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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089192
(43)【公開日】2022-06-15
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20220608BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20220608BHJP
【FI】
G03G21/16 119
G03G21/16 157
B41J29/00 T
B41J29/00 S
B41J29/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021196724
(22)【出願日】2021-12-03
(31)【優先権主張番号】P 2020201302
(32)【優先日】2020-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】特許業務法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】茂木 万梨子
(72)【発明者】
【氏名】城 秀典
(72)【発明者】
【氏名】仲村 和聡
【テーマコード(参考)】
2C061
2H171
【Fターム(参考)】
2C061AQ06
2C061BB10
2C061BB35
2C061CG02
2C061CG15
2C061CQ04
2C061CQ06
2C061CQ24
2H171FA01
2H171FA05
2H171FA22
2H171FA28
2H171GA06
2H171HA22
2H171HA23
2H171HA31
2H171KA02
2H171KA13
2H171KA18
2H171LA12
2H171MA02
2H171MA05
2H171MA11
2H171QB15
2H171SA17
2H171SA25
2H171SA31
2H171WA12
2H171WA13
2H171WA16
2H171WA21
(57)【要約】
【課題】高い利便性を発揮可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置100では、筐体1は、第1方向に排出されるシートを受ける排出トレイ23Bと、上面1Eの第1方向と直交する第2方向における一端1Lに位置する操作部290とを有する。通信基板31は、筐体1内の第2方向の一端1Lかつ操作部290の下方に位置する。通信アンテナ31Bを示す目印31Mは、筐体1の第2方向の一端1Lに位置する第1側面1Aに設けられている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体内に設けられ、シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の操作を受け付ける操作部と、
外部機器との間において近距離無線通信が可能な通信アンテナを有する通信基板と、を備え、
前記筐体は、第1方向に排出されるシートを受ける排出トレイと、上面の前記第1方向と直交する第2方向における一端に位置する前記操作部と、を有し、
前記通信基板は、前記筐体内の前記第2方向の前記一端かつ前記操作部の下方に位置し、
前記通信アンテナを示す目印は、前記筐体の前記第2方向の前記一端に位置する第1側面に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記操作部と前記通信基板とは、前記第1方向で重なっている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記筐体は、前記第1側面を形成する第1側壁を有し、
前記第1側壁は、前記第2方向で前記画像形成部と対向する本体部と、
前記本体部よりも前記第2方向に突出する第1突出部と、を有し、
前記通信アンテナは、前記第1突出部内に設けられている請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記筐体は、前記上面を形成する上壁を有し、
前記上壁は、前記第1方向に突出し、かつ下方に延びて前記第1突出部と繋がる第2突出部を有し、
前記操作部は、少なくとも一部が前記第2突出部に設けられている請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記筐体は、前記第1方向及び前記第2方向と直交する第3方向でシートの排出口よりも下流に位置する第2側面を有し、
前記操作部及び前記目印は、前記第3方向の中央よりも前記第2側面に近い位置に配置されている請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記筐体内には、前記筐体の外部から前記操作部に作用する静電気を除去する金属製の静電気除去部材が設けられ、
前記静電気除去部材と前記通信基板とは離隔している請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記筐体は、前記通信基板を保持するホルダを有し、
前記静電気除去部材は、グランド線の一端と接続し、当該グランド線は、前記操作部に作用するノイズを除去するノイズ除去部材に巻き付き、
前記ノイズ除去部材は、前記第2方向において、前記第1側壁に対して前記通信基板を挟んだ反対側で前記ホルダに収容され、
前記通信基板と前記ノイズ除去部材とは前記第2方向に離隔している請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記筐体は、前記通信基板を保持するホルダを有し、
前記静電気除去部材は、グランド線の一端と接続し、当該グランド線は、前記操作部に作用するノイズを除去するノイズ除去部材に巻き付き、
前記グランド線と前記通信基板の前記通信アンテナとは、前記通信基板の基板面に直交する方向から見たときに、離隔している請求項6記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記画像形成部は、前記シートを搬送する搬送ローラと、
前記搬送ローラを回転可能に支持する金属製の支持フレームと、を有し、
前記支持フレームは、前記通信基板と離隔しつつ、前記通信基板よりも下方に配置されている請求項1乃至8記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の図4に従来の画像形成装置の一例が開示されている。この画像形成装置は、筐体と、画像形成部と、操作部と、通信基板とを備えている。画像形成部は、筐体内に設けられ、シートに画像を形成する。操作部は、画像形成部の操作をユーザから受け付ける。通信基板は、NFC(Near Field Communication)等の外部機器との間において近距離無線通信が可能な通信アンテナを有している。
【0003】
筐体は、排出トレイと、操作部とを有している。排出トレイは、筐体の前方に位置するユーザに向かって排出されるシートを受ける。操作部は、筐体の上面の左右方向における右端に位置している。通信基板は、筐体内の左右方向における左端に位置している。
【0004】
この画像形成装置では、操作部を通じて画像形成部の操作を行うことが可能である。また、この画像形成装置では、外部機器を通信基板にかざすことにより、例えば外部機器に保存された画像を画像形成部によってシートに形成することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014-106481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の画像形成装置では、操作部が筐体の上面の左右方向における右端に位置している一方、通信基板が筐体内の左右方向における左端に位置している。つまり、操作部と通信基板とが左右方向の両端に別々に位置している。このため、この画像形成装置では、通信基板と外部機器との間で近距離無線通信を行いつつ、操作部の操作を行うことが難しく、利便性が低い。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、高い利便性を発揮可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、筐体と、
前記筐体内に設けられ、シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部の操作を受け付ける操作部と、
外部機器との間において近距離無線通信が可能な通信アンテナを有する通信基板と、を備え、
前記筐体は、第1方向に排出されるシートを受ける排出トレイと、上面の前記第1方向と直交する第2方向における一端に位置する前記操作部と、を有し、
前記通信基板は、前記筐体内の前記第2方向の前記一端かつ前記操作部の下方に位置し、
前記通信アンテナを示す目印は、前記筐体の前記第2方向の前記一端に位置する第1側面に設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の画像形成装置では、筐体において操作部及び通信基板がともに第2方向の一端に配置されている。また、通信基板は操作部よりも下方に位置している。これらにより、この画像形成装置では、操作部と通信基板とが近い位置に配置されている。そして、この画像形成装置では、外部機器をかざすための通信アンテナの位置を示す目印が第1側面に設けられているため、その目印に外部機器をかざすことにより、通信基板と外部機器との間で近距離無線通信を行うことができる。こうして、この画像形成装置によれば、外部機器との間で近距離無線通信を行いつつ、操作部を容易に操作することが可能となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の画像形成装置は、高い利便性を発揮可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例のレーザプリンタの全体斜視図である。
図2】実施例のレーザプリンタと外部機器とのブロック構成図である。
図3】実施例のレーザプリンタの正面図である。
図4】実施例のレーザプリンタの左側面図である。
図5】実施例のレーザプリンタに係り、搬送ローラ及び支持フレームを図示した左側面図である。
図6】実施例のレーザプリンタに係り、操作部の断面図である。
図7】実施例のレーザプリンタに係り、筐体の左側壁を外した状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、実施例のレーザプリンタ100は本発明の画像形成装置の具体的態様の一例である。図1では、筐体1の正面に立つユーザ側をレーザプリンタ100の前方と規定し、ユーザから見てレーザプリンタ100の右側を右方と規定して、前後、左右及び上下の各方向を表示する。そして、図3以降の各図に示す各方向は、全て図1に示す各方向に対応させて表示する。
【0013】
図1に示すように、レーザプリンタ100は、略四角柱形状の筐体1を備えている。筐体1には、図2に示す画像形成部21が内蔵されている。画像形成部21は、シート搬送部23が搬送するシートに電子写真方式により画像を形成する。
【0014】
筐体1は、図1に示すように、左右方向の左端1Lに位置し、左右方向で画像形成部21と隣接する左側面1Aと、左右方向の右端に位置し、左右方向で画像形成部21と隣接する右側面1Bと、前後方向の前端に位置し、前後方向で画像形成部21と隣接する前側面1Cと、前後方向の後端に位置し、前後方向で画像形成部21と隣接する後側面1Dとを有している。
【0015】
左側面1A、右側面1B、前側面1C及び後側面1Dは垂直に延びている。左側面1Aと前側面1Cとは直交し、左側面1Aと後側面1Dとは直交している。右側面1Bと前側面1Cとも直交し、右側面1Bと後側面1Dとも直交している。このため、左側面1Aと右側面1Bとは平行であり、前側面1Cと後側面1Dとも平行である。
【0016】
また、筐体1は上面1Eと下面1Fとを有している。上面1Eと下面1Fは水平に延びている。このため、上面1E及び下面1Fは左側面1A、右側面1B、前側面1C及び後側面1Dと直交し、上面1Eと下面1Fとは平行である。左側面1Aが本発明に係る第1側面に相当し、前側面1Cが本発明に係る第2側面に相当する。また、上面1Eの右端には電源キー1Sが設けられている。
【0017】
上面1Eには、排出トレイ23Bが形成されている。より詳細には、上面1Eは一部が下方に凹んでおり、その凹みの後方側の壁に前方に開く排出口23Aが形成されている。
排出トレイ23Bは、凹みの下方部分に設けられている。排出口23A及び排出トレイ23Bはシート搬送部23を構成している。シート搬送部23は、排出口23Aから前後方向における前向きに排出トレイ23B上にシートを排出する。
【0018】
筐体1は、左側面1Aを形成する左側壁11を有している。左側壁11が本発明の第1側壁に相当する。左側壁11は、左右方向で画像形成部21と対向する本体部11Mと、本体部11Mよりも左方向に突出する第1突出部11Pとを有している。第1突出部11Pは筐体1の前後方向の中央よりも前側面1Cに近い位置に配置されている。
【0019】
また、筐体1は、上面1Eを形成する上壁13を有している。上壁13は、上方向に突出し、かつ前方が下方に傾斜しつつ延びて第1突出部11Pと繋がる第2突出部13Pを有している。第2突出部13Pは左右方向において、電源キー1Sの排出トレイを挟んで反対側に位置している。
【0020】
図6及び図7に示すように、第1突出部11P内にはNFC基板31が設けられ、第2突出部13P内には操作部290の少なくとも一部が設けられている。NFC基板31は、筐体1内の左端1Lかつ操作部290の下方に位置している。操作部290とNFC基板31とは、上下方向で重なっている。
【0021】
図2に示すように、NFC基板31は、通信回路31Aと、通信回路31Aと接続されてNFC通信を可能とするループ状の通信アンテナ31Bと、通信回路31Aと接続されて通信アンテナ31Bを介してNFC通信が行われているか否かを検出する検出部31Cとを有している。NFC基板31が本発明の通信基板に相当する。通信アンテナ31Bは、図6及び図7に示すように、NFC基板31の開口部31Fの周りに形成されている。
操作部290は、図6に示すように、ディスプレイとスイッチとが一体となったタッチパネル29と、上記の第2突出部13Pとによって構成されている。操作部290は、ユーザがタッチパネル29の表面に触れることにより種々の操作を受け付けることができるようになっている。
【0022】
より詳細には、画像形成部21は、図5に示すように、シートを搬送する搬送ローラ21Aと、搬送ローラ21Aを回転可能に支持する金属製の支持フレーム21Bとを有している。支持フレーム21Bは筐体1内で垂直に保持されており、搬送ローラ21Aの回転軸21Cは支持フレーム21Bによって水平な左右に延びている。
【0023】
また、図6及び図7に示すように、第1突出部11P内には樹脂製のホルダ37が位置するよう支持フレーム21Bに固定されており、ホルダ37にNFC基板31が保持されている。NFC基板31は左側壁11の第1突出部11Pを形成する部分と対向するように位置している。図5に示すように、支持フレーム21BとNFC基板31とは、上下方向に離隔している。また、ホルダ37は、不図示の操作パネル基板とメイン基板とを接続するFFC40を保持している。
【0024】
第2突出部13Pには四角形の開口30Aが形成されており、開口30A内にタッチパネル29が設けられている。タッチパネル29の裏側には板金30が設けられ、板金30の裏側にはLCD(liquid crystal display)35が保持されている。板金30は、本発明の静電気除去部材に相当しており、筐体1の外部からタッチパネル29、ひいては操作部290に作用する静電気を除去する。板金30からはFG線30Bが下方に延ばされている。FG線30Bは、一端が板金30に接続し、コア350に途中部分で巻きつき、さらに他端側が支持フレーム21Bに接続する。この構成により、板金30からFG線30Bを伝うノイズが、コア350によって除去される。コア350は、左右方向において、左側壁11に対してNFC基板31を挟んだ反対側でホルダ37に収容されている。FG線30Bはコア350を介して図示しない金属線によって支持フレーム21Bに接続されている。コア350が本発明に係るノイズ除去部材に相当する。NFC基板31とコア350とも左右方向に離隔している。FG線30Bは、本発明のグランド線に相当しており、FG線30Bは、図6に示すように、通信アンテナ31Bに対して、通信基板の基板面と直交する方向である左右方向から見て離隔している。換言すると、FG線30Bは、通信アンテナ31Bに対して、通信基板の基板面と直交する方向から見て重ならない位置にある。
【0025】
図2に示すように、筐体1内には制御部33が設けられている。制御部33は、CPU、ROM、RAMを主とするマイクロコンピュータとして構成されているとともに、図示しない記憶部と接続されている。ROMには、CPUがレーザプリンタ100の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。RAMは、CPUが上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号を一時的に記録する記憶領域、又はデータ処理の作業領域として使用される。制御部33は、画像形成部21、シート搬送部23、操作部290及びNFC基板31と制御バスによって接続されている。
【0026】
ユーザが所持するスマートフォン等の外部機器60は、通信回路60Aと、通信回路60Aと接続されてNFC通信を可能とするループ状の通信アンテナ60Bと、通信回路60Aと接続されて通信アンテナ60Bを介してNFC通信が行われているか否かを検出する検出部60Cとを有している。
【0027】
図1及び図4に示すように、筐体1の左側壁11における第1突出部11Pには、通信アンテナ31Bを示す目印31Mが設けられている。第1突出部11Pが筐体1の前後方向の中央よりも前側面1Cに近い位置に配置されていることから、操作部290及び目印31Mも前後方向の中央よりも前側面1Cに近い位置に配置されている。
【0028】
以上のように構成されたレーザプリンタ100では、筐体1において操作部290及びNFC基板31がともに左右方向の左端1Lに配置されている。また、NFC基板31は操作部290よりも下方に位置している。これらにより、このレーザプリンタ100では、操作部290とNFC基板31とが近い位置に配置されている。そして、このレーザプリンタ100では、外部機器60をかざすための通信アンテナ31Bの位置を示す目印31Mが左側壁11に設けられているため、その目印31Mに外部機器60を接近させたり、目印31Mに外部機器60をかざしたり、若しくは、目印31Mが設けられた第1突出部11Pに外部機器60を接触させたりすることにより、NFC基板31と外部機器60との間でNFC通信を行うことができる。こうして、このレーザプリンタ100によれば、外部機器60との間でNFC通信を行いつつ、操作部290、より具体的にはタッチパネル29を容易に操作することが可能となる。なお、外部機器60の通信アンテナ60BとNFC基板31の通信アンテナ31Bとの通信によって、外部機器60の保有者に対する認証等、他の動作が行われてもよい。
【0029】
特に、このレーザプリンタ100では、操作部290とNFC基板31とが上下方向で重なっているため、操作部290とNFC基板31とをより近づけて配置することが可能である。このため、このレーザプリンタ100では、NFC通信を行いつつ、操作部290をより容易に操作することが可能である。
【0030】
また、このレーザプリンタ100では、NFC基板31が第1突出部11P内に設けられていることにより、通信アンテナ31Bも第1突出部11P内に設けられている。このため、NFC通信を行うに当たって、外部機器60を接近させる箇所が判別し易い。また、第1突出部11Pは、本体部11Mよりも左右方向で筐体1の外部に向かって突出しているため、第1突出部11Pに外部機器60を接近させ易い。これらのため、このレーザプリンタ100では、NFC通信を好適に行うことができる。
【0031】
さらに、このレーザプリンタ100では、操作部290の一部が第2突出部13Pに設けられているため、操作部290が左側壁11の第1突出部11Pに近い位置に配置されている。このため、このレーザプリンタ100では、NFC通信と、操作部290の操作とをより容易に行うことが可能である。
【0032】
また、このレーザプリンタ100では、操作部290及び目印31Mが前後方向の中央よりも前側面1Cに近い位置に配置されているため、操作部290及びNFC基板31がユーザに近い位置に配置されている。このため、このレーザプリンタ100では、NFC通信と操作部290の操作とをより容易に行うことが可能である。
【0033】
さらに、このレーザプリンタ100では、支持フレーム21BとNFC基板31とが左右方向に離隔しているため、外部機器60と通信アンテナ31B、ひいては外部機器60とNFC基板31との通信を支持フレーム21Bが妨げ難い。これにより、このレーザプリンタ100では、NFC通信を好適に行うことができる。
【0034】
また、このレーザプリンタ100では、NFC基板31とコア350とが左右方向に離隔しているため、例えばNFC基板31に対して上下方向や前後方向にずれた状態でコア350をホルダ37に収容する構成に比べ、ホルダ37を上下方向及び前後方向に小型化することができる。このため、筐体1を上下方向及び前後方向に小型化しつつ、筐体1内にホルダ37を好適に配置することができる。さらに、FG線30BとNFC基板31の通信アンテナ31Bとが、NFC基板の基板面と直交する方向から見て離隔しているため、NFC通信を好適に行うことができる。
【0035】
さらに、このレーザプリンタ100では、支持フレーム21BがNFC基板31と離隔しつつ、NFC基板31よりも下方に配置されているため、外部機器60とNFC基板31との通信を支持フレーム21Bが妨げ難い。これにより、このレーザプリンタ100では、NFC通信を好適に行うことができる。
【0036】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0037】
例えば、実施例では、操作部290及びNFC基板31がともに筐体1の左端1Lに配置されているが、操作部290及びNFC基板31をともに筐体1の右端に配置してもよい。また、第1突出部11Pを備えておらず、左側面1Aを形成する左側壁11が平らになっており、左側面1Aの通信アンテナ31Bと対応する位置に、目印31Mが形成されていてもよい。
【0038】
外部機器としては、スマートフォンの他、ICカード等を採用することができる。
【0039】
また、通信基板30は、操作部290の下方に位置していれば、タッチパネル29の下方に限らず、第2突出部13Pの下方に位置していてもよい。
【0040】
また、操作部290は、タッチパネル29に換えて、ディスプレイと別体をなす操作スイッチを有していても良い。この場合についても、通信基板30は、操作部290の下方であれば、第2突出部13Pの下方の他、操作スイッチの下方に位置していてもよい。
【0041】
本発明において、この略直交は90°に限定されない。例えば、80°から100°の範囲が好ましく、さらには、45°より大きく135°未満であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、レーザプリンタの他、例えば、複合機等に利用可能である。
【符号の説明】
【0043】
1…筐体、21…画像形成部、290…操作部、60…外部機器、31B…通信アンテナ、31…通信基板(NFC基板)、23B…排出トレイ、1E…上面、1L…一端(左端)、31M…目印、1A…第1側面、11…第1側壁(左側壁)、11M…本体部、11P…第1突出部、13…上壁、13P…第2突出部、23A…排出口、1C…第2側面、21B…静電気除去部材、支持フレーム、37…ホルダ、350…ノイズ除去部材(コア)、21A…搬送ローラ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7