特開2022-91635IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

ドラムの下側半周に沿って連続的に送られる帯状フィルタを備え、その帯状フィルタにクーラントを通過させることで、クーラントに含まれる異物を除去する帯状フィルタ式ドラム型濾過装置に関するものである。

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】ダーティ液の流入によって帯状フィルタの内周側に堆積した異物の舞い上がりが抑制される帯状フィルタ式ドラム型濾過装置を提供する。
【解決手段】帯状フィルタ式ドラム型濾過装置10のドラム42を支持する支持軸30は、ダーティ液DFが導かれる管状部材であって、支持軸30の長手方向の中間部に形成されてダーティ液DFを排出する排出口を有し、支持軸30には、排出口から流れ落ちるダーティ液DFの方向を変換してダーティ液DFの流速を緩和する流入緩衝箱54が取り付けられている。支持軸30の長手方向の中間部に形成された排出口からダーティ液DFが流れ出るので、比較的小さな落差でダーティ液DFが液面Lへ流れ出る。また、流入緩衝箱54によりダーティ液DFの流出方向が変換されて、ダーティ液DFの流出の勢いが抑制される。これにより、ダーティ液DFの流入による異物を含むスラッジの舞い上がりが抑制される。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、特許文献1に記載の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置においては、研削盤から排出されたクーラント(ダーティ液)を濾過装置に流入させるに際しては、水平支持軸の上方から帯状フィルタすなわちペーパーフィルタの内周側へ落下させていた。この場合には、帯状フィルタの内周側には所定量のクーラントが滞留していてその液面が水平支持軸付近まで上昇しており、帯状フィルタの内周側に堆積した異物を含むスラッジがクーラントの落下によって舞い上がり、濾過性能が充分に得られない場合があった。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者は、以上の事情を背景として種々検討を重ねた結果、クーラント(ダーティ液)の流入の勢いを抑制しつつ、帯状フィルタの内周側に滞留しているダーティ液の液面付近において僅かな落差で新たなダーティ液を流れ落とす流入緩衝箱を用いると、好適に、帯状フィルタの内周側に堆積した異物を含むスラッジの舞い上がりが抑制されることを見出した。本発明は、このような知見に基づいて為されたものである。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

第1発明の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置によれば、前記支持軸は、ダーティ液が導かれる管状部材であって、前記支持軸の長手方向の中間部に形成されて前記ダーティ液を排出する排出口を有し、前記支持軸には、前記排出口から流れ落ちる前記ダーティ液の方向を変換して前記ダーティ液の流速を緩和する流入緩衝箱が、取り付けられている。このことから、ダーティ液が導かれる管状部材である支持軸の長手方向の中間部に形成された排出口からダーティ液が流れ出るため、水平支持軸の上方からダーティ液を落下させる従来に比較して、ダーティ液の液面付近においてダーティ液の液面との間の小さな落差でダーティ液が支持軸の排出口から液面へ流れ出る。また、流入緩衝箱によりダーティ液の流出方向が変換されることで、ダーティ液の流出の勢いが抑制される。これにより、ダーティ液の流入によって帯状フィルタの内周側に堆積した異物を含むスラッジの舞い上がりが抑制されるので、濾過性能が充分に得られる。

第2発明の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置によれば、前記流入緩衝箱は、前記支持軸の前記排出口から流れ落ちる前記ダーティ液を受けて前記ダーティ液の方向を変換する斜板と、前記斜板からの前記ダーティ液を受ける水平な底板と、前記底板に設けられ、前記底板に沿って流れる前記ダーティ液の流速を抑制する堰板と、水平方向に開口し、前記堰板を超えた前記ダーティ液を流出させる流出口と、を有する。これにより、帯状フィルタの内周側に滞留したダーティ液に対して、新たなダーティ液の流入が一層緩やかとされるので、ダーティ液の流入によって帯状フィルタの内周側に堆積した異物を含むスラッジの舞い上がりが抑制される。

第3発明の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置によれば、前記一対の側壁には、前記支持軸を挿入状態で支持するための一対の支持フランジが固定されており、前記支持軸は、前記一対の支持フランジの少なくとも一方に径方向に螺進するように設けられた押しねじを用いて固定されており、前記支持軸の前記一対の側壁間に位置する中間部には、前記流入緩衝箱が前記流入緩衝箱から突設された耳部がボルトにより前記支持軸に締結されることにより固定されている。これにより、押しねじおよびボルトが取り外されることで、流入緩衝箱および支持軸がケースから取り外されるので、支持軸やドラムの円形部材等の消耗部品の交換が容易となる。

第4発明の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置によれば、前記流入緩衝箱は、前記支持軸の長手方向に長手状の直方体形状であり、前記支持軸の長手方向の中間部に形成された前記排出口は、前記流入緩衝箱内に納まる長さで前記支持軸の長手方向に長手形状の開口であり、前記斜板および前記堰板は前記排出口の長手寸法よりも大きい幅寸法を有する。これにより、支持軸に形成された排出口から流出するダーティ液が幅方向に広がって流速が低下させられることから、帯状フィルタの内周側に滞留したダーティ液に対して、新たなダーティ液の流入が一層緩やかとされるので、ダーティ液の流入によって帯状フィルタの内周側に堆積した異物を含むスラッジの舞い上がりが抑制される。

第5発明の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置によれば、前記ドラム内において前記帯状フィルタ上に滞留する前記ダーティ液の液面を検出する液面センサと、前記帯状フィルタを送る送りモータと、前記液面センサにより検出された液面が予め設定された液面高さとなるように前記送りモータを駆動して前記帯状フィルタを送るモータ制御装置と、を含む。これにより、帯状フィルタが過不足なく送られるので、帯状フィルタの消耗が抑制される。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の一実施例の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置の構成を説明する模式図である。
【図2】 図1の帯状フィルタ式ドラム型濾過装置の流入緩衝箱が取り付けられ且つ円形板を回転可能に支持する支持軸を説明する図であって、図1のII-II視断面図である。
【図3】 図1および図2の流入緩衝箱の内部を説明する、図2のIII-III視断面図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

10:濾過装置(帯状フィルタ式ドラム型濾過装置) 12:ケース 12a,12b:側壁(一対の側壁) 12f:底壁 16:濾紙(帯状フィルタ) 26:スラッジ収容容器 30:支持軸 30a:先端部(端部) 30b:基端部(端部) 30c:中間部 32a,32b:支持フランジ(一対の支持フランジ) 36:押しねじ 40:排出口 42:ドラム 44a,44b:円形板(一対の円形部材) 48:連結部材 54:流入緩衝箱 54e:上板 54f:底板 56a、56b:耳部 60:ボルト 62:斜板 64:堰板 66:流出口 68:メッシュベルト 70:フィルタ送り装置 74:電動機(送りモータ) 76:液面センサ 78:制御装置(モータ制御装置) C1:回転軸線 CF:クリーン液 DF:ダーティ液 L:液面 Lt:予め設定された液面高さ L1:排出口の長手寸法 L2:幅寸法

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