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特開2022-89246マニュアル後処理装置、及びこれを備えた画像形成装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089246
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】マニュアル後処理装置、及びこれを備えた画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 37/04 20060101AFI20220609BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
B65H37/04 D
G03G15/00 431
B65H37/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020201478
(22)【出願日】2020-12-04
(71)【出願人】
【識別番号】000208743
【氏名又は名称】キヤノンファインテックニスカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章
(74)【代理人】
【識別番号】100098062
【弁理士】
【氏名又は名称】梅田 明彦
(74)【代理人】
【識別番号】100147599
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 匡孝
(72)【発明者】
【氏名】依田 欽道
(72)【発明者】
【氏名】永沢 恵一
(72)【発明者】
【氏名】長田 久
【テーマコード(参考)】
2H072
3F108
【Fターム(参考)】
2H072FB01
2H072GA02
2H072GA08
3F108GA01
3F108GB01
3F108GB07
3F108HA02
3F108HA32
(57)【要約】
【課題】 省スペースに配置可能な小型で且つメンテナンス性に優れた後処理装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 画像形成装置2の装置フレーム8内の画像形成手段11により画像形成を施され、所定の排出方向に排出されるシートを積載する積載部7に対して、鉛直方向下方且つ、前記排出方向及び前記排出方向と直交する幅方向において前記装置フレーム8の範囲内に配置され、手動により挿入されるシート束40を支持する支持部31と、前記支持部31に支持された状態で手動により挿入される挿入口32と、シート束40に所定の後処理(綴じ処理/穿孔処理)を施す後処理手段と、を設けた。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像を形成されたシートを所定の排出方向に排出する排出手段と、
前記排出手段により排出されたシートを積載する積載部と、
前記画像形成手段、前記排出手段及び前記積載手段を備えた装置フレームと、
前記積載部に対して鉛直方向下方且つ、前記排出方向及び前記排出方向と直交する幅方向において前記装置フレームの範囲内に配置され、手動により挿入されるシート束を支持する支持部と、
前記支持部に支持された状態で手動により挿入されたシート束に所定の後処理(綴じ処理/穿孔処理)を施す後処理手段と、
を備えた画像形成装置。
【請求項2】
前記積載部と前記支持部との間において前記積載部から鉛直方向下方に延設され、前記手動により挿入されるシート束の前記排出方向上流端を規制する段差部を備えた、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記後処理手段は、前記排出方向において、前記装置フレームからはみ出さない位置に設けられる請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記後処理手段は、前記シート束が手動により挿入される挿入口を備え、
前記挿入口は、前記排出方向に沿って延設される請求項1乃至請求項3の何れかの項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記挿入口は、操作者側に向いて設けられる請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記挿入口は、操作者と対向する側に向いて設けられる請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像形成手段と前記後処理手段を開放する位置と前記画像形成手段と前記後処理手段を覆うカバー位置との間で移動自在なメンテナンス用の共通カバーを備えた請求項1乃至請求項6の何れかの項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
画像形成装置の装置フレーム内の画像形成手段により画像形成を施され、所定の排出方向に排出されるシートを積載する画像形成装置の前記積載部に対して、鉛直方向下方且つ、前記排出方向及び前記排出方向と直交する幅方向において前記装置フレームの範囲内に配置され、手動により挿入されるシート束を支持する支持部と、
前記支持部に支持された状態で手動により挿入されたシート束に所定の後処理(綴じ処理/穿孔処理)を施す後処理手段と、
を備えた後処理ユニット。
【請求項9】
前記後処理ユニットは、更に前記支持部の鉛直方向上方に設けられ、前記画像形成装置の積載部と共に前記所定の排出方向に排出されるシートを積載する補助積載部を備えた請求項8記載の後処理ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、省スペースでメンテナンス性の良いマニュアル後処理装置、及びそれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置や後処理装置において、手差しされた複数枚のシートの束を綴じる綴じ手段を具備する綴じ装置の技術はすでに開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1では、前記綴じ手段を具備する本体と、シート処理装置の筐体とは別体であり、固定手段によって前記筐体の外面に固定された状態で前記本体を着脱可能に保持する保持体とを設ける方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2019-132889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような綴じ装置においては、複写機本体に対して筐体外面(装置外スペース)にマニュアル綴じ装置を配置する為、複写機本体のみを設置する場合に比べて、設置スペースを広く確保する必要があった(本体設置+綴じ装置分のスペースが必要)。
【0006】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題に鑑みてなされたものであり、省スペースでメンテナンス性の良いマニュアル綴じ手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、画像形成装置の装置フレーム内の画像形成手段により画像形成を施され、所定の排出方向に排出されるシートを積載する積載部に対して、鉛直方向下方且つ、前記排出方向及び前記排出方向と直交する幅方向において前記装置フレームの範囲内に配置され、手動により挿入されるシート束を支持する支持部と、前記支持部に支持された状態で手動により挿入される挿入口と、シート束に所定の後処理(綴じ処理/穿孔処理)を施す後処理手段を設けた。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、後処理手段を画像形成装置の装置フレーム範囲内の排紙されたシート積載部に対して鉛直方向下方に配置する事により、画像形成装置に対する後処理手段の省スペース効果を得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】画像形成システムの全体構成を示す概略図である。
図2】画像形成装置に対するシート後処理装置30の配置位置を示す図である。
図3】後処理装置30の構成を示す図である。
図4】本発明に係る後処理装置30の制御系を示すブロック図である。
図5】本発明に係る後処理装置30のシートに綴じを実行するシート綴じ処理動作を示す動作フローチャート図である。
図6(a)】後処理装置30でシート綴じを行う際の作業手順を示す図であり、手順1~3を示す斜視図である。
図6(b)】後処理装置30でシート綴じを行う際の作業手順を示す図であり、手順1を示す3面図である。
図6(c)】後処理装置30でシート綴じを行う際の作業手順を示す図であり、手順2を示す3面図である。
図6(d)】後処理装置30でシート綴じを行う際の作業手順を示す図であり、手順3を示す3面図である。
図6(e)】後処理装置30でシート綴じを行う際の作業手順を示す図である。
図7】メンテナンス用前カバーの開閉状態を示す図である。
図8(a)】針綴じユニット33の向きとメンテナンスアクセス面の説明図である。
図8(b)】針綴じユニット33の向きとメンテナンスアクセス面の説明図である。
図8(c)】針綴じユニット33の向きとメンテナンスアクセス面の説明図である。
図8(d)】針綴じユニット33の向きとメンテナンスアクセス面の説明図である。
図9】補助積載部の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、画像形成システム1の全体構成を示す概略図である。図1(a)は上面図、図1(b)は正面図を示す。画像形成システム1は、画像形成装置2と、原稿読取装置3と、原稿給送装置4と、シート積載部7と、シート後処理装置30とを備えており、これらは画像形成システム1の四方の角に配置された装置フレーム8の内側に構成されている。
【0011】
画像形成装置2は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ等である。図1に示す画像形成装置2は、シートを収納する2つの給紙カセット9a、9bを有し、給紙カセット9a、9bを給紙する給紙部9と、給紙部9から給紙されたシートに画像を印字する画像形成部11と、画像形成されたシートを排出する排出部20とを備えている。なお、本実施の形態の画像形成装置2は、画像形成部11の上方に形成されたシート排紙空間にシート積載部7とシート後処理装置30を配置した胴内後処理タイプとなっている。
【0012】
給紙部9には、2つの給紙カセット9a、9bからシートを繰り出す繰出ローラ10a、10bが設けられており、給紙経路22に沿ってシートが画像形成部11に給紙される。
【0013】
画像形成部11は、図1に示すようにイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)用の画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kが設けられている。4つの画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kは、互いに略同一の構成を備えるものであって、感光ドラム13が設けられている。また、図示しないが感光ドラムの周囲に沿って帯電器、LEDヘッド、現像器、クリーナ及び除電器が順に配設されている。
【0014】
この画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kでは、まず感光ドラム13の表面が帯電器によって均一に帯電される。次に、LEDヘッドによって、図略のPC等から受け付けた原稿画像に対応したレーザ光が照射されて、感光ドラムの表面に静電潜像が形成される。そして、現像器によって感光ドラム上の静電潜像にトナーが供給され、トナー画像として顕像化される。次いで、トナー画像が感光ドラムから、中間転写ユニット14によって搬送された記録紙に転写される。転写されなかった残留トナーは感光ドラム13に接するブレード等を備えるクリーナによって感光ドラム13から除去され、次に、除電器によって感光ドラム13の表面電荷が除去され、一連の画像形成プロセスが完了する。
【0015】
排出部20は、画像形成部11にて画像形成されたシートをシート積載部7、及びシート後処理装置30へ排出する排出経路23と排出ローラ21が設けられている。この排出部20では、一旦シート積載部7に搬送したシートをスイッチバックさせて、循環経路24に搬送して再び画像形成部11に送りシートの裏面側に画像形成する。また、シートの片面あるいは両面に画像形成されたシートは、頁順を揃えるために循環経路24で適宜にスイッチバックさせて、排出経路23を介して排出ローラ21にて排出されるようになっている。
【0016】
画像形成装置2の上方の排紙空間の上方には、画像読取装置3が配置されている。ここでは原稿送り装置4で第1プラテン3aに送られた原稿、または第2プラテン3bに載置された原稿を画像読取ユニット3cで読み取る。そして、読み取った画像データを画像形成装置2でシートに画像形成する。
【0017】
図2は画像形成装置2内に配置するシート後処理装置30の範囲位置を示す図である。シート後処理装置30は、シート排出口6より排出方向の下流方向(C方向)で積載部7に対して鉛直方向下方(D方向)且つ、排出方向(E方向)及び排出方向と直行する幅方向(F方向)において、画像形成システム1の四方の角に配置された装置フレーム8より内側の斜線部10の範囲内に配置する。
【0018】
図3は後処理装置30の主要な構成図である。図3(a)は斜視図、図3(b)は3面図を示す。図3を参照しつつ、後処理装置30について説明する。
後処理装置30は、手動により挿入されるシート束40を支持する支持部31と、排出方向上流端を規制する段差部35と、シート束40を挿入する挿入口32と、挿入口内に延設された段差部35の位置にシートが到達したことを検出するシート検出センサS1と、挿入方向先端を規制するシート側端規制板37とシート側端規制板37の位置にシートが到達したことを検出するシート検出センサS2と、シートに後処理を行う針綴じユニット33と、これらを制御する制御部100で構成されている。
【0019】
前記挿入口32と針綴じユニット33は操作者側(A方向)に配置され、針綴じユニット33の開口部33(a)は操作者と対抗する側(B方向)に向き、メンテナンスアクセス面33(b)は操作者側(A方向)に向いている。画像形成部11のメンテナンスアクセス面11(a)も操作者側(A方向)に向いている。
【0020】
上記の様に画像形成部11のメンテナンスアクセス面11(a)と、針綴じユニット33のメンテナンスアクセス面33(b)を同一方向且つ操作者側(A方向)にすることにより、メンテナンス用前カバー34とメンテナンス用前カバー開閉検知センサS3を共用することができ、メンテナンス性の向上とともに部品構成の簡素化が可能な構成となっている。
【0021】
また、後処理装置30は図示しない信号線と電源線を備えたケーブルと固定用ネジにて画像形成装置2に接続、固定されている。後処理装置30は標準搭載する事もできるし、オプションとして後処理装置30のみのユニット交換が可能な構成となっている。
【0022】
図4は、シート後処理装置30の制御系を示すブロック図である。シート後処理装置30の制御部100は、CPU、ROM、RAMが内蔵された1チップマイコンを備え、画像形成装置2の制御部90との間でメンテナンス用前カバーの開閉センサS3の情報を送受信する。
【0023】
制御部100は針綴じユニット33を、画像形成装置2の制御部90からのメンテナンス用前カバー開閉センサS3とシート検出センサS1とシート検出センサ2の検出信号に基づき制御する。
【0024】
図5は、シートに綴じを実行するシート後処理動作を示す動作フローチャート図である。また、図6(a)~図6(e)は後処理装置30でシート綴じを行う際の作業手順を示す模試図である。図6(a)は手順1~3を示す斜視図である。図6(b)~図6(e)は手順1~3までを示す3面図である。
【0025】
図6(a)~図6(e)に基づきシートの後処理動作について説明する。
[手順1]
操作者が手動でシート束40のシート束端部40(a)を段差部35に当接させる。
[手順2]
シート束端部40(a)を段差部35に摺接させつつ、支持部31にシート束底面40(b)が当接するまで使用者によって移動させる。
[手順3]
シート束端部40(a)とシート束底面40(b)を摺接させつつ、シート束端部40(c)が挿入口32内のシート側端規制板37に当接するまで使用者によって移動させることで適切な綴じ位置にシート束40をセットできる。そして、シート束がシート側端規制板37に当接するとシート側端規制板37部に設置されたシート束検出センサS2がシート束を検出する。挿入口32内の段差部35に設けられたシート検出センサS1と、シート側端規制板37部に設置されたシート束検出センサS2の両方をシート検出した時点から所定時間経過後に自動的に綴じユニット33が動作してシート束に後処理が施される。
手順1、2はどちらを先に行っても良い。
【0026】
図7はメンテナンス用前カバーの開閉状態を示した図である。
画像形成装置2と共通の前記メンテナンス用前カバー開閉検知センサS3の検知信号を画像形成装置2の制御部90を経由し、後処理装置30の制御部100に送信する。メンテナンス用前カバー34が閉まっている状態(図7(a))でのみ針綴じユニット33は綴じ動作が可能な状態、メンテナンス用前カバー34が開いている状態(図7(b))では針綴じユニット33は作動しないよう、制御を行っている。
【0027】
本実施形態では、後処理装置30内に制御部100を備える構成で説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。後処理装置30内の制御部100の機能を画像形成装置2内の制御部90で兼用しても良い。
【0028】
図1図7ではシート挿入口32と針綴じユニット33は操作者側(A方向)に配置され、針綴じユニット33の開口部33(a)は操作者と対抗する側(B方向)に向いている構成の実施例であるが、その他形態でも構わない。
【0029】
後処理手段とメンテナンスアクセス面の配置のその他形態の実施例について図8(a)~図8(d)に示す。
図8(a)は、挿入口32と針綴じユニット33は操作者側(A方向)に配置され、針綴じユニット33の開口部33(a)は操作者と対抗する側(B方向)に向き、メンテナンスアクセス面33(b)は操作者側(A方向)に向いた実施例である。
図8(b)は、挿入口32と針綴じユニット33は操作者側(A方向)に配置され、針綴じユニット33の開口部33(a)は排紙方向下流側(C方向)に向き、メンテナンスアクセス面33(b)は操作者側(A方向)に向いた実施例である。
図8(c)は、挿入口32と針綴じユニット33は操作者側(B方向)に配置され、針綴じユニット33の開口部33(a)は操作者側(A方向)に向き、メンテナンスアクセス面33(b)は操作者側と対抗する側(B方向)に向いた実施例である。
図8(d)は、挿入口32と針綴じユニット33は操作者側(B方向)に配置され、針綴じユニット33の開口部33(a)は排紙方向下流側(C方向)に向き、メンテナンスアクセス面33(b)は操作者側と対抗する側(B方向)に向いた実施例である。
【0030】
後処理装置30内のシート支持部31は、シート積載部7に対して鉛直方向下方に配置されている為、そのままではシート積載能力が低下する。その為、後処理装置30内に補助積載部を備えた方が望ましい。
【0031】
後処理装置30内に補助積載部を備えた場合の構成について記述する。
補助積載部はシート束支持部31の鉛直方向上方に設けられており、シート積載部7の排紙方向下流側(C方向)に配置し、シート積載部7と共にシートを積載可能な構成となっている。
【0032】
後処理装置30内に補助積載部を備えた場合の実施例について図9に示す。
図9(a)は、後処理装置30内に補助積載部がない構成例である。
図9(b)は、後処理装置30内に補助積載部36(a)を備えた構成例である。補助積載部36(a)は後処理装置30に固定されており、シート支持部31の鉛直方向上方且つ、シート排出方向の装置フレームからはみ出さない位置の範囲に設けられている。補助積載部36(a)の材質は問わないが、シート束セット時の視認性と操作性を向上させる為に透明な樹脂を使用することが望ましい。
図9(c1)及び図9(c2)は、後処理装置30内に補助積載部36(b)を備えた構成例である。補助積載部36(b)は、後処理装置30に固定された補助積載トレイ36(b1)と補助積載トレイ36(b1)に対して排紙方向にスライド可能な補助積載トレイ36(b2)を有している。
シート束を針綴じユニット33にて後処理する際には、スライド可能な補助積載トレイ36(b2)をスライドさせ、固定された補助積載トレイ36(b1)に重ねる事により、シート束セット時の視認性を向上させることが可能である(図9(c1)の状態)。
【0033】
シート束を針綴じユニット33にて後処理する時以外は、スライド可能な補助積載トレイ36(b2)をシート排出方向の装置フレームからはみ出さない位置の範囲でシート支持部31の鉛直方向上方までスライドさせることにより、シート積載性を向上させることができる(図9(c2)の状態)。補助積載部36(b1)(b2)の材質は透明な樹脂を使用しても良いし、それ以外の材質でも良い。
【0034】
以上、本実施形態では後処理装置30の後処理方法を針綴じの場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばシート綴じ処理では、針を使用しない針なし綴じ処理、接着処理では、テープ接着処理、糊接着処理、その他の処理として、シート穿孔処理を行う場合への応用が可能であり、針綴じの場合と同様の効果が得られる。
【符号の説明】
【0035】
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 原稿読取装置
4 原稿給送装置
6 排出口
30 シート後処理装置
31 支持部
32 挿入口
33 針綴じユニット
34 メンテナンス用前カバー
35 段差部
36 補助積載トレイ
37 シート側端規制板
S1 シート検出センサ(段差部)
S2 シート検出センサ(シート側板規制板部)
S3 開閉センサ(メンテナンス用前カバー)
図1
図2
図3
図4
図5
図6(a)】
図6(b)】
図6(c)】
図6(d)】
図6(e)】
図7
図8(a)】
図8(b)】
図8(c)】
図8(d)】
図9