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▶ 石原 浩行の特許一覧

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  • 特開-喋るハイテク家電 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089717
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】喋るハイテク家電
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/16 20060101AFI20220609BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20220609BHJP
   D06F 33/30 20200101ALI20220609BHJP
   F25D 23/00 20060101ALI20220609BHJP
【FI】
G06F3/16 600
G06F13/00 358C
D06F33/30
F25D23/00 301R
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020202346
(22)【出願日】2020-12-06
(71)【出願人】
【識別番号】720008298
【氏名又は名称】石原 浩行
(72)【発明者】
【氏名】石原 浩行
【テーマコード(参考)】
3B167
3L345
【Fターム(参考)】
3B167AE01
3B167AE02
3B167AE05
3B167BA48
3B167BA86
3B167HA22
3B167LC25
3B167LD01
3B167MA03
3B167MA15
3L345AA02
3L345AA26
3L345HH12
3L345HH25
3L345HH33
3L345HH34
3L345HH38
3L345HH42
3L345JJ08
3L345JJ09
3L345KK04
(57)【要約】
【課題】家電製品(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、掃除機、炊飯器、電子レンジ等の多岐を想定)について、各々が独立しており、各個の製品としての目的を達成させることに主眼が向けられた造りとなっており、各家電製品が一丸となってユーザーをサポートする体制が取れていない。また、目(視覚)に頼り切った操作を要するため、時間的ロスや誤操作を招きやすい。
【解決手段】音声出力機能を備えた基盤部品(カセット、ユニット)を各家電製品に取り付け又は内蔵する。音声は内蔵情報や当該家電製品からの情報を基に発せられるが、ウェブサイトやアプリで連動させるため、多種多様な「喋り」を可能とする。各家電製品が連携・カバーしあい、一丸となってユーザーの日常生活をサポートする。サーバーには各種情報が集約されるため、次期製品開発やユーザーへのサービス向上改善に繋げることが可能となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声出力機能を備えた「喋る」家電製品(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、掃除機、炊飯器、電子レンジ等の多岐を想定)であり、当該、多種多様な音声出力を可能とするための関連機器やシステム一式。音声を発する機能を有する基盤部品(主としてカセットやユニットを想定)を各家電製品に取り付け又は内蔵する。インターネット回線を用い、ウェブサイトやアプリで連動させることを基本とすることで、多岐多様な「喋り」を可能とする。この機能により、ユーザーは家電製品の操作等を耳(聴覚)でも確認しながら行うことが出来るほか、各家電製品が連携・カバーしあい、ユーザーの日常生活をサポートしていくものである。当該サーバーには各種情報が集約されるため、次期製品開発やユーザーへのサービス向上改善に繋げることが可能である。
(1)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声機能やネットワーク機能等を持たせたハイテク家電に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在流通しているものは、効果音程度(「ピッ」「ピー」「ピーピーピー」等)を出すものが主流である。一部、機器の操作過程等における予め設定された「定型文を読み上げる程度」の家電も出始めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
家電製品(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、掃除機、炊飯器、電子レンジ等の多岐を想定)について、各々が独立しており、各個の製品としての目的を達成させることに主眼が向けられた造りとなっている。このため、各家庭に一様のメーカーに統一されるのではなく、複数のメーカーの家電がバラバラに採用されている。家電製品管理やメンテナンス、買い替え等において、若干の混乱等が生じる。
【0004】
家電製品を扱うにおいて、目(視覚)に頼り切っている現状がある。製品の操作中は製品操作から目が離せないことになり、操作確認も目(視覚)が必要になる。毎日の日常生活を送るうえでの時間的ロスになる。頼りが目(視覚)のみのため耳(聴覚)等での二重確認が出来ないことから製品の誤操作にも繋がる。
【0005】
朝、「おはようございます」と喋る家電製品は、目覚まし時計である必要は無い。テレビや冷蔵庫等の他の家電が一斉に喋っても良いし、朝一で使用する洗濯機くらいは喋るべきとも思われる。昼、「そろそろ何時ものテレビを見る時間です」と喋るのはテレビである必要性は無く、むしろ掃除機が喋っても良い。夕方、「買い物の時間です」と冷蔵庫が喋っても良い。生活全体をサポートする製品として製造されていない。



(2)
【0006】
「そろそろエアコンの準備をする時期です」「炊飯器の新製品が出ました」「テレビの調子が悪そうです」等、家電製品が他の家電製品をカバーする体制が取られていない。
【0007】
現状の音声は単調であり、固定されている。多様性、応用性がなく、変更や切り替えを想定していない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、「個別製品毎」及び「インターネット回線を通して複数の製品と連携をとるグループ単位(契約者単位)」で「喋る家電製品」とするものである。これらを持って、ユーザーの製品操作、製品管理、メンテナンス補助等をするほか、家庭内にある各家電製品が一丸となって、ユーザーの日常生活サポートを図るものである。
【0009】
喋る機能を有するパーツとして、スピーカー、CPU・情報記録媒体、蓄電装置、電圧調整部、電波送受信部、スイッチ・ボリューム設定部、コネクター等からなる基盤(基盤部品)を造る。家電製品側には、当該家電製品の情報を集約する媒体、電圧調整部、基盤部品取り付け部、センサー等を設ける。家電製品に基盤部品を取り付け若しくは内蔵させる。
【0010】
なお、基盤部品は形状、構造、大きさ等は、基本的に統一することを想定しているが、内蔵する情報は家電製品の品目毎や製品番号毎等で異なり、情報自体も追加や上書き等が出来るものである。
【0011】
ウェブサイトやアプリにて、家電製品をグループ単位(契約者単位)で登録出来るようにし、情報の管理や設定が出来るものとする。
【0012】
ウェブサイトやアプリ(若しくは基盤部品や家電製品)にて、予め設定した内容で、各家電製品が音声を出力するものである。予め設定した内容とは、「家電製品の操作」「家電製品の状態」「家電製品の説明」「日常生活サポート」「グループ単位で登録された他の家電製品の情報」「全く登録されていない新製品情報」「メーカーからのお知らせ」「ウェブサイトやアプリの情報」「声や音楽の情報」「AIや時計、カレンダー等との関連付け」等、多岐に亘ることが想定される。

(3)
【発明の効果】
【0013】
家電製品が喋ることで、目(視覚)に頼りすぎることなく、耳(聴覚)でも製品の状態を把握し、操作、確認することが出来る。時間的、精神的なロスを軽減し、目と耳の双方での確認により誤操作も防止出来る。
【0014】
家電製品が喋ることで、家電製品自体の高級感が増す。また、空き巣対策等の防犯にも繋がる。
【0015】
家電製品が喋ることで、各種情報をユーザーに簡単に伝えることが出来る。当該家電製品自体の情報提供、時間が来たらお知らせする等の日常生活サポート、グループ登録した他の家電製品等の情報提供、メーカーからのお知らせ、製品とは無関係のニュースや緊急速報、音楽やラジオ等、多岐が想定される。
【0016】
ウェブやアプリを通すことで、メーカー側の顧客管理や製品管理をしやすくなるほか、顧客のニーズを集約分析することが可能となる。音声の契約(人気声優や人気音楽の導入等)により、製品とは別の事業への進展が可能となる。顧客への自社製品誘導(自社製品を優先的に購入してくれる仕組み作り)が容易になる等、メーカー側のメリットも大きい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本発明品の基盤部品(カセット、ユニット)の例を示した説明図である。うち、1はスピーカー、2はCPU、情報記録媒体、3は蓄電装置、4はアンテナ、5はスイッチ、ボリューム設定具、6は家電製品本体とのコネクター部分を示す。当該基盤部品は、故障時や買い替え時等で、容易に家電製品から取り外しや交換が出来るものを想定している。小型化、軽量化、コンパクト化を目指すため、形状や構造等は例として大雑把に示す。
【0018】
図2図2は、本発明品の家電製品本体(基盤部品を取り付け若しくは内蔵する部分)の例を示す。うち、1は図1で示した基盤部品、2は家電製品本体、3は基盤部品と家電製品制御機能部分を繋ぐコネクター部分であり情報や電流を繋ぐ、4は基盤部品の固定部分を示す。 (4)
【0019】
図3図3は、本発明品の例としてのバリエーションを示した説明図である。うち、1はテレビ、2は洗濯機、3はエアコン、4は掃除機、5はパソコン、6は炊飯器を示す。但し、例として示された家電製品以外にも及ぶ。
【0020】
図4図4は、本発明の情報関連イメージを示した説明図である。うち、1は家電製品(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、掃除機、炊飯器、電子レンジ等の多岐を想定)、2は基盤部品、3はユーザーが登録設定等で使用するウェブサイトやアプリ、4はメーカー等で管理運用するサーバーを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
音声出力機能を通して喋る家電製品、一丸となってユーザーの日常生活をサポートする家電製品の構築をするものである。音声出力機能を有する基盤部品(カセット、ユニット)、基盤部品の取り付けや内蔵をすることが出来る各家電製品、情報の集約運用をするウェブサイトやアプリ(及び運営管理者用のサーバー)として、大別して3つの機能から成る。
【0022】
うち、基盤部品(カセット、ユニット)は、小型化、軽量化、コンパクト化を目指すが、基本的には家電用品の品目に関わらず、形状や構造は統一することを想定する。大量生産による生産コストを抑え、修理や交換を容易にするメリットがある。
【0023】
うち、各家電製品は、取り付けや内蔵をすることになる基盤部品(カセット、ユニット)への情報伝達を行う機能を有する。
【0024】
うち、情報の集約運用をするウェブサイトやアプリは、各家電製品の情報管理、登録、設定が出来る。ここで設定された内容で、各家電製品(基盤部品)が音声出力されるものである。また、当該情報は運営管理者用のサーバーに集約されるが、メーカーの今後の運営指針にも繋げることが可能である。




(5)
【実施例0025】
図1を基に説明する。基盤部品(カセット、ユニット)であり、各家電製品に取り付けや内蔵するものである。音声を発する部分であり、基本はインターネット回線を用いてウェブサイトやアプリ(サーバー)との情報伝達を行うが、インターネットを経由しない単独での動作も想定される。
【0026】
図2を基に説明する。家電製品本体であり、基盤部品との情報伝達を行う機能を有する。
【0027】
図3を基に説明する。本発明は、多岐多様な家電製品に及ぶことを示す。ウェブサイトやアプリ(サーバー)を経由して、互いに連携を取り、ユーザーをサポートすることを想定する。
【0028】
図4を基に説明する。図4は、インターネット回線を用いることを基本とする運用をした場合のイメージ図としての例を示す。3で登録設定した内容に基づき、1からの情報も取り入れたうえで、2で音声を発する。各種情報を4で集約運用することになる。当該システム運営管理者(メーカー)は、4で集約した情報を基に、次なる製品開発や更なるサービス向上改善等に繋げていくものである。ウェブサイトやアプリの初期登録としては、ユーザー情報、各種製品情報、音声情報、音声とする内容の設定等を想定する。
【0029】
音声の出力例(洗濯機の例)を示す。「はじめまして。私は製品番号〇〇〇の〇〇〇です。以後、よろしくお願いします」「おはようございます」「今日は〇月〇日、〇曜日です「今日の天気は晴れです。洗濯日和です」「今日は花粉が多いとの予報です」「午後から雨が降る可能性があります」「明日の天気予報は雨です」「今日は何時もより遅い時間帯ですね」「今日は洗濯物が多くて大変ですね」「1回当たりの洗濯物の量が少々多いようです」「蓋を閉めてください」「標準モードに設定しました」「すすぎ3回に設定しました」「脱水3分に変更しました」「完了まで27分、7時35分に仕上がります」「残り1分で洗濯が完了します」「エラーです」「再起動してください」「修理が必要です」「お知らせメールが届いています」「ポイントが付与されました」「そろそろエアコンの準備をする時期です」「冷蔵庫からエラーが出ています」「冷蔵庫の氷が出来ました」「炊飯器が何時もの時間に動いていません」「掃除機が3日間稼働していません」「パソコンの電源が長時間入っています」「テレビの見忘れは無いですか?」「テレビが録画を開始
(6)
します」「エアコン室内が最適な温度になりました」「掃除機の修理が完了しました」「洗濯機の新製品が出ました」「今日は私の3年目の誕生日です」「新しい音声が追加されました」「お誕生日、おめでとうございます」「明けましておめでとうございます」「ニュース速報。〇〇県で震度〇の地震がありました」「台風が接近しています」「〇時になりました」「現在、〇時〇〇分です」、音楽、ラジオ等の詳細な設定を可能とする。




























図1
図2
図3
図4