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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089404
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】オリジナル自叙伝自動作成システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20220609BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220609BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06Q50/10
G06F13/00 560A
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020201777
(22)【出願日】2020-12-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-08
(71)【出願人】
【識別番号】506430680
【氏名又は名称】株式会社サンメディア
(74)【代理人】
【識別番号】100082658
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 儀一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100221615
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 祐子
(72)【発明者】
【氏名】野村 哲也
(72)【発明者】
【氏名】小川 航介
【テーマコード(参考)】
5B084
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA11
5B084AB06
5B084AB11
5B084AB18
5B084AB33
5B084AB39
5B084BA01
5B084BB02
5B084CA02
5B084DB02
5B084DB08
5B084DC02
5B084DC03
5E555AA45
5E555BA02
5E555BA73
5E555BA82
5E555BA83
5E555BB02
5E555BC18
5E555BD01
5E555CA24
5E555CB02
5E555CB33
5E555CB44
5E555CB45
5E555CC11
5E555CC19
5E555DA01
5E555DB16
5E555DB43
5E555DB44
5E555DB53
5E555DC18
5E555DD01
5E555FA08
5E555FA09
5E555FA19
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】本件発明は、年代を問わず自叙伝を作成することができ、出版社や自叙伝作成専門業者に依頼することなく、自叙伝を作成する費用が高くならず、時間や労力がかからず、顧客の要望に添った内容やレイアウトで作成することができ、例えば書籍あるいは2次元コードで配布するなど顧客のニーズにあった形式で配布することができるオリジナル自叙伝自動作成システムを提供する。
【解決手段】本発明は、顧客の通信端末1と、該顧客の通信端末1が通信回線3を介して送受信を行う自叙伝自動作成コンピュータ2とを備え、前記自叙伝自動作成コンピュータ2は、制御部6と、該制御部で作成されたデータが格納されるデータ格納部7とを有し、前記制御部6は、自叙伝作成・閲覧フォーム部10と、自叙伝作成画面部11と、質問入力部12と、自叙伝頁作成部13とを有することを特徴とする。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の通信端末と、該顧客の通信端末が通信回線を介して送受信を行う自叙伝自動作成コンピュータとを備え、
前記自叙伝自動作成コンピュータは、制御部と、該制御部で作成されたデータが格納されるデータ格納部とを有し、
前記制御部は、
自叙伝作成クリック部と自叙伝閲覧クリック部が設けられた自叙伝作成・閲覧フォーム部と、
作成する自叙伝のタイトル作成欄と自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に設けられた複数の年代クリック部およびイベントクリック部が設けられた自叙伝作成画面部と、
前記自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に、複数の質問項目が設けられ、該質問項目に答えて入力できる年代毎入力欄あるいはイベント毎入力欄が設けられた質問入力部と、
前記質問入力部の質問項目の応答入力後、前記質問項目毎に文章がレイアウトされて作成された自叙伝頁が作成される自叙伝頁作成部と、を有し、
前記自叙伝作成・閲覧フォーム部の作成クリック部がクリックされたとき、前記自叙伝作成画面が表示され、表示された自叙伝作成画面部でいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部がクリックされたとき、クリックされたいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部の質問入力部が表示され、表示された質問入力部での質問項目への応答が入力されたとき、前記自叙伝頁作成部により質問項目ごとの応答がレイアウトされた自叙伝頁となって自叙伝が作成される、
ことを特徴とするオリジナル自叙伝自動作成システム。
【請求項2】
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を書籍化するための必要な情報を表示する書籍化案内表示部を介して書籍化することができる、
ことを特徴とする請求項1記載のオリジナル自叙伝自動作成システム。
【請求項3】
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を二次元コードに記録して配布できる、
ことを特徴とする請求項1記載のオリジナル自叙伝自動作成システム。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインを活用し、簡易にオリジナルの自叙伝を制作できるオリジナル自叙伝自動作成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年シニア層を中心に最後まで自分らしい人生を送るための準備として終活が積極的に行われている。その終活の中には、エンディングノートを作成するといったことが一例に挙げられている。このエンディングノートには、プロフィールや自分史、葬儀・お墓についての希望、その他気がかりなことなどを記載するのが一般的である。
【0003】
このエンディングノートを作成していくなかで、自身で書いた自分の伝記を自叙伝として多くの人に見て貰いたい、また家族のために残したいとの要望が多く寄せられており、また、自身の葬儀で参列者へ配布し、自ら感謝を伝えたいとの要望もある。
【0004】
また、シニア層に限らず、簡単なプロフィールとして自叙伝を作成したいと考える人もいる。例えば、結婚式の参列者に向けたものや自らの支持者・後援者に配る場合などが考えられる。
【0005】
しかしながら、自叙伝を作成する際に、どのような内容を書いたら良いのか、他の方に見て貰うためにはどうしたら良いのか、レイアウトをどうしたら良いのか等、不明なことが多く、自分で自叙伝を一から作成することは困難であった。
【0006】
そのため、従来はインタビュー形式などで出版社のライターに依頼したり、自叙伝等を作成する専門業者に依頼する必要があり、作成費用が高くなったり、時間と労力がかかったりするとの課題もあった。
そのため、自叙伝を作成することは年代を問わずハードルの高いものとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3185909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
かくして、本発明は、上記の課題に対処すべく創案されたものであって、年代を問わず自叙伝を作成することができ、出版社や自叙伝作成専門業者に依頼することなく、自叙伝を作成する費用が高くならず、時間や労力がかからず、顧客の要望に添った内容やレイアウトで作成することができ、例えば書籍あるいは2次元コードで配布するなど顧客のニーズにあった形式で配布することができるオリジナル自叙伝自動作成システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
顧客の通信端末と、該顧客の通信端末が通信回線を介して送受信を行う自叙伝自動作成コンピュータとを備え、
前記自叙伝自動作成コンピュータは、制御部と、該制御部で作成されたデータが格納されるデータ格納部とを有し、
前記制御部は、
自叙伝作成クリック部と自叙伝閲覧クリック部が設けられた自叙伝作成・閲覧フォーム部と、
作成する自叙伝のタイトル作成欄と自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に設けられた複数の年代クリック部およびイベントクリック部が設けられた自叙伝作成画面部と、
前記自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に、複数の質問項目が設けられ、該質問項目に答えて入力できる年代毎入力欄あるいはイベント毎入力欄が設けられた質問入力部と、
前記質問入力部の質問項目への応答入力後、前記質問項目毎に文章がレイアウトされて作成された自叙伝頁が作成される自叙伝頁作成部と、を有し、
前記自叙伝作成・閲覧フォーム部の作成クリック部がクリックされたとき、前記自叙伝作成画面が表示され、表示された自叙伝作成画面部でいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部がクリックされたとき、クリックされたいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部の質問入力部が表示され、表示された質問入力部での質問項目への応答が入力されたとき、前記自叙伝頁作成部により質問項目ごとの応答がレイアウトされた自叙伝頁となって自叙伝が作成される、
ことを特徴とし、
または、
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を書籍化するための必要な情報を表示する書籍化案内表示部を介して書籍化することができる、
ことを特徴とし、
または、
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を二次元コードに記録して配布できる、
ことを特徴とする
【発明の効果】
【0010】
本発明によるオリジナル自叙伝自動作成システムは、年代を問わず自叙伝を作成することができ、出版社や自叙伝作成専門業者に依頼することなく、自叙伝を作成する費用が高くならず、時間や労力がかからず、顧客の要望に添った内容やレイアウトで作成することができ、例えば書籍あるいは2次元コードで配布するなど顧客のニーズにあった形式で配布することができるとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明によるオリジナル自叙伝自動作成システムの構成を説明する説明図(1)である。
図2】自叙伝自動作成コンピュータの構成を説明する説明図である。
図3】自叙伝自動作成コンピュータにおける制御部の構成を説明する説明図である。
図4】制御部における自叙伝作成・閲覧フォーム部および自叙伝作成画面部の構成を説明する説明図である。
図5】自叙伝作成画面における年代クリック部およびイベントクリック部の構成を説明する説明図である。
図6】自叙伝自動作成コンピュータにおけるデータ格納部の構成を説明する説明図である。
図7】データ格納部における年代毎データ格納部およびイベント毎データ格納部の構成を説明する説明図である。
図8】本発明によるオリジナル自叙伝自動作成システムの構成を説明する説明図(2)である。
図9】自叙伝作成・閲覧フォーム部の構成を説明する説明図である。
図10】自叙伝作成画面部の構成を説明する説明図(1)である。
図11】自叙伝作成画面部の構成を説明する説明図(2)である。
図12】保存画面の構成を説明する説明図(2)である。
図13】作成された自叙伝頁の構成例を説明する説明図である。
図14】誕生期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図15】幼少期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図16】少年期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図17】青年期1に関連する質問項目を例示する説明図である。
図18】青年期2に関連する質問項目を例示する説明図である。
図19】壮年期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図20】中年期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図21】就職に関連する質問項目を例示する説明図である。
図22】定年後に関連する質問項目を例示する説明図である。
図23】私についてに関連する質問項目を例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を図に示す構成に基づいて説明する。
図1において、符号1は自叙伝の作成を求める顧客の通信端末を示す。該顧客の通信端末1は通信機能を備えたPCでも構わないし、タブレット形式の通信端末でも構わないし、通信機能を有する携帯電話の使用でも構わない。
【0013】
次に、符号2は、自叙伝自動作成コンピュータである。ここで、前記顧客の通信端末1と自叙伝自動作成コンピュータ2とはインターネットなどの通信回線3を自叙伝自動作成コンピュータ2にアクセスするものとなる。
【0014】
なお、自叙伝作成者(顧客)が自叙伝作成コンピュータ2に初めてアクセスした際には、自叙伝作成者(顧客)自身のID及びパスワードを設定してもらい、アカウントを登録するよう要求することもできる。アカウントを登録した自叙伝作成者(顧客)が、2回目以降に自叙伝自動作成コンピュータ2にアクセスした際は、前記ID及びパスワードを入力することにより、自叙伝作成者(顧客)自身の自叙伝作成等ページにアクセスすることができる。
【0015】
そして、自叙伝自動作成コンピュータ2は、図2に示すように、受信部4、送信部5、制御部6、データ格納部7、入力部8及び表示部9を有している。前記制御部6は、図3に示すように、自叙伝作成・閲覧フォーム部10、自叙伝作成画面部11、質問入力部12、自叙伝頁作成部13及びデータ更新部14を有して構成されている。
【0016】
さらに、前記制御部6の前記自叙伝作成・閲覧フォーム部10は、図4から理解されるように、自叙伝作成クリック部15、自叙伝閲覧クリック部16及び書籍化案内表示部17が設けられている。また、前記制御部6の前記自叙伝作成画面部11には、作成する自叙伝のタイトル作成欄18と自叙伝作者(顧客)の年代毎およびイベント毎に設けられた複数の年代クリック部19およびイベントクリック部20が設けられている。
【0017】
そして、前記自叙伝作成画面部11の年代クリック部19は、誕生期クリック部19a、幼少期クリック部19b、少年期クリック部19c、青年期1クリック部19d、青年期2クリック部19e、壮年期クリック部19f及び中年期クリック部19gが設けられている(図5参照)。
【0018】
また、前記自叙伝作成画面部11のイベントクリック部20は、就職クリック部20a、定年後クリック部20b及び私についてクリック部20cが設けられている(図5参照)。
【0019】
次に、図3に示す、前記制御部6の質問入力部12は、自叙伝作者(顧客)の年代毎あるいはイベント毎に、複数の質問項目が設けられ、前記質問項目に答えて入力できる年代毎入力欄あるいはイベント毎入力欄が設けられている。
【0020】
さらに、図3に示す、前記制御部6の自叙伝頁作成部13は、前記質問入力部12の質問項目への応答入力後、前記質問項目毎に文章が自動的にレイアウトされ作成された自叙伝が作成できる構成となっている。自動的にレイアウトされる構成には、例えば葬儀で自叙伝を配布する場合に葬儀用のレイアウトが適用されるなどがある。
【0021】
なお、前記自叙伝頁作成部13では、顧客の要望に合わせた文章の配置や写真の配置、また色彩や文字のフォントなどを詳細に設定することができるよう構成することも可能となっている。なお、詳細に設定することができるように構成した場合でも、レイアウト等の構成が苦手な自叙伝作者(顧客)のために自動的に文章の配置などを決定して自叙伝を作成することもできる。
【0022】
次に、図6に示すデータ格納部7の構成ついて説明する。
前記データ格納部7は、書籍化案内表示用データ格納部21、タイトル作成欄用データ格納部22、年代毎データ格納部23、イベント毎データ格納部24及び自叙伝頁作成用データ格納部25により構成されている。
【0023】
そして、前記データ格納部7の前記年代毎データ格納部23は、誕生期データ格納部23a、幼少期データ格納部23b、少年期データ格納部23c、青年期1データ格納部23d、青年期2データ格納部23e、壮年期データ格納部23f及び中年期データ格納部23gを有している(図7参照)。
【0024】
ここで、誕生期データ格納部23aには、誕生期の関連する質問事項が格納されており、幼少期データ格納部23bには幼少期に関連する質問事項が格納されており、少年期データ格納部23cには少年期に関連する質問事項が格納されており、青年期1データ格納部23dには青年期1に関連する質問事項が格納されており、青年期2データ格納部23eには青年期2に関連する質問事項が格納されており、壮年期データ格納部23fには壮年期に関連する質問事項が格納されており、中年期データ格納部23gには中年期に関連する質問事項が格納されている。
【0025】
図14乃至図20に年代毎に関連する具体的な質問項目を例示している。なお、後述するが、前記年代毎に関連する質問事項に関する情報データは随時更新される構成となっている。
【0026】
次に、前記データ格納部7の前記イベント毎データ格納部24は、就職データ格納部24a、定年後データ格納部24b及び私についてデータ格納部24cを有している(図7参照)。
【0027】
上記同様に、就職データ格納部24aには就職に関連する質問事項が格納されており、定年後データ格納部24bには定年後に関連する質問事項が格納されており、私についてデータ格納部24cには私に関連する質問事項が格納されている。
【0028】
図21乃至図23にイベント毎に関連する具体的な質問項目を例示している。なお、後述するが、前記イベント毎に関連する質問事項に関する情報データについても随時更新される構成となっている。
【0029】
ここで、図6に示す構成では、年代毎データ格納部23およびイベント毎データ格納部24を分けて構成しているが、質問事項を全てまとめて1つのデータ格納部に格納するよう構成してもよい。そして、1つのデータ格納部として構成した場合は、図7で示す、年代毎データ格納部23に格納された誕生期データ格納部23a、幼少期データ格納部23b、少年期データ格納部23c、青年期1データ格納部23d、青年期2データ格納部23e、壮年期データ格納部23f及び中年期データ格納部23g、およびイベント毎データ格納部24に格納された就職データ格納部24a、定年後データ格納部24b及び私についてデータ格納部24cについても1つのデータ格納部にまとめて格納されることとなる。
【0030】
次に、図8乃至図13に基づいて、オリジナル自叙伝の自動作成システムについて説明する。
顧客の通信端末1は、受信部4を介して自叙伝自動作成コンピュータ2の制御部6の自叙伝作成・閲覧フォーム部10にアクセスすることができる。前記自叙伝作成・閲覧フォーム部10にアクセスすると、自叙伝作成クリック部15、自叙伝閲覧クリック部16及び書籍化案内表示部17が表示される(図8及び図9参照)。
【0031】
そして、顧客が自叙伝を作成するために、自叙伝作成クリック部15をクリックすると、前記制御部6の自叙伝作成画面部11が表示されることとなる(図10参照)。そして、前記自叙伝作成画面部11のタイトル作成欄18をクリックすると、自叙伝作者(顧客)が作成する自叙伝のタイトルを決定し入力することができる。前記タイトル作成欄18にタイトルを入力し保存部26をクリックすると、データ格納部7のタイトル作成欄用データ格納部22に格納されることとなる。
【0032】
また、自叙伝作者(顧客)が作成入力した自叙伝のタイトルを変更する際には、前記データ格納部7の前記タイトル作成欄用データ格納部22に格納されている自叙伝のタイトルが表示され、新たに自叙伝のタイトルを入力し保存することにより変更することができる。すなわち、作成した新しいタイトルを上書き保存することにより変更することとなる。
【0033】
ここで、図10又は図11の前記保存部26をクリックすると、保存画面、例えば図12に示すような画面が表示される。前記保存画面の保存部26をクリックすることにより、作成したデータがデータ格納部7の所定の箇所に格納されることとなる。そして、自叙伝の作成を再開する際には、前回保存した状態から再開することができるのである。さらに、保存部26を再度クリックして保存すると、元々保存されていたデータに上書きされて保存されることとなる。
【0034】
また、図12の前記保存画面には、再度作成画面に戻れるクリック部が設けられており、一旦作成したデータを保存し、自叙伝の作成を再開することができる構成となっている。
【0035】
次に、図10に示す、前記自叙伝作成画面部11の年代クリック部19の誕生期クリック部19aをクリックすると、データ格納部7の年代毎データ格納部23に格納されている誕生期データ格納部23aから誕生期に関する複数の質問項目が送出され、顧客の通信端末1に表示される。ここでは、誕生期クリック部19aについて例示しているが、他の年代毎でも同様の動作が行われる。
【0036】
なお、誕生期に関する複数の質問項目としては、例えば「生年月日」、「生まれた時」や「出生地について」等である。図14乃至図20に年代毎に関連する具体的な質問項目を例示している。
【0037】
そして、自叙伝作者(顧客)が前記誕生期に関する複数の質問項目に答える際に、入力欄27をクリックすると、制御部6の質問入力部12を介して、各質問項目欄に答えていくことができるのである。また、誕生期に関連する写真などを掲載することができる。
【0038】
そして、各質問項目に全て回答した場合や回答の途中で保存部26をクリックした場合はそこまでの回答データが、前記データ格納部7の年代毎データ格納部23の誕生期データ格納部23aに格納され保存される。これにより、次回作成するときは、前回作成し保存した状態から始めることができるため、自叙伝作者(顧客)の好きな時間に作成することができるのである。
【0039】
なお、上述では誕生期について例示したが、幼少期、少年期、青年期1、青年期2、壮年期あるいは中年期についても同様に、前記データ格納部7の年代毎データ格納部23の各期のデータ格納部に格納されているデータが表示され、保存部26をクリックした際には、前記年代毎データ格納部23の各期のデータ格納部に格納される動作が行われる。
【0040】
次に、人生のイベント毎について回答する場合も上記同様の動作が行われる。図11に示すように、自叙伝作成画面部11のイベントクリック部20の就職クリック部20aをクリックすると、データ格納部7のイベント毎データ格納部24に格納されている就職データ格納部24aから就職に関する複数の質問項目が送出され、顧客の通信端末1に対し表示される。ここでは、就職クリック部20aについて例示しているが、他のイベント毎でも同様の動作が行われる。
【0041】
なお、就職に関する複数の質問項目としては、例えば「希望していた職種」、「就職活動中の思い出」や「最初に入社した会社」等である。図21乃至図23にイベント毎に関連する具体的な質問項目を例示している。
【0042】
そして、自叙伝作者(顧客)が前記就職に関する複数の質問項目に答える際に、図11に示す入力欄27をクリックすると、制御部6の質問入力部12を介して、各質問項目欄に答えていくことができるのである。また、就職に関連する写真なども掲載することができる。
【0043】
そして、各質問項目に全て回答した場合や回答の途中で保存部26をクリックした場合はそこまでの回答データが、前記データ格納部7のイベント毎データ格納部24の就職データ格納部24aに格納され保存される。これにより、次回作成するときは、前回作成し保存した状態から始めることができるため、自叙伝作者(顧客)の好きな時間に作成することができるのである。
なお、上述では就職について例示したが、定年後あるいは私について、に関する各人生におけるイベントについても同様の動作が行われる。
【0044】
次に、自叙伝作者(顧客)が前記質問入力部12の質問項目への回答入力後、作成された自叙伝を確認する際には、保存部26をクリックすることにより、例えば図12に示すような保存画面が表示される。そして、前記保存画面の閲覧部28をクリックすると、制御部6の自叙伝頁作成部13を介して、前記質問項目毎に文章がレイアウトされて作成された自叙伝頁が表示される(図13参照)。
【0045】
ここで、前記閲覧部28をクリックすると、保存部26をクリックしなくても、前記自叙伝頁が表示されると同時に保存される構成となっている。なお、閲覧部28をクリックしても、これまでの作成データが同時に保存されない構成としても良い。
【0046】
また、図9に示すように、自叙伝作者(顧客)が自叙伝作成・閲覧フォーム部10の自叙伝閲覧クリック部16にアクセスした際も、制御部6の自叙伝頁作成部13を介して、前記質問項目毎に文章が自動的にレイアウトされて作成された自叙伝頁を表示することができる(図13参照)。
【0047】
なお、前記自叙伝頁作成部13では、自叙伝作者(顧客)の要望に合わせて文章の配置や写真の配置、また色彩や文字のフォントなどを詳細に設定することができるよう構成することも可能となっている。詳細に設定することができるよう構成した場合は、例えば、文章の配置を自分のオリジナルにすることもできるし、各年代あるいは各イベントを書いた頁の背景をその年代毎あるいはイベント毎に関連のある写真やイラストの背景にすることができる等を設定することができるものである。
【0048】
前記自叙伝頁作成部13で作成・設定されたデータは、データ格納部7の自叙伝頁作成用データ格納部25に格納され、必要に応じて編集・変更することができるものとなる。
【0049】
次に、自叙伝作者(顧客)が自叙伝作成・閲覧フォーム部10の書籍化案内表示部17をクリックした場合や、保存部26をクリックした際に表示される保存画面(例えば図12)の書籍化案内表示部17をクリックした場合には、データ格納部7の書籍化案内表示用データ格納部21に格納された情報が送信される。
【0050】
具体的には、前記書籍化案内表示用データ格納部21から自叙伝作者(顧客)が作成した自叙伝を書籍化するための必要な情報が表示されるようになる。必要な情報とは例えば、書籍化する際にかかる費用、書籍が出来上がるまでの時間や部数に応じた費用などである。そして、前記書籍化案内表示用データ格納部21は、後述するが、情報データが随時更新され、常に新しい情報を提供することができる。
【0051】
自叙伝自動作成コンピュータ2の制御部6には、データ更新部14を有しており、該データ更新部14では、データ格納部7に格納されている各種の情報データが随時更新される様構成されている(図3及び図8参照)。
【0052】
すなわち、書籍化案内表示用データ格納部21に格納されている自叙伝作者(顧客)が作成した自叙伝を書籍化するための必要な情報、タイトル作成欄用データ格納部22に格納されているタイトル作成欄情報、年代毎データ格納部23の各年代期のデータ格納部に格納されている各種の年代期に応じた質問項目、イベント毎データ格納部24の各イベントのデータ格納部に格納されている各種のイベントに応じた質問項目、又は自叙伝頁作成用データ格納部25に格納されている自叙伝頁作成用の情報が前記データ更新部14により随時更新され、常に最新の情報データを反映することができるものとなっている。
【0053】
本発明に係るオリジナル自叙伝自動作成システムにより作成した自叙伝は書籍化することもできるし、二次元コードに記録して配布することもできる。前記二次元コードを利用することにより、例えば結婚式やお葬式、講演会などの参列者に配布するものに前記二次元コードを表示することにより、参列者自身の読み取り端末から読み取り、自叙伝作者(顧客)が作成した自叙伝を読むことができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0054】
前記した実施例のシステムは本発明の一実施例であり、この実施例に限定されない。例えば親族のあるいは友人の自叙伝自動作成にも応用される。また、本発明の自叙伝自動作成画面などのレイアウトを例えば葬儀社向けのデザインやブライダル関係向けのデザインに応用することもできる。
さらに自叙伝作成のみならず、通常の書物作成にも応用できるものである。
【符号の説明】
【0055】
1 顧客の通信端末
2 自叙伝自動作成コンピュータ
3 通信回線
4 受信部
5 送信部
6 制御部
7 データ格納部
8 入力部
9 表示部
10 自叙伝作成・閲覧フォーム部
11 自叙伝作成画面部
12 質問入力部
13 自叙伝頁作成部
14 データ更新部
15 自叙伝作成クリック部
16 自叙伝閲覧クリック部
17 書籍化案内表示部
18 タイトル作成欄
19 年代クリック部
19a 誕生期クリック部
19b 幼少期クリック部
19c 少年期クリック部
19d 青年期1クリック部
19e 青年期2クリック部
19f 壮年期クリック部
19g 中年期クリック部
20 イベントクリック部
20a 就職クリック部
20b 定年後クリック部
20c 私についてクリック部
21 書籍化案内表示用データ格納部
22 タイトル作成欄用データ格納部
23 年代毎データ格納部
23a 誕生期データ格納部
23b 幼少期データ格納部
23c 少年期データ格納部
23d 青年期1データ格納部
23e 青年期2データ格納部
23f 壮年期データ格納部
23g 中年期データ格納部
24 イベント毎データ格納部
24a 就職データ格納部
24b 定年後データ格納部
24c 私についてデータ格納部
25 自叙伝頁作成用データ格納部
26 保存部
27 入力欄
28 閲覧部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2022-04-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客の通信端末と、該顧客の通信端末が通信回線を介して送受信を行う自叙伝自動作成コンピュータとを備え、
前記自叙伝自動作成コンピュータは、制御部と、該制御部で作成されたデータが格納されるデータ格納部とを有し、
前記制御部は、
自叙伝作成クリック部と自叙伝閲覧クリック部を有する自叙伝作成・閲覧フォーム部と、
作成する自叙伝のタイトル作成欄と自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に設けられた複数の年代クリック部およびイベントクリック部が設けられた自叙伝作成画面部と、
前記自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に、複数の質問項目が設けられ、該質問項目に答えて入力できる年代毎入力欄あるいはイベント毎入力欄が設けられた質問入力部と、
前記質問入力部の質問項目の応答入力後、前記質問項目毎の自叙伝頁が作成される自叙伝頁作成部と、を有し、
通信端末に表示された自叙伝作成クリック部がクリックされたとき、該通信端末に表示された自叙伝作成画面部でいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部をクリックでき、クリック後には、クリックされたいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部の質問項目を有する質問入力部が表示され、
通信端末に表示された質問入力部での質問項目への応答が入力されたとき、前記自叙伝頁作成部により、前記入力された質問項目ごとの応答に合わせた文章の配置や写真の配置、色彩や文字のフォントにレイアウトされ、文章の配置を自分のオリジナルにし、各年代あるいは各イベントを書いた頁の背景をその年代毎あるいはイベント毎に関連のある写真やイラストの背景にする自叙伝頁の自叙伝が作成される、
ことを特徴とするオリジナル自叙伝自動作成システム。
【請求項2】
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を書籍化するための必要な情報を表示する書籍化案内表示部を介して書籍化することができる、
ことを特徴とする請求項1記載のオリジナル自叙伝自動作成システム。
【請求項3】
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を二次元コードに記録して配布できる、
ことを特徴とする請求項1記載のオリジナル自叙伝自動作成システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オンラインを活用し、簡易にオリジナルの自叙伝を制作できるオリジナル自叙伝自動作成システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年シニア層を中心に最後まで自分らしい人生を送るための準備として終活が積極的に行われている。その終活の中には、エンディングノートを作成するといったことが一例に挙げられている。このエンディングノートには、プロフィールや自分史、葬儀・お墓についての希望、その他気がかりなことなどを記載するのが一般的である。
【0003】
このエンディングノートを作成していくなかで、自身で書いた自分の伝記を自叙伝として多くの人に見て貰いたい、また家族のために残したいとの要望が多く寄せられており、また、自身の葬儀で参列者へ配布し、自ら感謝を伝えたいとの要望もある。
【0004】
また、シニア層に限らず、簡単なプロフィールとして自叙伝を作成したいと考える人もいる。例えば、結婚式の参列者に向けたものや自らの支持者・後援者に配る場合などが考えられる。
【0005】
しかしながら、自叙伝を作成する際に、どのような内容を書いたら良いのか、他の方に見て貰うためにはどうしたら良いのか、レイアウトをどうしたら良いのか等、不明なことが多く、自分で自叙伝を一から作成することは困難であった。
【0006】
そのため、従来はインタビュー形式などで出版社のライターに依頼したり、自叙伝等を作成する専門業者に依頼する必要があり、作成費用が高くなったり、時間と労力がかかったりするとの課題もあった。
そのため、自叙伝を作成することは年代を問わずハードルの高いものとなっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3185909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
かくして、本発明は、上記の課題に対処すべく創案されたものであって、年代を問わず自叙伝を作成することができ、出版社や自叙伝作成専門業者に依頼することなく、自叙伝を作成する費用が高くならず、時間や労力がかからず、顧客の要望に添った内容やレイアウトで作成することができ、例えば書籍あるいは2次元コードで配布するなど顧客のニーズにあった形式で配布することができるオリジナル自叙伝自動作成システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
顧客の通信端末と、該顧客の通信端末が通信回線を介して送受信を行う自叙伝自動作成コンピュータとを備え、
前記自叙伝自動作成コンピュータは、制御部と、該制御部で作成されたデータが格納されるデータ格納部とを有し、
前記制御部は、
自叙伝作成クリック部と自叙伝閲覧クリック部を有する自叙伝作成・閲覧フォーム部と、
作成する自叙伝のタイトル作成欄と自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に設けられた複数の年代クリック部およびイベントクリック部が設けられた自叙伝作成画面部と、
前記自叙伝作者の年代毎およびイベント毎に、複数の質問項目が設けられ、該質問項目に答えて入力できる年代毎入力欄あるいはイベント毎入力欄が設けられた質問入力部と、
前記質問入力部の質問項目の応答入力後、前記質問項目毎の自叙伝頁が作成される自叙伝頁作成部と、を有し、
通信端末に表示された自叙伝作成クリック部がクリックされたとき、該通信端末に表示された自叙伝作成画面部でいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部をクリックでき、クリック後には、クリックされたいずれかの年代クリック部あるいはイベントクリック部の質問項目を有する質問入力部が表示され、
通信端末に表示された質問入力部での質問項目への応答が入力されたとき、前記自叙伝頁作成部により、前記入力された質問項目ごとの応答に合わせた文章の配置や写真の配置、色彩や文字のフォントにレイアウトされ、文章の配置を自分のオリジナルにし、各年代あるいは各イベントを書いた頁の背景をその年代毎あるいはイベント毎に関連のある写真やイラストの背景にする自叙伝頁の自叙伝が作成される、
ことを特徴とし、
または、
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を書籍化するための必要な情報を表示する書籍化案内表示部を介して書籍化することができる、
ことを特徴とし、
または、
前記オリジナル自叙伝自動作成システムにより作成された自叙伝は、前記自叙伝を二次元コードに記録して配布できる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によるオリジナル自叙伝自動作成システムは、年代を問わず自叙伝を作成することができ、出版社や自叙伝作成専門業者に依頼することなく、自叙伝を作成する費用が高くならず、時間や労力がかからず、顧客の要望に添った内容やレイアウトで作成することができ、例えば書籍あるいは2次元コードで配布するなど顧客のニーズにあった形式で配布することができるとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明によるオリジナル自叙伝自動作成システムの構成を説明する説明図(1)である。
図2】自叙伝自動作成コンピュータの構成を説明する説明図である。
図3】自叙伝自動作成コンピュータにおける制御部の構成を説明する説明図である。
図4】制御部における自叙伝作成・閲覧フォーム部および自叙伝作成画面部の構成を説明する説明図である。
図5】自叙伝作成画面における年代クリック部およびイベントクリック部の構成を説明する説明図である。
図6】自叙伝自動作成コンピュータにおけるデータ格納部の構成を説明する説明図である。
図7】データ格納部における年代毎データ格納部およびイベント毎データ格納部の構成を説明する説明図である。
図8】本発明によるオリジナル自叙伝自動作成システムの構成を説明する説明図(2)である。
図9】自叙伝作成・閲覧フォーム部の構成を説明する説明図である。
図10】自叙伝作成画面部の構成を説明する説明図(1)である。
図11】自叙伝作成画面部の構成を説明する説明図(2)である。
図12】保存画面の構成を説明する説明図(2)である。
図13】作成された自叙伝頁の構成例を説明する説明図である。
図14】誕生期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図15】幼少期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図16】少年期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図17】青年期1に関連する質問項目を例示する説明図である。
図18】青年期2に関連する質問項目を例示する説明図である。
図19】壮年期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図20】中年期に関連する質問項目を例示する説明図である。
図21】就職に関連する質問項目を例示する説明図である。
図22】定年後に関連する質問項目を例示する説明図である。
図23】私についてに関連する質問項目を例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を図に示す構成に基づいて説明する。
図1において、符号1は自叙伝の作成を求める顧客の通信端末を示す。該顧客の通信端末1は通信機能を備えたPCでも構わないし、タブレット形式の通信端末でも構わないし、通信機能を有する携帯電話の使用でも構わない。
【0013】
次に、符号2は、自叙伝自動作成コンピュータである。ここで、前記顧客の通信端末1と自叙伝自動作成コンピュータ2とはインターネットなどの通信回線3を自叙伝自動作成コンピュータ2にアクセスするものとなる。
【0014】
なお、自叙伝作成者(顧客)が自叙伝作成コンピュータ2に初めてアクセスした際には、自叙伝作成者(顧客)自身のID及びパスワードを設定してもらい、アカウントを登録するよう要求することもできる。アカウントを登録した自叙伝作成者(顧客)が、2回目以降に自叙伝自動作成コンピュータ2にアクセスした際は、前記ID及びパスワードを入力することにより、自叙伝作成者(顧客)自身の自叙伝作成等ページにアクセスすることができる。
【0015】
そして、自叙伝自動作成コンピュータ2は、図2に示すように、受信部4、送信部5、制御部6、データ格納部7、入力部8及び表示部9を有している。前記制御部6は、図3に示すように、自叙伝作成・閲覧フォーム部10、自叙伝作成画面部11、質問入力部12、自叙伝頁作成部13及びデータ更新部14を有して構成されている。
【0016】
さらに、前記制御部6の前記自叙伝作成・閲覧フォーム部10は、図4から理解されるように、自叙伝作成クリック部15、自叙伝閲覧クリック部16及び書籍化案内表示部17が設けられている。また、前記制御部6の前記自叙伝作成画面部11には、作成する自叙伝のタイトル作成欄18と自叙伝作者(顧客)の年代毎およびイベント毎に設けられた複数の年代クリック部19およびイベントクリック部20が設けられている。
【0017】
そして、前記自叙伝作成画面部11の年代クリック部19は、誕生期クリック部19a、幼少期クリック部19b、少年期クリック部19c、青年期1クリック部19d、青年期2クリック部19e、壮年期クリック部19f及び中年期クリック部19gが設けられている(図5参照)。
【0018】
また、前記自叙伝作成画面部11のイベントクリック部20は、就職クリック部20a、定年後クリック部20b及び私についてクリック部20cが設けられている(図5参照)。
【0019】
次に、図3に示す、前記制御部6の質問入力部12は、自叙伝作者(顧客)の年代毎あるいはイベント毎に、複数の質問項目が設けられ、前記質問項目に答えて入力できる年代毎入力欄あるいはイベント毎入力欄が設けられている。
【0020】
さらに、図3に示す、前記制御部6の自叙伝頁作成部13は、前記質問入力部12の質問項目への応答入力後、前記質問項目毎に文章が自動的にレイアウトされ作成された自叙伝が作成できる構成となっている。自動的にレイアウトされる構成には、例えば葬儀で自叙伝を配布する場合に葬儀用のレイアウトが適用されるなどがある。
【0021】
なお、前記自叙伝頁作成部13では、顧客の要望に合わせた文章の配置や写真の配置、また色彩や文字のフォントなどを詳細に設定することができるよう構成することも可能となっている。なお、詳細に設定することができるように構成した場合でも、レイアウト等の構成が苦手な自叙伝作者(顧客)のために自動的に文章の配置などを決定して自叙伝を作成することもできる。
【0022】
次に、図6に示すデータ格納部7の構成ついて説明する。
前記データ格納部7は、書籍化案内表示用データ格納部21、タイトル作成欄用データ格納部22、年代毎データ格納部23、イベント毎データ格納部24及び自叙伝頁作成用データ格納部25により構成されている。
【0023】
そして、前記データ格納部7の前記年代毎データ格納部23は、誕生期データ格納部23a、幼少期データ格納部23b、少年期データ格納部23c、青年期1データ格納部23d、青年期2データ格納部23e、壮年期データ格納部23f及び中年期データ格納部23gを有している(図7参照)。
【0024】
ここで、誕生期データ格納部23aには、誕生期の関連する質問事項が格納されており、幼少期データ格納部23bには幼少期に関連する質問事項が格納されており、少年期データ格納部23cには少年期に関連する質問事項が格納されており、青年期1データ格納部23dには青年期1に関連する質問事項が格納されており、青年期2データ格納部23eには青年期2に関連する質問事項が格納されており、壮年期データ格納部23fには壮年期に関連する質問事項が格納されており、中年期データ格納部23gには中年期に関連する質問事項が格納されている。
【0025】
図14乃至図20に年代毎に関連する具体的な質問項目を例示している。なお、後述するが、前記年代毎に関連する質問事項に関する情報データは随時更新される構成となっている。
【0026】
次に、前記データ格納部7の前記イベント毎データ格納部24は、就職データ格納部24a、定年後データ格納部24b及び私についてデータ格納部24cを有している(図7参照)。
【0027】
上記同様に、就職データ格納部24aには就職に関連する質問事項が格納されており、定年後データ格納部24bには定年後に関連する質問事項が格納されており、私についてデータ格納部24cには私に関連する質問事項が格納されている。
【0028】
図21乃至図23にイベント毎に関連する具体的な質問項目を例示している。なお、後述するが、前記イベント毎に関連する質問事項に関する情報データについても随時更新される構成となっている。
【0029】
ここで、図6に示す構成では、年代毎データ格納部23およびイベント毎データ格納部24を分けて構成しているが、質問事項を全てまとめて1つのデータ格納部に格納するよう構成してもよい。そして、1つのデータ格納部として構成した場合は、図7で示す、年代毎データ格納部23に格納された誕生期データ格納部23a、幼少期データ格納部23b、少年期データ格納部23c、青年期1データ格納部23d、青年期2データ格納部23e、壮年期データ格納部23f及び中年期データ格納部23g、およびイベント毎データ格納部24に格納された就職データ格納部24a、定年後データ格納部24b及び私についてデータ格納部24cについても1つのデータ格納部にまとめて格納されることとなる。
【0030】
次に、図8乃至図13に基づいて、オリジナル自叙伝の自動作成システムについて説明する。
顧客の通信端末1は、受信部4を介して自叙伝自動作成コンピュータ2の制御部6の自叙伝作成・閲覧フォーム部10にアクセスすることができる。前記自叙伝作成・閲覧フォーム部10にアクセスすると、自叙伝作成クリック部15、自叙伝閲覧クリック部16及び書籍化案内表示部17が表示される(図8及び図9参照)。
【0031】
そして、顧客が自叙伝を作成するために、自叙伝作成クリック部15をクリックすると、前記制御部6の自叙伝作成画面部11が表示されることとなる(図10参照)。そして、前記自叙伝作成画面部11のタイトル作成欄18をクリックすると、自叙伝作者(顧客)が作成する自叙伝のタイトルを決定し入力することができる。前記タイトル作成欄18にタイトルを入力し保存部26をクリックすると、データ格納部7のタイトル作成欄用データ格納部22に格納されることとなる。
【0032】
また、自叙伝作者(顧客)が作成入力した自叙伝のタイトルを変更する際には、前記データ格納部7の前記タイトル作成欄用データ格納部22に格納されている自叙伝のタイトルが表示され、新たに自叙伝のタイトルを入力し保存することにより変更することができる。すなわち、作成した新しいタイトルを上書き保存することにより変更することとなる。
【0033】
ここで、図10又は図11の前記保存部26をクリックすると、保存画面、例えば図12に示すような画面が表示される。前記保存画面の保存部26をクリックすることにより、作成したデータがデータ格納部7の所定の箇所に格納されることとなる。そして、自叙伝の作成を再開する際には、前回保存した状態から再開することができるのである。さらに、保存部26を再度クリックして保存すると、元々保存されていたデータに上書きされて保存されることとなる。
【0034】
また、図12の前記保存画面には、再度作成画面に戻れるクリック部が設けられており、一旦作成したデータを保存し、自叙伝の作成を再開することができる構成となっている。
【0035】
次に、図10に示す、前記自叙伝作成画面部11の年代クリック部19の誕生期クリック部19aをクリックすると、データ格納部7の年代毎データ格納部23に格納されている誕生期データ格納部23aから誕生期に関する複数の質問項目が送出され、顧客の通信端末1に表示される。ここでは、誕生期クリック部19aについて例示しているが、他の年代毎でも同様の動作が行われる。
【0036】
なお、誕生期に関する複数の質問項目としては、例えば「生年月日」、「生まれた時」や「出生地について」等である。図14乃至図20に年代毎に関連する具体的な質問項目を例示している。
【0037】
そして、自叙伝作者(顧客)が前記誕生期に関する複数の質問項目に答える際に、入力欄27をクリックすると、制御部6の質問入力部12を介して、各質問項目欄に答えていくことができるのである。また、誕生期に関連する写真などを掲載することができる。
【0038】
そして、各質問項目に全て回答した場合や回答の途中で保存部26をクリックした場合はそこまでの回答データが、前記データ格納部7の年代毎データ格納部23の誕生期データ格納部23aに格納され保存される。これにより、次回作成するときは、前回作成し保存した状態から始めることができるため、自叙伝作者(顧客)の好きな時間に作成することができるのである。
【0039】
なお、上述では誕生期について例示したが、幼少期、少年期、青年期1、青年期2、壮年期あるいは中年期についても同様に、前記データ格納部7の年代毎データ格納部23の各期のデータ格納部に格納されているデータが表示され、保存部26をクリックした際には、前記年代毎データ格納部23の各期のデータ格納部に格納される動作が行われる。
【0040】
次に、人生のイベント毎について回答する場合も上記同様の動作が行われる。図11に示すように、自叙伝作成画面部11のイベントクリック部20の就職クリック部20aをクリックすると、データ格納部7のイベント毎データ格納部24に格納されている就職データ格納部24aから就職に関する複数の質問項目が送出され、顧客の通信端末1に対し表示される。ここでは、就職クリック部20aについて例示しているが、他のイベント毎でも同様の動作が行われる。
【0041】
なお、就職に関する複数の質問項目としては、例えば「希望していた職種」、「就職活動中の思い出」や「最初に入社した会社」等である。図21乃至図23にイベント毎に関連する具体的な質問項目を例示している。
【0042】
そして、自叙伝作者(顧客)が前記就職に関する複数の質問項目に答える際に、図11に示す入力欄27をクリックすると、制御部6の質問入力部12を介して、各質問項目欄に答えていくことができるのである。また、就職に関連する写真なども掲載することができる。
【0043】
そして、各質問項目に全て回答した場合や回答の途中で保存部26をクリックした場合はそこまでの回答データが、前記データ格納部7のイベント毎データ格納部24の就職データ格納部24aに格納され保存される。これにより、次回作成するときは、前回作成し保存した状態から始めることができるため、自叙伝作者(顧客)の好きな時間に作成することができるのである。
なお、上述では就職について例示したが、定年後あるいは私について、に関する各人生におけるイベントについても同様の動作が行われる。
【0044】
次に、自叙伝作者(顧客)が前記質問入力部12の質問項目への回答入力後、作成された自叙伝を確認する際には、保存部26をクリックすることにより、例えば図12に示すような保存画面が表示される。そして、前記保存画面の閲覧部28をクリックすると、制御部6の自叙伝頁作成部13を介して、前記質問項目毎に文章がレイアウトされて作成された自叙伝頁が表示される(図13参照)。
【0045】
ここで、前記閲覧部28をクリックすると、保存部26をクリックしなくても、前記自叙伝頁が表示されると同時に保存される構成となっている。なお、閲覧部28をクリックしても、これまでの作成データが同時に保存されない構成としても良い。
【0046】
また、図9に示すように、自叙伝作者(顧客)が自叙伝作成・閲覧フォーム部10の自叙伝閲覧クリック部16にアクセスした際も、制御部6の自叙伝頁作成部13を介して、前記質問項目毎に文章が自動的にレイアウトされて作成された自叙伝頁を表示することができる(図13参照)。
【0047】
なお、前記自叙伝頁作成部13では、自叙伝作者(顧客)の要望に合わせて文章の配置や写真の配置、また色彩や文字のフォントなどを詳細に設定することができるよう構成することも可能となっている。詳細に設定することができるよう構成した場合は、例えば、文章の配置を自分のオリジナルにすることもできるし、各年代あるいは各イベントを書いた頁の背景をその年代毎あるいはイベント毎に関連のある写真やイラストの背景にすることができる等を設定することができるものである。
【0048】
前記自叙伝頁作成部13で作成・設定されたデータは、データ格納部7の自叙伝頁作成用データ格納部25に格納され、必要に応じて編集・変更することができるものとなる。
【0049】
次に、自叙伝作者(顧客)が自叙伝作成・閲覧フォーム部10の書籍化案内表示部17をクリックした場合や、保存部26をクリックした際に表示される保存画面(例えば図12)の書籍化案内表示部17をクリックした場合には、データ格納部7の書籍化案内表示用データ格納部21に格納された情報が送信される。
【0050】
具体的には、前記書籍化案内表示用データ格納部21から自叙伝作者(顧客)が作成した自叙伝を書籍化するための必要な情報が表示されるようになる。必要な情報とは例えば、書籍化する際にかかる費用、書籍が出来上がるまでの時間や部数に応じた費用などである。そして、前記書籍化案内表示用データ格納部21は、後述するが、情報データが随時更新され、常に新しい情報を提供することができる。
【0051】
自叙伝自動作成コンピュータ2の制御部6には、データ更新部14を有しており、該データ更新部14では、データ格納部7に格納されている各種の情報データが随時更新される様構成されている(図3及び図8参照)。
【0052】
すなわち、書籍化案内表示用データ格納部21に格納されている自叙伝作者(顧客)が作成した自叙伝を書籍化するための必要な情報、タイトル作成欄用データ格納部22に格納されているタイトル作成欄情報、年代毎データ格納部23の各年代期のデータ格納部に格納されている各種の年代期に応じた質問項目、イベント毎データ格納部24の各イベントのデータ格納部に格納されている各種のイベントに応じた質問項目、又は自叙伝頁作成用データ格納部25に格納されている自叙伝頁作成用の情報が前記データ更新部14により随時更新され、常に最新の情報データを反映することができるものとなっている。
【0053】
本発明に係るオリジナル自叙伝自動作成システムにより作成した自叙伝は書籍化することもできるし、二次元コードに記録して配布することもできる。前記二次元コードを利用することにより、例えば結婚式やお葬式、講演会などの参列者に配布するものに前記二次元コードを表示することにより、参列者自身の読み取り端末から読み取り、自叙伝作者(顧客)が作成した自叙伝を読むことができるのである。
【産業上の利用可能性】
【0054】
前記した実施例のシステムは本発明の一実施例であり、この実施例に限定されない。例えば親族のあるいは友人の自叙伝自動作成にも応用される。また、本発明の自叙伝自動作成画面などのレイアウトを例えば葬儀社向けのデザインやブライダル関係向けのデザインに応用することもできる。
さらに自叙伝作成のみならず、通常の書物作成にも応用できるものである。
【符号の説明】
【0055】
1 顧客の通信端末
2 自叙伝自動作成コンピュータ
3 通信回線
4 受信部
5 送信部
6 制御部
7 データ格納部
8 入力部
9 表示部
10 自叙伝作成・閲覧フォーム部
11 自叙伝作成画面部
12 質問入力部
13 自叙伝頁作成部
14 データ更新部
15 自叙伝作成クリック部
16 自叙伝閲覧クリック部
17 書籍化案内表示部
18 タイトル作成欄
19 年代クリック部
19a 誕生期クリック部
19b 幼少期クリック部
19c 少年期クリック部
19d 青年期1クリック部
19e 青年期2クリック部
19f 壮年期クリック部
19g 中年期クリック部
20 イベントクリック部
20a 就職クリック部
20b 定年後クリック部
20c 私についてクリック部
21 書籍化案内表示用データ格納部
22 タイトル作成欄用データ格納部
23 年代毎データ格納部
23a 誕生期データ格納部
23b 幼少期データ格納部
23c 少年期データ格納部
23d 青年期1データ格納部
23e 青年期2データ格納部
23f 壮年期データ格納部
23g 中年期データ格納部
24 イベント毎データ格納部
24a 就職データ格納部
24b 定年後データ格納部
24c 私についてデータ格納部
25 自叙伝頁作成用データ格納部
26 保存部
27 入力欄
28 閲覧部