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特開2022-90564情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022090564
(43)【公開日】2022-06-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/20 20110101AFI20220610BHJP
   G06Q 50/02 20120101ALI20220610BHJP
   G06Q 10/04 20120101ALI20220610BHJP
【FI】
G06T19/20
G06Q50/02
G06Q10/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020203046
(22)【出願日】2020-12-07
(71)【出願人】
【識別番号】520481921
【氏名又は名称】株式会社メディアグルーヴ
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】相原 仁
(72)【発明者】
【氏名】間中 俊宏
【テーマコード(参考)】
5B050
5L049
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA09
5B050BA11
5B050CA07
5B050CA08
5B050EA09
5B050EA19
5B050EA27
5B050FA02
5B050FA05
5B050FA09
5L049AA04
5L049CC01
(57)【要約】
【課題】コンテンツを表示させるマーカを作成することが可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プグラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択する選択部と、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得部と、選択部によって選択されたマーカモデルに、取得部によって取得された位置情報を記録してマーカを作成する作成部と、作成部によって作成されたマーカを出力するよう制御する出力制御部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報を記憶する記憶部と、
前記記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択する選択部と、
コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得部と、
前記選択部によって選択されたマーカモデルに、前記取得部によって取得された位置情報を記録してマーカを作成する作成部と、
前記作成部によって作成されたマーカを出力するよう制御する出力制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルは人型モデルの画像を含み、
前記選択部は、性別及び体型の選択を受け付けることに基づいて、選択された性別及び体型に応じた人型モデルを選択する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルは、動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルの画像を含み、
前記選択部は、動物、鳥及び魚のうち1つの選択と、選択される動物、鳥及び魚のうち種類の選択を受け付けることに基づいて、当該選択に応じたモデルが選択される
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部によって取得される位置情報は、外部にある外部端末の表示部に拡張現実に関する画像を表示させるための情報が記録される通信ネットワーク上の位置に関する情報であり、
前記作成部は、外部端末の表示部に拡張現実に関する画像を表示させるマーカを作成する
請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、
前記記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択する選択ステップと、
コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得ステップと、
前記選択ステップによって選択されたマーカモデルに、前記取得ステップによって取得された位置情報を記録してマーカを作成する作成ステップと、
前記作成ステップによって作成されたマーカを出力するよう制御する出力制御ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータに、
外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報を記憶する記憶機能と、
前記記憶機能に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択する選択機能と、
コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得機能と、
前記選択機能によって選択されたマーカモデルに、前記取得機能によって取得された位置情報を記録してマーカを作成する作成機能と、
前記作成機能によって作成されたマーカを出力するよう制御する出力制御機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが使用するユーザ端末の表示部に拡張現実(AR:Augmented Reality)の画像を表示すること行われている。この場合、例えば、ユーザ端末は、撮像部によってARマーカを撮像した場合、そのARマーカに対応付けられるARの画像を表示部に表示するようになっている。特許文献1に記載された技術は、ユーザ端末の表示部にARの画像を表示させるためのARマーカに関する技術であり、そのARマーカを撮像することにより、電柱を移設する際のイメージ画像を、ARを利用して表示部に表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-095889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年は、AR技術が普及してきており、より一般的にユーザがAR技術を利用するためには、より簡易な方法でARマーカを作成することが望まれている。
【0005】
本発明は、コンテンツを表示させるマーカを作成することが可能な情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[第1態様]
まず、第1態様の課題を解決する手段について説明する。
【0007】
一態様の情報処理装置は、外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報を記憶する記憶部と、記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択する選択部と、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得部と、選択部によって選択されたマーカモデルに、取得部によって取得された位置情報を記録してマーカを作成する作成部と、作成部によって作成されたマーカを出力するよう制御する出力制御部と、を備える。
【0008】
一態様の情報処理装置では、記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルは人型モデルの画像を含み、選択部は、性別及び体型の選択を受け付けることに基づいて、選択された性別及び体型に応じた人型モデルを選択することとしてもよい。
【0009】
一態様の情報処理装置では、記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルは、動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルの画像を含み、選択部は、動物、鳥及び魚のうち1つの選択と、選択される動物、鳥及び魚のうち種類の選択を受け付けることに基づいて、当該選択に応じたモデルが選択されることとしてもよい。
【0010】
一態様の情報処理装置では、取得部によって取得される位置情報は、外部にある外部端末の表示部に拡張現実に関する画像を表示させるための情報が記録される通信ネットワーク上の位置に関する情報であり、作成部は、外部端末の表示部に拡張現実に関する画像を表示させるマーカを作成することとしてもよい。
【0011】
一態様の情報処理方法では、外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報を記憶する記憶部を備えるコンピュータが、記憶部に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択する選択ステップと、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得ステップと、選択ステップによって選択されたマーカモデルに、取得ステップによって取得された位置情報を記録してマーカを作成する作成ステップと、作成ステップによって作成されたマーカを出力するよう制御する出力制御ステップと、を実行する。
【0012】
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報を記憶する記憶機能と、記憶機能に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択する選択機能と、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得機能と、選択機能によって選択されたマーカモデルに、取得機能によって取得された位置情報を記録してマーカを作成する作成機能と、作成機能によって作成されたマーカを出力するよう制御する出力制御機能と、を実現させる。
【0013】
[第2態様]
次に、第2態様の課題を解決する手段について説明する。
【0014】
一態様の情報処理装置は、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける受付部と、複数の対象に関する画像と、複数の対象に関する状況とを学習した学習モデルと、受付部によって受け付けた判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する推定部と、推定部によって推定された状況を出力するよう出力部を制御する出力制御部と、を備える。
【0015】
一態様の情報処理装置では、受付部によって受け付ける判定対象画像に基づく判定対象は農作物であり、推定部は、対象に関する画像として農作物の画像と、その農作物の画像がえられた日時に関する時間情報と、その農作物の画像が撮像された位置に関する位置情報と、その農作物が栽培される際の天候に関する天候情報とを学習した学習モデルを利用して、判定対象となる農作物の状況を推定することとしてもよい。
【0016】
一態様の情報処理装置では、受付部は、判定対象となる農作物が栽培される位置に関する位置情報と、判定対象となる農作物が栽培される際の天候に関する天候情報とを受け付け、推定部は、学習モデルと、受付部によって受け付けた、農作物の画像、時間情報、位置情報及び天候情報と、に基づいて、判定対象となる農作物の状況を推定することとしてもよい。
【0017】
一態様の情報処理方法では、コンピュータは、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける受付ステップと、複数の対象に関する画像と、複数の対象に関する状況とを学習した学習モデルと、受付ステップによって受け付けた判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する推定ステップと、推定ステップによって推定された状況を出力するよう出力部を制御する出力制御ステップと、を実行する。
【0018】
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける受付機能と、複数の対象に関する画像と、複数の対象に関する状況とを学習した学習モデルと、受付機能によって受け付けた判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する推定機能と、推定機能によって推定された状況を出力するよう出力機能を制御する出力制御機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0019】
一態様の情報処理装置は、外部にある外部端末の表示部にコンテンツを表示させるためのマーカの基となる複数のマーカモデルに関するモデル情報に基づく複数のマーカモデルのうち1つを選択し、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得し、選択されたマーカモデルに取得された位置情報を記録してマーカを作成して出力する。これにより、情報処理装置は、コンテンツを表示させるマーカを作成することができる。
また、一態様の情報処理方法及び情報処理プログラムは、一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】第1実施形態に係る情報処理装置について説明するための図である。
図2】第1実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図3】人型モデルの一例について説明するための図である。
図4】動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルの一例について説明するための図である。
図5】第1実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
図6】第2実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図7】学習モデルが生成される際に利用される情報の一例について説明するための図である。
図8】第2実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本明細書では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0022】
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
【0023】
図1は、第1実施形態に係る情報処理装置100について説明するための図である。
第1実施形態に係る情報処理装置100の概略は、以下の通りである。
【0024】
第1実施形態に係る情報処理装置100は、例えば、ARマーカ等を作成する。ARマーカは、例えば、ユーザが使用するユーザ端末(外部端末300)の表示部301にWeb ARの画像を表示させるための画像である。具体的な一例として、ARマーカには、外部端末300の表示部301に表示されるAR画像に関するAR情報が記憶されるサーバ等の通信ネットワーク上の位置に関する位置情報が記録されている。通信ネットワーク上の位置情報は、例えば、URL(Uniform Resource Locator)等のアドレス情報であってもよい。すなわち、外部端末300は、撮像部(図示せず)によってARマーカを撮像すると、そのARマーカに記録される位置情報に基づいて通信ネットワーク上に配されるサーバ等にアクセスし、そのサーバ等からAR情報を取得してAR画像を表示部301(図2参照)に表示する。
【0025】
情報処理装置100は、そのようなARマーカ等を簡易に作成する装置である。例えば、情報処理装置100は、図1(A)に例示するようなマーカモデル120と、図1(B)に例示するような通信ネットワーク上の位置情報(例えば、アドレス情報等)とを組み合わせることにより、図1(C)に例示するようなマーカ121を作成する。すなわち、情報処理装置100は、複数のマーカモデル120のうち1つの選択を受け付ける。また、情報処理装置100は、通信ネットワーク上の、AR情報が記録されるサーバ等の位置情報を取得する。情報処理装置100は、選択されたマーカモデル120に位置情報を記録することにより、マーカ121(ARマーカ)を作成する。
なお、情報処理装置100は、例えば、コンピュータ(一例として、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等)であってもよい。
【0026】
次に、第1実施形態に係る情報処理装置100の詳細について説明する。
図2は、第1実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0027】
情報処理装置100は、記憶部106、入力部107、表示部108、通信部109、選択部102、取得部103、作成部104及び出力制御部105を備える。記憶部106、表示部108及び通信部109は、出力部の一実施形態であってもよい。選択部102、取得部103、作成部104及び出力制御部105は、情報処理装置100の制御部101(例えば、演算処理装置等)の一機能として実現されてもよい。
【0028】
記憶部106は、種々の情報及びプログラム等を記憶する。例えば、記憶部106は、外部にある外部端末300の表示部301にコンテンツを表示させるためのマーカ121の基となる複数のマーカモデル120に関するモデル情報を記憶する。外部端末300は、例えば、ユーザが使用する端末であり、移動可能な端末であってもよい。具体的な一例として、外部端末300は、スマートフォン、タブレット及びラップトップ等であってもよい。コンテンツは、例えば、拡張現実(AR:Augmented Reality)、仮想現実(VR:Virtyal Reality)及び複合現実(MR:Mixed Reality)等を利用するコンテンツであってもよい。マーカ121は、例えば、外部端末300に配される撮像部(図示せず)によって読み取られた場合に、その外部端末300の表示部301にコンテンツを表示させるためのマーカであってもよい。マーカ121には、例えば、コンテンツに関する情報が記憶される、通信ネットワーク上の記憶部106の位置に関する位置情報が記録される。一例として、マーカ121は、ARマーカ等であってもよい。マーカモデル120は、例えば、マーカ121の画像(及びアイコン)等であってもよい。記憶部106は、複数のマーカモデル120として、種々のマーカの画像等を記憶する。
【0029】
図3は、人型モデルの一例について説明するための図である。
例えば、マーカモデル120は、人型のモデルであってもよい。すなわち、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120は、人型モデルの画像を含むこととしてもよい。人型モデルは、人の形を模したモデルである。人型モデルには、図3に一例を示すように、性別及び体型に応じて複数のモデルが有ってもよい。性別は、男性及び女性である。体型は、例えば、やせ型、中肉(中型)及び太り気味(大型)等であってもよい。すなわち、人型モデルには、例えば、男性のやせ型、男性の中型、男性の大型、女性のやせ型、女性の中型及び女性の大型等が有ってもよい。また、人型モデルには、年代(例えば、赤ちゃん、子供、大人及び老人等)に応じた複数のモデルが有ってもよい。
【0030】
図4は、動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルの一例について説明するための図である。
また例えば、マーカモデル120は、動物型、鳥型及び魚型のうち少なくとも1つのモデルであってよい。すなわち、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120は、動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルの画像を含むこととしてもよい。
動物型モデルは、例えば、種々の動物の形を模したモデルである。動物型モデルには、図4に一例を示すように、犬及び猫等を始めとする種々の動物のモデルが有ってもよい。
鳥型モデルは、例えば、種々の鳥の形を模したモデルである。鳥型モデルには、図4に一例を示すように、ワシ及びカモメ等を始めとする種々の鳥のモデルがあってもよい。
魚型モデルは、例えば、種々の魚の形を模したモデルである。魚型モデルには、図4に一例を示すように、マグロ及びツノダシ等を始めとする種々の魚のモデルが有ってもよい。
【0031】
入力部107は、例えば、キーボード及びマウス等の入力装置であってもよい。
【0032】
表示部108は、例えば、文字及び画像等を表示することが可能な表示装置であってもよい。
【0033】
通信部109は、例えば、外部にある端末300,400(例えば、コンピュータ(デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等))と通信を行う。すなわち、通信部109は、例えば、外部にある端末300,400等との間で情報の送受信が可能である。
【0034】
選択部102は、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120のうち1つを選択する。選択部102は、例えば、ユーザによって入力部107が操作されることに基づいて、複数のマーカモデル120のうち1つの選択を受け付ける。又は、選択部102は、例えば、外部にある端末400の入力部(図示せず)がユーザによって操作されることに基づいて複数のマーカモデル120のうち少なくとも1つの選択された場合、通信部109を介して、その選択を受け付ける。
【0035】
この場合、選択部102は、性別及び体型の選択を受け付けることに基づいて、選択された性別及び体型に応じた人型モデルを選択することとしてもよい。すなわち、選択部102は、人型モデルの選択を受け付ける場合に、性別及び体型それぞれが選択されることに基づいて、複数のマーカモデル120のうちその選択に応じた人型モデルを選択することとしてもよい。
【0036】
また、選択部102は、動物、鳥及び魚のうち1つの選択と、選択される動物、鳥及び魚のうち種類の選択を受け付けることに基づいて、その選択に応じたモデルが選択されることとしてもよい。すなわち、選択部102は、例えば、動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルのうちいずれかの選択を受け付けることとしてもよい。この場合、選択部102は、例えば、動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルの各モデルのうち、種類(例えば、犬、猫、ワシ、カモメ、マグロ及びツノダシ等)の選択を受けることとしてもよい。
【0037】
取得部103は、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する。この場合、取得部103によって取得される位置情報は、外部にある外部端末300の表示部301にARコンテンツ(ARに関する画像)を表示させるための情報が記録される通信ネットワーク上の位置に関する情報であってもよい。すなわち、取得部103は、コンテンツ(例えば、ARコンテンツ、VRコンテンツ及びMRコンテンツ等)を記憶するサーバ等(図示せず)の通信ネットワーク上の位置情報を取得する。なお、通信ネットワーク上の位置情報には、上述したサーバ中においてコンテンツが記憶される位置に関する情報が含まれてもよい。例えば、取得部103は、ユーザによって入力部107が操作されることに基づいて位置情報が入力された場合、入力された位置情報を取得する。又は、選択部102は、例えば、外部にある端末400の入力部(図示せず)がユーザによって操作されることに基づいて位置情報が入力された場合、通信部109を介して、入力された位置情報を取得する。
【0038】
作成部104は、選択部102によって選択されたマーカモデル120と、取得部103によって取得された位置情報に基づいて、マーカ121を作成する。一例として、作成部104は、外部端末300の表示部301にARコンテンツ(ARに関する画像)、VRコンテンツ(VRに関する画像)及びMRコンテンツ(MRに関する画像)等を表示させるマーカ121を作成することとしてもよい。すなわち、作成部104は、選択部102によって選択されたマーカモデル120に、取得部103によって取得された位置情報を記録してマーカ121を作成する。
【0039】
出力制御部105は、作成部104によって作成されたマーカ121を出力するよう出力部を制御する。上述したように、出力部は、例えば、記憶部106、表示部108及び通信部109等であってもよい。
出力制御部105は、作成部104によって作成されたマーカ121に関する情報を記憶するよう記憶部106を制御してもよい。
出力制御部105は、作成部104によって作成されたマーカ121を表示するよう表示部108を制御してもよい。
出力制御部105は、作成部104によって作成されたマーカ121を、情報処理装置100の外部に有る端末400に送信するよう通信部109を制御してもよい。端末400は、作成部104によって作成されたマーカ121を受信すると、例えば、そのマーカ121を公開する。なお、端末400を使用するユーザは、例えば、コンテンツ(例えば、ARコンテンツ等)に関する情報を、マーカ121に対応付けられる通信ネットワーク上の位置情報に基づく位置(例えば、サーバ等)に予め記憶しておくこととしてもよい。
【0040】
これにより、例えば、外部端末300は、撮像部(図示せず)等によってマーカ121を撮像すると、そのマーカ121に記録される位置情報に基づくサーバ(図示せず)にアクセスし、そのサーバから該当するコンテンツ(例えば、ARコンテンツ等)に関する情報を取得し、そのコンテンツを表示部301に表示することが可能になる。すなわち、一例として、外部端末300は、Web AR等を利用することができる。
【0041】
次に、第1実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図5は、第1実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0042】
ステップST101において、選択部102は、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120のうち1つを選択する。選択部102は、例えば、ユーザによって入力部107が操作されることに基づいて、複数のマーカモデル120のうち1つの選択を受け付ける。又は、選択部102は、例えば、外部にある端末400の入力部(図示せず)がユーザによって操作されることに基づいて、通信部109を介して、複数のマーカモデル120のうち少なくとも1つの選択を受け付ける。
この場合、選択部102は、性別及び体型の選択を受け付けることに基づいて、選択された性別及び体型に応じた人型モデルを選択することとしてもよい。また、選択部102は、動物、鳥及び魚のうち1つの選択と、選択される動物、鳥及び魚のうち種類の選択を受け付けることに基づいて、その選択に応じたモデルが選択されることとしてもよい。
【0043】
ステップST102において、取得部103は、コンテンツ(例えば、ARコンテンツ、VRコンテンツ及びMRコンテンツ等)に関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する。例えば、取得部103は、ユーザによって入力部107が操作されることに基づいて位置情報が入力された場合、入力された位置情報を取得する。又は、選択部102は、例えば、外部にある端末400の入力部(図示せず)がユーザによって操作されることに基づいて位置情報が入力された場合、通信部109を介して、入力された位置情報を取得する。
【0044】
ステップST103において、作成部104は、ステップST101で選択されたマーカモデル120に、ステップST102で取得された位置情報を記録してマーカ121(例えば、ARマーカ、VRマーカ及びMRマーカ等)を作成する。例えば、作成部104は、マーカモデル120の情報と位置情報とを組み合わせて、マーカ121を作成する。
出力制御部105は、作成部104によって作成されたマーカ121を出力するよう出力部(例えば、記憶部106、表示部108及び通信部109)を制御する。
これにより、例えば、外部端末300は、マーカ121を読み取ることに基づいて、そのマーカ121に対応するコンテンツを表示部301に表示することが可能になる。すなわち、一例として、外部端末300は、Web AR等を利用することができる。
【0045】
次に、第1実施形態の効果について説明する。
【0046】
情報処理装置100は、外部にある外部端末300の表示部301にコンテンツを表示させるためのマーカ121の基となる複数のマーカモデル120に関するモデル情報を記憶する記憶部106と、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120のうち1つを選択する選択部102と、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得部103と、選択部102によって選択されたマーカモデル120に、取得部103によって取得された位置情報を記録してマーカ121を作成する作成部104と、作成部104によって作成されたマーカ121を出力するよう制御する出力制御部105と、を備える。
情報処理装置100は、ユーザに既に有るマーカモデル120の中から1つを選択させ、ユーザにコンテンツが記憶される位置情報を入力させるだけで、コンテンツを表示させるマーカ121を作成することができる。これにより、情報処理装置100は、ユーザによるマーカモデル120を作成する手間と、ユーザによるマーカモデル120に通信ネットワーク上の位置情報を記録する手間とを省くことができ、ユーザにとっては相対的な簡単な作業によりマーカ121を作成することができる。よって、情報処理装置100は、マーカ121を作成する手間を嫌ってコンテンツ(例えば、Web AR等のARコンテンツ等)が提供できなかったユーザに対しても、コンテンツを提供できるようにすることができる。
【0047】
情報処理装置100では、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120は人型モデルの画像を含むこととしてもよい。この場合、選択部102は、性別及び体型の選択を受け付けることに基づいて、選択された性別及び体型に応じた人型モデルを選択することとしてもよい。
これにより、情報処理装置100は、ユーザの好みに応じたマーカ121を作成することができる。
【0048】
情報処理装置100では、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120は、動物型モデル、鳥型モデル及び魚型モデルの画像を含むこととしてもよい。この場合、選択部102は、動物、鳥及び魚のうち1つの選択と、選択される動物、鳥及び魚のうち種類の選択を受け付けることに基づいて、その選択に応じたモデルが選択されることとしてもよい。
これにより、情報処理装置100は、ユーザの好みに応じたマーカ121を作成することができる。
【0049】
情報処理装置100では、取得部103によって取得される位置情報は、外部にある外部端末300の表示部301に拡張現実に関する画像を表示させるための情報が記録される通信ネットワーク上の位置に関する情報であってもよい。この場合、作成部104は、外部端末300の表示部301にARコンテンツを表示させるマーカ121を作成することとしてもよい。
これにより、情報処理装置100は、外部端末300の表示部301にARコンテンツを表示させるマーカ121を、ユーザの好みに応じて作成することができる。
【0050】
情報処理方法では、外部にある外部端末300の表示部301にコンテンツを表示させるためのマーカ121の基となる複数のマーカモデル120に関するモデル情報を記憶する記憶部106を備えるコンピュータが、記憶部106に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120のうち1つを選択する選択ステップと、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得ステップと、選択ステップによって選択されたマーカモデル120に、取得ステップによって取得された位置情報を記録してマーカ121を作成する作成ステップと、作成ステップによって作成されたマーカ121を出力するよう制御する出力制御ステップと、を実行する。
情報処理方法は、ユーザに既に有るマーカモデル120の中から1つを選択させ、ユーザにコンテンツが記憶される位置情報を入力させるだけで、コンテンツを表示させるマーカ121を作成することができる。これにより、情報処理方法は、ユーザによるマーカモデル120を作成する手間と、ユーザによるマーカモデル120に通信ネットワーク上の位置情報を記録する手間とを省くことができ、ユーザにとっては相対的な簡単な作業によりマーカ121を作成することができる。よって、情報処理方法は、マーカ121を作成する手間を嫌ってコンテンツ(例えば、Web AR等のARコンテンツ等)が提供できなかったユーザに対しても、コンテンツを提供できるようにすることができる。
【0051】
情報処理プログラムは、コンピュータに、外部にある外部端末300の表示部301にコンテンツを表示させるためのマーカ121の基となる複数のマーカモデル120に関するモデル情報を記憶する記憶機能と、記憶機能に記憶されるモデル情報に基づく複数のマーカモデル120のうち1つを選択する選択機能と、コンテンツに関する情報が記憶される通信ネットワーク上の位置情報を取得する取得機能と、選択機能によって選択されたマーカモデル120に、取得機能によって取得された位置情報を記録してマーカ121を作成する作成機能と、作成機能によって作成されたマーカ121を出力するよう制御する出力制御機能と、を実現させる。
情報処理プログラムは、ユーザに既に有るマーカモデル120の中から1つを選択させ、ユーザにコンテンツが記憶される位置情報を入力させるだけで、コンテンツを表示させるマーカ121を作成することができる。これにより、情報処理プログラムは、ユーザによるマーカモデル120を作成する手間と、ユーザによるマーカモデル120に通信ネットワーク上の位置情報を記録する手間とを省くことができ、ユーザにとっては相対的な簡単な作業によりマーカ121を作成することができる。よって、情報処理プログラムは、マーカ121を作成する手間を嫌ってコンテンツ(例えば、Web AR等のARコンテンツ等)が提供できなかったユーザに対しても、コンテンツを提供できるようにすることができる。
【0052】
上述した情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の選択部102、取得部103、作成部104及び出力制御部105は、コンピュータの演算処理装置等による選択機能、取得機能、作成機能及び出力制御機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置100の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置100の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置100の選択部102、取得部103、作成部104及び出力制御部105は、コンピュータの演算処理装置等を構成する選択回路、取得回路、作成回路及び出力制御回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置100の記憶部106、入力部107、表示部108及び通信部109は、例えば、演算処理装置等の機能を含む記憶機能、入力機能、表示機能及び通信機能として実現されもよい。また、情報処理装置100の記憶部106、入力部107、表示部108及び通信部109は、例えば、集積回路等によって構成されることにより記憶回路、入力回路、表示回路及び通信回路として実現されてもよい。また、情報処理装置100の記憶部106、入力部107、表示部108及び通信部109は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより記憶装置、入力装置、表示装置及び通信装置として構成されてもよい。
【0053】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
【0054】
第2実施形態に係る情報処理装置200の概略構成は、以下の通りである。
第2実施形態に係る情報処理装置200は、所定の対象(判定対象)についての状況を判定する装置である。ここで、状況判定の対象の一例は、農作物等である。
【0055】
例えば、農作物の生育状況を推定する場合、推定に利用される要因には種々のものが必要である。従来は、農家及び専門家等の知識及び経験等に基づいて、農作物の生育状況が推定されることがあった。しかし、経験の浅い農家は十分な知識及び経験等を得ることができていない場合があり、農作物の生育状況をより正確に推定することができず、十分な量の収穫を得られないことがあった。第2実施形態の情報処理装置200は、判定対象の状況、例えば、農作物の生育状況について推定する装置である。
【0056】
具体的な一例として、情報処理装置200は、対象(例えば、農作物等)についての複数の画像と、その対象の状況(例えば、生育が良好、及び、生育が不良等)とを予め学習した学習モデルを取得する。情報処理装置200は、状況判定の対象(判定対象)(例えば、農作物)の画像(判定対象画像)を取得すると、判定対象画像と学習モデルとに基づいて、判定対象の生育状況がどのようなものかを推定する。
【0057】
なお、第2実施形態に係る情報処理装置200は、上述したように、判定対象として農作物の状況を推定する例に限定されず、種々の判定対象についての種々の状況を推定することとしてもよい。
また、情報処理装置200は、例えば、コンピュータ(一例として、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等)であってもよい。
【0058】
次に、第2実施形態に係る情報処理装置200の詳細について説明する。
図6は、第2実施形態に係る情報処理装置200について説明するためのブロック図である。
【0059】
第2実施形態に係る情報処理装置200は、撮像部205、通信部206、入力部207、表示部208、記憶部209は、受付部202、推定部203及び出力制御部204を備える。受付部202、推定部203及び出力制御部204は、情報処理装置200の制御部201(例えば、演算処理装置等)の一機能として実現されてもよい。通信部206、表示部208及び記憶部209は、出力部の一実施形態であってもよい。
【0060】
撮像部205は、被写体を撮像して画像情報を生成するカメラ装置である。撮像部205は、例えば、被写体を静止画又は動画で撮像する。撮像部205は、情報処理装置200に配されてもよく、情報処理装置200の外部にある外部カメラ装置であってもよい。
撮像部205は、例えば、情報処理装置200によって行われる状況判定の対象(一例として、農作物等)を撮像する。
【0061】
通信部206は、情報処理装置200の外部にある端末500と通信を行う。すなわち、通信部206、外部にある端末500との間で情報の送受信を行う。
【0062】
入力部207は、例えば、キーボード及びマウス等の入力装置であってもよい。
【0063】
表示部208は、例えば、文字及び画像等を表示することが可能な表示装置であってもよい。
【0064】
記憶部209は、種々の情報及びプログラム等を記憶する。
【0065】
受付部202は、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける。すなわち、受付部202は、撮像部205によって判定対象が撮像されることにより画像情報が生成された場合、その画像情報を受け付ける。また、受付部202は、撮像部205が外部カメラ装置の場合、外部カメラ装置から送信される画像情報を、通信部206を介して受け付ける。
なお、上述したように、受付部202によって受け付ける判定対象画像に基づく判定対象は農作物であってもよい。
【0066】
また、受付部202は、例えば、判定対象となる農作物の画像が生成される時の日時に関する時間情報を受けることとしてもよい。
受付部202は、例えば、撮像部205によって判定対象(農作物)が撮影される時の日時が画像情報に記録される場合、その日時に関する情報を時間情報として受け付けてもよい。又は、受付部202は、例えば、ユーザによって入力部207が操作されることに基づいて日時が入力された場合、その日時を時間情報として受け付けることとしてもよい。又は、受付部202は、例えば、外部にある端末500の入力部(図示せず)がユーザによって操作されることに基づいて日時が入力された場合、通信部206を介して、その日時に関する時間情報を受け付けることとしてもよい。
【0067】
また、受付部202は、判定対象となる農作物が栽培される位置に関する位置情報と、判定対象となる農作物が栽培される際の天候に関する天候情報とを受け付けることとしてもよい。
位置情報は、例えば、経緯度に関する情報であってもよく、都道府県等を単位とした位置情報であってもよく、北海道、東北及び関東等を単位とした位置情報であってもよい。位置情報は、上述した一例に限定されることはなく、判定対象が存在する位置(例えば、農作物が栽培される位置)を特定することができれば種々の単位であってもよい。
例えば、情報処理装置200及び外部カメラ装置がスマートフォン及びタブレット等の端末の場合、その端末は、GNSS(Global Navigation Satellite System)等を利用して位置情報を取得することができる。受付部202は、GNSS等を利用して取得される位置情報を受け付けてもよい。なお、受付部202は、画像情報に位置情報が記録される場合には、その位置情報を、判定対象となる農作物が栽培される位置として受け付けてもよい。
【0068】
天候情報は、例えば、晴れ、曇り及び雨等の情報であってもよく、日照時間、雨量及び気温等の情報であってもよい。天候情報は、例えば、複数日の天候に関する情報であってもよい。この場合、天候情報は、複数日の天候を平均した情報(例えば、晴れた日が多い、曇りの日が多い、雨の日が多い、平均日照時間、平均雨量及び平均気温等)であってもよい。
【0069】
受付部202は、例えば、ユーザによって入力部207が操作されることに基づいて位置及び天候が入力された場合、位置情報及び天候情報を受け付けることとしてもよい。又は、受付部202は、例えば、外部にある端末500の入力部(図示せず)がユーザによって操作されることに基づいて位置及び天候が入力された場合、通信部206を介して、位置情報及び天候情報を受け付けることとしてもよい。
【0070】
なお、受付部202は、時間情報を受け付けた場合、その時間情報に記録される日時から最も近い時期に作成される天候情報を情報処理装置200の外部(例えば、気象会社のサーバ等)から取得して受け付けてもよい。又は、受付部202は、位置情報を受け付けた場合、その位置情報を受け付けた日時から最も近い時期に作成される天候情報を情報処理装置200の外部(例えば、気象会社のサーバ等)から取得して受け付けてもよい。この場合、受付部202は、受け付けた位置情報に基づいて最も近い地点の天候情報を情報処理装置200の外部から取得して受け付けてもよい。これにより、ユーザは、天候情報を入力する手間を省くことができる。また、情報処理装置200は、より正確な天候を受け付けることができ、後述するように、対象についてより正確な状況判定を行うことができる。
【0071】
推定部203は、複数の対象に関する画像と、複数の対象に関する状況とを学習した学習モデルと、受付部202によって受け付けた判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する。この場合、例えば、推定部203は、対象に関する画像として農作物の画像と、その農作物の画像がえられた日時に関する時間情報と、その農作物の画像が撮像された位置に関する位置情報と、その農作物が栽培される際の天候に関する天候情報とを学習した学習モデルを利用して、判定対象となる農作物の状況を推定することとしてもよい。すなわち、推定部203は、学習モデルと、受付部202によって受け付けた、農作物の画像、時間情報、位置情報及び天候情報と、に基づいて、判定対象となる農作物の状況を推定することとしてもよい。
【0072】
学習モデルは、情報処理装置200(例えば、制御部201等)が生成してもよく、情報処理装置200の外部で生成されてもよい。例えば、記憶部209は、情報処理装置200(例えば、制御部201等)によって生成された学習モデルを記憶してもよい。また例えば、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、外部で生成された学習モデルを、通信部206を介して取得して、記憶部209に記憶してもよい。
【0073】
図7は、学習モデルが生成される際に利用される情報の一例について説明するための図である。
一例として、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、図7に例示するような、対象(一例として、農作物等)の複数種類の画像、対象の各画像が得られる場合の日時(一例として、5月及び6月等)、対象の各画像が得られる場合の天候(一例として、その農作物の画像が得られる際の天候(例えば、良好及び不良等))、対象(農作物)が栽培される地域(例えば、中日本及び東日本等)、及び、画像が得られる時の対象(農作物)の状況(例えば、良好、日当たりが足りない、及び、肥料が足りない等)等を学習して学習モデルを生成する。
【0074】
より具体的な一例として、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、対象(農作物等)の複数種類の画像、その対象の画像が得られる時の日時、その対象の位置(その農作物が栽培される位置)、対象の天候(その農作物の画像が得られる際の天候)、及び、各画像が得られる場合の対象の状況(一例として、農作物の生育が良好か不良か等)等を予め学習して学習モデルを生成する。
この場合、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、対象の画像が得られる時の日時として、例えば、月(例えば、4月、5月、6月、…等)、月日(例えば、6月上旬、6月中旬、6月下旬、…等)、及び、季節(例えば、春、夏、秋等)の情報を学習してもよい。
また、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、対象の位置(農作物が栽培される位置)として、例えば、経緯度に関する位置情報、都道府県等を単位とした位置情報、並びに、北海道、東北及び関東等を単位とした位置情報等を学習してもよい。
また、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、対象の天候(農作物の画像が得られる際の天候)として、例えば、晴れ、曇り及び雨等の情報であってもよく、日照時間、雨量及び気温等の情報を学習してもよい。この場合、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、対象の天候として、例えば、複数日の天候に関する情報を学習してもよい。
また、情報処理装置200(例えば、制御部201等)は、各画像が得られる場合の対象の状況(農作物の生育が不良)の場合として、例えば、肥料不足、水不足、水が多い、日照不足、天候が低温、天候が高温、何の病気に罹っているか等を学習してもよい。
なお、情報処理装置200の外部で学習モデルが生成される場合でも、上記と同様に学習を行うことにより学習モデルが生成される。
【0075】
推定部203は、上述した一例のように生成される学習モデルと、撮像部205によって生成される画像情報に基づく判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する。この場合、推定部203は、判定対象が農作物の場合、学習モデル、判定対象画像(農作物の画像)、並びに、受付部202によって受け付けた時間情報、位置情報及び天候情報に基づいて、判定対象画像に記録される農作物の状況を推定する。一例として、推定部203は、判定対象画像に記録される農作物の生育が良好か不良か、不良の場合には、肥料不足、水不足、水が多い、日照不足、天候が低温、天候が高温、何の病気に罹っているか等の状況を推定する。
【0076】
出力制御部204は、推定部203によって推定された状況を出力するよう出力部を制御する。この場合、出力制御部204は、推定部203によって推定された状況をARで出力するように出力部を制御してもよい。上述したように、出力部は、例えば、通信部206、表示部208及び記憶部209等であってもよい。
出力制御部204は、推定部203に推定された状況(推定情報)を、情報処理装置200の外部に有る端末500に送信するよう通信部206を制御してもよい。端末500は、推定情報を受信した場合、推定部203によって推定された状況を表示部501に表示する。この場合、端末500は、撮像部205(外部カメラ装置)によって撮像されて表示部501に表示される判定対象(農作物)に重ねて、推定部203によって推定された状況をARで表示することとしてもよい。
出力制御部204は、推定部203によって推定された状況を表示するよう表示部208を制御してもよい。この場合、出力制御部204は、撮像部205によって撮像された判定対象(農作物)の画像を表示部208に表示すると共に、その判定対象(農作物)に重ねて、推定部203によって推定された状況をARで表示部208に表示することとしてもよい。
出力制御部204は、推定部203によって推定された状況(推定情報)を記憶するよう記憶部209を制御してもよい。
【0077】
なお、例えば、記憶部209は、推定部203によって推定される状況と、その状況を改善するための提案とを関連付けた提案情報を記憶してもよい。又は、記憶部209は、推定部203によって推定される状況と、その状況を改善するための提案とを学習した学習モデルを記憶してもよい。状況を改善するための提案は、推定される状況が不良な場合に、不良な状況を改善するための提案である。
【0078】
具体的な一例として、提案情報(又は、学習モデル)は、判定対象が農作物であり、推定部203によって推定される不良な状況が水に関する場合、理想的な水やりの量を提案するための情報(モデル)であってもよい。この場合、出力制御部204は、提案情報(又は、学習モデル)、受付部202によって受け付ける天候情報(雨量に関する情報)(例えば、過去数日分の雨量等)、及び、推定部203によって推定される状況に基づいて、理想的な水やりの量を出力するよう出力部を制御してもよい。ここで、出力部は、上述したように、例えば、通信部206、表示部208及び記憶部209等であってもよい。
【0079】
また、具体的な一例として、提案情報(又は、学習モデル)は、判定対象が農作物であり、推定部203によって推定される不良な状況の場合、良好な状況の農作物の画像を表示するための情報であってもよい。この場合、出力制御部204は、提案情報(又は、学習モデル)、及び、推定部203によって推定される状況に基づいて、良好な状況の農作物の画像を出力するよう出力部を制御してもよい。出力制御部204は、良好な状況の農作物の画像をARで表示するよう出力部を制御してもよい。ここで、出力部は、上述したように、例えば、通信部206、表示部208及び記憶部209等であってもよい。
【0080】
また、具体的な一例として、提案情報(又は、学習モデル)は、判定対象が農作物であり、推定部203によって推定される不良な状況の場合、不良な状況を改善するヒント(Tipsコンテンツ)を表示するための情報であってもよい。この場合、出力制御部204は、提案情報(又は、学習モデル)、及び、推定部203によって推定される状況に基づいて、不良な状況を改善するヒント(Tipsコンテンツ)を出力するよう出力部を制御してもよい。ここで、出力部は、上述したように、例えば、通信部206、表示部208及び記憶部209等であってもよい。
【0081】
次に、第2実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図8は、第2実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0082】
ステップST201において、受付部202は、判定対象(例えば、農作物等)についての日時に関する時間情報を受ける。
受付部202は、例えば、撮像部205によって判定対象(農作物)が撮影される時の日時が画像情報に記録される場合、その日時に関する情報を時間情報として受け付けてもよい。又は、受付部202は、例えば、ユーザによって入力部207が操作されることに基づいて日時が入力された場合、その日時を時間情報として受け付けることとしてもよい。又は、受付部202は、例えば、外部にある端末500の入力部(図示せず)がユーザによって操作されることに基づいて日時が入力された場合、通信部206を介して、その日時に関する時間情報を受け付けることとしてもよい。
【0083】
ステップST202において、受付部202は、判定対象についての位置に関する位置情報と、判定対象についての天候に関する天候情報とを受け付ける。すなわち、受付部202は、判定対象が農作物の場合、その農作物が栽培される位置に関する位置情報と、その農作物が栽培される時の天候に関する天候情報とを受け付ける。受付部202は、上述したような種々の方法により、位置情報及び天候情報を受け付けてもよい。
【0084】
ステップST203において、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける。すなわち、受付部202は、撮像部205によって判定対象が撮像されることにより画像情報が生成された場合、その画像情報を受け付ける。
なお、上述したST201~ST203は、上述した順番通りに処理が行われる例に限定されず、上述した順番とは異なる順番で処理が行われてもよい。
【0085】
ステップST204において、推定部203は、ステップST203で受け付けた判定対象画像と、学習モデルとに基づいて、判定対象の状況を推定する。例えば、推定部203は、判定対象が農作物の場合、ステップST201で受け付けた時間情報、ステップST202で受け付けた位置情報及び天候情報、ステップST203で受け付けた判定対象画像(農作物の画像)、並びに、学習モデルに基づいて、判定対象となる農作物の状況を推定する。
【0086】
ステップST205において、出力制御部204は、ステップST204で推定された判定対象(例えば、農作物)の状況を出力するよう出力部を制御する。出力部は、例えば、通信部206、表示部208及び記憶部209等であってもよい。
なお、出力制御部204は、一例として、ステップST204で推定される判定対象(例えば、農作物)の状況が不良な場合に、記憶部209に記憶される提案情報(学習モデル)に基づいて、その状況を改善するための提案を出力するよう出力部を制御してもよい。
【0087】
次に、第2実施形態の効果について説明する。
情報処理装置200は、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける受付部202と、複数の対象に関する画像と、複数の対象に関する状況とを学習した学習モデルと、受付部202によって受け付けた判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する推定部203と、推定部203によって推定された状況を出力するよう出力部を制御する出力制御部204と、を備える。
これにより、情報処理装置200は、判定対象がどのような状況にあるのか推定することができる。
【0088】
情報処理装置200では、受付部202によって受け付ける判定対象画像に基づく判定対象は農作物であってもよい。この場合、推定部203は、対象に関する画像として農作物の画像と、その農作物の画像がえられた日時に関する時間情報と、その農作物の画像が撮像された位置に関する位置情報と、その農作物が栽培される際の天候に関する天候情報とを学習した学習モデルを利用して、判定対象となる農作物の状況を推定することとしてもよい。
情報処理装置200は、判定対象画像に記録される農作物の状況(例えば、生育状況等)を推定することができる。例えば、情報処理装置200は、農家等が十分な知識及び経験等を有していない場合でも、その農家等に対して農作物の生育状況を提示することができる。したがって、情報処理装置200は、推定される農作物の状況が不良な場合には、その不良な状況の改善を促すことができ、相対的に多くの収穫量を農家に期待させることができる。
【0089】
情報処理装置200では、受付部202は、判定対象となる農作物が栽培される位置に関する位置情報と、判定対象となる農作物が栽培される際の天候に関する天候情報とを受け付けることとしてもよい。この場合、推定部203は、学習モデルと、受付部202によって受け付けた、農作物の画像、時間情報、位置情報及び天候情報と、に基づいて、判定対象となる農作物の状況を推定することとしてもよい。
これにより、情報処理装置200は、農作物が栽培される位置に応じた状況を推定することができる。
【0090】
情報処理方法では、コンピュータは、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける受付ステップと、複数の対象に関する画像と、複数の対象に関する状況とを学習した学習モデルと、受付ステップによって受け付けた判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する推定ステップと、推定ステップによって推定された状況を出力するよう出力部を制御する出力制御ステップと、を実行する。
これにより、情報処理方法は、判定対象がどのような状況にあるのか推定することができる。
【0091】
情報処理プログラムは、コンピュータに、判定対象に関する判定対象画像を受け付ける受付機能と、複数の対象に関する画像と、複数の対象に関する状況とを学習した学習モデルと、受付機能によって受け付けた判定対象画像とに基づいて、判定対象の状況を推定する推定機能と、推定機能によって推定された状況を出力するよう出力機能を制御する出力制御機能と、を実現させる。
これにより、情報処理プログラムは、判定対象がどのような状況にあるのか推定することができる。
【0092】
上述した情報処理装置200の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置200の受付部202、推定部203及び出力制御部204は、コンピュータの演算処理装置等による受付機能、推定機能及び出力制御機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置200の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置200の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置200の受付部202、推定部203及び出力制御部204は、コンピュータの演算処理装置等を構成する受付回路、推定回路及び出力制御回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置200の撮像部205、通信部206、入力部207、表示部208及び記憶部209は、例えば、演算処理装置等の機能を含む撮像機能、通信機能、入力機能、表示機能及び記憶機能として実現されもよい。また、情報処理装置200の撮像部205、通信部206、入力部207、表示部208及び記憶部209は、例えば、集積回路等によって構成されることにより撮像回路、通信回路、入力回路、表示回路及び記憶回路として実現されてもよい。また、情報処理装置200の撮像部205、通信部206、入力部207、表示部208及び記憶部209は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより撮像装置、通信装置、入力装置、表示装置及び記憶装置として構成されてもよい。
【符号の説明】
【0093】
100 情報処理装置
101 制御部
102 選択部
103 取得部
104 作成部
105 出力制御部
106 記憶部
107 入力部
108 表示部
109 通信部
120 マーカモデル
121 マーカ
200 情報処理装置
201 制御部
202 受付部
203 推定部
204 出力制御部
205 撮像部
206 通信部
207 入力部
208 表示部
209 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8