(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022089723
(43)【公開日】2022-06-16
(54)【発明の名称】回転フック付きアイロン台
(51)【国際特許分類】
D06F 81/02 20060101AFI20220609BHJP
【FI】
D06F81/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020212957
(22)【出願日】2020-12-04
(71)【出願人】
【識別番号】506298080
【氏名又は名称】株式会社シービージャパン
(72)【発明者】
【氏名】樋口 圭介
【テーマコード(参考)】
4L029
【Fターム(参考)】
4L029NA08
4L029NB03
(57)【要約】
【課題】アイロン台において、一般家庭での使用を意図した、スチームアイロンがけの際の取り回しが容易で、収納性の向上したアイロン台を提供する。
【解決手段】アイロン台本体(1)と前記アイロン台本体(1)を吊下げ可能なフック(2)と前記アイロン台本体(1)を所定の高さで水平な状態を維持可能な脚部(3)とを備え、前記フック(2)は前記アイロン台本体(1)を吊下げた状態での垂直方向を軸として回転可能に構成され、前記脚部(3)は折り畳み可能に構成されているアイロン台である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイロン台本体(1)と
前記アイロン台本体(1)を吊下げ可能なフック(2)と
前記アイロン台本体(1)を所定の高さで水平な状態を維持可能な脚部(3)とを備え、
前記フック(2)は前記アイロン台本体(1)を吊下げた状態での垂直方向を軸として回転可能に構成され、
前記脚部(3)は折り畳み可能に構成されているアイロン台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般家庭用アイロン台に関するものであり、アイロン台本体に取り付けられたフックによりアイロン台本体を吊下げ、アイロン台を吊下げたまま装着した衣類にスチームアイロンを掛けることを可能としたアイロン台に関する。
【背景技術】
【0002】
家庭におけるアイロン仕上げは、アイロン台とアイロンを用いるのが一般的である。また、アイロン仕上げの効果向上の為、スチーム噴射機能のあるスチームアイロンが一般的になっている。スチームアイロンをかける際は、通常水平に設置されたアイロン台の上に衣類を広げてスチームを噴射しアイロンをかける。このため衣類の正面にスチームアイロンをかけた後、衣類を外し、背面をアイロン台の上に広げ直し、スチームアイロンをかければならず、手間や時間がかかっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般に知られるスチームアイロン掛けは、スチームアイロンをかける面を上に、アイロン台の上に広げなければならない。その為、衣類正面のスチームがけが終わったら、一旦衣類をアイロン台より取り外し、衣類背面をアイロン台の上に広げるという作業をしなければならず、手間と時間がかかり不便である。
【0005】
本発明は上記課題を解決している。すなわち、本発明はアイロン台の端部に回転しアイロン台を吊下げられるフック2が取り付けてあり、
図5のように衣類ハンガーに衣類を掛ける要領で、衣類をアイロン台に装着した状態で吊下げることができる。吊下げた状態で衣類の正面にスチームアイロンを掛け、その後、フック下部の軸4を軸として回転するフック2により、
図6に示すようにアイロン台ごと衣類を回転させ、衣類をアイロン台より取り外すことなく背面にもスチームアイロンをかけることができ、手間と時間を省くことが可能となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るアイロン台は、アイロン台本体1と、前記アイロン台本体1を吊下げ可能なフック2と、前記アイロン台本体1を所定の高さで水平な状態を維持可能な脚部3とは備え、前記フック2は前記アイロン台本体1を吊下げた状態での垂直方向を軸として回転可能に構成され、前記脚部3は折り畳み可能に構成されている。
【0007】
また、このフック2を
図2に示すように軸受け5に通したネジ7を軸として90度以上回転するようにした結果、床に置いてアイロンがけをする場合、或いは収納する際に邪魔にならないようにフック2をアイロン台の裏面に収納することができた。特許文献1のように、収納用のフックを有するアイロン台は既に存在するが、本発明のごとく、フック2が前記アイロン台本体1を吊下げた状態での垂直方向を軸として回転可能に構成され、衣類の正面と背面へのスチームアイロン掛けを容易にするものは存在しない。
【0008】
更に、アイロン台本体1を水平方向に支持する為の脚部3が折り畳めるようになっているので収納に便利である。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、一般家庭用としてのスチームアイロンがけの効率を上げると共に、収納性を向上させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】フック2をネジ7を軸として0,90,180度回転させた図である。
【
図2】軸受け5の側面とネジ7を軸としたフックの回転方向を示す図である。
【
図3】吊下げた状態のアイロン台をフック下部の軸4を軸として0、90、180、270度回転させた図である。
【
図4】フック下部の軸4を軸としたフックの回転方向を示す図である。
【
図5】フック2で吊るしたアイロン台に衣類を装着した状態の図である。
【
図6】
図5の状態からフック下部の軸4を軸としてアイロン台を180度回転した状態の図である。
【
図7】脚部3を拡げフック2をネジ7を軸として回転収納し、アイロン台を床で使用する状態を示す図である。
【
図8】脚部3を畳みフック2をネジ7を軸として回転収納させた図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
アイロン台本体1裏面の長手方向の端部中央にフック2を取り付ける。すなわち
図2において、軸受け5に通したネジ7で、軸受け5自体をアイロン台裏面に取り付ける。この軸受け5はネジ7を軸として回転できるようになっている。回転の方法を
図2に矢印で示す。軸受け5の孔にフック下部の軸4を通し端部をナット6で固定しフック2が抜けないようする。ここでフック2は軸受け5と共にネジ7を軸にして90度以上回転する。これにより、フック2を使用しない場合は、フック2をネジ7を軸にして回転させアイロン台本体1裏側に重ねるように収納することができる。
【0012】
また、軸受け5には、周面の向かい合う2か所にフック2を貫通させるための孔が設けられ、その孔の内径はフック下部の軸4の外径より僅かに大きいため、フックはフック下部の軸4を軸として180度以上回転することが可能である。吊下げたアイロン台をフック下部の軸4を軸として回転させた状態を
図3に、その際のフックの回転方向を
図4に矢印で示す。また吊下げたアイロン台に衣類を装着した状態を
図5、それをフック下部の軸4を軸として180度回転させ衣類の背面をアイロン掛け面とした状態を
図6に示す。
【0013】
さらに、
図8に示す通り、脚部を折り畳める仕様とし、移動、保管に便利なアイロン台とした。
【符号の説明】
【0014】
1. アイロン台本体
2. フック
3. 脚部
4. フック下部の軸
5. 軸受け
6. ナット
7. ネジ