(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091811
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】動画配信システム、情報処理方法およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/234 20110101AFI20220614BHJP
H04N 21/239 20110101ALI20220614BHJP
H04N 21/24 20110101ALI20220614BHJP
G06T 13/40 20110101ALI20220614BHJP
G06T 19/20 20110101ALI20220614BHJP
【FI】
H04N21/234
H04N21/239
H04N21/24
G06T13/40
G06T19/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022038580
(22)【出願日】2022-03-11
(62)【分割の表示】P 2020080981の分割
【原出願日】2019-11-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り ・2019年9月2日11時 https://reality-notice.wrightflyer.net/b421a9c41b8fa64d87dc9526e8235c6c71d706bf.html?t=1567392969 ・2019年9月2日14時 https://reality-notice.wrightflyer.net/7c9769f8219e985575c2b0885ab26a11e4f6bc71.html?t=1567399257 ・2019年9月2日14時 (公式サイト) https://le.wrightflyer.net/reality/ (iOS用ダウンロードサイト) https://itunes.apple.com/us/app/reality/id1404176564?l=ja&ls=1&mt=8(Android用ダウンロードサイト) https://play.google.com/store/apps/details?id=net.wrightflyer.le.reality
(71)【出願人】
【識別番号】504437801
【氏名又は名称】グリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185971
【弁理士】
【氏名又は名称】高梨 玲子
(72)【発明者】
【氏名】高桑 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 悠太
(72)【発明者】
【氏名】倉淵 彩
(57)【要約】 (修正有)
【課題】視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させる動画配信システムを提供する。
【解決手段】配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える。一又は複数のコンピュータプロセッサは、配信部と、表示部と、判定部とを備える。判定部が第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定した場合、オブジェクト表示部は、第一のオブジェクト及び第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる。
【選択図】
図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、
配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する配信部と、
前記視聴ユーザ端末から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて前記動画に前記第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示部と、
前記オブジェクト表示部により表示された第一のオブジェクトが、前記動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記判定部による判定の結果に応じて、前記オブジェクト表示部は、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトの少なくとも一方の表示態様または位置を変更して表示させる動画配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、動画配信システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、アクターの動きに基づいてキャラクタオブジェクトのアニメーションを生成し、かかるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この種の動画配信システムにおいて、動画に、視聴ユーザの操作によって任意のオブジェクトを表示させるものが提案されている。視聴ユーザにより動画に表示させるオブジェクトは、例えば、ギフトオブジェクト等である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、視聴ユーザの操作により選択されたギフトは、ギフトオブジェクトとして、動画内の空間の上部から下部に向かって落下して所定の位置に配置された後、時間の経過とともに表示が終了するといった態様で表示されるのが一般的である。
【0006】
ここで、視聴ユーザによるギフティングは、配信ユーザの配信意欲の向上につながるところ、かかる視聴ユーザのギフティングの意欲を如何にして向上させるかが本技術分野における課題となっている。
【0007】
そのため、本開示の目的は、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することである。本開示のより具体的な目的の一つは、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる動画配信システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示における動画配信システムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、一又は複数のコンピュータプロセッサは、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する配信部と、視聴ユーザ端末から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示部と、オブジェクト表示部により表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定部と、を備え、判定部により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、オブジェクト表示部は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【0009】
オブジェクト表示部は、第三のオブジェクトが表示されている間は、更なる第一のギフトの表示要求に基づく第一のオブジェクトの表示を禁止することができる。
【0010】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、第三のオブジェクトが表示されている間は、更なる第一のギフトの表示要求の受付を禁止することができる。
【0011】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、オブジェクト表示部により複数の第一のオブジェクトが表示される場合において、当該複数の第一のオブジェクトに関し、動画内で既に表示されている一または複数の第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された回数を計測する計測部と、計測部により計測された回数が規定回数に達しているか否かを判定する回数判定部とを備え、回数判定部により回数が規定回数に達していると判定された場合、オブジェクト表示部は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることができる。
【0012】
オブジェクト表示部は、第三のオブジェクトの少なくとも一部を、キャラクタオブジェクトの頭部を覆い、キャラクタオブジェクトの頭部の動きに追従するよう表示させることができる。
【0013】
一又は複数のコンピュータプロセッサは、動画の画面サイズに基づいて、規定回数を変更することができる。
【0014】
回数判定部により回数が規定回数に達していないと判定されている場合、オブジェクト表示部は、第一のオブジェクトを第二のオブジェクトに接触させて表示させることができる。
【0015】
オブジェクト表示部は、視聴ユーザ端末から送信される第一のオブジェクトの初期表示位置の指定に基づいて、第一のオブジェクトを表示させることができる。
【0016】
オブジェクト表示部は、第三のオブジェクトを、キャラクタオブジェクトの特定の部位に装着されるよう表示させることができる。
【0017】
オブジェクト表示部は、第三のオブジェクトを、動画内の空間に配置されるよう表示させることができる。
【0018】
本開示における情報処理方法は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムにおける情報処理方法であって、動画配信システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する配信ステップと、視聴ユーザ端末から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示ステップと、オブジェクト表示ステップにより表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定ステップと、を実行させ、判定ステップにより第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【0019】
本開示におけるコンピュータプログラムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する配信ユーザ端末で実行されるコンピュータプログラムであって、動画配信システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置に送信する送信機能と、視聴ユーザ端末による動画に表示する第一のギフトの表示要求を、サーバ装置から受信する受信機能と、受信機能により受信した表示要求に基づいて、動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示機能と、オブジェクト表示機能により表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定機能と、を実現させ、判定機能により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、オブジェクト表示機能は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【0020】
本開示における情報処理方法は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する配信ユーザ端末における情報処理方法であって、動画配信システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置に送信する送信ステップと、視聴ユーザ端末による動画に表示する第一のギフトの表示要求を、サーバ装置から受信する受信ステップと、受信ステップにより受信した表示要求に基づいて、動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示ステップと、オブジェクト表示ステップにより表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定ステップと、を実行させ、判定ステップにより第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、オブジェクト表示ステップは、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【0021】
本開示におけるコンピュータプログラムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する視聴ユーザ端末で実行されるコンピュータプログラムであって、動画配信システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置から受信する受信機能と、動画に関する情報に基づいて、動画を表示させる表示機能と、動画に表示する第一のギフトの表示要求をサーバ装置に送信する送信機能と、を実現させ、表示要求に基づいて動画に表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かが判定された結果、第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合に、表示機能は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【0022】
本開示における情報処理方法は、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する視聴ユーザ端末における情報処理方法であって、動画配信システムは、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置から受信する受信ステップと、動画に関する情報に基づいて、動画を表示させる表示ステップと、動画に表示する第一のギフトの表示要求をサーバ装置に送信する送信ステップと、を実行させ、表示要求に基づいて動画に表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かが判定された結果、第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合に、表示ステップは、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本開示によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することである。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる動画配信システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本開示における動画配信システムの一例を示すシステム構成図である。
【
図2】本開示における動画配信システムの一例を示すシステム構成図である。
【
図3】本開示における情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す構成図である。
【
図4】本開示における情報処理装置の機能構成の一例を示す構成図である。
【
図5】視聴/配信ユーザ端末に表示されるトップ画面のイメージを示した概念図である。
【
図6】視聴ユーザ端末に表示される配信画面のイメージを示した概念図である。
【
図7】視聴ユーザ端末に表示されるギフトの一覧画面のイメージを示した概念図である。
【
図8】(a)~(d)動画に表示されるギフトオブジェクトのイメージを示す概念図である。
【
図9】(a)~(d)動画に表示されるギフトオブジェクトのイメージを示す概念図である。
【
図10】動画に表示されるギフトオブジェクトのイメージを示す概念図である。
【
図11】動画に表示されるギフトオブジェクトのイメージを示す概念図である。
【
図12】本開示における情報処理装置の機能構成の他の例を示す構成図である。
【
図13】動画に表示されるギフトオブジェクトのイメージを示す概念図である。
【
図14】本開示における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
【
図15】動画に表示されるギフトオブジェクトのイメージを示す概念図である。
【
図16】本開示における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
【
図17】本開示のけるコンピュータプログラムを実現するための回路構成の一例を示す回路構成図である。
【
図18】(a)本開示における配信ユーザ端末の機能構成の一例を示す構成図である。(b)本開示における配信ユーザ端末用プログラムの機能を実現するための回路構成の一例を示す構成図である。
【
図19】本開示における配信ユーザ端末における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
【
図20】(a)本開示における視聴ユーザ端末の機能構成の一例を示す構成図である。(b)本開示における視聴ユーザ端末用プログラムの機能を実現するための回路構成の一例を示す構成図である。
【
図21】本開示における視聴ユーザ端末における情報処理方法のフローの一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
初めに、本開示の実施形態に係る動画配信システムの概要について図面を参照しながら説明する。
【0026】
本開示における動画配信システムは、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備える。
【0027】
<システム構成>
図1に一例として示されるように、本開示に係る動画配信システム1000は、1以上の視聴ユーザ端末1100、および、これら視聴ユーザ端末1100とネットワーク1200を介して接続される、動画の配信スタジオ等に配置された情報処理装置(サポートコンピュータ)1300を含むことができる。
【0028】
また、当該情報処理装置1300は、インターネットを介してサーバ装置1400(図示せず)と接続され、後述する情報処理装置1300で行われるべき処理の一部または全部を当該サーバ装置1400で行うものとしてもよい。なお、かかるサーバ装置1400は、
図2に示す情報処理装置400としてもよい。
【0029】
本明細書において、かかる動画配信システム1000による配信を、スタジオ配信と呼ぶものとする。
【0030】
スタジオ配信において、配信ユーザ(アクター)の全身の動きは、配信ユーザに取り付けられたマーカをスタジオに備え付けられたカメラで撮影し、既知のモーションキャプチャ技術を用いてリアルタイムでキャラクタに反映させるものとする。
【0031】
また、本発明の動画配信システム1000は、
図2に一例として示される別の動画配信システム2000と連携することができる。
図2に示される動画配信システム2000は、配信ユーザ端末100、1以上の視聴ユーザ端末200、および、これら配信ユーザ端末100および視聴ユーザ端末200とネットワーク300を介して接続される情報処理装置(サーバ装置)400を含むことができる。
【0032】
上記の例において、配信ユーザ端末100はスマートフォン等の情報処理端末とすることができる。本明細書において、かかる動画配信システム2000による配信を、モバイル配信と呼ぶものとする。
【0033】
モバイル配信において、配信ユーザの顔の動きは、配信ユーザの顔を配信ユーザ端末100が備えるカメラで撮影し、既知のフェイストラッキング技術を用いてリアルタイムでキャラクタの顔に反映させるものとする。
【0034】
上記動画配信システム1000および動画配信システム2000により生成される動画は、一例として、一の動画配信プラットフォームから、視聴ユーザへ配信することができる。
【0035】
なお、モバイル配信における配信ユーザと視聴ユーザの区別は特になく、視聴ユーザはいつでもモバイル配信が可能であり、配信ユーザは他の配信ユーザの動画を視聴する場合には視聴ユーザとなりうる。
【0036】
また、いずれの配信においても、モーションをキャラクタに反映させてアニメーションを生成する処理および後述するギフトを表示する処理は、配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末、情報処理装置および他の装置により分担して行われてもよい。
【0037】
具体的には、キャラクタオブジェクトのアニメーションを生成する端末または装置には、配信ユーザ端末から配信ユーザのフェイスモーションデータおよび音声データが送信される。また、フェイスモーションに加えてボディモーションが送信されてもよい。
【0038】
以下の説明では、アニメーションを生成する処理は配信ユーザ端末および視聴ユーザ端末のそれぞれで行うものとして説明を行うが、これに限られるものではない。
【0039】
また、以下の説明では、本開示における動画配信システムが
図2に示されるシステム構成(モバイル配信)を備えるものとして説明を行うが、
図1に示すシステム構成を備えてもよい。
【0040】
<ハードウェア構成>
ここで、
図3を用いて、動画配信システム2000に含まれる情報処理装置400のハードウェア構成について説明する。情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力インターフェース(入出力I/F)404と、通信インターフェース(通信I/F)405とを含む。各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
【0041】
情報処理装置400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ストレージ403と、入出力I/F404と、通信I/F405との協働により、本実施形態に記載される機能、方法を実現することができる。
【0042】
プロセッサ401は、ストレージ403に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、及び/又は、方法を実行する。プロセッサ401は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
【0043】
メモリ402は、ストレージ403からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ401に対して作業領域を提供する。メモリ402には、プロセッサ401がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ402は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。
【0044】
ストレージ403は、プログラムを記憶する。ストレージ403は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含む。
【0045】
通信I/F405は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、ネットワーク300を介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F405は、ネットワーク300を介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F405は、各種データをプロセッサ401からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F405は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ401に伝達する。
【0046】
入出力I/F404は、情報処理装置400に対する各種操作を入力する入力装置、及び、情報処理装置400で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F404は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0047】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ401に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0048】
出力装置は、プロセッサ401で処理された処理結果を出力する。出力装置は、例えば、タッチパネル、スピーカ等を含む。なお、情報処理装置1300、情報処理装置1400、視聴ユーザ端末1100、配信ユーザ端末100、視聴ユーザ端末200も特筆すべき場合を除き、
図3と同様のハードウェア構成で構成されることができる。
【0049】
<機能構成>
そして、上記一又は複数のコンピュータプロセッサ(本例では情報処理装置400)は、
図4に示すように、配信部410と、オブジェクト表示部420と、判定部430とを備える。
【0050】
配信部410は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末(視聴ユーザ端末)1100に配信する。配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報には、例えばキャラクタオブジェクトの動作を示すモーション情報や、配信ユーザの音声情報や、他の視聴ユーザから送られたギフトを示すギフトオブジェクト情報などが含まれる。そして、ギフトオブジェクト情報は、少なくとも、ギフトオブジェクトの種類を特定するギフトオブジェクト識別情報と、ギフトオブジェクトが表示される位置を示す位置情報とを含む。
【0051】
一例として、配信部410は、上述した動画配信プラットフォームを介して動画をライブ配信することができる。
【0052】
図5は、上記動画配信プラットフォームにアクセスした視聴ユーザの視聴ユーザ端末200に表示されるトップ画面201を示したものである。
【0053】
図5に示されるように、視聴ユーザは、トップ画面201において一覧表示される一以上の配信チャンネル202の中から一の配信チャンネルを選ぶことにより、当該一の配信チャンネルで再生される動画を視聴することができる。
【0054】
あるいは、視聴ユーザは、特定の一の配信チャンネルの固定リンクへアクセスすることにより、当該特定の一の配信チャンネルで再生される動画を視聴することができる。かかる固定リンクは、フォロー中の配信ユーザからのお知らせ、または、他のユーザから送られたシェアの通知などにより得ることができる。
【0055】
なお、
図5に示すように、トップ画面201にはキャンペーンやイベントなどのお知らせの表示欄203が表示されてもよい。このお知らせの表示欄203は、スライド操作により他のお知らせへの表示の切り替えが可能である。
【0056】
また、上記動画配信プラットフォームでは、配信中の配信チャンネル一覧と、配信予定の配信チャンネル一覧とをタブ(配信中/動画一覧)により分けて表示することができる。一例として、
図5は配信中の配信チャンネル一覧を示したものである。
【0057】
なお、視聴ユーザは、トップ画面201で一の配信チャンネルを選択することで動画の視聴が可能であるが、配信ボタン204を選択することで、自身で動画を配信する配信ユーザとなることもできる。
【0058】
図6は、視聴ユーザの端末に表示される配信動画の画面205を示した例である。視聴ユーザは、コメント投稿欄206にテキストの入力を行い、送信ボタン207を押すことでコメントを投稿することができる。また、ギフトボタン208を押すことで視聴ユーザにはギフト一覧が表示され、選択により指定したギフトを投じることができる。また、視聴ユーザは、いいねボタン209を押すことで好意を示す評価を投稿することができる。なお、ボタンを押すとは、画面に表示されたボタンをタップ等により選択することを含むものとする。
【0059】
また、視聴ユーザが未だフォローしていない配信ユーザが配信する動画の画面には、視聴ユーザが配信ユーザをフォローするためのフォローボタン216が表示される。このフォローボタン216は、視聴ユーザが既にフォローしている配信ユーザが配信する動画の画面では、フォロー解除ボタンとして機能する。
【0060】
なお、この「フォロー」は視聴ユーザから視聴ユーザへ、配信ユーザから視聴ユーザへ、配信ユーザから配信ユーザへ行われるものであってもよい。ただし、フォローは一方向のみの関連付けとして管理され、逆方向の関連付けはフォロワーとして別に管理されるものとする。
【0061】
また、動画のシェアに関し、視聴ユーザはシェアボタン211を押すことでシェア可能なSNS一覧を確認し、選択により指定したSNSの指定した場所に固定リンクを送信することができる。
【0062】
また、静止画に関し、視聴ユーザはスクリーンショットボタン212を押すことで画面の静止画を保存することができる。また、スクリーンショットボタン212を押すことで静止画をシェア可能なSNS一覧が表示され、視聴ユーザは選択により指定したSNSの指定した場所に静止画を送信することができる。
【0063】
また、コラボボタン213を押すことで配信ユーザに対してコラボ配信をリクエストすることができる。コラボ配信とは、配信ユーザの配信動画に視聴ユーザのキャラクタオブジェクトを登場させることをいう。
【0064】
また、視聴終了要求は、
図6に示す視聴終了ボタン214を押すことにより送信されるものとすることができる。
【0065】
そして、オブジェクト表示部420は、視聴ユーザ端末(視聴ユーザ端末200)から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて、動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させる。
【0066】
第一のギフトは、一例として、上記ギフトボタン208を押すことで視聴ユーザ端末200に表示されたギフトの一覧から視聴ユーザにより選択されて表示要求がなされるものとする。
【0067】
図7は、視聴ユーザ端末200に表示されたギフトの一覧を示す画面215の例を示したものである。
図7に示されるように、ギフトは分類(無料ギフト、有料ギフト、アクセサリ、応援グッズ、アピール、バラエティ等)ごとに分けて表示されることができる。
【0068】
ここで、有料ギフトとは、視聴ユーザが購入したマイコインの消費により購入可能なギフトであり、無料ギフトとは、視聴ユーザが無料で入手したマイポイントの消費または消費なしで入手可能なギフトである。
【0069】
一例として、第一のギフトは、
図8(a)に示すように、雪玉を表現した雪玉オブジェクトSB1を表示させるための雪玉ギフトである。
【0070】
また、他の例として、第一のギフトは、
図9(a)に示すように、お団子を表現したお団子オブジェクトDP1を表示させるためのお団子ギフトである。
【0071】
ただし、第一のギフトおよび第一のオブジェクトは上記の例に限られるものではなく、後述する第二のオブジェクトとの関係で第三のオブジェクトを表示させることができるものであればどのような形状のオブジェクトであってもよい。
【0072】
そして、判定部430は、オブジェクト表示部420により表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する。
【0073】
一例として、第二のオブジェクトは、
図8(b)に示されるように、第一のオブジェクトと同じ雪玉オブジェクトSB2とすることができる。すなわち、動画内に表示済みの第一のオブジェクトは第二のオブジェクトとなる。
【0074】
また、第二のオブジェクトは、
図8(c)に示されるように、第一のオブジェクトである雪玉を複数個積みあげた態様のオブジェクトSB3であってもよい。あるいは、第二のオブジェクトは、
図8(d)に示されるように、第一のオブジェクトである雪玉オブジェクトよりも大きな雪玉オブジェクトSB4としてもよい。
【0075】
なお、これら第二のオブジェクトは、いずれも第一のギフトの表示要求により表示されるものとしてもよい。すなわち、
図8(d)に示すように、一の動画内において1回目の第一のギフトの表示要求があった場合には、大きな雪玉オブジェクトSB4が表示され、2回目以降は1回目の第一のギフト要求に対応するオブジェクトよりも小さな雪玉オブジェクトSB1が表示されるものとしてもよい。
【0076】
他の例として、第二のオブジェクトは、
図9(b)に示されるように、第一のオブジェクトと同じお団子オブジェクトDP2とすることができる。すなわち、動画内に表示済みの第一のオブジェクトは第二のオブジェクトとなる。
【0077】
また、第二のオブジェクトは、
図9(c)に示されるように、第一のオブジェクトであるお団子オブジェクトを並べたまたは積み上げた態様のオブジェクトDP3であってもよい。あるいは、第二のオブジェクト、
図9(d)に示されるように、第一のオブジェクトであるお団子オブジェクトを積むための台座オブジェクトDP4としてもよい。
【0078】
なお、これら第二のオブジェクトは、いずれも第一のギフトの表示要求により表示されるものとしてもよい。すなわち、
図9(d)に示すように、一の動画内において1回目の第一のギフトの表示要求があった場合には、台座オブジェクトDP4が表示され、2回目以降は1回目の第一のギフト要求に対応するオブジェクトとは異なるお団子オブジェクトDP1が表示されるものとしてもよい。また、2回目の第一のギフトの表示要求があった場合には、お団子が3個並んだ状態のオブジェクトが表示され、3回目の第一のギフトの表示要求があった場合には、お団子が2個並んだ状態のオブジェクトが表示され、4回目の第一のギフトの表示要求があった場合には、お団子が1個のオブジェクトが表示される構成としてもよい。なお、お団子の数は上記例に特に限定されない。
【0079】
第一のオブジェクトに関する情報には、少なくとも、第一のオブジェクトの種類を特定する識別情報と、オブジェクトが表示される位置を示す位置情報が含まれる。そして第一のオブジェクトは、第一のオブジェクトに関する情報に基づいて、特定された種類の形状で特定された位置に表示される。第一のオブジェクトが動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かは、第二のオブジェクトが表示されている位置の三次元または二次元座標と、第一のオブジェクトが表示されている位置の三次元または二次元座標とを比較することにより判定される。
【0080】
また、所定距離については特に限定されるものではないが、視聴ユーザまたは配信ユーザからの視認し易さを考慮して定められるのが好ましい。一例として、所定距離は、動画の画面サイズおよびオブジェクトのサイズに基づいて設定されることができる。
【0081】
また、第一のオブジェクトは、画面上部から下部へ移動する態様で表示してもよいし、下部から上部へ、左部から右部へ、右部から左部へ、画面奥から手前へ、あるいは、画面手前から奥へ移動する態様で表示してもよい。
【0082】
そして、判定部430により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、オブジェクト表示部420は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【0083】
一例として、第一のオブジェクトが雪玉オブジェクトSB1である場合には、第三のオブジェクトは、
図10に示すような雪だるまオブジェクトSMとすることができる。
【0084】
あるいは、第一のオブジェクトがお団子オブジェクトDP1である場合には、第三のオブジェクトは、
図11に示すようなうさぎオブジェクトRBとすることができる。
【0085】
なお、判定部430により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていないと判定された場合、オブジェクト表示部420は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更せずに、第一のオブジェクトは通常のギフトのオブジェクトと同様に、所定時間が経過するまでは表示態様を変化させずに画面内の所定の位置に表示するものとする。
【0086】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0087】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0088】
また、本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、
図12に示されるように、さらに、計測部440と、回数判定部450とを備えることができる。
【0089】
計測部440は、オブジェクト表示部420により複数の第一のオブジェクトが表示される場合において、当該複数の第一のオブジェクトに関し、動画内で既に表示されている一または複数の第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された回数を計測する。
【0090】
回数判定部450は、計測部440により計測された回数が規定回数に達しているか否かを判定する。
【0091】
このとき、動画の画面サイズに基づいて、規定回数が設定されるのが好ましい。すなわち、表示される動画の画面サイズが縦長か、横長かによって規定回数を異ならせるのが好ましい。一例として、画面サイズが縦長の場合には規定回数は3回であるのに対し、画面サイズが横長の場合には規定回数は2回にするなどとする。
【0092】
そして、回数判定部450により回数が規定回数に達していると判定された場合、オブジェクト表示部420は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることができる。
【0093】
また、回数判定部450により回数が規定回数に達してないと判定された場合、および、回数判定部450により回数が規定回数に達していると判定される前は、オブジェクト表示部420は、第一のオブジェクトを第二のオブジェクトに接触させて表示させることができる。
【0094】
第一のオブジェクトを第二のオブジェクトに接触させる位置は特に限定されるものではないが、一例として、
図8および
図9に示したように、第一のオブジェクトを第二のオブジェクトに積み上げるような態様で接触させて表示することができる。
【0095】
ここで、規定回数が3回の例について、
図13および
図14を参照しながら具体的に説明する。
【0096】
図13および
図14に示すように、オブジェクト表示部420により、1個目の雪玉オブジェクト(第二のオブジェクト)SB2が表示されているところに2個目の雪玉オブジェクト(第一のオブジェクト)SB1が表示された場合(S20)、判定部430によりこれらが所定距離内にあると判定されると(S30のYes)、2個目の雪玉オブジェクトSB1が1個目の雪玉オブジェクトSB2の上に積まれるような表示態様で表示される(S40)。そして、計測部440は判定された回数である計測回数を1回に更新する(S50)。
【0097】
そして、回数判定部450は計測部440による計測回数(1回)が規定回数(3回)に達していないと判定し(S60のNо)、次の雪玉オブジェクト(第一のオブジェクト)SB1の表示を待つ。
【0098】
なお、S30において判定部430により雪玉オブジェクトSB2と雪玉オブジェクトSB1とが所定距離内にないと判定されると(S30のNо)、2個目の雪玉オブジェクトSB1は1個目の雪玉オブジェクトSB2の上に積まれるような表示態様で表示されることなく、単独の雪玉オブジェクトSB1として、表示終了のタイミングまで別の位置に表示される(S70)
【0099】
次に、オブジェクト表示部420により、1個目の雪玉オブジェクトおよび2個目の雪玉オブジェクトSB2(ここでは2個合わせて第二のオブジェクトとする)が表示されているところに3個目の雪玉オブジェクト(第一のオブジェクト)SB1が表示された場合(S20)、判定部430によりこれらが所定距離内にあると判定されると(S30のYes)、3個目の雪玉オブジェクトSB1が2個目の雪玉オブジェクトSB2の上に積まれるような表示態様で表示される(S40)。そして、計測部440は判定された回数である計測回数を2回に更新する(S50)。
【0100】
そして、回数判定部450は計測部440による計測回数(2回)が規定回数(3回)に達していないと判定し(S60のNо)、次の雪玉オブジェクト(第一のオブジェクト)SB1の表示を待つ。
【0101】
なお、S30において判定部430によりこれらが所定距離内にないと判定されると(S30のNо)、3個目の雪玉オブジェクトSB1は2個目の雪玉オブジェクトSB2の上に積まれるような表示態様で表示されることなく、単独の雪玉オブジェクトSB1として、表示終了のタイミングまで別の位置に表示される(S70)
【0102】
最後に、オブジェクト表示部420により、1個目の雪玉オブジェクト、2個目の雪玉オブジェクトおよび3個目の雪玉オブジェクトSB2(ここでは3個合わせて第二のオブジェクトとする)が表示されているところに4個目の雪玉オブジェクト(第一のオブジェクト)SB1が表示された場合(S20)、判定部430によりこれらが所定距離内にあると判定されると(S30のYes)、4個目の雪玉オブジェクトSB1が3個目の雪玉オブジェクトSB2の上に積まれるような表示態様で表示される(S40)。そして、計測部440は判定された回数である計測回数を3回に更新する(S50)。
【0103】
そして、回数判定部450は計測部440による計測回数(3回)が規定回数(3回)に達していると判定し(S60のYes)、オブジェクト表示部420により雪玉オブジェクトSB1および雪玉オブジェクトSB2を第三のオブジェクトである雪だるまオブジェクトSMに変更して表示させる。
【0104】
なお、S30において判定部430によりこれらが所定距離内にないと判定されると(S30のNо)、4個目の雪玉オブジェクトSB1は3個目の雪玉オブジェクトSB2の上に積まれるような表示態様で表示されることなく、単独の雪玉オブジェクトSB1として、表示終了のタイミングまで別の位置に表示される(S70)
【0105】
以上の例では、第二のオブジェクトを既に表示されている第一のオブジェクト全てとしたが、直前の1個の第一のオブジェクトだけを第二のオブジェクトとしてもよい。
【0106】
また、規定回数は3回以上であってもよいし、それ未満であってもよい。特に、規定回数が1回である場合には、1個目に2個目が積まれると小さな雪だるま、雪だるまに3個目が積まれると中くらいの雪だるま、中くらいの雪だるまに4個目が積まれると大きな雪だるま、といったように、毎回、第一のオブジェクトと第二のオブジェクトの表示態様が変わるような構成としてもよい。
【0107】
また、雪だるまから雪のモンスターへと段階的に進化するよう変化させるような表現としてもよいし、お団子からうさぎ、うさぎから月へと観念上つながりのある物への変化を表現することもできる。
【0108】
また、第三のオブジェクトを表示させる際に効果音やスモークなどの演出表現を加えてもよい。
【0109】
また、オブジェクト表示部420は、第三のオブジェクトの少なくとも一部を、キャラクタオブジェクトの頭部を覆い、キャラクタオブジェクトの頭部の動きに追従するよう表示させることができる。
【0110】
図15は、雪だるまオブジェクトSMのボディ最下部でキャラクタオブジェクトCOの頭部を覆った例を示した図である。なお、雪だるまオブジェクトSMへと変化する前の状態では、積まれた雪玉オブジェクトはキャラクタオブジェクトCOの頭部の上に積まれた状態で表示されている。そして、雪だるまオブジェクトSMは、キャラクタオブジェクトCOの頭部が右に傾くと、それに追従して右に傾くように表示される。
【0111】
また、オブジェクト表示部420は、第三のオブジェクトが表示されている間は、更なる第一のギフトの表示要求に基づく第一のオブジェクトの表示を禁止するのが好ましい。
【0112】
この場合、視聴ユーザによる第一のギフトの表示要求自体は受け付ける。なお、この表示を禁止する期間には期限を設け、所定の期限が経過したら再度1個目のオブジェクトから表示されるようにしてもよい。この時、既になされた表示要求はキューとして待機する。
【0113】
あるいは、本開示における一又は複数のコンピュータプロセッサは、第三のオブジェクトが表示されている間は、更なる第一のギフトの表示要求の受付を禁止するものとしてもよい。
【0114】
この場合、視聴ユーザによる第一のギフトの表示要求自体を受け付けない。このとき、視聴ユーザ端末に表示されるギフト一覧には、表示要求の受付が禁止されている第一のギフトを選択できないような態様で表示するものとする。
【0115】
また、オブジェクト表示部420は、視聴ユーザ端末から送信される第一のオブジェクトの初期表示位置の指定に基づいて、第一のオブジェクトを表示させることができる。
【0116】
図15に示したように、キャラクタオブジェクトCOの頭は配信ユーザの動きに基づいて動かすことができるが、視聴ユーザが第一のオブジェクトの初期表示位置を指定することで、第一のオブジェクトと第二のオブジェクトとの距離を近付け易くしたり、近付け難くしたりといった楽しみを提供し配信ユーザと視聴ユーザのコミュニケーションを活発化させることが可能になる。
【0117】
また、オブジェクト表示部420は、第三のオブジェクトを、キャラクタオブジェクトの特定の部位に装着されるよう表示させることができる。
【0118】
すなわち、第三のオブジェクトは装着ギフトとして機能する。具体的には、
図15に示したように、第三のオブジェクトは、キャラクタオブジェクトの頭部に装着して用いることができる。なお、この装着については配信ユーザの許可を得てから行うものとしてもよい。
【0119】
あるいは、オブジェクト表示部420は、第三のオブジェクトを、動画内の空間に配置されるよう表示させることができる。
【0120】
すなわち、第三のオブジェクトは非装着ギフトとして機能する。具体的には、
図11に示したように、第三のオブジェクトは、キャラクタオブジェクトが装着するものではなく動画内の仮想の空間の所定位置に配置されることができる。
【0121】
なお、上記実施形態では、第一のオブジェクトが雪玉オブジェクトである例について説明したが、第一のオブジェクトは、複数の雪の塊または結晶が降るアニメーションで表示されるものとしてもよい。この時、アニメーションの再生が終了した際、または、キャラクタオブジェクトに上記雪の塊または結晶が接触した際に、キャラクタオブジェクトの頭部に雪だるまオブジェクトが装着されるものとしてもよい。
【0122】
また、上記実施形態では、同一の第一のギフトの表示要求に対して表示されるオブジェクトが徐々に変化していく例について説明を行ったが、第一のギフトと関連する属性を有する他の種類のギフトでも、表示されているオブジェクトに変化を与えられるものとしてもよい。
【0123】
雪だるまオブジェクトの例を用いて具体的に説明すると、雪玉ギフトの表示要求に応じてキャラクタオブジェクトの頭部に雪だるまオブジェクトが装着された後に、つららギフトの表示要求がなされ、つららが画面上部から下部へ落下する際に上記雪だるまオブジェクトに接触すると、上記雪だるまオブジェクトが大きくなるような構成としてもよい。この時、つららギフトおよび雪玉ギフトは互いに関連付けて管理されているものとする。
【0124】
かかる管理の手法としては、つららギフトおよび雪玉ギフトに同一の「氷属性」という属性を付す手法が挙げられる。かかる属性には、「氷属性」以外にも、「スイーツ属性」「水属性」「火属性」「食べ物属性」など、様々な属性を付すことが可能である。
【0125】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0126】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0127】
続いて、本開示の実施形態における情報処理方法について説明を行う。
【0128】
本開示の実施形態における情報処理方法は、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システム2000における情報処理方法である。動画配信システム2000は、配信ユーザ端末100と、視聴ユーザ端末200と、情報処理装置400(サーバ装置400)とを備える。
【0129】
本開示における情報処理方法は、
図16に一例として示されるように、動画配信システムが備える一又は複数のプロセッサに、配信ステップS11と、オブジェクト表示ステップS12と、判定ステップS13とを実行させることを特徴とする。
【0130】
配信ステップS11は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する。かかる配信ステップS11は、上述した配信部410により実行されることができる。
【0131】
オブジェクト表示ステップS12は、視聴ユーザ端末から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させる。かかるオブジェクト表示ステップS12は、上述したオブジェクト表示部420により実行されることができる。
【0132】
判定ステップS13は、オブジェクト表示ステップにより表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する。かかる判定ステップS13は、上述した判定部430により実行されることができる。
【0133】
そして、判定ステップS13により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合(S13のYes)、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる(S14)。かかるステップS14は、上述したオブジェクト表示部420により実行されることができる。
【0134】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0135】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0136】
続いて、本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0137】
本開示の実施形態におけるコンピュータプログラムは、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システム2000において実行されるコンピュータプログラムである。動画配信システム2000は、配信ユーザ端末100と、視聴ユーザ端末200と、情報処理装置400(サーバ装置400)とを備える。
【0138】
本開示におけるコンピュータプログラムは、動画配信システムが備える一又は複数のプロセッサに、配信機能と、オブジェクト表示機能と、判定機能とを実現させることを特徴とする。
【0139】
配信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する。
【0140】
オブジェクト表示機能は、視聴ユーザ端末から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させる。
【0141】
判定機能は、オブジェクト表示ステップにより表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する。
【0142】
そして、判定機能により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、オブジェクト表示機能は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる。
【0143】
上記機能は、
図17に示す配信回路1410、オブジェクト表示回路1420および判定回路1430により実現されることができる。配信回路1410、オブジェクト表示回路1420および判定回路1430は、それぞれ上述した配信部410、オブジェクト表示部420および判定部430により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0144】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0145】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0146】
続いて、本開示の実施形態における配信ユーザ端末について説明を行う。
【0147】
本開示における配信ユーザ端末は、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システム2000を構成する。動画配信システム2000は、さらに、視聴ユーザ端末200および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0148】
そして、配信ユーザ端末100は、
図18(a)に示すように、送信部110と、受信部120と、オブジェクト表示部130と、判定部140とを備える。
【0149】
送信部110は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置400に送信する。
【0150】
受信部120は、視聴ユーザ端末200による動画に表示する第一のギフトの表示要求を、サーバ装置400から受信する。
【0151】
オブジェクト表示部130は、受信部120により受信した表示要求に基づいて、動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させる。かかるオブジェクト表示部130については、上述した情報処理装置400が備えるオブジェクト表示部420と同様の機能構成とすることができる。
【0152】
判定部140は、オブジェクト表示部130により表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する。かかる判定部140については、上述した情報処理装置400が備える判定部430と同様の機能構成とすることができる。
【0153】
そして、オブジェクト表示部130は、判定部140により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる。
【0154】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0155】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0156】
続いて、本開示の実施形態における配信ユーザ端末用のコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0157】
本開示におけるコンピュータプログラムは、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する配信ユーザ端末100で実行されるコンピュータプログラムである。動画配信システム2000は、さらに、視聴ユーザ端末200および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0158】
そして、上記コンピュータプログラムは、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、送信機能と、受信機能と、オブジェクト表示機能と、判定機能とを実現させる。
【0159】
送信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置400に送信する。
【0160】
受信機能は、視聴ユーザ端末200による動画に表示する第一のギフトの表示要求を、サーバ装置400から受信する。
【0161】
オブジェクト表示機能は、受信機能により受信した表示要求に基づいて、動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させる。かかるオブジェクト表示機能については、上述した情報処理装置400が実現するオブジェクト表示機能と同様の機能構成とすることができる。
【0162】
判定機能は、オブジェクト表示機能により表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する。かかる判定機能については、上述した情報処理装置400が実現する判定機能と同様の機能構成とすることができる。
【0163】
そして、オブジェクト表示機能は、判定機能により第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる。
【0164】
上記機能は、
図18(b)に示す送信回路1110、受信回路1120、オブジェクト表示回路1130および判定回路1140により実現されることができる。送信回路1110、受信回路1120、オブジェクト表示回路1130および判定回路1140は、それぞれ上述した送信部110、受信部120、オブジェクト表示部130および判定部140により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0165】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0166】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0167】
続いて、本開示の実施形態における配信ユーザ端末における情報処理方法について説明を行う。
【0168】
本開示における情報処理方法は、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する配信ユーザ端末における情報処理方法である。動画配信システム2000は、さらに、視聴ユーザ端末200および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0169】
本開示における情報処理方法は、
図19に一例として示されるように、配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、送信ステップS21と、受信ステップS22と、オブジェクト表示ステップS23,S25と、判定ステップS24とを実現させる。
【0170】
送信ステップS21は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置400に送信する。かかる送信ステップS21は、上述した送信部110により実行されることができる。
【0171】
受信ステップS22は、視聴ユーザ端末200による動画に表示する第一のギフトの表示要求を、サーバ装置400から受信する。かかる受信ステップS22は、上述した受信部120により実行されることができる。
【0172】
オブジェクト表示ステップS23は、受信ステップS22において受信した表示要求に基づいて、動画に第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させる。かかるオブジェクト表示ステップS23は、上述したオブジェクト表示部130により実行されることができる。
【0173】
判定ステップS24は、オブジェクト表示ステップS23において表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する。かかる判定ステップS24は、上述した判定部140により実行されることができる。
【0174】
そして、判定ステップS24において第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合(S24のYes)、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる(S25)。かかるステップS24は、上述したオブジェクト表示部130により実行されることができる。
【0175】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0176】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0177】
続いて、本開示の実施形態における視聴ユーザ端末について説明を行う。
【0178】
本開示における視聴ユーザ端末は、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システム2000を構成する。動画配信システム2000は、さらに、配信ユーザ端末100および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0179】
そして、視聴ユーザ端末200は、
図20(a)に示すように、受信部210と、表示部220と、送信部230とを備える。
【0180】
受信部210は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置400から受信する。
【0181】
表示部220は、動画に関する情報に基づいて、動画を表示させる。
【0182】
送信部230は、動画に表示する第一のギフトの表示要求をサーバ装置に送信する。
【0183】
そして、表示要求に基づいて動画に表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かが判定された結果、第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合に、表示部220は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。
【0184】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0185】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0186】
続いて、本開示の実施形態における視聴ユーザ端末用のコンピュータプログラムについて説明を行う。
【0187】
本開示におけるコンピュータプログラムは、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システム2000を構成する視聴ユーザ端末200で実行されるコンピュータプログラムである。動画配信システム2000は、さらに、配信ユーザ端末100および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0188】
そして、上記コンピュータプログラムは、視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、受信機能と、表示機能と、送信機能とを実現させる。
【0189】
受信機能は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置400から受信する。
【0190】
表示機能は、動画に関する情報に基づいて、動画を表示させる。
【0191】
送信機能は、動画に表示する第一のギフトの表示要求をサーバ装置に送信する。
【0192】
そして、表示要求に基づいて動画に表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かが判定された結果、第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合に、表示機能は、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させることを特徴とする。なお、表示要求に基づいて動画に表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かの判定は、視聴ユーザ端末で行っても良いし、サーバ装置で行なっても良い。
【0193】
上記機能は、
図20(b)に示す受信回路1210、表示回路1220および送信回路1230により実現されることができる。受信回路1210、表示回路1220および送信回路1230は、それぞれ上述した受信部210、表示部220および送信部230により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0194】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0195】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0196】
続いて、本開示の実施形態における視聴ユーザ端末における情報処理方法について説明を行う。
【0197】
本開示における情報処理方法は、
図2に示したように、配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する視聴ユーザ端末における情報処理方法である。動画配信システム2000は、さらに、配信ユーザ端末100および情報処理装置400(サーバ装置400)を備える。
【0198】
本開示における情報処理方法は、
図21に示されるように、視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、受信ステップS31、表示ステップS32,S34および送信ステップS33を実行させる。
【0199】
受信ステップS31は、配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報をサーバ装置から受信する。かかる受信ステップS31は、上述した受信部210により実行されることができる。
【0200】
表示ステップS32は、動画に関する情報に基づいて、動画を表示させる。かかる表示ステップS32は、上述した表示部220により実行されることができる。
【0201】
送信ステップS33は、動画に表示する第一のギフトの表示要求をサーバ装置に送信する。かかる送信ステップS33は、上述した送信部230により実行されることができる。
【0202】
そして、表示要求に基づいて動画に表示された第一のオブジェクトが、動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かが判定された結果、第一のオブジェクトが第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合に、第一のオブジェクトおよび第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる(S34)。
【0203】
以上の構成によれば、上述した従来技術の問題の少なくとも一部を解決又は緩和する技術的な改善を提供することができる。具体的には、本開示の一実施形態によれば、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0204】
また、以上の構成によれば、ギフトの表示に変化を持たせることでギフティングの興趣性を高め、視聴ユーザのギフティングの意欲を向上させることができる。
【0205】
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0206】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0207】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
〔付記〕
以下に、本願の原出願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムであって、一又は複数のコンピュータプロセッサを備え、
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する配信部と、
前記視聴ユーザ端末から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて前記動画に前記第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示部と、
前記オブジェクト表示部により表示された第一のオブジェクトが、前記動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定部と、
を備え、
前記判定部により前記第一のオブジェクトが前記第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、前記オブジェクト表示部は、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる動画配信システム。
[2]
前記オブジェクト表示部は、前記第三のオブジェクトが表示されている間は、更なる第一のギフトの表示要求に基づく第一のオブジェクトの表示を禁止することを特徴とする上記[1]に記載の動画配信システム。
[3]
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、
前記第三のオブジェクトが表示されている間は、更なる第一のギフトの表示要求の受付を禁止することを特徴とする上記[1]または[2]に記載の動画配信システム。
[4]
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、さらに、
前記オブジェクト表示部により複数の第一のオブジェクトが表示される場合において、当該複数の第一のオブジェクトに関し、前記動画内で既に表示されている一または複数の第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された回数を計測する計測部と、
前記計測部により計測された回数が規定回数に達しているか否かを判定する回数判定部と
を備え、
前記回数判定部により前記回数が前記規定回数に達していると判定された場合、前記オブジェクト表示部は、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトを前記第三のオブジェクトに変更して表示させる上記[1]から[3]のいずれか一に記載の動画配信システム。
[5]
前記オブジェクト表示部は、前記第三のオブジェクトの少なくとも一部を、前記キャラクタオブジェクトの頭部を覆い、前記キャラクタオブジェクトの頭部の動きに追従するよう表示させることを特徴とする上記[4]に記載の動画配信システム。
[6]
前記一又は複数のコンピュータプロセッサは、
前記動画の画面サイズに基づいて、前記規定回数を変更することを特徴とする上記[4]または[5]に記載の動画配信システム。
[7]
前記回数判定部により前記回数が前記規定回数に達していないと判定されている場合、前記オブジェクト表示部は、前記第一のオブジェクトを前記第二のオブジェクトに接触させて表示させる上記[4]から[6]のいずれか一に記載の動画配信システム。
[8]
前記オブジェクト表示部は、前記視聴ユーザ端末から送信される前記第一のオブジェクトの初期表示位置の指定に基づいて、前記第一のオブジェクトを表示させることを特徴とする上記[1]から[7]のいずれか一に記載の動画配信システム。
[9]
前記オブジェクト表示部は、前記第三のオブジェクトを、前記キャラクタオブジェクトの特定の部位に装着されるよう表示させることを特徴とする上記[1]から[8]のいずれか一に記載の動画配信システム。
[10]
前記オブジェクト表示部は、前記第三のオブジェクトを、前記動画内の空間に配置されるよう表示させることを特徴とする上記[1]から[4]のいずれか一に記載の動画配信システム。
[11]
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムにおける情報処理方法であって、
前記動画配信システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を、視聴ユーザ端末に配信する配信ステップと、
前記視聴ユーザ端末から送信される第一のギフトの表示要求に基づいて前記動画に前記第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示ステップと、
前記オブジェクト表示ステップにより表示された第一のオブジェクトが、前記動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定ステップと、
を実行させ、
前記判定ステップにより前記第一のオブジェクトが前記第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる情報処理方法。
[12]
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する配信ユーザ端末で実行されるコンピュータプログラムであって、
前記動画配信システムは、前記配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を前記サーバ装置に送信する送信機能と、
前記視聴ユーザ端末による前記動画に表示する第一のギフトの表示要求を、前記サーバ装置から受信する受信機能と、
前記受信機能により受信した表示要求に基づいて、前記動画に前記第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示機能と、
前記オブジェクト表示機能により表示された第一のオブジェクトが、前記動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定機能と、
を実現させ、
前記判定機能により前記第一のオブジェクトが前記第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、前記オブジェクト表示機能は、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させるコンピュータプログラム。
[13]
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する配信ユーザ端末における情報処理方法であって、
前記動画配信システムは、前記配信ユーザ端末、視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記配信ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を前記サーバ装置に送信する送信ステップと、
前記視聴ユーザ端末による前記動画に表示する第一のギフトの表示要求を、前記サーバ装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した表示要求に基づいて、前記動画に前記第一のギフトに対応する第一のオブジェクトを表示させるオブジェクト表示ステップと、
前記オブジェクト表示ステップにより表示された第一のオブジェクトが、前記動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かを判定する判定ステップと、
を実行させ、
前記判定ステップにより前記第一のオブジェクトが前記第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合、前記オブジェクト表示ステップは、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる情報処理方法。
[14]
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する視聴ユーザ端末で実行されるコンピュータプログラムであって、
前記動画配信システムは、配信ユーザ端末、前記視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を前記サーバ装置から受信する受信機能と、
前記動画に関する情報に基づいて、前記動画を表示させる表示機能と、
前記動画に表示する第一のギフトの表示要求を前記サーバ装置に送信する送信機能と
を実現させ、
前記表示要求に基づいて前記動画に表示された第一のオブジェクトが、前記動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かが判定された結果、前記第一のオブジェクトが前記第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合に、前記表示機能は、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させるコンピュータプログラム。
[15]
配信ユーザの動きに基づいて生成されるキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画を配信する動画配信システムを構成する視聴ユーザ端末における情報処理方法であって、
前記動画配信システムは、配信ユーザ端末、前記視聴ユーザ端末およびサーバ装置を備え、
前記視聴ユーザ端末が備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、
前記配信ユーザのキャラクタオブジェクトのアニメーションを含む動画に関する情報を前記サーバ装置から受信する受信ステップと、
前記動画に関する情報に基づいて、前記動画を表示させる表示ステップと、
前記動画に表示する第一のギフトの表示要求を前記サーバ装置に送信する送信ステップと
を実行させ、
前記表示要求に基づいて前記動画に表示された第一のオブジェクトが、前記動画内で既に表示されている第二のオブジェクトから所定距離内に表示されているか否かが判定された結果、前記第一のオブジェクトが前記第二のオブジェクトから所定距離内に表示されていると判定された場合に、前記表示ステップは、前記第一のオブジェクトおよび前記第二のオブジェクトを第三のオブジェクトに変更して表示させる、情報処理方法。
【符号の説明】
【0208】
1000 動画配信システム
2000 動画配信システム
100 配信ユーザ端末
200 視聴ユーザ端末
300 ネットワーク
400 情報処理装置
410 配信部
420 オブジェクト表示部
430 判定部