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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091695
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20220614BHJP
   H05K 5/02 20060101ALI20220614BHJP
   H05K 5/03 20060101ALI20220614BHJP
   H05K 7/00 20060101ALI20220614BHJP
   A47B 13/00 20060101ALN20220614BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/00 346D
G09F9/00 366G
H05K5/02 E
H05K5/03 B
H05K7/00 B
A47B13/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021190690
(22)【出願日】2021-11-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0171610
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】▲ソル▼ 承 源
(72)【発明者】
【氏名】朴 鐘 英
(72)【発明者】
【氏名】鄭 曉 眞
【テーマコード(参考)】
3B053
4E352
4E360
5G435
【Fターム(参考)】
3B053NP08
3B053NQ02
3B053NQ04
4E352AA02
4E352AA03
4E352BB02
4E352BB04
4E352BB20
4E352CC02
4E352CC13
4E352CC22
4E352DD07
4E352DD09
4E352DR02
4E352DR25
4E352DR50
4E352GG20
4E360AB05
4E360AB17
4E360AB22
4E360AB23
4E360BA06
4E360BB04
4E360BB23
4E360BB28
4E360BD05
4E360EA05
4E360EA14
4E360EA25
4E360EB02
4E360EC11
4E360EC13
4E360EC14
4E360ED16
4E360ED17
4E360ED23
4E360FA02
4E360FA20
4E360GA03
4E360GA14
4E360GB04
4E360GC14
5G435AA07
5G435BB05
5G435BB12
5G435CC09
5G435EE02
5G435EE13
5G435EE19
5G435EE32
5G435EE34
5G435EE47
5G435EE49
5G435GG42
5G435LL12
(57)【要約】
【課題】使用者の意に反してディスプレイパネルが外に露出されないように構造物に収納可能であり、使用者の必要時に常時ディスプレイモードと通常ディスプレイモードとを変更可能なディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】上下に引かれたディスプレイパネルを収納するモジュールハウジング、ディスプレイパネルと共に昇降し、モジュールハウジングに収納される移動プレート、移動プレートとディスプレイパネルとを昇降させる駆動部材、モジュールハウジングの内側に結合され、駆動部材が固定される固定プレートを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下に引かれたディスプレイパネルを収納するモジュールハウジングと、
前面には前記ディスプレイパネルが結合され、後面には駆動ベルトが結合される移動ブラケットを備える移動プレートであって、前記ディスプレイパネルと共に昇降し、前記モジュールハウジングに収納される移動プレートと、
前記駆動ベルトを巻回し、または解くことにより、前記移動プレートを昇降させる駆動部材と、
前記モジュールハウジングの内側に結合され、前記駆動部材を固定する固定プレートと、
を含むディスプレイ装置。
【請求項2】
前記移動ブラケットには前記ディスプレイパネルのソース印刷回路基板と連結される可撓性回路フィルムを貫通する貫通ホールを備える、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記移動ブラケットには、前記貫通ホールを貫通する前記可撓性回路フィルムが折り曲げられて連結される制御用印刷回路基板が固定される、請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記固定プレートには、メインボードとパワーボードとが固定され、前記制御用印刷回路基板と電気的に連結されてデータ信号と制御信号とを供給する映像処理部が前記メインボードに実装され、と前記パワーボードは前記ディスプレイパネルに電力を供給する、請求項3に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記固定プレートに結合された位置センサーは、前記ディスプレイパネルの位置をセンシングし、前記ディスプレイパネルの位置を示す位置情報を前記メインボードに送信し、前記メインボードは、前記ディスプレイパネルの端部が予め設定された位置と重なる場合に、前記ディスプレイパネルを常時ディスプレイモードとして制御する、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
一端が前記固定プレートに結合され、他端が前記移動プレートに結合されるケーブル貫通部材をさらに含み、前記メインボードと前記制御用印刷回路基板とを連結するデータケーブルと、前記パワーボードと前記制御用印刷回路基板とを連結するパワーケーブルとが前記ケーブル貫通部材の内部を貫通する、請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記ケーブル貫通部材は、互いに回転可能に連結された複数の連結部材を有し、前記連結部材のそれぞれは、互いに対向して配置された一対の第1連結部と、互いに対向して配置された一対の第2連結部とを備え、前記第1連結部は、前記データケーブルと前記パワーケーブルとが通過する空間が設けられた中央部から一方向に延在し、前記第2連結部は、前記中央部から前記一方向と反対の方向に延在する請求項6に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記第1連結部には連結ホールが備えられ、前記第2連結部には回転突起が備えられ、前記第1連結部と、前記第1連結部に重畳する隣接する前記連結部材の前記第2連結部とが、前記回転突起が前記隣接する前記連結部材の前記連結ホールに挿入されることによって連結される、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記ケーブル貫通部材の一端と他端とに配置される前記連結部材には、締結ホールが備えられている、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記駆動部材は、
前記固定プレートに結合される駆動モータと、
前記駆動モータによって回転する駆動ギアと従動ギアと、
前記従動ギアと同軸上に結合されて前記駆動ベルトを巻回、または解く駆動プーリーと、
前記駆動ベルトによって前記駆動プーリーに連結され、前記固定プレートに結合される従動プーリーと、
を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記駆動部材は、
両端を前記モジュールハウジングに固定されるガイドバーと、
前記移動プレートの一側に結合され、前記ガイドバーに沿ってそれぞれ上下に引かれる移動ガイドと、
をさらに含む請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記駆動部材は一端が前記移動ガイドに固定され、他端は前記モジュールハウジングに固定される弾性ベルトと、前記固定プレートに固定された前記弾性ベルトを回転可能に支持するベルトローラーとをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記モジュールハウジングの上側に、前記モジュールハウジングの前後方向にスライド可能であり、前記ディスプレイパネルを引き込むときに閉じ、前記ディスプレイパネルを引き出すときに開くスライドドアを備える、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
一端が前記スライドドアに結合され他端が前記固定プレートに回転可能に結合されるドアレバーを備える、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記ドアレバーは、ヒンジ軸を介して前記固定プレートと結合されたヒンジブラケットに回転可能に結合され、前記ヒンジ軸と離隔された位置に備えられた支持ホールに回転支持部材が備えられ、前記回転支持部材によって前記移動プレートに結合されたスライドレールに支持される請求項14に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記スライドレールは、内側に前記回転支持部材が挿入されるガイド溝が備えられ、前記ガイド溝は中心線がお互いに平行であり、曲面溝を介して連結される上部ガイド溝と下部ガイド溝を備える、請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記モジュールハウジングは前記メインハウジングに内蔵されて固定され、前記ディスプレイパネルが前記メインハウジングの上部から引き下げられる、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記ディスプレイパネルと、前記移動プレートと、前記固定プレートとは、前記モジュールハウジングの前面部位から後面部位に向かって順に積層されている、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、平板形態のディスプレイ装置では液晶ディスプレイ装置(Liquid Crystal Display Device)、プラズマディスプレイ装置(Plasma Display Device)、電界放出ディスプレイ装置(Field Emission Display Device)、発光ディスプレイ装置(Light Emitting Display Device)などが活発に研究されているが、量産技術、駆動手段の容易性、高画質の具現という長所で液晶ディスプレイ装置と発光ディスプレイ装置が脚光を浴びている。
【0003】
しかし、このようなディスプレイ装置は使用者等の大画面要求に合わせて漸進的に嵩が大きくなり、これによるディスプレイパネルの破損危険も増大され、広い設置空間も必要になり、使用者等の空間確保に困難が生じている。
【0004】
また、使用者が望む多様な情報を持続的にディスプレイする常時ディスプレイモードを具現するために、一般的な通常モードのディスプレイ装置の外に別途の常時ディスプレイ装置が追加で必要になって使用者の多様な要求を収容し難い問題点があった。
【0005】
よって、前述した問題点を解決して使用者等により使用の多様性をアピールすることができるディスプレイ装置を提供するために家具や器具物、施設物などの構造物にディスプレイ装置が結合されて多様な形態でディスプレイが具現される構造に対する研究が必要な実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-120939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施例は、使用者の意に反してディスプレイパネルが外に露出されないように構造物(メインハウジング)に収納するか、または使用者の必要時に常時ディスプレイモードと通常ディスプレイモードとを変更することができるディスプレイ装置を提供できる。
【0008】
また、本発明の実施例は、別途の据え置き空間に制約を受けることなくディスプレイ装置を設置できるようになり、空間を効率的に活用し、ディスプレイパネルの外部露出を最小化して外部衝撃による破損の危険を減らし、使用者の多様な要求を収容することができるディスプレイ装置を提供できる。
【0009】
また、本発明の実施例が解決しようとする課題はこれに制限されず、言及されていない他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一側面で、本発明の実施例は、上下に引かれたディスプレイパネルを収納するモジュールハウジングと、前面には前記ディスプレイパネルが結合され、後面には駆動ベルトが結合される移動ブラケットを備える移動プレートであって、前記ディスプレイパネルと共に昇降し、前記モジュールハウジングに収納される移動プレートと、前記駆動ベルトを巻回し、または解くことにより、前記移動プレートを昇降させる駆動部材と、前記モジュールハウジングの内側に結合され、前記駆動部材を固定する固定プレートと、を含むディスプレイ装置を提供できる。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例によれば、使用者の意に反してディスプレイパネルが外に露出されないように構造物に収納するか、または使用者の必要時に常時ディスプレイモードの具現と通常ディスプレイモードの具現とを変更することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【0012】
また、本発明の実施例によれば、別途の据え置き空間に制約を受けないでディスプレイ装置を設置することができるようになり空間を効率的に活用できるようになり、ディスプレイパネルの外部露出を最小化することで外部衝撃による破損の危険を減らして使用者の多様な要求を収容することができるディスプレイ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例によるディスプレイ装置が具現される状態を示す概略図である。
図2】本発明の実施例によるディスプレイ装置が具現される状態を示す概略図である。
図3】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
図4】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
図5】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
図6】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す正面図である。
図7】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
図8】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
図9】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
図10】本発明の実施例によるディスプレイ装置が作動される状態を示す説明図である。
図11】本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本実施例の一部実施例を例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えるにおいて、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に表示されても可能な限り同じ符号を有し得る。また、本実施例を説明するにおいて、関連される公知構成または機能に対する具体的な説明が本実施例の要旨を濁すことがあると判断される場合には、その詳細な説明は略し得る。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「行われる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない以上、他の部分が追加され得る。
【0015】
また、本発明の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用し得る。このような構成用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質、手順、順序又は個数などは限定されない。
【0016】
構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が「連結」、「結合」または「接続」などになると記載された場合、2つ以上の構成要素が直接的に「連結」、「結合」または「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素がさらに「介在」されて「連結」、「結合」または「接続」され得ると理解されるべきである。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」または「接続」される2つ以上の構成要素のうち、1つ以上に含まれ得る。
【0017】
構成要素や、動作方法や製作方法などに関連した時間的流れの関係についての説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的先後関係または流れ的先後関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」が使用されない以上、連続的ではない場合も含み得る。
【0018】
一方、構成要素についての数値またはその対応情報(例:レベルなど)を言及した場合、別の明示的な記載がなくても、数値またはその対応情報は、各種要因(例:工程上の要因、内部または外部の衝撃、ノイズなど)によって発生し得る誤差の範囲を含むものと解釈され得る。
【0019】
図1図2は、本発明の実施例によるディスプレイ装置が具現される状態を示す概略図、図3乃至図5は本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図、図6は本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す正面図、図7乃至図9は本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図、図10は本発明の実施例によるディスプレイ装置が作動される状態を示す説明図、図11は本発明の実施例によるディスプレイ装置を示す斜視図である。
【0020】
これら図面に示されたように本発明の実施例によるディスプレイ装置は、ディスプレイパネル110が上下に引かれながら収納されるモジュールハウジング100、前面にはディスプレイパネル110の下部が結合され、後面には駆動ベルト152が結合される駆動ブラケット167a、167bを備えるディスプレイパネル110と、ディスプレイパネル110と共に昇降し、モジュールハウジング120に収納される移動プレート140と、ディスプレイパネルを昇降させる駆動部材150と、モジュールハウジングの内側に結合されて駆動部材が固定される固定プレート130とを含む。
【0021】
モジュールハウジング100は構造物10に内蔵されて固定されるが、ここで構造物10は一般的な家具や施設物、器具物などが該当することができる。
【0022】
以下、本実施例では最も一般な家具に該当するテーブルを基準でテーブルの足に該当する下部支持部20の内側にモジュールハウジング120が内蔵されてテーブルの上部にディスプレイパネル110が昇降及び下降してディスプレイされることを一例で説明することにする。
【0023】
また、本発明の実施例によるディスプレイ装置は、時計や天気、ニュースなどの一部情報を常時ディスプレイする常時ディスプレイモード(AOD Mode、Always On Display Mode)と使用者の意図した出力命令で映像物をディスプレイする通常ディスプレイモード(Normal Display Mode)とをすべて具現できるようになっている。
【0024】
すなわち、普段には図1に示されたようにディスプレイパネル110の一部だけ昇降されれば、ディスプレイパネル110の大部分がモジュールハウジング100の内側に隠されて常時ディスプレイモード100aを具現するようになっている。
【0025】
図1では常時ディスプレイモード100a具現時に構造物10の下部支持部20に内側に空の空間を形成することで、モジュールハウジング120が設置されることを一例で示した。
【0026】
そして、図2に示すようにディスプレイパネル110がフルアップ(Full Up)されれば、ディスプレイ画面がフルサイズを維持しながら通常ディスプレイモード100bを具現するようになっている。
【0027】
モジュールハウジング100はディスプレイパネル110と移動プレート140、駆動部材150、固定プレート130などが収納される長方形のボックス形状を備えているし、構造説明の便宜のために図面では一部を略して示したことを明らかにしておく。
【0028】
ここで、ディスプレイパネル110、移動プレート140、駆動部材150が結合された固定プレート130は順次にモジュールハウジング120の前面部位から後面部位に積層されるように収納される構造を備えている。
【0029】
ディスプレイパネル110は移動プレート140の前面に結合されて共に昇降されるが、本発明の実施例でのディスプレイパネル110は液晶ディスプレイパネルであるか、または有機発光ディスプレイパネルであるかには無関係に適用され得る。
【0030】
すなわち、ディスプレイパネルが液晶ディスプレイパネルで構成される場合、液晶ディスプレイパネルに光を照射するためのバックライトユニット、下部基板に付着された下部偏光板、及び上部基板の前面に付着された上部偏光板をさらに含んで構成され得るし、下部基板及び上部基板の具体的な構成は液晶パネルの駆動モード、例えば、TN(Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、IPS(In plane switching)モード、及びFFS(Fringe field switching)モードなどによって、多様な形態で形成され得る。
【0031】
また、ディスプレイパネルが有機発光ディスプレイパネルで構成される場合、発光ディスプレイパネルはゲートライン、データライン、及び電源(VDD)ラインによって定義される領域ごとに形成された複数の発光セルを含む下部基板及び下部基板に対向合着された上部基板を含んで構成され得る。これに対する図面と詳細な説明を略したことを明らかにしておく。
【0032】
このように、本発明の実施例におけるディスプレイパネルは、その種類に無関に使われ得るが、使用者がディスプレイパネルの一側と他側ですべて視聴が可能になるように透明ディスプレイパネルを使用することもできる。以下ではディスプレイパネルの種類と無関係に説明する。
【0033】
移動プレート140の前面にはディスプレイパネル110が結合されて移動プレート140の後面には駆動ベルト151が固定される移動ブラケット167a、167bが備えられ、駆動部材150によって駆動ベルト151が巻回されるか、または解かれればディスプレイパネル110と共に移動プレート140が後述するガイドバー161a、161bに沿って移動するようになっている。
【0034】
また、移動ブラケット167a、167bにはディスプレイパネル110のソース印刷回路基板102と連結される可撓性回路フィルムを貫通する貫通ホール108が備えられ、制御用印刷回路基板105に可撓性回路フィルムを連結した状態でディスプレイパネル110と移動プレート140の移動が安定的になされるようになっている。
【0035】
移動ブラケット167a、167bは移動プレート140の両側にそれぞれ固定されて両側の移動ブラケット167a、167bそれぞれは駆動ベルト151の一端151aと他端151bに固定されて移動プレート140と共に昇降がなされる。
【0036】
そして、両側の移動ブラケット167a、167bのうちで一側の移動ブラケット167aの後面には貫通ホール108を貫通して折り曲げられる可撓性回路フィルム106と連結される制御用印刷回路基板105が固定されるようになっており、後述するメインボード101とパワーボード103に連結される制御用印刷回路基板105が移動プレート140とディスプレイパネル110の移動時に安定的に固定され得る。
【0037】
移動プレート140の後方に配置される固定プレート130には制御用印刷回路基板105と電気的に連結されてデータ信号と制御信号をディスプレイパネル110に供給する映像処理部が実装されたメインボード101とディスプレイパネル110に電源を供給するパワーボード103が固定されるようになっている。
【0038】
また、固定プレート130には位置センサー115が設置されていてディスプレイパネル110のアップダウン位置をセンシングしてメインボード101に送り出すようになっていて、メインボード101はディスプレイパネル110のアップダウン位置にしたがって常時ディスプレイモードまたは通常ディスプレイモードを具現するようになる。
【0039】
ここで常時ディスプレイモードの具現を決定するディスプレイパネル110のアップダウン位置を事前にセッティングすることができて、本発明の実施例では図1に示されたようにディスプレイパネル110がテーブル上端の既設定された位置にアップされると、メインボード101で常時ディスプレイモードを具現するように制御することを一例で示した。
【0040】
そして、メインボード101と制御用印刷回路基板105を連結するデータケーブル101aとパワーボード103と制御用印刷回路基板105を連結するパワーケーブル103aを保護するケーブル貫通部材170が備えられる。
【0041】
ケーブル貫通部材170の一側端170aは固定プレート130に結合されてケーブル貫通部材170の他側端170bは移動プレート140の移動ブラケット167aに結合されていて移動プレート140の昇降時にケーブル貫通部材170の他側端170aが共に昇降するようになっている。
【0042】
ケーブル貫通部材170は一側端170bから他側端170aまでケーブルが貫通されるように内側に空の空間が形成された複数の連結部材173がお互いに回転可能に連結されていて、移動プレート140の昇降時に両側の長さが変わる“U”形状を維持することで、ケーブル101a、103aが周辺電子部品に干渉されないで損傷されないように昇降することができるようになる。
【0043】
連結部材173は内側にケーブル101a、103aが貫通される空の空間が備えられた中心部で一側方向に延長されてお互いに対向されるように配置される第1連結部175、中心部で他側方向に延長されてお互いに対向されるように配置される第2連結部177を備えている。
【0044】
第1連結部175には連結ホール175aを備えて隣接する連結部材173の第2連結部177が重畳されるように挿入されて回転突起177aに結合されて連続的に連結される形状を備えている。
【0045】
そして、ケーブル貫通部材170の一側端170bと他側端170aに配置される連結部材173には固定プレート130と移動ブラケット167aに締結部材で結合されることができるように締結ホール171が形成されている。
【0046】
移動プレート140を昇降させる駆動部材150は、固定プレート130に結合される駆動モータ157、駆動モータ157によって回転する駆動ギア156と従動ギア154、従動ギア154と同軸上に結合されて駆動ベルト151を巻回、または解く駆動プーリー153、駆動プーリー153と駆動ベルト151で連結されて固定プレート130に結合される従動プーリー155a、155bを含む。
【0047】
駆動モータ157によって回転する駆動ギア156と従動ギア154は一定なギア比で回転数を減速させて駆動プーリー153を回転させて駆動プーリー153には駆動ベルト151の両側端がお互いに同じ方向に巻回されるように結合される。
【0048】
よって、駆動プーリー153が一側方向に回転すれば、駆動ベルト151が巻回されながら移動プレート140とディスプレイパネル110が昇降するようになって駆動プーリー153が他側方向に回転すれば、駆動ベルト151を解きながら移動プレート140とディスプレイパネル110が降りるようになる。
【0049】
すなわち、固定プレート130の前面方向が示された図3では時計方向に、移動プレート140の後面方向が示された図4では反時計方向に駆動プーリー153が回転すれば、移動プレート140とディスプレイパネル110が昇降するようになっている。
【0050】
また、駆動部材150は一側端と他側端がモジュールハウジング120に固定されるガイドバー161a、161b、移動プレート140の一側に結合され、ガイドバー161a、161bに沿って移動する移動ガイド165a、165bをさらに含むことができる。
【0051】
すなわち、駆動モータ157の駆動力が駆動ベルト152を通じて移動プレート140を昇降させるが、移動プレート115が結合されている移動ガイド165a、165bがガイドバー161a、161bに沿って昇降がなされるようになって、移動プレート140の昇降がある一側にかたよらないで安定的になされるようになる。
【0052】
ガイドバー161a、161bと移動ガイド165a、165bはモジュールハウジング120の両側にそれぞれ配置されて移動プレート140の昇降をガイドするようになって、ガイドバー161a、161bのおおよそ中間高さ近所には移動ガイド165a、165bの昇降高さを制限するストッパ163a、163bが備えられている。
【0053】
図4では移動プレート140がフルダウン(Full Down)された位置140aからフルアップ(Full Up)された位置140bまで移動することを一例で示したし、この時ディスプレイパネル110は図6に示された状態で上昇するようになる。
【0054】
また、駆動部材150は一側端181aが移動ガイド165a、165bに固定されて他側端181bはモジュールハウジング120に固定される弾性ベルト181、固定プレート130に固定されて弾性ベルト181が巻かれて支持されるベルトローラー183をさらに含むことができる。
【0055】
ここで、弾性ベルト181は移動プレート140がフルダウンされた位置で引張力を発生する弾性変形がなされた状態で組み立てられ、移動プレート140が昇降する時には弾性復元力がモータの駆動力を補助するようになっている。
【0056】
よって、移動プレート140の昇降時により駆動力が減るようになることと併せて、移動プレート140がある一側に傾かないように水平を維持しながら昇降できるようになる。
【0057】
一方、モジュールハウジング120の上側にはディスプレイパネル110が内側に引込まれれば閉鎖され、ディスプレイパネル110が引き出されれば開口されるスライドドア180が備えられているが、使用者の選択によってディスプレイパネル110が外に露出されないようにするか、または図1のように常時ディスプレイモードで使用することができるようになっている。
【0058】
スライドドア180はモジュールハウジング120の前後面方向にスライドして開口するが、一側端はスライドドア180に結合されて他側端は固定プレート130に回転可能に結合されるドアレバー191が備えられている。
【0059】
ドアレバー191は固定プレート130と結合されたヒンジブラケット133にヒンジ軸190hに回転可能に結合され、ヒンジ軸190hと離隔された位置に備えられた支持ホール193に回転支持部材197を備えて移動プレート140に結合されたスライドレール190に支持される。
【0060】
回転支持部材197としては、ローラーや軸受が利用可能であり、回転支持軸195が支持ホール193に回転可能に結合される。
【0061】
スライドレール190は図9に示されたように内側に回転支持部材197が挿入されるガイド溝194が備えられ、ガイド溝194は図10に示されたように中心線(C1、C2)がお互いに平行な上部ガイド溝194tと下部ガイド溝194bが同一な幅を維持する曲面溝194sで連結されている。
【0062】
上部ガイド溝194tの中心線(C1)と下部ガイド溝194bの中心線(C2)は一定な間隔を維持して平行に配置され、上部ガイド溝194tと下部ガイド溝194bの両側面に回転支持部材197が支持されて挿入される。
【0063】
よって、スライドレール190が移動プレート140と共に昇降するようになれば、回転支持部材197が上部ガイド溝194tと曲面溝194s及び下部ガイド溝194bに沿って移動するようになって、この時ドアレバー191はヒンジ軸190hを中心に一定角度(A)で回転しながらスライドドア180の開閉をするようになる。
【0064】
スライドドア180の下側には図11に示されたようにドアレバー191の移動が可能に移動ホール185を形成したドアプレート183がモジュールハウジング120に結合されている。スライドドア180の移動をガイドするドアガイド187がスライドドア180に結合されてドアプレート183の結合ホールに沿って移動できる。
【0065】
よって、ディスプレイパネル110を外に露出しないように構造物10に収納させる場合、スライドドア180がモジュールハウジング120の上端を閉鎖することでディスプレイパネル110を外部衝撃から保護することができ、占める空間も最小化できる。
【0066】
以上で説明したように本発明の実施例によれば、使用者の意に反してディスプレイパネルが外に露出されないように構造物に収納するか、または使用者の必要時に常時ディスプレイモードの具現と通常ディスプレイモードの具現とを変更できるディスプレイ装置を提供できる。
【0067】
また、本発明の実施例によれば、別途の据え置き空間に制約を受けないでディスプレイ装置を設置できるようになり、空間を効率的に活用するようになり、ディスプレイパネルの外部露出を最小化することで、外部衝撃による破損の危険を減らして使用者の多様な要求を収容することができるディスプレイ装置を提供できる。
【0068】
以上の説明および添付した図は、本発明の技術的思想を例示的に説明したことに過ぎないものであって、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から外れない範囲で様々な修正および変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであって、このような実施例により本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲により解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術的思想は、本発明の権利の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0069】
110 ディスプレイパネル
120 モジュールハウジング
130 固定プレート
140 移動プレート
150 駆動部材
151 駆動ベルト
180 スライドドア
190 スライドレール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11