(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089596
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】電子レンジ加熱用茹卵の製造方法および電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法
(51)【国際特許分類】
A23L 15/00 20160101AFI20220609BHJP
【FI】
A23L15/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020202116
(22)【出願日】2020-12-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-26
(71)【出願人】
【識別番号】520480027
【氏名又は名称】株式会社フードタッチ
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】細野 裕
【テーマコード(参考)】
4B042
【Fターム(参考)】
4B042AC10
4B042AD29
4B042AH09
4B042AK04
4B042AK20
4B042AP13
4B042AP18
4B042AP21
4B042AP27
4B042AP30
(57)【要約】
【課題】茹卵の見栄えを損なうことなく、電子レンジ加熱による茹卵の破裂を防止する。
【解決手段】殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、結着した後、冷蔵させた茹卵を冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、冷蔵させた茹卵を充填工程後に、85℃30分の加熱条件で加熱殺菌させる加熱殺菌工程と、加熱殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、を含む処理工程を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項2】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項3】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項4】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率50%のクエン酸三素ナトリウムと含有率20%の炭酸カリウム(無水)と含有率30%のデキストリンとからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項5】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項6】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項7】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項8】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率49.57%のマルトースと含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率0.33%のパパインとからなる冷凍耐性剤を前記水の量の5%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項9】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、
前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、
該味付けされた茹卵を殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法。
【請求項10】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、
前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、
該味付けされた茹卵を殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法。
【請求項11】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、
前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、
該味付けされた茹卵を殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子レンジ加熱用茹卵の製造方法および電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、殻を除去した茹卵を電子レンジ加熱すると、加熱条件によっては破裂を起こす可能性がある。そのため、茹卵をトッピングした料理を電子レンジ加熱する際には、一度茹卵を取り除く手間等が発生していた。
【0003】
こうしたことから、茹卵を電子レンジ加熱しても破裂を起こさない手段が要望されている。当該要望に応えるべく、マイクロ波が茹卵に集中照射されないように、食塩濃度の高い具材周辺に茹卵を配置する方法や、弁当の場合に、弁当の中心に茹卵を配置する方法が提案されている。また、茹卵を小片に切り当該茹卵の小片とマヨネーズ等の他の食材とを混合した「小片に切った茹卵を含む塊」を茹卵の代わりに用いる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
さらに、茹卵の破裂には、卵黄部の破裂と卵白部の破裂とがあり、卵黄部の破裂は、卵黄部が全て卵白部に覆われた状態で電子レンジ加熱されることにより生じるため、半割り状型、くし切りしたくし型、輪切りしたスライス型等の卵黄部の一部が表面に露出している形状であれば、卵黄部が破裂することはないという知見に基づいて、少なくとも卵黄部の一部が表面に露出し、かつ大きさが1.5cm以上となるようにカットし冷凍した茹卵を電子レンジ加熱することにより、茹卵の破裂を防止できること、特に卵白部の破裂を防止できる茹卵の電子レンジ加熱による破裂を防止する方法も開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005-204569号公報
【特許文献2】特開2015-208231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、配置の工夫では、他の具材、特に食塩濃度の高い具材との併用が条件となり、茹卵単体での加熱や具材の食塩濃度によらない加熱ができないという課題がある。
また、茹卵の小片とその他食材とを混合した「小片に切った茹卵を含む塊」を用いる方法では、もはや茹卵ではなく、茹卵そのものを用いて解決する方法ではない。
【0007】
さらに、特許文献2に記載の発明では、少なくとも卵黄部の一部が表面に露出し、かつ大きさが1.5cm以上となるようにカットし冷凍した茹卵であることから、見栄えが悪くなるという課題がある。
【0008】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、茹卵の見栄えを損なうことなく、電子レンジ加熱による茹卵の破裂を防止できる電子レンジ加熱用茹卵の製造方法および電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
形態1;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0010】
形態2;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0011】
形態3;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0012】
形態4;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率50%のクエン酸三素ナトリウムと含有率20%の炭酸カリウム(無水)と含有率30%のデキストリンとからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0013】
形態5;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0014】
形態6;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0015】
形態7;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0016】
形態8;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率49.57%のマルトースと含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率0.33%のパパインとからなる冷凍耐性剤を前記水の量の5%加えた調味液で充填する味付け工程と、該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法を提案している。
【0017】
形態9;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、該味付けされた茹卵を殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法を提案している。
【0018】
形態10;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、該味付けされた茹卵を殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法を提案している。
【0019】
形態11;本発明の1またはそれ以上の実施形態は、殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、該味付けされた茹卵を殺菌する殺菌工程と、該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法を提案している。
【発明の効果】
【0020】
本発明の1またはそれ以上の実施形態によれば、茹卵の見栄えを損なうことなく、電子レンジ加熱による茹卵の破裂を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る電子レンジ加熱用茹卵の製造方法の処理フローを示す図である。
【
図2】本発明の第2の実施形態に係る電子レンジ加熱用茹卵の製造方法の処理フローを示す図である。
【
図3】本発明の第3の実施形態に係る電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法の処理フローを示す図である。
【
図4】本発明の第4の実施形態に係る電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法の処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、
図1を用いて説明する。
なお、本実施形態において、特に、明示する場合を除き、「%」は「質量%」を意味するものとする。
【0023】
<処理フロー>
まず、殻を除去した茹卵を用意する。殻を除去した茹卵は、通常の方法により、鶏卵、鶉卵等の卵をボイルし、冷却後に殻を取り除いたものである。
なお、本実施形態において用いる卵の種類は、特に限定されないが、破裂した際の電子レンジ庫内の影響が甚大である、鶏卵が好適である。
【0024】
茹卵の大きさについては、特に限定されないが、丸のままの茹卵に近い大きさであればよい。
なお、トッピング用としてある程度の大きさの茹卵では、特に破裂の影響が大きいため、本実施形態においては、好適である。
【0025】
使用する電子レンジは、一般的に市販されている、例えば、2014年、Toshiba製 ER-YK3のような家庭用あるいは業務用の電子レンジを用いることができ、500Wで3分間以上加熱でき、茹卵が喫食できる程度に温められるものであればよい。
【0026】
本実施形態に係る電子レンジ加熱用茹卵の製造方法は、まず、殻を除去した茹卵を半分に割る(ステップS101;半割工程)。半割工程では、包丁やナイフ等により行い、断面がきれいな状態が望ましい。
【0027】
半分に割った(ステップS101)茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する(ステップS102;結着工程)。
なお、食品接着材のまぶし方については、特に、限定するものではない。
また、トランスグルタミナーゼは、メーカによって力価が異なるため、一意に特定することはできないが、一例として、トランスグルタミナーゼを含む食品接着材としては、例えば、含有率2%のトランスグルタミナーゼと含有率4%の乳酸カルシウムと含有率80%のカゼインナトリウムと含有率14%のデキストリンとからなるTG製剤を例示することができるが、これに限定されるものではない。
【0028】
結着(ステップS102)した茹卵を1晩冷蔵する(ステップS103;冷蔵工程)。
なお、冷蔵方法としては、一般的な冷蔵庫を用い、庫内温度を10度以下として保存することが好ましい。
【0029】
結着させた後、冷蔵させた茹卵(ステップS103)を冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水からなる充填水または、冷蔵させた茹卵(ステップS103)を冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を水の量の1%加えた充填液、または、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を水の量の1%加えた充填液、または、含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率20%の炭酸カリウム(無水)と含有率30%のデキストリンとからなる改良剤を水の量の1%加えた充填液で充填する(ステップS104;充填工程)。
なお、充填方法は、特に限定するものではないが、充填液に茹卵全体が浸かる状態にして、例えば、1時間以上充填すればよい。
【0030】
冷蔵させた茹卵を充填工程(ステップS104)後に、殺菌する(ステップS105;殺菌工程)。
【0031】
そして、殺菌後(ステップS105)の茹卵を放冷(ステップS106;放冷工程)して、処理を終了する。
【0032】
なお、殺菌に関しては、一例として、85℃の雰囲気で30分間保存することを例示することができるが、これに限らず、例えば、充填液にゆで卵を入れたものを殺菌条件の優れたレトルトで保存する方法や沸騰に近い温度で殺菌時間を長くとり日持ちさせる方法等であってもよい。
【0033】
<実施例1>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。なお、本実施例は、比較例である。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0034】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも45秒前後で破裂した。
【0035】
<実施例2>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填水]
結着茹卵100gに対して、50gの水を充填させた充填水
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0036】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも1分50秒前後で破裂した。
【0037】
<実施例3>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填液]
結着茹卵100gに対して、50gの水と0.5gの含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤Cを加えた充填液
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0038】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも2分25秒前後で破裂した。
【0039】
<実施例4>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填液]
結着茹卵100gに対して、50gの水と0.5gの含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率20%の炭酸カリウム(無水)と含有率30%のデキストリンとからなる改良剤Dを加えた充填液
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0040】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも1分42秒前後で破裂した。
【0041】
<実施例5>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填液]
結着茹卵100gに対して、50gの水と0.5gの含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤Tを加えた充填液
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0042】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも2分30秒経過後も異常はなかった。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について、
図2を用いて説明する。
【0043】
<処理フロー>
本実施形態に係る電子レンジ加熱用茹卵の製造方法は、まず、殻を除去した茹卵を半分に割る(ステップS101;半割工程)。半割工程では、包丁やナイフ等により行い、断面がきれいな状態が望ましい。
【0044】
半分に割った(ステップS101)茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する(ステップS102;結着工程)。
なお、食品接着材のまぶし方については、特に、限定するものではない。
【0045】
結着(ステップS102)した茹卵を1晩冷蔵する(ステップS103;冷蔵工程)。
なお、冷蔵方法としては、一般的な冷蔵庫を用い、庫内温度を10度以下として保存する。
【0046】
結着した後、冷蔵させた茹卵(ステップS103)を冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水からなる充填水または、冷蔵させた茹卵(ステップS103)を冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を水の量の1%加えた充填液、または、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を水の量の1%加えた充填液、または、含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率20%の炭酸カリウムと含有率30%のデキストリンとからなる改良剤を水の量の1%加えた充填液で充填する(ステップS104;充填工程)。
なお、充填方法は、特に限定するものではないが、充填液に茹卵全体が浸かる状態にして、例えば、1時間以上充填すればよい。
【0047】
冷蔵させた茹卵を充填工程(ステップS104)後に、殺菌させる(ステップS105;殺菌工程)。
【0048】
殺菌後(ステップS105)の茹卵を放冷する(ステップS106;放冷工程)。放冷工程(ステップS106)後に、放冷された茹卵を冷凍する(ステップS201;冷凍工程)。そして、冷凍工程(ステップS201)後に、冷凍した茹卵を解凍(ステップS202;解凍工程)し、処理を終了する。
【0049】
なお、殺菌に関しては、一例として、85℃の雰囲気で30分間保存することを例示することができるが、これに限らず、例えば、充填液にゆで卵を入れたものを殺菌条件の優れたレトルトで保存する方法や沸騰に近い温度で殺菌時間を長くとり日持ちさせる方法等であってもよい。
【0050】
<実施例6>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程→冷凍工程→解凍工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填液]
結着茹卵100gに対して、50gの水を充填させた充填液
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0051】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも35秒前後で破裂した。
【0052】
<実施例7>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程→冷凍工程→解凍工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填液]
結着茹卵100gに対して、50gの水と0.5gの含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤Cを加えた充填液
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0053】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも2分30秒経過後も異常はなかった。
【0054】
<実施例8>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程→冷凍工程→解凍工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填液]
結着茹卵100gに対して、50gの水と0.5gの含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率20%の炭酸カリウム(無水)と含有率30%のデキストリンとからなる改良剤Dを加えた充填液
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0055】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも2分30秒経過後も異常はなかった。
【0056】
<実施例9>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→充填工程→殺菌工程→放冷工程→冷凍工程→解凍工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[充填液]
結着茹卵100gに対して、50gの水と0.5gの含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤Tを加えた充填液
[電子レンジの加熱状態]
500W、2分30秒
[試料数]
5個
【0057】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも2分30秒経過後も異常はなかった。
【0058】
<第3の実施形態>
以下、本発明の第3の実施形態について、
図3を用いて説明する。
【0059】
<処理フロー>
まず、殻を除去した茹卵を用意する。殻を除去した茹卵は、常法により、鶏卵、鶉卵等の卵をボイルし、冷却後に殻を取り除いたものである。本実施形態において用いる卵の種類は、特に限定されないが、破裂した際の電子レンジ庫内の影響が甚大である、鶏卵が好適である。
【0060】
茹卵の大きさについては、特に限定されないが、丸のままの茹卵に近い大きさであってよい。なお、トッピング用としてある程度の大きさの茹卵であるは、特に破裂の影響が大きいため、本実施形態においては、好適である。
【0061】
使用する電子レンジは、一般的に市販されている、例えば、2014年、Toshiba製 ER-YK3のような家庭用あるいは業務用の電子レンジを用いることができ、500Wで3分間加熱でき、茹卵が喫食できる程度に温められるものであればよい。
【0062】
殻を除去した茹卵を半分に割る(ステップS101;半割工程)。半割は、包丁やナイフ等により行い、断面がきれいな状態が望ましい。
【0063】
半分に割った(ステップS101)茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する(ステップS102;結着工程)。食品接着材のまぶし方については、特に、限定するものではない。
【0064】
結着(ステップS102)した茹卵を1晩冷蔵する(ステップS103;第1の冷蔵工程)。冷蔵方法としては、一般的な冷蔵庫を用い、庫内温度を10度以下として保存する。
【0065】
結着した後、冷蔵させた茹卵(ステップS103)を冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの調味液に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を調味液の量の2%加えた調味液、または、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を調味液の量の2%加えた調味液、または、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を調味液の量の2%加えた調味液、または、含有率49.67%のマルトースと含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率0.33%のパパインとからなる冷凍耐性剤を調味液の量の5%加えた調味液、で充填する(ステップS310;味付け工程)。
なお、充填方法は、特に限定するものではないが、調味液に茹卵全体が浸かる状態にして、例えば、1時間以上充填すればよい。
【0066】
冷蔵させた茹卵を充填工程(ステップS310)後に、殺菌させる(ステップS105;殺菌工程)。
【0067】
そして、殺菌後(ステップS105)の茹卵を放冷(ステップS106;放冷工程)し、冷蔵(ステップS320;第2の冷蔵工程)して処理を終了する。
【0068】
なお、殺菌に関しては、一例として、85℃の雰囲気で30分間保存することを例示することができるが、これに限らず、例えば、調味液にゆで卵を入れたものを殺菌条件の優れたレトルトで保存する方法や沸騰に近い温度で殺菌時間を長くとり日持ちさせる方法等であってもよい。
【0069】
<実施例10>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→第1の冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程→第2の冷蔵工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤T
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0070】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも3分経過後にも異常はみられなかった。
【0071】
<実施例11>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→第1の冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程→第2の冷蔵工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤C
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0072】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも3分経過後にも異常はみられなかった。
【0073】
<実施例12>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→第1の冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程→第2の冷蔵工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤X
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0074】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも3分経過後にも異常はみられなかった。
【0075】
<実施例13>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
改良剤の添加なし
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0076】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも2分45秒前後で破裂した。
【0077】
<実施例14>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤T
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0078】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも3分経過後にも異常はみられなかった。
【0079】
<実施例15>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
含有率49.67%のマルトースと含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率0.33%のパパインとからなる冷凍耐性剤D
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0080】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも2分前後で破裂した。
【0081】
<第4の実施形態>
以下、本発明の第4の実施形態について、
図4を用いて説明する。
【0082】
<処理フロー>
まず、殻を除去した茹卵を用意する。殻を除去した茹卵は、常法により、鶏卵、鶉卵等の卵をボイルし、冷却後に殻を取り除いたものである。本実施形態において用いる卵の種類は、特に限定されないが、破裂した際の電子レンジ庫内の影響が甚大である、鶏卵が好適である。
【0083】
茹卵の大きさについては、特に限定されないが、丸のままの茹卵に近い大きさであってよい。なお、トッピング用としてある程度の大きさの茹卵であるは、特に破裂の影響が大きいため、本実施形態においては、好適である。
【0084】
使用する電子レンジは、一般的に市販されている、例えば、2014年、Toshiba製 ER-YK3のような家庭用あるいは業務用の電子レンジを用いることができ、500Wで3分間加熱でき、茹卵が喫食できる程度に温められるものであればよい。
【0085】
殻を除去した茹卵を半分に割る(ステップS101;半割工程)。半割は、包丁やナイフ等により行い、断面がきれいな状態が望ましい。
【0086】
半分に割った(ステップS101)茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する(ステップS102;結着工程)。食品接着材のまぶし方については、特に、限定するものではない。
【0087】
結着(ステップS102)した茹卵を1晩冷蔵する(ステップS103;冷蔵工程)。冷蔵方法としては、一般的な冷蔵庫を用い、庫内温度を10度以下として保存する。
【0088】
結着した後、冷蔵させた茹卵(ステップS103)を冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの調味液に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を調味液の量の1%加えた調味液、または、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を調味液の量の1%加えた調味液、または、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を調味液の量の1%加えた調味液、または、含有率49.67%のマルトースと含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率0.33%のパパインとからなる冷凍耐性剤を調味液の量の5%加えた調味液、で充填する。
なお、充填方法は、特に限定するものではないが、調味液に茹卵全体が浸かる状態にして、例えば、1時間以上充填すればよい。
【0089】
冷蔵させた茹卵を味付け工程(ステップS410)後に、殺菌させる(ステップS105;殺菌工程)。
【0090】
殺菌後(ステップS105)の茹卵を放冷する(ステップS106;放冷工程)。放冷工程(ステップS106)後に、放冷された茹卵を冷凍する(ステップS201;冷凍工程)。そして、冷凍工程(ステップS201)後に、冷凍した茹卵を解凍(ステップS202;解凍工程)し、処理を終了する。
【0091】
なお、殺菌に関しては、一例として、85℃の雰囲気で30分間保存することを例示することができるが、これに限らず、例えば、調味液にゆで卵を入れたものを殺菌条件の優れたレトルトで保存する方法や沸騰に近い温度で殺菌時間を長くとり日持ちさせる方法等であってもよい。
【0092】
<実施例16>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程→冷凍工程→解凍工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
改良剤の添加なし
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0093】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも3分経過後にも異常はみられなかった。
【0094】
<実施例17>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程→冷凍工程→解凍工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤T
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0095】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも3分経過後にも異常はみられなかった。
【0096】
<実施例18>
本実施例では、以下のような条件で試験を行った。
[処理工程]
半割工程→結着工程→冷蔵工程→味付け工程→殺菌工程→放冷工程→冷凍工程→解凍工程
[食品接着剤]
トランスグルタミナーゼを含むTG製剤
[改良剤]
含有率49.67%のマルトースと含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率0.33%のパパインとからなる冷凍耐性剤D
[電子レンジの加熱状態]
500W、3分
[試料数]
5個
【0097】
上記条件で試験を行ったところ、5個の試料がいずれも3分経過後にも異常はみられなかった。
【0098】
なお、冷蔵した茹卵と、冷凍した茹卵とでは、冷蔵した茹卵の方が食感はよかった。
また、改良剤を添加した調味液の味は、改良剤T、Cが他の改良剤よりもよかった。
【0099】
以上、説明したように、味付け無しの茹卵では、冷蔵の場合、改良剤Tを加えた耐冷充填水を用いたものでよい結果が得られた。
【0100】
また、味付け無しの茹卵では、冷凍の場合、改良剤T、C、Dを加えた耐冷充填水を用いたものでよい結果が得られた。
【0101】
また、味付け茹卵では、冷蔵の場合、改良剤T、C、Xおよび冷凍耐性剤Dを加えた調味液を用いたものでよい結果が得られた。
【0102】
また、味付け茹卵では、冷凍の場合、改良剤無し、改良剤T、冷凍耐性剤Dを加えた調味液を用いたものでよい結果が得られた。この結果から、味付け茹卵では、冷凍の場合、改良剤C、Xを加えた調味液を用いたものでもよい結果が得られるものと考えられる。
【手続補正書】
【提出日】2022-01-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項2】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項3】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項4】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、50gの水に、含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率20%の炭酸カリウム(無水)と含有率30%のデキストリンとからなる改良剤を前記水の量の1%加えた充填液で充填する充填工程と、
該冷蔵させた茹卵を該充填工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項5】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項6】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項7】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項8】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する冷蔵工程と、
該結着した後、冷蔵させた茹卵を前記冷蔵させた茹卵100gに対して、60gの水に、含有率49.57%のマルトースと含有率50%のクエン酸三ナトリウムと含有率0.33%のパパインとからなる冷凍耐性剤を前記水の量の5%加えた調味液で充填する味付け工程と、
該冷蔵させた茹卵を該味付け工程後に、殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷凍する冷凍工程と、
冷凍した茹卵を解凍する解凍工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用茹卵の製造方法。
【請求項9】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、
前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率20%のクエン酸三ナトリウムと含有率40%のポリリン酸ナトリウムと含有率40%のピロリン酸四ナトリウム(無水)とからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、
該味付けされた茹卵を殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法。
【請求項10】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、
前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のリン酸三ナトリウム(無水)と含有率30%のリン酸二水素ナトリウム(無水)と含有率40%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、
該味付けされた茹卵を殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法。
【請求項11】
殻を除去した茹卵を半分に割る半割工程と、
半分に割った前記茹卵の表面にトランスグルタミナーゼを含む食品接着材をまぶして結着する結着工程と、
該結着した茹卵を1晩冷蔵する第1の冷蔵工程と、
前記結着工程において、結着された茹卵100gに対して、60gの水に、含有率30%のピロリン酸二水素ナトリウムと含有率50%のリン酸水素二ナトリウム(無水)と含有率20%のクエン酸三ナトリウムとからなる改良剤を前記水の量の2%を加えた調味液で充填する味付け工程と、
該味付けされた茹卵を殺菌させる殺菌工程と、
該殺菌後の茹卵を放冷する放冷工程と、
該放冷工程後に、放冷された茹卵を冷蔵する第2の冷蔵工程と、
を含む処理工程を備えた電子レンジ加熱用味付け茹卵の製造方法。