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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089448
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】清掃用ブラシ
(51)【国際特許分類】
   A46B 1/00 20060101AFI20220609BHJP
   A46B 5/00 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
A46B1/00
A46B5/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020201850
(22)【出願日】2020-12-04
(71)【出願人】
【識別番号】000133928
【氏名又は名称】株式会社テラモト
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 智和
(72)【発明者】
【氏名】八幡 純二
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA44
3B202AB15
3B202AB30
3B202BA15
3B202BB03
3B202BE13
3B202DB04
3B202EA01
3B202EE01
3B202EG01
3B202HA02
(57)【要約】
【課題】トイレの便器等の清掃対象を効率よく清掃するのに適した清掃用ブラシを提供する。
【解決手段】清掃用ブラシA1は、長状の柄1と、柄1の先端部に取り付けられたブラシ部材2と、を備える。ブラシ部材2は、厚さ方向において互いに反対側を向く第1面20aおよび第2面20bを有する長矩形板状のベース部20と、第1面20aから突出する多数のブラシ毛24と、を有し、ベース部20は、第2面20bが内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が柄1の先端部を挟む状態で当該先端部に固定されている。ベース部20は、第2面20bが互いに対向する第1部21および第2部22と、第1部21および第2部22の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部23と、を含み、ベース部20には、第1部21および第2部22に形成され、第2面20bから突出する突出部25が設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長状の柄と、当該柄の先端部に取り付けられたブラシ部材と、を備え、
上記ブラシ部材は、厚さ方向において互いに反対側を向く第1面および第2面を有する長矩形板状のベース部と、上記第1面から突出する多数のブラシ毛と、を有し、
上記ベース部は、上記第2面が内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が上記柄の上記先端部を挟む状態で当該先端部に固定されており、
上記ベース部は、上記厚さ方向において上記第2面が互いに対向する第1部および第2部と、上記長手方向の中間において上記第1部および上記第2部の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部と、を含み、
上記ベース部には、上記第1部および上記第2部の少なくともいずれか一方の屈曲を抑制する屈曲抑制手段が設けられている、清掃用ブラシ。
【請求項2】
上記屈曲抑制手段は、上記第1部における上記第2面および上記第2部における上記第2面の少なくともいずれか一方に形成され、当該第2面から突出する突出部を含んで構成される、請求項1に記載の清掃用ブラシ。
【請求項3】
上記突出部は、上記ベース部の上記長手方向に沿って所定幅で延びている、請求項2に記載の清掃用ブラシ。
【請求項4】
上記突出部は、上記ベース部における上記長手方向の端部から上記中間屈曲部に向かうにつれて、上記第2面から上記厚さ方向に突出する寸法が小さくされている、請求項3に記載の清掃用ブラシ。
【請求項5】
上記突出部は、上記ベース部の短手方向に間隔を隔てて複数設けられている、請求項3または4に記載の清掃用ブラシ。
【請求項6】
上記突出部は、上記第1部および上記第2部の双方に設けられている、請求項2ないし5のいずれかに記載の清掃用ブラシ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃用ブラシに関し、たとえばトイレの便器清掃に適した清掃用ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
トイレの便器を清掃するための清掃用ブラシとして、多数のブラシ毛を具備するものが知られている(たとえば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載された清掃用ブラシは、長状の柄と、この柄の先端部に支持されたブラシ部材と、を備えている。ブラシ部材は、長矩形板状のベース部と、当該ベース部の片面から突出する多数のブラシ毛とを有する。ベース部は、多数のブラシ毛が外側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が柄の先端部を挟む状態で当該先端部に固定されている。このような構成の清掃用ブラシを使用する際、便器等の清掃対象に多数のブラシ毛を押し付けることでベース部が適宜弾性変形する。
【0003】
しかしながら、上記特許文献1に記載の清掃用ブラシにおいては、清掃対象にブラシ毛を押し付けると、湾曲状態にある板状のベース部が撓み易く当該ベース部が過度に屈曲変形する場合がある。そうすると、清掃対象にブラシ毛を適切に押し付けることができず、清掃効率の低下を招いていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】意匠登録第1493833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、トイレの便器等の清掃対象を効率よく清掃するのに適した清掃用ブラシを提供することを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】
本発明によって提供される清掃用ブラシは、長状の柄と、当該柄の先端部に取り付けられたブラシ部材と、を備え、上記ブラシ部材は、厚さ方向において互いに反対側を向く第1面および第2面を有する長矩形板状のベース部と、上記第1面から突出する多数のブラシ毛と、を有し、上記ベース部は、上記第2面が内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が上記柄の上記先端部を挟む状態で当該先端部に固定されており、上記ベース部は、上記厚さ方向において上記第2面が互いに対向する第1部および第2部と、上記長手方向の中間において上記第1部および上記第2部の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部と、を含み、上記ベース部には、上記第1部および上記第2部の少なくともいずれか一方の屈曲を抑制する屈曲抑制手段が設けられている。
【0008】
好ましい実施の形態においては、上記屈曲抑制手段は、上記第1部における上記第2面および上記第2部における上記第2面の少なくともいずれか一方に形成され、当該第2面から突出する突出部を含んで構成される。
【0009】
好ましい実施の形態においては、上記突出部は、上記ベース部の上記長手方向に沿って所定幅で延びている。
【0010】
好ましい実施の形態においては、上記突出部は、上記ベース部における上記長手方向の端部から上記中間屈曲部に向かうにつれて、上記第2面から上記厚さ方向に突出する寸法が小さくされている。
【0011】
好ましい実施の形態においては、上記突出部は、上記ベース部の短手方向に間隔を隔てて複数設けられている。
【0012】
好ましい実施の形態においては、上記突出部は、上記第1部および上記第2部の双方に設けられている。
【0013】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明に係る清掃用ブラシの第1実施形態を示す正面図である。
図2図1に示した清掃用ブラシの右側面図である。
図3図1のIII-III線に沿う部分拡大断面図である。
図4図2のIV-IV線に沿う部分拡大断面図である。
図5図2のV-V線に沿う拡大断面図である。
図6】ブラシ部材の自然状態を示す斜視図である。
図7図6のVII-VII線に沿う断面図である。
図8図1に示した清掃用ブラシの使用状態を示す図である。
図9図1に示した清掃用ブラシの使用状態を示す図である。
図10】本発明に係る清掃用ブラシの第1参考例を示す正面図である。
図11図10に示した清掃用ブラシの右側面図である。
図12図10のXII-XII線に沿う部分拡大断面図である。
図13図11のXIII-XIII線に沿う拡大断面図である。
図14図11のXIV-XIV線に沿う拡大断面図である。
図15】ブラシ部材の自然状態を示す斜視図である。
図16図15のXVI-XVI線に沿う断面図である。
図17図10に示した清掃用ブラシの使用状態を示す図である。
図18】本発明に係る清掃用ブラシの第2参考例を示す右側面である。
図19図18のXIX-XIX線に沿う拡大断面図である。
図20図18に示した清掃用ブラシの使用状態を示す図である。
図21】本発明に係る清掃用ブラシの第3参考例を示す右側面である。
図22図21に示した清掃用ブラシの図12と同様の断面図である。
図23図21に示した清掃用ブラシの使用状態を示す図であり、一部を断面図で表す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0016】
図1図5は、本発明に係る清掃用ブラシの第1実施形態を示す。本実施形態の清掃用ブラシA1は、柄1およびブラシ部材2を備える。
【0017】
図1図2に示すように、柄1は長手軸線Oxに沿って延びた長棒状とされている。柄1の中間部には、鍔部11が設けられている。鍔部11は、長手軸線Oxと直交する面内に拡がる部分である。柄1の先端部には、ブラシ部材2を取り付けるための取付部12が設けられている。取付部12の詳細については後述する。
【0018】
ブラシ部材2は、ベース部20および多数のブラシ毛24を有し、柄1の先端部(取付部12)に取り付けられている。図6図7に示すように、ベース部20は、自然状態において長矩形板状であり、厚さ方向において互いに反対を向く第1面20aおよび第2面20bを有する。第1面20aは、その全体がフラットである。ベース部20において、柄1に取り付けられる部位(長手方向の両端部)には、一対の取付部201および一対の貫通孔202が設けられている。取付部201は、第2面20bから突出しており、柄1の先端部(取付部12)の外周に沿う形状とされている。
【0019】
多数のブラシ毛24は、各々、ベース部20の第1面20aから突出している。これらブラシ毛24は、基端(ベース部20側端)から先端までの長さが略均一であり、各々、先端に向かうにつれて横断面の面積が小となる先細り状とされている。多数のブラシ毛24は、第1面21aにおいて一対の貫通孔202の周辺を除いた略全域に、満遍なく設けられている。
【0020】
図2図7に示すように、ベース部20は、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および突出部25を含む。図2図3に示すように、ベース部20は、第2面20bが内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が柄1の先端部を挟む状態で当該先端部に固定されている。このベース部20が柄1に取り付けられた状態において、当該ベース部20の厚さ方向において第2面20bが互いに対向する部位が第1部21および第2部22に相当する。中間屈曲部23は、ベース部20の長手方向の中間において第1部21および第2部22の端部どうしが繋がる部位である。
【0021】
突出部25は、第1部21および第2部22に設けられている。より具体的には、突出部25は、ベース部20の第2面20bから突出する部位であり、第1部21および第2部22それぞれの第2面20bに形成されている。図2図4に示すように、突出部25は、ベース部20の長手方向両端の取付部201に隣接しており、取付部201から中間屈曲部23側に向かって設けられている。本実施形態において、図2図4図6図7に示すように、突出部25は、ベース部20の長手方向に沿って所定幅で延びたリブ状とされている。また、突出部25は、ベース部20の短手方向(図4における左右方向)に間隔を隔てて複数設けられている。図示した例では、第1部21および第2部22それぞれにおいて、一対ずつの突出部25が間隔を隔てて設けられている。各突出部25は、ベース部20における長手方向の端部から中間屈曲部23に向かうにつれて、第2面20bからベース部20の厚さ方向に突出する寸法が小さくされている。
【0022】
上記構成のブラシ部材2は、たとえば熱可塑性エラストマーなどの樹脂材料により一体成形されたものである。ブラシ部材2の各部の寸法の一例を挙げると、ベース部20の厚さが1~2mm程度、ベース部20の長手方向の寸法が150~200mm程度、ベース部20の短手方向の寸法が40~70mm程度、ブラシ毛24の長さが10~20mm程度である。突出部25の幅方向(ベース部20の短手方向に沿う方向)の寸法が1~2mm程度、突出部25においてベース部20の長手方向に沿う長さが20~30mm程度、突出部25の突出する最大寸法(ベース部20の厚さ方向への突出高さの最大値)が5~6mm程度である。なお、ベース部20の長手方向は、図6図7において矢印で示したx方向に相当し、ベース部20の短手方向は、図6において矢印で示したy方向に相当し、ベース部20の厚さ方向は、図6図7において矢印で示したz方向に相当する。
【0023】
次に、柄1へのブラシ部材2の取り付けについて説明する。
【0024】
図1図5に示すように、ブラシ部材2は、ベース部20の第2面20bが内側を向くようにベース部20が折り曲げられ、ベース部20の長手方向の両端部が柄1の先端部を挟む状態で当該先端部に固定される。具体的には、柄1の先端部(取付部12)には長手軸線Oxと直交する方向に延びる貫通孔121が形成されており、ベース部20(ブラシ部材2)の一対の貫通孔202が上記貫通孔121と連通するようにベース部20を湾曲させる。そして、一対の抜け止めピン122を一対の貫通孔202の外側から嵌挿させる。これら一対の抜け止めピン122は、たとえば雄雌嵌合により結合されており、離脱防止が図られている。これにより、ベース部20においては、厚さ方向において第2面20bが互いに対向する第1部21および第2部22と、長手方向の中間において第1部21および第2部22の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部23と、が形成される。
【0025】
次に、本実施形態の作用について図8図9を参照して説明する。
【0026】
清掃用ブラシA1において、ベース部20には突出部25が設けられている。突出部25は、ベース部20の第2面20bから突出している。このような構成によれば、ベース部20において突出部25が形成された部分においては、外力が加わった場合に変形しにくい。このため、図8に示すように、清掃用ブラシA1を平坦な清掃対象S1に押し付けて清掃する際、ベース部20の過度な屈曲が抑制される。したがって、清掃対象S1に適度な押圧力を加えながらブラシ毛24で擦ることが可能である。突出部25は、本発明における屈曲抑制手段の一例に相当する。
【0027】
ベース部20は、第2面20bが内側を向くように折り曲げられて長手方向の両端部が柄1の先端部に固定され、第2面20bが互いに対向する第1部21および第2部22と、中間屈曲部23とが形成される。このため、ベース部20には、第1部21および第2部22が互いに離れる方向の弾性復元力が生じており、中間屈曲部23およびその周囲が円弧状に大きく膨らみ易くなる。これに対し、本実施形態では、突出部25は、ベース部20(第1部21および第2部22)において、長手方向の両端部付近から中間屈曲部23に向かって所定範囲に形成されている。このような構成によれば、ベース部20において突出部25が形成された部分においては、第1部21および第2部22が互いに離れる方向への変形が抑制され、中間屈曲部23およびその周囲の円弧状の膨らみが相対的に小さくなる。その結果、たとえば図9に示すように、トイレの便器等の清掃対象S2を清掃する際、便器縁の裏側などの比較的狭いスペースに中間屈曲部23を押し入れることができ、上記狭い部分をブラシ毛24で適切に擦ることが可能である。
【0028】
本実施形態において、突出部25は、ベース部20の長手方向に沿って所定幅で延びたリブ状である。このような構成によれば、突出部25のボリューム(体積)を小さくしながら、ベース部20において適度な屈曲抑制効果が得られる。
【0029】
突出部25は、ベース部20における長手方向の端部から中間屈曲部23に向かうにつれて第2面20bからの突出寸法が小さくされた傾斜状である。このような構成によれば、中間屈曲部23から突出部25において突出寸法が相対的に小さい部位にわたり、押圧力が加えられた場合に相対的に変形しやすい。これにより、図9に示すように入り込んだ屈曲形状の清掃対象S2においても、狭いスペースに中間屈曲部23を滑り込ませてブラシ毛24で擦ることが可能である。
【0030】
本実施形態において、ベース部20(第1部21および第2部22)には、ベース部20の短手方向に間隔を隔てて複数の突出部25が設けられている。このような構成によれば、ベース部20の屈曲抑制効果を効率よく高めることができる。
【0031】
突出部25の形状や突出部25を設ける範囲については、種々変更可能である。上記実施形態において、突出部25が第1部21および第2部22の双方に設けられた場合について説明したが、第1部21および第2部22のうちいずれか一方にのみ突出部25が設けられた構成としてもよい。上記実施形態では、突出部25の第2面20bからの突出寸法について、中間屈曲部23に向かうにつれて当該突出寸法が小さくされた傾斜状としたが、突出部25の突出寸法が一定である構成としてもよい。上記実施形態において、突出部25の形状について、突出部25の幅方向(ベース部20の短手方向)の寸法が突出部25の突出寸法よりも小さいリブ状としたが、突出部25は、幅方向の寸法が大きく、かつ突出寸法が小さい板状に形成してもよい。
【0032】
図10図14は、本発明に係る清掃用ブラシの第1参考例を示す。本参考例の清掃用ブラシA2は、柄1およびブラシ部材2を備える。
【0033】
図10図11に示すように、柄1は長手軸線Oxに沿って延びた長棒状とされている。柄1の中間部には、鍔部11が設けられている。鍔部11は、長手軸線Oxと直交する面内に拡がる部分である。柄1の先端部には、ブラシ部材2を取り付けるための取付部12が設けられている。取付部12の詳細については後述する。
【0034】
ブラシ部材2は、ベース部20および多数のブラシ毛24を有し、柄1の先端部(取付部12)に取り付けられている。図15図16に示すように、ベース部20は、自然状態において長矩形板状であり、厚さ方向において互いに反対を向く第1面20aおよび第2面20bを有する。第1面20aは、その全体がフラットである。ベース部20において、柄1に取り付けられる部位(長手方向の両端部)には、一対の取付部201および一対の貫通孔202が設けられている。取付部201は、第2面20bから突出しており、柄1の先端部(取付部12)の外周に沿う形状とされている。
【0035】
多数のブラシ毛24は、各々、ベース部20の第1面20aから突出している。これらブラシ毛24は、基端(ベース部20側端)から先端までの長さが略均一であり、各々、先端に向かうにつれて横断面の面積が小となる先細り状とされている。多数のブラシ毛24は、第1面21aにおいて一対の貫通孔202の周辺を除いた略全域に、満遍なく設けられている。
【0036】
図11図16に示すように、ベース部20は、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26を含む。図11図12に示すように、ベース部20は、第2面20bが内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が柄1の先端部を挟む状態で当該先端部に固定されている。このベース部20が柄1に取り付けられた状態において、当該ベース部20の厚さ方向において第2面20bが互いに対向する部位が第1部21および第2部22に相当する。中間屈曲部23は、ベース部20の長手方向の中間において第1部21および第2部22の端部どうしが繋がる部位である。
【0037】
連携部26は、第1部21および第2部22の間に介在している。連携部26は、第1部21および第2部22それぞれに固定または係止されている。図12図14図16に示すように、本参考例において、連携部26は、第1係合部261および第2係合部262を有する。第1係合部261は、第1部21において第2面20bから突出している。第2係合部262は、第2部22において第2面20bから突出している。本参考例の第1係合部261および第2係合部262は、互いが凹凸嵌合により一体的に連結される。具体的には、第1係合部261は、凸状であるとともに一対の突起261aを有する。第2係合部262は、凹状であるとともに一対の凹部262aを有する。第1係合部261および第2係合部262の連結時には、第1係合部261の一対の突起261aが第2係合部262の一対の凹部262aに嵌まり、第1係合部261および第2係合部262の分離が防止される。
【0038】
上記構成のブラシ部材2は、たとえば熱可塑性エラストマーなどの樹脂材料により一体成形されたものである。ブラシ部材2の各部の寸法の一例を挙げると、ベース部20の厚さが1~2mm程度、ベース部20の長手方向の寸法が150~200mm程度、ベース部20の短手方向の寸法が40~70mm程度、ブラシ毛24の長さが10~20mm程度である。なお、ベース部20の長手方向は、図15図16において矢印で示したx方向に相当し、ベース部20の短手方向は、図15において矢印で示したy方向に相当し、ベース部20の厚さ方向は、図15図16において矢印で示したz方向に相当する。
【0039】
次に、柄1へのブラシ部材2の取り付けについて説明する。
【0040】
図10図14に示すように、ブラシ部材2は、ベース部20の第2面20bが内側を向くようにベース部20が折り曲げられ、ベース部20の長手方向の両端部が柄1の先端部を挟む状態で当該先端部に固定される。具体的には、柄1の先端部(取付部12)には長手軸線Oxと直交する方向に延びる貫通孔121が形成されており、ベース部20(ブラシ部材2)の一対の貫通孔202が上記貫通孔121と連通するようにベース部20を湾曲させる。そして、一対の抜け止めピン122を一対の貫通孔202の外側から嵌挿させる。これら一対の抜け止めピン122は、たとえば雄雌嵌合により結合されており、離脱防止が図られている。これにより、ベース部20においては、厚さ方向において第2面20bが互いに対向する第1部21および第2部22と、長手方向の中間において第1部21および第2部22の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部23と、が形成される。
【0041】
次に、第1部21に配置された凸状の第1係合部261と、第2部22に配置された凹状の第2係合部262とを嵌合させる。これにより、第1係合部261および第2係合部262が一体的に連結され、第1部21と第2部22との間に介在する連携部26が形成される。ここで、図12に示すように、ベース部20において長手方向の両端部から連携部26までの距離である第1寸法L1は、中間屈曲部23から連携部26までの距離である第2寸法L2よりも小さくされている。
【0042】
次に、本参考例の作用について図17を参照して説明する。
【0043】
本参考例の清掃用ブラシA2は、図17に示すように、たとえばトイレの便器等の清掃対象S3を清掃するのに使用される。
【0044】
清掃用ブラシA2において、ベース部20には連携部26が設けられている。連携部26は、ベース部20の厚さ方向において第2面20bが互いに対向する第1部21および第2部22の間に介在しており、これら第1部21および第2部22に固定または係止される。このような構成によれば、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26が環状をなしている。清掃用ブラシA2を清掃対象S3に押し付けて清掃する際、ベース部20において連携部26よりも柄1側の部位が適宜屈曲する。その一方、上記第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域は、屈曲変形等が起こり難い。したがって、たとえば清掃対象S3における平面部分(図17において第1部21と対向する部分)に適度な押圧力を加えながらブラシ毛24で擦ることが可能である。
【0045】
また、上記のように、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域は屈曲変形等が起こり難い。このため、清掃対象S3における屈曲部分(図17において中間屈曲部23と対向する部分、たとえば便器の縁等)についても、適度な押圧力を加えながらブラシ毛24で擦ることが可能である。
【0046】
本参考例では、ベース部20の長手方向の両端部から連携部26までの距離である第1寸法L1は、中間屈曲部23から連携部26までの距離である第2寸法L2よりも小さい。このような構成によれば、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域を比較的大きく確保することができる。当該環状をなす領域は、屈曲変形等が起こり難く清掃に適した領域であるため、清掃用ブラシA2による清掃効率を高めることができる。
【0047】
本参考例において、連携部26は、第1部21において第2面20bから突出する第1係合部261と、第2部22において第2面20bから突出する第2係合部262と、を有する。これら第1係合部261および第2係合部262は、互いに嵌合させられ一体的に連結される。このような構成によれば、第1部21および第2部22の間に介在する連携部26を容易に形成することができる。
【0048】
図18図19は、本発明に係る清掃用ブラシの第2参考例を示している。なお、図18以降の図面において、上記第1参考例と同一または類似の要素には、上記第1参考例と同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
【0049】
図18図19に示した清掃用ブラシA3は、上記第1参考例の清掃用ブラシA2と比べて、連携部26の構成が異なっている。
【0050】
本参考例において、連携部26は、第1係合部261および第2係合部262を含んで構成される。第1係合部261は、第1部21において第2面20bから突出している。第2係合部262は、第2部22において第2面20bから突出している。本参考例では、図19に示すように、第1係合部261は、断面T字状の凹溝261bを含んで構成されており、ベース部20の長手方向に延びている。第2係合部262は、断面T字状の凸部262bを含んで構成されており、ベース部20の長手方向に延びている。上記凸部262bは、凹溝261bに嵌挿されている。これにより、第1係合部261および第2係合部262は、互いに係合しており、ベース部20の長手方向に沿って相対移動可能とされている。
【0051】
本参考例の清掃用ブラシA3は、図20に示すように、たとえばトイレの便器等の清掃対象S3を清掃するのに使用される。清掃用ブラシA3において、ベース部20には連携部26が設けられている。連携部26は、ベース部20の厚さ方向において第2面20bが互いに対向する第1部21および第2部22の間に介在しており、これら第1部21および第2部22に固定または係止される。このような構成によれば、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26が環状をなしている。清掃用ブラシA3を清掃対象S3に押し付けて清掃する際、ベース部20において連携部26よりも柄1側の部位が適宜屈曲する。その一方、上記第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域は、屈曲変形等が起こり難い。したがって、たとえば清掃対象S3における平面部分(図20において第1部21と対向する部分)に適度な押圧力を加えながらブラシ毛24で擦ることが可能である。
【0052】
また、上記のように、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域は屈曲変形等が起こり難い。このため、清掃対象S3における屈曲部分(図20において中間屈曲部23と対向する部分、たとえば便器の縁等)についても、適度な押圧力を加えながらブラシ毛24で擦ることが可能である。
【0053】
本参考例において、連携部26は、第1部21において第2面20bから突出する第1係合部261と、第2部22において第2面20bから突出する第2係合部262と、を有する。これら第1係合部261および第2係合部262は、互いに係合されている。このような構成によれば、第1部21および第2部22の間に介在する連携部26を容易に形成することができる。
【0054】
本参考例では、第1係合部261および第2係合部262は、ベース部20の長手方向に沿って相対移動可能である。このような構成によれば、上述のようにベース部20において連携部26よりも柄1側の部位が適宜屈曲すると、たとえば図20において右側を向く矢印で示すように、第2部22が右方にスライドする。したがって、ベース部20が屈曲する際に作用する力にスムーズに追従し、ベース部20に過度な応力が生ずるのを回避することができるので、清掃用ブラシA3の耐久性が高められる。
【0055】
図21図22は、本発明に係る清掃用ブラシの第3参考例を示している。図21図22に示した清掃用ブラシA4は、上記第1参考例の清掃用ブラシA2と比べて、連携部26の構成が異なっている。
【0056】
本参考例において、連携部26は、第1部21および第2部22に橋渡し状に配置されたピン265を含んで構成される。より具体的には、図22に示すように、たとえば第1部21にはピン用孔211が形成されており、第2部22には長孔221が形成されている。長孔221は、ベース部20の長手方向に沿って延びる。ピン265は、ピン用孔211および長孔221の双方に挿通されている。ピン265の一端部(図22の左端部)には頭部266が形成されており、頭部266が第1面20aに当接することでピン265の一端部(図22の左端部)が第1部21に係止される。ピン265の他端部(図22の右端部)には、たとえば圧入やネジ締結などの手段により係止部267が取り付けられている。これにより、ピン265の他端部(図22の右端部)が第2部22に係止される。
【0057】
本参考例では、図22に示すように、ベース部20において長手方向の両端部からピン265(連携部26)までの距離である第1寸法L1は、中間屈曲部23からピン265(連携部26)までの距離である第2寸法L2よりも小さくされている。
【0058】
本参考例の清掃用ブラシA4は、図23に示すように、たとえばトイレの便器等の清掃対象S3を清掃するのに使用される。清掃用ブラシA4において、ベース部20には連携部26が設けられている。連携部26は、ベース部20の厚さ方向において第2面20bが互いに対向する第1部21および第2部22の間に介在しており、これら第1部21および第2部22に固定または係止される。このような構成によれば、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26が環状をなしている。清掃用ブラシA4を清掃対象S3に押し付けて清掃する際、ベース部20において連携部26よりも柄1側の部位が適宜屈曲する。その一方、上記第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域は、屈曲変形等が起こり難い。したがって、たとえば清掃対象S3における平面部分(図23において第1部21と対向する部分)に適度な押圧力を加えながらブラシ毛24で擦ることが可能である。
【0059】
また、上記のように、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域は屈曲変形等が起こり難い。このため、清掃対象S3における屈曲部分(図23において中間屈曲部23と対向する部分、たとえば便器の縁等)についても、適度な押圧力を加えながらブラシ毛24で擦ることが可能である。
【0060】
本参考例では、ベース部20の長手方向の両端部からピン265(連携部26)までの距離である第1寸法L1は、中間屈曲部23からピン265(連携部26)までの距離である第2寸法L2よりも小さい。このような構成によれば、第1部21、第2部22、中間屈曲部23および連携部26により環状をなす領域を比較的大きく確保することができる。当該環状をなす領域は、屈曲変形等が起こり難く清掃に適した領域であるため、清掃用ブラシA4による清掃効率を高めることができる。
【0061】
連携部26は、第1部21および第2部22に橋渡し状に配置されたピン265を含んで構成される。本参考例において、第2部22にはベース部20の長手方向に沿って延びる長孔221が形成されている。そして、ピン265の一端部は第1部21に係止されており、ピン265の他端部は長孔221に挿通された状態で第2部22に係止されている。このような構成によれば、上述のようにベース部20において連携部26よりも柄1側の部位が適宜屈曲すると、たとえば図23において右側を向く矢印で示すように、長孔221の上記長手方向における融通の範囲で第2部22が右方にスライドする。したがって、ベース部20が屈曲する際に作用する力にスムーズに追従し、ベース部20に過度な応力が生ずるのを回避することができるので、清掃用ブラシA4の耐久性が高められる。
【0062】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係る清掃用ブラシの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
【0063】
本開示にかかる清掃用ブラシは、以下の付記に関する構成を含む。
[付記1]
長状の柄と、当該柄の先端部に取り付けられたブラシ部材と、を備え、
上記ブラシ部材は、厚さ方向において互いに反対側を向く第1面および第2面を有する長矩形板状のベース部と、上記第1面から突出する多数のブラシ毛と、を有し、
上記ベース部は、上記第2面が内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が上記柄の上記先端部を挟む状態で当該先端部に固定されており、
上記ベース部は、上記厚さ方向において上記第2面が互いに対向する第1部および第2部と、上記長手方向の中間において上記第1部および上記第2部の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部と、を含み、
上記ベース部には、上記第1部および上記第2部の少なくともいずれか一方の屈曲を抑制する屈曲抑制手段が設けられている、清掃用ブラシ。
[付記2]
上記屈曲抑制手段は、上記第1部における上記第2面および上記第2部における上記第2面の少なくともいずれか一方に形成され、当該第2面から突出する突出部を含んで構成される、付記1に記載の清掃用ブラシ。
[付記3]
長状の柄と、当該柄の先端部に取り付けられたブラシ部材と、を備え、
上記ブラシ部材は、厚さ方向において互いに反対側を向く第1面および第2面を有する長矩形板状のベース部と、上記第1面から突出する多数のブラシ毛と、を有し、
上記ベース部は、上記第2面が内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が上記柄の上記先端部を挟む状態で当該先端部に固定されており、
上記ベース部は、上記厚さ方向において上記第2面が互いに対向する第1部および第2部と、上記長手方向の中間において上記第1部および上記第2部の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部と、を含み、
上記ベース部には、上記第1部における上記第2面および上記第2部における上記第2面の少なくともいずれか一方に形成され、当該第2面から突出する突出部が設けられている、清掃用ブラシ。
[付記4]
上記突出部は、上記ベース部の上記長手方向に沿って所定幅で延びている、付記2または3に記載の清掃用ブラシ。
[付記5]
上記突出部は、上記ベース部における上記長手方向の端部から上記中間屈曲部に向かうにつれて、上記第2面から上記厚さ方向に突出する寸法が小さくされている、付記4に記載の清掃用ブラシ。
[付記6]
上記突出部は、上記ベース部の短手方向に間隔を隔てて複数設けられている、付記4または5に記載の清掃用ブラシ。
[付記7]
上記突出部は、上記第1部および上記第2部の双方に設けられている、付記2ないし6のいずれかに記載の清掃用ブラシ。
[付記8]
上記屈曲抑制手段は、上記第1部および上記第2部の間に介在し、上記第1部および上記第2部それぞれに固定または係止される連携部を含んで構成される、付記1に記載の清掃用ブラシ。
[付記9]
長状の柄と、当該柄の先端部に取り付けられたブラシ部材と、を備え、
上記ブラシ部材は、厚さ方向において互いに反対側を向く第1面および第2面を有する長矩形板状のベース部と、上記第1面から突出する多数のブラシ毛と、を有し、
上記ベース部は、上記第2面が内側を向くように折り曲げられ、かつ長手方向の両端部が上記柄の上記先端部を挟む状態で当該先端部に固定されており、
上記ベース部は、上記厚さ方向において上記第2面が互いに対向する第1部および第2部と、上記長手方向の中間において上記第1部および上記第2部の端部どうしが屈曲状に繋がる中間屈曲部と、を含み、
上記ベース部には、上記第1部および上記第2部の間に介在し、上記第1部および上記第2部それぞれに固定または係止される連携部が設けられている、清掃用ブラシ。
[付記10]
上記ベース部において、上記長手方向の両端部から上記連携部までの距離である第1寸法は、上記中間屈曲部から上記連携部までの距離である第2寸法よりも小さい、付記8または9に記載の清掃用ブラシ。
[付記11]
上記連携部は、上記第1部において上記第2面から突出する第1係合部と、上記第2部において上記第2面から突出し、上記第1係合部に嵌合させられる第2係合部と、を有する、付記8ないし10のいずれかに記載の清掃用ブラシ。
[付記12]
上記第1係合部および上記第2係合部は、上記長手方向に沿って相対移動可能である、付記11に記載の清掃用ブラシ。
[付記13]
上記連携部は、上記第1部および上記第2部に橋渡し状に配置されたピンを含んで構成される、付記8ないし10のいずれかに記載の清掃用ブラシ。
[付記14]
上記第2部には、上記長手方向に沿って延びる長孔が形成されており、
上記ピンの一端部は、上記第1部に固定または係止されており、
上記ピンの他端部は、上記長孔に挿通された状態で上記第2部に係止されている、付記13に記載の清掃用ブラシ。
【符号の説明】
【0064】
A1,A2,A3,A4 清掃用ブラシ
L1 第1寸法
L2 第2寸法
Ox 長手軸線
S1,S2,S3 清掃対象
1 柄
11 鍔部
12 取付部
121 貫通孔
122 抜け止めピン
2 ブラシ部材
20 ベース部
20a 第1面
20b 第2面
201 取付部
202 貫通孔
21 第1部
211 ピン用孔
22 第2部
221 長孔
23 中間屈曲部
24 ブラシ毛
25 突出部
26 連携部
261 第1係合部
261a 突起
261b 凹溝
262 第2係合部
262a 凹部
262b 凸部
265 ピン
266 頭部
267 係止部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23