(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091316
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】粘着ラベル
(51)【国際特許分類】
G09F 3/02 20060101AFI20220614BHJP
G09F 3/00 20060101ALI20220614BHJP
C09J 7/38 20180101ALI20220614BHJP
C09J 7/35 20180101ALI20220614BHJP
【FI】
G09F3/02 E
G09F3/00 Q
C09J7/38
C09J7/35
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020204086
(22)【出願日】2020-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】313004403
【氏名又は名称】株式会社フジシール
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】巽 衣理奈
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 友由樹
【テーマコード(参考)】
4J004
【Fターム(参考)】
4J004AB01
(57)【要約】
【課題】人が触れる可能性がある基材層の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与する。
【解決手段】粘着ラベル3は、基材層100と、粘着剤層110とを備える。基材層100は、一方の面および一方の面とは反対側に位置する他方の面を有する。粘着剤層110は、基材層100の一方の面の少なくとも一部に積層されている。基材層100は、粘着剤層110によって基材層100が被接着部材2に接着可能な接着部100sと接着部100s以外の非接着部100nとに区分されている。非接着部100nから見て基材層100の一方の面側に位置する内表面S1および基材層100の他方の面側に位置する外表面S2の各々の少なくとも一部には、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出している。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の面および該一方の面とは反対側に位置する他方の面を有する基材層と、
前記基材層の前記一方の面の少なくとも一部に積層された粘着剤層とを備え、
前記基材層は、前記粘着剤層によって前記基材層が被接着部材に接着可能な接着部と該接着部以外の非接着部とに区分されており、
前記非接着部から見て前記基材層の一方の面側に位置する内表面および前記基材層の他方の面側に位置する外表面の各々の少なくとも一部には、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出している、粘着ラベル。
【請求項2】
前記粘着剤層は、前記基材層の前記一方の面の全面に積層されており、
前記粘着剤層の一部は、前記組成物を含有する被覆層に覆われており、
前記被覆層に覆われている前記粘着剤層の前記一部が積層されている前記基材層の一部が前記非接着部である、請求項1に記載の粘着ラベル。
【請求項3】
前記非接着部の少なくとも一部を含み、把持可能な把持部を有し、
前記把持部の前記内表面および前記外表面の各々の少なくとも一部に前記組成物が露出している、請求項1または請求項2に記載の粘着ラベル。
【請求項4】
前記把持部の前記内表面および前記外表面の各々の全面に亘って前記組成物が分布している、請求項3に記載の粘着ラベル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着ラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
粘着フィルムの構成を開示した先行文献として、特開2018-203898号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された粘着フィルムは、基材と、印刷用コート層と、粘着剤層とを備える。印刷用コート層は、基材の一方の面側に設けられており、抗菌剤を含む材料で構成されている。粘着剤層は、基材の一方の面側とは反対の他方の面側に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
粘着ラベルにおいては、基材層の一方の面側および他方の面側の両方に人が触れる可能性がある使用態様が存在する。特許文献1に記載された粘着フィルムにおいては、基材層の一方の面側のみに抗菌性が付与されており、基材層の他方側の面に抗菌性を付与することは考慮されていない。
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、人が触れる可能性がある基材層の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性が付与された、粘着ラベルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に基づく粘着ラベルは、基材層と、粘着剤層とを備える。基材層は、一方の面および一方の面とは反対側に位置する他方の面を有する。粘着剤層は、基材層の一方の面の少なくとも一部に積層されている。基材層は、粘着剤層によって基材層が被接着部材に接着可能な接着部と接着部以外の非接着部とに区分されている。非接着部から見て基材層の一方の面側に位置する内表面および基材層の他方の面側に位置する外表面の各々の少なくとも一部には、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出している。
【0007】
本発明の一形態においては、粘着剤層は、基材層の一方の面の全面に積層されている。粘着剤層の一部は、上記組成物を含有する被覆層に覆われている。非接着部は、被覆層に覆われている粘着剤層の一部が積層されている基材層の一部である。
【0008】
本発明の一形態においては、粘着ラベルは、把持可能な把持部を有する。把持部は、非接着部の少なくとも一部を含む。把持部の内表面および外表面の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0009】
本発明の一形態においては、把持部の内表面および外表面の各々の全面に亘って上記組成物が分布している。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、人が触れる可能性がある基材層の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施の形態1に係る粘着ラベルを含む包装体が密閉された状態を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施の形態1に係る粘着ラベルを含む包装体が開放された状態を示す斜視図である。
【
図3】
図1の粘着ラベルをIII-III線矢印方向から見た部分断面図である。
【
図4】本発明の実施の形態1の第1変形例に係る粘着ラベルの構成を示す部分断面図である。
【
図5】本発明の実施の形態1の第2変形例に係る粘着ラベルの構成を示す部分断面図である。
【
図6】本発明の実施の形態1の第3変形例に係る粘着ラベルの構成を示す部分断面図である。
【
図7】本発明の実施の形態2に係る粘着ラベルを含む包装体の構成を示す斜視図である。
【
図8】本発明の実施の形態3に係る粘着ラベルを含む包装体の構成を示す斜視図である。
【
図9】
図8の粘着ラベルをIX-IX線矢印方向から見た断面図である。
【
図10】本発明の実施の形態4に係る粘着ラベルを含む包装体の構成を示す斜視図である。
【
図11】
図10の粘着ラベルをXI-XI線矢印方向から見た断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の各実施の形態に係る粘着ラベルについて図面を参照して説明する。以下の実施の形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。なお、図面においては、発明の理解を容易にするため、実際の寸法の比率から変更して示している箇所がある。また、粘着ラベルの断面図においては、被接着部材を図示していない。
【0013】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベルを含む包装体が密閉された状態を示す斜視図である。
図2は、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベルを含む包装体が開放された状態を示す斜視図である。
図3は、
図1の粘着ラベルをIII-III線矢印方向から見た部分断面図である。
【0014】
図1および
図2に示すように、本発明の実施の形態1における包装体1は、被接着部材2と、粘着ラベル3とを備える。被接着部材2は、たとえば、図示しないウェットティッシュなどの内容物を包装する樹脂製包装袋である。本実施の形態における被接着部材2は、上部に開閉領域2hを有している。開封前の開閉領域2hの縁に、ミシン目などの切れ目が形成されている。
【0015】
粘着ラベル3は、開閉領域2hを被覆しつつ被接着部材2に接着されている。本実施の形態における粘着ラベル3は、包装体1の開閉を繰り返し行なうことができる、いわゆるフラップラベルである。
【0016】
粘着ラベル3は、固定部10、把持部11および開閉部12を含んでいる。固定部10は、粘着ラベル3の一方の端部に形成されており、包装体1の開閉の際に被接着部材2に接着された状態を維持する部分である。把持部11は、粘着ラベル3の他方の端部に、把持可能に形成されている。開閉部12は、固定部10と把持部11との間に位置しており、被接着部材2に対して接着と剥離とを繰り返す部分である。
【0017】
包装体1を開封する際、把持部11を把持しながら
図2に示すように開閉部12を被接着部材2から引き剥がしつつ開閉領域2hを切れ目に沿って開口させることにより、内容物を開閉領域2hから取り出すことが可能となる。切れ目に沿って被接着部材2から切り離された切り離し片2pは、開閉部12に接着された状態で維持される。開閉部12において切り離し片2pが接着された部分以外の部分は、後述する粘着剤層110が開閉領域2hの周囲の被接着部材2に対して接着可能に位置している。
【0018】
包装体1が開封された後は、
図2に示すように開閉部12が被接着部材2から剥離して開閉領域2hが開放した状態と、
図1に示すように開閉部12が被接着部材2に接着して開閉領域2hが閉塞した状態とが繰り返される。
【0019】
図3に示すように、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3は、基材層100と、粘着剤層110とを備える。本実施の形態においては、粘着ラベル3は、第1被覆層121および第2被覆層122をさらに備えている。
【0020】
基材層100は、一方の面および一方の面とは反対側に位置する他方の面を有している。
図3に示す状態において、基材層100の一方の面は下面であり、基材層100の他方の面は上面である。
【0021】
基材層100は、たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート若しくはポリ乳酸などのポリエステル系、ポリスチレン若しくはスチレン-ブタジエン共重合体などのポリスチレン系、ポリエチレン若しくはポリプロピレンなどのポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ナイロンなどのポリアミド系、アラミド系、ポリイミド系、ポリフェニレンスルフィド系、またはアクリル系などの樹脂である。なお、基材層100は、これらの樹脂の1種類から構成されていてもよく、2種類以上を含んで構成されていてもよい。
【0022】
基材層100の厚みは、たとえば、20μm以上100μm以下であることが好ましく、40μm以上60μm以下であることがより好ましい。なお、本実施の形態における基材層100は、単層で構成されているが、単層に限定されるものではなく、複数層積層されて構成されていてもよい。
【0023】
粘着剤層110は、基材層100の一方の面の少なくとも一部に積層されている。本実施の形態における粘着剤層110は、基材層100の一方の面の全面に積層されている。
【0024】
粘着剤層110には、たとえば、シリコーン系、アクリル系、またはゴム系などの粘着剤を用いることができる。粘着剤層110は、たとえば、上記の粘着剤を基材層100の一方の面に塗布することによって形成される。
【0025】
粘着剤層110の厚みは、たとえば、10μm以上30μm以下であることが好ましく、15μm以上25μm以下であることがより好ましい。
【0026】
粘着剤層110の一部は、第1被覆層121に覆われている。本実施の形態においては、粘着ラベル3の他方の端部に位置する粘着剤層110の一部の基材層側とは反対側の面に第1被覆層121が積層されている。
【0027】
基材層100は、粘着剤層110によって基材層100が被接着部材2に接着可能な接着部100sと接着部100s以外の非接着部100nとに区分されている。
【0028】
本実施の形態においては、第1被覆層121に覆われている粘着剤層110の一部が積層されている基材層100の一部が非接着部100nである。すなわち、非接着部100n上に位置する粘着剤層110が第1被覆層121に覆われていることにより、非接着部100nは被接着部材2に接着不能となっている。
【0029】
一方、接着部100s上に位置する粘着剤層110が第1被覆層121に覆われていないことにより、接着部100sが被接着部材2に接着可能となっている。接着部100sは、粘着剤層110によって被接着部材2に接着される。
【0030】
基材層100の他方の面は、第2被覆層122に覆われている。本実施の形態においては、基材層100の他方の面の全面に、第2被覆層122が積層されている。
【0031】
第1被覆層121および第2被覆層122の各々は、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物を含有している。第1被覆層121および第2被覆層122の各々の表面に、上記組成物が露出している。
【0032】
その結果、非接着部100nから見て、基材層100の一方の面側に位置する内表面S1および基材層100の他方の面側に位置する外表面S2の各々の少なくとも一部には、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出している。具体的には、非接着部100n上の内表面S1となる第1被覆層121の表面、および、非接着部100n上の外表面S2となる、非接着部100n上に位置する第2被覆層122の表面の、各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0033】
上記組成物は、たとえば、銀担持ガラス微粒子である。銀担持ガラス微粒子は、様々な菌種またはウイルス種に対して長期間に亘って抗菌性能または抗ウイルス性能を発揮することができる傾向にある。また、銀担持ガラス微粒子は、人体に悪影響を及ぼしにくい傾向にある。
【0034】
銀担持ガラス微粒子は、たとえば、主成分としての水溶性ガラス中に銀イオンが含有されている構成を有している。このような構成を有する銀担持ガラス微粒子は、水溶性ガラスが空気中の水分と反応して溶出することによって、溶出した水溶性ガラス中の銀イオンが菌またはウイルスに付着することにより抗菌性または抗ウイルス性を発現することができると推測される。
【0035】
なお、上記組成物は、銀担持ガラス微粒子などの無機系組成物のみに限られず、抗菌性若しくは抗ウイルス性を有する有機系組成物または天然物由来の組成物であってもよい。また、第1被覆層121および第2被覆層122の各々に含有されている上記組成物は、1種類に限られず、複数の種類が含まれていてもよい。第1被覆層121および第2被覆層122の各々に含有されている上記組成物は、互いに異なる種類であってもよい。
【0036】
第1被覆層121および第2被覆層122の各々の厚みは、たとえば、1μm以上2μm以下である。第1被覆層121および第2被覆層122の各々の厚みは、上記組成物が表面に露出することにより抗菌性または抗ウイルス性が付与される範囲で設定されていればよい。
【0037】
なお、粘着ラベル3は、内容物の製品情報などが印刷されたカラー層を含んでいてもよい。粘着ラベル3がカラー層を含む場合、基材層100と粘着剤層110との間、または、基材層100と第2被覆層122との間に、カラー層が設けられる。
【0038】
把持部11は、非接着部100nの少なくとも一部を含んでいる。本実施の形態における把持部11は、非接着部100nの一部に積層された粘着剤層110と第1被覆層121と第2被覆層122とを含む。
【0039】
把持部11の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。本実施の形態においては、把持部11の内表面S1および外表面S2の各々の全面に亘って上記組成物が分布している。これにより、把持部11の内表面S1および外表面S2の各々の全面に抗菌性または抗ウイルス性が付与される。
【0040】
このように、把持部11においては、外表面S2のみならず内表面S1にも上記組成物が露出していることにより抗菌性または抗ウイルス性が付与されている。これにより、抗菌性または抗ウイルス性が付与された部分を把持しつつ包装体1を開閉することができる。
【0041】
本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3においては、非接着部100n上の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある基材層100の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。
【0042】
本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3においては、粘着剤層110を基材層100の一方の面の全面に積層し、粘着剤層110の一部に第1被覆層121を積層することにより、非接着部100nを規定している。これにより、第1被覆層121によって非接着部100nの一方の面側に抗菌性または抗ウイルス性を確実に付与させることができる。
【0043】
本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3においては、把持部11の内表面S1および外表面S2の各々の全面に亘って抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が分布していることにより、把持部11の両面全体に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。これにより、把持部11のうちのいずれの部分を把持した場合にも、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を付与された部分を把持することができる。
【0044】
以下、本発明の実施の形態1の粘着ラベルの変形例について説明する。以下の変形例に係る粘着ラベルは、基材層、粘着剤層および把持部のいずれかの構成が本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3と異なるため、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3と同様である構成については説明を繰り返さない。
【0045】
図4は、本発明の実施の形態1の第1変形例に係る粘着ラベルの構成を示す部分断面図である。
図4に示すように、本発明の実施の形態1の第1変形例における粘着ラベル3Aは、基材層200と、粘着剤層210とを備える。
【0046】
基材層200は、上記組成物を含有している。基材層200は、たとえば、基材層200の原料に上記組成物が練り込まれて形成されている。
【0047】
粘着剤層210は、基材層200の一方の面の一部に積層されている。たとえば、基材層200の一方の面の一部を遮蔽部材で覆った状態で粘着剤を塗布することにより、基材層200の一方の面において遮蔽部材に覆われておらず粘着剤が塗布された部分に粘着剤層210が形成される。
【0048】
基材層200は、粘着剤層210によって基材層200が被接着部材2に接着可能な接着部200sと接着部200s以外の非接着部200nとに区分されている。本変形例においては、粘着剤層210が積層されていない基材層200の一部が非接着部200nである。すなわち、非接着部200n上に粘着剤層210が形成されていないことにより、非接着部200nは被接着部材2に接着不能となっている。
【0049】
上記の構成により、非接着部200nから見て、基材層200の一方の面側に位置する内表面S1および基材層200の他方の面側に位置する外表面S2の各々の少なくとも一部には、上記組成物が露出している。具体的には、非接着部200n上の内表面S1となる非接着部200nの一方の面、および、非接着部200n上の外表面S2となる非接着部200nの他方の面の、各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0050】
なお、粘着ラベル3Aがカラー層を含む場合、基材層200の一方の面および他方の面の各々にカラー層が設けられており、粘着剤層210は、基材層200の一方の面に設けられたカラー層の一部に積層されていてもよい。
【0051】
把持部21は、非接着部200nの少なくとも一部を含んでいる。本変形例における把持部21は、非接着部200nの一部のみから構成されている。把持部21の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0052】
本発明の実施の形態1の第1変形例に係る粘着ラベル3Aにおいても、非接着部200n上の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある基材層200の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。
【0053】
図5は、本発明の実施の形態1の第2変形例に係る粘着ラベルの構成を示す部分断面図である。
図5に示すように、本発明の実施の形態1の第2変形例における粘着ラベル3Bは、基材層300と、粘着剤層310と、被覆層320とを備える。
【0054】
基材層300は、上記組成物を含有している。粘着剤層310は、基材層300の一方の面の全面に積層されている。粘着剤層310の一部は、被覆層320に覆われている。本変形例においては、粘着ラベル3Bの他方の端部に位置する粘着剤層310の一部の基材層側とは反対側の面に被覆層320が積層されている。被覆層320は、上記組成物を含有している。
【0055】
基材層300は、粘着剤層310によって基材層300が被接着部材2に接着可能な接着部300sと接着部300s以外の非接着部300nとに区分されている。上記の構成により、非接着部300nから見て、基材層300の一方の面側に位置する内表面S1および基材層300の他方の面側に位置する外表面S2の各々の少なくとも一部には、上記組成物が露出している。具体的には、非接着部300n上の内表面S1となる被覆層320の表面、および、非接着部300n上の外表面S2となる非接着部300nの他方の面の、各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0056】
把持部31は非接着部300nの少なくとも一部を含んでいる。本変形例における把持部31は、非接着部300nの一部に積層された粘着剤層310と被覆層320とを含む。把持部31の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0057】
本発明の実施の形態1の第2変形例に係る粘着ラベル3Bにおいても、非接着部300n上の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある基材層300の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。
【0058】
図6は、本発明の実施の形態1の第3変形例に係る粘着ラベルの構成を示す部分断面図である。
図6に示すように、本発明の実施の形態1の第3変形例における粘着ラベル3Cは、基材層400と、粘着剤層410と、第1被覆層421と、第2被覆層422とを備える。
【0059】
粘着剤層410は、基材層400の一方の面の一部に積層されている。第1被覆層421は、基材層400の一方の面において粘着剤層410が積層されている部分以外の部分に積層されている。すなわち、粘着剤層410と第1被覆層421とは、基材層400の同一面上に積層されている。第2被覆層422は、基材層400の他方の面の全面に積層されている。第1被覆層421および第2被覆層422の各々は、上記組成物を含有している。
【0060】
基材層400は、粘着剤層410によって基材層400が被接着部材2に接着可能な接着部400sと接着部400s以外の非接着部400nとに区分されている。上記の構成により、非接着部400nから見て、基材層400の一方の面側に位置する内表面S1および基材層400の他方の面側に位置する外表面S2の各々の少なくとも一部には、上記組成物が露出している。具体的には、非接着部400n上の内表面S1となる第1被覆層421の表面、および、非接着部400n上の外表面S2となる、非接着部400n上に位置する第2被覆層422の表面の、各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0061】
把持部41は非接着部400nの少なくとも一部を含んでいる。本変形例における把持部41は、非接着部400nの一部に積層された粘着剤層410と第1被覆層421と第2被覆層422とを含む。把持部41の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0062】
本発明の実施の形態1の第3変形例に係る粘着ラベル3Cにおいても、非接着部400n上の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある基材層400の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。
【0063】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係る粘着ラベルについて説明する。本発明の実施の形態2に係る粘着ラベルは、開閉部を有さない点が主に、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3と異なるため、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3と同様である構成については説明を繰り返さない。
【0064】
図7は、本発明の実施の形態2に係る粘着ラベルを含む包装体の構成を示す斜視図である。
図7に示すように、本発明の実施の形態2に係る包装体1Dは、直方体状の箱である被接着部材2Dと、粘着ラベル3Dとを備える。
【0065】
粘着ラベル3Dは、基材層500と、粘着剤層510とを備える。基材層500は、粘着剤層510によって基材層500が被接着部材2Dに接着可能な接着部500sと接着部500s以外の非接着部500nとに区分されている。非接着部500n上の内表面および外表面の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0066】
粘着ラベル3Dは、接着部500sが被接着部材2Dの表面と重なるように接着されており、非接着部500nは被接着部材2Dの表面から突出している。粘着ラベル3Dは、非接着部500n上の内表面および外表面の少なくとも一方に製品広告などを表示する、いわゆるPOP(Point Of Purchase)ラベルである。
【0067】
本発明の実施の形態2に係る粘着ラベル3Dにおいても、非接着部500n上の内表面および外表面の各々の少なくとも一部に抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある基材層500の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。
【0068】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3に係る粘着ラベルについて説明する。本発明の実施の形態3に係る粘着ラベルは、粘着ラベル内に被接着部材を有する点が主に、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3と異なるため、本発明の実施の形態1に係る粘着ラベル3と同様である構成については説明を繰り返さない。
【0069】
図8は、本発明の実施の形態3に係る粘着ラベルを含む包装体の構成を示す斜視図である。
図9は、
図8の粘着ラベルをIX-IX線矢印方向から見た断面図である。
【0070】
図8に示すように、本発明の実施の形態3に係る包装体1Eは、粘着ラベル3Eと、粘着ラベル3Eが貼り付けられるアルミ缶などの対象物2Eとを備える。粘着ラベル3Eは、対象物2Eの側面に貼り付けられている。
【0071】
図8および
図9に示すように、粘着ラベル3Eは、第1基材層601と、第2基材層602と、第1粘着剤層611と、第2粘着剤層612と、第1被覆層621と、第2被覆層622とを備えている。本実施の形態における粘着ラベル3Eは、2層の基材層を有する、いわゆる2層ラベルである。第1基材層601は、第2基材層602に対して剥離可能に接着されている。
【0072】
粘着ラベル3Eは、固定部60および把持部61を含んでいる。固定部60は、粘着ラベル3Eの一方の端部に形成されており、第1基材層601がめくられた際に第1基材層601が第2基材層602に接着された状態を維持する部分である。把持部61は、粘着ラベル3Eの他方の端部に、把持可能に形成されている。
【0073】
第1粘着剤層611は、第1基材層601の一方の面の全面に積層されている。第1粘着剤層611の一部は、第1被覆層621に覆われている。本実施の形態においては、粘着ラベル3Eの他方の端部に位置する第1粘着剤層611の一部の第1基材層側とは反対側の面に第1被覆層621が積層されている。
【0074】
第1基材層601は、第1粘着剤層611によって第1基材層601が被接着部材である第2基材層602に接着可能な接着部601sと接着部601s以外の非接着部601nとに区分されている。
【0075】
本実施の形態においては、第1被覆層621に覆われている第1粘着剤層611の一部が積層されている第1基材層601の一部が非接着部601nである。すなわち、非接着部601n上に位置する第1粘着剤層611が第1被覆層621に覆われていることにより、非接着部601nは第2基材層602に接着不能となっている。
【0076】
一方、接着部601s上に位置する第1粘着剤層611が第1被覆層621に覆われていないことにより、接着部601sが第2基材層602に接着可能となっている。接着部601sは、第1粘着剤層611によって第2基材層602に接着されている。
【0077】
第1基材層601の他方の面は、第2被覆層622に覆われている。本実施の形態においては、第1基材層601の他方の面の全面に、第2被覆層622が積層されている。
【0078】
第2粘着剤層612は、第2基材層602の一方の面の全面に積層されている。第2基材層602は、第2粘着剤層612によって対象物2Eに接着されている。
【0079】
第1被覆層621および第2被覆層622の各々は、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物を含有している。第1被覆層621および第2被覆層622の各々の表面に、上記組成物が露出している。
【0080】
その結果、非接着部601nから見て、第1基材層601の一方の面側に位置する内表面S1および第1基材層601の他方の面側に位置する外表面S2の各々の少なくとも一部には、上記組成物が露出している。具体的には、非接着部601n上の内表面S1となる第1被覆層621の表面、および、非接着部601n上の外表面S2となる、非接着部601n上に位置する第2被覆層622の表面の、各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0081】
把持部61は、非接着部601nの少なくとも一部を含んでいる。本実施の形態における把持部61は、非接着部601nの一部に積層された第1粘着剤層611と第1被覆層621と第2被覆層622とを含む。
【0082】
把持部61の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。本実施の形態においては、把持部61の内表面S1および外表面S2の各々の全面に亘って上記組成物が分布している。これにより、把持部61の内表面S1および外表面S2の各々の全面に抗菌性または抗ウイルス性が付与される。
【0083】
なお、実施の形態3に係る粘着ラベル3Eにおいては、たとえば、第1基材層601と第1粘着剤層611との間、第1基材層601と第2被覆層622との間、第2基材層602の他方の面上、および、第2基材層602と第2粘着剤層612との間の、少なくとも何れかの位置にカラー層が設けられていてもよい。
【0084】
本発明の実施の形態3に係る粘着ラベル3Eにおいても、非接着部601n上の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある第1基材層601の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。
【0085】
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4の粘着ラベルについて説明する。本発明の実施の形態4に係る粘着ラベルは、第3被覆層をさらに備える点が主に、本発明の実施の形態3に係る粘着ラベル3Eと異なるため、本発明の実施の形態3に係る粘着ラベル3Eと同様である構成については説明を繰り返さない。
【0086】
図10は、本発明の実施の形態4に係る粘着ラベルを含む包装体の構成を示す斜視図である。
図11は、
図10の粘着ラベルをXI-XI線矢印方向から見た断面図である。
【0087】
図10に示すように、本発明の実施の形態4に係る包装体1Fは、粘着ラベル3Fと、粘着ラベル3Fが貼り付けられる直方体状の箱などの対象物2Fとを備える。粘着ラベル3Fは、対象物2Fの側面に貼り付けられている。
【0088】
図10および
図11に示すように、粘着ラベル3Fは、第1基材層701と、第2基材層702と、第1粘着剤層711と、第2粘着剤層712と、第1被覆層721と、第2被覆層722と、第3被覆層723とを備えている。本実施の形態における粘着ラベル3Fは、2層の基材層を有する、いわゆる2層ラベルである。第1基材層701は、第2基材層702に対して剥離可能に接着されている。第2基材層702は、第1基材層701と対向している部分の他方の端部から延出した延出片部702eを有している。
【0089】
粘着ラベル3Fは、固定部70および把持部71を含んでいる。固定部70は、粘着ラベル3Fの一方の端部に形成されており、第1基材層701がめくられた際に第1基材層701が第2基材層702に接着された状態を維持する部分である。把持部71は、粘着ラベル3Fの略中央部に、把持可能に形成されている。
【0090】
第1粘着剤層711は、第1基材層701の一方の面の全面に積層されている。第1粘着剤層711の一部は、第1被覆層721に覆われている。本実施の形態においては、粘着ラベル3Fの他方の端部に位置する第1粘着剤層711の一部の第1基材層側とは反対側の面に第1被覆層721が積層されている。
【0091】
第1基材層701は、第1粘着剤層711によって第1基材層701が被接着部材である第2基材層702に接着可能な接着部701sと接着部701s以外の非接着部701nとに区分されている。
【0092】
本実施の形態においては、第1被覆層721に覆われている第1粘着剤層711の一部が積層されている第1基材層701の一部が非接着部701nである。すなわち、非接着部701n上に位置する第1粘着剤層711が第1被覆層721に覆われていることにより、非接着部701nは第2基材層702に接着不能となっている。
【0093】
一方、接着部701s上に位置する第1粘着剤層711が第1被覆層721に覆われていないことにより、接着部701sが第2基材層702に接着可能となっている。接着部701sは、第1粘着剤層711によって第2基材層702に接着されている。
【0094】
第1基材層701の他方の面は、第2被覆層722に覆われている。本実施の形態においては、第1基材層701の他方の面の全面に、第2被覆層722が積層されている。
【0095】
第2粘着剤層712は、第2基材層702の一方の面の全面に積層されている。第2粘着剤層712の一部は、第3被覆層723に覆われている。本実施の形態においては、第2粘着剤層712の延出片部702eを覆っている部分以外の部分の第2基材層側とは反対側の面に第3被覆層723が積層されている。
【0096】
第2基材層702は、第2粘着剤層712によって第2基材層702が対象物2Fに接着可能な接着部702sと接着部702s以外の非接着部702nとに区分されている。
【0097】
本実施の形態においては、第3被覆層723に覆われている第2粘着剤層712の一部が積層されている第2基材層702の一部が非接着部702nである。すなわち、非接着部702n上に位置する第2粘着剤層712が第3被覆層723に覆われていることにより、非接着部702nは対象物2Fに接着不能となっている。
【0098】
一方、接着部702s上に位置する第2粘着剤層712が第3被覆層723に覆われていないことにより、接着部702sが対象物2Fに接着可能となっている。接着部702sは、第2粘着剤層712によって対象物2Fに接着されている。
【0099】
第1被覆層721、第2被覆層722および第3被覆層723の各々は、抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物を含有している。第1被覆層721、第2被覆層722および第3被覆層723の各々の表面に、上記組成物が露出している。
【0100】
その結果、非接着部701nから見て、第1基材層701の一方の面側に位置する内表面S1および第1基材層701の他方の面側に位置する外表面S2の各々の少なくとも一部には、上記組成物が露出している。具体的には、非接着部701n上の内表面S1となる第1被覆層721の表面、および、非接着部701n上の外表面S2となる、非接着部701n上に位置する第2被覆層722の表面の、各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0101】
また、非接着部702nから見て、第2基材層702の一方の面側に位置する内表面S3には、上記組成物が露出している。具体的には、非接着部702n上の内表面S3となる第3被覆層723の表面の少なくとも一部に上記組成物が露出している。
【0102】
粘着ラベル3Fは、接着部702sが対象物2Fの表面と重なるように接着されており、非接着部702nは対象物2Fの表面から突出している。粘着ラベル3Fは、非接着部701n上の外表面S2および非接着部702n上の内表面S3の少なくとも一方に製品広告などを表示する、いわゆるPOPラベルである。
【0103】
把持部71は、非接着部701nの少なくとも一部を含んでいる。本実施の形態における把持部71は、非接着部701nの一部に積層された第1粘着剤層711と第1被覆層721と第2被覆層722とを含む。
【0104】
把持部71の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に上記組成物が露出している。本実施の形態においては、把持部71の内表面S1および外表面S2の各々の全面に亘って上記組成物が分布している。これにより、把持部71の内表面S1および外表面S2の各々の全面に抗菌性または抗ウイルス性が付与される。
【0105】
なお、実施の形態4に係る粘着ラベル3Fにおいては、たとえば、第1基材層701と第1粘着剤層711との間、第1基材層701と第2被覆層722との間、第2基材層702の他方の面上、および、第2基材層702と第2粘着剤層712との間の、少なくとも何れかの位置にカラー層が設けられていてもよい。
【0106】
本発明の実施の形態4に係る粘着ラベル3Fにおいても、非接着部701n上の内表面S1および外表面S2の各々の少なくとも一部に抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある第1基材層701の一方の面側および他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。また、非接着部702n上の内表面S3の少なくとも一部に抗菌性および抗ウイルス性のうちの少なくとも一方を有する組成物が露出していることにより、人が触れる可能性がある第2基材層702の一方の面側および第1基材層701の他方の面側の両方に抗菌性または抗ウイルス性を付与させることができる。
【0107】
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではない。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。上述した実施の形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0108】
1,1D,1E,1F 包装体、2,2D 被接着部材、2E,2F 対象物、2h 開閉領域、2p 切り離し片、3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 粘着ラベル、10,60,70 固定部、11,21,31,41,61,71 把持部、12 開閉部、100,200,300,400,500 基材層、100n,200n,300n,400n,500n,601n,701n,702n 非接着部、100s,200s,300s,400s,500s,601s,701s,702s 接着部、110,210,310,410,510 粘着剤層、121,421,621,721 第1被覆層、122,422,622,722 第2被覆層、320 被覆層、601,701 第1基材層、602,702 第2基材層、611,711 第1粘着剤層、612,712 第2粘着剤層、702e 延出片部、723 第3被覆層、S1,S3 内表面、S2 外表面。