(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089329
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】情報提供システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220609BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220609BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020201656
(22)【出願日】2020-12-04
(71)【出願人】
【識別番号】520046339
【氏名又は名称】榎本 智仁
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】榎本 智仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】各種種類の紙媒体に印刷された二次元バーコードを読みとるだけで、会員に関連する各種情報を簡易に提供できる情報提供システムを提供する。
【解決手段】システムを管理運用するシステムサーバと、会員が所有する会員端末と、ユーザが所有するユーザ端末と、が公衆通信回線網で相互に通信可能に接続された情報提供システムであって、システムサーバは、会員端末を介して会員が開示してもよいと入力した当該会員に関する各種情報を登録情報として登録又は更新を行う登録情報設定手段と、登録情報設定手段で登録又は更新した会員毎に設定された登録情報への接続を許可する二次元バーコードを紙媒体に印刷して提供する接続情報提供手段と、紙媒体に印刷された二次元バーコードをユーザ端末又は会員端末で読み取とることにより、ユーザ端末又は会員端末に登録情報を開示する登録情報開示手段と、を備えた情報提供システムとした。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムを管理運用するシステムサーバと、
本システムに会員登録している会員が所有する会員端末と、
本システムを利用するユーザが所有するユーザ端末と、
が公衆通信回線網で相互に通信可能に接続された情報提供システムであって、
前記システムサーバは、
前記会員端末を介して前記会員が開示してもよいと入力した当該会員に関する各種情報を登録情報として登録又は更新を行う登録情報設定手段と、
前記登録情報設定手段で登録又は更新した前記会員毎に設定された登録情報への接続を許可する二次元バーコードを紙媒体に印刷して提供する接続情報提供手段と、
前記紙媒体に印刷された二次元バーコードを前記ユーザ端末又は前記会員端末で読み取とることにより、前記ユーザ端末又は前記会員端末に前記登録情報を開示する登録情報開示手段と、
を備えたことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
前記登録情報は、会員に関する個人情報、会員が属する会社情報、会員が取り扱う商品情報であることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
前記紙媒体は、名刺、ハガキ、封書、書籍の表紙又は帯、会社紹介の会報誌、チラシ、包装紙、フライヤーであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システムに関し、詳しくは、紙媒体に印刷された二次元バーコードを読み取ることで、システムサーバに登録された登録情報を提供することができる情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、紙媒体(名刺、チラシ広告、新聞、書籍、ハガキや封書等)に、二次元バーコード(例えば、QRコード(登録商標)等)を印刷し、この二次元バーコードをスキャナーやカメラで読み取ることで、二次元バーコードに含まれるインターネットにおける接続先のURL等の情報により関連商品や各種情報をユーザが閲覧可能とすることが行われている。
【0003】
特に、名刺においては、情報を記載するスペースが狭小のため、例えば、個人・会社のメールアドレス、会社のウェブサイトのアドレス等の情報の記載が小さく読み取りにくい。このため、折角名刺に記載された各種情報は、名刺を受け取った方(以下、受領者という)がメールアドレスや会社のウェブサイトのアドレス等を基にして、改めて各種アドレスに掲載の情報を入手すべく情報の読取・入力・管理しなければならず受領者の負担が大きい。
【0004】
そこで、名刺に記載されているQRコードを読み取ることにより、名刺だけでは表しきれない職歴・出身地・出身校・キャリア・趣味・好きな食べ物・お酒等の個人情報をスマホで簡単に表示させることができるとともに、名刺の受領者は指定URLにログインして表示させる写真の入れ替え・プロフィール・コメント等の編集を専用ソフトやアプリを使用しなくてもできるクラウド型システム技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1開示されているクラウド型システムは、あくまで名刺に印刷された二次元バーコードを、携帯端末のスマホ(スマートフォン)で読み取ることにより個人情報を提供するだけのものである。一般に名刺等は、ビジネスの機会で多く使用されるものであり、個人情報以外にも名刺の所有者の会社情報等の提供が重要となる。
【0007】
さらに、名刺以外の各種紙媒体(チラシ広告、新聞、書籍、ハガキや封書、商品の包装紙等)に印刷された二次元バーコードおいても、印刷された紙媒体に関連する情報(商品情報、商品の製造情報等)を、二次元バーコードをスマホ等で読み取ることで、簡易に提供することができるシステムも求められている。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するために、各種紙媒体に印刷された二次元バーコードを読みとるだけで、会員に関連する各種情報を簡易に提供できるとともに、各種紙媒体に印刷された二次元バーコードに関連する複数の情報を容易に登録・管理することができる情報提供システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、システムを管理運用するシステムサーバと、本システムに会員登録している会員が所有する会員端末と、本システムを利用するユーザが所有するユーザ端末と、が公衆通信回線網で相互に通信可能に接続された情報提供システムであって、前記システムサーバは、前記会員端末を介して前記会員が開示してもよいと入力した当該会員に関する各種情報を登録情報として登録又は更新を行う登録情報設定手段と、前記登録情報設定手段で登録又は更新した前記会員毎に設定された登録情報への接続を許可する二次元バーコードを紙媒体に印刷して提供する接続情報提供手段と、前記紙媒体に印刷された二次元バーコードを前記ユーザ端末又は前記会員端末で読み取とることにより、前記ユーザ端末又は前記会員端末に前記登録情報を開示する登録情報開示手段と、を備えたことを特徴とする情報提供システムとした。
【0010】
また、前記登録情報は、会員に関する個人情報、会員が属する会社情報、会員が取り扱う商品情報であることを特徴とする。
【0011】
また、前記紙媒体は、名刺、ハガキ、封書、書籍の表紙又は帯、会社紹介の会報誌、チラシ、包装紙、フライヤーであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザは、紙媒体に印刷された二次元バーコードをユーザ端末又は会員端末により読みとるだけで、紙媒体を受領したユーザ又は会員が、会員が開示してもよいと設定・登録した各種登録情報を容易に入手することができる情報提供システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本実施形態の情報提供システムの構成を示す図である。
【
図2】本実施形態の情報提供システムのシステムサーバの電気的構成を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態の情報提供システムの登録情報の登録を説明する図である。
【
図4】本実施形態の情報提供システムの登録情報の提供を説明する図である。
【
図5】本実施形態の情報提供システムの紙媒体の使用例を説明する図である。
【
図6】本実施形態の情報提供システムの紙媒体の使用例を説明する図である。
【
図7】本実施形態の情報提供システムの紙媒体の使用例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、システムを管理運用するシステムサーバと、本システムに会員登録している会員が所有する会員端末と、本システムを利用するユーザが所有するユーザ端末と、が公衆通信回線網で相互に通信可能に接続された情報提供システムであって、前記システムサーバは、前記会員端末を介して前記会員が開示してもよいと入力した当該会員に関する各種情報を登録情報として登録又は更新を行う登録情報設定手段と、前記登録情報設定手段で登録又は更新した前記会員毎に設定された登録情報への接続を許可する二次元バーコードを紙媒体に印刷して提供する接続情報提供手段と、前記紙媒体に印刷された二次元バーコードを前記ユーザ端末又は前記会員端末で読み取とることにより、前記ユーザ端末又は前記会員端末に前記登録情報を開示する登録情報開示手段と、を備えたことを特徴とする情報提供システムに関するものである。
【0015】
以下、本実施形態に係る情報提供システムの一例について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の情報提供システムの構成を示す図である。
図2は、本実施形態の情報提供システムのシステムサーバの電気的構成を示すブロック図である。
図3は、本実施形態の情報提供システムの登録情報の登録を説明する図である。
図4は、本実施形態の情報提供システムの登録情報の提供を説明する図である。
図5~7は、本実施形態の情報提供システムの紙媒体の使用例を説明する図である。
【0016】
[1.情報提供システムの構成]
図1に示すように、情報提供システム1は、この情報提供システム1を運用するシステム事業者100が管理するシステムサーバ10と、情報提供システム1に会員登録している複数の会員200がそれぞれ所有する会員端末20と、複数のユーザ300が所有する複数のユーザ端末30と、により構成され、システムサーバ10と各端末(会員端末20、ユーザ端末30)は、公衆通信回線網60を介してそれぞれ相互に通信可能に接続されている。
【0017】
システムサーバ10としては、周知のコンピュータが好適に用いられる。なお、周知のコンピュータとしては、据え置き型のデスクトップパソコン等が好適に用いられるが、公衆通信回線網60を介して相互に通信可能な機能を備えたものであればよい。また、会員端末20及びユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット型端末、モバイル用のノートパソコン等が好適に用いられる。さらに、会員端末20及びユーザ端末30は、各種紙媒体に印刷された二次元バーコードの読み取り機能(スキャナまたはカメラ)を備えたものである。公衆通信回線網60は、周知のインターネット回線、携帯電話通信回線、電話回線、通信衛星回線等である。
【0018】
システム事業者100は、情報提供システム1を運用する事業者である。このシステム事業者100は、会員200が本システムに登録した登録情報を管理する業務を行う事業者である。また、システム事業者100は、会員200が登録した登録情報を提供可能なシステムサーバ10における専用の登録情報提供サイト(以下、SmartShareという)に接続可能なURL等の情報で構成された二次元バーコードを作成し、各種紙媒体に印刷して会員200に提供する。さらに、システムサーバ10は、会員200がユーザ300に配布した各種紙媒体に印刷された二次元バーコードをユーザ端末30又は、当該会員200以外の他の会員200が所有する会員端末20により読み取ることで、システムサーバ10におけるSmartShareにユーザ端末30又は会員端末20をアクセス可能として、各種紙媒体に印刷された会員200に関する登録情報をユーザ端末30又は会員端末20に提供する。
【0019】
会員200は、情報提供システム1のシステムサーバ10が開設する登録情報を提供するSmartShare等に予め会員として登録(会員登録)している。ユーザ300は、会員200から提供された各種紙媒体に印刷された二次元バーコードをユーザ端末30で読み取ることで、システムサーバ10のSmartShareにアクセスすることができ、SmartShareで開示されている会員200の登録情報をユーザ端末30で閲覧することができる。また、登録情報を提供は、登録した会員200以外の他の会員200の会員端末20でも閲覧することもできる。
【0020】
上記構成において、本実施形態においては、会員200は、自身に関連する各種情報を登録情報として登録する。この登録情報は、会員200が開示しても構わない個人情報、会員200が働いている会社の会社情報、会員200が取り扱っている商品情報等であり、会員200がシステムサーバ10のSmartShareを介してユーザ300(他の会員200を含む)に開示を望む会員200に関連した各種情報である。
【0021】
一例として、会員200の登録情報の内の個人情報は、会員200がビジネスマンの場合は、住所(会社の所在地)、氏名、年齢、性別、所属する会社名、所属部署、役職、連絡先(電話番号やメールアドレス)等で構成されている。また、会員200が個人事業主(例えば、商店や飲食店等の経営者)の場合は、住所、氏名、年齢、性別、趣味・嗜好、商店名や飲食店名、連絡先(電話番号やメールアドレス)等で構成されている。つまり、会員200がビジネスマンよりも個人事業主の方がよりパーソナルな情報で構成されている。なお、この個人情報は、あくまで会員200が開示しても構わないと決めた情報であるため、上述した一例に限定されるものではなく、会員200が適宜選択して登録できる。
【0022】
また、会員200の登録情報の内の会社情報は、会員200がビジネスマンの場合は、会員200が所属する会社の業種を含む情報(会社概要、事業一覧等)で構成されている。また、会員200が個人事業主(例えば、商店や飲食店等の経営者)の場合は、会社の業種(商店、飲食店等)を含む情報(例えば、商店であれば取り扱う商品種類、飲食店であれば、和食、ラーメン、フランス料理等)で構成されている。
【0023】
また、会員200の登録情報の内の商品情報は、会員200がビジネスマンの場合は、会員200が所属する会社が取り扱う商品で構成されている。また、会員200が個人事業主(例えば、商店や飲食店等の経営者)の場合は、個人事業主が取り扱う商品又は提供するサービス(例えば、商店であれば取り扱う商品、飲食店であれば提供するメニュー等)で構成されている。
【0024】
システム事業者100のシステムサーバ10は、登録された会員200の登録情報を管理するとともに、システムサーバ10の当該会員200の登録情報にアクセス可能なURL等の情報を含む二次元バーコードを作成し、各種紙媒体に印刷して会員200に提供する。各種紙媒体としては、会員200が会社員の場合は名刺、各種商店の経営者であればチラシ広告、作家等であれば書籍の表紙や帯、通信販売の経営者であればDM等のハガキや封書、又は発送した商品の包装紙等である。なお、二次元バーコードをシール状に作成し、各種紙媒体に貼付するようにしてもよい。
【0025】
会員端末20からのシステムサーバ10へのアクセスは、例えば、会員200がシステムサーバ10に会員登録することで、システムサーバ10の専用のアプリケーションソフト(以下、単に専用アプリという。)がシステムサーバ10から会員端末20にダウンロードされる。この専用アプリは、会員端末20に保存され、専用アプリのアイコンが会員端末20の画面に表示される。このアイコンを会員端末20の画面において選択(所謂、タップ)するだけで、システムサーバ10と会員端末20とのアクセスを確立することができる。
【0026】
なお、会員端末20とシステムサーバ10とのアクセスの確立は、上述した専用アプリをダウンロードする方法だけに限定されるものではない。例えば、会員200が会員登録した際に、会員200毎に発行されるユーザIDや暗証番号を用いて、会員端末20からシステムサーバ10にアクセスし、その後、SmartShareであるSmartShareで実行可能なアプリケーションプログラム(所謂、Webアプリ)を読み込んで実行することで、会員端末20とシステムサーバ10とのアクセスを確立する方法でもよい。つまり、会員端末20とシステムサーバ10とのアクセスを確立する方法であれば、様々な方法を用いることができる。
【0027】
会員200は会員端末20によりシステムサーバ10で開設しているSmartShareにアクセスし、自身の登録情報の更新を行うことができる。ここで更新される登録情報は、上述したように予め登録されている会員200毎の個人情報、会社情報、商品情報等に変更があった場合に、その都度最新の情報に更新する。これにより、会員200はシステムサーバ10のSmartShareを介して開示を望む会員200に関連した各種登録情報を最新の情報としてユーザ300や他の会員200に提供することができる。
【0028】
ここで、システムサーバ10においては、会員200が登録・更新した登録情報を、ユーザ300や登録情報を登録した会員200以外の他の会員200(以下、ユーザ300には、登録情報を登録した会員200以外の他の会員200を含むものとする。)によって所望する登録情報を選択できるようにしている。例えば、会員200が会社員の場合には、開示する会社情報は、自社のホームページ等が既に開設している会社であればそのホームページへのリンク先等を指定するだけで容易に開示することができる。また、会員200が中小企業の会社員や個人事業主(商店や飲食店等の経営者)であって、ネット上にホームページ等を開設していない場合は、本システムのシステムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200毎に事業内容を紹介するホームページを開設し、ここに個人情報や会社情報、商品情報等を開示するようにしている。即ち、本実施形態の情報提供システム1は、システムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200が登録した各種登録情報を、ユーザ300が選択的に閲覧できるシステムとしている。
【0029】
上記構成において、ユーザ300(又は、他の会員200)は、会員200から提供された各種紙媒体に印刷された二次元バーコードをユーザ端末30(又は、会員端末20)で読み取るだけで、システムサーバ10のSmartShareにおいて開示されている会員200毎の登録情報を閲覧することができる。なお、一旦、ユーザ300が二次元バーコードをユーザ端末30で読み取ることで確立されたシステムサーバ10の会員200毎のSmartShareへの接続は、ユーザ端末30において接続先のURL等を記憶させることで、繰り返し閲覧可能とすることができる。
【0030】
[2.システムサーバの電気的構成]
以下、
図2を参照して、本実施形態の情報提供システム1におけるシステムサーバ10の電気的構成を説明する。
図2に示すように、システムサーバ10は、記憶部11、入出力制御部12、制御部13、外部通信制御部14などから構成されている。
【0031】
記憶部11は、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の大容量記憶装置により構成されている。この記憶部11には、上述した会員200毎の登録情報(個人情報、会社情報、商品情報等)の各種情報が記憶されている。
【0032】
入出力制御部12は、システムサーバ10に接続されている図示しない液晶表示装置や、キーボード/マウスなどの外部入出力装置との通信を制御する。
【0033】
制御部13は、図示しないCPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリなどで構成されている。また、この制御部13のCPUは、ROM又は記憶部11に予め記憶されている各種プログラムを実行することにより、本実施形態における各種手段(各種処理)として機能することになる。
【0034】
外部通信制御部14は、外部の公衆通信回線網60と接続され、制御部13の指示に基づいて、情報提供システム1における複数の会員端末20、複数のユーザ端末30との通信を制御する。
【0035】
[3.情報提供システムにおける各種会員情報の登録・更新処理]
本実施形態においては、会員200は、会員端末20を用いて任意のタイミングで会員200の個人情報、会社情報、商品情報等の登録情報を登録・更新することができる。以下、
図3を参照して、情報提供システム1における各種会員情報の登録・更新処理を説明する。なお、本実施形態の情報提供システム1においては、複数の会員200は、システムサーバ10のSmartShareに予め会員登録しており、このとき、システムサーバ10から会員端末20にダウンロードされた専用アプリにより、システムサーバ10と会員端末20との接続を可能としている。アクセスを確立することができる。
【0036】
図3に示すように、会員200は、会員端末20にダウンロードした専用アプリを起動してシステムサーバ10に接続する(ステップS1)。この会員端末20とシステムサーバ10との接続は、会員200が会員端末20とシステムサーバ10との接続を遮断するまで継続する。システムサーバ10はSmartShareの会員200毎の個人情報入力フォーマットを会員端末20に送信する(ステップS2)。会員200は、会員端末20を介して開示してもよい会員200の個人情報を選択して、個人情報入力フォーマットに入力してシステムサーバ10に送信する(ステップS3)。なお、個人情報の入力を行わない場合はその旨を個人情報入力フォーマットに入力してシステムサーバ10に送信する。つまり、個人情報の入力をスキップする入力欄が個人情報入力フォーマットには用意されている。
【0037】
会員200の個人情報を受信したシステムサーバ10は、SmartShareの会員200毎の会社情報入力フォーマットを会員端末20に送信する(ステップS4)。会員200は、会員端末20を介して開示してもよい会員200が所属する会社情報を選択して、会社情報入力フォーマットに入力してシステムサーバ10に送信する(ステップS5)。なお、会社情報の入力を行わない場合はその旨を会社情報入力フォーマットに入力してシステムサーバ10に送信する。
【0038】
会員200の個人情報を受信したシステムサーバ10は、SmartShareの会員200毎の商品情報入力フォーマットを会員端末20に送信する(ステップS6)。会員200は、会員端末20を介して開示してもよい会員200が取り扱う商品情報を選択して、商品情報入力フォーマットに入力してシステムサーバ10に送信する(ステップS7)。なお、商品情報の入力を行わない場合はその旨を商品情報入力フォーマットに入力してシステムサーバ10に送信する。
【0039】
システムサーバ10は、SmartShareの会員200毎の個人情報、会社情報及び商品情報を登録情報として登録する(ステップS8)。これにより、システムサーバ10の記憶部11に、会員200毎に、個人情報、会社情報及び商品情報として記憶される。上述したステップS1~ステップS8の処理は、本実施形態における登録情報設定手段として機能する。システムサーバ10は、SmartShareの会員200毎の登録情報を閲覧するためのURL等を含む接続情報を二次元バーコードとして作成し、所定の紙媒体に印刷して会員200へ送付する(ステップS9)。
【0040】
会員200は、二次元バーコードが印刷された所定の紙媒体を受領(ステップS10)し、例えば、紙媒体が名刺等の場合は取引先等に配布する。このステップS9及びステップS10の処理が、本実施形態における接続情報提供手段として機能する。上述した会員200の登録情報の登録の手順は、登録情報の更新にも適用される。つまり、会員200は、開示したい登録情報を更新したい場合は、上述したステップS1~ステップS10の手順を行う際に、更新したい登録情報を変更(再入力)することで登録情報を最新の情報に更新することができる。
【0041】
上述した会員200による登録情報の登録又は更新は、会員200が会員端末20とシステムサーバ10との接続を遮断することで終了する。
【0042】
なお、本実施形態においては、会員200によっては登録情報の内容が異なる。例えば、会員200がビジネスマンの場合は、個人情報、会社情報、商品情報が登録情報として登録される。また、会員200が個人事業主(例えば、商店や飲食店等の経営者)の場合は、個人情報、会社情報、商品情報が登録情報として登録される。しかしながら、本実施形態の情報提供システム1を個人で利用する会員200は、個人情報しか登録情報として登録されない場合もある。つまり、登録情報はあくまで個人の判断で開示しても構わない情報のみが登録される構成としている。
【0043】
[4.情報提供システムの登録情報取得処理]
以下、
図4を参照して、本実施形態の情報提供システム1の会員200毎の登録情報取得処理の概要を説明する。本システムにおいて、予めユーザ300又は登録情報を登録した会員200以外の他の会員200には、システムサーバ10のSmartShareに接続可能な情報(URL等)を含む二次元バーコードが印刷された所定の紙媒体がユーザ300(又は、他の会員200)に提供されている。なお、この登録情報取得処理が、本実施形態における登録情報開示手段として機能する。
【0044】
図4に示すように、ユーザ300(又は、他の会員200)は、所定の紙媒体に印刷された二次元バーコードを、ユーザ端末30(又は、他の会員200の場合は会員端末20であり、以下同様とする)で読み取る(ステップS20)。これにより、ユーザ端末30とシステムサーバ10の、該当する会員200のSmartShareの専用サイトとの接続が自動的に確立される。システムサーバ10は、該当する会員200のSmartShareの専用サイトをユーザ端末30に表示する(ステップS21)。
【0045】
システムサーバ10は、ユーザ端末30から会員200の登録情報のうちの個人情報の開示要求があったか否かを判断する(ステップS22)。この処理においては、システムサーバ10の該当する会員200のSmartShareの専用サイトにおいて、ユーザ300のユーザ端末30により個人情報の開示が選択された否かを判断する。そして、個人情報の開示要求があったと判別した場合(ステップS22:Yes)は、システムサーバ10は、会員200の個人情報をユーザ端末30に送信する(ステップS23)。一方、個人情報の開示要求が無かったと判別した場合(ステップS22:No)は、システムサーバ10は、ステップS25に処理を移行する。
【0046】
ユーザ300は、ユーザ端末30を介して、会員200がSmartShareで開示している個人情報を取得する(ステップS24)。ここで取得した会員200の個人情報は、ユーザ端末30に記憶することができる。
【0047】
システムサーバ10は、ユーザ端末30から会員200の登録情報のうちの会社情報の開示要求があったか否かを判断する(ステップS25)。この処理においては、システムサーバ10の該当する会員200のSmartShareの専用サイトにおいて、ユーザ300のユーザ端末30により会社情報の開示が選択された否かを判断する。そして、会社情報の開示要求があったと判別した場合(ステップS25:Yes)は、システムサーバ10は、会員200の会社情報をユーザ端末30に送信する(ステップS26)。一方、会社情報の開示要求が無かったと判別した場合(ステップS25:No)は、システムサーバ10は、ステップS28に処理を移行する。
【0048】
ユーザ300は、ユーザ端末30を介して、会員200がSmartShareで開示している会社情報を取得する(ステップS27)。ここで取得した会員200の会社情報は、ユーザ端末30に記憶することができる。
【0049】
システムサーバ10は、ユーザ端末30から会員200の登録情報のうちの商品情報の開示要求があったか否かを判断する(ステップS28)。この処理においては、システムサーバ10の該当する会員200のSmartShareの専用サイトにおいて、ユーザ300のユーザ端末30により商品情報の開示が選択された否かを判断する。そして、商品情報の開示要求があったと判別した場合(ステップS28:Yes)は、システムサーバ10は、会員200の商品情報をユーザ端末30に送信する(ステップS29)。一方、商品情報の開示要求が無かったと判別した場合(ステップS28:No)は、システムサーバ10は、ステップS22に処理を移行する。
【0050】
ユーザ300は、ユーザ端末30を介して、会員200がSmartShareで開示している商品情報を取得する(ステップS30)。ここで取得した会員200の商品情報は、ユーザ端末30に記憶することができる。
【0051】
ユーザ300は、システムサーバ10から受け取った二次元バーコードに含まれる当該会員200のSmartShareのアクセス先(URL等)を記憶する(ステップS31)。例えば、会員200から受け取った紙媒体が名刺等の場合は、ここで記憶した当該会員200のSmartShareのアクセス先(URL等)を使用することで、何度でもシステムサーバ10のSmartShareに開示されている当該会員200の登録情報を確認することができる。
【0052】
上述した、ユーザ300による会員200の登録情報の取得は、ユーザ300がユーザ端末30とシステムサーバ10との接続を遮断することで終了する。
【0053】
以下、本実施形態の情報提供システム1において、会員200が二次元バーコードを印刷した各種紙媒体の具体例を説明する。最初に各種紙媒体として名刺を用いた例を説明する。
【0054】
図5に示すように、紙媒体としての名刺P1の右側下部に、システムサーバ10のSmartShareに接続可能な情報(URL等)を含む二次元バーコードB(以下、バーコードBという)が印刷されている。また、名刺P1には、一般的に名刺に必要な情報、例えば、氏名、所属会社名、本人を認識するための顔写真(似顔絵等でもよい)等も印刷されている。そして、会員200は、名刺P1を取引先のユーザ300に配布する。
【0055】
名刺P1を受け取ったユーザ300は、所持するユーザ端末30により、名刺P1のバーコードBを読み取る。これにより、ユーザ端末30はシステムサーバ10のSmartShareの該当する会員200の専用サイトと自動的に接続される。ユーザ300は、システムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200の登録情報(個人情報、会社情報、商品情報等)の中から自身が所望する登録情報を選択して入手する(
図4参照)。
【0056】
このように、本実施形態の情報提供システム1によれば、名刺P1を受け取ったユーザ300は、ユーザ端末30により名刺P1に印刷されたバーコードBを読み取るだけで、会員200の登録情報(個人情報、会社情報、商品情報等)を容易に閲覧、入手することができる。
【0057】
ここで、会員200がビジネスマンの場合は、当該会員200の名刺P1を受けとったユーザ300は、取引先の同じビジネスマンであることが殆どである。この場合、頻繁に連絡を取り合う仲ではない会員200とユーザ300の場合、何らかの機会(例えば、年始や季節の挨拶等)で連絡(電話やメール等)する場合に、会員200の会社における所属部署、役職等が変更されている場合がある。つまり、ユーザ300は古い役職等で会員200に連絡してしまう恐れがあり、ビジネスの世界ではマナー違反とされてしまう。
【0058】
このような場合でも、本実施形態の情報提供システム1によれば、会員200は個人情報に変更があった場合は、その時点で最新の情報に更新できる(
図3参照)構成のため、ユーザ300は、長期間(例えば、1年)ぶりに会員200に連絡する場合は、再度ユーザ端末30により名刺P1に印刷されたバーコードBを読み取るだけで、会員200の最新の登録情報(個人情報、会社情報、商品情報等)を入手することで、上述したビジネス上の非礼を防止することができる。
【0059】
また、システムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200の登録情報が更新された場合に、その旨をユーザ300に連絡する更新情報サービスを提供することもできる。具体的には、SmartShareは、アクセスしたユーザ300に対して、会員200の登録情報が更新された場合に、その旨をユーザ300のユーザ端末30に、メール等で連絡する。この場合は、SmartShareは、アクセスしたユーザ300に対して、最新情報(更新情報)の提供を望むか否かを確認し、提供を望むユーザ300には、ユーザ端末30のメールアドレス等の登録を促して、システムサーバ10のSmartShareに記憶しておくことで、上記更新情報サービスを実現することができる。
【0060】
なお、上記更新情報サービスは、会員200とユーザ300とがビジネス上の関係以外でも、例えば、ユーザ300が友人等であっても、会員200の近況の変化を把握することができる。
【0061】
次に、各種紙媒体としてハガキ(ポストカード)を用いた例を説明する。この場合は、会員200が結婚式の披露宴における新郎新婦であり、ユーザ300が結婚式の披露宴の参加者であることを前提とする。一般に、結婚式の披露宴では、参加者に新郎新婦(縁戚関係となる両家)にお礼として引出物として物品を配付していた。ところが、引出物が物品では参加者にとって荷物となってしまうばかりか、参加者にとって有用な物品でない場合がある。そこで、近年では、カタログ販売を利用して、引出物としての物品を参加者がカタログの中から自由に選択して受け取ることが多くなっている。これにより、参加者は宅配される物品を後日自宅で受け取ることができ、また、また自身にとって有用な物品を自由に選択することができる。
【0062】
そこで、結婚式の披露宴の参加者であるユーザ300に、
図6に示すように、結婚する会員200は、紙媒体としてのハガキサイズのカードP2を配付する。カードP2の略中央部には、システムサーバ10のSmartShareに接続可能な情報(URL等)を含むバーコードBが印刷されている。また、カードP2には、記念品(引出物)の贈答に関する感謝の言葉や記念品を受取るためのメッセージ等も印刷されている。
【0063】
カードP2を受け取ったユーザ300は、所持するユーザ端末30により、カードP2のバーコードBを読み取る。これにより、ユーザ端末30はシステムサーバ10のSmartShareと自動的に接続される。このとき、結婚する会員200は、予め、登録情報である個人情報に、カタログ販売会社へアクセスするためのURL等のリンク先を設定しておく。ユーザ300は、システムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200の個人情報にリンクされたカタログ販売会社のURLにアクセスして、自身が所望する引出物としての物品を選択するとともに配送先の住所や日時を指定する。ここで選択された物品はユーザ300が指定した配送先に、指定された日時に配送される。
【0064】
このように、本実施形態の情報提供システム1によれば、カードP2を受け取ったユーザ300は、ユーザ端末30によりカードP2に印刷されたバーコードBを読み取るだけで、披露宴の引出物を容易に選択して入手することができる。
【0065】
ここで、結婚する会員200は、予め、登録情報である個人情報に、当該結婚式や披露宴の動画や写真の格納先を設定することができる。この結婚式の動画や写真の格納先は、システムサーバ10のSmartShare内でもよいし、別のサーバ(会員200が管理するパソコン)接続先を指定するリンク先のURL等でもよい。また、格納先の動画や写真はダウンロード可能に設定されている。これにより、ユーザ300は、ユーザ端末30に結婚式の動画や写真の格納先から所望する動画や写真を選択してダウンロードすることを可能にしている。
【0066】
これにより、結婚式を挙げた会員200の披露宴に参加したユーザ300は、任意に自身が所望する動画や写真を取得することができるので、後日、結婚式を挙げた会員200(又はブライダル会社)が参加者であるユーザ300に提供する動画や写真を個別に選別する手間等を省くことができる。このように、本実施形態の情報提供システム1によれば、結婚式や披露宴の引出物や記念写真等に関する新たなビジネスを形成することができる。される。
【0067】
次に、各種紙媒体としてチラシを用いた例を説明する。この場合は、会員200は人員の採用を求める会社(企業、商店、飲食店)であり、ユーザ300は職を探している求職者であることを前提とする。一般には、人員の採用を求める会社は、ハローワークや人材紹介会社に登録して人員の採用を募集する。また、チラシ(新聞の折り込みチラシ)や求人誌に求人を掲載している。以下の説明では、紙媒体としてのチラシに掲載される求人募集を一例として説明する。
【0068】
図7に示すように、求人を募集する会員200は、紙媒体としての所定サイズ(例えば、A4等)のチラシP3を配付する。チラシP3には、複数の求人を募集する会社(会員200)が掲載されており、それぞれにシステムサーバ10のSmartShareに接続可能な情報であるバーコードBが印刷されている。また、チラシP3には、求人を募集する会社名、仕事内容(業種)、必要な資格、給与、各種手当、勤務時間、休日の案内、待遇、勤務地、応募要領等も簡潔に印刷されている。
【0069】
チラシP3を受け取ったユーザ300は、所持するユーザ端末30により、チラシP3に印刷されている複数の求人を募集する会社から、応募したい会社のチラシP3に印刷されたバーコードBを読み取る。これにより、ユーザ端末30はシステムサーバ10のSmartShareと自動的に接続される。このとき、会員200は、予め、登録情報である会社情報に、求人募集するホームページへアクセスするためのURL等のリンク先を設定しておく。
【0070】
求人募集するホームページへアクセスするためのURL等のリンク先の設定は、会員200の会社が自社のホームページ等を既に開設している場合は、求人募集するホームページへのリンク先である。また、会員200が中小企業の会社員や個人事業主(商店や飲食店等の経営者)であって、ネット上にホームページ等を開設していない場合は、本システムのシステムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200毎に求人募集を行うホームページを開設している。
【0071】
ユーザ300は、システムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200の会社情報にリンクされた求人のホームページにアクセスして、より詳細な求人情報(会社名、仕事内容(業種)、必要な資格、給与、各種手当、勤務時間、休日の案内、待遇、勤務地、応募要領等)を確認して応募する。この後、人員の採用を求める会社(会員200)の人事担当者と、面接等を行うことで、採用の可否が決定される。
【0072】
このように、本実施形態の情報提供システム1によれば、チラシP3を受け取ったユーザ300は、ユーザ端末30によりチラシP3に印刷されたバーコードBを読み取るだけで、容易に求職活動を展開することが可能となる。このように、本実施形態の情報提供システム1によれば、会社の人員の募集に関する新たなビジネスを形成することができる。さ
【0073】
上述してきたように、本実施形態の情報提供システムによれば、会員200とユーザ300との間で、二次元バーコードを介して新しい各種ビジネスが発生し、ユーザ300は二次元バーコードを介して会員200の所定の情報を得ることができると共に、その情報を基にした各種ビジネスは、会員200は二次元バーコードを介して新たなビジネスの構築を図ることができる。
【0074】
また、システムサーバ10のSmartShareは、ユーザ300からのアクセスをアクセスデータとして蓄積することができる。つまり、システムサーバ10のSmartShareにおいて、会員200の登録情報を閲覧、取得したユーザ300の履歴を記憶する。これにより、会員200の登録情報にアクセスしたユーザ300を分析することで、新たなビジネスの機会を得る可能性がある。
【0075】
さらに、会員200は、上述した名刺、ハガキ、チラシ等の紙媒体以外でも、二次元バーコードBが印刷された小紙片(目的とするビジネスのPR用の小片チラシ、販売促進の目的で無償提供されるノベルティ商品(例えば、ポケットティシュ)に付属する小紙片、をユーザ300に配布することで、ユーザ300は、小紙片に印刷された二次元バーコードBをユーザ端末30で読取って、システムサーバ10のSmartShareにアクセスすることにより、ユーザ300は、会員200の登録情報、例えば、会社情報として小口金融会社の告知PR、日用品の販売店(ス―パー)の大安売りPR、子供の家庭教師紹介のPR等をユーザ300の各種ニーズ情報を取得することができる。
【0076】
また、システムサーバ10のSmartShareは、アクセスしたユーザ300を特定するアクセスデータを蓄積することで、マーケットメンバーを認識しこれを分析することで、二次元バーコードBを中核としてビジネスマーケットの構築が可能となる。
【0077】
上述した、ビジネスマーケットの構築の実施例は、いずれの場合も会員200がユーザ300に二次元バーコードBを認識させることができさえすれば、ユーザ300のユーザ端末30によるシステムサーバ10のSmartShareへのアクセスを介して、会員200があらかじめ登録している登録情報(個人情報、会社情報、商品情報)をユーザ300に提供することができる。これにより、この登録情報に基づいたビジネスマーケットの構築を行うことができ、会員200が取り扱う商品の販売やサービスの提供にかかる顧客獲得をシステマティク形成することができる。
【0078】
以上、上記実施形態を通して本発明を説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、上述した各効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0079】
1 情報提供システム
10 システムサーバ
20 会員端末
30 ユーザ端末
60 公衆通信回線網
100 システム事業者
200 会員
300 ユーザ