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  • 特開-収縮マスクの製造方法 図1
  • 特開-収縮マスクの製造方法 図2
  • 特開-収縮マスクの製造方法 図3
  • 特開-収縮マスクの製造方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091218
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】収縮マスクの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 63/04 20060101AFI20220614BHJP
   B65B 53/00 20060101ALI20220614BHJP
   B65B 63/08 20060101ALI20220614BHJP
   B65B 61/20 20060101ALI20220614BHJP
【FI】
B65B63/04
B65B53/00 Z
B65B63/08
B65B61/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020203904
(22)【出願日】2020-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】520485642
【氏名又は名称】株式会社ビーワイエス
(74)【代理人】
【識別番号】110001793
【氏名又は名称】特許業務法人パテントボックス
(72)【発明者】
【氏名】羽鳥 康平
【テーマコード(参考)】
3E056
【Fターム(参考)】
3E056AA05
3E056BA06
3E056CA01
3E056DA03
3E056DA05
3E056FE13
3E056FF07
3E056FF10
3E056FH02
(57)【要約】
【課題】マスクを小さく収縮させる収縮マスクの製造方法を提供する。
【解決手段】本実施例の収縮マスクの製造方法は、マスク1を製造する工程と、マスク1を折り畳む工程と、折り畳まれたマスク1をシュリンクフィルム3内に封入してマスク封入体を構成する工程と、マスク封入体を加熱して収縮させる工程と、を備えている。マスク封入体を構成する工程は、折り畳まれたマスク1とともに、広告紙4(フライヤー)をシュリンクフィルム3内に封入する工程を含むことが好ましい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスクを製造する工程と、
前記マスクを折り畳む工程と、
折り畳まれた前記マスクをシュリンクフィルム内に封入してマスク封入体を構成する工程と、
前記マスク封入体を加熱して収縮させる工程と、を備えることを特徴とする、収縮マスクの製造方法。
【請求項2】
前記マスク封入体を構成する工程は、折り畳まれた前記マスクとともに、広告紙をシュリンクフィルム内に封入する工程である、請求項1に記載された、収縮マスクの製造方法。
【請求項3】
前記マスクを製造する工程は、素材からマスクを形成する工程と、形成された前記マスクを個包装フィルム内に封入する工程と、から構成される、請求項1又は請求項2に記載された、収縮マスクの製造方法。
【請求項4】
前記マスクを製造する工程は、不織布からマスクを製造する工程を有する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された、収縮マスクの製造方法。
【請求項5】
前記マスクを折り畳む工程は、折れ線が前記マスクの短辺方向に延びるように2回折る工程と、折れ線が前記マスクの長辺方向に延びるように1回折る工程と、を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された、収縮マスクの製造方法。
【請求項6】
前記マスクを折り畳む工程は、折れ線が前記マスクの短辺方向に延びるように1回折る工程と、折れ線が前記マスクの長辺方向に延びるように2回又は3回折る工程と、を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された、収縮マスクの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マスクを小さく収縮させる収縮マスクの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、マスクは、インフルエンザなどの罹患予防等を目的として使用されている。特に、最近、新型コロナウイルスが流行していることから、人混みの中ではマスクの着用が必要になっている。一方では、食事や飲食の際に、マスクの保管に苦慮することも多い。
【0003】
そのため、例えば、特許文献1には、ポケットやカバンなどに入れて携行することができる上、食事や会議等、マスクを取り外した際に、それを一時保管する保管具としても活用できるマスク包装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3229078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1のマスク包装体は、使用後のマスクを保管するためのものである。そのため、使用前のマスクの保管・収納スペースやマスクの携行性については、考慮されていなかった。
【0006】
そこで、本発明は、マスクを小さく収縮させる収縮マスクの製造方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の収縮マスクの製造方法は、マスクを製造する工程と、前記マスクを折り畳む工程と、折り畳まれた前記マスクをシュリンクフィルム内に封入してマスク封入体を構成する工程と、前記マスク封入体を加熱して収縮させる工程と、を備えている。
【発明の効果】
【0008】
このように、本発明の収縮マスクの製造方法は、マスクを製造する工程と、マスクを折り畳む工程と、折り畳まれたマスクをシュリンクフィルム内に封入してマスク封入体を構成する工程と、マスク封入体を加熱して収縮させる工程と、を備えている。このような構成であれば、マスクを小さく収縮させることによって、マスクの保管・収納スペースを小さくでき、マスクを携行しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】収縮マスクの製造方法のフローチャートである。
図2】各工程を説明する写真である。
図3】収縮マスクの写真である。
図4】マスクの折り方の説明図である。(a)はキューブ型の場合であり、(b)はスティック型の場合である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。ただし、以下の実施例に記載されている構成要素は例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【実施例0011】
(製造工程)
はじめに、図1図3を用いて、本実施例の収縮マスクの製造方法の手順について説明する。本実施例の収縮マスクの製造方法は、図1のフローチャートに示すように、1)マスクを製造する工程(ステップS1、S2)と、2)マスクを折り畳む工程(ステップS3)と、3)折り畳まれたマスクをシュリンクフィルム内に封入してマスク封入体を構成する工程(ステップS4)と、4)マスク封入体を加熱して収縮させる工程(ステップS5)と、を備えている。以下、各工程について具体的に説明する。
【0012】
1)、2)マスクを製造する工程
マスクを製造する工程(ステップS1、S2)は、素材からマスク1を形成する工程(ステップS1)と、形成されたマスク1を個包装フィルム2内に封入する工程と、から構成されることが好ましい。このマスク1の素材としては、不織布を用いることが好ましい。また、個包装フィルム2は、マスク1より一回り大きいサイズの(例えばPPの)袋体であり、例えばマスク1が95mm×175mmの場合には、個包装フィルム2は105mm×200mmとすることができる。なお、具体的なマスク1の製造工程(個包装フィルム2に封入する工程を含む)は公知であるため、説明を省略する。
【0013】
3)マスクを折り畳む工程(ステップS3)は、図2の3)に示すように、マスク1(又は、個包装フィルム2に封入されたマスク1)を、より小さいサイズになるように折り畳む工程である。具体的には、マスク1を手で、4つ折りや8つ折りにすることが好ましい。なお、この折り畳む工程は、機械化することも可能である。
【0014】
4)マスク封入体を構成する工程
マスク封入体を構成する工程(ステップS4)は、図2の4)に示すように、折り畳まれたマスク1(又は、個包装フィルム2に封入されたマスク1)を、シュリンクフィルム3内に入れて、シーラーによる熱溶着によって封をして、マスク封入体を構成する工程である。さらに、本実施例で示すように、シュリンクフィルム3内には、マスク1とともに、広告紙4を封入することが好ましい。広告紙には、会社名、商品名、QRコード(登録商標)、電話番号などの広告を表示することができる。
【0015】
5)加熱して収縮させる工程
加熱して収縮させる工程(ステップS5)は、図2の5)に示すように、マスク封入体を外部から加熱することで、シュリンクフィルム3を収縮させる工程である。加熱方法としては、ヒートガンによる加熱(図2の5)の左)や、専用のシュリンカー(図2の5)の右)による加熱をすることが好ましい。
【0016】
以上のステップS1~S5の工程によって、収縮マスク5を製造することができる。収縮マスク5は、図3に示すように、折り畳まれた状態のマスク1(又は、個包装フィルム2に封入されたマスク1)と、種々の広告が表示される広告紙4と、これらが封入されるシュリンクフィルム3と、によって構成されている。
【0017】
(作用・効果)
次に、本実施例の収縮マスクの製造方法の作用・効果について説明する。
【0018】
(1)上述してきたように、本実施例の収縮マスクの製造方法は、マスク1を製造する工程と、マスク1を折り畳む工程と、折り畳まれたマスク1をシュリンクフィルム3内に封入してマスク封入体を構成する工程と、マスク封入体を加熱して収縮させる工程と、を備えている。このような構成であれば、マスクを小さく収縮させることによって、マスクの保管・収納スペースを小さくでき、マスクを携行しやすくなる。
【0019】
(2)また、マスク封入体を構成する工程は、折り畳まれたマスク1とともに、広告紙4(フライヤー)をシュリンクフィルム3内に封入する工程を含むことで、広告紙4に様々な広告を表示すれば、販促ツールとして利用可能である。
【0020】
(3)さらに、マスクを製造する工程は、素材からマスク1を形成する工程と、形成されたマスク1を個包装フィルム2内に封入する工程と、から構成されるため、二重の封入構造となって衛生的であるうえ、湿度・水濡れにも強い収縮マスク5となる。
【0021】
(4)また、マスクを製造する工程は、不織布からマスクを製造する工程を有するため、素材として不織布を用いることで、安価で使い捨て可能な収縮マスク5となる。
【0022】
(折り方について)
ここにおいて、図4(a)、(b)を用いて、収縮マスク5の折り方について説明する。マスク1の折り方は、特に限定されるものではないが、以下に説明するようにキューブ型又はスティック型に折り畳むことができる。なお、図4(a)、(b)において、マスク上に描いた黒色の点線は畳み跡(折れ線)を示している。
【0023】
キューブ型は、図4(a)に示すように、仕上がりが正方形状となり意匠性に優れているものの、「畳み跡(折れ線)」が気になる場合がある。つまり、キューブ型は縦2回(折れ線が短辺方向)、横1回(折れ線が長辺方向)の折り畳みであるため、装着状態で縦方向(短辺方向)に延びる3本の畳み跡(折れ線)が残る。
【0024】
スティック型は、図4(b)に示すように、仕上がりが棒状となり意匠性に優れているうえに、持ち運びしやすい。さらに、「畳み跡」が気になることもない。つまり、スティック型は横3回((又は2回)折れ線が長辺方向)、縦1回(折れ線が短辺方向、左右の中心線で半分に折る)の折り畳みであるため、装着状態で縦方向(短辺方向)に延びるのは1本の畳み跡(中心線)のみとなる。さらに、横方向(長辺方向)の3本の畳み跡は、多くの不織布製マスクがもともと有している形状に紛れるため気にならない。
【0025】
以上、図面を参照して、本発明の実施例を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0026】
1 マスク
2 個包装フィルム
3 シュリンクフィルム
4 広告紙
5 収縮マスク
図1
図2
図3
図4