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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091659
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】ポータブル電源用の電池迅速交換装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20220614BHJP
   H02J 7/02 20160101ALI20220614BHJP
   H01M 10/42 20060101ALI20220614BHJP
   H01M 50/20 20210101ALI20220614BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20220614BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20220614BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20220614BHJP
   H01M 10/623 20140101ALI20220614BHJP
   H01M 10/647 20140101ALI20220614BHJP
   H01M 10/6551 20140101ALI20220614BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H02J7/00 X
H02J7/00 302C
H02J7/02 J
H01M10/42 A
H01M2/10 M
H01M10/44 P
H01M10/48 P
H01M10/613
H01M10/623
H01M10/647
H01M10/6551
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021031279
(22)【出願日】2021-02-27
(31)【優先権主張番号】202011451311.1
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202023027094.1
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521082525
【氏名又は名称】深湾能源科技(舟山)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(72)【発明者】
【氏名】田勁峰
(72)【発明者】
【氏名】秦威
【テーマコード(参考)】
5G503
5H030
5H031
5H040
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA04
5G503BB02
5G503CA08
5G503DA18
5G503EA05
5G503FA03
5G503GA01
5G503HA03
5H030AS11
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF67
5H031AA09
5H031CC09
5H031KK01
5H040AA12
5H040AA28
5H040AS11
5H040AT02
5H040CC30
5H040DD01
5H040DD11
5H040NN03
(57)【要約】
【課題】本出願の実施例には、ポータブル電源用の電池迅速交換装置が提供される。
【解決手段】本出願の実施例に提供されるポータブル電源用の電池迅速交換装置は、電源ハウジング及び取り外し可能である幾つかの電池を含み、電源ハウジングは、幾つかの電池を収納するための幾つかの電池室を有し、電池室には、電池室開口部及び電池室内に位置する第1コネクタが設けられ、電池には、第1コネクタに插着可能な第2コネクタが設けられ、取り外し可能な電池は、電池室開口部を介して電池室内に組み込まれ、第2コネクタは第1コネクタに插着され、複数の電池室内に組み込まれた電池が電気的に並列接続される。本出願の実施例に係るポータブル電源用の電池迅速交換装置は、人々は屋外活動を行う際に、複数の電池を携帯すれば、電気機器の正常な使用を確保することができ、ユーザの電気量の不足に対する不安を軽減し、ユーザの体験を向上させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル電源に用いられる電池迅速交換装置であって、
電源ハウジング及び取り外し可能である幾つかの電池を含み、
前記電源ハウジングは、前記幾つかの電池を収納するための幾つかの電池室を有し、
前記電池室には、電池室開口部及び前記電池室内に位置する第1コネクタが設けられ、
前記電池には、前記第1コネクタに插着可能な第2コネクタが設けられ、
取り外し可能な前記電池は前記電池室開口部を介して前記電池室内に組み込まれ、且つ前記第2コネクタは前記第1コネクタに插着され、
複数の前記電池室内に組み込まれた前記電池が電気的に並列接続されることを特徴とする電池迅速交換装置。
【請求項2】
前記電源ハウジングは、前記電池室に設置されたバックルをさらに含み、前記バックルは、前記電池が前記電池室内に組み込まれる際に前記電池を前記電池室内にロックすることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項3】
前記電源ハウジングに固定され、且つ幾つかの前記電池室開口部を覆うための取り外し可能な保護カバーをさらに含み、前記保護カバーは幾つかの前記電池室開口部の一方側を覆い、且つ対応する前記電池室開口部に弾性部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項4】
前記電池室には、前部及び後部が設けられており、前記電池室開口部は前記前部に位置し、前記第1コネクタは前記後部に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項5】
前記電池室内には、前記第1コネクタに隣接する第1ガイド部がさらに設けられており、前記電池には、前記第1ガイド部と嵌合可能な第2ガイド部が設けられており、前記後部から前記前部に向かう方向において、前記第1ガイド部の長さが前記第1コネクタの長さよりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の電池迅速交換装置。
【請求項6】
前記後部には、緩衝部がさらに設けられ、前記電池が前記電池室内に組み込まれる際に、前記緩衝部は、前記電池によって押し付けられて弾性変形が生じることを特徴とする請求項4に記載の電池迅速交換装置。
【請求項7】
前記電池室は、前記前部から前記後部まで延びる第1ポカヨケ機構をさらに含み、前記電池には、前記第1ポカヨケ機構と貼り合わせた第2ポカヨケ機構が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電池迅速交換装置。
【請求項8】
前記電池には、充電インターフェース及び/又は放電インターフェースがさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項9】
前記充電インターフェース及び/又は前記放電インターフェースに関連付けられた充放電制御デバイスをさらに含み、前記充放電制御デバイスは、充放電回路、コントローラ及び検出回路を含み、そのうち、
前記充放電回路は電池室内の複数の電池に接続され、
前記コントローラは前記充放電回路、前記複数の電池に接続され、
前記検出回路は、前記複数の電池と前記コントローラに接続され、前記複数の電池における電圧値を検出し、且つ前記電圧値に基づいて、前記複数の電池のうちの少なくとも一部の電池を前記充放電回路に接続して並列運転させるように制御することに用いられ、ここで、前記少なくとも一部の電池は、前記複数の電池において電圧差が所定値を超えない全ての電池であることを特徴とする請求項8に記載の電池迅速交換装置。
【請求項10】
前記充放電制御デバイスは、前記複数の電池のそれぞれに対応して接続されるMOSトランジスタをさらに含むことができ、前記複数の電池のそれぞれは前記MOSトランジスタを介して前記充放電回路に接続され、前記充放電回路はMOSトランジスタのオン・オフを制御することで電池の接続と切断を制御することを特徴とする請求項9に記載の電池迅速交換装置。
【請求項11】
前記電池には、電池の電気量を表示するための表示装置がさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項12】
前記電源ハウジングに設置された放熱フィンをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、出願番号がCN202023027094.1で、2020年12月15日に出願された、名称が「ポータブル電源用の電池迅速交換装置」である中国特許出願、並びに出願番号がCN202011451311.1で、2020年12月9日に出願された、名称が「電源システム及びその制御方法」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、両者はいずれも援用によって本出願に組み込まれた。
【0002】
本出願の実施例は、屋外給電の技術分野に関し、特に、ポータブル電源(Portable Power Station)用の電池迅速交換装置に関する。
【背景技術】
【0003】
社会の急速な発展と人々の生活水準の向上に伴い、現在、レジャーやリラックスの方式として、人々は通常キャンプ、ドライブ旅行、空中写真等の屋外活動を選択する。人々が屋外活動を行う際に、コンピュータ、テレビ、電動工具等のハイパワー電気機器を使用して屋外旅行活動の楽しさをさらに高める必要があり、この場合、通常ポータブル電源を使用して電気機器に電力を供給する。
【0004】
発明者らは、ポータブル電源に蓄える電力が限られているため、電気量が不足になり、電力を供給し続けることができない状況がよく発生し、電気機器の正常な使用に影響を与えるだけでなく、ユーザは電気量が不足であることを心配して不安を感じやすくなることを発見した。
【0005】
従って、如何にして人々が屋外活動を行う際に、電気量が不足であることを心配して不安を感じることなく、電気機器の正常な使用を確保するかは、特に重要となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願の実施例には、ポータブル電源用の電池迅速交換装置が提供され、これにより、人々は屋外活動を行う際に、複数の迅速交換可能な電池を利用して大きな電気量の需要を満たし、ユーザの電気量の不足に対する不安を効果的に軽減し、ユーザの体験を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例には、ポータブル電源用の電池迅速交換装置が提供され、当該ポータブル電源用の電池迅速交換装置は、電源ハウジング及び取り外し可能である幾つかの電池を含み、電源ハウジングは、幾つかの電池を収納するための幾つかの電池室を有し、電池室には、電池室開口部及び電池室内に位置する第1コネクタが設けられ、電池には、第1コネクタに插着可能な第2コネクタが設けられ、取り外し可能な電池は電池室開口部を介して電池室内に組み込まれ、且つ第2コネクタは第1コネクタに插着され、複数の電池室内に組み込まれた電池が電気的に並列接続される。
【0008】
関連技術と比べて、本出願の実施形態の電池室には、電池室開口部及び電池室内に位置する第1コネクタが設けられ、電池には、第1コネクタに插着可能な第2コネクタが設けられ、取り外し可能な電池は、電池室開口部を介して電池室内に組み込まれ、且つ第2コネクタは第1コネクタに插着される。ポータブル電源が切れた場合、切れた電池を電池室開口部から取り出し、取り外し可能な充電済みの電池を改めて電池室開口部を介して電池室内に組み込み、且つ第2コネクタが第1コネクタに插着され、これによって、ポータブル電源で電力を供給し続けることができ、人々は屋外活動中において、複数の電池を携帯すれば、電気機器の正常な使用を確保することができ、電気量が不足であることを心配する必要がない。また、複数の電池室内に組み込まれた電池が電気的に並列接続されるため、電池を取り出す時に、ポータブル電源からの電力の供給を中断することなく、他の電池室内に位置する電池は依然として電力を供給し続けることができる。
【0009】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電源ハウジングは、電池室に設置されたバックルをさらに含み、バックルは、電池が電池室内に組み込まれる際に電池を電池室内にロックする。電池が電池室内に組み込まれる際にバックルにより電池を電池室内にロックすることによって、ポータブル電源を移動させる時に電池が電池室から脱落することを回避する。
【0010】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電源ハウジングに固定され、且つ幾つかの電池室開口部を覆うための取り外し可能な保護カバーをさらに含み、保護カバーは幾つかの電池室開口部の一方側を覆い、且つ対応する電池室開口部に弾性部が設けられている。電源ハウジングに固定され、且つ幾つかの電池室開口部を覆うための取り外し可能な保護カバーにより、電池が電池室から脱落することをさらに回避する。保護カバーが幾つかの電池室開口部の一方側を覆い、且つ対応する電池室開口部に弾性部が設けられることにより、ポータブル電源が極端な衝撃又は衝突に遭遇してバックルが故障した場合、電池は弾性部を弾性変形させるように押し付け、電池の慣性力を緩衝し、電池がぶつかることにより損傷してしまうことを回避する。
【0011】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電池室には、前部及び後部が設けられており、電池室開口部は前部に位置し、第1コネクタは後部に設置されている。
【0012】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電池室内には、第1コネクタに隣接する第1ガイド部がさらに設けられており、電池には、第1ガイド部と嵌合可能な第2ガイド部が設けられており、後部から前部に向かう方向において、第1ガイド部の長さが第1コネクタの長さよりも大きい。後部から前部に向かう方向において、第1ガイド部の長さを第1コネクタの長さよりも大きくすることにより、取り外し可能な電池が電池室開口部を介して電池室内に組み込まれる際に、第1ガイド部と第2ガイド部との嵌合は第1コネクタと第2コネクタとの插着に先行し、これによって、第1コネクタが第2コネクタへ插着される際の插着方向を規制し、第1コネクタと第2コネクタとの插着精度を向上させ、第1コネクタと第2コネクタとの插着誤差による第1コネクタと第2コネクタの損傷及び寿命の低下を回避する。
【0013】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、後部には、緩衝部がさらに設けられ、電池が電池室内に組み込まれる際に、緩衝部は、電池によって押し付けられて弾性変形が生じる。電池が電池室内に組み込まれる際に、緩衝部が電池によって押し付けられて弾性変形が生じることにより、電池が電池室内に組み込まれる過程で電池室の後部に衝突して損傷してしまうことを回避する。
【0014】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電池室は、前部から後部まで延びる第1ポカヨケ機構をさらに含み、電池には、第1ポカヨケ機構と貼り合わせた第2ポカヨケ機構が設けられている。電池室が前部から後部まで延びる第1ポカヨケ機構をさらに含み、電池に第1ポカヨケ機構と貼り合わせた第2ポカヨケ機構が設けられることにより、ユーザは電池を電池室内に組み込む時に、組み立てミスを回避し、経験がなくても電池を正確に電池室内に組み込むことができる。
【0015】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電池には、充電インターフェース及び/又は放電インターフェースがさらに設けられている。電池に充電インターフェース及び/又は放電インターフェースがさらに設けられることにより、電池は独立して充電及び/又は放電を行うことができる。
【0016】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、充電インターフェース及び/又は放電インターフェースに関連付けられた充放電制御デバイスをさらに含み、充放電制御デバイスは、充放電回路、コントローラ及び検出回路を含み、そのうち、充放電回路は電池室内の複数の電池に接続され、コントローラは充放電回路、複数の電池に接続され、検出回路は、複数の電池とコントローラに接続され、複数の電池における電圧値を検出し、且つ電圧値に基づいて、複数の電池のうちの少なくとも一部の電池を充放電回路に接続して並列運転させるように制御することに用いられ、ここで、少なくとも一部の電池は、複数の電池において電圧差が所定値を超えない全ての電池である。
【0017】
一部の実施例では、充放電制御デバイスは、複数の電池のそれぞれに対応して接続されるMOSトランジスタをさらに含むことができ、複数の電池のそれぞれはMOSトランジスタを介して充放電回路に接続され、充放電回路はMOSトランジスタのオン・オフを制御することで電池の接続と切断を制御する。
【0018】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電池には、電池の電気量を表示するための表示装置がさらに設けられている。電池に電池の電気量を表示するための表示装置がさらに設けられることにより、ユーザは電池の現在の電気量をリアルタイムで確認することができる。
【0019】
一部の実施例では、ポータブル電源用の電池迅速交換装置において、電源ハウジングに設置された放熱フィンをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
1つ又は複数の実施例は、それらに対応する添付の図面によって例示的に説明される。これらの例示的な説明は、実施例を限定するものではない。図面において同じ符号を付する要素は、類似する要素として表されており、特に説明しない限り、添付の図面は比例的制限を構成しない。
【0021】
図1図1は、本出願の実施例1に提供されたポータブル電源用の電池迅速交換装置の分解図である。
図2図2は、本出願の実施例1に提供された電源ハウジングの構成を示す図である。
図3図3は、本出願の実施例1に提供された電源ハウジングを示す断面図である。
図4図4は、本出願の実施例1に提供された電池の構成を示す図である。
図5図5は、別の視点から見た本出願の実施例1に提供された電池の構成を示す図である。
図6図6は、本出願の実施例1に提供された充放電制御デバイスの構成を示すブロック図である。
図7図7は、本出願の実施例1に提供された充放電制御デバイスの電池接続を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本出願の実施例の目的、技術考案及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本出願の各実施形態を詳しく説明する。ただし、本出願の各実施形態において、本出願に対する理解を便宜にするために、多くの技術的細部まで記載されているが、以下の各実施形態の種々の変更及び修正に基づいて、本出願が保護しようとする技術考案を実現可能であることは、当業者にとって自明なことである。
【0023】
本出願の実施例1には、ポータブル電源用の電池迅速交換装置が提供され、電池室には、電池室開口部及び電池室内に位置する第1コネクタが設けられ、電池には、第1コネクタに插着可能な第2コネクタが設けられ、取り外し可能な電池は、電池室開口部を介して電池室内に組み込まれ、第2コネクタは第1コネクタに插着される。ポータブル電源が切れた場合、切れた電池を電池室開口部から取り出し、取り外し可能な充電済みの電池を改めて電池室開口部を介して電池室内に組み込み、且つ第2コネクタが第1コネクタに插着され、これによって、ポータブル電源で電力を供給し続けることができ、人々は屋外活動中において、複数の電池を携帯すれば、電気量が不足であることを心配して不安を感じることなく、電気機器の正常な使用を確保することができる。また、複数の電池室内に組み込まれた電池が電気的に並列接続されるため、電池を取り出す時に、ポータブル電源からの電力の供給を中断することなく、他の電池室内に位置する電池は依然として電力を供給し続けることができる。
【0024】
以下、本実施形態の詳細について、具体的に説明するが、以下の内容は理解を容易にするために提供された実現可能な詳細だけであり、本考案を実施するための必須なものではない。
【0025】
図1図5を参照すると、本出願の実施例1に提供されたポータブル電源用の電池迅速交換装置は、電源ハウジング11及び取り外し可能である幾つかの電池12を含み、電源ハウジング11は、幾つかの電池12を収納するための幾つかの電池室13を有し、電池室13には、電池室開口部131及び電池室13内に位置する第1コネクタ132が設けられ、電池12には、第1コネクタ132に插着可能な第2コネクタ121が設けられ、取り外し可能な電池12は、電池室開口部131を介して電池室13内に組み込まれ、且つ第2コネクタ121は第1コネクタ132に插着される。
【0026】
具体的に、本実施例において、電源ハウジング11には、電池12を収納するための4つの電池室13が設けられ、各電池室13のいずれも1つの第1コネクタ132を有し、電池室13の各々は1つの電池12を収納することに用いられ、取り外し可能な電池12は、電池室開口部131を介して電池室13内に組み込まれ、電池12には、第1コネクタ132に插着可能な第2コネクタ121が設けられている。理解できるように、電池12のエネルギー密度を高めるために、電池12としてリチウムイオン電池を用いることができる。ポータブル電源の電池の容量を低下させずにポータブル電源の重量を軽減し、ポータブル電源の利便性を向上させるために、電源ハウジング11は、電気を伝導するために使用される必要がある導電性材料に加えて、高強度のPC/ABS(PC:ポリカーボネート、ABS:アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、PC/ABS:ポリカーボネートとアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体の混合物)材料で製造され、これによって、電源ハウジング11の構造強度を確保した上に、ポータブル電源の重量を軽減する。また、本実施例において、電池12は電池棒であり、各電池棒は、1つのセル又は直列/並列に接続された複数のセルからなっている。
【0027】
なお、他の変更可能な実施例において、電源ハウジングには、他の数の電池室が設けられてもよい。例えば、1つの実施例において、電源ハウジングには、1つの電池室のみが設けられてもよく、1つの電池室は、複数の第1コネクタが設けられ且つ複数の電池を同時に収納してもよい。なお、電池室の配置方向は、垂直、水平又は斜め等の様々な方向であってもよい。
【0028】
本実施例において、電源ハウジング11内の4つの電池室13の4つの第1コネクタ132が並列に接続され、その結果、4つの電池室13内に組み込まれた4つの電池12が電気的に並列接続されるため、いずれかの電池12を取り出す時に、ポータブル電源からの電力の供給を中断することなく、他の電池室13内に位置する電池12は依然として電力を供給し続けることができる。また、第1コネクタ132はオスプラグであり、第2コネクタ121はメスジャックであり、第1コネクタ132が第2コネクタ121に插着される時に、第1コネクタ132のプラグが第2コネクタ121のジャックに挿入され、これによって、電池12と電池室13の電気的接続を実現する。
【0029】
他の変更可能な実施例において、第1コネクタはメスジャックであり、第2コネクタはオスプラグであり、第2コネクタが第1コネクタに插着される時に、第2コネクタのプラグが第1コネクタのジャックに挿入されてもよい。
【0030】
一部の実施例では、電源ハウジング11は、電池室13に設置されたバックル133をさらに含み、バックル133は、電池12が電池室13内に組み込まれる際に電池を電池室13内にロックし、これによって、ポータブル電源を移動させる時に電池12が電池室13から脱落することを回避する。
【0031】
具体的には、本実施例において、バックル133は、弾性リセットバックルであり、且つ電池室13の電池室開口部131に設置されており、電池12が電池室13に組み込まれていない場合、バックル133は開いている状態であり、電池12が電池室13内に組み込まれた場合、バックル133を手動で閉じ、この場合、バックル133は電池12を電池室13内にロックする。理解できるように、他の実施例において、バックルには、電磁弁及び感知装置が設けられてもよく、感知装置が電池室内に電池を設けたことを感知した時に、電磁弁を通電させることにより、バックルは電池を電池室内にロックし、ここで、感知装置は距離感知装置であってもよく、そのため、バックルを手動で開閉する必要がない。
【0032】
さらに、上記のポータブル電源用の電池迅速交換装置は、電源ハウジング11に固定され、且つ幾つかの電池室開口部131を覆うための取り外し可能な保護カバー14をさらに含み、保護カバー14は幾つかの電池室開口部131の一方側を覆い、且つ対応する電池室開口部131に弾性部141が設けられている。ポータブル電源が極端な衝撃又は衝突に遭遇してバックル133が故障した場合、電池12は弾性部141を弾性変形させるように押し付け、電池12の慣性力を緩衝し、保護カバー14の保護の下で、第2回の保護を実現し、電池12がぶつかることにより損傷してしまうことを回避する。
【0033】
具体的に、本実施例において、弾性部141の数は4つであり、4つの弾性部141は、保護カバー14が幾つかの電池室開口部131を覆う側に設置され、且つ4つの電池室開口部131の位置にそれぞれに対応する。弾性部141は、弾性パッドであり、その一方側に両面テープが設けられているため、保護カバー14に接着されることができ、保護カバー14が幾つかの電池室開口部131を覆う時に、弾性部141は電池12を押し付け、ポータブル電源が極端な衝撃又は衝突に遭遇してバックル133が故障した場合、電池12は弾性部141を弾性変形させるように押し付け、電池12の慣性力を緩衝し、保護カバー14の保護の下で、第2回の保護を実現し、電池12がぶつかることにより損傷してしまうことを回避する。なお、他の実施例において、弾性部の数は1つであり、この1つの弾性部は、保護カバーが幾つかの電池室開口部を覆う側に設置され、且つ4つの電池室開口部を同時に覆う。また、他の実施例において、ポータブル電源を移動させる際に電池12が電池室13から脱落しないように、バックル133のみを設けてもよい。
【0034】
保護カバー14には、複数の貫通孔142が設けられており、保護カバー14を電源ハウジング11に固定するように、複数のねじ143はそれぞれ複数の貫通孔142を貫通している。美観、及びねじ143が外部と接触することによりねじ143が酸化し且つ錆びることを回避するために、ねじ143が貫通孔142を貫通して保護カバー14を電源ハウジング11に固定した後、エンドキャップ144は貫通孔142に嵌め込まれる。また、一部の貫通孔142にねじ143が設けられていない場合、エンドキャップ144は直接に貫通孔142に嵌め込まれることもできる。なお、他の実施例において、保護カバーを電源ハウジングに固定するためのクイックリリースバックルが設けられてもよく、ねじにより保護カバーを電源ハウジングに固定する必要がない。
【0035】
一部の実施例では、電池室13には、前部134及び後部135が設けられており、電池室開口部131は前部134に位置し、第1コネクタ132は後部135に設置されている。電池室13内には、第1コネクタ132に隣接する第1ガイド部136がさらに設けられており、電池12には、第1ガイド部136と嵌合可能な第2ガイド部122が設けられている。後部135から前部134に向かう方向(即ち、図示のX方向)において、第1ガイド部136の長さが第1コネクタ132の長さよりも大きいため、取り外し可能な電池12が電池室開口部131を介して電池室13内に組み込まれる際に、第1ガイド部136と第2ガイド部122との嵌合は第1コネクタ132と第2コネクタ121との插着に先行し、これによって、第1コネクタ132が第2コネクタ121へ插着される際の插着方向を規制し、第1コネクタ132と第2コネクタ121との插着精度を向上させ、第1コネクタ132と第2コネクタ121との插着誤差による第1コネクタ132と第2コネクタ121の損傷及び寿命の低下を回避する。本実施例において、前部134から後部135に向かう方向は、重力方向である。
【0036】
具体的には、本実施例において、第1ガイド部136はガイドピンであり、第2ガイド部122はガイド穴であり、第1ガイド部136が第2ガイド部122に嵌合する時に、ガイドピンがガイド穴に差し込まれ、後部135から前部134に向かう方向において、第1ガイド部136の長さは第2ガイド部122の長さの以下となる。他の変更可能な実施例において、第1ガイド部はガイド穴であり、第2ガイド部はガイドピンであり、後部から前部に向かう方向において、第2ガイド部の長さは第1ガイド部の長さの以下となる。
【0037】
さらに、後部135には、緩衝部137がさらに設けられ、電池12が電池室13内に組み込まれる際に、緩衝部137は、電池12によって押し付けられて弾性変形が生じ、電池12が重力により電池室13に組み込まれる過程でぶつかって電池12が損傷してしまうことを回避する。
【0038】
具体的に、本実施例において、緩衝部137は緩衝ばねであり、電池室13の各々に2つの緩衝部137が設けられており、第1コネクタ132は2つの緩衝部137の間に設置され、これによって、重力により形成された機械的衝撃に起因して電池12が損傷してしまうことを回避する。
【0039】
さらに、電池室13は、前部134から後部135まで延びる第1ポカヨケ機構138をさらに含み、電池12には、第1ポカヨケ機構138と貼り合わせた第2ポカヨケ機構123が設けられており、これによって、ユーザは電池12を電池室13内に組み込む時に、組み立てミスを回避し、経験がなくても正確に組み込むことができる。
【0040】
具体的に、本実施例において、第1ポカヨケ機構138は、電池室13の前部134から後部135まで延びる切欠きであり、第2ポカヨケ機構123は、切欠きに貼り合わせるための電池12の側壁であり、これによって、電池12を収納するための電池室13のキャビティと電池12の前部134から後部135まで延びる方向における断面との大きさ、形状はいずれも等しくなる。
【0041】
一部の実施例では、電池12には、充電インターフェース及び放電インターフェースがさらに設けられており、これによって、電池12は独立して充放電を行うことができる。
【0042】
具体的に、電池12には、充電機能及び放電機能という両方を有するUSB(USB:Universal Serial Bus:ユニバーサルシリアルバス)充電/放電インターフェース124が設けられており、本実施例において、USB充電/放電インターフェース124は、Type-Aインターフェース(USBインターフェースの一種の接続端子)及びType-Cインターフェース(USBインターフェースの一種の接続端子)を含む。
【0043】
さらに、電池12には、電池12の電気量を表示するための表示装置125がさらに設けられ、これによって、ユーザは電池の現在の電気量をリアルタイムで確認することができる。また、上記のポータブル電源用の電池迅速交換装置は、ポータブル電源の使用中にポータブル電源の放熱効果を向上させるように、電源ハウジング11に設置された放熱フィン139をさらに含む。
【0044】
他の実施例において、上記のポータブル電源用の電池迅速交換装置は、充電/放電インターフェース124に関連付けられた充放電制御デバイス61をさらに含む。図6を参照して、このデバイス61は、充放電回路62、コントローラ63及び検出回路64を含む。そのうち、充放電回路62は電池室13内の複数の電池12に接続され、コントローラ63は上記充放電回路62、上記複数の電池12に接続され、検出回路64は、上記複数の電池12と上記コントローラ63に接続され、上記複数の電池12における電圧値を検出し、且つ上記電圧値に基づいて、上記複数の電池12のうちの少なくとも一部の電池を上記充放電回路62に接続して並列運転させるように制御することに用いられる。ここで、上記の少なくとも一部の電池は、上記複数の電池12において電圧差が所定値を超えない全ての電池であり、これにより、上記充放電回路62に接続される電池間の電圧差が所定値を超えないことを前提に、より大きな電力の充放電を実現し、電池間の電圧差に起因して電池の間に逆流が発生してしまう問題を回避し、電源システムの損傷率を低減し、電池システムの寿命を延ばす。
【0045】
一部の実施例では、検出回路64は電池の充放電状態を検出することにも用いられる。電池が充電状態にあることが検出された場合、検出回路64は、複数の電池12のうち電圧が最も低い電池を第1電池として決定し、複数の電池12のうち第1電池との電圧差が所定値を超える電池を第2電池として決定することにも用いられる。コントローラ63は、第2電池が充放電回路62と接続を切断するように制御し、且つ複数の電池12のうちの残りの電池が充放電回路62と接続を保持するように制御することに用いられる。充電状態で、電圧が最も低い電池及び電圧が最も低い電池との電圧差が所定値を超えない電池をいずれも上記充放電回路62に接続するように制御することにより、連続充電の過程において、電圧が比較的低い電池の電圧値を継続的に上昇させ、全ての電池間の電圧差を継続的に減少させる。
【0046】
一部の実施例では、連続充電により全ての電池の電圧差を継続的に減少させる過程において、検出回路64は、上記第1電池及び上記第2電池の現在の電圧値を再検出し、切断された第2電池と第1電池との電圧差が所定値を超えない場合に、切断された第2電池を再接続し、電源システムにおける並列運転する電池のデータを増加し、第2電池への充電を実現する。選択することが可能であるが、第2電池の数は1つ又は複数である。第2電池の数が複数である場合、電源システムの現在の全ての電池はいずれも上記充放電回路62に接続されるようになるまで、上記のステップを繰り返す。
【0047】
一部の実施例では、検出回路64が電池が放電状態又は放置状態にあることを検出した場合、検出回路64は、上記複数の電池12のうち電圧が最も高い電池を第1電池として決定し、上記複数の電池12のうち上記第1電池との電圧差が所定値を超える電池を第2電池として決定することにも用いられる。コントローラ63は、上記第2電池が上記充放電回路62と接続を切断するように制御し、且つ上記複数の電池12のうちの残りの電池が上記充放電回路62と接続を保持するように制御することに用いられる。放電状態又は放置状態で、電圧が最も高い電池及び電圧が最も高い電池との電圧差が所定値を超えない電池を上記充放電回路62に接続するように制御することにより、連続放電の過程において、電圧が比較的高い電池の電圧値を継続的に低下させ、全ての電池間の電圧差を継続的に減少させる。
【0048】
一部の実施例では、連続放電により全ての電池の電圧差を継続的に減少させる過程において、検出回路64は、上記第1電池及び上記第2電池の現在の電圧値を再検出し、切断された第2電池と第1電池との電圧差が所定値を超えない場合に、切断された第2電池を再接続し、電源システムにおける並列運転する電池のデータを増加し、第2電池への充電を実現する。選択することが可能であるが、第2電池の数は1つ又は複数である。第2電池の数が複数である場合、電源システムの現在の全ての電池はいずれも上記充放電回路62に接続されるようになるまで、上記のステップを繰り返す。
【0049】
電池の現在の電圧値を継続的に再検出し、充電中に、切断された電池のうち電圧が最も低い電池との電圧差が所定値を超えない電池を接続し、又は、放電中に、切断された電池のうち電圧が最も高い電池との電圧差が所定値を超えない電池を接続することにより、最終的に、電圧差が所定値を超えないことを前提に、電源システムの現在の全ての電池12をいずれも上記充放電回路62に接続し、最大電力の充電又は放電を実現する。
【0050】
一部の実施例では、図7を参照して、充放電制御デバイス61は、上記複数の電池12のそれぞれに対応して接続されるMOSトランジスタ(金属-酸化物-半導体電界効果トランジスタ)65をさらに含むことができ、上記複数の電池12のそれぞれは上記MOSトランジスタ65を介して上記充放電回路62に接続され、充放電回路62はMOSトランジスタ65のオン・オフを制御することで電池12の接続と切断を制御し、具体的に、電池それぞれには、充電用MOSトランジスタと放電用MOSトランジスタが接続されており、充電用MOSトランジスタを閉路にするように制御することにより、当該電池の充電回路を接続し、放電用MOSトランジスタを閉路にするように制御することにより、当該電池の放電回路を接続する。
【0051】
上記の各実施形態は本出願を実現するための具体的な実施例であるが、実際の応用において、本出願の主旨及び範囲から逸脱することなく、形式及び細部に対する種々の変更を行うことができることは、当業者であれば理解できるはずである。当業者は、本出願の主旨及び範囲から逸脱しない限り、それぞれの変更及び修正を行うことができる。従って、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲によって限定された範囲を基準とするものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル電源に用いられる電池迅速交換装置であって、
電源ハウジング及び取り外し可能である幾つかの電池を含み、
前記電源ハウジングは、前記幾つかの電池を収納するための幾つかの電池室を有し、
前記電池室には、電池室開口部及び前記電池室内に位置する第1コネクタが設けられ、
前記電池には、前記第1コネクタに插着可能な第2コネクタが設けられ、
取り外し可能な前記電池は前記電池室開口部を介して前記電池室内に組み込まれ、且つ前記第2コネクタは前記第1コネクタに插着され、
複数の前記電池室内に組み込まれた前記電池が電気的に並列接続され
充放電制御デバイスをさらに含み、前記充放電制御デバイスは、複数の電池に接続され、前記充放電制御デバイスは、充放電回路、コントローラ及び検出回路を含み、そのうち、
前記充放電回路は電池室内の複数の電池に接続され、
前記コントローラは前記充放電回路、前記複数の電池に接続され、
前記検出回路は、前記複数の電池と前記コントローラに接続され、前記複数の電池における電圧値を検出し、且つ前記電圧値に基づいて、前記複数の電池のうちの少なくとも一部の電池を前記充放電回路に接続して並列運転させるように制御することに用いられ、ここで、前記少なくとも一部の電池は、前記複数の電池のうち電圧差が所定値を超えない全ての電池であることを特徴とする電池迅速交換装置。
【請求項2】
前記電源ハウジングは、前記電池室に設置されたバックルをさらに含み、前記バックルは、前記電池が前記電池室内に組み込まれる際に前記電池を前記電池室内にロックすることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項3】
前記電源ハウジングに固定され、且つ幾つかの前記電池室開口部を覆うための取り外し可能な保護カバーをさらに含み、前記保護カバーは幾つかの前記電池室開口部の一方側を覆い、且つ対応する前記電池室開口部に弾性部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項4】
前記電池室には、前部及び後部が設けられており、前記電池室開口部は前記前部に位置
し、前記第1コネクタは前記後部に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の電
池迅速交換装置。
【請求項5】
前記電池室内には、前記第1コネクタに隣接する第1ガイド部がさらに設けられており
、前記電池には、前記第1ガイド部と嵌合可能な第2ガイド部が設けられており、前記後
部から前記前部に向かう方向において、前記第1ガイド部の長さが前記第1コネクタの長
さよりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の電池迅速交換装置。
【請求項6】
前記後部には、緩衝部がさらに設けられ、前記電池が前記電池室内に組み込まれる際に
、前記緩衝部は、前記電池によって押し付けられて弾性変形が生じることを特徴とする請
求項4に記載の電池迅速交換装置。
【請求項7】
前記電池室は、前記前部から前記後部まで延びる第1ポカヨケ機構をさらに含み、前記
電池には、前記第1ポカヨケ機構と貼り合わせた第2ポカヨケ機構が設けられていること
を特徴とする請求項4に記載の電池迅速交換装置。
【請求項8】
前記電池には、充電インターフェース及び/又は放電インターフェースがさらに設けら
れていることを特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項9】
前記充放電制御デバイスは、前記複数の電池のそれぞれに対応して接続されるMOSト
ランジスタをさらに含むことができ、前記複数の電池のそれぞれは前記MOSトランジス
タを介して前記充放電回路に接続され、前記充放電回路はMOSトランジスタのオン・オ
フを制御することで電池の接続と切断を制御することを特徴とする請求項に記載の電池
迅速交換装置。
【請求項10】
前記電池には、電池の電気量を表示するための表示装置がさらに設けられていることを
特徴とする請求項1に記載の電池迅速交換装置。
【請求項11】
前記電源ハウジングに設置された放熱フィンをさらに含むことを特徴とする請求項1に
記載の電池迅速交換装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
他の実施例において、上記のポータブル電源用の電池迅速交換装置は、充放電制御デバイス61をさらに含み、充放電制御デバイス61は、複数の電池12に接続される図6を参照して、このデバイス61は、充放電回路62、コントローラ63及び検出回路64を含む。そのうち、充放電回路62は電池室13内の複数の電池12に接続され、コントローラ63は上記充放電回路62、上記複数の電池12に接続され、検出回路64は、上記複数の電池12と上記コントローラ63に接続され、上記複数の電池12における電圧値を検出し、且つ上記電圧値に基づいて、上記複数の電池12のうちの少なくとも一部の電池を上記充放電回路62に接続して並列運転させるように制御することに用いられる。ここで、上記の少なくとも一部の電池は、上記複数の電池12において電圧差が所定値を超えない全ての電池であり、これにより、上記充放電回路62に接続される電池間の電圧差が所定値を超えないことを前提に、より大きな電力の充放電を実現し、電池間の電圧差に起因して電池の間に逆流が発生してしまう問題を回避し、電源システムの損傷率を低減し、電池システムの寿命を延ばす。