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  • 特開-飲料用演出グラス及び透明シール 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091080
(43)【公開日】2022-06-20
(54)【発明の名称】飲料用演出グラス及び透明シール
(51)【国際特許分類】
   A47G 19/22 20060101AFI20220613BHJP
【FI】
A47G19/22 B
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2020215803
(22)【出願日】2020-12-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-04
(71)【出願人】
【識別番号】510286433
【氏名又は名称】株式会社ネットアプリ
(74)【代理人】
【識別番号】100154966
【弁理士】
【氏名又は名称】海野 徹
(72)【発明者】
【氏名】西田 誠
【テーマコード(参考)】
3B001
【Fターム(参考)】
3B001AA02
3B001CC01
(57)【要約】
【課題】 本発明はグラス本体の側面をフレネルレンズ加工する事によりグラスの重量増加無しに画像縦横比制御部をグラスに搭載可能な飲料用演出グラスを提供することを課題とする。また、その飲料用演出グラスを構成する際に用いる透明シールを提供することを課題とする。
【解決手段】 本発明の飲料用演出グラスは 上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、前記グラス本体の側面又は内部に映像表示装置を固定するための固定機構と、 前記映像表示装置の画像を外部から視認するための透明部と、前記画像の縦横比を変える画像縦横比制御部とを備え、前記画像縦横比制御部としてフレネルレンズのパターンをエンボス加工したフレネルレンズエリアを前記透明部の表面に備えており、前記フレネルレンズエリアにおける前記画像の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きいことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、
前記グラス本体の側面又は内部に映像表示装置を固定するための固定機構と、
前記映像表示装置の画像を前記グラス本体の外部から視認するための透明部と、
前記画像の縦横比を変える画像縦横比制御部と
を備え、
前記画像縦横比制御部としてフレネルレンズのパターンをエンボス加工したフレネルレンズエリアを前記透明部の表面に備えており、
前記フレネルレンズエリアにおける前記画像の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きく、
前記グラス本体内の飲料は水平方向に湾曲し、
前記画像が前記飲料と前記フレネルレンズエリアを通過して前記グラス本体の外部に至ることを特徴とする飲料用演出グラス。
【請求項2】
前記透明部と前記フレネルレンズエリアが一体化していることを特徴とする請求項1に記載の飲料用演出グラス。
【請求項3】
前記グラス本体内部に前記画像を前記上部開口の方向へ反射する反射鏡を備えることを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項4】
前記上部開口を塞ぐための蓋を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の飲料用演出グラスにおいて前記フレネルレンズエリアを前記透明部に設けるための透明シールであり、
フレネルレンズのパターンをエンボス加工したエンボス加工エリアを前記透明シールの片面に備えており、
前記透明シールの前記エンボス加工エリアを備える面と反対側の面に前記透明部に張り付けるための接着層を備え、
前記透明シールは透明であり、
前記透明シールの前記画像の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きいことを特徴とする透明シール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラス本体の側面をフレネルレンズ加工する事によりグラスの重量増加無しに画像縦横比制御部を搭載可能な飲料用演出グラス及びその飲料用演出グラスを構成する際に用いる透明シールに関する。
【背景技術】
【0002】
飲料を入れる機能以外に様々な機能を持ったグラスが開発されており、飲料のレンズ効果による画像の水平方向の歪みをキャンセルする飲料用演出グラスが開発されている。
例えば特許文献1には本願発明者が発明した飲料用演出グラスが開示されている。この飲料用演出グラスは、画像の縦横比を制御する映像縦横比制御部を用いて水平方向に圧縮されたスクィーズ画像を出力しグラス本体内部の飲料のレンズ効果による画像の水平方向の歪みを相殺又はキャンセルすることが可能なグラスである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6749668号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1の飲料用演出グラスはグラス本体内の飲料のレンズ効果による画像の歪みを相殺するための画像縦横比制御部(又は映像縦横比制御部)のICやコンピュータを映像表示装置又はグラス本体内部に搭載する必要が有るためその分グラスの重量が増加するという問題を有する。
【0005】
本発明は上記問題を鑑み、グラス本体の側面又は壁面をフレネルレンズ加工する事によりグラスの重量増加を殆ど無しに画像縦横比制御部をグラス本体に搭載可能な飲料用演出グラスを提供することを課題とする。
また、その飲料用演出グラスを構成する際に用いる透明シールを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の飲料用演出グラスは、上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、前記グラス本体の側面又は内部に映像表示装置を固定するための固定機構と、前記映像表示装置の画像を前記グラス本体の外部から視認するための透明部と、前記画像の縦横比を変える画像縦横比制御部とを備え、前記画像縦横比制御部としてフレネルレンズのパターンをエンボス加工したフレネルレンズエリアを前記透明部の表面に備えており、前記フレネルレンズエリアにおける前記画像の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きく、前記グラス本体内の飲料は水平方向に湾曲し、前記画像が前記飲料と前記フレネルレンズエリアを通過して前記グラス本体の外部に至ることを特徴とする。
また、前記透明部と前記フレネルレンズエリアが一体化していることを特徴とする。
また、前記グラス本体内部に前記画像を前記上部開口の方向へ反射する反射鏡を備えることを特徴とする。
また、前記上部開口を塞ぐための蓋を備えることを特徴とする。
本発明の透明シールは、上記飲料用演出グラスにおいて前記フレネルレンズエリアを前記透明部に設けるための透明シールであり、フレネルレンズのパターンをエンボス加工したエンボス加工エリアを前記透明シールの片面に備えており、前記透明シールの前記エンボス加工エリアを備える面と反対側の面に前記透明部に張り付けるための接着層を備え、前記透明シールは透明であり、前記透明シールの前記画像の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きいことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の飲料用演出グラスは、グラス本体の側面にフレネルレンズのパターンのエンボス加工を施す事によりグラス本体の重量増加無しに画像縦横比制御部をグラス本体に搭載可能にしている。グラス本体内の飲料のレンズ効果による画像の水平方向歪みをグラス本体側面のフレネルレンズエリアにより相殺又はキャンセルする。
本発明の飲料用演出グラスは、肉厚の平凸レンズや両凸レンズを用いない方式のためグラス本体の軽量化が可能である。また、グラス本体10の壁面の厚さが平凸レンズや両凸レンズにより厚くなることは無い。
本発明の透明シールはその片面にフレネルレンズのパターンをエンボス加工したエンボス加工エリアを備えているため、グラス本体の側面の任意の位置に飲料のレンズ効果による画像の歪みを相殺出来るフレネルレンズエリアを設ける事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施の形態の飲料用演出グラスを示す斜視図(a)と断面図(b)
図2】様々な形状の飲料用演出グラスの例を示す斜視図(a)及び(b)
図3】グラス本体内の飲料による画像の横方向の拡大歪みの状態を示す図
図4】グラス内飲料とフレネルレンズエリアを透過した画像の状態を示す図
図5】内部に反射鏡を備える飲料用演出グラス
図6】第1の実施の形態の透明シールを示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
[飲料用演出グラスの第1の実施の形態]
以下、本発明の飲料用演出グラスの第1の実施の形態を図面を用いて示す。
図1に示すように、飲料用演出グラス1は上部開口11を有する有底の筒状体であるグラス本体10と、映像表示装置80をグラス本体10の側面か内部に固定する固定機構15と、映像表示装置80の画像をグラス本体10外部から視認するための透明部12と、画像の縦横比を変更する画像縦横比制御部100とフレネルレンズエリア20から概略構成される。
グラス本体10は上部開口11を有する有底の筒状体であり、グラス本体10の形状の例としては、図1(a)のように取っ手13を備える通常のジョッキ型(又はマグカップ型)の形状、図2(a)のように上部開口11を塞ぐ蓋14を備えるボトル型の形状等が挙げられる。グラス本体10の材質としてはガラスや樹脂等が挙げられる。グラス本体10の内部には飲料Lが充填される。グラス本体10の内部に充填される飲料Lは水平方向に湾曲する。
固定機構15は映像表示装置80をグラス本体10の側面又は内部に固定するための固定機構であり、図1(a)の例では固定機構15としてグラス本体10の側面に設けられた格納部を用いている。固定機構15は映像表示装置80をグラス本体10に固定さえ出来ればどのような種類の固定機構を用いても良く、固定機構15はネジ機構や吸盤機構等を組み合わせた物を用いても良い。固定機構15の材料は特に制限は無いが映像表示装置80の映像表示面81を遮らないために透明の材料が望ましい。なお、図2(b)のようにグラス本体10内部に固定機構15(格納部)を備えても良い。
透明部12は映像表示装置80の映像表示面81の画像90を外部から視認するためにグラス本体10の側面に設けられた透明なエリアである。透明部12の素材としては透明なガラスやアクリル等の透明な樹脂が挙げられる。ユーザーUは透明部12を介してグラス本体10の内部の飲料L越しに映像表示装置80の映像表示面81に映った画像(厳密には画像90)をグラス本体10の外部から視認する。なお、図1(a)内の破線P1は映像表示面81から投射された画像90の光の光路P1のイメージを説明のために図示した物であり、光路P1のように画像90はグラス本体10内部の飲料Lと透明部12(厳密には透明部12のフレネルレンズエリア20)を通過してグラス本体10の外部に至る。なお、図1の例ではグラス本体10として通常のコップやビールジョッキと同じ全体が透明なグラスを用いているが、本発明の飲料用演出グラス1はグラス本体10の側面の全てが透明である必要は無く、グラス本体10の一部だけが透明(つまり透明部12)であっても構わない。
画像縦横比制御部100は画像の縦横比(英:aspect ratio)を変更する機構であり、画像90がグラス本体10内の飲料Lを通過することにより水平方向のみに拡大して歪むのを防ぐために用いられる。画像縦横比制御部100は画像の縦横比を変更出来る機構なら何でも良い。画像縦横比制御部100の具体例としては画像の縦横比を変更しながら拡大するレンズ、つまり垂直方向と水平方向の拡大率が違う凸レンズ等が挙げられる。なお、本発明の飲料用演出グラス1では画像縦横比制御部100として透明部20の表面にフレネルレンズエリア20を備える。
フレネルレンズエリア20は図1(b)のように透明部12の表面にフレネルレンズのパターンをエンボス加工したエリアであり、飲料Lを通過(又は透過)した画像90の縦横比を変更するための画像縦横比制御部100として用いられる。なお、図1(a)や図2(a)の例ではフレネルレンズエリア20を通過した(つまり縦横比変更後)のユーザーUから見える画像90のイメージを画像92と表記している。エンボス加工によりグラス本体10の側面(又は壁面)その物をレンズ化するため画像縦横比制御部100用に別途凸レンズをグラス側面に取り付ける必要が無いため飲料用演出グラス1の軽量化が可能である。
【0010】
飲料Lによるレンズ効果について補足説明をする。
通常のビールジョッキやコップ等の飲料用容器は円筒形をしているためその内部の飲料は必然的に図1(a)の飲料Lのように水平方向に湾曲した形状となる。
水の光の屈折率は約1.333であり空気の光の屈折率に比して大きく、更にグラス本体10内部の飲料Lは水平方向に湾曲するため、その飲料Lの水平方向の曲率半径RHは図3のように必ず有限な値を持つ。グラス本体10内の飲料Lは水平方向に有限な曲率半径RHを持つため飲料Lは図3のように画像を水平方向に拡大する凸レンズ50(厳密には両凸レンズ)と同じ働きをしてしまう。別の言い方をすれば、飲料Lのみを透過した映像表示装置80の画像90は飲料Lによるレンズ効果により図3の画像91のように水平方向(又は横方向)に引き伸ばされて大きく歪んでしまう。
画像90が図3の画像91のように飲料Lにより水平方向に引き伸ばされて歪むのを防ぐには、図1(a)又は図4のようにフレネルレンズエリア20を以って画像91を垂直方向に拡大することにより水平方向歪みを相殺又はキャンセルしてやれば良い。
飲料Lを通過した映像表示装置80の画像90は、図4の画像91のように水平方向に引き伸ばされて一旦歪んでしまうが、その画像91がフレネルレンズエリア20を通過することにより画像92のように縦横比が等しくなるように拡大される(修正される)。
なお、図4内の破線P1は映像表示面81から投射された画像90の光の光路P1のイメージを説明のために図示したものである。図4内の光路P1のように飲料Lを通過することにより水平方向に拡大して歪んだ画像91の光はフレネルレンズエリア20にて垂直方向に拡散(つまり垂直方向に屈折)する。そのためフレネルレンズエリア20を通過(又は透過)した画像92は垂直方向にも水平方向にも拡大されるため歪まない。
ここで一つ注意点が有り、それは本発明の飲料用演出グラス1のフレネルレンズエリア20は必ず垂直方向の画像の拡大率が水平方向の画像の拡大率より大きいフレネルレンズを用いなければならないという事である。何故なら通常のフレネルレンズでは画像の垂直方向の拡大率と水平方向の拡大率が等しいため画像の縦横比(英:aspect ratio)を変更する事が出来ないため飲料Lのレンズ効果による画像の水平方向の拡大による歪みを相殺する事が原理上不可能だからである(つまり通常のフレネルレンズは画像縦横比制御部100として機能しない)。
なお、図4図1(a)の例ではフレネルレンズエリア20は映像表示面81が有る側と反対側(つまりユーザーU側)に位置しているが、フレネルレンズエリア20は画像90が通過(又は透過)出来る位置にさえあればグラス本体10の側面のどの位置にあっても構わない。例えば映像表示面81と飲料Lの間のグラス本体10壁面にフレネルレンズエリア20を設けて予め画像90を水平方向に縮小することにより飲料Lのレンズ効果による画像の水平方向の拡大歪みを相殺するようにしても良い。
【0011】
フレネルレンズについて補足説明する。
フレネルレンズとは通常の球面をした厚みの有る平凸レンズや両凸レンズ等と違い、透明なシートの表面に光屈折用の同心円状のパターン等をエンボス加工することによりその透明な板やシート表面をレンズ化にした物である。そのためフレネルレンズは厚みが殆ど無いシートやフィルムをレンズ化出来る(フレネルレンズの更なる詳細については光学やフレネルレンズの専門書を参照されたい)。
本発明の飲料用演出グラス1では図1(a)のように画像縦横比制御部100としてグラス本体10の側面をフレネルレンズ化して画像の縦横比(英:aspect ratio)を変更する方式を用いている。そのため(グラス本体10の側面の)透明部12とフレネルレンズエリア20は一体化しているため飲料用演出グラス1の軽量化が図れる。
【0012】
グラス本体10の内部に反射鏡30を備えても良い。
反射鏡30により図5のようにグラス本体10の上部開口11方向に画像90を反射しても良い。反射鏡30によりユーザーUは画像90をグラス本体10側面側だけでなく上部開口11側からも視認出来る。なお、図5内の破線P2は映像表示面81から投射された画像90の光の光路P2のイメージを説明のために図示した物である。光路P2のように映像表示面から投影された画像90の光の一部は反射鏡30で反射して上部開口11の方向に向かう。
【0013】
以下、本発明の透明シールの第1の実施の形態について説明する。
図6に本発明の飲料用演出グラス1で用いる透明シール200を示す。
透明シール200は本発明の飲料用演出グラス1においてフレネルレンズエリア20を透明部12に設けるためのシート状の部材であり、フレネルレンズのパターンをエンボス加工したエンボス加工エリア220を透明シール200の片面に備えており、透明シール200のエンボス加工エリア220を備える面と反対側の面に透明部12に張り付けるための接着層230を備えており、透明シール200は透明であり、透明シール200の画像(つまり画像90)の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きいことを特徴とする。
図6のように透明シール200の接着層230をグラス本体10の透明部12に接着させることにより透明部12の任意のエリアにフレネルレンズエリア20を形成できる。
なお、透明シール200は画像90を透過させる必要が有るため透明でなければならない。
また、飲料Lを通過(又は透過)した画像90の水平方向の(拡大による)歪みを相殺するために、透明シール200に彫刻又はエンボスするフレネルレンズのパターンは画像の垂直方向の拡大率が水平方向の拡大率より大きくなるように調整されたパターンでなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0014】
本発明は、グラス本体内の飲料レンズ効果による画像の水平方向の歪みを相殺する飲料用演出グラスであり、画像縦横比制御部をグラス本体の側面をフレネルレンズのパターンでエンボス加工することにより設けており、それによりグラス本体の重量を極限まで軽量化している。以上より本発明は産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0015】
U ユーザー
L 飲料(液体)
P1 光路
P2 光路
RH 曲率半径(水平方向)
1 飲料用演出グラス
10 グラス本体
11 上部開口
12 透明部
13 取っ手
14 蓋
15 固定機構
20 フレネルレンズエリア
30 反射鏡
50 凸レンズ
80 映像表示装置
81 映像表示面
90 画像
91 画像(飲料のみ透過した画像)
92 画像(透過した画像)
94 スクィーズ画像
100 画像縦横比制御部
200 透明シール
220 エンボス加工エリア(フレネルレンズエリア)
230 接着層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2021-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部開口を有する有底の筒状体であるグラス本体と、
前記グラス本体の側面又は内部に映像表示装置を固定するための固定機構と、
前記映像表示装置の画像を前記グラス本体の外部から視認するための透明部と、
前記画像の縦横比を変える画像縦横比制御部とを備え、
前記画像縦横比制御部としてフレネルレンズのパターンをエンボス加工したフレネルレンズエリアを前記透明部の表面に備えており、
前記フレネルレンズエリアにおける前記画像の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きく、
前記グラス本体内の飲料は水平方向に湾曲し、
前記画像が前記飲料と前記フレネルレンズエリアを通過して前記グラス本体の外部に至ることを特徴とする飲料用演出グラス。
【請求項2】
前記透明部と前記フレネルレンズエリアが一体化していることを特徴とする請求項1に記載の飲料用演出グラス。
【請求項3】
前記グラス本体内部に前記画像を前記上部開口の方向へ反射する反射鏡を備えることを特徴とする請求項1~2のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項4】
前記上部開口を塞ぐための蓋を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料用演出グラス。
【請求項5】
請求項1に記載の飲料用演出グラスにおいて前記フレネルレンズエリアを前記透明部に設けるための透明シールであり、
フレネルレンズのパターンをエンボス加工したエンボス加工エリアを前記透明シールの片面に備えており、
前記透明シールの前記エンボス加工エリアを備える面と反対側の面に前記透明部に張り付けるための接着層を備え、
前記透明シールは透明であり、
前記透明シールの前記画像の垂直方向の拡大率は水平方向の拡大率より大きいことを特徴とする透明シール。