(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022090962
(43)【公開日】2022-06-20
(54)【発明の名称】マッピング支援装置、コンピュータプログラム及びマッピング支援方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0484 20220101AFI20220613BHJP
G06F 16/33 20190101ALI20220613BHJP
G06F 16/53 20190101ALI20220613BHJP
【FI】
G06F3/0484
G06F16/33
G06F16/53
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020203589
(22)【出願日】2020-12-08
(71)【出願人】
【識別番号】597004339
【氏名又は名称】ソウシンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】梅原 渉
(72)【発明者】
【氏名】梅原 孝光
【テーマコード(参考)】
5B175
5E555
【Fターム(参考)】
5B175DA01
5B175DA02
5B175GB01
5E555AA04
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555CC26
5E555DA01
5E555DB58
5E555DC19
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】マッピング支援装置、コンピュータプログラム、及びマッピング支援方法を提供する。
【解決手段】マッピング支援装置は、第1のデータベースにおける第1のデータ項目の定義データ、及び、第2のデータベースにおける第2のデータ項目の定義データを記憶する記憶部と、前記第1及び前記第2のデータ項目に各対応するオブジェクトを含む操作画面を表示する表示部と、前記操作画面上で、第1及び第2のデータ項目のうち、一方に対応するオブジェクトを選択し、前記一方を関連付ける他方に対応するオブジェクトに対して設けられた受付部へ、選択した前記一方のオブジェクトを移動させる操作部と、前記受付部における1又は複数のオブジェクトの配置、及び該オブジェクトが対応するデータ項目に基づき、前記第1及び第2のデータ項目の間の変換フォーマットを決定する決定部を備え、複数のオブジェクトが配置されている場合、その順序に基づいて決定する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデータベースにおける第1のデータ項目の定義データ、及び、第2のデータベースにおける第2のデータ項目の定義データを記憶する記憶部と、
前記第1のデータ項目、及び前記第2のデータ項目に各対応するオブジェクトを含む操作画面を表示する表示部と、
前記操作画面上で、第1及び第2のデータ項目のうち、一方に対応するオブジェクトを選択し、前記一方を関連付ける他方に対応するオブジェクトに対して設けられた受付部へ、選択した前記一方のオブジェクトを移動させる操作を受け付ける操作部と、
前記受付部における1又は複数のオブジェクトの配置、及び該オブジェクトが対応するデータ項目に基づき、前記第1のデータ項目と第2のデータ項目との間の変換フォーマットを決定する決定部と
を備え、
前記決定部は、前記受付部にて複数のオブジェクトが配置されている場合、前記複数のオブジェクトの順序に基づいて前記変換フォーマットを決定する
マッピング支援装置。
【請求項2】
前記決定部は、
前記受付部が受け付けたデータ項目に対して一部を追加、置換又は削除すべき要素データの設定を受け付ける表形式の画面を前記表示部に表示し、
前記表形式の画面に対する操作を前記画面内のセルに対する操作で受け付ける
請求項1に記載のマッピング支援装置。
【請求項3】
表示部、操作部及び記憶部を備えるコンピュータに、
第1のデータベースにおける第1のデータ項目の定義データ、及び、第2のデータベースにおける第2のデータ項目の定義データを前記記憶部に記憶し、
前記第1のデータ項目、及び前記第2のデータ項目に各対応するオブジェクトを含む操作画面を前記表示部に表示し、
前記操作画面上で、第1及び第2のデータ項目のうち、一方に対応するオブジェクトを選択し、前記一方を関連付ける他方に対応するオブジェクトに対して設けられた受付部へ、選択した前記一方のオブジェクトを移動させる操作を前記操作部で受け付け、
前記受付部における1又は複数のオブジェクトの配置、及び該オブジェクトが対応するデータ項目に基づき、前記第1のデータ項目と第2のデータ項目との間の変換フォーマットを決定し、
決定処理では、前記受付部に複数のオブジェクトが配置されている場合、前記複数のオブジェクトの順序に基づいて前記変換フォーマットを決定する
処理を実行させるコンピュータプログラム。
【請求項4】
第1のデータベースにおける第1のデータ項目の定義データ、及び、第2のデータベースにおける第2のデータ項目の定義データを記憶し、
前記第1のデータ項目、及び前記第2のデータ項目に各対応するオブジェクトを含む操作画面を表示し、
前記操作画面上で、第1及び第2のデータ項目のうち、一方に対応するオブジェクトを選択し、前記一方を関連付ける他方に対応するオブジェクトに対して設けられた受付部へ、選択した前記一方のオブジェクトを移動させる操作を受け付け、
前記受付部における1又は複数のオブジェクトの配置、及び該オブジェクトが対応するデータ項目に基づき、前記第1のデータ項目と第2のデータ項目との間の変換フォーマットを決定し、
決定処理では、前記受付部に複数のオブジェクトが配置されている場合、前記複数のオブジェクトの順序に基づいて前記変換フォーマットを決定する
マッピング支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データマッピングをより簡易に実現するマッピング支援装置、コンピュータプログラム、及びマッピング支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
異なるシステムで各々利用されているデータベースは、同じものを指し示しているにも関わらず、データ項目又は要素の内容が異なる場合がある。例えば、発注元と発注先、といった異なる事業者間で、同一の商品についてのデータを保有していても、そのデータを意味づけるデータ項目、要素は相互に異なる場合がある。
【0003】
多様なデータベースに対し、同じものを指し示しているデータ項目同士を紐づけるデータマッピング処理を、オペレータがGUIを操作することによって実現するシステムが提案されている。特許文献1には、データ項目夫々に対応するオブジェクト間の関係を、線で結ぶことによって視覚的に理解することが可能なGUIを含むデータマッピングが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、より簡易に実現するマッピング支援装置、コンピュータプログラム、及びマッピング支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態のマッピング支援装置は、第1のデータベースにおける第1のデータ項目の定義データ、及び、第2のデータベースにおける第2のデータ項目の定義データを記憶する記憶部と、前記第1のデータ項目、及び前記第2のデータ項目に各対応するオブジェクトを含む操作画面を表示する表示部と、前記操作画面上で、第1及び第2のデータ項目のうち、一方に対応するオブジェクトを選択し、前記一方を関連付ける他方に対応するオブジェクトに対して設けられた受付部へ、選択した前記一方のオブジェクトを移動させる操作を受け付ける操作部と、前記受付部における1又は複数のオブジェクトの配置、及び該オブジェクトが対応するデータ項目に基づき、前記第1のデータ項目と第2のデータ項目との間の変換フォーマットを決定する決定部とを備え、前記決定部は、前記受付部にて複数のオブジェクトが配置されている場合、前記複数のオブジェクトの順序に基づいて前記変換フォーマットを決定する。
【0007】
本開示の一実施形態のコンピュータプログラムは、表示部、操作部及び記憶部を備えるコンピュータに、第1のデータベースにおける第1のデータ項目の定義データ、及び、第2のデータベースにおける第2のデータ項目の定義データを前記記憶部に記憶し、前記第1のデータ項目、及び前記第2のデータ項目に各対応するオブジェクトを含む操作画面を前記表示部に表示し、前記操作画面上で、第1及び第2のデータ項目のうち、一方に対応するオブジェクトを選択し、前記一方を関連付ける他方に対応するオブジェクトに対して設けられた受付部へ、選択した前記一方のオブジェクトを移動させる操作を前記操作部で受け付け、前記受付部における1又は複数のオブジェクトの配置、及び該オブジェクトが対応するデータ項目に基づき、前記第1のデータ項目と第2のデータ項目との間の変換フォーマットを決定し、決定処理では、前記受付部に複数のオブジェクトが配置されている場合、前記複数のオブジェクトの順序に基づいて前記変換フォーマットを決定する処理を実行させる。
【0008】
本開示の一実施形態のマッピング支援方法は、第1のデータベースにおける第1のデータ項目の定義データ、及び、第2のデータベースにおける第2のデータ項目の定義データを記憶し、前記第1のデータ項目、及び前記第2のデータ項目に各対応するオブジェクトを含む操作画面を表示し、前記操作画面上で、第1及び第2のデータ項目のうち、一方に対応するオブジェクトを選択し、前記一方を関連付ける他方に対応するオブジェクトに対して設けられた受付部へ、選択した前記一方のオブジェクトを移動させる操作を受け付け、前記受付部における1又は複数のオブジェクトの配置、及び該オブジェクトが対応するデータ項目に基づき、前記第1のデータ項目と第2のデータ項目との間の変換フォーマットを決定し、決定処理では、前記受付部に複数のオブジェクトが配置されている場合、前記複数のオブジェクトの順序に基づいて前記変換フォーマットを決定する。
【0009】
本開示のマッピング支援装置、コンピュータプログラム、及びマッピング支援方法では、一方のデータ項目と他方のデータ項目とに対応するオブジェクトを、ドラッグアンドドロップの操作によって関連付けることが可能になる。
【0010】
操作画面上では、1つのオブジェクトの受付部に対し、複数のオブジェクトのドラッグアンドドロップの操作で関連付けてもよい。また、同一のオブジェクトを異なるオブジェクトにおのおの関連付けることも可能である。
【0011】
操作画面上で受け付けられたデータ項目に対して追加、置換、又は削除する要素データの編集については、表形式の画面でセルに対する操作で受け付けられる。線でつなげて関連付ける操作よりも、各データ項目に対する操作も簡易になる。
【発明の効果】
【0012】
本開示によれば、データ項目に対応するオブジェクトをドラッグアンドドロップ等の操作で関連付け、表形式で変換、挿入等の編集を行なうことができ、オペレータが簡易にデータマッピングを実行できる。線で結ぶような操作よりも、データ項目の詳細な編集が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】マッピング支援装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】マッピング支援装置によるマッピング処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図9】設定画面における「操作」の選択肢と、対応する「指示データ」との対応関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示をその実施の形態を示す図面を参照して具体的に説明する。
【0015】
図1は、マッピング支援装置1の機能の概要図である。マッピング支援装置1は、一例としてメーカ(ブランド)とリテーラ(倉庫であってもよい)との間の受発注業務に関し、メーカにおける既存のデータ項目と、受発注システム200の所定のデータベースDB2のデータ項目との間のデータマッピングをGUI(Graphical User Interface)にて支援する。
【0016】
所定のデータベースDB2は、B2Bにおける受発注システム(外部システム)200で使用されている。受発注システム200は基本的に、リテーラからメーカへの発注を受け付けるシステムである。受発注システム200は、一例としてアパレルに関し、エンドユーザが利用する電子商取引と同様に、メーカで販売している物品(以下、アイテムという)を、写真等に基づいて選択し、選択した物品の発注を可能とするシステムである。メーカは、受発注システム200上で色展開、型違いのアイテムを展示することも可能である。以下の説明では、アパレルアイテムに関するデータマッピングを例にして説明するが、これに限らないことは勿論である。
【0017】
メーカは、受発注システム200に自社アイテムを掲載し、受注を可能とするために、メーカ内のデータベースDB1で利用している各アイテムに関するデータ項目を、受発注システム200のデータベースDB2のデータ項目にマッピングさせて、アイテム情報を登録する必要がある。また逆に、受発注システム200で受け付けた受注を、データベースDB1で使用できるように、データベースDB2のデータ項目を、データベースDB1のデータ項目にマッピングさせる必要もある。アパレルのアイテムを識別するための商品コード等は、上述のように、色展開、サイズ違い、型違いといった細かな差異で異なる。例えば色展開の違いを3桁で扱っているのか、2桁で扱っているのかは、メーカによって異なり、いずれのデータベースDB1,DB2でも双方別のルールが規定されているので、データマッピングが必要である。
【0018】
データ項目を自動で変換するよりも、一回は手作業であってもメーカのオペレータが、内容を確認しながらマッピングを確定する方が早い場合がある。マッピング支援装置1は、メーカ又はリテーラのオペレータによるマッピングを、より効率化させるように支援する。
【0019】
図2は、マッピング支援装置1の構成を示すブロック図である。マッピング支援装置1は例えば、タブレット端末、スマートフォン端末等のコンピュータである。マッピング支援装置1は、デスクトップ型又はラップトップ型の所謂パーソナルコンピュータであってもよい。マッピング支援装置1は、処理部10、記憶部11、表示部12、操作部13及び通信部14を備える。
【0020】
処理部10は、CPU(Central Processing Unit )及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)を用いたプロセッサである。処理部10は、記憶部11に記憶されている支援プログラム1Pに基づき、表示部12にマッピングを支援する画面を表示して、操作部13でマッピングに関する操作を受け付ける。
【0021】
記憶部11は、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive )等の不揮発性メモリを用いる。記憶部11は、処理部10が参照するデータを記憶する。記憶部11は、支援プログラム1Pを記憶する。支援プログラム1Pは、記録媒体9に記憶してある支援プログラム9Pを処理部10が読み出して記憶部11に複製したものであってもよい。
【0022】
記憶部11には、マッピング支援装置1を使用するオペレータのメーカ側のアイテムのデータベースDB1におけるデータ項目群、及びデータ項目毎のルール(文法、構文等)が記憶される。記憶部11には、受発注システム200用の所定のデータベースDB2におけるデータ項目群、及びデータ項目毎のルール(文法、構文等)が記憶される。ルールとは、1つのデータ項目を構成する1又は複数のフィールドのフィールド名、日付が対応するフィールドであればその日付の書式、数値が対応するフィールドであれば桁数、フィールド間のハイフンやスラッシュ等の有無等である。データ項目群及びデータ項目毎のルールは、データを使用するシチュエーション毎に分別可能に記憶される。シチュエーションは、アイテム(製品)を特定するための情報、発注(オーダー)等である。シチュエーション毎のデータ項目群及びルールは、通信部14を介して逐次取得されてもよい。
【0023】
記憶部11には、後述するマッピング処理によって、アイテムを特定するためのデータ項目群についてのデータマッピングのフォーマット、発注時に必要なデータ項目群についてのデータマッピングのフォーマット等が記憶される。記憶されたフォーマットはその後、メーカのデータベースDB1のデータを、データベースDB2にて使用されるデータへ変換することに利用される。フォーマットは、逆に、データベースDB2におけるデータを、データベースDB1で使用可能なデータへ変換することにも利用される。
【0024】
表示部12は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のディスプレイである。表示部12は、記憶部11に記憶されているデータに基づく情報を含む画面を表示する。表示部12は、タッチパネル内蔵型ディスプレイであってもよい。
【0025】
操作部13は、処理部10との間で入出力が可能なキーボード及びポインティングデバイス等のユーザインタフェースである。操作部13は、音声入力部であってもよい。操作部13は、表示部12に内蔵されたタッチパネルであってもよい。操作部13は、物理ボタンであってもよい。操作部13は、操作データを処理部10へ通知する。
【0026】
通信部14は、ネットワークNを介したデータ通信を可能とする。通信部14は具体的には、例えばネットワークカードである。処理部10は、通信部14によって外部に存在する受発注システム200との間でデータを送受信することが可能である。
【0027】
このように構成されるマッピング支援装置1は、メーカ(ブランド)と小売業者(倉庫)との間の受発注業務に関し、メーカにおける既存のデータ項目と、受発注業務用の所定のデータベースのデータ項目との間のデータマッピングをGUIにて支援する。
【0028】
図3は、マッピング支援装置1によるマッピング処理手順の一例を示すフローチャートである。マッピング支援装置1の処理部10は、支援プログラム1Pがオペレータによって選択されて起動されると、以下の処理を実行する。
【0029】
処理部10は、メイン画面を表示部12に表示させる(ステップS1)。処理部10は、メイン画面でマッピングメニューが選択されたか否かを判断する(ステップS2)。
【0030】
マッピングメニューが選択されたと判断された場合(S2:YES)、処理部10は、記憶部11から、データベースDB1及びデータベースDB2夫々のデータ項目群の定義(名称)、及び、ルールを読み出す(ステップS3)。
【0031】
処理部10は、マッピング処理の対象の選択を受け付ける(ステップS4)。処理部10は例えば、ステップS4で、データマッピングのフォーマットを用いるシチュエーションの選択を受け付ける。処理部10はステップS4で、アイテムの定義のためのデータ項目群を対象とするのか、又は、受発注システム200での発注時に必要なデータ項目群についてのデータ項目群を対象とするのかの選択を受け付ける。対象の選択はこれに限らないことは勿論である。
【0032】
処理部10は、選択された対象に応じて、対象のデータ項目群に対応するオブジェクト群を含むマッピング画面を表示部12に表示させる(ステップS5)。マッピング画面は、メーカ側のデータ項目群に対応するオブジェクト群を含む第1エリアと、所定のデータベースDB2のデータ項目群に対応するオブジェクト群を含む第2エリアとを含む。マッピング画面は、マッピングの結果(プレビュー)を示すチェックエリアを含んでもよい。
【0033】
処理部10は、マッピング画面に対する操作を受け付ける(ステップS6)。ステップS6にて処理部10は、マッピング画面上で、第1エリア及び第2エリア間でオブジェクトの選択及び移動の操作をドラッグアンドドロップで受け付ける。ステップS6の操作の受付は、各データ項目についての詳細設定の受付を含む。
【0034】
処理部10は、ステップS6で操作を受け付ける都度に、プレビューを表示する(ステップS7)。プレビューは、後述する詳細設定時(設定画面)に示すとよい。
【0035】
処理部10は、フォーマットの登録操作がされたか否かを判断する(ステップS8)。登録操作がされたと判断された場合(S8:YES)、処理部10は、マッピング画面上で受け付けた操作に基づくデータマッピングのフォーマットを記憶部11に記憶する(ステップS9)。ステップS9において処理部10は、ステップS4で選択された対象を識別するデータと対応付けてフォーマットを記憶する。
【0036】
処理部10は、フォーマットを記憶した後、終了操作がされたか否かを判断し(ステップS10)、終了操作がされたと判断された場合(S10:YES)、マッピング処理を終了する。
【0037】
マッピングメニューが選択されていないと判断された場合(S2:NO)、登録操作がされていないと判断された場合(S8:NO)、処理部10は処理をステップS10へ進める。ステップS10で終了操作がされていないと判断された場合(S10:NO)、処理部10は、処理をステップS6へ戻し、操作受付を続行する。
【0038】
図3のフローチャートに示した処理手順について画面例を参照して具体的に説明する。
図4から
図19は、マッピング処理で表示される画面の一例を示す。
図4は、メイン画面120の一例を示す。メイン画面120は、支援プログラム1Pを起動させた場合に表示される(S1)。
【0039】
メイン画面120は、メニューエリア121と、操作エリア122とを含む。メニューエリア121は、受発注システム200に対するデータマッピングの処理を実行するためのマッピングメニュー211を含む。メニューエリア121は、データマッピングの対象であるデータベースDB1及びデータベースDB2におけるデータ項目群、及びデータ項目毎のルールを取得するためのメニュー212を含む。メニュー212が選択された場合、処理部10は、データ項目群及びデータ項目毎のルールの定義データを通信部14又は記憶媒体を介して取得し、記憶部11に記憶する。処理部10は、データベースDB1及びデータベースDB2からそれらのデータ項目群及びルールの定義データを取得してもよい。
【0040】
また、
図4におけるメイン画面120のメニューエリア121は、マッピングメニュー211の他に、受発注に関する他の処理を実行するためのメニューを含む。
図4の例では、データマッピングによって記憶されたフォーマットに基づいて受発注システム200を介した受注又は発注を行なうためのメニュー213を含む。メニュー213が選択された場合、処理部10は支援プログラム1Pに基づき、受発注システム200にて発注の操作を受け付けてもよい。メニュー213が選択された場合、処理部10は支援プログラム1Pに基づき、受発注システム200からの発注を、記憶してあるフォーマットに基づいてメーカ側のデータベースDB1に対応する受注データに変換して処理してもよい。
【0041】
図4の例においてメニューエリア121は、受発注の結果に対する分析を実行するためのメニュー214、及び、受発注に関する二次元コードを作成するためのメニュー215を含む。メニュー214が選択された場合、処理部10は、支援プログラム1Pに基づき、受発注の結果、データベースDB1に記憶されたデータに対する分析処理を実行し、発注の履歴を時系列に示したグラフ等を操作エリア122に表示するとよい。メニュー215が選択された場合、処理部10は、発注に関するデータを所定のアルゴリズムに基づいて統計処理し、時系列に並べたグラフを描画し、表示する。
【0042】
図5は、マッピング画面220の一例を示す。
図5のマッピング画面220は、マッピングメニュー211が選択された場合に表示される画面である。マッピング画面220は、マッピング処理の対象の選択を受け付ける選択部221を含む。マッピング画面220は、メニューエリア121を引き続き含む。
【0043】
図5の例では、選択部221にてマッピング処理の対象が未選択であるため、操作エリア222には、オブジェクト群は未表示である。選択部221にて、アイテムの定義のためのデータ項目群を対象とするか、又は、発注時に必要なデータ項目群を対象とするのかの選択を受け付ける。なお、初期的にフォーマットが未定義のシチュエーションを順に処理部10が選択してもよい。
【0044】
図6は、マッピング画面220の一例を示す。マッピング画面220は、アイテムの定義のためのデータ項目群を対象とする場合の操作エリア222を含む。マッピング画面220は、マッピング処理の対象が選択されると、データ項目群に各対応するオブジェクトを含む操作エリア222と、チェックエリア228と、登録ボタン229とを表示させる。
【0045】
操作エリア222は、関連付ける側であるデータ項目群に対応するオブジェクトのリストである第1エリア224を有する。操作エリア222は、第1エリア224に並べられるようにして、関連付けられる側であるデータ項目群に対応するオブジェクトのリストを含む第2エリア226を有する。
図6のマッピング画面220の例では、第1エリア224には、関連付ける側であるメーカ側のアイテムのデータ項目群に対応するオブジェクト223群のリストが表示されている。各オブジェクト223は操作部13によってグラブが可能である。
図6のマッピング画面220の例では、第2エリア226には、関連付けられる側であるデータベースDB2の第2のデータ項目群に対応するオブジェクト225群が表示されている。
図6のマッピング画面220は、メーカ側のアイテムを、受発注システム200のデータベースDB2の第2のデータ項目群のルールを示すチェックエリア228を含む。
【0046】
第2エリア226は、関連付けられる側である第2のデータ項目のオブジェクト225それぞれに対して受付部261を含む。受付部261は、
図6に示すように、オブジェクト225それぞれに並設させた編集ボックスコントロールの態様であってもよい。受付部261は、関連付ける側、ここではメーカ側のデータベースDB1で定義されている第1のデータ項目に対応するオブジェクト223を受け付ける。処理部10は、操作部13の操作によってオブジェクト223のドラッグアンドドロップを受付部261で受け付ける(S106)。受付部261のボックス内にオブジェクト223が移動され、ボックス内でリリースされた場合、処理部10は、リリースされたオブジェクト223を受け付ける。
【0047】
図7は、マッピング画面220の他の一例を示す。
図7のマッピング画面220では、オペレータによる操作部13でのドラックアンドドロップ操作によって、「Line Sheet Name 」、「Style Number」及び「Image Name」というデータ項目それぞれも受付部261に、「Brand 」「展示会コード」、「カラーコード」のデータ項目のオブジェクト223が受け付けられている。関連付けが完了した場合、オペレータは登録ボタン229を操作部13で選択する。この場合(S8:YES)、処理部10は、各オブジェクト225に対応するデータ項目と、関連付けられたデータ項目との間のフォーマットを記憶部11に記憶する(S9)。
【0048】
マッピング画面220の第2エリア226は、受付部261の側部に、詳細設定を受け付けるアイコン262を含む。アイコン262は、受付部261にオブジェクト223を受け付けると、選択可能(有効)になるとよい。
【0049】
アイコン262が選択されると、処理部10は、アイコン262が対応する受付部261で受け付けたオブジェクト223に対応する第1のデータ項目に対する設定を受け付ける表形式の設定画面を表示部12に表示する。
【0050】
図8は、設定画面621の一例を示す図である。
図8は、
図7に示したマッピング画面220において第2エリア226にて「Line Sheet Name 」という第2のデータ項目のオブジェクト225に対し受付部261で受け付けたオブジェクト223に対してアイコン262が選択された場合に表示される。設定画面621は例えばポップアップとして表示されてもよいし、マッピング画面220の一部に表示されてもよい。
【0051】
設定画面621は、
図8に示すように、表形式の画面である。設定画面621は、受け付けられたオブジェクト223に対応する第1のデータ項目を、オブジェクト225に対応する第2のデータ項目を構成するフィールドとして設定した場合に必要になる一部又は全部の編集内容を受け付ける。例えば、オブジェクト225に対応する第2のデータ項目に、ある第1のデータ項目をフィールドとして割り当てる場合、その部分には5桁が必要であるにもかかわらず、第1のデータ項目の文字列が4桁しかないケースでは、1桁分埋めるための変換が必要になる。ある第2のデータ項目を、複数の第1のデータ項目を各フィールドとして組み合わせて満たす場合、フィールド間に特定の文字列が必要であるケースでは、この特定の文字列の設定が必要である。設定画面621は、これらの変換のためのフォーマットを受け付ける。
【0052】
設定画面621は、フィールドとして割り当てる第1のデータ項目、又はフィールドそのものに対する「操作」の選択を受け付けるセルを含む。設定画面621は、「操作」それぞれに関し、選択される「操作」の内容に応じて、操作に用いる「指示データ」の入力セルを含む。「指示データ」は例えば、選択文字、入力文字、開始位置、文字数、置換対象文字、置換文字、及び削除である。設定画面621は、セル(行)の追加又は削除を受け付けるボタン602と、決定ボタン603を含む。
【0053】
「操作」の選択肢には例えば、部分挿入、部分切り取り、文字列挿入、置換等がある。
図8に示す例では、「操作」のセルに対して選択がされていないため、初期的に、「操作内容」の全セルが無効である。
【0054】
図9は、設定画面621における「操作」の選択肢と、対応する「指示データ」との対応関係を示す図である。
図9に示すように、「***A」の第1のデータ項目に対する「操作」として、「部分挿入」が選択された場合、支援プログラム1Pに基づき、対象の第1のデータ項目に対して定義されている文字列への文字列挿入が可能になる。この場合、「入力文字」の入力セル及び「開始位置」の入力セルが有効になり、文字列又は数字が入力可能となる。他の「指示データ」の入力セルは無効になる。この場合、「***A」というデータ項目に対して定義されている文字列の内の「開始位置」の入力セルに入力された値が示す位置に、「入力文字」の入力セルに書き込まれた文字列を挿入する、というフォーマットが定義される。
【0055】
図9に示すように、「***A」の第1のデータ項目に対する「操作」として、「部分切り取り」が選択された場合、支援プログラム1Pに基づき、対象の第1のデータ項目に対して定義されている文字列からの一部の切り取りが可能になる。この場合、「開始位置」の入力セル及び「文字数」の入力セルが有効になり、数字が入力可能となる。他の「指示データ」の入力セルは無効になる。この場合、「***A」の第1のデータ項目に対して定義されている文字列の内の「開始位置」の入力セルに入力された値が示す位置から「文字数」の入力セルに書き込まれた数字分の文字を切り取って、第2のデータ項目に割り当てる、というフォーマットが定義される。
【0056】
「操作」として「文字列挿入」が選択される場合、支援プログラム1Pに基づき、フィールドとフィールドとの間に、挿入される文字列の設定が可能である。挿入される文字列の種類として、「-(ハイフン、半角)」等の所定の固定文字列か、又は、任意の文字列とが選択可能である。固定文字列の場合、「選択文字」の入力セルが有効になる。任意の文字列の場合、「入力文字」の入力セルが有効になる。
図9の例では、「***A」という第1のデータ項目と、「***B」という第2のデータ項目との間に、「選択文字」が挿入する、というフォーマットが定義される。
【0057】
「操作」として「置換」が選択されるべき、支援プログラム1Pに基づき、対象のフィールドに割り当てられたデータ項目における置換対象の位置及び置換後の文字列の設定が可能である。この場合、「置換対象文字」、「置換文字」の入力セルが有効になる。
図9の例では、「***B」という第1のデータ項目に対して定義されている文字列の内、「置換対象文字」の入力セルに書き込まれた文字又は文字列が示す文字を、「置換文字」の入力セルに書き込まれた文字又は文字列に置換する、というフォーマットが定義される。
【0058】
図10は、設定画面621での操作の受付過程を示す。
図10は、
図8に示した設定画面621において、行の追加ボタン311が選択され、その追加された行で「文字列挿入」という「操作」が選択された状態での表示例である。そして、「文字列挿入」の選択に対して、文字列として「-(ハイフン)」が入力されている。
図10の設定画面621では、「Line Sheet Name 」という第2のデータ項目に、メーカ側のデータベースDB1における「ブランド」及び「展示会コード」という第1のデータ項目を関連付けている。決定ボタン603が操作部13で選択されると、設定画面621で設定された変換のフォーマットが、記憶部11に記憶される。以後このフォーマットを用いて処理部10は、データベースDB2における「Line Sheet Name 」という第2のデータ項目に対しては、メーカ側のデータベースDB1で扱っている「ブランド」及び「展示会コード」の間に「-(ハイフン)」を挿入する変換で、合致させることができる。
【0059】
図11は、設定画面621の他の一例を示す。
図11の例は、
図7に示したマッピング画面220において、「Image Name」という第2のデータ項目に対して、メーカ側のデータベースDB1における「品番」及び「カラーコード」というデータ項目のオブジェクト223が受付部261に受け付けられ、アイコン262が選択された場合に表示される。
【0060】
図11の設定画面621では、「Image Name」という第2のデータ項目が、オブジェクト223の配置順序に従って、「品番」及び「カラーコード」の順で、それらのデータ項目の文字列で定義される。詳細には、「Image Name」には、「品番」のフィールドと、「カラーコード」のフィールドとの間に、「-(ハイフン)」を挿入し、「カラーコード」の後に、画像データ名として「.jpg」という拡張子を示す文字列を追加することが望まれる。
【0061】
オペレータが、操作部13を用いて、「品番」の行と「カラーコード」の行との後それぞれに、行追加のボタン602を選択すると、行が追加される。
図12は、設定画面621の他の一例を示す。
図12の設定画面621は、
図11の設定画面621で行追加のボタン602、固定文字列挿入及び任意文字列挿入の「操作」が選択され、入力セルに文字列が選択又は入力されている状態を示す。
図12の設定画面621では、固定文字列として「選択文字」の入力セルで「-(ハイフン)」が選択されており、「入力文字」の入力セルで「.jpg」という拡張子の文字列が入力されている。これにより、データベースDB2における「Image Name」という第2のデータ項目に対しては、メーカ側のデータベースDB1で扱っている「品番」及び「カラーコード」の間に「-(ハイフン)」を挿入し、「カラーコード」の後に「.jpg」という文字列を追加する変換で合致させることができる。
【0062】
図13は、設定画面621の他の一例を示す。
図13の例は、
図7に示したマッピング画面220において、「Style Number」という第2のデータ項目に対して、メーカ側のデータベースDB1における「品番」というデータ項目のオブジェクト223が受付部261に受け付けられ、アイコン262が選択された場合に表示される。
【0063】
例えば、メーカ側の「品番」という第1のデータ項目は、全部で十数桁の数字列であって、複数桁ずつ、ブランド名、カラー、サイズといったアイテムの違いを表しているとする。これに対し、「Style Number」という第2のデータ項目は、「-(ハイフン)」で結ばれる所定の桁数の数字列であるとする。「Style Number」では、サイズ、アイテムの要素が不要であることから、例えば、第1のデータ項目の「品番」の数字列の内の複数箇所を抜き出して割り当てることとする。この場合、以下のように設定画面621の上で操作することで、オペレータは、フォーマットを定義することができる。
【0064】
図14は、設定画面621の他の一例を示す。
図14の例では、
図13の設定画面621において、「品番」のデータ項目に対して「部分切り取り」の操作が選択され、「開始位置」が「1」、文字数が「5」と入力されている。
図14の設定画面621では、行が追加され、「-(ハイフン)」が選択されている。
図14の設定画面621では、更に行が追加され、「品番」を複製している。そして2番目の「品番」のデータ項目に対して「部分切り取り」の操作が選択され「開始位置」が「6」、「文字数」が「3」と入力されている。
図14の設定画面621では、「品番」の最初の8桁の内の最初の5桁と、続く3桁との間に「-(ハイフン)」を入れて「Style Number」に割り当てる、というフォーマットを定義することができる。
【0065】
マッピング画面220では、必ずしも、第2のデータ項目に対応するオブジェクト225に、第1のデータ項目のオブジェクト223を対応付けずともよい。第2のデータ項目として、日付等の一般的なデータ項目を割り当ててもよい。オブジェクト223を受付部261で受け付けていない状態で、アイコン262が選択された場合、初期的にフィールドが空の設定画面621が表示される。
【0066】
図15は、設定画面621の他の一例を示す。
図15の例は、
図7に示したマッピング画面220に示しているように、「Season Year 」というデータ項目に対して、オブジェクト223が受付部261に受け付けられていない状態で、アイコン262が選択された場合に表示される。
【0067】
図16は、設定画面621の他の一例を示す。
図16の例は、
図15の設定画面621において、フィールドとして日付「システム日付」、追加された行で、「文字列挿入」及び受発注システム200で採番される番号「システム連番」を設定する。フィールドのセルは、受付部261でオブジェクト223が受け付けられていない場合、又は追加された行に対して、これらのデータを選択できるようにしてある。
図16の設定画面621では、「Season Year 」というデータ項目に対して、「YYYYMMDD」の形式の「システム日付」の西暦の下2桁を切り取り、「-(ハイフン)」を入れて「システム連番」を付加したものを割り当てた、「YY-#」というフォーマットを定義することができる。
【0068】
図8から
図16に示した設定画面621では、決定ボタン603が選択された場合、その時点で設定されたフォーマットが、対象の第2のデータ項目に対して一時記憶される。決定ボタン603が選択された場合、
図7のマッピング画面220に戻る。
図7のマッピング画面220のチェックエリア228に示されているルールと、設定したフォーマットとが合致しているかのチェックが可能に、プレビューが表示できるとよい。
【0069】
図17は、マッピング画面220の他の一例を示す。
図17の例を参照して、受発注システム200のデータベースDB2のデータ項目を、メーカ側のデータベースDB1のデータ項目にマッピングする際の処理について説明する。
図17は、受発注システム200での発注時に必要なデータ項目群についてのデータ項目群を対象とする場合の操作エリア222を含むマッピング画面220の例を示す。
図17に示したマッピング画面220では、
図6の画面例と比較して、操作エリア222におけるオブジェクト223とオブジェクト225との関係が逆である。
図17のマッピング画面220では、第1エリア224には、関連付けるデータ項目である受発注システム200のデータベースDB2の第2のデータ項目に対応するオブジェクト225のリストが表示されている。第2エリア226には、関連付けられるデータ項目であるメーカ側のデータベースDB1のデータ項目に対応するオブジェクト223と対応付けられる受付部261及びアイコン262が表示されている。
【0070】
図17のマッピング画面220では、オペレータによって、オブジェクト223に対応する受付部261へのオブジェクト225のドラッグアンドドロップによる移動操作が済んだ状態である。メーカは、受発注システム200から受注データを受けた場合、メーカ側のデータベースDB1における「品番」というデータ項目には、受注データの「Designer Id 」、「Number」、「Color Code」及び「Size Code 」というデータ項目を割り当てるフォーマットを用いてこれを受注できる。
【0071】
図17に示したマッピング画面220における設定画面621は、
図8から
図16に示した設定画面621と同様である。
図18は、設定画面621の一例を示す。
図18の設定画面621は、
図17のマッピング画面220の第2エリア226における「品番」のデータ項目に対応する受付部261にオブジェクト225が受け付けられた状態でアイコン262が選択された場合に表示される。
図18の設定画面621では、受付部261で受け付けられて配置された順序で、「品番」というデータ項目を構成するフィールドとして設定されている。各フィールドに割り当てた第2のデータ項目に対して桁数の調整が必要な場合は、操作セルにて「部分切り取り」を行なって削減するか、「文字列挿入」によって桁数を増加させるなどが可能である。
【0072】
このようにして、メーカ側のデータ項目及び受発注システム200で使用されるデータ項目とのデータマッピングが、オブジェクト223,225に対するドラッグアンドドロップの操作、及び、セルに対する操作によって実現できる。
【0073】
次に、記憶されたフォーマットに基づくデータの登録について説明する。
図19は、マッピング画面220の他の一例を示す。
図19のマッピング画面220は、メーカ側のデータベースDB1における新しいアイテムを、受発注システム200で扱ってもらうために、受発注システム200へ登録するための画面である。登録時のマッピング画面220は、使用するフォーマットの選択部231を含む。
図19では、選択部231として、メーカ側のアイテムの定義のためのデータ項目群を対象とするフォーマットが選択されている。
【0074】
登録時のマッピング画面220は、メーカ側のデータベースDB1からのデータの読み込みを指示するための読込部232を含む。読込部232の読込ボタン321が選択された場合、処理部10は、通信部14を介してデータベースDB1から新たなアイテムのデータを取得する。処理部10は、取得が完了すると、
図19に示すように、読み出されたデータ内容のプレビューが読込部232に表示される。
【0075】
登録時のマッピング画面220は、登録部233を含む。登録部233は、読込部232でメーカ側のデータベースDB1からのデータ取得が完了すると有効になる。登録部233は、変換ボタン331、プレビューボタン332、及び登録ボタン333を含む。変換ボタン331が選択された場合、処理部10は、読込部232で読み込まれたメーカ側におけるデータを、選択されているフォーマットで変換して一時的に記憶する。プレビューボタン332が選択された場合、処理部10は、変換後のデータを、受発注システム200に登録した場合の各データのアイテム画面がどのようになるかのプレビュー画面334を表示する。これによって、アイテム画面上の内容、及びレイアウトを、受発注システム200に登録する前に、オペレータは確認することができる。
【0076】
登録ボタン333が選択された場合、処理部10は、受発注システム200用のデータ項目に合致した変換後のデータを、通信部14を介して、受発注システム200へ送信し、登録のリクエストを実行する。
【0077】
このようにして、オペレータは、受発注システム200に直接的にアクセスしてアイテムを登録することなく、支援プログラム1Pに基づいて予め作成しておいた変換のフォーマットを用いてメーカ側のデータベースDB1のデータを変換することができる。更に、オペレータは、支援プログラム1Pに基づく画面上で、受発注システム200への登録、及び登録前のプレビュー確認さえ可能である。
【0078】
上述の実施の形態においてマッピング支援装置1の構成及び処理について、アパレルアイテムのデータマッピングを例にして説明した。データマッピングの対象はアパレルアイテムに限られず、汎用的なデータにも適用可能である。
【0079】
上述の実施の形態においてマッピング支援装置1は、記憶部11に記憶された支援プログラム1Pに基づいて機能した。マッピング支援装置1単体で機能することに限らず、支援プログラム1PはWebアプリケーションであって、サーバ装置で提供される
図4から
図19に示したような画面をクライアント装置で表示して操作を可能とする構成で実現されてもよい。
【0080】
上述のように開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0081】
1 マッピング支援装置
10 処理部
11 記憶部
1P 支援プログラム(コンピュータプログラム)
12 表示部
220 マッピング画面
13 操作部
DB1,DB2 データベース