整や技能なしに、構成することが出来る。なお、上記説明においては、PLC子機モデム8、見守り装置9がシーリングローゼットボディ7と照明部10のキャップ15との間に挿入する構成となっているが、PLC子機モデム8をボディ7内に収納したり、またPLC子機モデム8と見守り装置9とを一体化したり、更に、PLC子機モデム8,見守り装置9とを照明部10内に組み込んだ構成とすることも出来る。
【0026】
見守り装置のなかでも、特に監視カメラは、見守り監視においていずれの場合においても必要性が生じるので設置するのが望ましいが、状況によっては必須というものではない。監視したい場所が特定されている場合や既存の監視カメラがある場合などは、PLC子機モデム8に設けられたUSB端子25に接続することで機能させうる。また、監視カメラは、居住者にとってプライバシーが監視されているという違和感が強いため、照明部10の内部中央部に監視カメラ27を組み込むことで居住者に監視されているという認識なしに居住者状況を映像監視するように構成することもできる。
図2(C)および(D)は、照明部10の断面図および平面図であり、内部の様子を示す。照明部10は複数のLED(Light Emitting Diode)26を発光体として備えており、LEDのドライバーや発色調整部などはキャップ15内に収納されている。監視カメラ27は照明部10の中央下部に配置されている。監視カメラ27を照明部10の中央部に組み込むことで、環状に配置されたLED26素子の発光効果に影響を与えないように構成できる。監視カメラ27の特性は居住者の動向や生活状態監視のみであれば、市販の通常の監視カメラで十分構成可能である。
【0027】
通常、監視カメラ27は、部屋の内部を監視できる広角レンズとカラー撮像素子(センサー)などにより構成されるが、監視対象者を夜間でも監視する場合や病人などの体温も監視したい場合などは、赤外光センサーまたは可視光から赤外光に亘る波長帯域を有するセンサーなどを用いることもできる。近赤外帯域を有する赤外光カメラでは暗視カメラとして夜間の体動や動向を監視可能であり、また短波長赤外や長波長赤外帯域の画像は熱画像としてサーモカメラの機能を有するため、体温や温度検知などの見守りが可能となる。
【0028】
監視カメラ27により撮影された画像出力は、キャップ15内の映像信号処理装置など(図示せず)を介してPLC子機モデム8のUSB端子25へ送られ、PLC子機モデム8より電力線通信網によりPLC親機モデム12へ送出される。さらに、監視カメラ27の画像出力は、PLC親機モデム12より外部ネットワークへ送出される。
【0029】
PLC親機モデム12および各部屋に取り付けられるPLC子機モデム8は、電力線通信網を介して相互通信を行う。そのような電力線(PLC)通信機の一例としては、
図3に示すようなブロック構成となっている。親機・子機それぞれのモデム機器は、配電盤内の屋内の電力線端子31から交流電源が取り込まれ、保護回路32を介して結合回路33に結合されている。結合回路33は結合トランスで構成され、外部電源による影響をモデム装置側が受けないようになっている。フィルター34はノッチフイルターでありPLC固有のノイズ除去を行う。また、ラインドライバ35はPLCモデム回路36で変調された情報信号を電力線網3へ重畳し、情報信号増幅などの役割を有する。PLCモデム回路36は変調方式としてOFDMまたはPAM方式が採用され、変調周波数は4MHzから28MHzを使用する。
【0030】
情報入出力のインターフェース側としては、USB端子25に接続された各種見守り装置9より入手した情報を、USB処理手段37、インターフェース処理手段38を介してコントローラ手段40によりPLCモデム回路36へ送り込む。インターフェース処理手段38では、USB入出力だけでなく、拡張スロットなどの他のインターフェース39を備えることも可能である。PLCモデム回路36、コントローラ手段40は共通バス81を介してMPU(Micro Processor Unit)82と協働して、情報信号のモデム回路36での演算、命令などの処理を行う。PLC子機モデム8の入力部であるUSB端子25およびUSB処理手段37より取得した情報信号はPLC子機モデム8により交流電源に変調信号として重畳されて、電力線網3へ送られる。
図3に示すブロック図においてPLCモデム回路36は、PLC親機モデム12および子機モデム8共にほぼ同様の構成であり、電力線網3を介して信号の授受(通信)を行う。ここでPLC親機モデム12は、ネットワーク手段11を介して外部ネットワーク、インターネットと接続するように構成されている。
【0031】
図4は、上述のようなPLC通信を利用して各種見守り装置9を設置した場合の構成ブロック図である。PLC親機モデム12,複数のPLC子モデム8はそれぞれシーリングローゼットボディ7により電力線網3に接続されている。複数のPLC子機モデム8のそれぞれにはUSBインターフェース処理手段37またはUSB端子25などを介して見守り装置9が取り付けられる構成となっている。見守り装置9としては前述の通り、スマートスピーカー(またはAIスピーカーとも称する)41、監視カメラ42、その他の見守り手段43が取り付けられる。その他の見守り手段43としては、温度・湿度センサー、バイタルセンサーなど各種センサー類を必要に応じて取り付けることが出来る。これらの見守り装置9は前述の通り、PLC子機モデム8、シーリングローゼットボディ7や照明器具10などと一体化したり、内蔵したりして構成することもできる。また、シーリングローゼット側にブルートゥースやジグビーなどの近距離通信装置を配設し、見守り装置9側にも対応する近距離通信装置を組み込むことで居住者の近傍など天井から離れた適切な場所に設置することも可能である。
【0032】
PLC親機モデム12の出力は、ネットワーク手段11を介してインターネット45に接続されている。インターネット45は、スマートスピーカー41による音声入力、指示に応じて最適解を導き出すAIアシスタントソフトウェア47、各種見守りを行う見守りプラットフォーム用ソフトウェア48を含むクラウドサーバ(またはクラウド)46と通信できるように構成されている。また、監視手段(監視センター)49は、インターネット45に接続され、インターネット45を介して、居住者17とスマートスピーカー41とのやりとり、監視カメラ42による状態把握、その他見守り手段に設置された各種センサー類の検知状況を監視手段49にて監視し、居住者17の生活状態監視、指示・命令の監視、アラートなどの発信を行う構成となっている。この監視手段49は、監視センターや集中管理室などにおいて管理人、介護者、配達業者などの見守りを行う関係者によってモニター画像や音声、光信号により人的監視を行ったり、更に、インターネット45を介して居住者17の家族、知人によってもコミュニケーションまたは監視見守りできる構成となっており、ここでは管理人、家族、介護人、配達業者などの見守り関係者、管理センター、モニターなどの見守り監視手段を含む総称を意味する。
【0033】
次に、見守り装置9としてスマートスピーカー41を設置した場合について説明する。スマートスピーカー41は、人の音声をマイク50により入力し、認識し、インターネット45に接続し、そのネットワークとつながれたクラウド46内に格納されたAIアシスタントソフトウェア47により意図推定、固有表現抽出などのプロセス処理し、ディープラーニングやAI手法などを用いて最適解の応答を行うことができる対話型検索システムである。
図5は、本発明で用いられるスマートスピーカー41の処理プロセスの一例を示している。
【0034】
図5において、スマートスピーカー41のマイク50において音声入力を行う。マイク入力起動処理手段62では、所定の起動ワード(ウェイクアップワード)で話しかけることでシステムの起動を行う。このウェイクアップワードとしては、採用するプラットフォームの名称や予め登録した「呼びかけワード」を用いる。音声入力は、居住者17がシーリングローゼット7に装着されたスマートスピーカー41に向かって呼びかけても良いし、手元のスマートフォンなどの端末入力手段16により行うこともできる。ウェイクアップワードによりシステムが起動され、居住者17の要望や情報問い合せを話しかける。入力された音声は、音声入力処理手段63において周辺ノイズや不要ノイズが除去され、話し手の方向をウェイクアップワードの音声特性により特定し音声を取り出す。取り出された音声はテキスト変換プロセス64によりテキスト言語へ変換される。テキスト変換された情報は、AIアシスタントソフトウェア47によりディープラーニングや言語検索ツールなどを利用して意図推定処理手段65および行動設計処理66を行い、入力された音声情報に基づく要望、問い合わせなどに対し最適解と思われる応答候補およびそれに対する行動を検索・選択する。
【0035】
選択された応答候補は、検索ツールおよびAI学習した履歴などに基づき照合・検証処理67を行う。照合・検証処理67により応答候補を絞り込みまたは特定し、行動判断・指示処理68により応答情報を送出する。出力された応答情報は音声変換合成処理69によりテキスト言語情報から音声情報へ変換処理され、音声出力合成処理70により音声信号化されスピーカ51より発声応答される。このようなスマートスピーカー41の基本的機能として、情報検索(天気、ニュース、交通情報、辞書など)、エンターテイメント(音楽、映画、ゲームなど)、室内の家電連携(家電オン・オフ、エアコン制御、音量調節など)、インターネットショッピングなどが備えられ利用されている。上述のプロセスのほとんどはクラウド上のAIアシスタントソフトウェア47により行われ、スマートスピーカー41の端末機能は、マイク50およびスピーカー51およびネットワーク・クラウド内のプラットフォームとのインターフェースなどで構成されているが、光アラート、振動アラートなどの追加機能やブルートゥースなどの近距離通信手段を組み込んでそれらの機能を居住者17の手元端末装置16および監視手段49へ送信するように構成することもできる。
【0036】
特に見守りが必要な居住者17(独居高齢者、病人、障害者、要介護者、単身生活者など)の見守りおよび生活支援としては、▲1▼生存確認、▲2▼病状確認、▲3▼救急対応、▲4▼必需品購入、▲5▼家族・見守り者と居住者17とのコミュニケーションなどが想定される。このような見守りや生活支援をスマートスピーカー41の機能を利用して行うには次のようにシステムを構成する。スマートスピーカー41に通信回線により接続されたクラウド46内ではAIアシスタント47と協働する見守りプラットフォーム(ソフトウェア)48が専用プログラムとして形成され、見守り生活支援に適切かつ必要な居住者17固有のニーズ、緊急連絡先、嗜好、相談事項を含む固有情報が予め登録され、プログラムされている。見守りプラットフォーム48は、居住者17の固有情報や見守りに必要な情報が予め用意されてAIアシスト47と協働して居住者17の要望、相談、問い合わせに対して適切な意図推定、行動設計、照合、行動指示を行うようプログラムされる。
【0037】
また、それぞれの居住者17の音声応答行為がプラットフォーム48と連携した記憶・学習手段52により記憶・学習されて蓄積される構成となっている。このような見守り生活支援プログラムは、当初は予め居住者17の情報提供や医療・介護施設における患者カルテ、介護人などの情報により入力されているが、その後居住者17のプラットフォーム48におけるスマートスピーカー41との応答行為やシーリングローゼットに取り付けられるバイタルセンサーおよびその他のセンサー(後述する)などのデータを記憶・学習することでより居住者17の生活状態や健康状態に即した見守り生活支援を適切かつ効果的に行うことが可能となる。
【0038】
このような見守りシステムを利用して居住者17が必需品などを購入したい場合、居住者17は、予めリストアップされプログラムされた必需品の物品名をスマートスピーカー41または手元端末16に向かって話しかける。スマートスピーカー41に接続されているクラウド46見守りプラットフォーム48内にはそれら要求された物品に関する製品名、型番、価格、製品仕様・特性、メーカー・ブランド名、販売・提供先などの詳細情報が予め登録されており、スマートスピーカー41からは、物品名を話しかけた居住者17に応答して、それらの候補となる製品の内容につき応答する。これらの必需品購入については、予め通信販売におけるカタログブックやPC端末などのショップリストなどから選択したい製品番号が判明していれば、製品番号を音声入力するだけで製品特定が可能となる。製品名が特定されれば、その購入個数、決済方法(予め登録済)、送付先(居住者自宅)などを音声応答により確認する。発注を受けた配達業者は、監視手段49の見守りメンバーであり、製品の配達業務を通して居住者の安否、健康状態、生活状態の相談などの確認とコミュニケーションを図る。
【0039】
この見守り生活支援プログラムにおいては、日常生活必需品や常備薬など限られた必需品の購入・発注をスマートスピーカ41を介して容易に行いうること、このプログラムにより発注された製品の配達業者による安否確認を含む見守り生活支援が組み合わされていることである。さらに、この生活支援プログラムでは、居住者17の購入履歴や生活必需品や常備薬などが記憶・学習手段52により記録され、生活パターンとして学習する。学習された生活パターンが異常と判断される場合や必需品・常備薬などが在庫切れとなっても発注されないような場合、見守りプラットフォーム48より居住者17およびその他の監視手段(監視センター)49へアラート信号が自動的に発信され、居住者17の適切な応答がなければ、関係者などによる監視カメラ27を駆動させ建物内の居住者17の動向を監視する。監視カメラ27によっても生活状態が確認されない場合、関係者を派遣して状況を確認する。このようなプログラムやシステムは、過疎地や購入先の店舗が遠方である場合などの居住者17にとっては地域コミュニケーション、見守りにとって有用である。
【0040】
また、この見守りシステムを利用して居住者17が緊急対応や関係者とのコミュニケーションを必要とする場合、居住者17は、予めリストアップまたはプログラムされた病院、警察、消防、介護人、家族、友人などの関係者名をスマートスピーカー41または手元端末16に向かって話しかける。居住者17は、上記名称や名前などを呼びかけることで、予めプログラムされた連絡先に電話またはネットワークにより接続され、必要なコミュニケーションをはかる。しかし、居住者17に緊急事態が生じた場合などは、即時対応を可能とするために非常事態ワードによる緊急連絡が可能となるようにプログラムする。非常事態ワードとして「たすけて!」「火事だ!」「ドロボー!」「死ぬー!」「苦しいー!」などを登録し、これらの事情事態ワードをスマートスピーカー41または端末装置16が検知すれば、即時自動的に監視手段49へフィードバクされ、監視者、関係者は、監視カメラ27を起動し、異常事態と思われる状況をモニター上で監視したり、スマートスピーカー41を介して呼びかけたり、関係者を派遣して状況把握するように構成する。非常事態ワードの他に、異常音(破壊音、破裂音、衝突音、人や犬の叫び声など)を検知すれば、同様なモニター監視や関係者派遣を行うよう構成することもできる。
【0041】
次に、健康管理として見守り装置9に温度や湿度などの気候センサー、居住者の血圧、心拍、体動などのデータを取得するバイタルセンサー(その他の見守りセンサー)43を組み込んだ場合について説明する。各部屋の室温、湿度を検知することは、居住者17の健康管理には必須の情報である。シーリングローゼット7に温度、湿度を検知する気候センサーを組み込み、その温度(室温)、湿度データをPLCモデム通信機能を介して見守りプラットフォーム48へ随時送信し、見守りプラットフォーム48内の記憶・学習手段52に記録される。特に、高齢者にとっては、健常者であっても熱中症や低体温症などの危険性があるため、室温、湿度の状態により所定レベルに達した場合、熱中症、肌疾患などの注意、警戒、危険アラートを発生する。また、建物内のエアコン、加湿器、乾燥機など温度、湿度に関連する電子機器とPLC通信網を介して家庭内エネルギー電子制御システム(Home Energy Management System:HEMS)を電子機器が対応することにより各種電子機器を居住者17の要望に沿って自動調整を行うように構成することもできる。
【0042】
更に、居住者17の血圧、脈拍、体動などのバイタル情報を離れた場所から観察するには、先行技術文献などに示されるいくつかの既存手段を利用することができる。そのようなバイタルセンサーをシーリングローゼットに組み込んでデータを取得する。また、近年、ウェアラブル端末として腕時計のように身に着けて血圧、心拍、体動、体温などを検知し、スマートフォンや他の端末へデータ送信できるウェアラブル端末センサーも製品化されている。このようなウェアラブルバイタルセンサーはブルートゥースやジグビーなどの近距離通信手段であり、シーリングローゼット7に近距離通信手段を組み込むことで、ウェアラブルバイタルセンサーで取得したバイタルデータを受信して、見守り管理や電子機器制御を行うように構成することができる。
【0043】
このような健康見守り管理は、ネットワーク環境が整っていればどこにいても見守り監視が可能となるため、居住者17のリモートによる病気診断、健康増進アドバイス、リハビリ指導、食事管理などに適用することが可能である。つまり、医者、介護人、医療療法士、健康管理専門家と離れた場所から診断、アドバイスでき、居住者17にとっても施設へ出向くことなく、自宅での診断や相談が可能となる。また、このシステムにより、バイタル情報が自動的に記録・学習を連続的に行っているためバイタル情報が異常検知した場合や必要性が生じた場合にアラートをシステムより発生させることで即時対応が可能となり、監視者、医者、指導者にとっては常時監視する必要もなく、効率的指導や診察が可能となる。
【0044】
次に、本発明のシステムを利用して生存確認や病状悪化(動けない状態)を検知する仕組みについて説明する。居住者17の生存確認については、監視カメラ42をシーリングローゼットに組み込んで監視手段(監視センター)49において監視することが可能であるが、監視センターにおいて介護人や監視者が常時見張っている必要がある。生存確認や病気で動けない状態などの検知は、見守り監視において最も重要な監視機能であり、特に、一人暮らしにおいてはできるだけ早く検知する必要性があり、また死亡している場合などでもできるだけ早急に発見する必要がある。そのため、いくつかの方法・手段を組合せてできるだけ事前に自動的に検知し、アラートで警告することも必要となる。それらの解決手段として、電力消費量、ガス消費量、水道消費量、テレビ・ラジオなど電子機器のオン・オフなどの回数の変化(低下)を生活パターンとして検知し、これらに異常が生じた場合、つまり所定の基準値から外れた場合、アラート警告を発生させるいくつかの手段が考えられる。
【0045】
電力、ガス、水道消費量などの変化を検知するにはスマートメータとして消費量を各家庭に通知される通信データを利用することができる。このスマートメータは、電力消費量を自動計測し、専用の通信網により電力などの管理センターより各家庭へインターネット配信し、各家庭ではインターネットに接続されたパソコンやスマートフォンで電気量、ガス、水道の消費量を通知すると共に、前述のHEMSシステムを利用して効率的電気消費量の調整・制御を行うことが可能となっている。本発明においては、これら電力などの管理センターからインターネットを介して各家庭に送信される消費量データ情報を見守りプラットフォーム48へ送り込み、電力、ガス、水道などの消費量の推移を記憶・学習する。この電力、ガス、水道の消費量が記憶・学習により日常的消費量に比較して予め設定された所定値から外れ異常と判断される場合、自動的にアラート信号が居住者17および監視手段(監視センター)49および関係者へ送られる。
【0046】
また、テレビ・ラジオなどの電子機器のオン・オフ、消費量の検知などにおいては、電子機器側においてセンサーによりオン・オフを検知し、ブルートゥースなどの近距離通信手段によりPCやスマートフォンなどのブルートゥース受信手段を介してインターネットへ送り込んでいる。本発明においては、シーリングローゼット7にブルートゥースなどの近距離通信受信手段を組み込み、それら電子機器側から発信されるオン・オフ回数や消費量の通信データを受信し、見守りプラットフォーム48へ送り込み、電力、ガス、水道などと同様、オン・オフ回数や消費量の推移を記憶・学習し、設定された所定値からはずれ異常と判断される場合、自動的にアラート信号が居住者17および監視手段(監視センター)49および関係者へ送られる。
【0047】
居住者17へのアラート信号は、スマートスピーカ41からの「異常検知!大丈夫ですか!」などの言語アラートに加えて警告音ブザー、光点滅、バイブレーターなどの駆動をブルートゥースなどの近距離通信手段を介してスマートフォンや手元端末装置44にて行う。アラート信号を検知した居住者17が特に異常でなければ、音声で「大丈夫」「元気です」など発声すれば、予めこれらの安心ワードに反応し、設定されたリセット状態に戻され、異常状態が解除される。これらのアラートにも関わらず居住者17による異常解除が行われない場合、監視手段49へ通報され、緊急事態と認識され、監視カメラ42による監視および必要に応じて監視者や関係者を派遣して状況確認を行う。
【0048】
上述の通り、シーリングローゼットに見守り装置を着脱するだけでシステム構築が可能となり、また電力線通信を利用しているため、建物内であれば地下から上層階にいたるまでどの部屋であっても通信が可能である。したがって、最も倒れて動けない状況が生じがちなトイレや風呂場であっても見守り装置9を設置するだけで適切に見守り対応が可能となる。また、既存の建物においても既に敷設されている電力線を通信網として利用できるため新たなネットワーク構築にあたってはコストも安く設置可能である。
【0049】
本発明では、個人住宅に限らず集合住宅や病院、介護施設においても各部屋に容易に見守り装置が敷設できるため、複数の病人や要介護者を管理センターなどで集中管理するのにも適している。また、本発明によるシステムでは、健常者であっても健康相談、生活支援が活用でき、高齢化や生活環境の変化、見守りの状態に応じて必要な見守り装置を追加的に装着するなど拡張性を有するシステムの構成を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明による見守り生活支援システムでは、建物内のシーリングローゼットを利用して、敷設工事、調整を伴うことなく簡便に取付け可能であり、居住者の見守り生活支援の状態に応じて追加・変更が可能となる拡張性を有しており、更に建物屋内に敷設された電力線を通信手段として用いるため部屋の仕切り材質や階層に関係なくいずれの部屋でも見守りおよび生活支援に必要な情報通信が可能となるシステムを構築できるため産業上の利用可能性が広がる。
【符号の説明】
【0051】
1 建物
2 配電盤
3 電力線網(電力ライン)
7 シーリングローゼットボディ部
8 PLC子機モデム
9 見守り装置
10 照明部
11 ネットワーク手段
12 PLC親機モデム
16 端末入力手段(スマートフォン)
17 居住者
41 スマートスピーカー
42 監視カメラ
43 その他の見守りセンサー
46 クラウド
47 AIアシスタント
48 見守りプラットフォーム
49 監視手段(監視センター)