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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091149
(43)【公開日】2022-06-20
(54)【発明の名称】スイッチ操作装置
(51)【国際特許分類】
   H01H 3/26 20060101AFI20220613BHJP
   B25J 9/06 20060101ALI20220613BHJP
【FI】
H01H3/26
B25J9/06 B
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021198491
(22)【出願日】2021-12-07
(31)【優先権主張番号】109143184
(32)【優先日】2020-12-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】520455184
【氏名又は名称】糖果屋研発有限公司
【氏名又は名称原語表記】Candy House Inc.
【住所又は居所原語表記】No.55,Sec.2,Liuchuan E.Rd., West Dist., Taichung City, TAIWAN
(71)【出願人】
【識別番号】516315764
【氏名又は名称】キャンディー・ハウス・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】古 哲明
(72)【発明者】
【氏名】蘇 ▲ウェン▼航
【テーマコード(参考)】
3C707
5G025
【Fターム(参考)】
3C707AS34
3C707BS09
3C707JS07
3C707JU12
5G025AA08
5G025BA04
5G025BA05
5G025DA10
(57)【要約】
【課題】アームの可動範囲がより大きく、様々な設置環境に適用可能なスイッチ操作装置を提供する。
【解決手段】外部設置面に設けられているスイッチを操作するためのスイッチ操作装置100であって、前記外部設置面に取り付けることができる第1取付壁11と、前記第1取付壁11の周縁に接続する囲壁12と、を含む筐体1と、前記筐体1の内部に取り付けられているモータ3と、前記筐体1の内部に取り付けられており、前記モータ3に電気的に接続する電気制御システム4と、前記囲壁12の外側に設置され、前記モータ3により駆動されて前記筐体1に接触せずに前記筐体1に対して回転可能になっているアーム7と、を含み、前記電気制御システム4は、前記アーム7を駆動する前記モータ3の動作を制御することができ、前記アーム7の回転によって、前記アーム7は前記スイッチを操作することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部設置面に設けられているスイッチを操作するためのスイッチ操作装置であって、
前記外部設置面に取り付けることができる第1取付壁と、前記第1取付壁の周縁に接続する囲壁と、を含む筐体と、
前記筐体の内部に取り付けられているモータと、
前記筐体の内部に取り付けられており、前記モータに電気的に接続する電気制御システムと、
前記囲壁の外側に設置され、前記モータにより駆動されて前記筐体に接触せずに前記筐体に対して回転可能になっているアームと、を含み、
前記電気制御システムは、前記アームを駆動する前記モータの動作を制御することができ、前記アームの回転によって、前記アームは前記スイッチを操作することができる、スイッチ操作装置。
【請求項2】
前記アームは前記モータの正転及び逆転によって駆動され、前記アームの回転角度は360度内の任意の角度である、請求項1に記載のスイッチ操作装置。
【請求項3】
前記筐体は、周縁が前記囲壁に接続し、前記第1取付壁とは前記囲壁の反対側に位置する第2取付壁をさらに含み、前記筐体は、前記第1取付壁及び前記第2取付壁のいずれかを介して、前記外部設置面に取り付ける、請求項1又は2に記載のスイッチ操作装置。
【請求項4】
前記アームは、前記スイッチに当接する状態である当接状態と当接しない状態である非当接状態との間で切り替えることができ、
前記非当接状態において、前記アームは前記囲壁から前記第1取付壁及び前記第2取付壁のうちの前記外部設置面から離れている一方に向かって延伸し、
前記当接状態において、前記アームは前記囲壁から前記第1取付壁及び前記第2取付壁のうちの前記外部設置面に取り付けられている一方に向かって延伸する、請求項3に記載のスイッチ操作装置。
【請求項5】
前記非当接状態において、前記アームの一端は前記第1取付壁及び前記第2取付壁のうちの前記外部設置面から離れている一方から突き出ており、
前記当接状態において、前記アームの一端は前記第1取付壁及び前記第2取付壁の前記外部設置面に取り付けられている一方から突き出ている、請求項4に記載のスイッチ操作装置。
【請求項6】
前記スイッチ操作装置は、前記第1取付壁及び前記第2取付壁のいずれか一方に設けられ、前記一方を前記外部設置面に取り付けるための取付手段を更に含む、請求項3~5のいずれかに記載のスイッチ操作装置。
【請求項7】
前記電気制御システムは、前記モータに電気的に接続して前記モータの動作を制御する制御モジュールと、前記制御モジュールに電気的に接続する無線通信モジュールと、を含み、前記スイッチ操作装置の外部から前記無線通信モジュールが受信した制御信号を前記制御モジュールに送信することによって、前記モータの動作を制御する、請求項1~6のいずれかに記載のスイッチ操作装置。
【請求項8】
前記電気制御システムは、前記制御モジュールに電気的に接続する電源供給ユニットをさらに含み、前記電源供給ユニットは、前記制御モジュールを介して、前記モータに電力を供給する、請求項7に記載のスイッチ操作装置。
【請求項9】
前記電気制御システムは、前記制御モジュールに電気的に接続する制御スイッチをさらに含み、前記制御スイッチは、使用者に操作されることができ、前記使用者に操作されることによって制御信号を生成し、前記制御信号を前記制御モジュールに送信し、前記スイッチ操作装置を制御する、請求項7又は8に記載のスイッチ操作装置。
【請求項10】
前記スイッチ操作装置は、前記筐体の内部に設置され、前記筐体に固定されたモータ取付座をさらに含み、前記モータ取付座は、前記第1取付壁の内表面から前記第1取付壁から離れる方向に延伸する座壁と、前記座壁の延伸方向において間隔をおいてそれぞれ前記座壁から同一方向に延伸する第1位置決め壁及び第2位置決め壁と、を有し、前記第1位置決め壁及び前記第2位置決め壁がそれぞれ前記モータの異なる側面に当接することによって、前記モータは前記座壁の延伸方向において移動しない、請求項1~9のいずれかに記載のスイッチ操作装置。
【請求項11】
前記スイッチ操作装置は、相対する2つの端部がそれぞれ前記モータ及び前記アームに係合する連結部品をさらに含み、
前記モータは、回転軸を有し、
前記アームは、アーム本体と、係止部品と、を有し、前記アーム本体は、第1係合孔と、前記アーム本体の表面に形成されて前記第1係合孔に連通する第2係合孔と、を有し、
前記連結部品は、第3係合孔を有するベース部と、第4係合孔を有し前記ベース部から延伸する凸部と、を有し、
前記モータの前記回転軸が前記連結部品の前記第3係合孔と係合し、前記連結部品の前記凸部が前記アーム本体の前記第1係合孔と係合すると共に、前記係止部品が前記アーム本体の前記第2係合孔から挿入されて前記連結部品の前記凸部の前記第4係合孔に挿入されていることにより、前記アームが前記連結部品を介して前記モータに取り外し可能に連結されている、請求項1~10のいずれかに記載のスイッチ操作装置。
【請求項12】
前記囲壁は、互いに間隔をおいてそれぞれ前記第1取付壁及び前記第2取付壁を接続する一対の第1の壁部と、それぞれ一対の前記第1の壁部同士を接続する一対の第2の壁部と、を有し、前記アームはいずれか一方の前記第2の壁部の外側に設置され、前記第2の壁部における前記アームの設置箇所から各前記第1の壁部までの距離が異なる、請求項3~6のいずれかに記載のスイッチ操作装置。
【請求項13】
前記筐体は、前記囲壁の前記第1取付壁と前記第2取付壁とのいずれかに接続する部分である角部を有し、前記アームは前記角部に設置される、請求項3~10のいずれかに記載のスイッチ操作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスイッチ操作装置に関し、特に遠隔制御できるスイッチ操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テクノロジーの進化に伴い、快適、安全、便利な生活を提供するスマートホーム製品がますます増えており、スイッチ操作装置はこのようなスマートホーム製品の一つである。例えば、特許文献1に記載の遠隔操作可能なスイッチ操作装置は、操作対象のスイッチの真上に配置されるものであり、図10に示されるように、作動ユニット82と、駆動ユニット81と、を含む。前記駆動ユニット81は、電気駆動部811と、電気駆動部811と連結されている駆動アーム812と、前記駆動アーム812の自由端に接続する支持部品813と、を含む。前記電気駆動部811が起動されると、前記駆動アーム812の自由端が下方に移動することにより、支持部品813及び該支持部品に取り付けられている作動ユニット82がスイッチに近づく側に動き、スイッチを押すことにより、スイッチを操作する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第109449019号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のスイッチ操作装置は、作動ユニット82が該スイッチ操作装置の筐体の中央に上下動するように設けられているため、スイッチの周りに障害物がある場合、筐体が障害物と干渉するので、該スイッチ操作装置が設置できない可能性がある。さらに、特許文献1のスイッチ操作装置は、スイッチの上で上下動作するため、スイッチの同一位置しか押下することしかできず、タンブラスイッチのようなスイッチの異なる位置を押下することによって操作するスイッチに適用することができない。
【0005】
また、従来のスイッチ操作装置としては、スイッチの横に設置できるように構成されるものもある。しかしながら、このようなスイッチ操作装置は、図11に示されるように、筐体901内に配置されて揺動するアーム903が、該スイッチ操作装置の筐体901の側面に設けられたスロット902から揺動によって自由端が外側に突き出ることでスイッチ9Aを押すように構成されているため、アーム903の可動範囲は筐体901やスロット902の構成により制限される上に、やはりスイッチの同一位置しか押下することができない。
【0006】
本発明の目的はアームの可動範囲がより大きく、かつ、様々な設置環境に適用可能なスイッチ操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明のスイッチ操作装置は、外部設置面に設けられているスイッチを操作するためのスイッチ操作装置である。前記スイッチ操作装置は、前記外部設置面に取り付けることができる第1取付壁と、前記第1取付壁の周縁に接続する囲壁と、を含む筐体と、前記筐体の内部に取り付けられているモータと、前記筐体の内部に取り付けられており、前記モータに電気的に接続する電気制御システムと、前記囲壁の外側に設置され、前記モータにより駆動されて前記筐体に接触せずに前記筐体に対して回転可能になっているアームと、を含む。前記電気制御システムは、前記アームを駆動する前記モータの動作を制御することができ、前記アームの回転によって、前記アームは前記スイッチを操作することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明の効果は、アームが囲壁の外側に設置され、筐体に接触せずに囲壁に対して回転可能になっているため、アームは筐体に制限されることなく、可動範囲を広げるという目的を実現する。さらに、適宜の長さを有するアームを使用すれば、アームは回転により同一スイッチの異なる位置を押下することができ、様々な設置環境に適用するという目的を実現する。
【0009】
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照する以下の実施形態の詳細な説明において明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】筐体を部分的に透視した本発明のスイッチ操作装置の一の実施例を示す斜視図である。
図2】同実施例を示す分解斜視図である。
図3】筐体、取付部品、及び電気制御システムを省略した同実施例を示す斜視図である。
図4】同実施例を示す部分断面図である。
図5】同実施例が第1取付壁を介して外部設置面に取り付けられている際のアームの第1の非当接状態を示す図である。
図6】同実施例が第1取付壁を介して外部設置面に取り付けられている際のアームの第1Aの当接状態を示す図である。
図7】同実施例が第1取付壁を介して外部設置面に取り付けられている際のアームの第1Bの当接状態を示す図である。
図8】同実施例が第2取付壁を介して外部設置面に取り付けられている際のアームの第2の非当接状態を示す図である。
図9】同実施例が第2取付壁を介して外部設置面に取り付けられている際のアームの第2の当接状態を示す図である。
図10】従来のスイッチ操作装置の一例を示す斜視図である。
図11】従来のスイッチ操作装置の他の例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1図9には、本発明のスイッチ操作装置100の一の実施例が示される。ここで、本明細書における説明の便宜のため、図示のように、互いに直交する第1方向X及び第2方向Yと、第1方向Xと第2方向Yとに直交する第3方向Zと、を定義する。
【0012】
スイッチ操作装置100は、スイッチ91を操作するために用いられ、遠隔制御ユニット(図示せず)と組み合わせて使用することができる。図5に示すように、スイッチ91は外部設置面92に設けられている。外部設置面92は、例えば、壁面、機械装置の表面などであるが、それらに限らない。本実施例において、外部設置面92は、XY平面に平行するものとして例示されている。スイッチ91は、例えば、押しボタンスイッチ、タンブラスイッチ、トグルスイッチなどあるが、それらに限らない。本実施例において、スイッチ91は押しボタンスイッチである。遠隔制御ユニットは、赤外線リモコン、或いは、Wi-FiやBluetooth(登録商標)に接続することができるスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどのアプリを実行できる電子端末であってもよいが、それらに限らない。使用者が遠隔制御ユニットを使ってコマンドを入力し、スイッチ操作装置100がコマンドを受信し、コマンドに従って動作する。
【0013】
図1図2、及び図5を参照すると、本実施例のスイッチ操作装置100は、筐体1と、モータ3と、電気制御システム4と、モータ取付座5と、連結部品6と、アーム7と、を含む。本実施例において、筐体1は、第1取付壁11と、第1取付壁11の周縁に第1取付壁11と直交するように接続する囲壁12と、周縁が囲壁12に接続し、第1取付壁11とは囲壁12の反対側に位置し且つ第1取付壁11と平行する第2取付壁13と、を含む。
【0014】
スイッチ操作装置100は、取付手段2を介して、第1取付壁11及び第2取付壁13のいずれか一方が外部設置面92に取り付けられる。取付手段2は、接着テープ、フック、吸盤などであるが、それらに限らない。図5図7において、スイッチ操作装置100は、第1取付壁11が取付手段2を介して外部設置面92に取り付けられている。また、図8図9に示される例において、スイッチ操作装置100は、第2取付壁13が取付手段2を介して外部設置面92に取り付けられている。
【0015】
図1図4に示されるように、モータ3は筐体1の内部に取り付けられており、モータ3は回転軸31を有する。回転軸31はモータ3から囲壁12に向かって延伸する。なお、本実施例において、モータ3は回転軸31が第1取付壁11及び第2取付壁13と平行に延伸するように設けられている。
【0016】
電気制御システム4は、筐体1の内部に取り付けられており、モータ3に電気的に接続し、モータ3の動作を制御する。本実施例において、電気制御システム4は、制御モジュール41と、制御モジュール41に電気的に接続する無線通信モジュール42と、制御モジュール41に電気的に接続する電源供給ユニット43と、制御モジュール41に電気的に接続する制御スイッチ44と、を含む。制御モジュール41は、モータ3に電気的に接続して該モータ3の動作を制御する。制御モジュール41は、電気制御システム4の制御中枢であり、回路基板や該回路基板上に設置されている制御回路などその他の図示しない部品を有する。無線通信モジュール42は、赤外線、Wi-Fi、Bluetoothなどの無線通信技術を介してスイッチ操作装置100の外部にある上述の遠隔制御ユニットと通信する。無線通信モジュール42は、遠隔制御ユニットから受信した制御信号を制御モジュール41に送信し、制御モジュール41は制御信号に基づいてモータ3の動作を制御する。電源供給ユニット43は、制御モジュール41を介してモータ3に電力を供給する。電源供給ユニット43は、具体的な種類を問わず、電池や電気変換のための電子装置であってもよい。制御スイッチ44は、使用者に操作されることができ、使用者に操作されることによって生成した制御信号を制御モジュール41に送信し、制御モジュール41は制御信号に基づいてスイッチ操作装置100を制御する。本実施例において、制御スイッチ44は、モータ3の動作を制御する押しボタンスイッチであり、使用者が制御スイッチ44を押下すると、制御信号が生成されて制御モジュール41に送信され、制御モジュール41は制御信号に基づいてモータ3の動作を制御する。制御スイッチ44は、スイッチ操作装置100の電源スイッチなどであってもよいが、それらに限らない。また、制御スイッチ44は、押しボタンスイッチのほかに、タッチスイッチ、タンブラスイッチなどであってもよいが、それらに限らない。
【0017】
モータ取付座5は、筐体1の内部に設置され、筐体1に固定されている。モータ取付座5は、第1取付壁11の内表面から第1取付壁11から離れる方向に延伸する座壁51と、座壁51の延伸方向において間隔をおいてそれぞれ座壁51から同一方向に延伸する第1位置決め壁52及び第2位置決め壁53と、を有する。第1位置決め壁52及び第2位置決め壁53は、それぞれモータ3の異なる側面に当接し、筐体1と組み合わせてモータ3の位置を制限する。図3に示すように、本実施例において、第1取付壁11と第1位置決め壁52とモータ3と第2位置決め壁53とは、第3方向Zに並んで設置されており、モータ3が動作する際にはモータ3のトルクによってモータ3に対して第3方向Zに沿った力が働くが、第1取付壁11と第1位置決め壁52と第2位置決め壁53とがモータ3の位置を制限し、第3方向Zに沿って移動させない。なお、第1位置決め壁52は、線材整理の機能も有し、第1位置決め壁52の設置によって、電気制御システム4のケーブルを第1位置決め壁52と第1取付壁11との間に位置させ、電気制御システム4のケーブルがモータ3に接触することによってモータ3動作時の振動に影響されて外れることを防げる。
【0018】
連結部品6は、相対する2つの端部がそれぞれモータ3及びアーム7に係合する。連結部品6を介して、アーム7はモータ3に取り外し可能に連結されている。
【0019】
図1図5において、アーム7は、囲壁12の外側に設置され、モータ3の正転及び逆転によって駆動され、筐体1に接触せずに筐体1に対して回転する。具体的には、アーム7は、アーム本体71と、係止部品72と、を有する。アーム本体71は、第1係合孔711と、アーム本体71の表面に形成されて第1係合孔711に連通する第2係合孔712と、を有する。また、図2に示すように、連結部品6は、第3係合孔611を有するベース部61と、ベース部61から延伸し、第4係合孔621を有する凸部62と、を有する。モータ3の回転軸31は、連結部品6の第3係合孔611と係合する。連結部品6の凸部62がアーム本体71の第1係合孔711と係合すると共に、係止部品72がアーム本体71の第2係合孔712から挿入されて連結部品6の凸部62の第4係合孔621に挿入されていることにより、アーム7は連結部品6に取り外し可能に連結されている。
【0020】
従って、例えばスイッチ91の周囲の外部設置面92に障害物があり、外部設置面92の特定の位置に取り付けることしかできない場合においても、回転軸31からスイッチ91の距離に合わせて、適宜の長さを有するアーム本体71に変換することにより、アーム7はスイッチ91に当接することができ、様々な設置環境に適用するという目的を実現する。本実施例において、アーム本体71は長桿状であるが、設置環境に応じて、アーム本体71がL字状などに形成されてもよい。また、トグルスイッチに対応するため、アーム本体71の先端が二又に分かれていてもよい。アーム本体71の形状は本実施例のものに限らない。本実施例において、係止部品72はねじであり、第4係合孔621はねじ孔である。上述のように本実施例において、アーム7は連結部品6を介してモータ3に取り外し可能に連結されているが、他の実施例として、連結部品6は省略されてもよい。例えば、モータ3の回転軸31が直接アーム本体71の第1係合孔711に挿入されるように構成することにより、アーム7をモータ3の回転軸31に直接に取り付けるようにしてもよい。
【0021】
さらに、本実施例において、筐体1の囲壁12は、互いに間隔をおいてそれぞれ第1取付壁11及び第2取付壁13に接続する一対の第1の壁部121と、それぞれ一対の第1の壁部121同士に接続する一対の第2の壁部122と、を有し、アーム7はいずれかの一方(図示においては下側)の第2の壁部122の外側に設置され、第2の壁部122におけるアーム7の設置箇所から各第1の壁部121までの距離が異なっている。すなわち、アーム7はアーム7が取り付けられている第2の壁部122の中央に位置しなくてもよく、また中央に位置してもよい。図5に示すように、アーム7はアーム7が取り付けられている第2の壁部122のスイッチ91に近い方に位置している。さらに、アーム7は囲壁12の第1取付壁11と第2取付壁13とのいずれかに接続する部分である角部14(図9参照)に設置されてもよい。従って、アーム7の回転は筐体1の形状に制限されることなく、スイッチ操作装置100はより幅広く設置環境に対応することができ、より柔軟な運用が可能となる。
【0022】
アーム7は、モータ3に駆動されて回転し、スイッチ91を操作する。上述のようにアーム7が囲壁12の外側に設置され且つモータ3により駆動可能にモータ3に連結されていることにより、アーム7の回転角度は360度内の任意の角度となる。本実施例において、使用者が遠隔制御ユニットを操作し、無線通信モジュール42が遠隔制御ユニットから制御信号を受信して制御モジュール41に送信し、制御モジュール41は受信した制御信号に基づいてモータ3の動作を制御する。あるいは、使用者が制御スイッチ44を直接操作し、制御モジュール41は使用者の制御スイッチ44に対する操作によって生成された制御信号を受信し、制御信号に基づいてモータ3の動作を制御する。
【0023】
本実施例において、より具体的には、スイッチ操作装置100が外部設置面92に設置された状態において、アーム7は回転によりスイッチ91に当接する状態である当接状態と当接しない状態である非当接状態との間で切り替えることができる。図5は、スイッチ操作装置100が第1取付壁11を介して外部設置面92に取り付けられている際のアーム7の第1の非当接状態を示す図である。第2取付壁13から外部設置面92に向かう方向から見ると、スイッチ操作装置100はスイッチ91の左側に設置されている。第1の非当接状態において、アーム7は囲壁12から第2取付壁13に向かって延伸し、アーム7のモータ3の回転軸31から離れた一端は第2取付壁13から突き出てスイッチ91に当接していない。図6は、スイッチ操作装置100が第1取付壁11を介して外部設置面92に取り付けられている際のアーム7の第1Aの当接状態を示す図である。第1Aの当接状態において、アーム7は囲壁12から外部設置面92に取り付けられている第1取付壁11に向かって延伸し、アーム7の上記一端は第1取付壁11から突き出てスイッチ91に当接している。筐体1からアーム7に向かう方向から見ると、アーム7は反時計回りに回転して第1の非当接状態から第1Aの当接状態に切り替わることによって、スイッチ91を押下する。スイッチ91をもう一度押下する場合は、アーム7を時計回りに回転して第1Aの当接状態から第1の非当接状態に戻し、再び反時計回りに回転して第1Aの当接状態に切り替えてスイッチ91を押下する。これにより、スイッチ操作装置100は、本実施例のスイッチ91の押しボタンスイッチを操作することができる。
【0024】
図7は、スイッチ操作装置100が第1取付壁11を介して外部設置面92に取り付けられている際のアーム7の第1Bの当接状態を示す図である。第1Bの当接状態は、第1Aの当接状態と同じくアーム7は囲壁12から外部設置面92に取り付けられている第1取付壁11に向かって延伸し、アーム7の上記一端は第1取付壁11から突き出てスイッチ91に当接している。しかしながら、図5と異なるのは、図7において、第2取付壁13から外部設置面92に向かう方向から見ると、スイッチ操作装置100はスイッチ91の右側に設置されている。すなわち、アーム7はスイッチ91の右側から該スイッチ91に当接する。従って、筐体1からアーム7に向かう方向から見ると、アーム7は時計回りに回転して第1の非当接状態から第1Bの当接状態に切り替わることによってスイッチ91を押下し、第1Bの当接状態から反時計回りに回転することによって第1の非当接状態に戻る。
【0025】
なお、アーム7は、筐体1に制限されることなく、スイッチ操作装置100が外部設置面92に取り付けられていない場合では360度内の任意の範囲で回転することができるため、アーム7はスイッチ操作装置100が外部設置面92に取り付けられた場合には第1の非当接状態と第1Aの当接状態と第1Bの当接状態との間で自由に切り替えることができる。これによって、例えば、スイッチ操作装置100を一箇所に設置し、第1の非当接状態から時計回り又は反時計回りに回転することにより、異なる所に位置する複数のスイッチ91を制御することができる。さらに、適宜の長さを有するアーム本体71に取り換えることにより、第1Aの当接状態と第1Bの当接状態とは同一スイッチ91の異なる所に当接するため、スイッチ操作装置100はタンブラスイッチのようなスイッチにも対応できる。
【0026】
図8及び図9は、スイッチ操作装置100が第2取付壁13を介して外部設置面92に取り付けられた状態を示しており、第1取付壁11から外部設置面92に向かう方向から見ると、スイッチ操作装置100はスイッチ91の右側に設置されている。図8のアーム7の第2の非当接状態において、アーム7は囲壁12から第1取付壁11に向かって延伸し、アーム7の回転軸31から離れた一端は第1取付壁11から突き出てスイッチ91に当接していない。図9のアーム7の第2の当接状態において、アーム7は囲壁12から外部設置面92に取り付けられている第2取付壁13に向かって延伸し、アーム7の上記一端は第2取付壁13から突き出てスイッチ91に当接している。筐体1からアーム7に向かう方向から見ると、アーム7は時計回りに回転して第2の非当接状態から第2の当接状態に切り替わることによってスイッチ91を押下し、第2の当接状態から反時計回りに回転することによって第2の非当接状態に戻る。
【0027】
また、いくつかの実施例の当接状態及び非当接状態において、アーム本体71は第1取付壁11及び第2取付壁13から突き出ていなくてもよい。
【0028】
上記のように、本発明のスイッチ操作装置100のアーム7は、囲壁12の外側に設置され、筐体1に接触せずに囲壁12に対して回転可能になっているため、アーム7は筐体1に制限されることなく、可動範囲を広げるという目的を実現する。さらに、適宜の長さを有するアーム7を使用すれば、アーム7は回転により同一スイッチ91の異なる位置を押下することができ、様々な設置環境に適用するという目的を実現する。上記の説明では、説明の目的のために、実施形態の完全な理解を提供するために多数の特定の詳細が述べられた。しかしながら、当業者であれば、一又はそれ以上の他の実施形態が具体的な詳細を示さなくとも実施され得ることが明らかである。また、本明細書における「一実施例」、「一つの実施例」を示す説明において、序数などの表示を伴う説明は全て、特定の態様、構造、特徴を有する本発明の具体的な実施に含まれ得るものであることと理解されたい。さらに、本説明において、時には複数の変化例が一つの実施形態、図面、又はこれらの説明に組み込まれているが、これは本説明を合理化させるためのもので、本発明の多面性が理解されることを目的としたものであり、また、一実施形態における一又はそれ以上の特徴あるいは特定の具体例は、適切な場合には、本発明の実施において、他の実施形態における一またはそれ以上の特徴あるいは特定の具体例と共に実施され得る。
【0029】
以上、本発明の好ましい実施形態および変化例を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、最も広い解釈の精神および範囲内に含まれる様々な構成として、全ての修飾および均等な構成を包含するものとする。
【符号の説明】
【0030】
100 スイッチ操作装置
1 筐体
11 第1取付壁
12 囲壁
121 第1の壁部
122 第2の壁部
13 第2取付壁
14 角部
2 取付手段
3 モータ
31 回転軸
4 電気制御システム
41 制御モジュール
42 無線通信モジュール
43 電源供給ユニット
44 制御スイッチ
5 モータ取付座
51 座壁
52 第1位置決め壁
53 第2位置決め壁
6 連結部品
61 ベース部
611 第3係合孔
62 凸部
621 第4係合孔
7 アーム
71 アーム本体
711 第1係合孔
712 第2係合孔
72 係止部品
91 スイッチ
92 外部設置面
X 第1方向
Y 第2方向
Z 第3方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11