(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089506
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】情報処理装置、決定方法および決定プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20220609BHJP
【FI】
G06Q10/06
G06Q10/06 324
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020201946
(22)【出願日】2020-12-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田口 裕介
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA07
(57)【要約】
【課題】チーム内の各メンバーがタスクの処理順を容易に決定する。
【解決手段】取得部15aが、ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する。通知部15bが、取得部15aによって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する。決定部15cが、他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、タスクの処理順序を決定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する通知部と、
前記他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、前記タスクの処理順序を決定する決定部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知部は、ユーザの属性に応じてユーザを選定し、選定した該ユーザの端末に前記要求情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、受信した投票に、該投票を行ったユーザの属性に応じて重み付けすることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記決定部は、さらに各タスクの所要時間を予測して、前記ユーザのスケジュールに該タスクを組み込むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置が実行する決定方法であって、
ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する通知工程と、
前記他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、前記タスクの処理順序を決定する決定工程と、
を含んだことを特徴とする決定方法。
【請求項6】
ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する通知ステップと、
前記他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、前記タスクの処理順序を決定する決定ステップと、
をコンピュータに実行させるための決定プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、決定方法および決定プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、チーム内でタスクを共有するソーシャルタスク管理といわれる技術が知られている。ソーシャルタスク管理では、チームメンバーが、各メンバーが設定したタスクとその進捗とをそれぞれ確認することにより、チーム内のタスクリストと進捗とを俯瞰することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2017―045187号公報
【特許文献2】特開2012-161033号公報
【特許文献3】特開2016-224671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のソーシャルタスク管理では、各メンバーがタスクの処理順を決定することが容易ではなかった。例えば、各メンバーがタスクの処理順を決定するためには、過去の経験から各タスクの重要度や必要となる稼働日数といった目安となる情報を把握している必要がある。しかし、例えばチームに新規に参入したメンバーは、このような目安となる情報を把握できない。また、既存のメンバーと相談するには、余計な稼働が増加してタスクの処理に影響を及ぼすという問題がある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、チーム内の各メンバーがタスクの処理順を容易に決定可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する取得部と、前記取得部によって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する通知部と、前記他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、前記タスクの処理順序を決定する決定部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、チーム内の各メンバーがタスクの処理順を容易に決定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、決定システムの概要を説明するための図である。
【
図2】
図2は、情報処理装置の概略構成を例示する模式図である。
【
図3】
図3は、タスクリストのデータ構成を例示する図である。
【
図4】
図4は、ユーザリストのデータ構成を例示する図である。
【
図5】
図5は、決定処理手順を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、決定プログラムを実行するコンピュータを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
【0010】
[決定システムの概要]
図1は、決定システムの概要を説明するための図である。本実施形態の情報処理装置10は、決定システム1に含まれる。
図1に示すように、情報処理装置10は、例えば、ユーザAの端末20aからタスクの処理順序の投票要求があった場合に、ユーザAのスケジュールに登録されているタスクリストを受け取る(
図1の(1))。そして、情報処理装置10は、チームのメンバー等の他のユーザ(ユーザB、ユーザC、…、ユーザX)の端末20bに投票要求を通知する(
図1の(2))。
【0011】
投票要求を通知された他のユーザの端末20bでは、他のユーザがユーザAのタスクリストを参照し、各タスクの重要度や締め切り日時等を勘案して、ユーザAのタスクの処理順序を推薦する投票を行う(
図1の(3))。情報処理装置10は、受信した投票結果を集計し、集計結果に応じてユーザAのタスクの処理順序を決定し、ユーザAの端末に通知する(
図1の(4))。これにより、ユーザAが、例えばチームへの新規参入者であって、タスクの処理順を決定するために目安となる情報を把握していなくても、タスクの処理順を容易に決定することが可能となる。
【0012】
[情報処理装置の構成]
図2は、情報処理装置の概略構成を例示する模式図である。
図2に例示するように、情報処理装置10は、パソコン等の汎用コンピュータで実現され、入力部11、出力部12、通信制御部13、記憶部14、および制御部15を備える。
【0013】
入力部11は、キーボードやマウス等の入力デバイスを用いて実現され、操作者による入力操作に対応して、制御部15に対して処理開始などの各種指示情報を入力する。出力部12は、液晶ディスプレイなどの表示装置、プリンター等の印刷装置等によって実現される。
【0014】
通信制御部13は、NIC(Network Interface Card)等で実現され、ネットワークを介したサーバ等の外部の装置と制御部15との通信を制御する。例えば、通信制御部13は、後述する決定処理を要求するユーザの端末20aや、他のユーザの端末20b等と制御部15との通信を制御する。
【0015】
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。本実施形態において、記憶部14には、例えば、後述する決定処理において生成されたタスクリスト14aや、決定処理に関与するユーザリスト14b等が記憶される。なお、記憶部14は、通信制御部13を介して制御部15と通信する構成でもよい。
【0016】
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて実現され、メモリに記憶された処理プログラムを実行する。これにより、制御部15は、
図2に例示するように、取得部15a、通知部15bおよび決定部15cとして機能する。なお、これらの機能部は、それぞれあるいは一部が異なるハードウェアに実装されてもよい。例えば、決定部15cが、取得部15aおよび通知部15bとは別の装置に実装されてもよい。また、制御部15は、その他の機能部を備えてもよい。
【0017】
取得部15aは、ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する。具体的には、まずユーザが予め、端末20aを介して、自身が処理する予定であるタスクのタスクリスト14aを記憶部14に登録する。例えば、ユーザは、各タスクとその内容、締め切り日時をタスクリスト14aに登録する。ユーザは、スケジュールが未確定であるタスクをタスクリスト14aに登録することにより、後述する決定処理の処理対象とするタスクを指定することができる。取得部15aは、例えば、ユーザによるタスクの処理順序の投票を要求する操作入力に応じて、このユーザに対応するタスクリスト14aを取得する。
【0018】
ここで、
図3は、タスクリストのデータ構成を例示する図である。
図3に示す例では、決定処理の処理対象のタスクと各タスクの内容および締め切り日時とを対応付けたタスクリスト14aが登録されている。
図3に示すタスクリスト14aには、例えば、締め切り日時が〇月×日12:00であり、タスク内容が「××に関する情報収集」であるタスクAが登録されている。
【0019】
なお、ユーザは、タスクリスト14aに上記の各タスクの締め切り日時の他に、所要時間、自身の意気込み等に応じた重要度を設定してもよい。その場合には、ユーザは、タスクリスト14aのタスクのうち、重要度が同程度でどれを優先するかを判断できないような複数のタスクを決定処理の処理対象として、取得部15aに対して指定してもよい。また、その場合には、決定処理の処理対象のタスクリスト14aを別途、ユーザあるいは取得部15aが生成し記憶部14に登録する。
【0020】
また、決定処理の処理対象のタスクリスト14aは、記憶部14に記憶される場合に限定されない。例えば、ユーザが自端末20a内で生成したタスクリスト14aを、取得部15aが取得して、後述する通知部15bに転送してもよい。その場合には、通知部15bは、他のユーザの端末20bにタスクリスト14aを転送する。
【0021】
図2の説明に戻る。通知部15bは、取得部15aによって取得されたタスクの処理順序の投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末20bに通知する。具体的には、通知部15bは、タスクリスト14aのタスクの処理順序の投票を要求するユーザを選定し、選定したユーザの端末20bに、投票の要求情報を通知する。
【0022】
例えば、通知部15bは、ユーザの属性に応じてユーザを選定し、選定した該ユーザの端末20bに投票の要求情報を通知する。例えば、通知部15bは、ユーザリスト14bを参照し、チーム内の上司、同僚、あるいは関連業務を行う他のチームのメンバー等、タスクリスト14aのタスクに関連するユーザを選定する。
【0023】
ここで、
図4は、ユーザリストのデータ構成を例示する図である。
図4に示すように、ユーザリスト14bは、ユーザとその所属とを対応付けた情報であり、予め記憶部14に登録される。
図4に示す例では、例えば、ユーザBがユーザAと同一のチームAのリーダーであることが示されている。
【0024】
通知部15bは、ユーザリスト14bを参照して、例えば、ユーザAによる投票要求に対して、関連するユーザを選定する。例えば、通知部15bは、同一のチームAのリーダーであるユーザB、同一のチームAのメンバーであるユーザC、チームAのタスクに関連するチームBのメンバーであるユーザD等を選定する。また、通知部15bは、選定した関連するユーザの端末20bに、投票の要求情報を通知する。
【0025】
投票の要求情報を受信した端末20bのユーザは、タスクリスト14aを参照し、経験から得たノウハウやチーム内でのタスクの位置づけ等、自身の把握している情報に基づいて、タスクリスト14aのタスクの処理順序を推薦する投票を、情報処理装置10に送信する。
【0026】
図2の説明に戻る。決定部15cは、他のユーザの端末20bからの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、タスクの処理順序を決定する。例えば、決定部15cは、タスクの処理順序を多数決で決定する。例えば、処理順位を1位とする投票が最多であるタスクを処理順位1位とする。また、処理順位を2位とする投票が次に多いタスクを処理順位2位とする。以下、昇順に各処理順位のタスクを多数決で決定する。
【0027】
その際に、決定部15cは、受信した投票に対して、該投票を行ったユーザの属性に応じて重み付けしてもよい。例えば、決定部15cは、ユーザリスト14bを参照し、チームのリーダー等、タスクに関連する度合いが大きいユーザの投票に、大きく重み付けを行う。これにより、決定部15cは、タスクに関連する度合いが大きいユーザの意向を汲んでタスクの処理順序を決定することが可能となる。
【0028】
決定部15cは、決定したタスクの処理順序を、投票を要求したユーザの端末20aに通知する。投票を要求したユーザは、通知されたタスクの処理順序に従ってスケジュールを決定する。
【0029】
あるいは、決定部15cは、さらに各タスクの所要時間を予測して、ユーザのスケジュールに該タスクを組み込んでもよい。例えば、決定部15cは、過去のスケジュール(タスクの処理履歴)を参照して、各タスクに類似したタスクの所要時間を用いて学習することにより、所要時間を予測する。また、決定部15cは、所要時間以上のユーザのスケジュールの空白時間に、決定した処理順序に従って各タスクを組み込む。これにより、ユーザはタスクの処理がさらに容易に可能となる。
【0030】
なお、上記のように複数のタスクの処理順序に投票する場合に限定されず、例えば、最優先するべきタスクを投票するようにしてもよい。
【0031】
また、投票の結果、同点となったタスクについては、例えば、締切日や所要時間等の他のパラメータを設定し、当該パラメータを参照して優先して処理を行うタスクを決定するようにしてもよい。これにより、例えば、締切日があれば早い順に処理を行ったり、所要時間が短い順に処理を行ったりすることが可能となる。
【0032】
また、投票結果をそのまま投票を要求したユーザに提示してもよい。その場合には、投票を要求したユーザは、投票結果を参照して処理を行うタスクを決定すればよい。
【0033】
[決定処理手順]
次に、
図5を参照して、本実施形態に係る情報処理装置10による決定処理について説明する。
図5は、決定処理手順を示すフローチャートである。
図5のフローチャートは、例えば、決定処理の開始を指示する操作入力があったタイミングで開始される。
【0034】
まず、取得部15aが、ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する(ステップS1)。例えば、取得部aは、決定処理の処理対象としてユーザに指定された、スケジュールが未確定であるタスクのタスクリスト14aを取得する。
【0035】
次に、通知部15bが、取得部15aによって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末20bに通知する(ステップS2)。例えば、通知部15bは、ユーザの属性に応じて、タスクリスト14aのタスクに関連するユーザを選定し、選定したユーザの端末20bに、タスクの処理順序の投票の要求情報を通知する。
【0036】
投票の要求情報を受信した端末20bのユーザは、タスクリスト14aを参照し、自身の把握している情報に基づき、タスクリスト14aのタスクの処理順序を推薦する投票を、情報処理装置10に送信する。
【0037】
決定部15cは、他のユーザの端末20bからの投票を受信する(ステップS3)。また、決定部15cは、受信した投票の集計結果に応じて、タスクの処理順序を決定する(ステップS4)。例えば、決定部15cは、タスクの処理順序を多数決で決定する。その際に、決定部15cは、受信した投票に、該投票を行ったユーザの属性に応じて重み付けしてもよい。
【0038】
また、決定部15cは、各タスクの所要時間を予測して、ユーザのスケジュールに該タスクを組み込む。これにより、一連の決定処理が終了する。
【0039】
以上、説明したように、上記実施形態の情報処理装置10では、取得部15aが、ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する。通知部15bが、取得部15aによって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する。決定部15cが、他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、タスクの処理順序を決定する。
【0040】
これにより、例えばチームへの新規参入者であって、タスクの処理順を決定するために目安となる情報を把握していないユーザでも、タスクの処理順を容易に決定することが可能となる。
【0041】
また、通知部15bは、ユーザの属性に応じてユーザを選定し、選定した該ユーザの端末20bに投票の要求情報を通知する。これにより、情報処理装置10は、タスクに関連するユーザの意向を汲んでタスクの処理順序を決定することが可能となる。
【0042】
また、決定部15cは、受信した投票に、該投票を行ったユーザの属性に応じて重み付けする。これにより、情報処理装置10は、タスクに関連する度合いが大きいユーザの意向を汲んでタスクの処理順序を決定することが可能となる。
【0043】
また、決定部15cは、さらに各タスクの所要時間を予測して、ユーザのスケジュールに該タスクを組み込む。これにより、ユーザは、タスクの処理がさらに容易に可能となる。
【0044】
[システム構成等]
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUやGPUおよび当該CPUやGPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0045】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0046】
[プログラム]
上記実施形態において説明した情報処理装置が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態に係る情報処理装置10が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0047】
図6は、決定プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
【0048】
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011およびRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1031に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1041に接続される。ディスクドライブ1041には、例えば、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が挿入される。シリアルポートインタフェース1050には、例えば、マウス1051およびキーボード1052が接続される。ビデオアダプタ1060には、例えば、ディスプレイ1061が接続される。
【0049】
ここで、ハードディスクドライブ1031は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093およびプログラムデータ1094を記憶する。上記実施形態で説明した各情報は、例えばハードディスクドライブ1031やメモリ1010に記憶される。
【0050】
また、決定プログラムは、例えば、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュール1093として、ハードディスクドライブ1031に記憶される。具体的には、上記実施形態で説明した情報処理装置10が実行する各処理が記述されたプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1031に記憶される。
【0051】
また、決定プログラムによる情報処理に用いられるデータは、プログラムデータ1094として、例えば、ハードディスクドライブ1031に記憶される。そして、CPU1020が、ハードディスクドライブ1031に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して、上述した各手順を実行する。
【0052】
なお、決定プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1031に記憶される場合に限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体に記憶されて、ディスクドライブ1041等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、決定プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークを介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0053】
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
10 情報処理装置
11 入力部
12 出力部
13 通信制御部
14 記憶部
15 制御部
15a 取得部
15b 通知部
15c 決定部
【手続補正書】
【提出日】2022-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する通知部と、
前記他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、前記タスクの処理順序を決定する決定部と、
を有し、
前記決定部は、受信した投票に、該投票を行ったユーザの属性に応じて重み付けすることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記通知部は、ユーザの属性に応じてユーザを選定し、選定した該ユーザの端末に前記要求情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記決定部は、さらに各タスクの所要時間を予測して、前記ユーザのスケジュールに該タスクを組み込むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
情報処理装置が実行する決定方法であって、
ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する通知工程と、
前記他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、前記タスクの処理順序を決定する決定工程と、
を含み、
前記決定工程は、受信した投票に、該投票を行ったユーザの属性に応じて重み付けすることを特徴とする決定方法。
【請求項5】
ユーザのスケジュールに登録されたタスクを取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得されたタスクの処理順序を決める投票を要求する要求情報を、他のユーザの端末に通知する通知ステップと、
前記他のユーザの端末からの投票を受信し、該投票の集計結果に応じて、前記タスクの処理順序を決定する決定ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記決定ステップは、受信した投票に、該投票を行ったユーザの属性に応じて重み付けすることを特徴とする決定プログラム。