(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091744
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】高速デュアルチャネル無線非接触ロータリージョイントを備えた導波路装置
(51)【国際特許分類】
H01P 1/06 20060101AFI20220614BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20220614BHJP
H01Q 7/00 20060101ALI20220614BHJP
H01Q 1/32 20060101ALI20220614BHJP
H01Q 1/22 20060101ALI20220614BHJP
H01P 5/103 20060101ALI20220614BHJP
【FI】
H01P1/06
B60R11/02 Z
H01Q7/00
H01Q1/32 Z
H01Q1/22 B
H01P5/103 G
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022023377
(22)【出願日】2022-02-18
(62)【分割の表示】P 2020521955の分割
【原出願日】2018-10-22
(31)【優先権主張番号】15/789,533
(32)【優先日】2017-10-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により明細書の一部または全部を不掲載とする。
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】317015065
【氏名又は名称】ウェイモ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100126480
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 睦
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジャ
(72)【発明者】
【氏名】イザディアン,ジャマル
(72)【発明者】
【氏名】ドロズ,ピエール-イヴ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ミン
(57)【要約】
【課題】通信システムを有する車両を提供する。
【解決手段】このシステムは、ロータリージョイントを経由して結合された2つの電気的結合器を含む。各電気的結合器は、外部信号に結合するように構成されたインターフェース導波路を含む。各電気的結合器はまた、インターフェース導波路とロータリージョイントの間で電磁信号を伝搬するように構成されている導波路セクションも備える。さらに、ロータリージョイントは、一方の電気的結合器が他方の電気的結合器に対して回転できるように構成される。ロータリージョイントの回転軸は、導波路の一部の中心によって画定される。またさらに、ロータリージョイントは、電気的結合器の導波路の間を電磁エネルギーが伝搬することを可能にする。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、
ロータリージョイントを経由して結合される2つの電気的結合器であって、各電気的結合器が、
外部信号に結合するように構成されているインターフェース導波路と、
前記インターフェース導波路と前記ロータリージョイントの間で電磁信号を伝搬するように構成されている導波路セクションと、を備え、
前記ロータリージョイントが、一方の電気的結合器が他方の電気的結合器に対して回転し得るように構成され、回転軸が前記導波路セクションの一部の中心によって画定され、前記ロータリージョイントが、前記電気的結合器の前記導波路セクション間で電磁エネルギーが伝搬し得るようにする、車両。
【請求項2】
各電気的結合器が、
外部信号に結合するように構成されている追加のインターフェース導波路と、
(i)前記導波路セクションに電磁信号を発射するように、および(ii)異なるモードが異なるインターフェース導波路に結合されるように、前記導波路セクションからの電磁信号を、前記導波路セクションからの前記電磁信号の各々のモードに基づいて、前記2つのインターフェース導波路のうちの1つに選択的に結合するように構成されているセプタムと、をさらに備える、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記セプタムが、(i)第1のモードで前記インターフェース導波路から前記導波路セクションに第1の電磁信号を発射し、(ii)第2のモードで前記追加インターフェース導波路から前記導波路セクションに第2の電磁信号を発射する、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記第1のモードと前記第2のモードとが直交する、請求項3に記載の車両。
【請求項5】
各電気的結合器が少なくとも1つの通信チップを備える、請求項1に記載の車両。
【請求項6】
前記通信チップが、前記通信チップ内に少なくとも1つのアンテナを有して構成されている、請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記通信チップの前記少なくとも1つのアンテナが、電磁信号を前記インターフェース導波路に送信すること、または電磁信号を前記インターフェース導波路から受信することのうちの少なくとも1つを実行するように構成されている、請求項6に記載の車両。
【請求項8】
前記導波路セクションが、円形導波路セクションおよび矩形導波路セクションからなる群から選択される、請求項1に記載の車両。
【請求項9】
前記電磁信号が、50~100ギガヘルツの周波数を有する、請求項1に記載の車両。
【請求項10】
方法であって、
電磁信号を第1のインターフェース導波路に結合することと、
前記第1のインターフェース導波路からの前記電磁信号を第1の導波路セクションに結合することと、
前記第1の導波路セクションからの前記電磁信号を、ロータリージョイントを経由して第2の導波路セクションに結合することと、
前記第2の導波路セクションからの前記電磁信号を、第2のインターフェース導波路に結合することと、
前記第2のインターフェース導波路から出た前記電磁信号を結合することと、を含む、方法。
【請求項11】
第2の電磁信号を第3のインターフェース導波路に結合することと、
前記第3のインターフェース導波路からの前記第2の電磁信号を前記第2の導波路セクションに結合することと、
前記第2の導波路セクションからの前記第2の電磁信号を、前記ロータリージョイントを経由して前記第1の導波路セクションに結合することと、
前記第1の導波路セクションからの前記第2の電磁信号を、第4のインターフェース導波路に結合することと、
前記第4のインターフェース導波路から出た前記第2の電磁信号を結合することと、さらに含み、
前記第1のインターフェース導波路からの前記電磁信号を前記第1の導波路セクションに結合することが、第1のセプタムにより第1のモードで前記電磁信号を前記第1の導波路セクションに発射することを含み、かつ、
前記第3のインターフェース導波路からの前記第2の電磁信号を前記第2の導波路セクションに結合することが、第2のセプタムにより第2のモードで前記第2の電磁信号を前記第2の導波路セクションに発射することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のモードと前記第2のモードとが直交する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の導波路セクションからの前記電磁信号を前記第2のインターフェース導波路に結合することが、前記第2のセプタムによって前記電磁信号を第3のモードで結合することを含み、かつ、
前記第1の導波路セクションからの前記第2の電磁信号を前記第4のインターフェース導波路に結合することが、前記第1のセプタムによって前記第2の電磁信号を第4のモードで結合することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記電磁信号を前記第1のインターフェース導波路に結合することが、第1の通信チップからの前記電磁信号を結合することを含み、
前記第2のインターフェース導波路から出た前記電磁信号を結合することが、前記電磁信号を第2の通信チップに結合することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
各通信チップが、前記各々の通信チップ内にアンテナを有して構成されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記各々の通信チップの前記アンテナが、前記インターフェース導波路への電磁信号を送信すること、または前記インターフェース導波路からの電磁信号を受信することのうちの少なくとも1つを選択的に実行するように構成されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記通信チップが、複数のアンテナを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記電磁信号が、50~100ギガヘルツの周波数を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
通信システムであって、
ロータリージョイントと、
第1の電気的結合器であって、
外部信号に結合するように構成されている第1の複数のインターフェース導波路と、
前記第1の複数のインターフェース導波路と前記ロータリージョイントとの間で電磁信号を伝搬するように構成されている第1の導波路セクションと、
(i)前記第1の導波路セクションに電磁信号を発射するように、および(ii)異なるモードが異なるインターフェース導波路に結合されるように、前記第1の導波路セクションからの電磁信号を、前記電磁信号の各々のモードに基づいて、前記第1の複数のインターフェース導波路のうちの特定のインターフェース導波路に選択的に結合するように構成されている第1のセプタムと、を備える、第1の電気的結合器と、
第2の電気的結合器であって、
外部信号に結合するように構成されている第2の複数のインターフェース導波路と、
前記第2の複数のインターフェース導波路と前記ロータリージョイントとの間で電磁信号を伝搬するように構成されている第2の導波路セクションと、
(i)前記第2の導波路セクションに電磁信号を発射するように、および(ii)異なるモードが異なるインターフェース導波路に結合されるように、前記第2の導波路セクションからの前記電磁信号の各々のモードに基づいて、前記第2の導波路セクションからの電磁信号を前記第2の複数のインターフェース導波路のうちの特定のインターフェース導波路に選択的に結合するように構成されている第2のセプタムと、を備える、第2の電気的結合器と、を備え、
前記ロータリージョイントが、前記第1の電気的結合器が前記第2の電気的結合器に対して回転し得るように構成され、回転軸が前記導波路の一部の中心によって画定され、前記ロータリージョイントが、前記第1の電気的結合器の前記第1の導波路セクションと前記第2の電気的結合器の前記第2の導波路セクションとの間での電磁エネルギーの伝搬を可能にする、通信システム。
【請求項20】
複数の通信チップであって、各通信チップは少なくとも1つの各々のアンテナを有する、複数の通信チップをさらに備え、
前記複数の通信チップの各アンテナが、各々のインターフェース導波路に結合されている、請求項19に記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
公序良俗違反のため、不掲載とする。
【手続補正書】
【提出日】2022-03-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両であって、
整列構造を有するロータリージョイントと、
前記ロータリージョイントを経由して結合される2つの電気的結合器と、を備え、各電気的結合器が、
外部信号に結合するように構成されているインターフェース導波路と、
前記インターフェース導波路と前記ロータリージョイントの間で電磁信号を伝搬するように構成されている導波路セクションと、を備え、
前記ロータリージョイントが、一方の電気的結合器が他方の電気的結合器に対して回転し得るように構成され、回転軸が前記導波路セクションの一部の中心によって画定され、前記ロータリージョイントが、前記電気的結合器の前記導波路セクション間で電磁エネルギーが伝搬し得るようにし、前記ロータリージョイントの前記整列構造が、前記電気的結合器の前記導波路セクションを整列させる、車両。
【請求項2】
各電気的結合器が、
外部信号に結合するように構成されている追加のインターフェース導波路と、
(i)前記導波路セクションに電磁信号を発射するように、および(ii)異なるモードが異なるインターフェース導波路に結合されるように、前記導波路セクションからの電磁信号を、前記導波路セクションからの前記電磁信号の各々のモードに基づいて、前記2つのインターフェース導波路のうちの1つに選択的に結合するように構成されているセプタムと、をさらに備える、請求項1に記載の車両。
【請求項3】
前記セプタムが、(i)第1のモードで前記インターフェース導波路から前記導波路セクションに第1の電磁信号を発射し、(ii)第2のモードで前記追加のインターフェース導波路から前記導波路セクションに第2の電磁信号を発射する、請求項2に記載の車両。
【請求項4】
前記第1のモードと前記第2のモードとが直交する、請求項3に記載の車両。
【請求項5】
各電気的結合器が少なくとも1つの通信チップを備える、請求項1に記載の車両。
【請求項6】
前記通信チップが、前記通信チップ内に少なくとも1つのアンテナを有して構成されている、請求項5に記載の車両。
【請求項7】
前記通信チップの前記少なくとも1つのアンテナが、電磁信号を前記インターフェース導波路に送信すること、または電磁信号を前記インターフェース導波路から受信することのうちの少なくとも1つを実行するように構成されている、請求項6に記載の車両。
【請求項8】
前記導波路セクションが、円形導波路セクションおよび矩形導波路セクションからなる群から選択される、請求項1に記載の車両。
【請求項9】
前記電磁信号が、50~100ギガヘルツの周波数を有する、請求項1に記載の車両。
【請求項10】
方法であって、
電磁信号を第1のインターフェース導波路に結合することと、
前記第1のインターフェース導波路からの前記電磁信号を第1の導波路セクションに結合することと、
前記第1の導波路セクションからの前記電磁信号を、ロータリージョイントを経由して第2の導波路セクションに結合することであって、前記第1の導波路セクションが、前記ロータリージョイントの整列構造を経由して前記第2の導波路セクションに整列されることと、
前記第2の導波路セクションからの前記電磁信号を、第2のインターフェース導波路に結合することと、
前記第2のインターフェース導波路から出た前記電磁信号を結合することと、を含む、方法。
【請求項11】
第2の電磁信号を第3のインターフェース導波路に結合することと、
前記第3のインターフェース導波路からの前記第2の電磁信号を前記第2の導波路セクションに結合することと、
前記第2の導波路セクションからの前記第2の電磁信号を、前記ロータリージョイントを経由して前記第1の導波路セクションに結合することと、
前記第1の導波路セクションからの前記第2の電磁信号を、第4のインターフェース導波路に結合することと、
前記第4のインターフェース導波路から出た前記第2の電磁信号を結合することと、さらに含み、
前記第1のインターフェース導波路からの前記電磁信号を前記第1の導波路セクションに結合することが、第1のセプタムにより第1のモードで前記電磁信号を前記第1の導波路セクションに発射することを含み、かつ、
前記第3のインターフェース導波路からの前記第2の電磁信号を前記第2の導波路セクションに結合することが、第2のセプタムにより第2のモードで前記第2の電磁信号を前記第2の導波路セクションに発射することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のモードと前記第2のモードとが直交する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の導波路セクションからの前記電磁信号を前記第2のインターフェース導波路に結合することが、前記第2のセプタムによって前記電磁信号を第3のモードで結合することを含み、かつ、
前記第1の導波路セクションからの前記第2の電磁信号を前記第4のインターフェース導波路に結合することが、前記第1のセプタムによって前記第2の電磁信号を第4のモードで結合することを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記電磁信号を前記第1のインターフェース導波路に結合することが、第1の通信チップからの前記電磁信号を結合することを含み、
前記第2のインターフェース導波路から出た前記電磁信号を結合することが、前記電磁信号を第2の通信チップに結合することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
各通信チップが、前記各々の通信チップ内にアンテナを有して構成されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記各々の通信チップの前記アンテナが、前記インターフェース導波路への電磁信号を送信すること、または前記インターフェース導波路からの電磁信号を受信することのうちの少なくとも1つを選択的に実行するように構成されている、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記通信チップが、複数のアンテナを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記電磁信号が、50~100ギガヘルツの周波数を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
通信システムであって、
整列構造を有するロータリージョイントと、
第1の電気的結合器であって、
外部信号に結合するように構成されている第1の複数のインターフェース導波路と、
前記第1の複数のインターフェース導波路と前記ロータリージョイントとの間で電磁信号を伝搬するように構成されている第1の導波路セクションと、
(i)前記第1の導波路セクションに電磁信号を発射するように、および(ii)異なるモードが異なるインターフェース導波路に結合されるように、前記第1の導波路セクションからの電磁信号を、前記電磁信号の各々のモードに基づいて、前記第1の複数のインターフェース導波路のうちの特定のインターフェース導波路に選択的に結合するように構成されている第1のセプタムと、を備える、第1の電気的結合器と、
第2の電気的結合器であって、
外部信号に結合するように構成されている第2の複数のインターフェース導波路と、
前記第2の複数のインターフェース導波路と前記ロータリージョイントとの間で電磁信号を伝搬するように構成されている第2の導波路セクションと、
(i)前記第2の導波路セクションに電磁信号を発射するように、および(ii)異なるモードが異なるインターフェース導波路に結合されるように、前記第2の導波路セクションからの前記電磁信号の各々のモードに基づいて、前記第2の導波路セクションからの電磁信号を前記第2の複数のインターフェース導波路のうちの特定のインターフェース導波路に選択的に結合するように構成されている第2のセプタムと、を備える、第2の電気的結合器と、を備え、
前記ロータリージョイントが、前記第1の電気的結合器が前記第2の電気的結合器に対して回転し得るように構成され、回転軸が前記導波路の一部の中心によって画定され、前記ロータリージョイントが、前記第1の電気的結合器の前記第1の導波路セクションと前記第2の電気的結合器の前記第2の導波路セクションとの間での電磁エネルギーの伝搬を可能にし、前記ロータリージョイントの前記整列構造が、前記第1の電気的結合器の前記第1の導波路セクションと前記第2の電気的結合器の前記第2の導波路セクションとを整列させる、通信システム。
【請求項20】
複数の通信チップであって、各通信チップは少なくとも1つの各々のアンテナを有する、複数の通信チップをさらに備え、
前記複数の通信チップの各アンテナが、各々のインターフェース導波路に結合されている、請求項19に記載の通信システム。
【外国語明細書】