(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089541
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】情報入出力支援装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20220609BHJP
G06Q 50/16 20120101ALI20220609BHJP
【FI】
G06F3/0481
G06Q50/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020202003
(22)【出願日】2020-12-04
(71)【出願人】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】熊切 杏里
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555AA30
5E555BA02
5E555BA05
5E555BA06
5E555BB02
5E555BB05
5E555BB06
5E555BC17
5E555CA02
5E555CB05
5E555CB33
5E555CB42
5E555CC04
5E555DB04
5E555DB11
5E555DC05
5E555DC09
5E555DC27
5E555DC32
5E555EA14
5E555FA00
5L049CC27
(57)【要約】
【課題】予め定められた規則で要求される情報の取得に関わるユーザの負担を軽減する技術を提供すること。
【解決手段】予め定められた規則で要求される情報の取得に必要な情報である必要情報の入力又は選択を促す催促画像を表示する表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記催促画像ごとに予め定められた条件であって必要情報の入力又は選択に関する予め定められた条件である縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、前記表示部に、前記縮小条件を満たす催促画像である縮小前画像が示す情報の少なくとも一部を示す画像であって前記縮小前画像よりも小さなサイズの画像である縮小画像を表示させる処理である画像縮小処理と、前記縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、前記表示部に、前記縮小前画像とは異なる催促画像を表示させる追加表示処理と、を実行する、情報入出力支援装置。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた規則で要求される情報の取得に必要な情報である必要情報の入力又は選択を促す催促画像を表示する表示部と、
前記表示部の表示を制御する表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記催促画像ごとに予め定められた条件であって必要情報の入力又は選択に関する予め定められた条件である縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、前記表示部に、前記縮小条件を満たす催促画像である縮小前画像が示す情報の少なくとも一部を示す画像であって前記縮小前画像よりも小さなサイズの画像である縮小画像を表示させる処理である画像縮小処理と、
前記縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、前記表示部に、前記縮小前画像とは異なる催促画像を表示させる追加表示処理と、
を実行する、
情報入出力支援装置。
【請求項2】
前記追加表示処理で表示される催促画像であって前記縮小前画像とは異なる催促画像は、前記予め定められた規則に基づいて事前に定められた前記必要情報の入力又は選択の順番に関する規則である順番規則にしたがう催促画像である、
請求項1に記載の情報入出力支援装置。
【請求項3】
前記必要情報の入力を受け付ける入力部、
をさらに備える、
請求項1又は2に記載の情報入出力支援装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記催促画像の前記表示部における表示位置を変更する表示位置変更処理、を実行する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報入出力支援装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記表示部において、前記催促画像の少なくとも一部と前記表示部が表示する他の画像の少なくとも一部とが重畳する重畳領域が存在する場合、前記重畳領域における前記催促画像と前記他の画像との少なくとも一方の透過度について、前記重畳領域が存在する前の透過度よりも高い所定の透過度で表示する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報入出力支援装置。
【請求項6】
予め定められた規則は、建築物の設計に関する規則である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報入出力支援装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか一項に記載の情報入出力支援装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報入出力支援装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
建築物の建築や修繕は、耐震性能や建築物のエネルギーの消費性能や居室の採光及び換気の性能等の建築物の性能について、建築基準法や建築物省エネ法等の建築に関するさまざまな規則を満たすように行われる必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのため設計者は設計対象の建築物に使用する材質や各部屋の広さ等の設計時に設定可能なパラメータをさまざまに変化させながら試行錯誤を繰り返して設計を行う必要がある。
【0005】
ところで、試行錯誤が多くなる理由はさまざまな規則を満たすように建築物が設計されなければならないからではあるが、試行錯誤が多くなる理由は単に規則の数が多いだけが理由ではない。試行錯誤が多くなる理由には、建築に関する規則が有する特性に起因する理由がある。具体的にその理由は、建築に関する規則の多くは特定の条件が満たされた場合にのみ課せられる条件を多く含むという理由である。すなわち、建築に関する規則の多くは条件の複雑な階層構造を有する場合が多いという理由である。
【0006】
建築に関する規則が条件の複雑な階層構造を有するため、上位の条件について他の条件と競合しない条件を選択したとしても、その結果課せられる下位の条件が他の条件と競合してしまう場合がある。そのため設計に際しては設計者の負担が大きい場合があった。
【0007】
また、このことは設計だけに限らず、予め定められた規則で要求される情報を取得する作業について共通する課題であった。
【0008】
上記事情に鑑み、本発明は、予め定められた規則で要求される情報の取得に関わるユーザの負担を軽減する技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、予め定められた規則で要求される情報の取得に必要な情報である必要情報の入力又は選択を促す催促画像を表示する表示部と、前記表示部の表示を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記催促画像ごとに予め定められた条件であって必要情報の入力又は選択に関する予め定められた条件である縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、前記表示部に、前記縮小条件を満たす催促画像である縮小前画像が示す情報の少なくとも一部を示す画像であって前記縮小前画像よりも小さなサイズの画像である縮小画像を表示させる処理である画像縮小処理と、前記縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、前記表示部に、前記縮小前画像とは異なる催促画像を表示させる追加表示処理と、を実行する、情報入出力支援装置である。
【0010】
本発明の一態様は、上記の情報入出力支援装置であって、前記追加表示処理で表示される催促画像であって前記縮小前画像とは異なる催促画像は、前記予め定められた規則に基づいて事前に定められた前記必要情報の入力又は選択の順番に関する規則である順番規則にしたがう催促画像である。
【0011】
本発明の一態様は、上記の情報入出力支援装置であって、前記必要情報の入力を受け付ける入力部、をさらに備える。
【0012】
本発明の一態様は、上記の情報入出力支援装置であって、前記表示制御部は、前記催促画像の前記表示部における表示位置を変更する表示位置変更処理、を実行する。
【0013】
本発明の一態様は、上記の情報入出力支援装置であって、前記表示制御部は、前記表示部において、前記催促画像の少なくとも一部と前記表示部が表示する他の画像の少なくとも一部とが重畳する重畳領域が存在する場合、前記重畳領域における前記催促画像と前記他の画像との少なくとも一方の透過度について、前記重畳領域が存在する前の透過度よりも高い所定の透過度で表示する。
【0014】
本発明の一態様は、上記の情報入出力支援装置であって、予め定められた規則は、建築物の設計に関する規則である。
【0015】
本発明の一態様は、上記の情報入出力支援装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明により、予め定められた規則で要求される情報の取得に関わるユーザの負担を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第1の説明図。
【
図2】実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第2の説明図。
【
図3】実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第3の説明図。
【
図4】実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第4の説明図。
【
図5】実施形態の情報入出力支援装置1のハードウェアの構成の一例を示す図。
【
図6】実施形態における制御部11の機能構成の一例を示す図。
【
図7】実施形態の情報入出力支援装置1が実行する処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施形態)
図1は、実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第1の説明図である。情報入出力支援装置1は、ユーザによる情報の処理の実行を支援する。情報入出力支援装置1は、例えば予め定められた規則で要求される情報を得る処理のユーザによる実行を支援する。予め定められた規則は、例えば条件の階層構造を有する規則である。条件の階層構造を有する規則とは、特定の条件が満たされた場合にのみ課せられる条件を含む規則である。
【0019】
条件の階層構造を有する規則は、例えば設計規則である。設計規則は、建築基準法や建築物省エネ法等の建築物の設計に関する規則を意味する。条件の階層構造を有する規則が設計規則である場合、ユーザの実行する情報の処理は建築物の設計である。そこで以下説明の簡単のため、ユーザの実行する情報の処理が、ユーザによる建築又は修繕の対象の建築物(以下「設計対象」という。)の設計である場合を例に情報入出力支援装置1を説明する。
【0020】
ただし、情報入出力支援装置1は必ずしもユーザの実行する情報の処理が建築物の設計である場合だけにユーザによる情報の処理の実行を支援可能なわけではない。情報入出力支援装置1は、ユーザが情報入出力支援装置1を用いなくても実行可能な情報の処理であれば、他の情報の処理の実行についてもユーザを支援することができる。なお、ユーザの実行する情報の処理が建築物の設計である場合、ユーザは例えば設計者である。
【0021】
上述したように情報入出力支援装置1は建築物の設計に関する情報の処理についてユーザを支援する装置に限定されない。すなわち、情報入出力支援装置1は情報の処理についてユーザを支援する装置であって、情報入出力支援装置1が支援する情報の処理の種類は必ずしも建築物の設計に関する情報の処理でなくてもよい。しかしながら、建築物の建築又は修繕では、設計図に基づいた建築物の組み立てに要する金銭的又は時間的なコストが大きい。具体的には、組み立てにおいて生じる建築用の部材の調達の費用や大工の費用が大きく、さらに、建築に要する時間も数か月等の長期にわたることが多い。そしてこれらのコスト自体やこれらのコストの支払い主に対する責任は、情報入出力支援装置1のユーザが一部又は全部を負担する場合が多い。そのため、情報入出力支援装置1が建築物の設計に関する情報の処理についてユーザを支援し建築物の設計の誤りが生じる可能性を軽減することは、情報入出力支援装置1が他の情報の処理についてユーザを支援する場合よりもユーザの負担を軽減する効果が大きい。情報入出力支援装置1が建築物の設計に関する情報の処理についてユーザを支援することが可能であるのは、例えば予め定められた規則が設計規則である場合である。したがって、予め定められた規則が設計規則であることは、予め定められた規則が設計規則以外の他の規則である場合よりもユーザの負担を軽減することができる。
【0022】
情報入出力支援装置1は、ユーザによる設計対象の設計を支援する。具体的には情報入出力支援装置1は、設計に際し、設計規則を満たすように各種の設計情報を入力又は選択する順番についてユーザが迷う頻度又は時間を減らす。設計情報は、設計対象に関する情報であって建築基準法や建築物省エネ法等の建築に関する規則で要求される物理量の算出に必要な情報である。そのため設計情報の具体例は、例えば設計対象の敷地面積や、建物面積や、階数や、窓の数である。
【0023】
より具体的には情報入出力支援装置1は情報を表示する表示部101を備え、設計情報の入力又は選択を促す画像を、画像表示規則にしたがって表示部101に表示する。情報入出力支援装置1は、画像表規則にしたがって表示部101に設計情報の入力又は選択を促す画像を表示することで、ユーザが設計情報を入力又は選択する順番について迷う頻度又は時間を減らす。画像表示規則は、画像の表示の順番に関する規則である。
【0024】
図1は、情報入出力支援装置1が表示部101に表示する画面の一例として画面H101を示す。画面H101には、領域A1-1、領域A1-2、領域A1-3及び領域A1-4を内包する領域A1が存在する。
【0025】
領域A1-1は、設計対象の仕様年度について選択肢を表示する領域である。領域A1-1において“仕様年度1”及び“仕様年度2”それぞれは仕様年度を示す選択肢の一例である。領域A1-1は、設計対象の仕様年度について選択肢の1つが選択された場合に、選択の結果を表示する。選択された選択肢の内容は設計情報の一例である。
【0026】
なお、選択肢を表示するとは、具体的には、選択肢の内容を示す画像をユーザが選択可能な状態で表示することを意味する。ユーザはマウスやタッチパネル等の入力端末を操作することで選択肢の画像を選択する。選択肢の画像を選択することが選択肢を選択することである。
【0027】
領域A1-2は、設計対象の躯体について選択肢を表示する領域である。領域A1-2において“躯体タイプ1”及び“躯体タイプ2”それぞれは躯体を示す選択肢の一例である。領域A1-2は、設計対象の躯体について選択肢の1つが選択された場合に、選択の結果を表示する。選択された選択肢の内容は設計情報の一例である。
【0028】
領域A1-3は、設計対象の階高について選択肢を表示する領域である。領域A1-3において“標準”、“階高UP”及び“階高DOWN”それぞれは階高を示す選択肢の一例である。領域A1-3は、設計対象の階高について選択肢の1つが選択された場合に、選択の結果を表示する。選択された選択肢の内容は設計情報の一例である。
【0029】
領域A1-4は、設計対象の仕様年度、躯体及び階高について選択された内容に決定することを示す選択肢と決定しないことを示す選択肢とを表示する領域である。領域A1-4の画像において“次へ進む”は、設計対象の仕様年度、躯体及び階高について選択された選択肢の内容で決定するという選択肢を示す。領域A1-4において“Step1をクリア”は、設計対象の仕様年度、躯体及び階高について選択を解除することを示す。選択を解除するとは、選択を最初からやり直すための選択受付状態に戻すことを意味する。なお、選択受付状態とは、領域A1-4における設計対象の仕様年度、躯体及び階高についての選択肢等の選択肢について選択が行われていない状態を意味する。
【0030】
表示部101には、設計対象の仕様年度、躯体及び階高について選択された内容が表示される。すなわち、表示部101は入力又は選択された設計情報を表示する。
【0031】
図2は、実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第2の説明図である。より具体的には、
図2は、情報入出力支援装置1が表示部101に表示する画面の一例として画面H102を示す図である。画面H102は、画面H101において“次へ進む”が選択された場合に画面H101に代えて表示部101に表示される。画面H102には、領域A1´と領域A2とが存在する。
【0032】
領域A1´は、領域A1に表示されていた画像の縮小画像を表示する。縮小画像は、縮小前の画像である縮小前画像よりも小さいサイズの画像であって、縮小前画像の情報の少なくとも1部を示す画像である。そのため、領域A1´に表示される画像に対する縮小前画像は、領域A1に表示されていた画像である。領域A2は、領域2-1、領域A2-2、領域A2-3及び領域A2-4を内包する領域である。
【0033】
領域A2-1は、設計対象の用途地域について選択催促画像を表示する領域である。選択催促画像は、予め定められた選択肢のうちの1つを選択することを促す画像である。領域A2-1は、設計対象の用途地域を示す情報が入力された場合に入力された情報が示す用途地域を表示する。入力された情報は設計情報の一例である。
【0034】
領域A2-2は、設計対象の建物階数と検討階との入力を促す画像を表示する領域である。領域A2-2は、設計対象の建物階数と検討階とが入力された場合に入力された建物階数と検討階とを表示する。なお、検討階とは建築基準法で定められた採光計を検討する階である。入力された建物階数と検討階とは設計情報の一例である。
【0035】
領域A2-3は、設計対象の建物タイプについて選択催促画像を表示する領域である。領域A2-3は、設計対象の建物タイプを示す情報が選択された場合に選択された情報が示す建物タイプを表示する。なお、建物タイプとは建物の種類を示す。建物の種類は例えば戸建てタイプである。建物の種類は例えばメゾンタイプである。選択された情報は設計情報の一例である。
【0036】
領域A2-4は、設計対象の用途地域、建物階数、検討階及び建物タイプについて選択又は入力された内容に決定することを示す選択肢と決定しないことを示す選択肢とを表示する領域である。領域A2-4の画像において“次へ進む”は、設計対象の用途地域、建物階数、検討階及び建物タイプについて選択又は入力された内容に決定するという選択肢を示す。領域A2-4の画像において“STEP2をクリア”は、設計対象の用途地域、建物階数、検討階及び建物タイプについて選択又は入力された内容には決定しないという選択肢を示す。
【0037】
表示部101には、設計対象の用途地域、建物階数、検討階及び建物タイプについて選択又は入力された内容が表示される。すなわち、表示部101は入力又は選択された設計情報を表示する。
【0038】
図3は、実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第3の説明図である。より具体的には、
図3は、情報入出力支援装置1が表示部101に表示する画面の一例として画面H103を示す図である。画面H103は、画面H102において“次へ進む”が選択された場合に画面H102に代えて表示部101に表示される。画面H103には、領域A1´と領域A2´と領域3とが存在する。
【0039】
領域A1´は、領域A1に表示されていた画像の縮小画像を表示する。領域A2´は、領域A2に表示されていた画像の縮小画像を表示する。領域A3は、領域3-1、領域A3-2、領域A3-3及び領域A3-4を内包する領域である。
【0040】
領域A3-1は、設計対象の境界かからの通り芯までの距離と帖数との入力を促す画像を表示する領域である。入力された境界かからの通り芯までの距離と帖数とは設計情報の一例である。
【0041】
領域A3-2は、設計対象の開口パネルの窓種類と巾と高さとの入力を促す画像を表示する領域である。入力された開口パネルの窓種類と巾と高さとは設計情報の一例である。
【0042】
領域A3-3は、上階条件の入力を促す画像を表示する領域である。さらに領域A3-3は、設計対象の上階の情報を設計対象の模型を表す図とともに表示する領域でもある。
図3における画像G1は、設計対象の模型を表す図の一例である。入力された上階条件は設計情報の一例である。
【0043】
領域A3-4は、
図3の画面で入力又は選択された全ての設計値の消去する選択肢を表示する。そのため、領域A3-4の選択肢が選択された場合、領域A3が示す内容について設計値の入力又は選択が行われていない画像が表示される。
【0044】
表示部101には、設計対象の境界かからの通り芯までの距離と、帖数と、開口パネルの窓種類と、巾と高さと、上階条件と、について選択又は入力された内容が表示される。すなわち、表示部101は入力又は選択された設計情報を表示する。
【0045】
図4は、実施形態の情報入出力支援装置1の概要を説明する第4の説明図である。より具体的には、
図4は、情報入出力支援装置1が表示部101に表示する画面の一例として画面H104を示す図である。
【0046】
画面H104は、画面H103において領域A3に表示されていた画像(以下「A3画像」という。)の表示部101における表示の位置が変更された結果の一例である。より具体的には、A3画像のサイズは不変のまま、A3画像の一部が領域A1´又は領域A2´の画像に重畳されるようにA3画像の表示位置が画面H103における位置の位置から変更された結果が画面H104である。なお、表示位置とは、画像が表示される表示部101内の位置を意味する。
【0047】
画面H104において、領域A1´又は領域A2´の画像は画面H103よりも高い透明度の画像である。そのため、領域A1´又は領域A2´の画像とA3画像とが重畳された領域では、A3画像も視認可能に表示部101に表示されている。以下、2つの画像が重畳されて表示される領域を重畳領域という。
【0048】
領域A1´及び領域A2´の画像とA3画像との重畳領域においては、領域A1´及び領域A2´の画像の方がA3画像よりも透明度が低い。そのため、表示部101が表示する画面を見るユーザにとっては、重畳領域の領域A1´及び領域A2´の画像の方が重畳領域のA3画像よりも視認しやすい画像である。
【0049】
<画像H103から画像H104への変更において実行される処理についての説明>
ここで画面H103から画面H104への変更において実行される処理について説明する。具体的には表示位置変更処理と透過処理とについて説明する。
【0050】
表示位置変更処理は、表示位置の変更の対象となる画像(以下「表示位置変更対象」という。)の表示位置を変更する。A3画像は表示位置変更対象の一例である。なお、表示位置変更対象の表示位置の変更とは、表示位置変更対象の中心等の表示位置変更対象の予め定められた所定の位置の、表示部101内の位置(すなわち表示位置)の変更を意味する。
【0051】
透過処理は、画像重畳が生じた場合に、重畳領域における表示位置変更対象と重畳領域における他の画像との少なくとも一方の透過度について、画像重畳が生じる前の透過度よりも高い所定の透過度で表示する処理である。画像重畳は、表示位置変更対象の少なくとも一部が他の画像の少なくとも一部に重畳することを意味する。重畳領域とは、表示部101内の領域であって、表示位置変更対象と他の画像とが重なる領域である。
図4における領域C1は重畳領域の一例である。
【0052】
画面H104は画像重畳の一例を示す画面である。より具体的には、画面H104において領域A1´及び領域A2´の画像とA3画像との重なりが生じていることは、画像重畳の一例である。また、重畳領域の一例は、画面H104における領域A1´及び領域A2´の画像とA3画像との重なりが起きている領域である。
【0053】
<表示位置変更処理のより詳細な説明>
表示位置変更処理についてより詳細に説明する。表示位置変更処理は、ユーザが表示位置変更対象を指示した後に、ユーザがマウスやタッチパネル等の所定の入力端末を用いて表示位置変更処理の実行を指示する所定の操作を行った場合に実行される。表示位置変更処理の実行を指示する操作であって入力端末を用いた所定の操作の一例は、例えば画面H103において、ユーザがマウスのスクロールボタンを回す操作である。具体的な他の一例としては、例えば画面H103においてタッチパネル上でユーザが指のスライドを行う操作である。
【0054】
表示位置変更処理の実行の指示に際してユーザは、表示位置変更対象の表示位置の移動の方向と移動の量とを指示してもよい。表示位置変更対象の表示位置の移動の方向と移動の量とは、例えばユーザがマウスのスクロールボタンを回す方向と回す量とによってユーザに指示される。表示位置変更対象の表示位置の移動の方向と移動の量とは、例えばタッチパネル上のユーザの指のスライドの方向と量とによって指示されてもよい。
【0055】
上述したように表示位置変更処理の実行前にユーザは表示位置変更対象を指示する。指示のためのユーザによる入力端末の操作は、表示位置変更対象を指示する操作として予め定められた操作であればどのような操作であってもよい。表示位置変更対象を指示する操作は、例えば表示部101が映し出す表示位置対象画面を選択する入力端末の操作である。以下、ユーザによる表示位置変更対象を指示する入力端末の操作を、表示位置変更対象指示操作という。
【0056】
ところで、
図3では画面H103にA3画像の全てが表示されている。また画面H104にもA3画像の全てが表示されている。すなわち、表示位置変更対象の全てが画面H103においても画面H104においても表示されている。
【0057】
しかしながら、表示位置変更対象の全てが必ずしも画面に表示される必要は無い。例えば、表示位置変更対象のサイズが表示部101のサイズよりも大きな画像である場合、表示部101は表示位置変更対象の一部しか表示することはできない。
【0058】
このような場合、表示位置変更処理を実行し表示位置変更対象の表示位置が変更されれば、表示位置変更対象の一部であって表示位置変更処理の実行前には表示されていなかった一部が表示される。その結果、ユーザは表示位置変更対象の一部であって表示位置変更処理の実行前には視認できなかった一部を視認することができる。
【0059】
このように表示位置変更処理の実行により情報入出力支援装置1はユーザが指示した画像について、ユーザがより一層視認しやすい方法で表示することができる。
【0060】
また、このように透過処理の実行により、情報入出力支援装置1は既にユーザが入力又は選択済みの情報を画面に表示させつつ、情報の入力又は選択を促す画像を表示部101のサイズに略同一の程度の大きさで表示することができる。そのため、透過処理を実行する情報入出力支援装置1はユーザが指示した画像について、ユーザがより一層視認しやすい方法で表示することができる。
【0061】
なお
図1~
図4の画面それぞれは、建築基準法に定められた採光計算に必要な設計情報のユーザによる入力又は選択を情報入出力支援装置1が支援する際に、表示部101に表示される画面の一例である。
【0062】
また
図1~
図4が示すように、情報入出力支援装置1は各画面において入力又は選択された内容を全て消去する選択肢を表示する。そのため、情報入出力支援装置1は、入力又は選択した内容のやり直しに要するユーザの時間を短縮することができる。
【0063】
図5は、実施形態の情報入出力支援装置1のハードウェアの構成の一例を示す図である。情報入出力支援装置1は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ91とメモリ92とを備える制御部11を備え、情報入出力支援プログラムを実行する。情報入出力支援プログラムは情報入出力支援装置1が備える各機能部の動作を制御するプログラムである。情報入出力支援装置1は、情報入出力支援プログラムの実行によってユーザインタフェース10、制御部11及び記憶部12を備える装置として機能する。
【0064】
より具体的には、情報入出力支援装置1は、プロセッサ91が記憶部12に記憶されている入出力支援プログラムを読み出し、読み出した入出力支援プログラムをメモリ92に記憶させる。プロセッサ91が、メモリ92に記憶させた入出力支援プログラムを実行することによって、情報入出力支援装置1は、ユーザインタフェース10、制御部11及び記憶部12を備える装置として機能する。
【0065】
ユーザインタフェース10は、表示部101と入力部102とを備える。表示部101は、各種情報を表示する。表示部101は、例えばCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を含んで構成される。表示部101は、これらの表示装置を情報入出力支援装置に接続するインタフェースとして構成されてもよい。
【0066】
入力部102は、マウスやキーボード、タッチパネル等の入力端末を含んで構成される。入力部102は、これらの入力端末を情報入出力支援装置1に接続するインタフェースとして構成されてもよい。入力部102は、情報入出力支援装置1に対する各種情報の入力を受け付ける。各種情報は、入力端末がどのように操作されたかを示す情報(以下「入力端末操作情報」という。)である。
【0067】
入力端末操作情報は、例えば設計情報を示す。入力端末操作情報は、例えば設計情報の選択の結果を示す。このように、ユーザによる入力端末の操作によって設計情報が入力部102に入力される。入力端末操作情報は、例えば表示位置変更対象指示操作を示してもよい。入力端末操作情報は、例えば、表示位置変更処理の実行を指示する操作を示してもよい。
【0068】
なお、表示部101と入力部102とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。
【0069】
制御部11は、情報入出力支援装置1が備える各機能部の動作を制御する。制御部11は、例えば表示部101の動作を制御する。制御部11は、例えば記憶部12に設計情報を記録する。
【0070】
記憶部12は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの非一時的コンピュータ読み出し可能な記憶媒体装置を用いて構成される。記憶部12は情報入出力支援装置1に関する各種情報を記憶する。記憶部12は、例えば入出力支援プログラムを予め記憶する。
【0071】
記憶部12は、例えば予め、表示部101のサイズを示す情報(以下「表示部サイズ情報」という。)を記憶する。記憶部12は、例えば予め、表示部101上の各位置の座標(以下「表示座標情報」という。)を記憶する。
【0072】
記憶部12は、例えば予め、入力端末操作情報と制御部11が実行する処理との対応関係を示す情報(以下「操作依存処理情報」という。)を記憶する。
【0073】
操作依存処理情報の一例は、例えば設計情報表示処理を示す情報である。設計情報表示処理は、設計情報の入力又は選択を実行する予め定められた操作が入力端末に対して行われた場合に入力又は選択された設計情報を表示部101に表示させる処理である。
【0074】
操作依存処理情報の一例は、例えばアクティブ情報記録処理を示す情報である。アクティブ情報処理は、表示部101に表示中の選択肢又は画像を選択する予め定められた操作が入力端末に対して行われた場合に選択された選択肢又は画像が選択中であることを記憶部12に記録する処理である。そのため、表示位置変更対象指示操作は、アクティブ情報記録処理の実行を指示する操作であって、表示位置変更対象が選択中であることを記憶部12に記録することを指示する操作である。
【0075】
操作依存処理情報の一例は、例えばスクロール操作情報である。スクロール操作情報は、表示位置変更対象に対する表示位置変更処理の実行を制御部11に指示する入力端末の操作を示す情報である。
【0076】
記憶部12は、例えば予め、表示部101に表示され得る各画像(以下「候補画像」という。)に関する情報である候補画像関連情報を記憶する。領域A1の画像と、領域A2の画像と、領域A1´の画像と、領域A2´の画像と、A3画像とはいずれも候補画像の一例である。候補画像関連情報は、候補画像のサイズを示す情報を含む。候補画像関連情報は、表示位置変更処理が実行される前の候補画像の表示部101上の表示の位置を示す情報を含む。
【0077】
図6は、実施形態における制御部11の機能構成の一例を示す図である。制御部11は、表示制御部111及び記録部112を備える。
【0078】
表示制御部111は、記録部112に記録された表示部サイズ情報、表示座標情報、操作依存処理情報及び候補画像関連情報に少なくとも基づき、表示部101の表示を制御する。例えば、入力部102に入力された入力端末の操作を示す情報に基づき、操作依存処理情報、表示部サイズ情報及び表示座標情報を参照して、操作依存処理情報が示す処理を実行する。
【0079】
表示制御部111は、表示部101の表示を制御する処理として、例えば画像縮小処理と、追加表示処理と、透過処理とを実行する。
【0080】
画像縮小処理は、縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、表示部101に、縮小条件を満たす縮小前画像の縮小画像を表示させる処理である。縮小条件は、設計催促画像ごとに予め定められた条件であって設計情報の入力又は選択に関する予め定められた条件である。設計催促画像は、設計規則で要求される情報の取得に必要な設計情報の入力又は選択を促す画像である。
図1における領域A1の画像や、選択催促画像や、A3画像は、いずれも設計催促画像の一例である。
図1における“次へ進む”という選択肢が選択されるという条件や、
図2における“次へ進む”という選択肢が選択されるという条件は、縮小条件の一例である。
【0081】
追加表示処理は、縮小条件が満たされた場合に実行される処理であって、表示部101に、縮小前画像とは異なる設計催促画像を表示させる処理である。
【0082】
記録部112は、各種情報を記憶部12に記録する。
【0083】
図7は、実施形態の情報入出力支援装置1が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。情報入出力支援装置1では、
図7に示す処理の流れが所定の終了条件が満たされるまで繰り返される。所定の終了条件は、例えば予め定められた規則で要求される情報が得られたとユーザが判断した場合である。
【0084】
表示制御部111が、表示部101に画像表示規則にしたがう候補画像の1つを表示させる(ステップS101)。ステップS101で表示された画像の内容に応じた入力端末の操作がユーザにより実行される(ステップS102)。ステップS102の処理により、入力部102が入力端末操作情報を取得する。次に、ステップS102の処理により得られた入力端末操作情報にしたがい表示制御部111は、表示部101の表示する画面を更新する(ステップS103)。
【0085】
画面の更新の一例は、例えば画像H101から画像H102への更新である。画面の更新の一例は、例えば画像H103から画像H104への更新である。画面の更新の一例は、例えば画像H104から画像H101への更新である。したがって、ステップS103では、例えば画像縮小処理が実行される。またステップS103では、例えば追加表示処理が実行されてもよい。またステップS103では、例えば、透過処理が実行されてもよい。
【0086】
このように構成された実施形態の情報入出力支援装置1は、縮小画像を表示部101に表示させる表示制御部111を備える。縮小画像が表示されるため、ユーザはこれまでの入力又は選択の結果を視認しやすくなる。またこれまでの入力又は選択の結果を示す画面が縮小画像であるために、表示制御部111は、これから入力すべき画像を大きく表示部101に表示することができる。その結果ユーザはこれから入力又は選択する内容を視認しやすくなる。そのため、情報入出力支援装置1は予め定められた規則で要求される情報の取得に関わるユーザの負担を軽減することができる。
【0087】
このように構成された実施形態の情報入出力支援装置1が備える入力部102には、入力端末操作情報が入力される。その結果、表示制御部111は、入力部102に入力された入力端末操作情報に基づいて表示部101の表示する画像を制御することができる。入力端末操作情報はユーザによる入力端末の操作の内容を示すため、情報入出力支援装置1が入力部102を備えることで情報入出力支援装置1は、ユーザに情報をより視認しやすくすることができる。
【0088】
(変形例)
なお、表示制御部111は表示部101の向きが回転した場合に、回転に応じた予め定められた向きに、回転前の画像を表示してもよい。このような場合、回転後の画像の縦と横との長さは回転に応じた長さであって予め定められた長さに調整されてもよい。
【0089】
なお、
図1に示すように、領域A1-1の選択肢が選択されていない状況では、領域A1-2は領域A1-1よりも薄く表示されている。このように表示制御部111は、表示部101が表示する1つの画面内においても、情報の入力又は選択の順番を示す表示を行ってもよい。
【0090】
なお、表示制御部111は、そこまでの入力又は選択の結果を示す画像において、予め定められた規則で要求される情報が得られる確率を上げる画面の表示を促す選択肢を表示部101に表示させてもよい。例えば、採光計算の場合、窓の数を増やすことや窓のサイズを大きくすることは、設計規則を満たす確率を上げることができる。
【0091】
そのため、表示制御部111は、例えば、窓の数を増やすことや窓のサイズを大きくすることを促す選択肢を表示部101に表示させてもよい。このような場合、窓の数を増やすことや窓のサイズを大きくすることを促す選択肢が表示されると、表示制御部111は、窓に関する情報を入力又は選択する画像を表示する。
【0092】
このように、予め定められた規則で要求される情報が得られる確率を上げる画面の表示を促す選択肢が表示されることで、ユーザは予め定められた規則で要求される情報が得られる方法を模索する時間を減らすことができる。そのため、予め定められた規則で要求される情報が得られる確率を上げる画面の表示を促す選択肢を表示する情報入出力支援装置1は、予め定められた規則で要求される情報の取得に関わるユーザの負担を軽減することができる。
【0093】
なお、表示制御部111は、計算の過程を示す情報を表示部101に表示させてもよい。計算の過程が示されるため、計算の過程を示す情報入出力支援装置1は、ユーザの負担を軽減することができる。
【0094】
また、表示制御部111は、計算結果が条件を満たすために最低限満たすべき数値の範囲を表示してもよい。計算結果が条件を満たすために最低限満たすべき数値の範囲を表示する情報入出力支援装置1は、計算結果が条件を満たすために最低限満たすべき数値の範囲を表示するためユーザが試行錯誤する時間を減らすことができる。そのため、計算結果が条件を満たすために最低限満たすべき数値の範囲を表示する情報入出力支援装置1は、予め定められた規則で要求される情報の取得に関わるユーザの負担を軽減することができる。
【0095】
なお表示制御部111は、ユーザによる入力端末の操作に応じて、表示部101の表示中の画像を取得し、取得した画像を記録部112によって記憶部12に記録させてもよい。このような場合、画像が保存されるため、ユーザは後々、処理の履歴を確認しやすくなり、次回以降の処理の実行に際して試行錯誤の負担を軽減することができる。そのため、表示部101の表示中の画像を記憶部12に記録する情報入出力支援装置1は、予め定められた規則で要求される情報の取得に関わるユーザの負担を軽減することができる。
【0096】
なお、表示制御部111は、表示部101に、入力又は選択済みの全ての設計値を消去する選択肢(以下「全消去選択肢」という。)を表示させてもよい。全消去選択肢が選択された場合、表示部101には予め定められた画像が表示される。例えば
図3の画面に全消去選択肢が表示されており、その全消去選択肢が選択された場合、
図1~
図3の各画面で入力又は選択済みの全ての設計値が消去されるとともに、例えば画面H101が表示される。
【0097】
なお、設計情報は、必要情報の一例である。必要情報は、予め定められた規則で要求される値の算出に必要な情報である。なお、設計催促画像は催促画像の一例である。設計催促画像は、必要情報の入力又は選択を促す画像である。
【0098】
なお、画像表示規則は、設計規則に基づいて事前に定められた規則である。また、画像表示規則にしたがって表示される画像は設計情報の入力又は選択を促す画像であるため、画像表示規則は設計情報の入力又は選択の順番に関する規則でもある。そのため、画像表示規則は順番規則の一例である。
【0099】
なお、情報入出力支援装置1は、ネットワークを介して通信可能に接続された複数台の情報処理装置を用いてシステム(以下「情報入出力支援システム」という。)として実装されてもよい。この場合、情報入出力支援装置1が備える各機能部は、複数の情報処理装置に分散して実装されてもよい。すなわち情報入出力支援システムは、情報入出力支援装置1が備える各機能部を、複数の情報処理装置に分散して備える。
【0100】
なお、情報入出力支援装置1の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
【0101】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【符号の説明】
【0102】
1…情報入出力支援装置、 10…ユーザインタフェース、 11…制御部、 12…記憶部、 101…表示部、 102…入力部、 111…表示制御部、 112…記録部、 91…プロセッサ、 92…メモリ