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特開2022-91524陶磁製容器、陶磁製容器の製造方法および発光載置台付陶磁製容器
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  • 特開-陶磁製容器、陶磁製容器の製造方法および発光載置台付陶磁製容器 図1
  • 特開-陶磁製容器、陶磁製容器の製造方法および発光載置台付陶磁製容器 図2
  • 特開-陶磁製容器、陶磁製容器の製造方法および発光載置台付陶磁製容器 図3
  • 特開-陶磁製容器、陶磁製容器の製造方法および発光載置台付陶磁製容器 図4
  • 特開-陶磁製容器、陶磁製容器の製造方法および発光載置台付陶磁製容器 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091524
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】陶磁製容器、陶磁製容器の製造方法および発光載置台付陶磁製容器
(51)【国際特許分類】
   C04B 41/80 20060101AFI20220614BHJP
【FI】
C04B41/80 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020204404
(22)【出願日】2020-12-09
(71)【出願人】
【識別番号】517230884
【氏名又は名称】有限会社二明商店
(74)【代理人】
【識別番号】100100859
【弁理士】
【氏名又は名称】有賀 昌也
(72)【発明者】
【氏名】水野 一
(72)【発明者】
【氏名】水野 雄一
(57)【要約】
【課題】陶磁製容器の底部に穴を設けても液漏れが生じることがなく底部の安定性を害することもなく新規でかつ興趣に富んだ陶磁製容器、その陶磁製容器の製造方法およびその陶磁製容器を使用した発光載置台付陶磁製容器を提供する。
【解決手段】本発明の陶磁製容器1は、上部に開口2を有した側壁部3と、側壁部3と一体に成形された底部4とを有し、底部4には貫通孔5が設けられると共に貫通孔5は透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞されている。また、本発明の陶磁製容器の製造方法は陶磁製容器1の製造方法であり、本発明の発光載置台付陶磁製容器10は、陶磁製容器1を上面11に載置可能であると共に、発光体12を有し上方に向って発光可能に設けられた発光載置台13とを有している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口を有した側壁部と、該側壁部と一体に成形された底部とを有し、前記底部には貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞されていることを特徴とする陶磁製容器。
【請求項2】
前記底部の前記貫通孔は複数設けられている請求項1に記載の陶磁製容器。
【請求項3】
前記側壁部にも前記貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞されている請求項1または2に記載の陶磁製容器。
【請求項4】
前記側壁部の前記貫通孔は複数設けられている請求項3に記載の陶磁製容器。
【請求項5】
陶磁原料を用いて上部に開口を有した側壁部と、該側壁部の下部に設けられた底部を備えた容器本体を成形する工程と、前記容器本体を乾燥する工程と、前記容器本体を素焼きする工程と、素焼きした前記容器本体の底部を穿孔して貫通孔を設ける工程と、前記底部の前記貫通孔に透明釉薬または半透明性釉薬を充填して前記貫通孔を閉塞する工程と、前記容器本体を本焼成する工程とを有していることを特徴とする陶磁製容器の製造方法。
【請求項6】
前記陶磁製容器の製造方法は、素焼きした前記容器本体の側壁部を穿孔して貫通孔を設ける工程と、前記側壁部の前記貫通孔に透明釉薬または半透明性釉薬を充填して前記貫通孔を閉塞する工程とを有している請求項5に記載の陶磁製容器の製造方法。
【請求項7】
前記容器本体に前記貫通孔を設ける工程は、NC加工により行われる請求項5または6に記載の陶磁製容器の製造方法。
【請求項8】
上部に開口を有した側壁部と、該側壁部と一体に成形された底部とを有し、前記底部には貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞された陶磁製容器と、該陶磁製容器を上面に載置可能であると共に、発光体を有し上方に向って発光可能に設けられた発光載置台とを有したことを特徴とする発光載置台付陶磁製容器。
【請求項9】
前記底部の前記貫通孔は複数設けられている請求項8に記載の発光載置台付陶磁製容器。
【請求項10】
前記側壁部にも前記貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞されている請求項8または9に記載の発光載置台付陶磁製容器。
【請求項11】
前記側壁部の前記貫通孔は複数設けられている請求項10に記載の発光載置台付陶磁製容器。
【請求項12】
前記発光載置台の前記発光体は、LEDである請求項8ないし11のいずれかに記載の発光載置台付陶磁製容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、興趣に富む陶磁製容器、その陶磁製容器の製造方法およびその陶磁製容器を使用した発光載置台付陶磁製容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、陶器または磁器からなる陶磁製容器が種々創作され提供されている(例えば特開2018-52092号公報)。
この種の陶磁製容器は、容器である以上、少なくとも底部に穴を設けることは液漏れの原因となり好ましくない。また、底部は容器自体の配置状態を安定させる部位であるため穴が設けられることは基本的に好ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-52092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、本願発明者らは、底部に穴を設けることにより、興趣に富んだ陶磁製容器を想起し本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明の課題は、陶磁製容器の底部に穴を設けても液漏れが生じることがなく底部の安定性を害することもなく新規でかつ興趣に富んだ陶磁製容器、その陶磁製容器の製造方法およびその陶磁製容器を使用した発光載置台付陶磁製容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するものは、上部に開口を有した側壁部と、該側壁部と一体に成形された底部とを有し、前記底部には貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞されていることを特徴とする陶磁製容器である(請求項1)。
【0006】
前記底部の前記貫通孔は複数設けられていることが好ましい(請求項2)。前記側壁部にも前記貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞されていることが好ましい(請求項3)。前記側壁部の前記貫通孔は複数設けられていることが好ましい(請求項4)。
【0007】
また、上記課題を解決するものは、陶磁原料を用いて上部に開口を有した側壁部と、該側壁部の下部に設けられた底部を備えた容器本体を成形する工程と、前記容器本体を乾燥する工程と、前記容器本体を素焼きする工程と、素焼きした前記容器本体の底部を穿孔して貫通孔を設ける工程と、前記底部の前記貫通孔に透明釉薬または半透明性釉薬を充填して前記貫通孔を閉塞する工程と、前記容器本体を本焼成する工程とを有していることを特徴とする陶磁製容器の製造方法である(請求項5)。
【0008】
前記陶磁製容器の製造方法は、素焼きした前記容器本体の側壁部を穿孔して貫通孔を設ける工程と、前記側壁部の前記貫通孔に透明釉薬または半透明性釉薬を充填して前記貫通孔を閉塞する工程とを有していることが好ましい(請求項6)。前記容器本体に前記貫通孔を設ける工程は、NC加工(numerical control machining)により行われることが好ましい(請求項7)。
【0009】
さらに、上記課題を解決するものは、上部に開口を有した側壁部と、該側壁部と一体に成形された底部とを有し、前記底部には貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞された陶磁製容器と、該陶磁製容器を上面に載置可能であると共に、発光体を有し上方に向って発光可能に設けられた発光載置台とを有したことを特徴とする発光載置台付陶磁製容器である(請求項8)。
【0010】
前記底部の前記貫通孔は複数設けられていることが好ましい(請求項9)。前記側壁部にも前記貫通孔が設けられると共に前記貫通孔は透明性釉薬または半透明性釉薬にて閉塞されていることが好ましい(請求項10)。前記側壁部の前記貫通孔は複数設けられていることが好ましい(請求項11)。前記発光載置台の前記発光体は、LEDであることが好ましい(請求項12)。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載した陶磁製容器によれば、陶磁製容器の底部に穴を設けても液漏れが生じることがなく底部の安定性を阻害することもなく新規でかつ興趣に富んだ陶磁製容器を構成できる。
請求項2に記載した陶磁製容器によれば、より興趣に富んだ陶磁製容器を構成できる。
請求項3または4に記載した陶磁製容器によれば、さらに興趣に富んだ陶磁製容器を構成できる。
請求項5に記載した陶磁製容器の製造方法によれば、陶磁製容器の底部に穴を設けても液漏れが生じることがなく底部の安定性を害することもなく新規でかつ興趣に富んだ陶磁製容器を作製できる。
請求項6に記載した陶磁製容器の製造方法によれば、より興趣に富んだ陶磁製容器を作製できる。
請求項7に記載した陶磁製容器の製造方法によれば、より確実かつ綺麗に上記請求項5または6の効果を奏する陶磁製容器を作製できる。
請求項8に記載した発光載置台付陶磁製容器によれば、底部の貫通孔から発光体の光が内部に流入する興趣に富んだ発光載置台付陶磁製容器を構成できる。
請求項9に記載した発光載置台付陶磁製容器によれば、より興趣に富んだ発光載置台付陶磁製容器を構成できる。
請求項10または11に記載した発光載置台付陶磁製容器によれば、底部の貫通孔から内部に流入した発光体の光が側壁部の貫通孔から外方に流出入する、より興趣に富んだ発光載置台付陶磁製容器を構成できる。
請求項12に記載した発光載置台付陶磁製容器によれば、上記請求項8ないし11の効果を奏する発光載置台付陶磁製容器を簡素な構造で構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の陶磁製容器の一実施例の斜視図である。
図2図1に示した陶磁製容器の拡大平面図である。
図3】本発明の発光載置台付陶磁製容器の一実施例の斜視概略図である。
図4図3に示した発光載置台付陶磁製容器における発光載置台の斜視図である。
図5図4に示した発光載置台の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明では、上部に開口2を有した側壁部3と、側壁部3と一体に成形された底部4とを有し、底部4には貫通孔5が設けられると共に貫通孔5は透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞されていることにより、陶磁製容器の底部に穴を設けても液漏れが生じることがなく底部の安定性を害することもなく新規でかつ興趣に富んだ陶磁製容器1を実現した。
【実施例0014】
本発明の陶磁製容器を図1または図2に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の陶磁製容器1は、上部に開口2を有した側壁部3と、側壁部3と一体に成形された底部4とを備えた容器本体7からなる陶磁製容器であって、底部4には貫通孔5が設けられると共に貫通孔5は透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞されている。以下、各構成について順次詳述する。
【0015】
この実施例の陶磁製容器1は、容器本体7が有底筒状体に形成され、コップまたは湯飲みとして使用可能な陶磁製容器であるが、本発明の陶磁製容器は、コップまたは湯飲みに限定されるものではなく、上部に開口を有した側壁部と、側壁部と一体的に成形された底部を備えた容器本体であって陶磁製(陶器または磁器、この実施例は磁器)のものを広く含む概念であって、例えば皿、ボウル、蓋付容器、急須なども広く本発明の陶磁製容器の範疇に包含される。
【0016】
この実施例の陶磁製容器1は、図1または図2に示すように、上部に開口2を有した側壁部3と、側壁部3と一体に成形された底部4とを備えた容器本体7からなる。そして、本発明の陶磁製容器1の底部4には多数の貫通孔5が設けられており、これらの貫通孔5は透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞されている。
【0017】
この実施例の底部4に設けられた貫通孔5は、図2に示すように、各貫通孔5が桜の花びらの形状に形成されており、それらの花びらが複数放射状に配置されて桜の花をイメージさせ、あるいは単数で配置され桜の花が散るイメージを想起させる形態に構成されている。ただし、底部4に設けられた貫通孔5の形状は、桜の花びら形状に限定されるものではなく、特に興趣に富む陶磁製容器を構成するための形状、例えば他の花びら形状や風景などの様々な形状の貫通孔が広く包含される。
【0018】
また、この実施例の底部4に設けられた貫通孔5は、無色透明の透明性釉薬6にて閉塞されている。ただし、底部に設けられた貫通孔はこれに限定されるものではなく、有色透明の透明性釉薬や半透明性釉薬などにより閉塞されているものも本発明の範疇に包含される。
【0019】
このように、本発明の陶磁製容器1は、底部4に設けられた貫通孔5が透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞されているため、底部4に穴を設けても液漏れが生じることがなく底部の安定性を害することもなく、貫通孔5から光が流入可能で、新規でかつ興趣に富んだ陶磁製容器1が構成される。
【0020】
そして、この実施例の陶磁製容器1は、側壁部3にも複数の貫通孔5が設けられると共に貫通孔5は透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞されている。
【0021】
この実施例の側壁部3に設けられた貫通孔5も、図1または2に示すように、各貫通孔5が桜の花びらの形状に形成されており、それらの花びらが複数放射状に配置されて桜の花をイメージさせ、あるいは単数で配置され桜の花が散るイメージを想起させる形態に構成されている。ただし、側壁部3に設けられた貫通孔5の形状は、桜の花びら形状に限定されるものではなく、特に興趣に富む陶磁製容器を構成するための形状、例えば他の花びら形状や風景などの様々な形状の貫通孔が広く包含される。
【0022】
また、この実施例の側壁部3に設けられた貫通孔5は、無色透明の透明性釉薬6にて閉塞されている。ただし、底部に設けられた貫通孔はこれに限定されるものではなく、有色透明の透明性釉薬や半透明性釉薬などにより閉塞されているものも本発明の範疇に包含される。
【0023】
このように、本発明の陶磁製容器1は、側壁部3に設けられた貫通孔5も透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞されているため、側壁部3に設けられた貫通孔5から光が流出入可能であり、新規でかつ興趣に富んだ陶磁製容器1が構成される。
【0024】
つぎに、本発明の陶磁製容器の製造方法を、上記陶磁製容器1の製造方法を例に説明する。
この実施例の陶磁製容器1の製造方法は、陶磁原料を用いて上部に開口2を有した側壁部3と、側壁部3の下部に設けられた底部4を備えた容器本体7を成形する工程と、容器本体7を乾燥する工程と、容器本体7を素焼きする工程と、素焼きした容器本体7の底部4および側壁部3を穿孔して貫通孔5を設ける工程と、底部4および側壁部3の貫通孔5に透明釉薬または半透明性釉薬6を充填して貫通孔5を閉塞する工程と、容器本体7を本焼成する工程とを有している。以下、各工程について順次詳述する。
【0025】
容器本体7を成形する工程では、陶磁原料(この実施例の陶磁製容器1であるため磁器土)を用いて、上部に開口2を有した側壁部3と、側壁部3の下部に設けられた底部4を備えた容器本体7(図1)を、例えば鋳型を使用した鋳込み成形等により成形する。
【0026】
容器本体7を乾燥する工程では、素焼き時のひび・割れを防止するために、乾燥室などに配置して充分に乾燥させる。
【0027】
容器本体7を素焼きする工程では、本焼成の際の収縮率を小さくするために、成形し乾燥させた容器本体7を約800~1000度程度の低温で焼成する。この素焼きの後、必要に応じて、手書き、判印、プリントまたは転写などで下絵付けを行ってもよい。
【0028】
容器本体7の底部4および側壁部3を穿孔して貫通孔5を設ける工程は、NC加工(numerical control machining)により行われる。この貫通孔5を設ける工程は、例えばサンドブラスト加工などによって行ってもよいが、より確実かつ綺麗に貫通孔5を形成するためには、NC加工によることが好ましい。
【0029】
底部4および側壁部3の貫通孔5に透明釉薬または半透明性釉薬6を充填して貫通孔5を閉塞する工程では、筆や布などの充填具を用いて貫通孔5内に充填した後、乾燥させて貫通孔5を閉塞させる。
【0030】
容器本体7を本焼成する工程では、約800~1300度程度で焼成、生地を焼き絞める。この本焼成の後、必要に応じて、手書き、判印、プリントまたは転写などで上絵付けを行い低温で焼いて発色させてもよい。
【0031】
さらに、本発明の発光載置台付陶磁製容器を図3ないし5に示した一実施例を用いて説明する。
この実施例の発光載置台付陶磁製容器10は、上部に開口2を有した側壁部3と、側壁部3と一体に成形された底部4とを有し、底部4には貫通孔5が設けられると共に貫通孔5は透明性釉薬または半透明性釉薬6にて閉塞された陶磁製容器1と、陶磁製容器1を上面11に載置可能であると共に、発光体12を有し上方に向って発光可能に設けられた発光載置台13とを有している。以下、各構成について詳述するが、陶磁製容器1については前述した通りであり説明を省略する。
【0032】
この実施例の発光載置台13は、図4に示すように、発光体12を中央部に有しており、この発光体(この実施例ではLED)12が上方に向って発光可能に設けられている。
【0033】
具体的には、この実施例の発光載置台13は、図4または図5に示すように、円盤状の基盤18と、透明性樹脂にて円盤状に成形された透明性蓋体15とを係合させることによりケース19を構成しており、陶磁製容器1のコースターとして使用可能な形態に構成されている。
【0034】
発光載置台13のケース19内には、発光体12を発光させるための制御部(図示しない)、電源としての電池(図示しない)、透明性蓋体15から目視可能な模様シート(図中模様は図示しない)16および発光体12の周囲に配され発光体12の光を反射させで増幅させるホログラムシート17がそれぞれ配されている。
【0035】
発光載置台13の基盤18の裏側には、裏面20より若干下方に突出するように配された発光スイッチ14が設けられており、発光載置台13の上面10に陶磁製容器1を載置すると、その重みで発光スイッチ14が内側に押圧されて発光体12が発光するように制御されている。
【0036】
そして、発光スイッチ14は七色に発光するように制御されており、発光スイッチ14からのLED光は、底部4の貫通孔5の透明性釉薬または半透明性釉薬6内を透過して陶磁製容器1内部に流入し、さらに、開口2から外方に流出し、または側壁部3に設けられた貫通孔5の透明性釉薬または半透明性釉薬6を透過して外方に流出することで、興趣に富んだ作用を奏するように構成されている。
【符号の説明】
【0037】
1 陶磁製容器
2 開口
3 側壁部
4 底部
5 貫通孔
6 透明性釉薬または半透明性釉薬
7 容器本体
10 発光載置台付陶磁製容器
11 上面
12 発光体
13 発光載置台
14 発光スイッチ
15 透明性蓋体
16 模様シート
17 ホログラムシート
18 基盤
19 ケース
20 裏面
図1
図2
図3
図4
図5