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特開2022-91874車両・機器の相互接続方法及び装置、移動端末、車載端末、記憶媒体並びにコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091874
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】車両・機器の相互接続方法及び装置、移動端末、車載端末、記憶媒体並びにコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20220614BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20220614BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20220614BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20220614BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W4/40
H04W88/06
H04W84/12
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022048298
(22)【出願日】2022-03-24
(31)【優先権主張番号】202110620141.3
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】リュウ、シュービン
(57)【要約】      (修正有)
【課題】車両・機器の相互接続を実現し、ブルートゥースモジュールのように周辺機器を連続的にスキャンする必要がないため、機器のエネルギー消費が低減され、車両・機器の相互接続の適合性が向上される相互接続方法、相互接続装置、移動端末、車載端末、記憶媒体並びにコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】相互接続方法は、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得した後、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信し、最後に、車載端末から機器情報に基づいた接続要求を受信し、接続要求を送信した車載端末とWi-Fiダイレクトを確立する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得することと、
赤外線通信プロトコルに基づいて前記機器情報を車載端末に送信することと、
前記機器情報に基づいた接続要求を受信し、前記接続要求を送信した前記車載端末とWi-Fiダイレクトを確立することと、
を含む車両・機器の相互接続方法。
【請求項2】
赤外線通信プロトコルに基づいて前記機器情報を車載端末に送信することは、
前記機器情報を符号化し、符号化済み機器情報を得ることと、
赤外線通信プロトコルに基づいて、前記符号化済み機器情報機を前記車載端末に送信することと、
を含む請求項1に記載の車両・機器の相互接続方法。
【請求項3】
前記車載端末とWi-Fiダイレクトを確立したことに応答して、伝送対象データを取得することと、
前記伝送対象データに対応するデータチャネルを作成することと、
前記データチャネルに基づいて前記伝送対象データを送信することと、
をさらに含む請求項1または2に記載の車両・機器の相互接続方法。
【請求項4】
前記データチャネルは、
指令チャネル、マルチメディアチャネル、音声放送チャネル、逆方向制御チャネルの少なくとも1つを含む請求項3に記載の車両・機器の相互接続方法。
【請求項5】
赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信されたWi-Fiダイレクトのための機器情報を受信することと、
前記機器情報に基づいて、接続要求を前記移動端末に送信することと、
前記接続要求が受信されたことに応答して、前記移動端末とWi-Fiダイレクトを確立することと、
を含む車両・機器の相互接続方法。
【請求項6】
赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された機器情報を受信することは、
赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された、符号化済み機器情報を受信することと、
前記符号化済み機器情報を解析し、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得することと、
を含む請求項5に記載の車両・機器の相互接続方法。
【請求項7】
前記移動端末とWi-Fiダイレクトを確立したことに応答して、前記移動端末との間で伝送対象データに対応するデータチャネルを確立することと、
前記データチャネルに基づいて前記伝送対象データを受信することと、
をさらに含む請求項5または6に記載の車両・機器の相互接続方法。
【請求項8】
Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得するように構成される取得モジュールと、
赤外線通信プロトコルに基づいて前記機器情報を車載端末に送信するように構成される第1の送信モジュールと、
前記機器情報に基づいた接続要求を受信し、前記接続要求を送信した前記車載端末とWi-Fiダイレクトを確立するように構成される接続モジュールと、
を備える車両・機器の相互接続装置。
【請求項9】
前記第1の送信モジュールは、
前記機器情報を符号化し、符号化済み機器情報を取得するように構成される符号化ユニットと、
赤外線通信プロトコルに基づいて、前記符号化済み機器情報を前記車載端末に送信するように構成される送信ユニットと、
を備える請求項8に記載の車両・機器の相互接続装置。
【請求項10】
前記装置は、作成モジュール及び第2の送信モジュールをさらに備え、
前記取得モジュールは、前記車載端末との接続を確立したことに応答して、伝送対象データを取得するように構成され、
前記作成モジュールは、前記伝送対象データに対応するデータチャネルを作成するように構成され、
前記第2の送信モジュールは、前記データチャネルに基づいて前記伝送対象データを送信するように構成される、
請求項8または9に記載の車両・機器の相互接続装置。
【請求項11】
前記データチャネルは、
指令チャネル、マルチメディアチャネル、音声放送チャネル、逆方向制御チャネルの少なくとも1つを含む請求項10に記載の車両・機器の相互接続装置。
【請求項12】
赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信されたWi-Fiダイレクトのための機器情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、
前記機器情報に基づいて、接続要求を前記移動端末に送信するように構成される送信モジュールと、
前記接続要求が受信されたことに応答して、前記移動端末とWi-Fiダイレクトを確立するように構成される接続モジュールと、
を備える車両・機器の相互接続装置。
【請求項13】
前記第1の受信モジュールは、
赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された符号化済み機器情報を受信するように構成される受信ユニットと、
前記符号化済み機器情報を解析し、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得するように構成される復号化ユニットと、
を備える請求項12に記載の車両・機器の相互接続装置。
【請求項14】
前記移動端末とWi-Fiダイレクトを確立したことに応答して、前記移動端末との間で伝送対象データに対応するデータチャネルを確立するように構成される確立モジュールと、
前記データチャネルに基づいて前記伝送対象データを受信するように構成される第2の受信モジュールと、
をさらに備える請求項12または13に記載の車両・機器の相互接続装置。
【請求項15】
赤外線送信機及び少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を備える移動端末であって、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な指令が記憶され、前記指令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1~4のいずれか1項に記載の車両・機器の相互接続方法が実行され、
前記赤外線送信機は、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信するように構成される、
移動端末。
【請求項16】
赤外線受信機及び少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を備える車載端末であって、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な指令が記憶され、前記指令が前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項5~7のいずれか1項に記載の車両・機器の相互接続方法が実行され、
前記赤外線受信機は、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された機器情報を受信するように構成される、
車載端末。
【請求項17】
コンピュータ指令が記憶されている非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ指令は、コンピュータに請求項1~4または請求項5~7のいずれか1項に記載の車両・機器の相互接続方法を実行させるためのものである非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
プロセッサにより実行されると、請求項1~4または請求項5~7のいずれか1項に記載の車両・機器の相互接続方法を実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に関し、具体的にはV2X(vehicle to everything)の技術分野に関し、特に車両・機器の相互接続(vehicle-machine interconnection)方法及び装置、移動端末、車載端末、記憶媒体並びにコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
車載シーンの急速な発展に伴い、V2Xに対する人々のニーズもますます明らかになっている。従来の車載端末と移動端末との相互接続方法は、有線と無線に分けられ、有線接続は、USBケーブルなどを介して相互接続を行い、無線接続は、ローカルエリアネットワークを介して相互接続を行う。
【0003】
現在、多くのV2X会社は、ユーザ体験を追求するために、Wi-Fiダイレクトのソリューションを推進しており、従来のWi-Fiダイレクトのソリューションは、通常、ブルートゥース(登録商標)及びWi-Fiまたはホットスポットをオンにして、車載機器と携帯電話との相互接続体験を実現する。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、車両・機器の相互接続方法及び装置、移動端末、車載端末、記憶媒体並びにコンピュータプログラムを提案した。
【0005】
本出願の第1の態様において、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得することと、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信することと、機器情報に基づいた接続要求を受信し、接続要求を送信した車載端末とWi-Fiダイレクトを確立することと、を含む車両・機器の相互接続方法を提供する。
【0006】
本出願の第2の態様において、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信されたWi-Fiダイレクトのための機器情報を受信することと、機器情報に基づいて、接続要求を移動端末に送信することと、接続要求が受信されたことに応答して、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立することと、を含む車両・機器の相互接続方法を提供する。
【0007】
本出願の第3の態様において、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得するように構成される取得モジュールと、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信するように構成される第1の送信モジュールと、機器情報に基づいた接続要求を受信し、接続要求を送信した車載端末とWi-Fiダイレクトを確立するように構成される接続モジュールと、を備える車両・機器の相互接続装置を提供する。
【0008】
本出願の第4の態様において、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信されたWi-Fiダイレクトのための機器情報を受信するように構成される第1の受信モジュールと、機器情報に基づいて、接続要求を移動端末に送信するように構成される送信モジュールと、接続要求が受信されたことに応答して、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立するように構成される接続モジュールと、を備える車両・機器の相互接続装置を提供する。
【0009】
本出願の第5の態様において、赤外線送信機及び少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を備える移動端末であって、メモリには、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な指令が記憶され、指令が少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第1の態様の車両・機器の相互接続方法が実行され、赤外線送信機は、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信するように構成される、移動端末を提供する。
【0010】
本出願の第6の態様において、赤外線受信機及び少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を備える車載端末であって、メモリには、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な指令が記憶され、指令が少なくとも1つのプロセッサにより実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第2の態様の車両・機器の相互接続方法が実行され、赤外線受信機は、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された機器情報を受信するように構成される、車載端末を提供する。
【0011】
本出願の第7の態様において、本出願の実施例は、コンピュータ指令が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、該コンピュータ指令は、コンピュータに前記第1の態様または第2の態様の車両・機器の相互接続方法を実行させるためのものであるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0012】
本出願の第8の態様において、本出願の実施例は、プロセッサにより実行されると、前記第1の態様または第2の態様の車両・機器の相互接続方法を実現するコンピュータプログラムを提供する。
【0013】
なお、発明の概要に記載された内容は、本出願の実施例のかなめとなる特徴又は重要な特徴を限定することを意図するものではなく、本出願の範囲を限定するものでもない。本出願の他の特徴は、以下の説明によって理解が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
添付図面は、本構成をよりよく理解するためのものであり、本出願を限定するものではない。
図1】本出願に係る車両・機器の相互接続方法の一実施例のフローチャートである。
図2】本出願に係る車両・機器の相互接続方法の一適用シーンの概略図である。
図3】本出願に係るデータ伝送の一実施例のフローチャートである。
図4】本出願に係る車両・機器の相互接続方法の他の実施例のフローチャートである。
図5】本出願に係る機器情報を受信する一実施例のフローチャートである。
図6】本出願に係る車両・機器の相互接続装置の一実施例の概略構成図である。
図7】本出願に係る車両・機器の相互接続装置の他の実施例の概略構成図である。
図8】本出願の実施例の車両・機器の相互接続方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本出願の例示的な実施例を説明し、理解を助けるために、本出願の実施例の様々な詳細が含まれているが、これらは例示的なものに過ぎないことを理解すべきである。従って、当業者であれば、ここに記載された実施例に対して、本出願の範囲及び趣旨を逸脱することなく様々に変更し、修正することができることを理解すべきである。同様に、明確かつ簡潔のために、以下の記載で公知の機能及び構造の説明を省略する。
【0016】
図1を参照されたい。図1では、本出願の車両・機器の相互接続方法に適用可能な実施例のフローチャート100を示した。当該車両・機器の相互接続方法は以下のステップを含む。
【0017】
ステップ110では、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得する。
【0018】
本実施例において、車両・機器の相互接続方法の実行主体(例えば、移動端末)は、Wi-Fiダイレクトを行うWi-Fi P2P(Wi-Fiダイレクト)モジュールを検出し、Wi-Fi P2Pモジュールの機器情報を取得することができる。当該機器情報は、Wi-Fiダイレクトに適用可能なネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報、即ち、Wi-Fi P2Pモジュールのネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報であってもよい。
【0019】
ステップ120では、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信する。
【0020】
本実施例において、前記実行主体は、赤外線通信プロトコルに基づいて赤外線データを送信可能な赤外線送信機を備えてもよい。赤外線送信機は赤外線受信機に対応し、赤外線受信機は、赤外線送信機から送信された赤外線データを受信できる。ここで、赤外線(IR)送信機は、特定の動作モードで、指令を受信して点滅赤外光に変換でき、赤外線受信機は、赤外線送信機から放射された赤外光を受信でき、赤外線送信機及び赤外線受信機は、リモコン、並びにスマートフォンおよびコンピュータなどのさまざまな種類の機器に取り付けられてもよい。赤外線送信機が前記実行主体に取り付けられた場合、信号発生器から入力された電圧信号の変化に応じて、異なる赤外線信号を放射することができ、赤外線受信機は車載端末に取り付けられる。
【0021】
前記実行主体は、車載端末の赤外線受信機を検出することができ、車載端末の赤外線受信機が検出された場合、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を送信するように赤外線送信機を制御し、即ち、赤外線受信機が赤外線送信機の信号の有効受信距離内にある場合、赤外線送信機は機器情報を送信でき、赤外線送信機に対応する赤外線受信機は、赤外線送信機から送信された機器情報を受信できる。
【0022】
ステップ130では、機器情報に基づいた接続要求を受信し、接続要求を送信した車載端末とWi-Fiダイレクトを確立する。
【0023】
本実施例において、前記実行主体が赤外線送信機を制御して機器情報を送信した後、車載端末の赤外線受信機が機器情報を受信し、車載端末は、当該機器情報におけるWi-Fiダイレクトを行うことができるネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報に基づいて、前記実行主体とのWi-Fiダイレクトを行うための接続要求を前記実行主体に送信できる。
【0024】
前記実行主体は、車載端末から送信された接続要求を受信した後、当該接続要求に対応する車載端末とWi-Fiダイレクトを確立することで、前記実行主体と車載端末とは、車両・機器の相互接続を完了する。ここで、Wi-Fiダイレクトは、Wi-Fi機器のポイント ツー ポイント接続であってもよく、ポイント ツー エンド接続が必要せず、2つのWi-Fi機器同士は、ホットスポット(即ち、ネットワーク)に束縛されずに、Wi-Fi技術により相互接続を直接確立することで、情報およびコンテンツを互いに共有することができる。
【0025】
例示として、前記実行主体は、Wi-Fi P2Pモジュールのアドレス及びポート情報を含む機器情報を赤外線送信機により車載端末の赤外線受信機に送信することができ、赤外線受信機が機器情報を受信した後、車載端末は、その中のWi-Fi P2Pモジュールのアドレス及びポート情報を取得し、前記実行主体のWi-Fi P2Pモジュールのアドレス及びポート情報に基づいて接続要求を送信するように車載端末のWi-Fi P2Pモジュールを制御することにより、車載端末のWi-Fi P2Pモジュールと前記実行主体(移動端末)のWi-Fi P2PモジュールとがWi-Fiダイレクトされ、移動端末と車載端末とが車両・機器の相互接続を完了する。
【0026】
さらに、図2を参照されたい。図2は、本実施例による車両・機器の相互接続方法の一適用シーンの概略図である。図2の適用シーンにおいて、移動端末201は、Wi-Fi P2Pモジュールを検出し、機器情報を取得し、赤外線送信機により車載端末202の赤外線受信機を検出し、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を車載端末202の赤外線受信機に送信する。次に、車載端末202の赤外線受信機は、赤外線送信機から送信された機器情報を受信し、機器情報に基づいて移動端末201に接続要求を送信するようにWi-Fi P2Pモジュールを制御する。移動端末201のWi-Fi P2Pモジュールは、車載端末202から送信された接続要求を受信し、車載端末202とWi-Fiダイレクトを確立し、移動端末201と車載端末202との相互接続を完了する。
【0027】
本出願の実施例により提供される車両・機器の相互接続方法は、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得した後、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信し、最後に、機器情報に基づいた接続要求を受信し、接続要求を送信した車載端末とWi-Fiダイレクトを確立し、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、車両・機器の相互接続が実現され、ブルートゥースモジュールのように周辺機器を連続的にスキャンする必要がないため、機器のエネルギー消費が低減され、短距離のポイント ツー ポイント伝送に適しており、車両・機器の相互接続の適合性が向上され、そして、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、データ伝送が必要な場合、伝送対象データを赤外線通信プロトコルに基づいて赤外線で放射するだけでデータを伝送できるため、データ伝送の効率が向上された。
【0028】
オプション的な実現形態として、前記ステップ120は、赤外線通信プロトコルに基づいて前記機器情報を車載端末に送信することは、機器情報を符号化し、符号化済み機器情報を得ることと、赤外線通信プロトコルに基づいて、符号化済み機器情報を車載端末に送信することと、を含んでもよい。
【0029】
具体的には、前記実行主体は、検出によりWi-Fiダイレクトのための機器情報を取得した後、赤外線通信プロトコル生成技術により機器情報を符号化し、赤外線通信プロトコルに基づいて送信可能な符号化済み機器情報を生成し、当該符号化済み機器情報は、赤外線放射のための赤外線信号であってもよい。
【0030】
前記実行主体は、符号化済み機器情報を取得した後、赤外線通信プロトコルに基づいて、符号化済み機器情報を赤外線送信機で車載端末に送信することができ、車載端末の赤外線受信機は、赤外線通信プロトコルに基づいて、符号化済み機器情報を受信することができる。
【0031】
本実施例において、機器情報を赤外線信号にカプセル化し、赤外線放射に基づいてデータを伝送することにより、データ伝送が必要な場合、伝送対象データを符号化し、赤外線放射のための符号化済みデータを取得し、赤外線通信プロトコルに基づいて赤外線で放射するだけでデータを伝送できるため、データ伝送の効率が向上された。
【0032】
オプション的な実現形態として、さらに、図3を参照されたい。前記車両・機器の相互接続方法は、以下のステップをさらに含んでもよい。
【0033】
ステップ310では、車載端末とWi-Fiダイレクトを確立したことに応答して、伝送対象データを取得する。
【0034】
本ステップにおいて、前記実行主体は、機器情報に基づいて車載端末から送信された接続要求を受信した後、車載端末のWi-Fi P2PモジュールとWi-Fiダイレクトを確立するようにWi-FiダイレクトのためのWi-Fi P2Pモジュールを制御する。ここで、Wi-Fiダイレクト(即ち、Wi-Fi Direct)とは、無線Wi-Fi伝送技術に基づいてポイント ツー ポイントのファイル共有及び伝送を実現する媒体であり、Wi-Fiダイレクトは、2つの機器間のファイル伝送を簡単で効率的かつ高速に実現できる。
【0035】
前記実行主体は、ユーザの操作により伝送対象データを取得したり、他の機器から送信された伝送対象データを受信したりすることができ、当該伝送対象データは、車載シーンで伝送する必要のあるデータ、即ち、ユーザが前記実行主体を介して車載端末に送信するデータであってもよく、車載端末が前記実行主体に表示する必要のあるデータであってもよい。例示として、伝送対象データは、車載端末に送信する必要のある指令データ、マルチメディアデータ、音声放送データを含んでもよく、車載端末が前記実行主体に送信する必要のある制御データなどを含んでもよい。
【0036】
ステップ320では、伝送対象データに対応するデータチャネルを作成する。
【0037】
本ステップにおいて、前記実行主体は、伝送対象データを取得した後、Wi-Fiダイレクトにより車載端末に作成要求を送信することができ、当該作成要求は、伝送対象データに対応するデータチャネルを作成することを要求するためのものである。各タイプの伝送対象データは1つのデータチャネルに対応し、データチャネルは、対応するタイプの伝送対象データを伝送するためのものである。
【0038】
車載端末は、作成要求を受信した後、前記実行主体との間で伝送対象データに対応するデータチャネルを確立することができる。
【0039】
オプション的な実現形態として、前記データチャネルは、指令チャネル、マルチメディアチャネル、音声放送チャネル、逆方向制御チャネルの少なくとも1つを含んでもよい。
【0040】
具体的に、指令チャネルは、指令データに対応することができ、車載端末に対する前記実行主体の制御指令を車載端末に伝送するためのものである。
【0041】
マルチメディアチャネルは、マルチメディアデータに対応し、ビデオチャネルおよび音声チャネルなどのメディアチャネルを含んでもよい。ここで、ビデオチャネルは、前記実行主体におけるビデオコンテンツまたはビデオ通話などのビデオデータを車載端末に伝送するために用いられる。音声チャネルは、前記実行主体における音声コンテンツまたは音声通話などの音声データを車載端末に伝送するために用いられる。マルチメディアチャネルは、さらに、前記実行主体におけるマルチメディアファイル、例えば、音楽ファイル、ニュースファイルなどのマルチメディアデータを車載端末に伝送するために用いられてもよい。
【0042】
音声放送チャネル(TTS音声放送チャネル)は、音声放送データに対応し、前記実行主体におけるテキストを音声に変換した音声放送ファイルを車載端末に伝送するために用いられてもよい。
【0043】
逆方向制御チャネルは、制御データに対応し、前記実行主体に対する車載端末の制御指令を伝送するために用いられてもよい。
【0044】
ステップ330では、データチャネルに基づいて伝送対象データを送信する。
【0045】
本ステップにおいて、前記実行主体は、伝送対象データに対応するデータチャネルを作成した後、取得した伝送対象データを当該データチャネルを介して車載端末に送信することで、車載端末が当該伝送対象データを表示するか、または当該伝送対象データに基づいて対応する指令を実行することができる。
【0046】
本実現形態において、車載端末とデータチャネルを確立することにより、車載シーンにおけるデータ伝送の様々なニーズを満たすことができ、様々なデータチャネルを介して様々なデータを伝送することができ、データを伝送する必要がある場合、データチャネルを作成することで、車載シーンにおけるデータ伝送の効率とリソース使用率が向上された。
【0047】
図4を参照されたい。図4では、本出願の車両・機器の相互接続方法に適用可能な他の実施例のフローチャート400を示した。当該車両・機器の相互接続方法は、以下のステップを含む。
【0048】
ステップ410では、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された機器情報を受信する。
【0049】
本実施例において、車両・機器の相互接続方法の実行主体(例えば、車載端末)は、赤外線通信プロトコルに基づいて赤外線データを受信可能な赤外線受信機を備えることができ、赤外線受信機は赤外線送信機に対応し、赤外線送信機から送信された赤外線データを受信できる。赤外線送信機は、移動端末に取り付けられてもよく、信号発生器から入力された電圧信号の変化に応じて、異なる赤外線信号を放射することができ、赤外線受信機は前記実行主体内に取り付けられてもよい。
【0050】
前記実行主体は、移動端末から送信された機器情報を赤外線受信機で受信することができ、この機器情報は、Wi-Fiダイレクトに用いられることができ、Wi-Fiダイレクトのためのネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報を含んでもよい。
【0051】
ステップ420では、機器情報に基づいて、移動端末に接続要求を送信する。
【0052】
本実施例において、前記実行主体は、赤外線受信機で機器情報を受信した後、機器情報に基づいて、移動端末におけるWi-Fiダイレクトのためのネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報を確定することができる。前記実行主体は、Wi-Fiダイレクトのためのネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報に基づいて、移動端末とWi-Fiダイレクトを行うための接続要求を移動端末に送信する。
【0053】
ステップ430では、接続要求が受信されたことに応答して、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立する。
【0054】
本実施例において、前記実行主体がWi-Fiダイレクトのための接続要求を移動端末に送信した後、移動端末は、接続要求を受信し、接続要求に対応する前記実行主体とWi-Fiダイレクトを確立することで、前記実行主体と移動端末との相互接続を完了する。
【0055】
例示として、移動端末は、Wi-Fi P2Pモジュールのアドレス及びポート情報を含む機器情報を赤外線送信機で前記実行主体の赤外線受信機に送信することができ、赤外線受信機が機器情報を受信した後、前記実行主体は、その中のWi-Fi P2Pモジュールのアドレス及びポート情報を取得し、移動端末のWi-Fi P2Pモジュールのアドレス及びポート情報に基づいて接続要求を送信するようにWi-Fi P2Pモジュールを制御し、移動端末が接続要求を受信した後、移動端末のWi-Fi P2Pモジュールが前記実行主体(車載端末)のWi-Fi P2PモジュールとWi-Fiダイレクトされ、移動端末と車載端末との相互接続を完了する。
【0056】
本出願の実施例により提供される車両・機器の相互接続方法は、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信されたWi-Fiダイレクトのための機器情報を受信した後、機器情報に基づいて接続要求を移動端末に送信し、最後に、接続要求が受信されたことに応答して、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立し、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、車両・機器の相互接続が実現され、ブルートゥースモジュールのように周辺機器を連続的にスキャンする必要がないため、機器のエネルギー消費が低減され、短距離のポイント ツー ポイント伝送に適しており、車両・機器の相互接続の適合性が向上され、そして、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、データ伝送が必要な場合、伝送対象データを赤外線通信プロトコルに基づいて赤外線で放射するだけでデータを伝送できるため、データ伝送の効率が向上された。
【0057】
さらに、図5を参照されたい。図5では、機器情報を受信するステップを示し、以下のステップを含むことができる。
【0058】
ステップ510では、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された符号化済み機器情報を受信する。
【0059】
本ステップにおいて、移動端末は、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得した後、赤外線通信プロトコル生成技術により機器情報を符号化し、赤外線通信プロトコルに基づいて送信可能な符号化済み機器情報を生成し、当該符号化済み機器情報は、赤外線放射のための赤外線データであってもよい。前記実行主体は、移動端末から送信された符号化済み機器情報を赤外線受信機で受信することができる。
【0060】
ステップ520では、符号化済み機器情報を解析し、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得する。
【0061】
本ステップにおいて、前記実行主体は、符号化済み機器情報を受信した後、符号化済み機器情報を解析して、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得し、当該機器情報は、Wi-Fiダイレクトに使用可能なネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報であってもよい。前記実行主体は、Wi-Fiダイレクトのためのネットワークポート及びネットワークアドレスなどの情報に基づいて接続要求を移動端末に送信することができる。
【0062】
例示として、前記実行主体は、符号化済み機器情報を解析し、解析された機器情報から移動端末のWi-Fi P2PモジュールのIPアドレス情報及びポート情報を取得し、前記実行主体は、取得したIPアドレス情報及びポート情報に基づいて移動端末のWi-Fi P2Pモジュールに接続要求を送信するようにWi-Fi P2Pモジュールを制御することで、前記実行主体(車載端末)と移動端末とのWi-Fiダイレクト接続を確立する。
【0063】
本実現形態において、赤外線通信プロトコルに基づいて、符号化済み機器情報を送信し、符号化済み機器情報を解析することにより、データ伝送のセキュリティ及びデータ伝送効率が向上された。
【0064】
オプション的な実現形態として、前記車両・機器の相互接続方法は、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立したことに応答して、移動端末との間で伝送対象データに対応するデータチャネルを確立することと、データチャネルに基づいて伝送対象データを受信することと、をさらに含んでもよい。
【0065】
具体的には、移動端末は、機器情報に基づいて前記実行主体から送信された接続要求を受信した後、前記実行主体のWi-Fi P2PモジュールとのWi-Fiダイレクトを確立するようにWi-FiダイレクトのためのWi-Fi P2Pモジュールを制御する。移動端末は、ユーザの操作により伝送対象データを取得したり、他の機器から送信された伝送対象データを受信したりすることができ、当該伝送対象データは、車載シーンで伝送する必要のあるデータ、即ち、ユーザが移動端末を介して前記実行主体に送信するデータであってもよく、前記実行主体が移動端末に表示する必要のあるデータであってもよい。例示として、伝送対象データは、前記実行主体に送信する必要のある指令データ、マルチメディアデータ、音声放送データを含んでもよく、前記実行主体が移動端末に送信する必要のある制御データなどを含んでもよい。
【0066】
移動端末は、伝送対象データを取得した後、Wi-Fiダイレクトを介して前記実行主体に作成要求を送信することができ、当該作成要求は、伝送対象データに対応するデータチャネルを作成することを要求するためのものである。前記実行主体は、作成要求を受信した後、移動端末との間で伝送対象データに対応するデータチャネルを確立することができ、各タイプの伝送対象データは1つのデータチャネルに対応し、データチャネルは、対応するタイプの伝送対象データを伝送するために用いられる。
【0067】
前記実行主体と移動端末とが伝送対象データに対応するデータチャネルを確立した後、移動端末は、取得した伝送対象データを当該データチャネルを介して前記実行主体に送信することができ、それによって前記実行主体は、データチャネルを介して伝送対象データを受信し、当該伝送対象データを表示するか、または当該伝送対象データに基づいて対応する指令を実行することができる。
【0068】
オプションとして、前記データチャネルは、指令チャネル、マルチメディアチャネル、音声放送チャネル、逆方向制御チャネルの少なくとも1つを含んでもよい。
【0069】
本実現形態において、移動端末とデータチャネルを確立することにより、車載シーンにおけるデータ伝送の様々なニーズを満たすことができ、異なるデータチャネルを介して異なるデータを伝送することができ、データを伝送する必要がある場合、データチャネルを作成することで、車載シーンにおけるデータ伝送の効率及びリソース使用率が向上された。
【0070】
さらに、図6を参照されたい。上記の各図に示す方法の実現として、本出願は、車両・機器の相互接続装置の一実施例を提供し、当該装置の実施例は、図2に示す方法の実施例に対応し、当該装置は、具体的に移動端末に適用されてもよい。
【0071】
図6に示すように、本実施例における車両・機器の相互接続装置600は、取得モジュール610、第1の送信モジュール620及び接続モジュール630を備える。
【0072】
取得モジュール610は、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得するように構成され、
第1の送信モジュール620は、赤外線通信プロトコルに基づいて機器情報を車載端末に送信するように構成され、
接続モジュール630は、機器情報に基づいた接続要求を受信し、接続要求を送信した車載端末とWi-Fiダイレクトを確立するように構成される。
【0073】
本実施例のいくつかのオプション的な方式において、第1の送信モジュールは、機器情報を符号化し、符号化済み機器情報を取得するように構成される符号化ユニットと、赤外線通信プロトコルに基づいて、符号化済み機器情報を車載端末に送信するように構成される送信ユニットと、を備える。
【0074】
本実施例のいくつかのオプション的な方式において、当該装置は、作成モジュール及び第2の送信モジュールをさらに備え、取得モジュールは、車載端末との接続を確立したことに応答して、伝送対象データを受信するように構成され、作成モジュールは、伝送対象データに対応するデータチャネルを作成するように構成され、第2の送信モジュールは、データチャネルに基づいて伝送対象データを送信するように構成される。
【0075】
本実施例のいくつかのオプション的な方式において、データチャネルは、指令チャネル、マルチメディアチャネル、音声放送チャネル、逆方向制御チャネルの少なくとも1つを含む。
【0076】
本出願の実施例により提供される車両・機器の相互接続装置は、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を受信した後、赤外線通信プロトコルに基づいて車載端末に機器情報を送信し、最後に、機器情報に基づく接続要求を受信し、接続要求を送信した車載端末との間でWi-Fiダイレクトを確立し、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、車両・機器の相互接続が実現され、ブルートゥースモジュールのように周辺機器を連続的にスキャンする必要がないため、機器のエネルギー消費が低減され、短距離のポイント ツー ポイント伝送に適しており、車両・機器の相互接続の適合性が向上され、そして、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、データ伝送が必要な場合、伝送対象データを赤外線通信プロトコルに基づいて赤外線で放射するだけでデータを伝送できるため、データ伝送の効率が向上された。
【0077】
さらに、図7を参照されたい。上記の各図に示す方法の実現として、本出願は、車両・機器の相互接続装置の一実施例を提供し、当該装置の実施例は、図4に示す方法の実施例に対応し、当該装置は、具体的に車載端末に適用できる。
【0078】
図7に示すように、本実施例における車両・機器の相互接続装置700は、第1の受信モジュール710、送信モジュール720及び接続モジュール730を備える。
【0079】
第1の受信モジュール710は、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信されたWi-Fiダイレクトのための機器情報を受信するように構成され、
送信モジュール720は、機器情報に基づいて、接続要求を移動端末に送信するように構成され、
接続モジュール730は、接続要求が受信されたことに応答して、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立するように構成される。
【0080】
本実施例のいくつかのオプション的な方式において、第1の受信モジュールは、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信された符号化済み機器情報を受信するように構成される受信ユニットと、符号化済み機器情報を解析し、Wi-Fiダイレクトのための機器情報を取得するように構成される復号化ユニットと、を備える。
【0081】
本実施例のいくつかのオプション的な方式において、当該装置は、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立したことに応答して、移動端末との間で伝送対象データに対応するデータチャネルを確立するように構成される確立モジュールと、データチャネルに基づいて伝送対象データを受信するように構成される第2の受信モジュールと、をさらに備える。
【0082】
本出願の実施例により提供される車両・機器の相互接続装置は、赤外線通信プロトコルに基づいて、移動端末から送信されたWi-Fiダイレクトのための機器情報を受信した後、機器情報に基づいて接続要求を移動端末に送信し、最後に、接続要求が受信されたことに応答して、移動端末とWi-Fiダイレクトを確立し、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、車両・機器の相互接続が実現され、ブルートゥースモジュールのように周辺機器を連続的にスキャンする必要がないため、機器のエネルギー消費が低減され、短距離のポイント ツー ポイント伝送に適しており、車両・機器の相互接続の適合性が向上され、そして、赤外線通信プロトコルに基づいてデータを伝送することで、データ伝送が必要な場合、伝送対象データを赤外線通信プロトコルに基づいて赤外線で放射するだけでデータを伝送できるため、データ伝送の効率が向上された。
【0083】
本出願の技術案において、関連するユーザの個人情報の取得、記憶及び適用などは、関連する法律規制に準拠しており、公序良俗に反していない。
【0084】
本出願の実施例によれば、本出願は、赤外線送信機を備えた移動端末、赤外線受信機を備えた車載端末、可読記憶媒体及びコンピュータプログラムをさらに提供する。
【0085】
図8では、本出願の実施例を実施するための例示的な電子機器800の概略ブロック図を示した。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレーム、及びその他の適切なコンピュータなどの様々な形式のデジタルコンピュータを表すことを目的としている。電子機器は、携帯情報端末、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス及び他の類似のコンピューティングデバイスなどの様々な形式のモバイルデバイスを表すこともできる。ここに示されているコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能はただ例示的なものであり、ここで説明された及び/又は要求された本出願の実現を制限するためのものではない。
【0086】
図8に示すように、電子機器800は、読み出し専用メモリ(ROM)802に記憶されているコンピュータプログラム又は記憶ユニット808からランダムアクセスメモリ(RAM)803にロードされたコンピュータプログラムに基づいて様々な適切な動作及び処理を実行することができる計算ユニット801を備えることができる。RAM803には、機器800の動作に必要な様々なプログラム及びデータがさらに記憶されている。計算ユニット801、ROM802及びRAM803は、バス804を介して互いに接続される。入/出力(I/O)インターフェース805もバス804に接続される。
【0087】
通常、I/Oインターフェース805には、キーボード、マウスなどの入力ユニット806、様々なタイプのディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット807、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット808、並びにネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバなどの通信ユニット809を含む、電子機器800における複数のコンポーネントが接続されている。通信ユニット809は、電子機器800がインターネットなどのコンピュータネットワーク及び/又は様々な電気通信ネットワークを介して他の機器と情報/データのやりとりを行うことを可能にする。
【0088】
計算ユニット801は、処理及びコンピューティング機能を備えた様々な汎用及び/又は専用処理モジュールであってもよい。計算ユニット801のいくつかの例は、中央処理装置(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、様々な専用の人工知能(AI)コンピューティングチップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する様々な計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むがこれらに限定されない。計算ユニット801は、上述した各方法及び処理、例えば、車両・機器の相互接続方法を実行する。例えば、いくつかの実施例において、車両・機器の相互接続方法は、機械可読媒体、例えばメモリユニット808に有形で含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部はROM802及び/又は通信ユニット809を介して機器800にロード及び/又はインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM803にロードされて計算ユニット801によって実行されると、上述した車両・機器の相互接続方法の1つ以上のステップを実行することができる。代替的に、他の実施例において、計算ユニット801は、他の適切な方式(例えば、ファームウェアによって)により、車両・機器の相互接続方法を実行するように構成されてもよい。
【0089】
ここで説明したシステム及び技術の様々な実施方式は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、プログラマブルロジックデバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにより実現することができる。これらの様々な実施方式は、以下のことを含むことができる。1つ以上のコンピュータプログラムに実施され、当該1つ以上のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステム上で実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、専用または汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、メモリシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び指令を受信し、データ及び指令を当該メモリシステム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に送信することができる。
【0090】
本出願の方法を実施するためのプログラムコードは1つ又は複数のプログラミング言語のいかなる組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードが汎用コンピュータ、専用コンピュータ又はその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよいため、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図で規定された機能/動作が実施される。プログラムコードは、完全に又は部分的にマシンで実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的にマシンで実行され且つ部分的にリモートマシンで実行され、又は完全にリモートマシン又はサーバーで実行される。
【0091】
本出願のコンテキストでは、機械可読媒体は、指令実行システム、装置又は機器によって用いられてもよく又はそれらと組み合わせて用いられてもよいプログラムを含み、又は記憶することができる有形の媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線の、又は半導体のシステム、装置又は機器、又は上述した内容のいかなる適切な組み合わせを含むことができるがこれらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例には、1つ又は複数のワイヤに基づく電気的接続、ポータブルコンピューターディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光学ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、又は上記内容のいかなる適切な組み合わせが含まれる。
【0092】
ユーザとのやりとりを行うために、ここで記述するシステムと技術は、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、陰極線管(Cathode Ray Tube,CRT)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボードおよびポインティングデバイス(例えば、マウスまたはトラックボール)とを備えるコンピュータ上で実装することができ、ユーザが当該キーボードおよび当該ポインティングデバイスを介してコンピュータに入力を提供できる。他の種類の装置もユーザとのやりとりを行うことに用いることができる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、または触覚フィードバックであるいかなる形態のセンシングフィードバックであってもよく、且つ音入力、音声入力若しくは触覚入力を含むいかなる形態でユーザからの入力を受信してもよい。
【0093】
ここで説明したシステム及び技術を、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとして)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインターフェース又はウェブブラウザを有するクライアントコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインターフェース又は当該クライアントコンピュータを介して、ここで説明したシステム及び技術の実施方式とやりとりを行っていてもよい)、又はこれらのバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムに実施することができる。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互接続することができる。通信ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)及びインターネットが挙げられる。
【0094】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含んでもよい。クライアントとサーバは、一般に互いから離れており、通常は通信ネットワークを介してやりとりを行う。クライアントとサーバとの関係は、それぞれのコンピュータ上で動作し、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって成り立つ。サーバは、クラウドサーバであってもよく、分散システムサーバ、またはブロックチェーンと組み合わせたサーバであってもよい。
【0095】
なお、上述した様々な形態のフローを用いて、ステップを改めて並び替え、追加または削除を行うことができる。例えば、本出願に記載された各ステップは、本出願に開示された技術案の所望の結果が達成できる限り、並行して実行されてもよいし、順番で実行されてもよいし、異なる順番で実行されてもよい。本明細書はここで制限しない。
【0096】
上記具体的な実施形態は、本出願の保護範囲を限定するものではない。設計要件および他の要因に従って、様々な修正、組み合わせ、副次的な組み合わせ、および置換を行うことができることを当業者は理解すべきである。本出願の趣旨および原理を逸脱せずに行われたあらゆる修正、均等な置換および改善などは、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【外国語明細書】