(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022090429
(43)【公開日】2022-06-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20220610BHJP
【FI】
A63F7/02 328
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020202825
(22)【出願日】2020-12-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-10-06
(71)【出願人】
【識別番号】518399977
【氏名又は名称】株式会社ピーブレイン
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】村田 成弘
【テーマコード(参考)】
2C088
【Fターム(参考)】
2C088CA02
2C088CA07
2C088CA09
2C088CA11
2C088CA31
2C088CA35
(57)【要約】
【課題】本発明によれば、自店舗のホールコンデータと、自店舗を含む複数の店舗の頭取りデータとの関連を効率的に把握することができる。
【解決手段】複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と設置台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、第1データと第2データとを機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと実績データとの組を生成するデータ処理部と、を備えた。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記評価データは、前記客数および前記台数の少なくとも1つから算出される請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記データ処理部は、
前記合成データを前記機種識別子に対応させて蓄積する蓄積部と、
前記蓄積された合成データから前記評価データの算出に必要なデータを抽出して、前記評価データを算出する評価データ算出部と、
を有する請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記評価データは、各店舗内における、前記グループ別の客数、前記グループ別の稼働率、前記グループ別の客数シェア、前記グループ別の台数シェア、前記グループ別の支持率および前記グループ別の店舗内台数比率と、前記複数の店舗に対する各店舗の、前記グループ別の客数シェア、前記グループ別の台数シェアおよび前記グループ別の支持率と、の少なくとも1つを含む請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記グループは、遊技機の機種、遊技機の機種タイプ、および、遊技機がパチンコかパチスロかの遊技種別のいずれかによって決定される請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記実績データは、前記グループ別の台粗利、利益率、有効スタートおよび玉利の少なくとも1つを含む請求項1から5のいずれか1項の記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記評価データと前記実績データとの組を前記グループごとに表示する第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部をさらに備える請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記閲覧画面生成部は、前記複数の店舗に対する各店舗の客数シェアと前記複数の店舗に対する各店舗の支持率とを軸とするグラフ上に、前記複数の店舗のそれぞれの台数に対応するサイズまたは色を有する図形を配置した第2閲覧画面をさらに生成する請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記閲覧画面生成部は、日付を横軸として、前記評価データおよび前記実績データの少なくとも1つをプロットした第3閲覧画面をさらに生成する請求項7または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記閲覧画面生成部は、地図上に前記複数の店舗のそれぞれについて、前記複数の店舗に対する各店舗の、客数シェア、台数シェアおよび支持率の少なくとも1つに対応するサイズまたは色に対応する図形を配置した第4閲覧画面をさらに生成する請求項7から9のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記機種識別子に対応付いた中古機相場価格を取得する中古機相場取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記評価データと前記実績データと前記中古機相場価格との組を生成する請求項1から10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記機種識別子に対応付いた入替書類データを取得する入替書類データ取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記評価データと前記実績データと前記入替書類データとの組を生成する請求項1から11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の客数を前記グループ別の台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の稼働率を算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の客数を、前記グループを含む遊技種別における総客数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の台数を、前記グループを含む遊技種別における総台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、
前記グループ別の客数を、前記グループを含む遊技種別における総客数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出し、
前記グループ別の台数を、前記グループを含む遊技種別における総台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出し、
前記グループ別の客数シェアを前記グループ別の台数シェアで除して、前記店舗ごとの前記グループ別の支持率を算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の台数を店舗内の総台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の店舗内台数比率を算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の客数を前記複数の店舗の総客数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の台数を前記複数の店舗の総台数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記データ処理部は、前記評価データとして、
店舗ごとに、前記グループ別の客数を前記複数の店舗の総客数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出し、
前記店舗ごとに、前記グループ別の台数を前記複数の店舗の総台数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出し、
前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアで除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の支持率を算出する請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項21】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項22】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、契約した複数の遊技店が、管理サーバに対して客入り状況と出玉状況とを含む、いわゆる頭取りデータを送信して他遊技店が閲覧可能とし、複数の遊技店が頭取りデータを共有する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-284077号公報
【特許文献2】特開2020-137921号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、契約した他の店舗の頭取りデータを閲覧することは可能であるが、自店舗のホールコンデータと、自店舗を含む複数の遊技店の頭取りデータとの関連を効率的に把握することができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
を備えた。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
を含む。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理プログラムは、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、自店舗のホールコンデータと、自店舗を含む複数の店舗の頭取りデータとの関連を効率的に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【
図2A】第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの処理概要を示す図である。
【
図2B】第2実施形態に係る商圏客数シェアシステムの概要を示す図である。
【
図2C】第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムにおけるデータの流れを示す図である。
【
図2D】第2実施形態に係る頭取りデータの一例を示す図である。
【
図2E】第2実施形態に係るホールコンデータの一例を示す図である。
【
図2F】第2実施形態に係るデータベースに記憶されたデータの構成を示す図である。
【
図3A】第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図3B】第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
【
図4A】第2実施形態に係る情報処理装置からのメインメニューを表示した表示画面を示す図である。
【
図4B】第2実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データを表示した表示画面を示す図である。
【
図4C】第2実施形態に係る情報処理装置からの他の閲覧データを表示した表示画面を示す図である。
【
図4D】第2実施形態に係る情報処理装置からのさらに他の閲覧データを表示した表示画面を示す図である。
【
図5】第2実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図6A】第2実施形態に係るデータ合成テーブルの構成を示す図である。
【
図6B】第2実施形態に係る閲覧データ生成テーブルの構成を示す図である。
【
図7】第2実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図8A】第2実施形態に係る情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【
図8B】第2実施形態に係る商圏データ生成処理の手順を示すフローチャートである。
【
図9A】第2実施形態に係る商圏データの1つである客数と実績データとの組の表示画面を示す図である。
【
図9B】第2実施形態に係る商圏データの1つである稼働率の表示画面と、稼働率の算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図9C】第2実施形態に係る商圏データの1つである機種別シェアの組の表示画面と、機種別シェアの算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図9D】第2実施形態に係る商圏データの1つである市場シェアの組の表示画面と、支持率の算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図9E】第2実施形態に係る商圏データの1つである支持率の表示画面と、市場シェアの算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図9F】第2実施形態に係る商圏データの1つである市場支持率の組の表示画面と、市場支持率の算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図9G】第2実施形態に係る商圏データの1つである機種別台数シェアの表示画面と、機種別台数シェアの算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図9H】第2実施形態に係る商圏データの1つである市場台数シェアの組の表示画面と、市場台数シェアの算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図9I】第2実施形態に係る商圏データの1つである店舗内台数比率の組の表示画面と、店舗内台数比率の算出手順のフローチャートとを示す図である。
【
図10A】第3実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データの2次元グラフを表示した表示画面を示す図である。
【
図10B】第3実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データの2次元グラフを説明する図である。
【
図10C】第3実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データの経日変化グラフを表示した表示画面を示す図である。
【
図10D】第3実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データの他の経日変化グラフを表示した表示画面を示す図である。
【
図11】第3実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図12】第3実施形態に係る閲覧データ生成テーブルの構成を示す図である。
【
図13】第3実施形態に係るグラフ生成処理の手順を示すフローチャートである。
【
図14】第4実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データであるマッピング地図を表示した表示画面を示す図である。
【
図15】第4実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図16】第4実施形態に係る閲覧データ生成テーブルの構成を示す図である。
【
図17】第4実施形態に係るマッピング地図生成処理の手順を示すフローチャートである。
【
図18】第5実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データを表示した表示画面を示す図である。
【
図19】第5実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図20】第5実施形態に係る閲覧データ生成テーブルの構成を示す図である。
【
図21】第5実施形態に係る中古機相場付加処理の手順を示すフローチャートである。
【
図22】第6実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【
図23】第7実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの処理概要を示す図である。
【
図24】第7実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データを表示した表示画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本明細書で用いられる「頭取りデータ」との文言は、パチンコ業界やパチスロ業界において、マーケティングのために自店の競合店から収集した、各店舗の入客数を示す客数データおよび各店舗に設置された台数を示す台数データを指す。
【0012】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、
図1を用いて説明する。情報処理装置100は、頭取りデータとホールコンデータとを処理する装置である。
【0013】
図1に示すように、情報処理装置100は、抽出部101と、抽出部102と、データ処理部103と、を含む。抽出部101は、複数の店舗111~113から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する。抽出部102は、複数の店舗111~113のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する。データ処理部103は、第1データと第2データとを機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、評価データと実績データとの組131を生成する。
【0014】
本実施形態によれば、自店舗のホールコンデータと、自店舗を含む複数の店舗の頭取りデータとの関連を効率的に把握することができる。
【0015】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。なお、客数データおよび台数データの少なくとも1つから算出されて、客を共有する複数の競合店を含む領域における各店舗を評価する評価データについて、以下の実施形態においては「商圏データ」と称する。また、「実績データ」とは、ホールコンデータから抽出された各店舗の営業データおよび営業データから算出された営業実績を示すデータであり、台粗利、利益率、有効スタートおよび玉利などを含む。
【0016】
本実施形態に係る情報処理装置は、商圏客数シェアシステムによって収集された商圏内に配置された複数の店舗(例えば、パチンコ店)に含まれる各店舗の客数および台数を取得して、機種を識別可能な機種識別子(機種名や検定番号)に対応付けて必要なデータを抽出する。一方、商圏内に配置された複数の店舗に含まれる各店舗の出玉情報を含む実績データを各店舗のホールコンピュータから収集して、機種識別子に対応付けて必要なデータを抽出する。そして、各店舗における。抽出した客数および台数と実績データとを機種識別子によって合成して(紐付けて)、蓄積部としてのデータベースに蓄積する。
【0017】
閲覧欄末からの閲覧要求に応答して、データベースから読み出した客数および台数から算出した各店舗の商圏データと、各自店舗の実績データとを、遊技機を分類したグループごとにまとめて一覧表示する。ホールコンピュータからの実績データ(営業データ)と商圏客数(頭取り)シェアシステムからの商圏データとを紐づけた一覧表示から、商圏内に配置された複数の店舗における自店舗の状況を容易に分析することができる。
【0018】
<情報処理システムの構成および動作>
以下、
図2A~
図4Cを参照して、本実施形態の情報処理装置を含む情報処理システムの構成および動作を説明する。
【0019】
(システムの処理概要)
図2Aは、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム200の処理概要を示す図である。
【0020】
情報処理システム200は、データ処理部220と、データ抽出部(フィルタ)230、240と、商圏客数(頭取り)シェアシステム260と、ホールコンピュータ270と、閲覧端末280と、を備える。
【0021】
商圏客数(頭取り)シェアシステム260は、複数の店舗が含まれる領域を商圏として各店舗の機種別の台数データおよび客数データを収集して、各店舗で互いに閲覧して共有できるシステムである。商圏客数(頭取り)シェアシステム260からの台数データおよび客数データは、データ抽出部230により、データ処理部220が処理可能な共通フォーマットに変換されて、データ処理部220による処理に必要なデータが抽出される。一方、各店舗のホールコンピュータ270は、データ抽出部240により、個別台の出玉などの情報からデータ処理部220が処理可能な共通フォーマットに変換されて、データ処理部220による処理に必要なデータが抽出される。
【0022】
データ処理部220は、データ抽出部230からのデータとデータ抽出部240からのデータを機種別に合成して蓄積しておく。データ処理部220は、閲覧端末280からの閲覧要求に応じて、データ抽出部230からのデータである客数と台数とから商圏データを算出し、データ抽出部240からのデータから打込、売上、粗利などの実績データを生成する。そして、商圏データと実績データを、閲覧端末280からからの選択指示に対応して、機種、機種タイプおよび遊技種別などをグループとしてまとめた表を閲覧データとして生成して出力する。なお、算出される商圏データとしては、各店舗における、グループ別の客数、グループ別の稼働率、グループ別の客数シェア、グループ別の台数シェア、グループ別の支持率およびグループ別の店舗内台数比率が含まれる。また、商圏における、グループ別の客数シェア、グループ別の台数シェアおよびグループ別の支持率と、が含まれる。
【0023】
閲覧端末280において、商圏データと実績データ(営業データ)を同時に表示させることで、各店舗において営業戦略の立案や分析に役立てることができる。
【0024】
(商圏客数シェアシステム)
図2Bは、本実施形態に係る商圏客数シェアシステム260の概要を示す図である。商圏客数シェアシステム260は、商圏263内に含まれる複数の店舗(図中、自店舗と、A店舗~D店舗)から各店舗の頭取りデータの入力端末264と、入力端末264から入力された客数のデータを収集して処理する商圏客数(頭取り)シェアサーバ262と、を備える。商圏客数シェアシステム260は、各店舗で他の店舗の頭取りデータを閲覧可能に管理する。すなわち、商圏客数シェアシステム260は、商圏領域における競合店の機種別の台数および客数を各店でシェアする仕組みであり、各店舗があるソフトに客数入力すれば、加盟店同士でその台数および客数をシェアできる。例えば、加盟店であれば、各店が入力した台数および客数を閲覧でき、貸し玉別や機種別の台数、客数、稼働率も閲覧可能となっている。稼働率=客数/台数であり、例えば、100台のお店に30人が遊技している場合、稼働率=30%である。
【0025】
(データの流れ)
図2Cは、本実施形態に係る情報処理装置210を含む情報処理システム200におけるデータの流れを示す図である。本実施形態における情報処理装置210は、データ処理部220と、データ抽出部(フィルタ)230と、データ抽出部(フィルタ)240と、データ合成部250と、を含む。
【0026】
商圏客数シェアシステム260からの頭取りデータ261には、検定番号、機種名、遊技種別、入替日、台数、稼働人数(客数)などが含まれる。なお、検定番号とは、遊技台を設置したり、増設したり、交換しようとするときに行う変更承認申請に応じて、必要な検査を受け、承認を受けた番号である。一方、各店舗のホールコンピュータ270からのホールコンデータ271には、機種名、遊技種別、アウト、セーフ、打止回数、台売上、台粗利などが含まれる。なお、ホールコンデータ271に検定番号が含まれてもよい。
【0027】
頭取りデータ261からデータ抽出部(フィルタ)230によって共通フォーマットに変換されて抽出された抽出ファイル231が出力される。ホールコンデータ271からデータ抽出部(フィルタ)240によって共通フォーマットに変換されて抽出された抽出ファイル241が出力される。抽出ファイル231は、検定番号、機種名、遊技種別、入替日、台数、稼働人数(客数111~113)を含む。抽出ファイル241は、例えば、(検定番号)、機種名、遊技種別、打込:アウトを名称変更、利益率、差玉:計算式(打込-セーフ)、台売上、台粗利、有効スタート:計算式(通常時スタート回数/通常打込)を含む。
【0028】
データ合成部250においては、機種名(機種ID)を基として、データ処理部220の共通フォーマットに変換された抽出ファイル231と抽出ファイル241とを、結合して合成データを生成する。なお、ホールコンデータ271に検定番号が含まれる場合は、機種名の代わりに検定番号により結合してよい。データ処理部220は、データベース221に合成データを蓄積し、閲覧要求に応じて、合成データから商圏データを算出し、商圏データと実績データとを組み合わせた閲覧データを生成して出力する。データ処理部220の処理による閲覧によって、商圏で高稼働の台が自店に設置されているのかが分かる。また、利益バランスが妥当かを、商圏データを基に確認できる。このように、自店の強みや弱みを遊技種別、タイプ別、機種別と言った3つの視点から、営業データと商圏データの双方をもとに確認できるなどの利点が得られる。
【0029】
図2Dは、本実施形態に係る頭取りデータ261の一例を示す図である。出力項目として、例えば、店舗NO、店舗ID、店舗名、調査日、遊技種別、貸玉(円)、機種タイプ、機種サブタイプ、検定番号、機種コード、機種名、台数、11:00/15:00/19:00時の客数、男性客数、女性客数、箱数などの項目を含む。頭取りデータ261の出力項目に含まれる項目は、これらには限定されない。そして、頭取りデータ261は、CSV形式のデータとして情報処理装置210へと送信される。
【0030】
図2Eは、本実施形態に係るホールコンデータ271の一例を示す図である。ホールコンデータ271は、出力項目として、例えば、種別略称、台番号、島番号、機種番号、タイプ番号、フロア番号、アウト、セーフ、差1、差2、打込玉、特賞中ア、特賞中セ、打止回数、特賞回数、スタート、役物入賞、最大TO、最小TO、通過S、特賞1、特賞2などの項目を含む。ホールコンデータ271の出力項目に含まれる項目は、これらには限定されない。そして、ホールコンデータ271は、CSV形式のデータとして情報処理装置210へと送信される。
【0031】
図2Fは、本実施形態に係るデータベース221に記憶されたデータの構成を示す図である。データベース221に記憶されたデータは、頭取りデータ261から共通フォーマットに変換されて抽出されたデータと、ホールコンデータ271から共通フォーマットに変換されて抽出されたデータと、を店舗別および機種別に結合した合成データである。このデータベース221のデータを用いて、ホールコンデータの抽出データから実績データが算出され、頭取りデータの抽出データから商圏データが算出されて、機種別/機種タイプ別/遊技種別に一覧表示される。
【0032】
データベース221は、店舗名(ID)291に対応付けて、各店舗に設置された機種名(ID)292を記憶する。そして、各機種名(ID)292に対応付けて、検定番号293と、遊技種別294と、機種タイプ295と、ホールコンデータからの抽出データ296と、頭取りデータからの抽出データ297と、を記憶する。なお、データベース221において、遊技種別294や機種タイプ295によりあらかじめソートして、遊技種別や機種タイプ別に抽出データ296および297を格納してもよい。
【0033】
(システム構成)
図3Aは、本実施形態に係る情報処理装置210を含む情報処理システム200の構成を示すブロック図である。なお、
図3Aにおいて、
図2A~
図2Cと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0034】
情報処理システム200は、ネットワーク340により接続される、本実施形態の情報処理装置210と、商圏客数(頭取り)シェアサーバ262と、各店舗(図では、A店舗とB店舗)320に設置された頭取り用端末361およびホールコンピュータ270と、閲覧端末280と、を備える。
【0035】
情報処理装置210は、データベース221を有するデータ処理部220と、データ抽出部230と、データ抽出部240と、データ合成部250と、を有する。商圏客数(頭取り)シェアサーバ262は、各店舗320に設置された頭取り用端末361から入力された頭取りデータ(客数データ)を収集して、商圏客数データベース363に蓄積する。頭取り用端末361は、各店舗において頭取りデータ(客数データ)を入力するための端末である。閲覧端末280は、情報処理装置210からの自店舗の実績データと各店舗の商圏データとの組を受信して表示する。
【0036】
なお、
図3Aでは、頭取り用端末361と閲覧端末280とを別端末として図示したが、共用端末であってもよい。さらに、頭取り用端末361および閲覧端末280をホールコンピュータ270の表示画面で兼用してもよい。
【0037】
(動作シーケンス)
図3Bは、本実施形態に係る情報処理装置210を含む情報処理システム200の動作手順を示すシーケンス図である。なお、
図3Bにおいて、
図2A~
図2Cおよび
図3Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。また、
図3Bにおいては、データ合成部250を図示していない。データ合成部250の処理は、データ処理部220の処理に含まれている。
【0038】
ステップS301において、各店舗の頭取り用端末361から入力された頭取りデータは商圏客数シェアサーバ262の商圏客数データベース363に収集され、その商圏客数データベース363から情報処理装置210のデータ抽出部230に読み出される。データ抽出部230は、ステップS303において、頭取りデータをデータ処理部220で処理可能な共通フォーマットに変換して、機種識別子に対応付けた客数と台数とを抽出してデータ処理部220に出力する。なお、機種識別子に対応付けた客数と台数は、そのままデータベース221に格納されてもよい。
【0039】
ステップS305において、各店舗のホールコンピュータ270からのホールコンデータは、情報処理装置210のデータ抽出部240に読み出される。データ抽出部230は、ステップS307において、ホールコンデータをデータ処理部220で処理可能な共通フォーマットに変換して、機種識別子に対応付けた実績データを抽出してデータ処理部220に出力する。なお、機種識別子に対応付けた実績データは、そのままデータベース221に格納されてもよい。
【0040】
データ処理部220(データ合成部250)は、ステップS309において、機種識別子に対応付けて客数および台数と実績データとを結合して合成データを生成し、データベース221に格納する。
【0041】
閲覧端末280から、ステップS311において、閲覧要求があると、データ処理部220は、ステップS313において、閲覧内容を選択するメニューを閲覧端末280に送信する。例えば、メニューによって、商圏データを何にするか、遊技機を分類したグループを何にするかを選択する。閲覧端末280は、ステップS315において、メニューから閲覧内容を選択する。閲覧内容を受信したデータ処理部220は、ステップS317において、選択された閲覧内容に従ってデータベース221から蓄積データを取得する。そして、データ処理部220は、ステップS319において、取得した蓄積データの頭取りデータを基に商圏データを計算する。なお、計算された商圏データをデータベース221に格納してもよい。
【0042】
データ処理部220は、ステップS321において、グループ別の閲覧要求店舗の実績データおよび商圏データの表を生成して、閲覧端末280に送信する。閲覧端末280は、ステップS323において、受信した表を表示する。
【0043】
(メインメニュー)
図4Aは、実施形態に係る情報処理装置210からのメインメニューを閲覧端末280が表示した表示画面を示す図である。
図4Aのメインメンニューは、使用データ選択画面401と表示データ選択画面402とを有する。なお、メインメンニューはこれに限定されない。
【0044】
使用データ選択画面401には、使用データの期間指定、使用データのエリア指定、表示時間の指定、種別の指定、合成モード(遊技種別、遊技タイプ別、機種別の処理など)の指定、ブックマークの入力、検索パラメータの指定、表示形式の指定などが含まれる。表示データ選択画面402には、商圏データの表示モード(客数、稼働率、機種別シェア、支持率など)の設定、ブックマークの入力、実績表示の選択、グラフ表示の選択などが含まれる。なお、実績表示には、ホールコンデータやその算出データに加えて、発売日、経過週、中古相場などのホールコンデータには無いデータも選択でき、これらのデータは後述の実施形態のように、ホールコンデータとは別途に取得される。また、グラフ表示には、後述の実施形態で示される商圏データによるグラフ表示を示したが、ホールコンデータから生成されるグラフ表示を含むことができる。
【0045】
(閲覧表示画面)
図4B~
図4Dは、本実施形態に係る情報処理装置210からの閲覧データを閲覧端末280が表示した表示画面を示す図である。特に、
図4B~
図4Dは、遊技機を分類したグループを、機種、機種タイプ、遊技種別とそれぞれ選択した場合に表示画面である。また、
図4Bは、商圏データとして客数が選択された場合、
図4Cおよび
図4Dは、商圏データとして稼働率が選択された場合を示している。なお、頭取りデータは、通常、1日に3回(例えば、11:00、15:00、19:00など)あるいは1時間ごとに商圏客数シェアシステム260に送信されて集計される。各閲覧表示画面の表示値は、それらの平均値である。図中、PPMは、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(Product Portfolio Management)分析の略であり、各店舗における市場成長率と市場シェアを把握し、今後の成長可能性という観点から位置づける分析であるが、ここでは詳説しない。なお、PPMにタッチすることで、第3および第4実施形態のグラフ表示や地図表示がされる。
【0046】
図4Bの表示画面410では、表示モードにおいて、商圏データとして客数411が選択されている(網がけで表示)。そして、機種別表示412の各行に対応付けて、ホールコンピュータからのホールコンデータに基づく自店舗実績データ413と、商圏データとして客数414とが表示されている。
【0047】
図4Cの表示画面420では、表示モードにおいて、商圏データとして稼働率421が選択されている(網がけで表示)。そして、機種タイプ別表示422の各行に対応付けて、ホールコンピュータからのホールコンデータに基づく自店舗実績データ423と、商圏データとして稼働率424とが表示されている。
【0048】
図4Dの表示画面430では、表示モードにおいて、商圏データとして稼働率421が選択されている(網がけで表示)。そして、遊技種別別表示432の各行に対応付けて、ホールコンピュータからのホールコンデータに基づく自店舗実績データ433と、商圏データとして稼働率434とが表示されている。
【0049】
<情報処理装置の機能構成>
図5は、本実施形態に係る情報処理装置210の機能構成を示すブロック図である。なお、
図5において、
図2A~
図4Bと同じ構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0050】
情報処理装置210は、通信制御部501と、頭取りデータ取得部502と、データ抽出部230と、ホールコンデータ取得部504と、データ抽出部240と、データ合成部250と、データベース221と、を備える。また、情報処理装置210は、データ処理部220として、閲覧要求受信部508と、閲覧内容メニュー送信部509と、閲覧内容選択受信部510と、必要データ取得部511と、商圏データ算出部512と、閲覧画面生成部513と、閲覧画面送信部514と、を備える。
【0051】
通信制御部501は、商圏客数シェアサーバ262、各店舗のホールコンピュータ270、および、閲覧端末280との通信を制御する。頭取りデータ取得部502は、商圏客数シェアサーバ262の商圏客数データベース363からの頭取りデータを取得する。データ抽出部230は、商圏客数データベース363からの頭取りデータをから、情報処理装置210でデータ処理が可能なように共通フォーマットに変換して、機種識別子に対応付けて必要なデータを抽出する。ホールコンデータ取得部504は、各店舗のホールコンピュータ270からのホールコンデータを取得する。データ抽出部240は、ホールコンデータをから、情報処理装置210でデータ処理が可能なように共通フォーマットに変換して、機種識別子に対応付けて必要なデータを抽出する。データ合成部250は、データ合成テーブル551を有し、データ抽出部230からのデータとデータ抽出部240からのデータとを、機種識別子に基づいて結合して合成データを生成する。そして、合成データはデータベース221に蓄積される。
【0052】
閲覧要求受信部508は、閲覧端末280からの閲覧要求を受信する。閲覧内容メニュー送信部509は、閲覧要求に応答して閲覧要求した閲覧端末280に閲覧内容メニューを送信する。閲覧内容選択受信部510は、閲覧端末280におけるメニュー選択により閲覧内容、特に商圏データの選択、を受信する。必要データ取得部511は、選択された閲覧内容に対応して、商圏データの算出に必要な頭取りデータと閲覧に必要なデータを取得する。評価データ算出部としての商圏データ算出部512は、取得した頭取りデータを用いて閲覧対象の商圏データを算出する。閲覧画面生成部513は、閲覧データ生成テーブル531を有し、閲覧画面を生成する。閲覧画面送信部514は、生成された閲覧画面を閲覧端末280に送信する。
【0053】
(データ合成テーブル)
図6Aは、本実施形態に係るデータ合成テーブル551の構成を示す図である。データ合成テーブル551は、データ合成部250がデータ抽出部230からのデータとデータ抽出部240からのデータとを、機種識別子に基づいて結合して合成データを生成するために使用する。データ合成テーブル551により合成された合成データがデータベース221に蓄積される。
【0054】
データ合成テーブル551は、店舗名(ID)611ごとに、機種名(ID)612に対応付けて以下のデータを記憶する。データ合成テーブル551は、機種名(ID)612に対応付けて、検定番号613と、遊技種別614と、機種タイプ615と、ホールコンデータの抽出データ616と、頭取りデータの抽出データ617と、を記憶する。ホールコンデータの抽出データ616には、打込、利益率、台売上、台粗利などが含まれる。頭取りデータの抽出データ617には、客数、台数などが含まれる。
【0055】
(閲覧データ生成テーブル)
図6Bは、本実施形態に係る閲覧データ生成テーブル531の構成を示す図である。閲覧データ生成テーブル531は、閲覧画面生成部513が閲覧内容の選択に対応して算出した各店舗の商圏データと自店舗の実績データとを、選択されたグループ別のまとめた閲覧画面を生成するために使用する。
【0056】
閲覧データ生成テーブル531は、閲覧要求店舗名(ID)621とグループ622とに基づく閲覧画面用データを記憶する。
図6Bでは、グループ622を機種別とした場合の例を説明するが、機種タイプ別や遊技種別であっても同様であり当業者には理解可能である。機種名(ID)623に対応付けて、自店舗実績データ624と商圏データ625とを記憶する。商圏データ625は、選択された商圏データに対応する。自店舗実績データ624は、経過週、台粗利、打込などを含むがこれらに限定されない。商圏データ625は、商圏データが支持率である場合、自店舗を含む各店舗の支持率、客数平均、支持率平均などを含むがこれらに限定されない。
【0057】
<情報処理装置のハードウェア構成>
図7は、本実施形態に係る情報処理装置210のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、
図7において、
図5と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0058】
図7で、CPU(Central Processing Unit)710は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで
図5の構成要素を実現する。ROM(Read Only Memory)720は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース730は、ネットワーク340を介して商圏客数シェアサーバ262、各店舗のホールコンピュータ270、および、閲覧端末280との通信を制御する。
【0059】
RAM(Random Access Memory)740は、CPU710が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM740には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。頭取りデータ741は、商圏客数シェアサーバ262から取得したデータである。抽出データ(客数、台数)は、頭取りデータ741を共通フォーマットに変換して抽出した客数と台数を含むデータである。ホールコンデータ743は、各店舗のホールコンピュータ270から取得したデータである。抽出データ(実績データ)744は、ホールコンデータ743を共通フォーマットに変換して抽出した実績データを含むデータである。データ合成テーブル551は、
図5および
図6Aに示した合成データ生成用のテーブルである。閲覧要求パラメータ(商圏データ選択)745は、閲覧端末280からの閲覧要求とその後の選択パラメータである。閲覧要求パラメータ745には、商圏データの選択とグループの選択が含まれる。算出された商圏データ746は、閲覧端末280から選択された商圏データの算出結果である。閲覧データ生成テーブル531は、
図5および
図6Bに示した閲覧画面生成用のテーブルである。送受信データ747は、ネットワーク340を介して商圏客数シェアサーバ262、各店舗のホールコンピュータ270、および、閲覧端末280と送受信するデータである。
【0060】
ストレージ750には、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。データベース221は、合成データを蓄積するデータベースである。商圏データ関連情報(算出式)751は、各商圏データの算出式を記憶する。閲覧関連情報(メニュー、パラメータ)752は、閲覧要求時のメニューやパラメータ情報を記憶する。なお、本実施形態においては、商圏データ関連情報(算出式)751や閲覧関連情報(メニュー、パラメータ)752は、データベース221内に格納される。
【0061】
ストレージ750には、以下のプログラムが格納される。情報処理プログラム753は、情報処理装置210の全体を制御するプログラムである。頭取りデータ取得モジュール754は、商圏客数シェアサーバ262からの頭取りデータを取得するモジュールである。ホールコンデータ取得モジュール755は、各店舗のホールコンピュータ270からのホールコンデータを取得するモジュールである。データ合成モジュール756は、頭取りデータからの客数および台数とホールコンデータからの実績データとを合成するモジュールである。なお、データ抽出処理は、頭取りデータ取得モジュール754およびホールコンデータ取得モジュール755で行っても、データ合成モジュール756で行ってもよい。閲覧制御モジュール757は、閲覧端末280からの閲覧要求に対応して閲覧処理を制御するモジュールである。商圏データ算出モジュール758は、商圏データ関連情報(算出式)751を用いて、選択された商圏データを算出するモジュールである。閲覧画面生成モジュール759は、各店舗の算出された商圏データと閲覧要求した店舗の実績データとの組の閲覧画面を生成するモジュールである。
【0062】
なお、
図7のRAM740やストレージ750には、情報処理装置210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0063】
<処理手順>
図8Aは、本実施形態に係る情報処理装置210の処理手順を示すフローチャートである。なお、
図8Aのフルーチャートは、
図7のCPU710がRAM740を使用して実行し、
図5に構成要素を実現する。
【0064】
情報処理装置210は、ステップS811において、頭取りデータの取得のタイミングであるか否かを判定する。頭取りデータの取得のタイミングであれば、情報処理装置210は、ステップS813において、頭取りデータを取得して保持する。そして、情報処理装置210は、ステップS815において、頭取りデータを共通フォーマットに変換して客数と台数とを含むデータを抽出する。情報処理装置210は、ステップS817において、抽出した客数と台数とを含むデータを、データベース221に格納する。
【0065】
頭取りデータの取得のタイミングでない場合、情報処理装置210は、ステップS821において、ホールコンデータの取得のタイミングであるか否かを判定する。ホールコンデータの取得のタイミングであれば、情報処理装置210は、ステップS823において、ホールコンデータを取得して保持する。そして、情報処理装置210は、ステップS825において、ホールコンデータを共通フォーマットに変換して実績データを含むデータを抽出する。情報処理装置210は、ステップS827において、抽出した実績データを含むデータを、データベース221に格納する。
【0066】
頭取りデータの取得のタイミングでなく、ホールコンデータの取得のタイミングでない場合、情報処理装置210は、ステップS831において、データ合成であるか否かを判定する。データ合成であれば、情報処理装置210は、ステップS833において、客数と台数とを含むデータを取得する。また、情報処理装置210は、ステップS835において、実績データを含むデータを取得する。そして、情報処理装置210は、ステップS837において、客数と台数とを含むデータと実績データを含むデータとを、機種識別子として機種名や検定番号を用いて機種単位に合成する。情報処理装置210は、ステップS839において、合成された合成データをデータベース221に蓄積する。
【0067】
頭取りデータの取得のタイミングでなく、ホールコンデータの取得のタイミングでなく、データ合成でない場合、情報処理装置210は、ステップS841において、データ閲覧要求を受けたか否かを判定する。データ閲覧要求を受けた場合、情報処理装置210は、ステップS843において、閲覧データ選択用のメニューを閲覧端末280に送信して、メニューの選択を待つ。情報処理装置210は、ステップS845において、算出する商圏データの選択があったか否かを判定し、ステップS847において、グループの選択があったか否かを判定する。商圏データおよびグループの選択があれば、情報処理装置210は、ステップS849において、選択されたグループについて商圏データ算出処理を実行する。そして、情報処理装置210は、ステップS851において、算出された商圏データと閲覧要求した自店舗の実績データとの組を閲覧画面として送信する。
【0068】
(商圏データ生成処理)
図8Bは、本実施形態に係る商圏データ生成処理S849の手順を示すフローチャートである。
【0069】
情報処理装置210は、ステップS861において、選択された商圏データが客数であるか否かを判定する。客数であれば、新たな算出は必要ないので商圏データ生成処理S849を終了する。客数でなければ、情報処理装置210は、ステップS863において、選択された商圏データが稼働率であるか否かを判定する。稼働率であれば、ステップS865において、稼働率の計算処理を実行する。稼働率でなければ、情報処理装置210は、ステップS867において、選択された商圏データが機種別シェアであるか否かを判定する。機種別シェアであれば、ステップS869において、機種別シェアの計算処理を実行する。機種別シェアでなければ、情報処理装置210は、ステップS871において、選択された商圏データが市場シェアであるか否かを判定する。市場シェアであれば、ステップS873において、市場シェアの計算処理を実行する。
【0070】
市場シェアでなければ、情報処理装置210は、ステップS875において、選択された商圏データが支持率であるか否かを判定する。支持率であれば、ステップS877において、支持率の計算処理を実行する。支持率でなければ、情報処理装置210は、ステップS879において、選択された商圏データが市場支持率であるか否かを判定する。市場支持率であれば、ステップS881において、市場支持率の計算処理を実行する。市場支持率でなければ、情報処理装置210は、ステップS883において、選択された商圏データが機種別台数シェアであるか否かを判定する。機種別台数シェアであれば、ステップS885において、機種別台数シェアの計算処理を実行する。機種別台数シェアでなければ、情報処理装置210は、ステップS887において、選択された商圏データが市場台数シェアであるか否かを判定する。市場台数シェアであれば、ステップS889において、市場台数シェアの計算処理を実行する。市場台数シェアでなければ、情報処理装置210は、ステップS891において、選択された商圏データが店舗内台数比率であるか否かを判定する。店舗内台数比率であれば、ステップS893において、店舗内台数比率の計算処理を実行する。
【0071】
(客数選択)
図9Aは、本実施形態に係る商圏データの1つである客数と実績データとの組の表示画面910を示す図である。
図9Aは、グループが遊技種別で、商圏データとして
図4Aの表示モードから客数が選択された場合の、客数と台数とが表示された例である。なお、客数は頭取りデータそのものであるので、商圏データを算出する手順は必要としない。
【0072】
表示モードで客数が選択され、遊技種別911に対応して、自店舗の実績データ912と、各店舗の客数913と、各店舗の台数914と、が表示されている。自店舗の実績データ912には、台粗利、利益率、有効S(有効スタート)、玉利、景品額平均などが含まれる。なお、景品額平均は、
図4Aの実績表示の選択で、さらに「景品額平均」を選択した場合に表示される。客数913には、自店舗を含む各店舗の客数と、客数平均、客数合計が表示されている。台数914には、自店舗を含む各店舗の台数と、台数平均、台数合計が表示されている。
【0073】
(稼働率選択)
図9Bは、本実施形態に係る商圏データの1つである稼働率の表示画面923と、稼働率の算出手順S865のフローチャートとを示す図である。表示画面923は、
図4Aの表示モードとして稼働率が選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0074】
情報処理装置210は、ステップS921において、各店舗のグループ別の客数と台数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS923において、稼働率(=客数/台数)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS925において、計算した稼働率を保持する。
【0075】
情報処理装置210は、ステップS927において、商圏内の全店舗の全グループについて稼働率の計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS921に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS929において、各店舗の稼働率をグループごとに並べた表示画面923を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0076】
(機種別シェア選択)
図9Cは、本実施形態に係る商圏データの1つである機種別シェアの表示画面933と、機種別シェアの算出手順S869のフローチャートとを示す図である。表示画面933は、
図4Aの表示モードとして機種別シェアが選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0077】
情報処理装置210は、ステップS931において、各店舗のグループ別の客数と、機種種別の総客数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS933において、機種別シェア(=対象客数/総客数)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS925において、計算した機種別シェアを保持する。
【0078】
情報処理装置210は、ステップS937において、商圏内の全店舗の全グループについて機種別シェアの計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS931に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS939において、各店舗の機種別シェアをグループごとに並べた表示画面933を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0079】
(市場シェア選択))
図9Dは、本実施形態に係る商圏データの1つである市場シェアの表示画面943と、支持率の算出手順S873のフローチャートとを示す図である。表示画面943は、
図4Aの表示モードとして市場シェアが選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0080】
情報処理装置210は、ステップS941において、各店舗のグループ別の客数と、全店舗の機種種別の総客数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS943において、市場シェア(=対象客数/全店舗の総客数)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS945において、計算した市場シェアを保持する。
【0081】
情報処理装置210は、ステップS947において、商圏内の全店舗の全グループについて市場シェアの計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS941に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS949において、各店舗の市場シェアをグループごとに並べた表示画面943を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0082】
(支持率選択)
図9Eは、本実施形態に係る商圏データの1つである支持率の表示画面953と、市場シェアの算出手順S877のフローチャートとを示す図である。表示画面953は、
図4Aの表示モードとして支持率が選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0083】
情報処理装置210は、ステップS951において、各店舗のグループ別の客数と機種種別の総客数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS952において、機種別客数シェア(=対象客数/総客数)を計算する。
【0084】
次に、情報処理装置210は、ステップS953において、各店舗のグループ別の台数と機種種別の総台数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS954において、機種別台数シェア(=対象台数/総台数)を計算する。
【0085】
情報処理装置210は、ステップS955において、支持率(=機種別客数シェア/機種別台数シェア)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS956において、計算した支持率を保持する。
【0086】
情報処理装置210は、ステップS957において、商圏内の全店舗の全グループについて支持率の計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS951に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS958において、各店舗の支持率をグループごとに並べた表示画面953を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0087】
(市場支持率)
図9Fは、本実施形態に係る商圏データの1つである市場支持率の表示画面963と、市場支持率の算出手順S881のフローチャートとを示す図である。表示画面963は、
図4Aの表示モードとして市場支持率が選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0088】
情報処理装置210は、ステップS961において、各店舗のグループ別の客数と、全店舗の機種種別の総客数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS962において、市場客数シェア(=対象客数/全店舗の総客数)を計算する。
【0089】
次に、情報処理装置210は、ステップS963において、各店舗のグループ別の台数と、全店舗の機種種別の総台数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS964において、市場台数シェア(=対象台数/全店舗の総台数)を計算する。
【0090】
情報処理装置210は、ステップS965において、市場支持率(=市場客数シェア/市場台数シェア)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS966において、計算した市場支持率を保持する。
【0091】
情報処理装置210は、ステップS967において、商圏内の全店舗の全グループについて市場支持率の計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS961に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS968において、各店舗の市場支持率をグループごとに並べた表示画面963を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0092】
(機種別台数シェア)
図9Gは、本実施形態に係る商圏データの1つである機種別台数シェアの表示画面973と、機種別台数シェアの算出手順S885のフローチャートとを示す図である。表示画面973は、
図4Aの表示モードとして機種別台数シェアが選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0093】
情報処理装置210は、ステップS971において、各店舗のグループ別の台数と、機種種別の総台数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS973において、機種別台数シェア(=対象台数/総台数)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS975において、計算した機種別台数シェアを保持する。
【0094】
情報処理装置210は、ステップS977において、商圏内の全店舗の全グループについて機種別台数シェアの計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS971に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS979において、各店舗の機種別台数シェアをグループごとに並べた表示画面973を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0095】
(市場台数シェア)
図9Hは、本実施形態に係る商圏データの1つである市場台数シェアの組の表示画面983と、市場台数シェアの算出手順S889のフローチャートとを示す図である。表示画面983は、
図4Aの表示モードとして市場台数シェアが選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0096】
情報処理装置210は、ステップS981において、各店舗のグループ別の台数と、全店舗の機種種別の総台数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS983において、市場台数シェア(=対象台数/全店舗の総台数)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS975において、計算した市場台数シェアを保持する。
【0097】
情報処理装置210は、ステップS987において、商圏内の全店舗の全グループについて市場台数シェアの計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS971に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS979において、各店舗の機種別台数シェアをグループごとに並べた表示画面973を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0098】
(店舗内台数比率)
図9Iは、本実施形態に係る商圏データの1つである店舗内台数比率の表示画面993と、店舗内台数比率の算出手順S893のフローチャートとを示す図である。表示画面993は、
図4Aの表示モードとして店舗内台数比率が選択された場合に、
図9Aの客数913を置き換える表示である。
【0099】
情報処理装置210は、ステップS991において、各店舗のグループ別の台数と総台数とを取得する。なお、グループが機種タイプや遊技種別である場合は、データベース221から読み出した機種単位のデータを機種タイプ別や遊技種別に加算する。情報処理装置210は、ステップS993において、店舗内台数比率(=対象台数/総台数)を計算する。そして、情報処理装置210は、ステップS975において、計算した店舗内台数比率を保持する。
【0100】
情報処理装置210は、ステップS997において、商圏内の全店舗の全グループについて市場台数シェアの計算が終了したかを判定する。全計算が終了していなければ、情報処理装置210は、ステップS991に戻って、次の計算を繰り返す。全計算が終了すれば、情報処理装置210は、ステップS999において、各店舗の店舗内台数比率をグループごとに並べた表示画面993を、グループごとに閲覧要求店舗の実績データ912と合成する。
【0101】
本実施形態によれば、自店舗のホールコンデータと、商圏を構成する複数の店舗の頭取りデータとの関連を効率的に把握することができる。さらに、商圏で高稼働の台が自店に設置されているのかが分かる。利益バランスが妥当かを、商圏データを基に確認できる。自店の強みや弱みを遊技種別、タイプ別、機種別と言った3つの視点から、営業データと商圏データの双方をもとに確認できる。
【0102】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態と比べると、閲覧表示として、頭取りデータの客数や台数から算出され商圏データから生成された分析用グラフを生成する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0103】
<2次元グラフ>
図10Aは、本実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データの2次元グラフを表示した表示画面1000を示す図である。表示画面1000において、縦軸1002は支持率、横軸1001は客数シェア、バブルサイズは台数シェアを表している。
図10Aは、
図4の「二次元プロットグラフ」を選択し、横軸、縦軸、バブルの各パラメータを指定した場合に表示される。なお、
図10Aにおいては、各店舗の台数シェアをバブルの大小で表したが、表示図形はバブルに限定されず、大小が一目で分かる図形であれば円や多角形で構わない。
【0104】
次に、
図10Bにより、
図10Aに示した2次元グラフにおけるバブル位置について説明する。なお、
図10Bにおいて、
図10Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、説明を省略する。2次元グラフの第1象限1010、すなわち、支持率が高く客数シェアも高い領域に位置する店舗は、大型上位店ポジションと考えられ、例えば、下位の攻撃を追随して差別化を潰し、圧倒的優位に立つ(品揃え、設備、価格など)というミート戦略が有効と分析される。2次元グラフの第2象限1020、すなわち、支持率が高く客数シェアは低い領域に位置する店舗は、小型上位店ポジションと考えられ、例えば、第1象限のトップリーダへの差別化戦略や、一点集中(専門店化)増台でシェア拡大などという差別化戦略が有効と分析される。2次元グラフの第3象限1030、すなわち、支持率が低く客数シェアも低い領域に位置する店舗は、最上位店ポジションと考えられ、例えば、他店にない、あるいは、他店が力を入れない分野に集中し、(0.5円Pなど)という一点集中戦略による差別化が有効と分析される。2次元グラフの第4象限1040、すなわち、支持率が低く客数シェアが高い領域に位置する店舗は、大型下位店ポジションと考えられ、例えば、上位ポジションにあえてミートしてシェアを拡大するなどなどという差別化戦略が有効と分析される。
【0105】
このような各バブルのポジションにより、商圏エリア内の店舗のPPM分析に使用でき、シェア/支持率の平均線によりポジションを明確に分けることができる。そのため、種別・カテゴリ・機種別で検索でき、他店の弱点を素早く見つけ出せる。
【0106】
<経日変化グラフ>
図10Cは、本実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データの経日変化グラフを表示した表示画面1050を示す図である。表示画面1050において、横軸は日付であり、縦軸の棒グラフ1051は各店舗の客数、縦軸の折れ線グラフは自店舗の利益率1052、有効S(スタート)1053の例が示されている。なお、実績表示から任意の選択表示が可能である。
図10Cは、
図4の「棒グラフ」と「折れ線グラフ」を選択し、横軸目盛、縦軸パラメータ、商圏内の店舗を指定した場合に表示される。
【0107】
図10Dは、本実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データの他の経日変化グラフを表示した表示画面1060を示す図である。
図10Dは、
図10Cの縦軸パラメータを変更した場合の表示である。横軸は日付(日別・週別・月別を含む)であり、縦軸の棒グラフ1061は各店舗の客数シェア(客数・稼働率・客数シェア・支持率を選択可能であり)縦軸の折れ線グラフは自店舗の利益率1062、有効S(スタート)1063の例が示されている。なお、実績表示から任意の選択表示が可能である。また、自店舗の台数シェア1064も表示されている。
【0108】
このような経日変化グラフの商圏データの経日変化により、各店舗の経営状況や経営計画を分析することができる。
【0109】
<情報処理装置の機能構成>
図11は、本実施形態に係る情報処理装置1110の機能構成を示すブロック図である。なお、
図11において、
図5と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0110】
情報処理装置1110は、データベース1121と、閲覧画面生成部1113と、を備える。データベース1121には、
図5のデータベース221に加えて、本実施形態の分析用グラフを生成するためのテンプレートや表示位置を決定するパラメータなどが格納されている。閲覧画面生成部1113は、閲覧データ生成テーブル1131を有し、データベース1121から読み出したテンプレートや表示位置を決定するパラメータなどを用いて、本実施形態の分析用グラフを生成する。
【0111】
(閲覧データ生成テーブル)
図12は、本実施形態に係る閲覧データ生成テーブル1131の構成を示す図である。閲覧データ生成テーブル1131は、閲覧画面生成部1113が
図11A、
図11Bの2次元グラフに各店舗のバブルが表示された分析用グラフを生成するために用いられる。
【0112】
閲覧データ生成テーブル1131は、商圏ID1201と、グループ1202と、店舗名(ID)1203とに対応付けられて、2次元グラフ内の横軸位置1204と、縦軸位置1205と、バブルサイズ1206と、を記憶する。また、閲覧データ生成テーブル1131は、データベース1121から読み出したテンプレート1207や表示位置を決定するパラメータなどを記憶する。なお、横軸位置1204は市場客数シェアと横軸座標とを含み、縦軸位置1205は市場支持率と縦軸座標とを含み、バブルサイズ1206は市場台数シェアとバブルの表示サイズとを含む。
【0113】
なお、
図12には、
図10A、
図10Bの2次元グラフについてのみ示したが、
図10Cや
図10Dの経日変化グラフにおいても、それぞれのパラメータが異なるのみの閲覧データ生成テーブル1131を用いて、閲覧画面生成部1113においてグラフのテンプレートを基に経日変化グラフが生成される。すなわち、テンプレート1207には経日変化グラフのテンプレートを記憶する。
【0114】
(グラフ生成処理)
図13は、本実施形態に係るグラフ生成処理の手順を示すフローチャートである。このグラフ生成処理は、例えば、
図8AのステップS851において実行されてよい。
【0115】
情報処理装置1110は、ステップS1301において、2次元グラフのフォーマットのテンプレートを取得する。情報処理装置1110は、ステップS1303において、商圏領域内の1店舗を選択する。情報処理装置1110は、ステップS1305において、選択された店舗の市場客数シェアを算出する。情報処理装置1110は、ステップS1307において、算出された市場客数シェアに対応する2次元グラフ上の横軸座標を設定する。情報処理装置1110は、ステップS1309において、選択された店舗の市場支持率を算出する。情報処理装置1110は、ステップS1311において、算出された市場支持率に対応する2次元グラフ上の縦軸座標を設定する。情報処理装置1110は、ステップS1313において、選択された店舗の市場台数シェアを算出する。情報処理装置1110は、ステップS1315において、算出された市場台数シェアに対応するバブルサイズを設定する。
【0116】
情報処理装置1110は、ステップS1317において、商圏内の全店舗の処理が終了したか否かを判定する。全店舗の処理が終了してなければ、情報処理装置1110は、ステップS1303に戻って、他店舗の処理を繰り返す。全店舗の処理が終了すると、情報処理装置1110は、ステップS1319において、グラフフォーマット上に各店舗に対応するバブルをマッピングした表示画面を生成して、閲覧端末280に送信する。
【0117】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、各バブルのポジションにより、商圏エリア内の店舗のPPM分析に使用でき、シェア/支持率の平均線によりポジションを明確に分けることができる。そのため、種別・カテゴリ・機種別で検索でき、他店の弱点を素早く見つけ出せる。また、経日変化グラフの商圏データの経日変化により、各店舗の経営状況や経営計画を分析することができる。その結果、商圏で高稼働の台が自店に設置されているのかが分かる。利益バランスが妥当かを、商圏データを基に確認できる。自店の強みや弱みを遊技種別、タイプ別、機種別と言った3つの視点から、営業データと商圏データの双方をもとに確認できる。
【0118】
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態および第3実施形態と比べると、閲覧データとして、商圏内に含まれる各店舗の商圏状態を地図上の配置する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態または第3実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0119】
<マッピング地図>
図14は、本実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データであるマッピング地図を表示した表示画面1400を示す図である。
図14は、
図4の「地図上プロットグラフ」を選択し、地図(商圏名)、バブルの各パラメータを指定した場合に表示される。表示画面1400には、例えば、比較的シェアの大きな店舗1402のバブルが、商圏エリアの地図(1401)上に重畳表示されている。また、中サイズの店舗1403のバブルが、商圏エリアの地図(1401)上に重畳表示されている。なお、各店舗のバブルをタッチすることにより、商圏データ、例えば、客数シェア:9.85、支持率:89.95、台数:20.67などが表示されてもよい。
【0120】
このように、各バブルサイズ(客数シェア・支持率・台数シェア)によってエリア内店舗の地図上に表示することにより、商圏エリア内の立地から競合を絞ることができる。なお、
図14においては、各店舗の客数シェア・支持率・台数シェアなどをバブルの大小で表したが、表示図形はバブルに限定されず、大小が一目で分かる図形であれば円や多角形で構わない。
【0121】
<情報処理装置の機能構成>
図15は、本実施形態に係る情報処理装置1510の機能構成を示すブロック図である。なお、
図15において、
図5と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0122】
情報処理装置1510は、データベース1521と、閲覧画面生成部1513と、を備える。データベース1521には、
図5のデータベース221に加えて、本実施形態のマッピング地図を生成するためのテンプレートや表示位置を決定するパラメータなどが格納されている。閲覧画面生成部1513は、閲覧データ生成テーブル1531を有し、データベース1521から読み出したテンプレートや表示位置を決定するパラメータなどを用いて、本実施形態のマッピング地図を生成する。
【0123】
(閲覧データ生成テーブル)
図16は、本実施形態に係る閲覧データ生成テーブル1531の構成を示す図である。閲覧データ生成テーブル1531は、閲覧画面生成部1513が
図13の商圏エリアの地図上に各店舗のバブルが表示されたマッピング地図を生成するために用いられる。
【0124】
閲覧データ生成テーブル1531は、商圏ID1601と、グループ1602と、店舗名(ID)1603とに対応付けられて、店舗の住所1604と、市場客数シェア1605と、市場支持率1606と、市場台数シェア1607と、を記憶する。さらに、閲覧データ生成テーブル1531は、地図上の店舗位置1608と、地図上の店舗位置1608に表示する表示バブル1609と、を記憶する。また、閲覧データ生成テーブル1531は、データベース1521から読み出された商圏エリアの地図データ1610を記憶する。表示バブル1609は選択された商圏データとバブルの色とバブルの表示サイズとを含む。
【0125】
(マッピング地図生成処理)
図17は、本実施形態に係るマッピング地図生成処理の手順を示すフローチャートである。このグラフ生成処理は、例えば、
図8AのステップS851において実行されてよい。
【0126】
情報処理装置1510は、ステップS1701において、データベース1521から商圏地図データを取得する。情報処理装置1510は、ステップS1703において、1つの店舗を選択し、その住所を取得する。情報処理装置1510は、ステップS1705において、市場客数シェアを算出して保持する。情報処理装置1510は、ステップS1707において、市場支持率を算出して保持する。情報処理装置1510は、ステップS1709において、市場台数シェアを算出して保持する。
【0127】
情報処理装置1510は、ステップS1711において、商圏エリア内の全店舗の処理が終了したか否かを判定する。全店舗の処理が終了してなければ、情報処理装置1510は、ステップS1701に戻って、他店舗の処理を繰り返す。全店舗の処理が終了すれば、情報処理装置1510は、ステップS1713において、表示する商圏データの選択を待つ。商圏データが選択されれば、情報処理装置1510は、ステップS1715において、選択された商圏データの大小に対応したサイズのバブルを商圏地図上に設定して、閲覧端末280に送信する。
【0128】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、各店舗の地図上の立地条件をも加味した自店舗の状態を分析することができる。すなわち、各バブルのポジションにより、商圏エリア内の店舗のPPM分析に使用でき、立地条件を明確に分析することができる。そして、商圏エリア内の立地から競合を絞ることができる。
【0129】
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態に係る情報処理装置について説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、上記第2実施形態から第4実施形態と比べると、閲覧データとして、さらに各機種の中古機相場価格を対応付けて閲覧できる点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態から第4実施形態同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0130】
(閲覧データの表示画面)
図18は、本実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データを表示した表示画面1800を示す図である。
図18は、
図4Aの実績表示として中古相場を追加指定した場合に表示される。なお、
図18において、
図4Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明は省略する。
【0131】
図18における、中古機相場1810は、各機種の現在の中古機相場価格を表示しており、機種の入れ替えなどを計画する場合に、その費用対効果などをさらに考慮することができる。
【0132】
<情報処理装置の機能構成>
図19は、本実施形態に係る情報処理装置1910の機能構成を示すブロック図である。なお、
図19において、
図5と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0133】
情報処理装置1910は中古機相場取得部1901と、データベース1921と、閲覧画面生成部1913と、を備える。中古機相場取得部1901は、中古機相場提供サーバ1990から通信制御部501によって中古機相場価格を取得する。データベース1521には、
図5のデータベース221に加えて、中古機相場価格が格納されている。閲覧画面生成部1913は、閲覧データ生成テーブル1931を有し、データベース1921から読み出した中古機相場価格を実績データと商圏データに追加して、閲覧データを含む閲覧画面を生成する。
【0134】
(閲覧データ生成テーブル)
図20は、本実施形態に係る閲覧データ生成テーブル1931の構成を示す図である。閲覧データ生成テーブル1931は、閲覧画面生成部1913が
図18の閲覧画面を生成するために用いられる。なお、
図20において、
図6Bと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0135】
閲覧データ生成テーブル1931は、機種名(ID)623に対応付けて中古機相場1924を記憶する。
【0136】
(中古機相場付加処理)
図21は、本実施形態に係る中古機相場付加処理の手順を示すフローチャートである。なお、
図21において
図8Aと同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0137】
情報処理装置1910は、ステップS2150において、中古機相場をデータベース1521から取得する。そして、情報処理装置1910は、ステップS2151において、中古機相場価格を含む
図18の閲覧画面を生成して、閲覧端末280に送信する。
【0138】
また、情報処理装置1910は、ステップS2161において、中古機相場提供サーバ1990からの中古機相場価格の受信であるか否かを判定し、中古機相場価格の受信であれば、ステップS2163において、受信した中古機相場価格をデータベース1921に格納する。
【0139】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、機種の入れ替えなどを計画する場合に、その費用対効果などをさらに考慮することができる。
【0140】
[第6実施形態]
次に、本発明の第6実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムは、上記第2実施形態から第5実施形態と比べると、データ合成装置を情報処理装置とは別途の設けた点で異なる。すなわち、商圏客数シェアシステムによって収集された各店舗の頭取りデータを取得して必要なデータを抽出する抽出部と、各店舗の実績データをホールコンピュータから収集して必要なデータを抽出する抽出部と、客数および台数と実績データとを機種識別子によって合成する合成部とを、情報処理装置とは別途に備える、その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0141】
<情報処理システムの構成>
図22は、本実施形態に係る情報処理装置2210を含む情報処理システム2200の構成を示すブロック図である。なお、
図3Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0142】
図22において、情報処理装置2210はデータ処理部220を有し、データ抽出部230、240とデータ合成部250は、情報処理装置2210とは別のデータ合成装置2220が有する。なお、データベース221はデータ合成装置2220が有しても、さらに、別途にデータベースを備えてもよい。
【0143】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、情報処理装置の構成を簡素化でき、その処理の高速化を図ることができる。
【0144】
[第7実施形態]
次に、本発明の第7実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムは、上記第2実施形態から第6実施形態と比べると、さらに入替書類作成システムから入替書類データを取得して必要なデータを抽出して、実績データと商圏データに合成する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0145】
<情報処理システムの処理概要>
図23は、本実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システム2300の処理概要を示す図である。なお、
図23において、
図2Aと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0146】
情報処理システム2300は、データ処理部2320と、データ抽出部(フィルタ)2330と、入替書類作成システム2360と、閲覧端末2380と、を備える。
【0147】
入替書類作成システム2360は、入替書類作成ソフトを用いて、申請書類の作成を行う。入替書類作成ソフトは、変更承認申請書、撤去遊技機明細書、中古遊技機確認書などの申請書類の作成を支援するためのソフトウェアである。入替書類作成システム2360からの申請書類データは、データ抽出部2330により、データ処理部2320が処理可能な共通フォーマットに変換されて、データ処理部2320により管理に必要なデータ、例えば、検定番号、基板番号、設置日などが抽出される。
【0148】
データ処理部2320は、データ抽出部230からの頭取りデータと、データ抽出部240からのホールコンデータとに加えて、データ抽出部2330からの入替書類データを取得する入替書類データ取得部を有する。そして、頭取りデータとホールコンデータと入替書類データとを機種別に合成して、データベースに蓄積しておく。データ処理部2320は、閲覧端末2380からの閲覧要求に応じて、データ抽出部230からのデータである客数と台数とから商圏データを算出する。また、データ抽出部240からのデータから打込、売上、粗利などの実績データを生成する。また、データ抽出部2330からのデータから各機種の入替情報を生成する。そして、商圏データと実績データと入替情報とを、閲覧端末2380からからの選択指示に対応して、機種、機種タイプおよび遊技種別などをグループとしてまとめた表を閲覧データとして生成して出力する。
【0149】
なお、入替書類作成システム2360とデータ抽出部(フィルタ)2330については、ホールコンピュータからの営業データと在庫管理システムや変更承認申請ソフトなどからの基板番号を紐づけて分析する特許文献2を参照されたい。
【0150】
図24は、実施形態に係る情報処理装置からの閲覧データを閲覧端末2380が表示した表示画面2400を示す図である。
図24は、
図4Aの実績表示として経過週を追加指定した場合に表示される。なお、
図24において、
図4Bや
図18と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。表示画面2400においては、自店舗実績として、入替書類作成システム2360から取得した入替情報や入替機種が登録さえた日などに基づいて経過週2410が算出されて表示される。また、
図4Aの実績表示として発売日を指定すれば表示が追加される。なお、入替情報を用いた情報の表示を望む場合には、
図4Aの実績表示にメニューを追加すれば実行できる。
【0151】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、実績データと商圏データにさらに入替書類データを合成することによって、各店舗の実情に加えてその経営や管理履歴を分析することができる。すなわち、さらに、ホールコンピュータからの実績データ(営業データ)と在庫管理システムや変更承認申請ソフトなどからの基板番号を紐づけて分析することができる
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0152】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるサーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2021-02-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記複数の店舗に含まれる閲覧請求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記データ処理部は、
前記合成データを前記機種識別子に対応させて蓄積する蓄積部と、
前記蓄積された合成データから前記評価データの算出に必要なデータを抽出して、前記評価データを算出する評価データ算出部と、
を有する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記評価データは、各店舗内における、前記グループ別の客数、前記グループ別の稼働率、前記グループ別の客数シェア、前記グループ別の台数シェア、前記グループ別の支持率および前記グループ別の店舗内台数比率と、前記複数の店舗に対する各店舗の、前記グループ別の客数シェア、前記グループ別の台数シェアおよび前記グループ別の支持率と、の少なくとも1つを含む請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記グループは、遊技機の機種、遊技機の機種タイプ、および、遊技機がパチンコかパチスロかの遊技種別のいずれかによって決定される請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記実績データは、前記グループ別の台粗利、利益率、有効スタートおよび玉利の少なくとも1つを含む請求項1から4のいずれか1項の記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記閲覧画面生成部は、前記複数の店舗に対する各店舗の客数シェアと前記複数の店舗に対する各店舗の支持率とを軸とするグラフ上に、前記複数の店舗のそれぞれの台数に対応するサイズまたは色を有する図形を配置した第2閲覧画面をさらに生成する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記閲覧画面生成部は、日付を横軸として、前記評価データおよび前記実績データの少なくとも1つをプロットした第3閲覧画面をさらに生成する請求項1または6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記閲覧画面生成部は、地図上に前記複数の店舗のそれぞれについて、前記複数の店舗に対する各店舗の、客数シェア、台数シェアおよび支持率の少なくとも1つに対応するサイズまたは色に対応する図形を配置した第4閲覧画面をさらに生成する請求項1または6または7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記機種識別子に対応付いた中古機相場価格を取得する中古機相場取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記グループごとに、前記複数の評価データと前記複数の実績データと前記中古機相場価格との組を生成し、
前記閲覧画面生成部は、前記閲覧請求をした店舗における前記実績データと、前記中古機相場価格と、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第5閲覧画面を生成する請求項1、または請求項6から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の入替書類データを取得する入替書類データ取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記グループごとに、前記複数の評価データと前記複数の実績データと前記複数の入替書類データとの組を生成し、
前記閲覧画面生成部は、前記閲覧請求をした店舗における前記実績データおよび前記入替書類データと、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第6閲覧画面を生成する請求項1、または請求項6から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の入替書類データを取得する入替書類データ取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記グループごとに、前記複数の評価データと前記複数の実績データと前記複数の入替書類データと前記中古機相場価格との組を生成し、
前記閲覧画面生成部は、前記閲覧請求をした店舗における前記実績データおよび前記入替書類データと、前記中古機相場価格と、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第7閲覧画面を生成する請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の客数を前記グループ別の台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の稼働率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の客数を、前記グループを含む遊技種別における総客数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の台数を、前記グループを含む遊技種別における総台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、
前記グループ別の客数を、前記グループを含む遊技種別における総客数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出し、
前記グループ別の台数を、前記グループを含む遊技種別における総台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出し、
前記グループ別の客数シェアを前記グループ別の台数シェアで除して、前記店舗ごとの前記グループ別の支持率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の台数を店舗内の総台数で除して、前記店舗ごとの前記グループ別の店舗内台数比率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の客数を前記複数の店舗の総客数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記グループ別の台数を前記複数の店舗の総台数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記データ処理部は、前記評価データとして、
店舗ごとに、前記グループ別の客数を前記複数の店舗の総客数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを算出し、
前記店舗ごとに、前記グループ別の台数を前記複数の店舗の総台数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアを算出し、
前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の客数シェアを前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の台数シェアで除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記グループ別の支持率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項20】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記複数の店舗に含まれる閲覧請求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項21】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記複数の店舗に含まれる閲覧請求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記複数の店舗に含まれる閲覧請求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備えた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記複数の店舗に含まれる閲覧請求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理プログラムは、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類したグループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記複数の店舗に含まれる閲覧請求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を、前記グループごとに表示するための第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【手続補正書】
【提出日】2021-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備えた情報処理装置。
【請求項2】
前記データ処理部は、
前記合成データを前記機種識別子に対応させて蓄積する蓄積部と、
前記蓄積された合成データから前記評価データの算出に必要なデータを抽出して、前記評価データを算出する評価データ算出部と、
を有する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記評価データは、各店舗内における、前記遊技機グループ別の客数、前記遊技機グループ別の稼働率、前記遊技機グループ別の客数シェア、前記遊技機グループ別の台数シェア、前記遊技機グループ別の支持率および前記遊技機グループ別の店舗内台数比率と、前記複数の店舗に対する各店舗の、前記遊技機グループ別の客数シェア、前記遊技機グループ別の台数シェアおよび前記遊技機グループ別の支持率と、の少なくとも1つを含む請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記遊技機グループは、遊技機の機種、遊技機の機種タイプ、および、遊技機がパチンコかパチスロかの遊技種別のいずれかによって決定される請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記実績データは、前記遊技機グループ別の台粗利、利益率、有効スタートおよび玉利の少なくとも1つを含む請求項1から4のいずれか1項の記載の情報処理装置。
【請求項6】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備え、
前記閲覧画面生成部は、前記複数の店舗に対する各店舗の客数シェアと前記複数の店舗に対する各店舗の支持率とを軸とするグラフ上に、前記複数の店舗のそれぞれの台数に対応するサイズまたは色を有する図形を配置した第2閲覧画面をさらに生成する情報処理装置。
【請求項7】
前記閲覧画面生成部は、日付を横軸として、前記評価データおよび前記実績データの少なくとも1つをプロットした第3閲覧画面をさらに生成する請求項1または6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備え、
前記閲覧画面生成部は、地図上に前記複数の店舗のそれぞれについて、前記複数の店舗に対する各店舗の、客数シェア、台数シェアおよび支持率の少なくとも1つに対応するサイズまたは色に対応する図形を配置した第4閲覧画面をさらに生成する情報処理装置。
【請求項9】
前記機種識別子に対応付いた中古機相場価格を取得する中古機相場取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記遊技機グループごとに、前記複数の評価データと前記複数の実績データと前記中古機相場価格との組を生成し、
前記閲覧画面生成部は、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記中古機相場価格と、前記複数の評価データとの組を、前記遊技機グループごとに表示するための第5閲覧画面を生成する請求項1または6または8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の入替書類データを取得する入替書類データ取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記遊技機グループごとに、前記複数の評価データと前記複数の実績データと前記複数の入替書類データとの組を生成し、
前記閲覧画面生成部は、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データおよび前記入替書類データと、前記複数の評価データとの組を、前記遊技機グループごとに表示するための第6閲覧画面を生成する請求項1または6または8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記機種識別子に対応付けた前記複数の店舗における複数の入替書類データを取得する入替書類データ取得部をさらに備え、
前記データ処理部は、前記遊技機グループごとに、前記複数の評価データと前記複数の実績データと前記複数の入替書類データと前記中古機相場価格との組を生成し、
前記閲覧画面生成部は、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データおよび前記入替書類データと、前記中古機相場価格と、前記複数の評価データとの組を、前記遊技機グループごとに表示するための第7閲覧画面を生成する請求項9に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記遊技機グループ別の客数を前記遊技機グループ別の台数で除して、前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の稼働率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記遊技機グループ別の客数を、前記遊技機グループを含む遊技種別における総客数で除して、前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の客数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記遊技機グループ別の台数を、前記遊技機グループを含む遊技種別における総台数で除して、前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の台数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、
前記遊技機グループ別の客数を、前記遊技機グループを含む遊技種別における総客数で除して、前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の客数シェアを算出し、
前記遊技機グループ別の台数を、前記遊技機グループを含む遊技種別における総台数で除して、前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の台数シェアを算出し、
前記遊技機グループ別の客数シェアを前記遊技機グループ別の台数シェアで除して、前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の支持率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記遊技機グループ別の台数を店舗内の総台数で除して、前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の店舗内台数比率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記遊技機グループ別の客数を前記複数の店舗の総客数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の客数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記データ処理部は、前記評価データとして、店舗ごとに、前記遊技機グループ別の台数を前記複数の店舗の総台数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の台数シェアを算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記データ処理部は、前記評価データとして、
店舗ごとに、前記遊技機グループ別の客数を前記複数の店舗の総客数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の客数シェアを算出し、
前記店舗ごとに、前記遊技機グループ別の台数を前記複数の店舗の総台数で除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の台数シェアを算出し、
前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の客数シェアを前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の台数シェアで除して、前記複数の店舗に対する前記店舗ごとの前記遊技機グループ別の支持率を算出する請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項20】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項21】
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備えた。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備え、
前記閲覧画面生成部は、前記複数の店舗に対する各店舗の客数シェアと前記複数の店舗に対する各店舗の支持率とを軸とするグラフ上に、前記複数の店舗のそれぞれの台数に対応するサイズまたは色を有する図形を配置した第2閲覧画面をさらに生成する。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出部と、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出部と、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理部と、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成部と、
を備え、
前記閲覧画面生成部は、地図上に前記複数の店舗のそれぞれについて、前記複数の店舗に対する各店舗の、客数シェア、台数シェアおよび支持率の少なくとも1つに対応するサイズまたは色に対応する図形を配置した第4閲覧画面をさらに生成する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
を含む。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理プログラムは、
複数の店舗から収集された頭取りデータから、遊技機の機種を識別する機種識別子に対応付けた、前記複数の店舗それぞれにおける客数と台数とを含む第1データを抽出する第1抽出ステップと、
前記複数の店舗のそれぞれに設置された複数の遊技機から収集されたそれぞれのホールコンデータから、前記機種識別子に対応付けた実績データを含む第2データを抽出する第2抽出ステップと、
前記第1データと前記第2データとを前記機種識別子に基づいて合成した合成データから、遊技機を分類した遊技機グループごとに、前記複数の店舗に含まれる各店舗について前記客数と前記台数との少なくとも1つから算出される評価データを前記複数の店舗に対して算出した複数の評価データと、前記複数の店舗に含まれる閲覧要求をした店舗における前記実績データとの組を生成するデータ処理ステップと、
前記遊技機グループごとに、前記閲覧要求をした店舗における前記実績データと、前記複数の評価データとの組を並べた第1閲覧画面を生成する閲覧画面生成ステップと、
をコンピュータに実行させる。