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  • 特開-衛生マスク用補助具 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089696
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】衛生マスク用補助具
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220609BHJP
【FI】
A41D13/11 B
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020202306
(22)【出願日】2020-12-04
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ウェブサイトの掲載日 令和2年9月10日 ウェブサイトのアドレス http://www.torigoejyushi.co.jp http://www.torigoejyushi.co.jp/archives/1448 https://mevie.it/47htxk7ensymcr2lywuoxvfseyo7ytb10y529avz/ 販売日 令和2年10月13日 販売した場所 株式会社サンライズ(愛知県安城市和泉町大海古2-15) 販売日 令和2年10月13日 販売した場所 株式会社東京堂(東京都江東区毛利1-19-10 江間忠錦糸町ビル) 販売日 令和2年10月13日 販売した場所 株式会社十六銀行 一宮南支店(愛知県一宮市牛野通3丁目20-1) 販売日 令和2年10月20日 販売した場所 ソナタ株式会社(福島県郡山市神明町10番20号サンプラザ東明B棟202号室) 販売日 令和2年11月4日 販売した場所 日本エコシステム株式会社(愛知県一宮市三ツ井八丁目5番25号)
(71)【出願人】
【識別番号】302057959
【氏名又は名称】株式会社鳥越樹脂工業
(74)【代理人】
【識別番号】100130074
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 繁元
(72)【発明者】
【氏名】鳥越 豊
(72)【発明者】
【氏名】本多 賢二
(57)【要約】

【課題】 長時間のマスク着用でも口元とマスクとの間の空間を維持することができると共に、繰り返し再利用することが可能で、マスクへの装着が容易な衛生マスク用補助具を提供する。
【解決手段】 衛生マスク用補助具10は、弾性を備えたアーム部1a、1bと、アーム部1a、1bの中間に位置する口元部2と、アーム部1a、1bの両端に位置する固定部3a、3bとを有しており、口元部2と、アーム部1a、1bは、口元部2の中央が最も前方に突出するように湾曲状に形成されている。そして、固定部3a、3bが、プリーツの溝に挿入されて衛生マスクに固定される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリーツを有し該プリーツによって溝が形成された衛生マスクの内側に固定して使用される衛生マスク用補助具であって、
弾性を備えたアーム部と、
前記アーム部の中間に位置する口元部と、
前記アーム部の両端に位置する固定部と、を有し、
前記口元部と前記アーム部は、前記口元部の中央が最も前方に突出するように湾曲状に形成されており、
前記プリーツの溝に、前記固定部が挿入されて前記衛生マスクに固定されることを特徴とする衛生マスク用補助具。
【請求項2】
固定部は、アーム部の長手方向の長さを伸縮させることができる弾性変形可能な変形部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の衛生マスク用補助具。
【請求項3】
固定部は、切断可能な切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の衛生マスク用補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリーツが形成された衛生マスクに装着して使用される衛生マスク用補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、衛生マスクの上縁部に貼り付けて使用するマスク部材が知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載のマスク部材は、顔面の湾曲曲線にマスク上端部の曲線を沿わせて用いられる立体マスクの上縁部に貼り付けて使用するシート状の部材であって、裏面には糊がつけられており、マスクの表面側から上端部を跨いでマスクの裏面側に回り込んで貼り付けられているものであり、端部からマスクの上端部位置にまで至る複数の切れ込みによって折り返し部が形成され、マスクの湾曲の度合いによって隣り合う折り返し部相互の間隔が広がったり狭くなったりする性質を利用してマスク上端部の湾曲曲線を記憶保持する機能を有するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4565403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のマスク部材は、マスクに糊付けされていることから、新しいマスクに交換する場合の再利用には適していないものであった。
【0006】
また、市販されている使い捨ての不織布マスクは、長手方向の一端から他端にわたってプリーツが形成されているものが多くあるが、新しいマスクの着用当初は、口元とマスクの間に空間が形成されている状態となっているものの、長時間の使用や、運動時の使用では、マスク着用者の呼吸によって不織布が口元へ密着を繰り返すこととなり、マスク着用者に不快感を与えるものとなっていた。
【0007】
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、長時間のマスク着用でも口元とマスクとの間の空間を維持することができると共に、繰り返し再利用することが可能で、マスクへの装着が容易な衛生マスク用補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、請求項1の発明は、プリーツを有し該プリーツによって溝が形成された衛生マスクの内側に固定して使用される衛生マスク用補助具であって、弾性を備えたアーム部と、前記アーム部の中間に位置する口元部と、前記アーム部の両端に位置する固定部とを有し、前記口元部と前記アーム部は、前記口元部の中央が最も前方に突出するように湾曲状に形成されており、前記プリーツの溝に、前記固定部が挿入されて前記衛生マスクに固定されることを特徴としている。
【0009】
請求項1の発明では、口元部の中央が最も前方に突出するように、口元部とアーム部を湾曲状に形成しているので、衛生マスク着用者の口元と衛生マスクとの間に常に空間が確保されることとなるので、長時間の使用や運動時の使用においても衛生マスク着用者の呼吸によって衛生マスクが口元へ密着を繰り返すことを防ぐことができ、快適な状態を維持することができる。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、固定部は、アーム部の長手方向の長さを伸縮させることができる弾性変形可能な変形部を備えていることを特徴としている。したがって、市販されている衛生マスクのサイズが多少異なる場合であっても変形部が弾性変形することによって、衛生マスク用補助具を衛生マスクに確実に固定することができる。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、固定部は、切断可能な切り込みが形成されていることを特徴としている。したがって、市販されている衛生マスクのサイズが小さい場合には、固定部の先端部を切断することによって、衛生マスク用補助具を衛生マスクに確実に固定することができる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明は、長時間の使用や運動時の使用においても衛生マスク着用者の呼吸によって衛生マスクが口元へ密着を繰り返すことを防ぐことができ、快適な状態を維持することができる。また、請求項2及び3の発明は、市販されている衛生マスクのサイズが多少異なる場合であっても、衛生マスク用補助具を衛生マスクに確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る衛生マスク用補助具を示す斜視図
図2】本発明に係る衛生マスク用補助具を示す正面図
図3】本発明に係る衛生マスク用補助具を示す平面図
図4】本発明に係る衛生マスク用補助具を示す右側面図
図5】本発明に係る衛生マスク用補助具をマスクに装着する途中の状態を示す説明図
図6】本発明に係る衛生マスク用補助具をマスクに装着した状態を示す説明図
図7】本発明に係る衛生マスク用補助具を装着したマスクを着用している使用者を示す透視図
図8】本発明に係る衛生マスク用補助具を装着したマスクを着用している使用者を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。図1は、本発明に係る衛生マスク用補助具を示す斜視図であり、図2は、同正面図、図3は、同平面図、図4は、同右側面図である。これらの図を用いて本発明に係る衛生マスク用補助具の詳細について以下に説明する。
【0015】
本発明に係る衛生マスク用補助具10は、後述するように、衛生マスクの中でもプリーツを有しており、このプリーツによって溝が形成されているものの内側に固定して使用される。
【0016】
衛生マスク用補助具10は、弾性を備えたアーム部1a、1bと、アーム部1a、1bの中間に位置する口元部2と、アーム部1a、1bの両端に位置する固定部3a、3bとを有している。
【0017】
そして、図3の平面図に示すように、口元部2と、アーム部1a、1bと、固定部3a、3bとは、口元部2の中央が最も前方に突出するように湾曲状に形成されている。そして、固定部3a、3bが、後述するように、プリーツの溝に挿入されて衛生マスクに固定される。
【0018】
尚、少なくとも口元部2と、アーム部1a、1bとが口元部2の中央が最も前方に突出するように湾曲状に形成されていれば本発明に含まれる。これにより、衛生マスク用補助具10を装着した衛生マスク着用者の口元と衛生マスクとの間に、常に空間が確保されることとなるので、長時間の使用や運動時の使用においても衛生マスク着用者の呼吸によって衛生マスクが口元へ密着を繰り返すことを防ぐことができ、快適な状態を維持することができる。
【0019】
また、固定部3a、3bは、アーム部1a、1bの長手方向の長さを伸縮させることができる弾性変形可能な変形部4a、4bを備えている。この変形部4a、4bには、円形状の抜き部5a、5bと、この抜き部5a、5bに連通する隙間部6a、6bが形成されている。これにより、固定部3a、3bをマスクの溝に挿入した時に、隙間部6a、6bの間隔が狭まる方向に力が加われば、隙間部6a、6の両側に位置する端部7a、7bが当接して縮むこととなる。これにより、市販されている衛生マスクのサイズが多少異なる場合であっても変形部4a、4b弾性変形することによって、衛生マスク用補助具10を衛生マスクに確実に固定することができる。
【0020】
また、固定部3a、3bは、切断可能な切り込み8a、8bが形成されている。これにより、市販されている衛生マスクのサイズが小さい場合には、固定部の先端部9a、9bを切断することによって、衛生マスク用補助具10を衛生マスクに確実に固定することができる。
【0021】
口元部2は、弾性を備えると共に、開口2a、2bを有している。これにより、衛生マスク着用者が息苦しさを感じることが無く、快適な状態を維持することができる。尚、開口2a、2bを複数個とすることによって、1個あたりの開口面積を小さくすることができ、開口が大きすぎて着用者の口元に衛生マスクが触れるのを防ぐことができる。
【0022】
また、口元部2は、正面視した場合に、横長の略楕円形状に形成されている。これにより、衛生マスク着用者を正面視した場合に、他人に違和感を与えることがないので、人目を気にせずに長時間着用することができる。
【0023】
本発明に係る衛生マスク用補助具10は、合成樹脂によって一体的に形成されている。これにより、アーム部1a、1b、口元部2、固定部3a、3bを、各々別体として作成した場合と比較して衛生マスク用補助具10の製造コストを低く抑えることができる。また、合成樹脂によって一体的に形成することによって、アーム部1a、1b、口元部2、固定部3a、3bを一体的に撓ませることができるので、衛生マスクへの装着を一層容易に行うことができる。
【0024】
図5は、本発明に係る衛生マスク用補助具をマスクに装着する途中の状態を示す説明図であり、図6は、本発明に係る衛生マスク用補助具をマスクに装着した状態を示す説明図である。まず、図5に示すように、一方の固定部3aの先端部9aを、衛生マスク11に形成されているプリーツ12の溝12aに挿入する。そして、他方の固定部の先端部も溝に挿入することによって、図6に示すように、衛生マスク用補助具10は、衛生マスク11の内側に固定される。
【0025】
図7及び図8は、本発明に係る衛生マスク用補助具を装着したマスクを着用している使用者を示す説明図である。図7の透視図に示すように、衛生マスク用補助具10によって、衛生マスク着用者の口元と衛生マスク11との間に、常に空間が確保されることとなるので、長時間の使用や運動時の使用においても衛生マスク着用者の呼吸によって衛生マスク11が口元へ密着を繰り返すことを防ぐことができ、快適な状態を維持することができる。また、図8に示すように、衛生マスク用補助具10の口元部2は、正面視した場合に、横長の略楕円形状に形成されていので、衛生マスク着用者を正面視した場合に、他人に違和感を与えることがなく、人目を気にせずに長時間着用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明に係る衛生マスク用補助具は、プリーツが形成された衛生マスクに装着して利用される。
【符号の説明】
【0027】
1a、1b アーム部
2 口元部
2a、2b 開口
3a、3b 固定部
4a、4b 変形部
5a、5b 抜き部
6a、6b 隙間部
7a、7b 端部
8a、8b 切り込み
9a、9b 先端部
10 衛生マスク用補助具
11 衛生マスク
12 プリーツ
12a 溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8