特開2022-91645IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

摺動部材及びその製造方法の改良

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】摺動部材の軟質金属層の耐疲労性を維持しつつ、なじみ性を向上させる。
【解決手段】軟質金属の結晶が積層してなる金属軟質層を有する摺動部材であって、前記軟質金属層を厚さ方向へ5等分割して仮想分割領域を形成したとき、前記軟質金属層の表面を含む第1分割領域に存在する結晶粒子の結晶粒径の平均が、他の第2~5分割領域に存在する結晶粒子の結晶粒径の平均の2/3以下である、摺動部材。
【選択図】図1

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1に開示のようにある程度細かい結晶粒を有するめっき層を軟質金属層とすると、その表面を摺動面としたとき、Hall-Petchの関係により、被膜強度が向上し、高い耐疲労性を備える。 ところで、近年の自動車用エンジンは、環境問題への意識の高まりや法規制により、ハイブリッドシステムやアイドリングストップシステム、ダウンサイジング化によるエンジンの軽量化など、低燃費なエンジンへと開発が進んでいる。ターボチャージャーを使用したエンジンのダウンサイジング化により、従来のエンジンと同等の動力性能を確保したままエンジンが小型化するため、軸径、メタル幅が縮小される。そのため、負荷荷重が従来に比べて増加するなど、自動車エンジン用軸受は従来に比べて、厳しい環境で使用される傾向があり、耐疲労性を維持しつつなじみ性を向上させることが求められる。 特許文献1に記載の軟質金属層を採用した場合、耐疲労性は確保されるが、結晶粒子の微細化にともない軟質金属層自体の硬度が大きくなってしまう。そのため、なじみ性が不十分になるおそれがある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

この発明は、課題を解決するものであり、この発明の第1の局面は次のように規定される。 軟質金属の結晶が積層してなる金属軟質層を有する摺動部材であって、 前記軟質金属層を厚さ方向へ5等分割して仮想分割領域を形成したとき、前記軟質金属層の表面を含む第1分割領域に存在する結晶粒子の結晶粒径の平均が、他の第2~5分割領域に存在する結晶粒子の結晶粒径の平均の2/3以下である、摺動部材。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 図1はこの発明の摺動部材の軟質金属層の構造の作用を模式的に示す模式図である。
【図2】 図2はこの発明の実施形態の摺動部材の構成を示す断面図である。
【図3】 図3は結晶粒径の平均の求め方を説明するための軟質金属層の断面を示す模式図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 摺動部材 2 基材層 3 裏金層 4 軸受合金層 5 軟質金属層

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