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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091733
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】空港手荷物管理システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/30 20120101AFI20220614BHJP
【FI】
G06Q50/30
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021199279
(22)【出願日】2021-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2020-0171696
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】521537911
【氏名又は名称】パク、ドン クン
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100200609
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 智和
(74)【代理人】
【識別番号】100217467
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴崎 一磨
(72)【発明者】
【氏名】パク、ドン クン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ジェ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク、ソン クン
(72)【発明者】
【氏名】カン、ソク チャン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC41
(57)【要約】      (修正有)
【課題】手荷物遅延及び紛失のような手荷物事故の発生を迅速に確認でき、事故手荷物の追跡を容易にする空港手荷物管理システム及び方法を提供する。
【解決手段】空港手荷物管理システムは、各乗客の手荷物に付着され、手荷物情報が保存された電子タグ10、手荷物をゲートに自動で移動させるコンベヤー20cの一側に設置されて通過する手荷物に付着された電子タグを認識する複数のリーダー21、各空港に設置され、手荷物チェックイン情報が入力されると該当乗客の手荷物データテーブルを生成し、リーダーからリーダー識別情報及び手荷物識別情報を含む手荷物認識情報を受信時、手荷物認識情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録する空港管理サーバー100を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各乗客の手荷物に付着され、手荷物情報が保存された電子タグ;
手荷物をゲートに自動で移動させるコンベヤーの一側に設置されて通過する手荷物に付着された電子タグを認識する複数のリーダー;および
各空港に設置され、手荷物チェックイン情報が入力されると該当乗客の手荷物データテーブルを生成し、前記リーダーからリーダー識別情報および手荷物識別情報を含む手荷物認識情報を受信時、前記手荷物認識情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録する空港管理サーバーを含むことを特徴とする、空港手荷物管理システム。
【請求項2】
前記空港管理サーバーは、
前記乗客の出発空港から目的の空港まで前記手荷物を処理する手荷物処理システムに備えられたリーダーの識別情報を第1軸とし、前記乗客の手荷物識別情報を第2軸とする手荷物データテーブルを生成することを特徴とする、請求項1に記載の空港手荷物管理システム。
【請求項3】
前記空港管理サーバーは、
前記手荷物認識情報を受信時、前記手荷物識別情報に対応する手荷物データテーブルの前記リーダー識別情報に対応するフィールドに手荷物正常認識を記録し、前記手荷物認識情報が受信されていないリーダー識別情報に対応するフィールドに手荷物未認識を記録することを特徴とする、請求項1に記載の空港手荷物管理システム。
【請求項4】
前記空港管理サーバーは、
連続した一定個数のリーダーで前記手荷物を正常に認識した場合、前記手荷物データテーブルに記録された手荷物認識記録の中で前記一定個数以前のリーダーでの手荷物認識記録を削除することを特徴とする、請求項3に記載の空港手荷物管理システム。
【請求項5】
前記空港管理サーバーは、
該当空港のリーダーの中で前記手荷物を未認識したリーダーが存在する場合、前記手荷物データテーブルを利用して前記手荷物を追跡することを特徴とする、請求項3に記載の空港手荷物管理システム。
【請求項6】
前記空港管理サーバーは、
前記手荷物が該当航空機に定められた時間に搭載されないか、前記手荷物を見つけていない場合、手荷物遅延案内情報を前記乗客の端末機に伝送することを特徴とする、請求項5に記載の空港手荷物管理システム。
【請求項7】
各空港に設置された空港管理サーバーと通信網を通じて連結され、前記空港管理サーバーから手荷物誤配送情報を受信時、誤配送された空港識別情報を含む手荷物誤配送案内情報を前記乗客の端末機に伝送する手荷物管理サーバーをさらに含み、
前記空港管理サーバーは、前記手荷物が目的地に到着しなかった場合、空港識別情報および手荷物情報を含む手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバーに伝送することを特徴とする、請求項1に記載の空港手荷物管理システム。
【請求項8】
前記空港管理サーバーまたは前記手荷物管理サーバーは、
該当空港でなされる手荷物のチェックイン、経由、到着のうち少なくとも一つに対する手荷物処理状況情報を前記乗客に提供するものの、
誤配送手荷物の場合、前記空港から前記目的地または前記乗客によって設定された配送地に行く最も速い航空便を検索し、前記検索された航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送予定情報を前記乗客の端末機に伝送することを特徴とする、請求項7に記載の空港手荷物管理システム。
【請求項9】
空港管理サーバーが、手荷物チェックイン情報の入力を受けると該当乗客の手荷物データテーブルを生成する段階;および
前記空港管理サーバーが、リーダー識別情報および手荷物識別情報を含む手荷物認識情報をリーダーから受信すると、前記手荷物認識情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録する段階;を含む、空港手荷物管理方法。
【請求項10】
前記空港管理サーバーが、前記手荷物認識情報を通じて前記手荷物の目的地到着の有無を判断する段階;
前記空港管理サーバーが、前記手荷物が目的地に到着しなかった場合、誤配送された空港識別情報を含む手荷物誤配送案内情報を該当乗客の端末機に伝送し、空港識別情報および手荷物情報を含む手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバーに伝送する段階;および
前記手荷物管理サーバーが、前記手荷物の処理状況に対する情報を前記乗客の端末機に伝送する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の空港手荷物管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空港手荷物管理システムおよび方法に関し、より詳細には、手荷物紛失のような手荷物事故の発生を迅速に確認することができ、事故手荷物の追跡を容易にできるようにする空港手荷物管理システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
飛行機は交通手段の一つであり、その利用が日増しに増えている。
【0003】
飛行機を利用するためには、所定の容量以上の手荷物は飛行機内に流入させることができないため、所定量または特定の物品は貨物として運搬しなければならない。
【0004】
このように運搬される手荷物は他の使用者の手荷物と混ざって紛失する危険があり、これに対して使用者は不安感を抱くことになる。
【0005】
したがって、空港で手荷物を管理するための多様な技術が開発されている。
【0006】
しかし、従来には空港内で手荷物の移動経路のみを管理しており、手荷物が他空港に誤配送された場合には使用者はこれに対する情報が分からないため、手荷物紛失に対する不安を解消することができなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10-0793419号
【特許文献2】大韓民国公開特許第10-2009-0125448号
【特許文献3】大韓民国登録実用新案第20-0259840号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は前記のような従来技術の問題点を解決するために開発されたもので、手荷物遅延および紛失のような手荷物事故の発生を迅速に確認することができ、事故手荷物の追跡を容易にできるようにする空港手荷物管理システムおよび方法を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は手荷物を処理する過程で手荷物の目的地との距離とコンベヤー移送ベルトの速度を把握し、手荷物の到着予定所要時間を利用者に文字メッセージ、ウェブ基盤文字メッセージおよびSNSで知らせることによって、利用者に手荷物に対する情報と紛失に対する不安を解消できるようにした空港手荷物管理システムおよび方法を提供することを目的とする。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないさらに他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面に係る空港手荷物管理システムは、各乗客の手荷物に付着され、手荷物情報が保存された電子タグ、手荷物をゲートに自動で移動させるコンベヤーの一側に設置されて通過する手荷物に付着された電子タグを認識する複数のリーダー、各空港に設置され、手荷物チェックイン情報が入力されると該当乗客の手荷物データテーブルを生成し、前記リーダーからリーダー識別情報および手荷物識別情報を含む手荷物認識情報を受信時、前記手荷物認識情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録する空港管理サーバーを含む。
【0012】
本発明で前記空港管理サーバーは、前記乗客の出発空港から目的の空港まで前記手荷物を処理する手荷物処理システムに備えられたリーダーの識別情報を第1軸とし、前記乗客の手荷物識別情報を第2軸とする手荷物データテーブルを生成することができる。
【0013】
本発明で前記空港管理サーバーは、前記手荷物認識情報を受信時、前記手荷物識別情報に対応する手荷物データテーブルの前記リーダー識別情報に対応するフィールドに手荷物正常認識を記録し、前記手荷物認識情報が受信されていないリーダー識別情報に対応するフィールドに手荷物未認識を記録することができる。
【0014】
本発明で前記空港管理サーバーは、連続した一定個数のリーダーで前記手荷物を正常に認識した場合、前記手荷物データテーブルに記録された手荷物認識記録の中で前記一定個数以前のリーダーでの手荷物認識記録を削除することができる。
【0015】
本発明で前記空港管理サーバーは、該当空港のリーダーの中で前記手荷物を未認識したリーダーが存在する場合、前記手荷物データテーブルを利用して前記手荷物を追跡することができる。
【0016】
本発明で前記空港管理サーバーは、前記手荷物が該当航空機に定められた時間に搭載されないか、前記手荷物を見つけていない場合、手荷物遅延案内情報を前記乗客の端末機に伝送することができる。
【0017】
本発明は各空港に設置された空港管理サーバーと通信網を通じて連結され、前記空港管理サーバーから手荷物誤配送情報を受信時、誤配送された空港識別情報を含む手荷物誤配送案内情報を前記乗客の端末機に伝送する手荷物管理サーバーをさらに含み、前記空港管理サーバーは、前記手荷物が目的地に到着しなかった場合、空港識別情報および手荷物情報を含む手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバーに伝送することができる。
【0018】
本発明で前記空港管理サーバーまたは前記手荷物管理サーバーは、該当空港でなされる手荷物のチェックイン、経由、到着のうち少なくとも一つに対する手荷物処理状況情報を前記乗客に提供するものの、誤配送手荷物の場合、前記空港から前記目的地または前記乗客によって設定された配送地に行く最も速い航空便を検索し、前記検索された航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送予定情報を前記乗客の端末機に伝送することができる。
【0019】
本発明の一側面に係る空港手荷物管理方法は、空港管理サーバーが、手荷物チェックイン情報の入力を受けると該当乗客の手荷物データテーブルを生成する段階、前記空港管理サーバーが、リーダー識別情報および手荷物識別情報を含む手荷物認識情報をリーダーから受信すると、前記手荷物認識情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録する段階を含む。
【0020】
本発明は前記空港管理サーバーが、前記手荷物認識情報を通じて前記手荷物の目的地到着の有無を判断する段階、前記空港管理サーバーが、前記手荷物が目的地に到着しなかった場合、誤配送された空港識別情報を含む手荷物誤配送案内情報を該当乗客の端末機に伝送し、空港識別情報および手荷物情報を含む手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバーに伝送する段階、および前記手荷物管理サーバーが、前記手荷物の処理状況に対する情報を前記乗客の端末機に伝送する段階をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明はリーダーから手荷物認識情報を受信時、手荷物認識情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録することによって、手荷物遅延、紛失のような手荷物事故の発生時に手荷物事故の発生の有無を迅速に確認することができ、事故手荷物の追跡を容易にすることができる。
【0022】
本発明は文字メッセージを通じて手荷物に対する情報を知らせるため、スマートフォンだけでなく2Gフォンを使う顧客にもサービスを提供することができ、文字内容に手荷物の移動経路および排出ゲート、ゲートに到着する予想時間をテキストで伝達することができるため、使用者がより気楽に手荷物を受け付けることができる効果がある。
【0023】
また、本発明は表示される手荷物情報文字の言語を英語、中国語、日本語などの多様な第3の言語で発送できるため、多様な言語を使う使用者も容易に手荷物情報を確認できる効果もある。
【0024】
また、本発明は使用者に、より迅速かつ正確な手荷物情報を提供することによって、航空会社のサービスの質の向上、格安航空の質の高いサービスの提供、盗難防止効果、他空港との差別化されたサービスを提供できる効果もある。
【0025】
また、本発明は乗客が目的の空港に到着した時に自身の手荷物が誤配送されたことを即刻に分かり、これによって誤配送された手荷物をより迅速かつ正確に処理できるため、手荷物紛失の危険を減らすことができる効果がある。
【0026】
また、本発明は手荷物の誤配送情報を乗客に予め知らせることによって、乗客が目的の空港に到着後に手荷物の紛失の事実を紛失申告する前に分かり、申告過程も容易となる効果がある。
【0027】
また、本発明は手荷物処理過程による手荷物位置情報、手荷物遅延案内情報、手荷物誤配送案内情報などを乗客に提供することによって、乗客は手荷物の位置をリアルタイム(または周期的)で確認することができ、手荷物の到着予定時間を確認してその間他の業務をすることができる。併せて、乗客は手荷物誤配送案内情報を通じて自身の手荷物が他空港に配送されたことを確認してそれによる迅速な措置を取ることができ、これを通じて手荷物が紛失したり盗難されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムを説明するための図面である。
図2】本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムによって伝送された手荷物情報画面の一例を示した図面である。
図3】本発明の他の実施例に係る空港手荷物管理システムを説明するための図面である。
図4】本発明の一実施例に係る手荷物に付着されたバーコードを説明するための例示図である。
図5】本発明の一実施例に係る手荷物データテーブルを説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施例に係る手荷物データテーブルに手荷物認識の有無を登録する方法を説明するための例示図である。
図7】本発明の一実施例に係る出発空港で手荷物を正常に処理されたことを知らせる情報を示した例示図である。
図8】本発明の一実施例に係る手荷物データテーブルを利用して手荷物を追跡する方法を説明するための例示図である。
図9】本発明の一実施例に係る経由空港で手荷物を正常に処理されたことを知らせる情報を示した例示図である。
図10】本発明の一実施例に係る経由空港に手荷物が到着しなかった場合を知らせる例示図である。
図11】本発明の一実施例に係る経由空港で手荷物を正常に処理されなかったことを知らせる情報を示した例示図である。
図12】本発明の一実施例に係る空港管理サーバーを説明するためのブロック図である。
図13】本発明の一実施例に係る手荷物管理サーバーを説明するためのブロック図である。
図14】本発明の一実施例に係る空港手荷物管理方法を説明するための図面である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付された図面を参照して本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムおよび方法を説明する。この過程で図面に図示された線の厚さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上誇張して図示されていることもある。
【0030】
また、後述される用語は本発明での機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図または慣例により変わり得る。したがって、このような用語に対する定義は本明細書全般にわたった内容に基づいて下されるべきである。
【0031】
また、本明細書で説明された具現は、例えば、方法またはプロセス、装置、ソフトウェアプログラム、データストリームまたは信号で具現され得る。単一形態の具現の脈絡でのみ議論(例えば、方法でのみ議論)されたとしても、議論された特徴の具現は、また他の形態(例えば、装置またはプログラム)でも具現され得る。装置は適切なハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアなどで具現され得る。方法は、例えば、コンピュータ、マイクロプロセッサ、集積回路またはプログラミング可能なロジックデバイスなどを含むプロセッシングデバイスを一般的に指称するプロセッサなどのような装置で具現され得る。プロセッサはまた、最終-使用者の間で情報の通信を容易にするコンピュータ、セルフォン、携帯用/個人用情報端末機40(personal digital assistant:「PDA」)および他のデバイスなどのような通信デバイスを含む。
【0032】
図1は本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムを説明するための図面であり、図2は本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムによって伝送された手荷物情報画面の一例を示した図面である。
【0033】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムは、手荷物をゲートに自動で移動させる多数のコンベヤー20cを具備した手荷物自動処理システム20と連係され、手荷物に設置されて手荷物の情報が保存されたバーコード10、コンベヤー20cの一側に設置されて通過する手荷物に設置されたバーコードを認識するバーコードリーダー21、バーコード10が設置された手荷物が通過する位置に設置されたバーコードリーダー21の位置とコンベヤー20cの駆動速度から該当手荷物の位置を算出し、算出された手荷物の位置情報を乗客の端末機40に文字メッセージ、ウェブ基盤文字メッセージまたはSNSを通じて伝送する手荷物追跡プログラム30、および無線通信網50を通じて手荷物自動処理システム20に接続して該当手荷物の位置情報および到着ゲート情報を受信する乗客の端末機40を含む。
【0034】
手荷物自動処理システム20は現在空港に設置されて飛行機で積下ろされた手荷物を自動で分類して該当ゲートに伝送するシステムであって、手荷物を自動で移動させるコンベヤー20cを含んでおり、このようなコンベヤー20cの駆動を制御して手荷物情報を処理する装置すなわち、空港管理サーバー100を具備することができる。空港管理サーバー100は通信網を通じて遠隔地のサーバーや端末機に接続できるコンピュータで具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ナビゲーション、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(Desktop)、ラップトップ(Laptop)等を含むことができる。
【0035】
空港管理サーバー100には手荷物追跡プログラム30が設置され得る。手荷物追跡プログラム30を設置すると、空港管理サーバー100は手荷物追跡実行画面をディスプレイすることができる。手荷物追跡サービスを利用しようとする乗客は、手荷物追跡実行画面を通じて手荷物紛失防止のための手荷物追跡サービスを申請することができる。
【0036】
手荷物追跡プログラム30は前記の通り、手荷物情報を収集し、収集された情報を乗客の端末機40に伝送する機能をするものであり、手荷物の追跡は手荷物自動処理システム20に予め入力された手荷物情報とバーコードリーダー21で感知された情報を比較分析することによってなされる。
【0037】
バーコードリーダー21は図1に図示した通り、コンベヤー20cの一側に多数が設置され得る。バーコードリーダー21は手荷物の移動情報を収集する手段であり、長いコンベヤー20cの場合、一つのラインに多数が設置され得るが、好ましくは該当コンベヤー20cの入口と出口にそれぞれ設置されることである。
【0038】
すなわち、飛行機で積下ろされた手荷物が載置されるコンベヤー20cの入口とコンベヤー20cの終端に設置されたゲートにそれぞれ設置されることにより、該当手荷物がどのゲートに移動するコンベヤー20cに載せられたのかと出力されるゲートの番号を手荷物追跡プログラム30で確認できるようにするのが好ましい。
【0039】
もちろん、コンベヤー20cが互いに連結されて手荷物が他のところに移動する可能性もあるため、コンベヤー20cの分岐点にもバーコードリーダー21を設置して手荷物が他のコンベヤーに移動する場合、この情報を手荷物追跡プログラム30で感知して手荷物自動処理システム20に通知することによって手荷物の移動経路を変更してもよい。
【0040】
また、手荷物追跡プログラム30はより正確な手荷物の移動情報およびゲートへの出力情報を算出するために、手荷物がコンベヤー20cに積載された時間とコンベヤー20cの移動速度から手荷物の移動位置を追跡することができる。
【0041】
以下、前記のように構成された本発明の空港手荷物管理システムを利用した手荷物管理方法を説明する。
【0042】
まず、本発明の空港手荷物管理サービスを利用するために、使用者は自身の端末機40を利用して空港手荷物管理サービスを申請することができる。この時、使用者端末機40は空港管理サーバー100で提供する空港手荷物管理サービスプログラム(またはアプリケーション)または空港手荷物管理サービスサイトを実行および表示することができ、使用者は空港手荷物管理サービスプログラム(またはアプリケーション)または空港手荷物管理サービスサイトを通じて空港手荷物管理サービスを申請することができる。
【0043】
使用者がサービスを利用する場合、すなわち、使用者が空港を利用する時に加入した空港手荷物管理サービスを利用して申請することができ、サービス申請がなされると、手荷物追跡プログラム30は使用者情報と使用者が送った手荷物情報を比較して使用者の手荷物情報を使用者の端末機40に伝送して正しいかどうかを確認し、使用者が正しいと確認すれば以後手荷物の位置情報を使用者に伝送することができる。
【0044】
この時、手荷物情報はバーコード10がつけられた時点に使用者に文字メッセージで送信されたり、設定された時間単位で一定の間隔で伝送したりまたは使用者が願う時リアルタイムで伝送され得る。例えば、バーコード認識直ちに、システムに設定された時間間隙、および使用者によって手荷物情報に対する要請がある時、手荷物情報は使用者に伝送され得る。
【0045】
もちろん、手荷物追跡情報はバーコード10を読み取ったバーコードリーダー21の位置情報とコンベヤー20cの移動速度を利用して手荷物追跡プログラム30で算出された情報であり得る。
【0046】
前記のように構成された本発明の空港手荷物管理システムおよび方法は、手荷物自動処理システム20によって手荷物が目的地まで分類されて移動する時、一定の速度で動くコンベヤーベルトとゲートまでの距離を利用して所要時間を計算し、これをサービス利用者にリアルタイムで文字メッセージで伝送する。例えば、手荷物自動処理システム20は図2に図示された通り、「お客様の手荷物がC-gateで8分後に到着予定です」という文字メッセージを伝送することができる。文字メッセージを受信したサービス利用者は、自身の手荷物がいつ(時間)、どこで(場所)出てくるかを予め認知できるため紛失に対する不安を減少させることができる。このように、本発明は手荷物情報をリアルタイムで使用者に伝送することによって、使用者が安心して自身の手荷物を受け付けることができる。
【0047】
図3は本発明の他の実施例に係る空港手荷物管理システムを説明するための図面であり、図4は本発明の一実施例に係る手荷物に付着されたバーコードを説明するための例示図であり、図5は本発明の一実施例に係る手荷物データテーブルを説明するための例示図であり、図6は本発明の一実施例に係る手荷物データテーブルに手荷物認識の有無を登録する方法を説明するための例示図であり、図7は本発明の一実施例に係る出発空港で手荷物を正常に処理されたことを知らせる情報を示した例示図であり、図8は本発明の一実施例に係る手荷物データテーブルを利用して手荷物を追跡する方法を説明するための例示図であり、図9は本発明の一実施例に係る経由空港で手荷物を正常に処理されたことを知らせる情報を示した例示図であり、図10は本発明の一実施例に係る経由空港に手荷物が到着しなかった場合を知らせる例示図であり、図11は本発明の一実施例に係る経由空港で手荷物を正常に処理されなかったことを知らせる情報を示した例示図である。
【0048】
図3を参照すると、本発明の他の実施例に係る空港手荷物管理システムは、電子タグ10、コンベヤー20cの一側に設置されて通過する手荷物に設置された電子タグを認識するリーダー21、空港管理サーバー(100a、100b、…、100n、以下100と称する)、手荷物管理サーバー200を含み、電子タグ10、リーダー21および空港管理サーバー100は各空港ごとに設置され、手荷物管理サーバー200は各空港に設置された空港管理サーバー100を管理することができる。
【0049】
電子タグ10は乗客の手荷物に付着されるもので、電子タグ10には乗客識別情報、手荷物識別情報、出発地、到着地、航空機情報(出発および経由)、出発時間、到着時間、内容物のうち一つ以上を含む手荷物情報が記録される。電子タグ10はバーコード、RFIDタグなどを含むことができるが、以下では説明を便宜のためにバーコードに限定して説明することにする。
【0050】
リーダー21は乗客の手荷物が移動するコンベヤー20cに所定間隔をおいて複数個が設置される。一般的に、空港で乗客の手荷物はコンベヤー20cを通じて移動するため、コンベヤー20c付近にリーダー21を所定間隔で設置して手荷物の位置をリアルタイムで把握する。
【0051】
リーダー21は手荷物をゲートに自動で移動させるコンベヤー20cの一側に設置されて通過する手荷物に付着されたバーコード10を認識して手荷物情報を読み込んだ後、手荷物認識情報を空港管理サーバー100に伝送する。ここで、手荷物認識情報はリーダー識別情報および手荷物情報を含み、リーダー識別情報は手荷物データベース126の固有IDであり得、手荷物情報は手荷物(固有)識別情報を含むことができる。
【0052】
例えば、手荷物に付着されたバーコードは図4の通りであり得る。図4を参照すると、航空手荷物バーコードは10桁で構成され得る。最初の桁(リーディングデジット)は手荷物の類型を示し、この後の3桁は航空会社コードを示し、6桁は手荷物識別番号を示し得る。
【0053】
手荷物データベース126は手荷物に付着されたバーコードの認識時、リーダー識別情報および手荷物識別情報を空港管理サーバー100に伝送することができる。
【0054】
乗客のチェックイン情報および手荷物チェックイン(委託)情報が入力されると、空港管理サーバー100は該当乗客の手荷物データテーブルを生成することができる。この時、空港管理サーバー100は乗客の出発空港から目的の空港まで手荷物を処理する手荷物処理システムに備えられたリーダー21の識別情報を第1軸とし、乗客の手荷物識別情報を第2軸とする手荷物データテーブルを生成することができる。すなわち、空港管理サーバー100は出発空港で手荷物を処理する手荷物処理システムに備えられたリーダー21の識別情報、経由空港で手荷物を処理する手荷物処理システムに備えられたリーダー21の識別情報および目的の空港で手荷物を処理する手荷物処理システムに備えられたリーダー21の識別情報を第1軸とし、乗客の手荷物識別情報を第2軸とする手荷物データテーブルを生成することができる。例えば、空港管理サーバー100は図5のような手荷物データテーブルを生成することができる。図5を参照すると、手荷物データテーブルの縦軸は手荷物識別情報(6桁:000000~999999)が記録され得、横軸は乗客が利用することになる空港の(出発空港から目的の空港まで)リーダー識別情報が記録され得る。
【0055】
リーダー21から手荷物認識情報が受信されると、空港管理サーバー100は手荷物データテーブルに手荷物認識情報を登録することができる。すなわち、リーダー21からリーダー識別情報および手荷物識別情報を含む手荷物認識情報が受信されると、空港管理サーバー100は手荷物識別情報およびリーダー識別情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録することができる。具体的には、手荷物認識情報を受信時、空港管理サーバー100は手荷物識別情報に対応する手荷物データテーブルでリーダー識別情報に対応するフィールドに手荷物正常認識を記録することができ、手荷物認識情報が受信されていないリーダー識別情報に対応するフィールドに手荷物未認識を記録することができる。
【0056】
例えば、空港管理サーバー100は図6のように手荷物正常認識および手荷物未認識を記録することができる。図6を参照すると、空港管理サーバー100はリーダー21で手荷物のバーコードを正常に認識すると該当フィールドに「O」を記録することができ、リーダー21で手荷物を未認識すると該当フィールドに「X」を記録することができる。
【0057】
上述した通り、リーダー21から手荷物認識情報が受信されると、空港管理サーバー100は手荷物認識情報を分析してリーダー識別情報および手荷物識別情報を確認することができる。空港管理サーバー100は手荷物識別情報に対応する手荷物データテーブルでリーダー識別情報に該当するフィールドに「O」または「X」を表示することができる。
【0058】
空港管理サーバー100は連続した一定個数のリーダー21で手荷物を正常に認識した時、手荷物データテーブルに記録された手荷物認識記録のうち一定個数以前のリーダーの手荷物認識記録を削除することができる。
【0059】
例えば、各リーダー認識過程で3回連続(n-2、n-1、n)で手荷物を正常認識した場合、空港管理サーバー100はn-2以前のリーダー認識記録を削除(n-3まで削除)することができる。すなわちA、B、Cのリーダーが手荷物認識に成功し、この後Nリーダーで手荷物認識に成功した場合、空港管理サーバー100はA情報を削除し、B、C、Nの情報のみ記録することができる。
【0060】
このように空港管理サーバー100は手荷物データテーブルを利用してリーダー別手荷物認識情報を効率的に管理することができる。また、リーダー21で手荷物が未認識された場合、空港管理サーバー100は該当リーダー21で手荷物の認識がされていないという情報を手荷物データテーブルに記録することができる。このような手荷物データテーブルを通じて手荷物事故データを確保することができ、事故手荷物の追跡のためにビッグデータ(BigData)化して事故に対する科学的接近およびAIなどを適用してシステムの改善につながり得る。
【0061】
該当空港のすべてのリーダー21で手荷物が正常に認識されると、空港管理サーバー100は該当空港で手荷物が正常処理されたという文字メッセージを乗客の端末機40に伝送することができる。例えば、A空港で手荷物が正常処理され、目的の空港で手荷物が正常到着すると、空港管理サーバー100は図2のような文字メッセージを乗客の端末機40に伝送することができる。
【0062】
該当空港のすべてのリーダー21で手荷物が正常に認識されたものでなければ、空港管理サーバー100は手荷物データテーブルを利用して手荷物を追跡することができる。手荷物の追跡後、手荷物が該当航空機に定められた時間に搭載されないか手荷物を探すことができなかった場合は、空港管理サーバー100は手荷物遅延案内情報を乗客の端末機40に伝送することができる。例えば、空港管理サーバー100は図7のように、「お客様の手荷物が出発空港で正常に処理されていません。」という文字メッセージを乗客の端末機40に伝送することができる。
【0063】
空港管理サーバー100が手荷物データテーブルを利用してA手荷物を追跡する方法について、図8を参照して説明することにする。図8を参照すると、CASE Aは、A空港ですべてのリーダー21がA手荷物を正常に認識した場合を示す。この場合、すべてのリーダー21がA手荷物を正常に認識したので、空港管理サーバー100はA空港で手荷物事故がないものと判断してA空港のA手荷物に対する手荷物データテーブルの記録を削除することができる。
【0064】
CASE Bは、n番目のリーダーで手荷物認識事故が発生した場合を示す。この場合、A空港のn番目のリーダーでA手荷物を未認識したので、管理者はA空港のn番目のリーダー付近でA手荷物を追跡することができる。この時、管理者はA手荷物のコンベヤー落下、タグ損失、および職員のミスなどを点検することができる。A空港で手荷物を見つけ、手荷物を航空機に定められた時間に正常に搭載すると、空港管理サーバー100はA空港のA手荷物に対する手荷物データテーブルの記録を削除することができる。もし、A空港でA手荷物を見つけたが定められた時間に航空機に搭載できなかったり、A手荷物を探すことができなかった場合は、空港管理サーバー100は乗客の端末機40に手荷物遅延案内情報を伝送し、nリーダーからn-1リーダーの区間で手荷物を追跡することができる。
【0065】
CASE Cは、(n-1)番目のリーダーおよびn番目のリーダーで2回の手荷物認識事故が発生した場合を示す。この場合、A空港の(n-1)番目のリーダーおよびn番目のリーダーでA手荷物を未認識したので、管理者はA空港の(n-1)番目のリーダーおよびn番目のリーダー付近でA手荷物を追跡することができる。この時、管理者はA手荷物のコンベヤー落下、タグ損失、および職員のミスなどを点検することができる。A空港で手荷物を見つけ、航空機に定められた時間に正常に搭載すると、空港管理サーバー100はA空港のA手荷物に対する手荷物データテーブルの記録を削除することができる。もし、A空港でA手荷物を見つけたが定められた時間に航空機に搭載できなかったり、A手荷物を探すことができなかった場合は、空港管理サーバー100は乗客の端末機40に手荷物遅延案内情報を伝送し、n-2リーダーからn-1リーダーの区間で手荷物を追跡することができる。
【0066】
CASE Dは、(n-2)番目のリーダーおよび(n-1)番目のリーダーで2回の手荷物認識事故が発生した場合を示す。この場合、A空港の(n-2)番目のリーダーおよび(n-1)番目のリーダーでA手荷物を未認識したので、管理者はA空港の(n-2)番目のリーダーおよび(n-1)番目のリーダー付近でA手荷物を追跡することができる。この時、管理者はA手荷物のコンベヤー落下、タグ損失、および職員のミスなどを点検することができる。A空港で手荷物を見つけ、航空機に定められた時間に正常に搭載すると、空港管理サーバー100はA空港のA手荷物に対する手荷物データテーブルの記録を削除することができる。もし、A空港でA手荷物を見つけたが定められた時間に航空機に搭載できなかったり、A手荷物を探すことができなかった場合は、空港管理サーバー100は乗客の端末機40に手荷物遅延案内情報を伝送し、n-3リーダーからn-2リーダーの区間で手荷物を追跡することができる。
【0067】
CASE Eは、手荷物認識事故が発生した場合を示す。この場合、A空港の(n-2)番目のリーダー、(n-1)番目のリーダーおよびn番目のリーダーでA手荷物を未認識したので、管理者はA空港の(n-4)番目のリーダーおよび(n-3)番目のリーダーなどの付近でA手荷物を追跡することができる。この時、管理者はA手荷物のコンベヤー落下、タグ損失、および職員のミスなどを点検することができる。A空港で手荷物を見つけ、航空機に定められた時間に正常に搭載すると、空港管理サーバー100はA空港のA手荷物に対する手荷物データテーブルの記録を削除することができる。もし、A空港でA手荷物を見つけたが定められた時間に航空機に搭載できなかったり、A手荷物を探すことができなかった場合は、空港管理サーバー100は乗客の端末機40に手荷物遅延案内情報を伝送し、n-5リーダーからn-3リーダーの区間で手荷物を追跡することができる。
【0068】
空港管理サーバー100は手荷物が目的地に到着した場合、リーダー識別情報とコンベヤー駆動速度から手荷物位置情報を算出して該当乗客の端末機40に伝送し、手荷物が目的地に到着しなかった場合、空港識別情報および手荷物情報を含む手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバー200に伝送することができる。
【0069】
具体的には、手荷物認識情報が受信されると、空港管理サーバー100は手荷物情報を通じて到着地を認識し、認識された到着地が現在の空港と一致するかを判断する。その判断結果一致する場合、空港管理サーバー100は手荷物が目的地に到着したと判断し、一致しない場合、手荷物が目的地でない他空港に到着して誤配送されたものと判断することができる。
【0070】
一方、出発空港で手荷物処理に問題が発生して手荷物が乗客より遅く目的の空港に到着した場合、または目的の空港で手荷物処理が遅延されて待機する時間が増加する場合のように、手荷物の受取が遅くなる状況が発生し得る。このような場合、空港では手荷物遅延事実とその原因について該当乗客に通知する必要がある。
【0071】
したがって、空港管理サーバー100は手荷物データテーブルを利用して手荷物の受取が遅くなる状況の発生の有無を判断することができる。該当空港のすべてのリーダー21が手荷物を正常に認識したものと手荷物データテーブルに記録されていれば、空港管理サーバー100はリーダー識別情報とコンベヤー駆動速度から手荷物位置情報を算出して該当乗客の端末機40に伝送する。すなわち、空港管理サーバー100はリーダー識別情報を通じて該当リーダー21の位置を確認することができ、これを通じて手荷物の位置を把握できるようになる。そして、空港管理サーバー100は手荷物情報を通じて手荷物の所有者である乗客を確認することができ、これを通じて該当乗客に手荷物位置情報を伝送することができる。この時、空港管理サーバー100は図2のような文字メッセージを乗客に伝送して手荷物が正常到着したことを通知することができる。
【0072】
また、空港管理サーバー100は手荷物が正しい経路に沿って移動しているかどうかを確認することができる。空港管理サーバー100はリーダー21の識別情報および手荷物情報を利用して、手荷物の位置、該当位置での時間および到着予定時間(乗客が待機するゲートまでの到着予定時間)等を含む手荷物位置情報を生成した後、手荷物位置情報を乗客の端末機40に伝送することができる。この時、空港管理サーバー100は手荷物位置情報をリアルタイムで伝送してもよく、所定の時間間隔をおいて周期的に伝送してもよい。
【0073】
該当空港で手荷物を定められた時間に航空機に搭載できなかったり手荷物を探すことができなかった場合は、空港管理サーバー100は乗客の端末機40に手荷物遅延案内情報を伝送し、手荷物データテーブルで手荷物が未認識されたリーダーの区間を確認し、確認された未認識されたリーダーの区間で手荷物を追跡することができる。
【0074】
例えば、出発空港で手荷物の運送途中で問題が発生した場合(コンベヤーベルトから落下など)、出発空港で手荷物が搭載されなかった場合(単純ミス、飛行機の積載空間が不足して次の飛行機で来る場合)、目的の空港に到着後、待機中の手荷物が多いため、あるいは問題が発生して乗客が搭乗した航空機で手荷物処理が遅延される場合、目的の空港に到着後、手荷物がコンベヤーベルトから墜落したり未認識などの事故が発生した場合などにより、手荷物が遅延され得る。ここで、出発空港で手荷物の運送途中で問題が発生する場合、または出発空港で手荷物が搭載されなかった場合によって遅延される場合は、乗客は目的の空港に到着する前に問題の発生原因が分かるようになる場合が多い。このように手荷物の遅延事実とその原因が分かるようになった場合、空港管理サーバー100は手荷物遅延案内情報を乗客に文字メッセージで送って、乗客が目的の空港に到着した時にすぐに分かるようにするか、アプリケーション、ホームページなどに通知を送って照会可能であるようにすることができる。また、手荷物が乗客と共に目的の空港に到着したが手荷物処理が遅延されて待機する時間が長くなる場合、空港管理サーバー100はリアルタイムで該当理由や遅延処理される事実を乗客に文字メッセージで送るかアプリケーション、ホームページに通知を送って照会可能であるようにすることができる。
【0075】
上述した通り、空港管理サーバー100は手荷物が空港内の目的地経路(例えば、到着地空港の場合は該当乗客が待機するゲートまでの経路、または出発空港の場合は該当乗客が利用する航空機までの経路)を逸脱して移動している場合、手荷物が空港内の目的地経路を逸脱したことを知らせるメッセージを該当乗客の端末機40に伝送することができる。この場合、該当乗客は迅速な措置を取ることによって自身の手荷物が紛失したり盗難されることを防止することができる。
【0076】
例えば、出発空港の空港管理サーバー100は、手荷物データテーブルを利用して手荷物の位置をリアルタイムで把握し、手荷物が該当乗客が利用する航空機の方向に移動しない場合、管理者に警告メッセージを送ったり該当乗客の端末機40に警告メッセージを伝送することができる。また、到着地空港の空港管理サーバー100は手荷物の位置をリアルタイムで把握し、手荷物がコンベヤーベルトから離脱したり、該当乗客が待機するゲート方向に移動しない場合、管理者に警告メッセージを送ったり該当乗客の端末機40に警告メッセージを伝送することができる。
【0077】
次に、手荷物が目的地に到着しなかった場合、空港管理サーバー100は空港識別情報および手荷物情報を含む手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバー200に伝送することができる。この時、空港管理サーバー100は手荷物誤配送案内情報を該当乗客の端末機40に伝送することができる。
【0078】
手荷物は目的の空港でない他空港に誤配送され得、目的の空港は経由空港または到着空港を含むことができる。この場合、他空港に誤配送された手荷物を管理するには空港ネットワークが必要である。したがって、本発明に係るシステムは各空港管理サーバー100と連結され、誤配送手荷物の主人に手荷物誤配送案内情報を伝送する手荷物管理サーバー200を含む。
【0079】
一方、誤配送手荷物は該当乗客が目的の空港に到着した時間よりはやく誤配送空港に到着する場合もあれば、乗客が目的の空港に到着した時間より遅く誤配送空港に到着する場合もある。
【0080】
手荷物が乗客の目的の空港に到着する時間より誤配送空港に先に到着した場合、空港管理サーバー100は手荷物データテーブルを照会して手荷物が誤配送されたことを知ることになる。空港管理サーバー100は手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバー200に伝送して共有し、乗客に手荷物誤配送案内情報を文字メッセージで伝達したりアプリケーション、ホームページに連動する通知を送って照会可能にすることができる。これを通じて、乗客は目的の空港に到着した時に自身の手荷物が誤配送されたことを即刻に分かり、これによって誤配送手荷物をより迅速かつ正確に処理できるため、手荷物の紛失の危険を減らすことができる効果がある。
【0081】
次に、手荷物が乗客の目的の空港に到着する時間より誤配送空港に遅く到着した場合、空港管理サーバー100が手荷物が誤配送されたことを乗客に通知しないと、乗客は手荷物が出てこない空港で待ち続けてから航空会社に紛失申告をする状況が発生することになる。このような状況を防止するために、目的の空港の空港管理サーバー100は該当乗客の端末機40に手荷物誤配送案内情報を伝送し、手荷物管理サーバー200に手荷物追跡要請情報を伝送する。ここで、手荷物追跡要請情報は乗客識別情報、手荷物識別情報などを含むことができる。
【0082】
上述した通り、空港管理サーバー100は手荷物が目的の空港に正常に到着したが手荷物がコンベヤーベルトから落ちたり手荷物が認識されなかった時、手荷物が正常に処理されなかったという手荷物遅延案内情報を乗客の端末機40に伝送し、該当問題が解決されずに遅延される場合にはまだ問題が解決されなかったという案内情報を乗客の端末機40に伝送し、問題が正常解決された場合には問題が解決されたという案内情報を乗客の端末機40に伝送することができる。
【0083】
また、手荷物が誤配送空港に到着して手荷物のバーコード10が認識された場合、空港管理サーバー100は誤配送空港情報(どの空港に到着したか)を乗客に文字メッセージで送ったり、アプリケーション、ホームページに通知を送って照会可能にする。また、手荷物が誤配送された場合、空港管理サーバー100は手荷物管理サービスセンターや航空会社サービスセンターに連結できるようにサービスを提供する。これを通じて、乗客は目的の空港に到着後手荷物の紛失事実を申告する前に分かることができ、申告過程も容易となる効果が得られる。また、手荷物が誤配送空港に到着した時、誤配送された情報が即刻に分かるため、手荷物処理時間に対する効率性を高めることができる。
【0084】
また、空港管理サーバー100は誤配送手荷物を乗客に配送されるようにする必要がある。したがって、空港管理サーバー100は誤配送空港から目的地(目的の空港)または乗客によって設定された配送地に行く最も速い航空便を検索し、検索された航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送予定情報を乗客の端末機40に伝送することができる。この時、検索された航空便の到着予定時間は乗客の目的地到着予定時間より遅い場合もあれば早い場合もある。検索された航空便の到着予定時間が乗客の目的地到着予定時間より遅い場合、空港管理サーバー100は誤配送手荷物配送予定情報に配送地変更メニューを含ませて乗客の端末機40に伝送することができる。誤配送手荷物配送予定情報を受信した乗客は配送地変更メニューを通じて誤配送手荷物を配送する空港(配送地)を変更することができる。
【0085】
例えば、第1空港から出発した乗客が第2空港を経由して第3空港に行くのであるが、第1空港から第4空港に手荷物を誤配送した場合について説明することにする。この場合、第4空港の空港管理サーバー100は第4空港から第2空港に行く航空便を検索し、検索された航空便、その航空便到着予定時間および配送地変更メニューを含む誤配送手荷物配送予定情報を乗客の端末機40に伝送することができる。乗客は配送地変更メニューを通じて第3空港に配送地を変更することができる。
【0086】
空港管理サーバー100は、乗客の端末機40から配送地変更情報が受信されると、変更された配送地に行く最も速い航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送案内情報を乗客の端末機40に伝送することができる。
【0087】
乗客の端末機40は空港管理サーバー100または手荷物管理サーバー200から手荷物位置情報、手荷物遅延案内情報、手荷物誤配送案内情報などを受信して出力する。この場合、該当乗客は手荷物の位置をリアルタイム(または周期的)で確認することができ、手荷物の到着予定時間を確認してその間他の業務をすることができる。また、該当乗客は手荷物誤配送案内情報を通じて自身の手荷物が他空港に配送されたことを確認してそれによる迅速な措置を取ることができ、これを通じて手荷物が紛失したり盗難されることを防止することができる。
【0088】
乗客の端末機40は、移動通信端末機、個人携帯端末機、パーソナルコンピューターなどの通信網を通じて空港手荷物管理システムに接続して手荷物情報および使用者情報の提供を受けるか、空港管理サーバー100または手荷物管理サーバー200から短文メッセージや電子メール(E-mail)等の形態で流通情報を受信できる装置であれば、何の制限もなく適用できることは自明である。
【0089】
手荷物管理サーバー200は各空港に設置された空港管理サーバー100と通信網を通じて連結され、空港管理サーバー100から手荷物誤配送情報を受信時、誤配送された空港情報を含む手荷物誤配送案内情報を該当乗客の端末機40に伝送することができる。
【0090】
また、手荷物管理サーバー200は空港管理サーバー100から手荷物追跡要請情報が受信されると、該当手荷物の処理状況に対する情報を該当乗客の端末機40に伝送することができる。すなわち、手荷物管理サーバー200は誤配送された手荷物を追跡して、手荷物位置関連案内情報を該当乗客の端末機40に伝送することができる。具体的には、手荷物管理サーバー200は手荷物誤配送案内情報を伝送した後、乗客に手荷物処理過程を持続的に知らせるために、予め設定された一定時間(例えば、10~30分)ごとに手荷物処理状況情報を伝送することができる。この時、手荷物管理サーバー200は手荷物処理状況情報を文字メッセージ、ウェブ基盤文字メッセージ、音声メッセージ、Eメール、SNSサービス等を通じて伝送することができる。これを通じて、乗客は持続的に手荷物を探している状況を認知することができる。手荷物処理状況情報は乗客が望む場合、受信拒否してもよい。
【0091】
また、手荷物管理サーバー200は誤配送手荷物を乗客に配送されるようにする必要がある。このため、手荷物管理サーバー200は誤配送空港から目的地(目的の空港)または乗客によって設定された配送地に行く最も速い航空便を検索し、検索された航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送予定情報を乗客の端末機40に伝送することができる。この時、検索された航空便の到着予定時間が乗客の目的地到着予定時間より遅い場合、手荷物管理サーバー200は誤配送手荷物配送予定情報に配送地変更メニューを含ませて乗客の端末機40に伝送することができる。誤配送手荷物配送予定情報を受信した乗客は配送地変更メニューを通じて誤配送手荷物を配送する空港(配送地)を変更することができる。そうすると、手荷物管理サーバー200は乗客の端末機40から配送地変更情報が受信されると、変更された配送地に行く最も速い航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送案内情報を乗客の端末機40に伝送することができる。
【0092】
空港管理サーバー100または手荷物管理サーバー200は、空港でなされる手荷物のチェックイン、経由、到着過程に対する総合的な情報を提供することができる。総合的な情報の提供は、宅配の配送照会のように乗客が手荷物のすべての処理過程を各過程ごとに正常に処理されたかを確認できるサービスであり、これを通じて手荷物が処理される過程を詳細に見ることができ、手荷物事故の発生時、どの区間で問題が発生したかを即刻に確認することができる。これは文字メッセージを基本として提供し、手荷物管理アプリケーション、ホームページ、SNSなどの多様な方法で提供することができる。
【0093】
手荷物処理過程は、直航の場合、手荷物を自動処理する経由空港の場合、乗客が直接乗り換え処理する経由空港の場合の計三つに分けて見ることができる。
【0094】
まず、直航の場合の手荷物処理過程について説明することにする。直航の場合、空港管理サーバー100または手荷物管理サーバー200は、(1)チェックイン(アーリーチェックインを含む)、(2)手荷物到着の有無およびGATE情報、および(3)GATE情報および到着時間を該当乗客に知らせることができる。この時、(3)過程ではXray、税関チェックなどの過程が終わった場合、これを空港管理サーバー100あるいはRFID、RFIDリーダー、バーコードタグリーダー、カメラなどのうち、空港の施設と比較して少なくとも一つの方法で確認し、ホームページおよびアプリケーションで処理の有無を確認できるように提供することができる。
【0095】
次に、手荷物を自動処理する経由空港について説明することにする。経由するが手荷物を自動で乗り換え処理する場合、空港管理サーバー100または手荷物管理サーバー200は(1)チェックイン(アーリーチェックインを含む)、(2)手荷物経由空港処理(経由手荷物チェックイン確認)、(3)手荷物到着の有無およびGATE情報、および(4)GATE情報および到着時間を乗客に知らせることができる。(2)過程で手荷物が正常に経由空港に到着した場合、空港管理サーバー100は図9のように、手荷物が正常に経由空港に到着したという文字メッセージを乗客に伝送することができる。手荷物が正常に経由空港に到着しなかった場合、空港管理サーバー100は図10のように、手荷物が経由空港に到着しなかったという文字メッセージを伝送することができる。また、手荷物が経由空港で出発が遅延された場合、空港管理サーバー100は図11のように「経由空港で出発が遅延されました。予想航空到着時間は00時00分です」という文字メッセージを乗客の端末機40に伝送することができる。
【0096】
最後に、乗客が直接乗り換え処理する経由空港の手荷物処理過程について説明することにする。経由空港で乗客が直接手荷物を受取して再びチェックインする場合、空港管理サーバー100または手荷物管理サーバー200は(1)チェックイン(アーリーチェックインを含む)、(2)手荷物経由空港処理(経由手荷物チェックイン確認)、(3)経由空港乗り換え処理、(4)手荷物到着の有無およびGATE情報、および(5)GATE情報および到着時間を乗客に知らせることができる。この場合は経由空港手荷物自動処理に類似しているか、経由する時に手荷物を受取して再びチェックインしなければならない過程が追加される。すなわち、経由空港で手荷物が「いつどこから出てくるかに対する案内」と「いつどこでチェックインしなければならないかに対する案内」過程が追加される。したがって、空港管理サーバー100または手荷物管理サーバー200は経由空港で手荷物をいつ/どこで受取し、どこでチェックインしなければならないかに対する情報を乗客の端末機40に伝送し、アプリケーションやホームページにも伝達することができる。このようなサービスによって、乗客が経由する航空を利用する場合にも直航の時に適用されるすべてのサービスを同一に利用することができる。
【0097】
前述した総合的な情報の提供は、文字メッセージで各区間ごとに処理過程の伝送を受ける方法、問題が発生した区間でのみ文字メッセージの伝送を受ける方法、およびアプリケーションおよびホームページを通じてすべての区間の処理過程を総合的に見ることができる方法などで受けることができる。まず、文字メッセージで各区間ごとに処理過程の伝送を受ける方法は、手荷物処理のすべての過程を文字メッセージで伝送する方法であり得る。
【0098】
乗客が総合的な情報の提供サービス申請時、自身が望む言語を選択することができ、空港管理サーバー100および手荷物管理サーバー200は韓国語、英語、中国語、日本語、第3外国語など、乗客に最も便利な言語で総合的な情報を提供することができる。
【0099】
このような空港手荷物管理システムは、乗客により高い質のサービスを提供することができ、手荷物の到着の有無を早く判断することができ、手荷物の問題発生時の待機および処理時間を減少させる効果が得られる。また、手荷物の紛失に対する危険度を低くして紛失を予防できるため、総合的に快適な航空ライフスタイルを構築することができる。
【0100】
図12は、本発明の一実施例に係る空港管理サーバーを説明するためのブロック図である。
【0101】
図12を参照すると、本発明の一実施例に係る空港管理サーバー100は通信部110、データベース120、保存部130および制御部140を含む。
【0102】
通信部110は通信網を通じてリーダー21、乗客の端末機40および手荷物管理サーバー200との通信を遂行できる。
【0103】
データベース120は乗客データベース122、リーダーデータベース124および手荷物データベース126を含む。乗客データベース122は各乗客別に、乗客の姓名、端末機番号、出発地、到着地、航空便、手荷物の有無、内容物などを保存することができる。リーダーデータベース124は各リーダー21の位置に関する情報を保存することができる。ここで、乗客データベース122に保存された情報は、各空港同士で互いに共有できるようにする。例えば、所定の乗客に対して、出発地空港は該当乗客の乗客識別情報を該当乗客の到着地空港に伝送して乗客情報を互いに共有する。
【0104】
手荷物データベース126は各乗客の手荷物データテーブルが保存され得る。手荷物データテーブルについては図5の説明を参照することにする。
【0105】
保存部130は空港管理装置100の動作に関連したデータを保存する構成である。ここで保存部130は公知の保存媒体を利用することができるし、例えば、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、RAMなどのように公知の保存媒体のうちいずれか一つ以上を利用することができる。特に、保存部130には手荷物追跡プログラム(アプリケーションまたはアプレット)等が保存され得、保存される情報は必要に応じて制御部140により取捨選択され得る。
【0106】
制御部140は乗客のチェックイン情報および手荷物チェックイン(委託)情報の受信時に乗客の手荷物データテーブルを生成し、生成された手荷物データテーブルを手荷物データベース126に保存することができる。
【0107】
リーダー21から手荷物認識情報が受信されると、制御部140は手荷物データテーブルに手荷物認識情報を登録することができる。すなわち、リーダー21からリーダー識別情報および手荷物識別情報を含む手荷物認識情報が受信されると、制御部140は手荷物識別情報およびリーダー識別情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録することができる。
【0108】
制御部140は手荷物認識情報を通じて手荷物の目的地到着の有無を判断することができる。手荷物が目的地に到着した場合、制御部140は手荷物データテーブルを利用して手荷物位置情報を乗客の端末機40に伝送することができる。この時、制御部140は手荷物データテーブルに記録されたリーダー21の手荷物認識記録を利用して手荷物の現在の位置を確認することができ、手荷物の現在の位置での時間、および到着予定時間などを含む手荷物位置情報を該当乗客の端末機40に伝送することができる。
【0109】
もし、手荷物データテーブルに手荷物を未認識したリーダー21が存在すれば、制御部140は未認識されたリーダー21の位置で手荷物を探すようにすることができる。もし、手荷物を探すことができなかった場合は、制御部140は手荷物遅延の原因を含む手荷物遅延案内情報を乗客の端末機40に伝送することができる。この時、制御部140は手荷物認識情報を通じて乗客の国籍を確認し、手荷物位置情報または前記手荷物遅延案内情報を前記国籍で使う言語または乗客が予め登録した言語に変換して伝送することができる。
【0110】
また、制御部140は手荷物が目的地に到着しなかった場合、空港識別情報および手荷物情報を含む手荷物誤配送情報を手荷物管理サーバー200に伝送することができる。この時、制御部140は誤配送手荷物を乗客に配送されるようにする必要がある。したがって、制御部140は誤配送空港から目的地(目的の空港)または乗客によって設定された配送地に行く最も速い航空便を検索し、検索された航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送予定情報を乗客の端末機40に伝送することができる。
【0111】
また、制御部140は乗客データベース122から該当乗客の出発地、到着地、航空便などの情報を確認し、該当乗客の手荷物が正しい目的地経路に沿って移動しているかどうかを判断することができる。もし、手荷物が目的地経路を逸脱して移動している場合、制御部140は手荷物が目的地経路を逸脱したことを知らせる情報を乗客の端末機40に伝送することができる。
【0112】
一方、誤配送手荷物が目的の空港に遅延されて到着した場合、乗客は目的の空港ではなく他の位置にいる可能性がある。したがって、制御部140は手荷物配送位置に対する情報を乗客から入力を受け、該当配送位置に手荷物が伝送されるようにすることができる。この時、制御部140は該当地域に位置する手荷物受取地(例えば、空港ターミナルなど)を提供して受取地の中で配送位置を選択するようにしたり、乗客が直接配送位置(住所)を入力できるようにすることができる。
【0113】
図13は、本発明の一実施例に係る手荷物管理サーバーを説明するためのブロック図である。
【0114】
図13を参照すると、本発明の一実施例に係る手荷物管理サーバー200は通信部210、空港データベース220、保存部230および制御部240を含む。
【0115】
通信部210は通信網を通じて乗客端末機40または空港管理サーバー100との通信を遂行する。
【0116】
空港データベース220には各空港別に、出発地として登録された乗客情報、到着地として登録された乗客情報などが保存される。ここで、乗客情報は乗客の姓名、端末機番号、出発地、到着地、航空便、手荷物の有無、内容物などを保存することができる。
【0117】
保存部230は空港管理装置200の動作に関連したデータを保存する構成である。ここで保存部230は公知の保存媒体を利用することができるし、例えば、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、RAMなどのように公知の保存媒体のうちいずれか一つ以上を利用することができる。特に、保存部230には手荷物追跡プログラム(アプリケーションまたはアプレット)等が保存され得、保存される情報は必要に応じて制御部240により取捨選択され得る。
【0118】
制御部240は通信部210を通じて手荷物誤配送情報が受信されると、誤配送された空港情報を含む手荷物誤配送案内情報を該当乗客の端末機40に伝送することができる。
【0119】
また、制御部240は手荷物誤配送案内情報を伝送した後、乗客に手荷物処理過程を持続的に知らせるために予め設定された一定時間(例えば、10~30分)ごとに手荷物処理状況情報を伝送することができる。例えば、制御部240は誤配送空港から目的地(目的の空港)または乗客によって設定された配送地に行く最も速い航空便を検索し、検索された航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送予定情報を乗客の端末機40に伝送することができる。また、制御部240は乗客の端末機40から配送地変更情報が受信されると、変更された配送地に行く最も速い航空便およびその航空便の到着予定時間を含む誤配送手荷物配送案内情報を乗客の端末機40に伝送することができる。この時、制御部240は手荷物処理状況情報を文字メッセージ、音声メッセージ、Eメール、SNSサービス等を通じて伝送することができる。
【0120】
また、制御部240は空港データベース220から該当乗客の国籍を確認し、誤配送案内情報、手荷物処理状況情報を前記国籍で使う言語または乗客が予め登録した言語に変換して伝送することができる。
【0121】
図14は、本発明の一実施例に係る空港手荷物管理方法を説明するための図面である。
【0122】
図14を参照すると、乗客のチェックイン情報および手荷物チェックイン(委託)情報が入力されると(S1500)、空港管理サーバー100は該当乗客の手荷物データテーブルを生成する(S1502)。
【0123】
S1502段階の遂行後、リーダー21から手荷物認識情報が受信されると(S1504)、空港管理サーバー100は手荷物データテーブルの該当リーダー21に手荷物認識を記録する(S1506)。この時、空港管理サーバー100はリーダー21で手荷物のバーコードを正常に認識すると該当フィールドに「O」を記録することができ、リーダー21で手荷物を未認識すると該当フィールドに「X」を記録することができる。
【0124】
S1506段階の遂行で、該当空港のすべてのリーダー21で手荷物を正常に認識したと判断されると(S1508)、空港管理サーバー100は該当空港で該当乗客の手荷物データテーブルを削除し(S1510)、乗客の端末機40に手荷物を正常に処理したという手荷物情報を伝送する(S1512)。
【0125】
もし、S1508段階の判断結果、該当空港のすべてのリーダー21で手荷物を正常に認識したと判断されないと、空港管理サーバー100は手荷物データテーブルを利用して手荷物を追跡する(S1514)。
【0126】
S1512段階の遂行後、手荷物が該当航空機に定められた時間に搭載されると(S1516)、空港管理サーバー100はS1512段階を遂行する。
【0127】
もし、S1516段階で手荷物が航空機に定められた時間に搭載されないと、空港管理サーバー100は手荷物遅延案内情報を乗客の端末機40に伝送する(S1518)。
【0128】
上述した通り、本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムおよび方法は、リーダーから手荷物認識情報を受信時、手荷物認識情報に対応する手荷物データテーブルに手荷物正常認識を記録することによって、手荷物紛失のような手荷物事故の発生時に手荷物事故の発生の有無を迅速に確認することができ、事故手荷物の追跡を容易にすることができる。
【0129】
本発明の一実施例に係る空港手荷物管理システムおよび方法は、手荷物に付着された電子タグを通じて手荷物情報を認識し、手荷物の目的地到着の有無を判断し、手荷物が目的地に到着した場合、手荷物位置情報を算出して該当乗客の端末機40に伝送し、手荷物が目的地に到着しなかった場合、手荷物誤配送案内情報を乗客の端末機40に伝送することによって、乗客は手荷物の位置をリアルタイム(または周期的)で確認することができ、手荷物の到着予定時間を確認してその間他の業務をすることができ、手荷物誤配送案内情報を通じて自身の手荷物が他空港に配送されたことを確認してそれによる迅速な措置を取ることができ、これを通じて手荷物が紛失したり盗難されることを防止することができる。
【0130】
本発明は図面に図示された実施例を参照して説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当該技術が属する分野で通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形および均等な他の実施例が可能であることが理解できるであろう。
【0131】
したがって、本発明の真の技術的保護範囲は下記の特許請求の範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0132】
10:電子タグ
20:手荷物自動処理システム
20c:コンベヤー
21:リーダー
30:手荷物追跡プログラム
40:端末機
100:空港管理サーバー
110、210:通信部
120、220:データベース
130、230:保存部
140、240:制御部
200:手荷物管理サーバー
図1
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