(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022091959
(43)【公開日】2022-06-21
(54)【発明の名称】分割出荷コミュニケーション処理のためのコンピュータ実装システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220614BHJP
【FI】
G06Q10/08
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022062768
(22)【出願日】2022-04-05
(62)【分割の表示】P 2020537716の分割
【原出願日】2020-03-11
(31)【優先権主張番号】16/299,619
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VISUAL BASIC
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】バイ,リエンシー
(72)【発明者】
【氏名】イム,サン ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ウン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨ ソク
(72)【発明者】
【氏名】ジ,ヒョングン
(72)【発明者】
【氏名】レーン,エリック
(57)【要約】 (修正有)
【課題】注文の一部が遅延された時間量を分析し、タイミング及び他の論理的制約に基づいて注文を分割する決定を行う方法を提供する。
【解決手段】部分的に遅延した注文を時間ベースで分割出荷するためのコンピュータ実装システムは、2つの別個のデバイスに接続されたネットワークインターフェースと、命令を格納した1以上のメモリデバイスと、命令を実行して、第1ディスプレイ用の第1ユーザインターフェースを介して、ソーティング装置の1以上のセルの表現を表示させる1以上のプロセッサと、を含む。方法は、注文からのアイテムをソーティング装置内の1以上のセルのいずれに追加するかの指示を、第2ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信し、所定時間、注文がソーティング装置内の1以上のセルを占有していることを判定することを含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分的に遅延した注文を時間ベースで分割出荷するためのコンピュータ実装システムで
あって、
2つの別個のデバイスに接続されたネットワークインターフェースと、
命令を格納した1以上のメモリデバイスと、
前記命令を実行して、
第1ディスプレイ用の第1ユーザインターフェースを介して、ソーティング装置の1
以上のセルの表現を表示させ、
注文からのアイテムを前記ソーティング装置内の1以上のセルのいずれに追加するか
を指示する指示を、第2ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信し、
所定時間、前記注文が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有していることを
判定し、
前記所定時間、前記注文が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有していると
いう肯定的な判定に応答して、前記注文に関連付けられた1以上のセルの外観を変更し、
前記第1ディスプレイ用の前記第1ユーザインターフェースを介してアラートを提供し、
前記注文を分割する指示を送信し、
前記注文を分割する指示を受信し、
前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、分割
出荷用に前記注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、前記注文からの残りのアイテ
ムを使って、前記ソーティング装置の新たなセルまたは別のソーティング装置の少なくと
も1つに割り当てられることになる新たな注文を作成する、
ように構成された1以上のプロセッサと、を備える、システム。
【請求項2】
前記第1ディスプレイ用の前記第1のユーザインターフェースおよび前記第2ディスプ
レイ用の前記第2のユーザインターフェースは、スマートフォン、タブレット、ラップト
ップ、または、他のコンピュータデバイスのうちの1つに表示される、請求項1に記載の
システム。
【請求項3】
前記第1ディスプレイ用の前記第1のユーザインターフェースは、管理者に関連付けら
れたユーザデバイス上に表される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2ディスプレイ用の前記第2のユーザインターフェースは、労働者に関連付けら
れたユーザデバイス上に表される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記1以上のセルに前記注文を割り当てた後の時間を判定するためのタイマをさらに備
える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記所定時間は、30分である、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、さらに、
前記所定時間、前記新たな注文が前記ソーティング装置の1以上のセルを占有してい
ることを判定し、
前記所定時間、前記新たな注文が前記ソーティング装置の1以上のセルを占有してい
るという肯定的な判定に応答して、前記新たな注文に関連付けられた1以上のセルの外観
を変更し、前記第1ディスプレイ用の前記第1ユーザインターフェースを介してアラート
を提供し、
前記新たな注文を分割する指示を送信し、
前記新たな注文を分割する指示を受信し、
前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、分割
出荷用に前記新たな注文に関連付けられた1以上のセルを完成させ、前記新たな注文から
の残りのアイテムを使って、前記ソーティング装置の第2の新たなセルまたは別のソーテ
ィング装置の少なくとも1つに割り当てられることになる第2の新たな注文を作成する、
ように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
部分的に遅延した注文を時間ベースで分割出荷するためのコンピュータ実装方法であっ
て、
第1ディスプレイ用の第1ユーザインターフェースを介して、ソーティング装置の1以
上のセルの表現を表示させること、
注文からのアイテムを前記ソーティング装置の1以上のセルのいずれに追加するかを指
示する指示を、第2ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信すること、
所定時間、前記注文が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有していることを判
定すること、
前記所定時間、前記注文が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有しているとい
う肯定的な判定に応答して、前記注文に関連付けられた1以上のセルの外観を変更し、前
記第1ディスプレイ用の前記第1ユーザインターフェースを介してアラートを提供するこ
と、
前記注文を分割する指示を送信すること、
前記注文を分割する指示を受信すること、および、
前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、分割出
荷用に前記注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、前記注文からの残りのアイテム
を使って、前記ソーティング装置の新たなセルまたは別のソーティング装置の少なくとも
1つに割り当てられることになる新たな注文を作成すること、
を含む、方法。
【請求項9】
前記第1ディスプレイ用の前記第1のユーザインターフェースおよび前記第2ディスプ
レイ用の前記第2のユーザインターフェースは、スマートフォン、タブレットまたは、他
のコンピュータデバイスのうちの1つに表示される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1ディスプレイ用の前記第1のユーザインターフェースは、管理者に関連付けら
れたユーザデバイス上に表される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第2ディスプレイ用の前記第2のユーザインターフェースは、労働者に関連付けら
れたユーザデバイス上に表される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
さらに、タイマを介して、前記1以上のセルに前記注文を割り当てた後の時間を判定す
ることを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記所定時間は、30分である、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
さらに、
前記所定時間、前記新たな注文が前記ソーティング装置の1以上のセルを占有している
ことを判定すること、
前記所定時間、前記新たな注文が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有してい
るという肯定的な判定に応答して、前記新たな注文に関連付けられた1以上のセルの外観
を変更し、前記第1ディスプレイ用の前記第1ユーザインターフェースを介してアラート
を提供すること、
前記新たな注文を分割する指示を送信すること、
前記新たな注文を分割する指示を受信すること、
前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、分割出
荷用に前記新たな注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、前記新たな注文からの残
りのアイテムを使って、前記ソーティング装置の第2の新たなセルまたは別のソーティン
グ装置の少なくとも1つに割り当てられることになる第2の新たな注文を作成すること、
を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
部分的に遅延した注文を分割出荷するためのコンピュータ実装システムであって、
2つの別個のデバイスに接続されたネットワークインターフェースと、
命令を格納した1以上のメモリデバイスと、
前記命令を実行して、
第1ディスプレイ用の第1ユーザインターフェースを介して、ソーティング装置の1
以上のセルの表現を表示させ、
注文からのアイテムを前記ソーティング装置内の1以上のセルのいずれに追加するか
を指示する指示を、第2ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信し、
前記注文に関連付けられた1以上のセルの外観を変更し、前記第1ディスプレイ用の
前記第1ユーザインターフェースを介してアラートを提供し、
前記注文を分割する指示を送信し、
前記注文を分割する指示を受信し、
前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、分割
出荷用に前記注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、前記注文からの残りのアイテ
ムを使って、前記ソーティング装置の新たなセルまたは別のソーティング装置の少なくと
も1つに割り当てられることになる新たな注文を作成する、
ように構成された1以上のプロセッサと、を備える、システム。
【請求項16】
前記第1ディスプレイ用の前記第1のユーザインターフェースおよび前記第2ディスプ
レイ用の前記第2のユーザインターフェースは、スマートフォン、タブレット、ラップト
ップ、または、他のコンピュータデバイスのうちの1つに表示される、請求項15に記載
のシステム。
【請求項17】
前記第1ディスプレイ用の前記第1のユーザインターフェースは、管理者に関連付けら
れたユーザデバイス上に表される、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
前記第2ディスプレイ用の前記第2のユーザインターフェースは、労働者に関連付けら
れたユーザデバイス上に表される、請求項15に記載のシステム。
【請求項19】
前記1以上のセルに前記注文を割り当てた後の時間を判定するためのタイマをさらに備
える、請求項15に記載のシステム。
【請求項20】
前記1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、さらに、
前記所定時間、前記新たな注文がソーティング装置の1以上のセルを占有しているこ
とを判定し、
前記所定時間、前記新たな注文がソーティング装置内の1以上のセルを占有している
という肯定的な判定に応答して、前記新たな注文に関連付けられた1以上のセルの外観を
変更し、前記第1ディスプレイ用の前記第1ユーザインターフェースを介してアラートを
提供し、
前記第1ディスプレイ用の前記第1ユーザインターフェースを介して、前記新たな注
文に関連付けられた1以上のセルに、前記新たな注文を分割する指示を送信し、
前記新たな注文を分割する指示を受信し、
前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、分割
出荷用に前記新たな注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、前記新たな注文からの
残りのアイテムを使って、前記ソーティング装置の第2の新たなセルまたは別のソーティ
ング装置の少なくとも1つに割り当てられることになる第2の新たな注文を作成する、
ように構成される、請求項15に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、部分的に遅延された注文を時間ベースで分割して出荷するためのコ
ンピュータ化されたシステムおよび方法に関する。特に、本開示の実施形態は、遅延セル
のための通知システムと、遅延セルの表現を有するインターフェースと、遅延セルに関連
する順序を分割する決定と、出荷のためにどのセルを完了するかを指示するインターフェ
ースとを提供することができる、発明的かつ非従来型のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
出荷、輸送、およびロジスティクスオペレーションを可能にする通信のための電子シス
テムは、注文全体のすべてのアイテムが満たされるまで、注文出荷を遅延させる。このよ
うな注文出荷の遅延は、多くの点で出荷プロセスの追加の中断を引き起こす。第1に、注
文全体が満たされるまで注文出荷を遅延させることは、注文の処理の遅延を引き起こす。
第2に、注文の一部は、ソーティング装置(リビン壁(rebin wall)など)のセル内の空
間と、他の注文に使用され得る処理能力とを使用し、最終的にリソースを浪費する。さら
に、そのような遅延は、バッチをソーティング装置に割り当てる電子システムに問題を引
き起こすが、それは、ソーティング装置が、バッチの少なくとも一部を収容するのに十分
に空であることに依存するからである。また、注文が遅れて、ソーティング装置が全てビ
ジーになってしまうと、ソーティング装置がバックアップされ、処理全体がスローダウン
してしまう。さらに、現在の電子システムは、注文の一部が遅延された時間量を分析する
ことができず、タイミングおよび他の論理的制約に基づいて注文を分割する決定を行うこ
とができない。
【0003】
注文を出荷するための現在の電子システムおよび方法の欠点に鑑みて、出荷注文の出荷
、輸送、およびロジスティクスオペレーションを、例えば、1つの注文を遅延アイテムと
準備ができたアイテムとに分割して、異なる時間に出荷される2つの注文に分割すること
によって強化するためのシステムが望まれている。より具体的には、部分的に遅延された
注文を時間ベースで分割して出荷するためのコンピュータ実装システムが望まれている。
従って、部分的に遅れた注文を分割出荷するための改良された電子的方法及びシステムが
必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
本開示の一態様は、部分的に遅延した注文を時間ベースで分割出荷するためのコンピュ
ータ実装システムに関する。例えば、特定の実施形態は、2つの別個のデバイスに接続さ
れたネットワークインターフェースと、命令を格納した1以上のメモリデバイスと、前記
命令を実行するように構成された1以上のプロセッサとを含み得る。ある実施形態では、
前記1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、第1ディスプレイ用の第1ユーザイン
ターフェースを介して、ソーティング装置の1以上のセルの表現を表示させ、 注文から
のアイテムを前記ソーティング装置内の1以上のセルのいずれに追加するかを指示する指
示を、第2ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信するように構成される。
さらに、前記1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、所定時間、前記注文が前記ソ
ーティング装置内の1以上のセルを占有していることを判定し、前記所定時間、前記注文
が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有しているという肯定的な判定に応答して
、前記注文に関連付けられた1以上のセルの外観を変更し、前記第1ディスプレイ用の前
記第1ユーザインターフェースを介してアラートを提供するように構成される。さらに、
前記1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、前記注文を分割する指示を送信し、前
記注文を分割する指示を受信し、前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェ
ースに指示を送信して、分割出荷用に前記注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、
前記注文からの残りのアイテムを使って、前記ソーティング装置の新たなセルまたは別の
ソーティング装置の少なくとも1つに割り当てられることになる新たな注文を作成するよ
う構成される。
【0005】
本開示の別の態様は、部分的に遅延した注文を時間ベースで分割出荷するためのコンピ
ュータ実装方法に関する。例えば、本方法の特定の実施形態は、第1ディスプレイ用の第
1ユーザインターフェースを介して、ソーティング装置の1以上のセルの表現を表示させ
ること、注文からのアイテムを前記ソーティング装置の1以上のセルのいずれに追加する
かを指示する指示を、第2ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信すること
、を含み得る。ある実施形態では、本方法は、所定時間、前記注文が前記ソーティング装
置内の1以上のセルを占有していることを判定すること、前記所定時間、前記注文が前記
ソーティング装置内の1以上のセルを占有しているという肯定的な判定に応答して、前記
注文に関連付けられた1以上のセルの外観を変更し、前記第1ディスプレイ用の前記第1
ユーザインターフェースを介してアラートを提供すること、を含み得る。さらに、本方法
は、前記注文を分割する指示を送信すること、前記注文を分割する指示を受信すること、
および、前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、
分割出荷用に前記注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、前記注文からの残りのア
イテムを使って、前記ソーティング装置の新たなセルまたは別のソーティング装置の少な
くとも1つに割り当てられることになる新たな注文を作成すること、を含み得る。
【0006】
本開示のさらに別の態様は、部分的に遅延した注文を分割出荷するためのコンピュータ
実装システムに関する。例えば、特定の実施形態は、2つの別個のデバイスに接続された
ネットワークインターフェースと、命令を格納した1以上のメモリデバイスと、前記命令
を実行して、第1ディスプレイ用の第1ユーザインターフェースを介して、ソーティング
装置の1以上のセルの表現を表示させるように構成された1以上のプロセッサとを含み得
み得る。さらに、前記1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、注文からのアイテム
を前記ソーティング装置内の1以上のセルのいずれに追加するかを指示する指示を、第2
ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信し、前記注文に関連付けられた1以
上のセルの外観を変更し、前記第1ディスプレイ用の前記第1ユーザインターフェースを
介してアラートを提供するように構成される。さらに、前記1以上のプロセッサは、前記
命令を実行して、前記注文を分割する指示を送信し、前記注文を分割する指示を受信し、
前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザインターフェースに指示を送信して、分割出荷
用に前記注文に関連付けられた1以上のセルを完了し、前記注文からの残りのアイテムを
使って、前記ソーティング装置の新たなセルまたは別のソーティング装置の少なくとも1
つに割り当てられることになる新たな注文を作成するように構成される。
【0007】
他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も、本明細書で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A】開示された実施形態と一致する、出荷、輸送、および物流オペレーションを可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを備えるネットワークの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図1B】開示された実施形態と矛盾しない、インタラクティブなユーザインターフェース要素と共に、検索要求を満たす1つ以上の検索結果を含む検索結果ページ(Search result page:SRP)サンプル検索結果を示す。
【
図1C】開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に製品および製品に関する情報を含む単一ディスプレイページ(Single display page:SDP)のサンプルを示す。
【
図1D】開示された実施形態と一致する、対話型ユーザインターフェース要素と共に仮想ショッピングカート内のアイテムを含むカートページのサンプルを示す。
【
図1E】開示された実施形態に一致する、仮想ショッピングカートからのアイテムを、購入および出荷に関する情報とともに、対話型ユーザインターフェース要素とともに含む注文ページのサンプルを示す。
【
図2】開示された実施形態と一致する、開示されたコンピュータ化されたシステムを利用するように構成された例示的なフルフィルメントセンタの概略図である。
【
図3】開示された実施形態と整合的な、ピッキング、リバッチ、リイン、パッキングを含む例示的なプロセスの説明図である。
【
図4】開示された実施形態と一致する、作業者のユーザインターフェース上に現れるサンプルメッセージを示す。
【
図5】開示された実施形態と一致する、部分的に遅延された注文を時間ベースで分割して出荷するための例示的なプロセスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では
、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例
示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。
例えば、置換、追加、または修正が、図面に示された構成要素およびステップに行われて
もよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ
替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な
説明は、開示された実施形態および実施例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲
は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0010】
本開示の実施形態は、部分的に遅延された注文を時間ベースで分割して出荷するように
構成されたシステムおよび方法を対象とする。例えば、特定の実施形態は、2つの別個の
デバイスに接続されたネットワークインターフェースと、命令を格納した1以上のメモリ
デバイスと、命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサと、を含み得る。い
くつかの実施形態では、1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、第1ディスプレイ
用の第1ユーザインターフェースを介して、ソーティング装置の1以上のセルの表現を表
示させ、注文からのアイテムを前記ソーティング装置内の1以上のセルのいずれに追加す
るかを指示する指示を、第2ディスプレイ用の第2ユーザインターフェースに送信するよ
うに構成される。さらに、1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、所定時間、前記
注文が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有していることを判定し、前記所定時
間、前記注文が前記ソーティング装置内の1以上のセルを占有しているという肯定的な判
定に応答して、前記注文に関連付けられた1以上のセルの外観を変更し、前記第1ディス
プレイ用の前記第1ユーザインターフェースを介してアラートを提供するように構成され
る。さらに、1以上のプロセッサは、前記命令を実行して、前記注文を分割する指示を送
信し、前記注文を分割する指示を受信し、前記第2ディスプレイ用の前記第2ユーザイン
ターフェースに指示を送信して、分割出荷用に前記注文に関連付けられた1以上のセルを
完了し、前記注文からの残りのアイテムを使って、前記ソーティング装置の新たなセルま
たは別のソーティング装置の少なくとも1つに割り当てられることになる新たな注文を作
成するように構成される。
【0011】
図1Aを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュ
ータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック
図100が
示されている。
図1Aに示すように、システム100は、様々なシステムを含むことがで
き、その各々は、1つまたは複数のネットワークを介して互いに接続することができる。
システムはまた、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい
。図示のシステムは、出荷権限技術(Shipment authority technology:SAT)システ
ム101、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、輸
送システム107、モバイルデバイス107A、107B、および107C、売り手ポー
タル109、出荷および注文追跡(SOT)システム111、フルフィルメント(履行)
最適化(Fulfillment optimization:FO)システム113、フルフィルメントメッセー
ジングゲートウェイ(Fulfillment messaging gateway:FMG)115、サプライチェ
ーン管理(Supply chain management:SCM)システム117、労働力システム119
、モバイルデバイス119A、119B、および119C(フルフィルメントセンタ(Fu
lfilment center:FC)200の内部にあるものとして図示)、第三者フルフィルメン
トシステム121A、121B、および121C、フルフィルメントセンタ許可システム
(FC Auth)123、ならびに労務管理システム(Labor management system:L
MS)125を含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、SATシステム101は、注文ステータスおよび配信ステー
タスを監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、SATシステム
101は、注文がその約束納品日(Promised delivery date:PDD)を過ぎているかど
うかを判定することができ、新しい注文を開始すること、未納品注文のアイテムを再出荷
すること、未納品注文をキャンセルすること、注文顧客とのコンタクトを開始することな
どを含む適切なアクションをとることができる。SATシステム101はまた、出力(特
定の期間中に出荷されたパッケージの数など)および入力(出荷に使用するために受け取
った空のボール紙箱の数など)を含む他のデータを監視することもできる。また、SAT
システム101は、システム100内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、
外部フロントエンドシステム103およびFOシステム113などのデバイス間の通信(
例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する)を可能にしてもよい。
【0013】
外部フロントエンドシステム103は、いくつかの実施形態では、外部ユーザがシステ
ム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステ
ムとして実装することができる。例えば、システム100がシステムのプレゼンテーショ
ンを可能にして、ユーザがアイテムの注文を行うことを可能にする実施形態では、外部フ
ロントエンドシステム103は、検索要求を受信し、アイテムページを提示し、支払い情
報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンド・シス
テム103は、Apache HTTPサーバ、Microsoftインターネット・イ
ンフォメーション・サービス、NGINXなどのソフトウェアを実行するコンピュータま
たはコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、外部フロントエンド
システム103は、外部デバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュー
タ102B)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよ
び他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求への応
答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができ
る。
【0014】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、ウェブキャッシング
システム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの1つまたは複数
を含むことができる。一態様では、外部フロントエンドシステム103は、これらのシス
テムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では、外部フロントエンドシ
ステム103は、これらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインターフェー
ス(たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えること
ができる。
【0015】
図1B、
図1C、
図1D、および
図1Eによって示されるステップの例示的なセットは
、外部フロントエンドシステム103のいくつかの動作を説明するのに役立つであろう。
外部フロントエンドシステム103は、提示および/または表示のために、システム10
0内のシステムまたはデバイスから情報を受信することができる。例えば、外部フロント
エンドシステム103は、検索結果ページ(Search result page:SRP)(例えば、図
1B)、単一詳細ページ(Single display page:SDP)(例えば、
図1C)、カード
ページ(例えば、
図1D)、または注文ページ(例えば、
図1E)を含む1つ以上のウェ
ブページをホストまたは提供することができる。ユーザデバイス(例えば、モバイルデバ
イス102Aまたはコンピュータ102Bを使用する)は、外部フロントエンドシステム
103にナビゲートし、サーチボックスに情報を入力することによってサーチを要求する
ことができる。外部フロントエンド・システム103は、システム100内の1つまたは
複数のシステムから情報を要求することができる。例えば、外部フロントエンドシステム
103は、検索要求を満たす情報をFOシステム113に要求することができる。外部フ
ロントエンドシステム103はまた、検索結果に含まれる各製品について、約束納品日ま
たは「PDD」を要求し、(FOシステム113から)受信することができる。PDDは
、いくつかの実施形態では、製品を含むパッケージがいつユーザの所望の場所に到着する
であろうかか、または製品が特定の期間内に、例えば、1日の終わり(午後11時59分
)までに注文された場合、ユーザの所望の場所に配達されることを約束される日付の推定
値を表すことができる(PDDは、FOシステム113に関して以下でさらに説明される
)。
【0016】
外部フロントエンドシステム103は、情報に基づいてSRP (例えば、
図1B)を
準備することができる。SRPは、検索要求を満たす情報を含むことができる。例えば、
これは、検索要求を満たす製品の写真を含むことができる。SRPはまた、各製品のそれ
ぞれの価格、または各製品の強化された配送オプション、PDD、重量、サイズ、オファ
ー、割引などに関する情報を含むことができる。外部フロントエンドシステム103は、
(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSRPを送信することができ
る。
【0017】
次いで、ユーザデバイスは、例えば、ユーザインターフェースをクリックまたはタップ
することによって、または別の入力デバイスを使用して、SRP上で表される製品を選択
することによって、SRPから製品を選択することができる。ユーザ・デバイスは、選択
された製品に関する情報の要求を編成(formulate)し、それを外部フロントエンド・シ
ステム103に送ることができる。これに応答して、外部フロントエンドシステム103
は、選択された製品に関する情報を要求することができる。例えば、情報は、それぞれの
SRP上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これは
、例えば、賞味期限、原産国、重量、サイズ、パッケージ内のアイテムの数、取扱説明書
、または製品に関する他の情報を含むことができる。また、情報は、(例えば、この製品
および少なくとも1つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび/または機械学習
分析に基づく)類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客から
のレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。
【0018】
外部フロントエンドシステム103は、受信した製品情報に基づいてSDP (単一詳
細ページ)(例えば、
図1C)を準備することができる。SDPは、「今すぐ買う」ボタ
ン、「カードに追加する」ボタン、数量フィールド、アイテムの写真などの他の対話型要
素も含むことができる。SDPは、製品を提供する売り手のリストをさらに含むことがで
きる。リストは、各売り手が提供する価格に基づいて順序付けられてもよく、その結果、
最低価格で製品を販売することを提案する売り手は、最上位にリストされてもよい。リス
トは、最高ランクの売り手が最上位にリストされるように、売り手ランキングに基づいて
順序付けらてもよい。売り手ランキングは、例えば、約束されたPDDを満たす売り手の
過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシス
テム103は、(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSDPを配信
することができる。
【0019】
要求ユーザデバイスは、製品情報をリストするSDPを受信してもよい。その後、SD
Pを受信すると、ユーザデバイスはSDPと対話することができる。例えば、要求ユーザ
装置のユーザは、SDP上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、または他の方
法で対話することができる。これは、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品
を追加する。ユーザ装置は、ショッピングカートに製品を追加するためのこの要求を外部
フロントエンドシステム103に送信することができる。
【0020】
外部フロントエンドシステム103は、カートページ(例えば、
図1D)を生成するこ
とができる。カートページは、いくつかの実施形態では、ユーザが仮想「ショッピングカ
ート」に追加した製品をリストし、ユーザデバイスは、SRP、SDP、または他のペー
ジ上のアイコンをクリックするか、または他の方法で対話することによって、カートペー
ジを要求してもよい。いくつかの実施形態では、カートページは、ユーザがショッピング
カートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品毎の価格、関連する数量
に基づく各製品の価格、PDDに関する情報、配送方法、配送コスト、ショッピングカー
ト内の製品を修正するためのユーザインターフェース要素(例えば、数量の削除または修
正)、他の製品を注文するためのオプション、または製品の定期的な配送を設定するため
のオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入に進むためのユーザインタ
ーフェース要素などのカート内の製品に関する情報をリストすることができる。ユーザデ
バイスのユーザは、ショッピングカート内の製品の購入を開始するために、ユーザインタ
ーフェース要素(例えば、「今すぐ買う」と読むボタン)をクリックするか、さもなけれ
ばユーザインターフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザ・デバイス
は、購入を開始するためにこの要求を外部フロント・エンド・システム103に送信する
ことができる。
【0021】
外部フロントエンドシステム103は、購入を開始する要求の受信に応答して、注文ペ
ージ(例えば、
図1E)を生成することができる。注文ページは、いくつかの実施形態で
は、ショッピングカートからアイテムを再リストし、支払いおよび出荷情報の入力を要求
する。例えば、注文ページは、ショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報(
例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号)、受取人に関する情報(例えば、
名前、住所、電話番号、配達情報)、出荷情報(例えば、配達および/または集荷の速度
/方法)、支払い情報(例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、格納クレジット
)、現金受領を要求するためのユーザインターフェース要素(例えば、税務目的のための
)などを要求するセクションを含むことができる。外部フロントエンドシステム103は
、注文ページをユーザデバイスに送信することができる。
【0022】
ユーザデバイスは、オーダページに情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシス
テム103に送信するユーザインターフェース要素をクリックするか、または他の方法で
対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム103は、システム10
0内の異なるシステムに情報を送信して、ショッピングカート内の製品を用いた新しい注
文の作成および処理を可能にすることができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は、売り手が注文に関す
る情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。
【0024】
内部フロントエンドシステム105は、いくつかの実施形態では、内部ユーザ(例えば
、システム100を所有し、操作し、またはリースする組織の従業員)がシステム100
内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして
実装され得る。例えば、ネットワーク101がシステムのプレゼンテーションを可能にし
て、ユーザがアイテムの注文を行うことを可能にする実施形態では、内部フロントエンド
システム105は、内部ユーザが注文に関する診断および統計情報を見ること、アイテム
情報を修正すること、または注文に関する統計をレビューすることを可能にするウェブサ
ーバとして実装されてもよい。例えば、内部フロントエンド・システム105は、Apa
che HTTPサーバ、Microsoftインターネット・インフォメーション・サ
ービス、NGINXなどのソフトウェアを実行するコンピュータまたはコンピュータとし
て実現することができる。他の実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、シ
ステム100に示されているシステムまたは装置(および図示されていない他の装置)か
らの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータス
トアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求に応答を提供するよう
に設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行してもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、内部フロントエンドシステム105は、ウェブキャッシング
システム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視シス
テムなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では、内部フロントエンド
システム105は、これらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の
態様では、内部フロントエンドシステム105は、これらのシステムのうちの1つまたは
複数に接続されたインターフェース(たとえば、サーバ間、データベース間、または他の
ネットワーク接続)を備えることができる。
【0026】
輸送システム107は、いくつかの実施形態では、システム100内のシステムまたは
デバイスとモバイルデバイス107A~107Cとの間の通信を可能にするコンピュータ
システムとして実装され得る。輸送システム107は、いくつかの実施形態では、1つま
たは複数のモバイルデバイス107A~107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、
PDAなど)から情報を受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバ
イルデバイス107A~107Cは、配達員によって操作されるデバイスを備えてもよい
。配達作業員は、正社員、一時社員、またはシフト社員であってもよく、モバイルデバイ
ス107A~107Cを利用して、ユーザによって注文された製品を含む荷物の配達を行
うことができる。例えば、荷物を配達するために、配達作業者は、どの荷物を配達すべき
か、およびどこに配達すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる
。配達作業者は、配達場所に到着すると、荷物を(例えば、トラックの後ろに、または荷
物のクレートに)配置し、モバイルデバイスを使用して荷物上の識別子(例えば、バーコ
ード、画像、テキストストリング、RFIDタグなど)に関連するデータをスキャンまた
は他の方法で取り込み、荷物を(例えば、前面ドアに置いたままにし、セキュリティガー
ドを付けたままにし、受取人に渡すなどによって)配達することができる。さらに、モバ
イル機器107A-Cは、モバイル機器107A-Cが輸送システム107と通信するこ
とを可能にするアプリケーション及び/又は通信ソフトウェアを実行し、モバイル機器1
07A-Cに含まれる表示装置を介してインターフェース上にコンテンツを生成し表示す
ることができる。例えば、モバイルデバイス107A~Cは、配達関連情報を輸送システ
ム107に送信するためにモバイルアプリケーションを実行することができる。いくつか
の実施形態では、配達作業者は、荷物の写真(複数可)をキャプチャすることができ、お
よび/またはモバイルデバイスを使用して署名を取得することができる。モバイルデバイ
スは、例えば、時間、日付、GPS位置、写真、配達作業者に関連付けられた識別子、モ
バイルデバイスに関連付けられた識別子などを含む、配達に関する情報を含む通信を輸送
システム107に送信することができる。輸送システム107は、システム100内の他
のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース(図示せず)に記憶するこ
とができる。輸送システム107は、いくつかの実施形態では、この情報を使用して、特
定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、あるユーザは、1つの種類のモバイルデバイスを使用するこ
とができる(例えば、正社員は、バーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイス
などのカスタムハードウェアを有する専用のPDAを使用することができる)が、他のユ
ーザは、他の種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、一時的またはシ
フト労働者は、既製のモバイル電話および/またはスマートフォンを利用することができ
る)。
【0028】
いくつかの実施形態では、輸送システム107は、ユーザを各デバイスに関連付けるこ
とができる。例えば、輸送システム107は、ユーザ(例えば、ユーザ識別子、従業員識
別子、または電話番号によって表される)と移動装置(例えば、国際移動装置識別子(I
MEI)、国際移動加入識別子(IMSI)、電話番号、汎用一意識別子(UUID)、
またはグローバル一意識別子(GUID)によって表される)との間の関連付けを記憶す
ることができる。輸送システム107は、とりわけ、作業者の位置、作業者の効率、また
は作業者の速度を決定するために、この関連付けを、配達時に受信されたデータと共に使
用して、データベースに格納されたデータを分析することができる。
【0029】
売り手ポータル109は、いくつかの実施形態では、売り手または他の外部エンティテ
ィがシステム100内の1つまたは複数のシステムと電子的に通信することを可能にする
コンピュータシステムとして実装され得る。例えば、売り手は、コンピュータシステム(
図示せず)を利用して、売り手が売り手ポータル109を使用してシステム100を通し
て売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提
供することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、(例えば、デバイ
ス102A~102Bを使用するユーザによって)顧客によって注文された製品を含むパ
ッケージの位置に関する情報を受信し、格納し、転送するコンピュータシステムとして実
装され得る。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、顧客によ
って注文された製品を含むパッケージを配送する出荷会社によって運営されるウェブサー
バ(図示せず)からの情報を要求または格納することができる。
【0031】
いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111は、システム100に示
されるシステムからの情報を要求し、記憶することができる。例えば、出荷及び注文追跡
システム111は、輸送システム107から情報を要求することができる。上述のように
、輸送システム107は、ユーザ(例えば、配達作業員)または車両(例えば、配達トラ
ック)のうちの1つ以上に関連付けられた1つ以上のモバイルデバイス107A~107
C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から情報を受信してもよい。いく
つかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111はまた、労働力管理システム(
WMS)119から情報を要求して、フルフィルメントセンター(例えば、フルフィルメ
ントセンター200)内の個々の製品の位置を決定することができる。出荷および注文追
跡システム111は、輸送システム107またはWMS 119のうちの1つまたは複数
からデータを要求し、それを処理し、要求に応じてそれをデバイス(たとえば、ユーザデ
バイス102Aおよび102B)に提示することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、フルフィルメント最適化(FO)システム113は、他のシ
ステム(例えば、外部フロントエンドシステム103および/または出荷および注文追跡
システム111)からの顧客注文に関する情報を記憶するコンピュータシステムとして実
装されてもよい。FOシステム113はまた、特定のアイテムがどこに保持または格納さ
れるかを記述する情報を格納してもよい。たとえば、顧客が注文した特定のアイテムは1
つのフルフィルメントセンターにのみ保存され、他の特定のアイテムは複数のフルフィル
メントセンターに保存される場合がある。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメ
ントセンターは、特定のセットのアイテム(例えば、生鮮食品または冷凍製品)のみを格
納するように設計されてもよい。FOシステム113は、この情報ならびに関連する情報
(例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など)を格納する。
【0033】
FOシステム113はまた、各製品について対応するPDD (約束納期)を計算する
ことができる。PDDは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の要因に基づくこと
ができる。例えば、FOシステム113は、製品の過去の需要(例えば、その製品がある
期間中に何回注文されたか)、製品の予想需要(例えば、来るべき期間中にその製品を注
文するために何人の顧客が予想されるか)、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを
示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが
予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各フルフィルメントセンタ200に格
納された製品の1つまたは複数のカウント、その製品の予想または現在の注文などに基づ
いて、製品のPDDを計算することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、FOシステム113は、定期的に(例えば、1時間ごとに)
各製品のPDDを決定し、それをデータベースに格納して、検索または他のシステム(例
えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡
システム111)に送信することができる。他の実施形態では、FOシステム113は、
1つまたは複数のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステ
ム101、出荷および注文追跡システム111)から電子要求を受信し、オンデマンドで
PDDを計算することができる。
【0035】
フルフィルメントメッセージングゲートウェイ115は、いくつかの実施形態では、F
Oシステム113などのシステム100内の1つ以上のシステムから1つのフォーマット
またはプロトコルで要求または応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコル
に変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、WMS 119または3パーテ
ィフルフィルメントシステム121A、121B、または121Cなどの他のシステムに
転送するコンピュータシステムとして実装することができる。
【0036】
サプライチェーン管理(SCM)システム117は、いくつかの実施形態では、予測機
能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、SCMシステ
ム117は、例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワ
ーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ
200に格納されたカウント製品、各製品に対する予想または現在の注文などに基づいて
、特定の製品に対する需要のレベルを予測することができる。この予測されたレベルおよ
びすべてのフルフィルメントセンターにわたる各製品の量に応答して、SCMシステム1
17は、特定の製品に対する予測された需要を満たすのに十分な量を購入し、在庫するた
めの1つまたは複数の購入注文を生成することができる。
【0037】
労働力管理システム(WMS)119は、ある実施形態では、ワークフローを監視する
コンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、WMS 119は、個別のイベ
ントを示すイベントデータを個々のデバイス(例えば、デバイス107A~107Cまた
は119A~119C)から受信することができる。例えば、WMS 119は、パッケ
ージを走査するためにこれらの装置の1つの使用を示すイベントデータを受信してもよい
。フルフィルメントセンター200および
図2に関して以下で説明するように、フルフィ
ルメントプロセス中に、パッケージ識別子(例えば、バーコードまたはRFIDタグデー
タ)を、特定の段階で機械によってスキャンまたは読み取ることができる(例えば、自動
またはハンドヘルドバーコードスキャナ、RFIDリーダ、高速カメラ、タブレット11
9A、モバイルデバイス/PDA 119B、コンピュータ119Cなどのデバイス)。
WMS 119は、パッケージ識別子、時間、日付、位置、ユーザ識別子、またはその他
の情報と共に、パッケージ識別子の走査または読取りを示す各イベントを対応するデータ
ベース(図示せず)に格納し、この情報を他のシステム(例えば、出荷および注文追跡シ
ステム111)に提供することができる。
【0038】
WMS 119は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のデバイス(たとえば、
デバイス107A~107Cまたは119A~119C)をシステム100に関連する1
つまたは複数のユーザに関連付ける情報を記憶することができる。例えば、いくつかの状
況では、ユーザ(パートまたはフルタイムの従業員など)は、ユーザがモバイルデバイス
を所有するモバイルデバイス(例えば、モバイルデバイスはスマートフォンである)に関
連付けられ得る。他の状況では、ユーザは、ユーザがモバイルデバイスを一時的に保管し
ているという点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい(例えば、ユーザは、日の
始めにモバイルデバイスをチェックアウトし、日中にモバイルデバイスを使用し、日の終
わりにモバイルデバイスを戻してもよい)。
【0039】
WMS 119は、いくつかの実施形態では、システム100に関連する各ユーザの作
業ログを維持することができる。例えば、WMS 119は、任意の割り当てられたプロ
セス(例えば、トラックのアンロード、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、リビ
ン壁工事(rebin wall work)、アイテムのパッキング)、ユーザ識別子、位置(例えば
、フルフィルメントセンタ200内のフロアまたはゾーン)、従業員によってシステムを
通って移動されたユニットの数(例えば、ピッキングされたアイテムの数、パッキングさ
れたアイテムの数)、デバイス(例えば、デバイス119A~119C)に関連付けられ
た識別子などを含む、各従業員に関連付けられた情報を記憶することができる。いくつか
の実施形態では、WMS 119は、デバイス119A~119C上で動作するタイムキ
ーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウ
ト情報を受信することができる。
【0040】
第三者フルフィルメント(3PL)システム121A~121Cは、いくつかの実施形
態では、ロジスティクスおよび製品のサードパーティプロバイダに関連するコンピュータ
システムを表す。例えば、(
図2に関して以下に説明するように)いくつかの製品がフル
フィルメントセンター200に保管されている間、他の製品はオフサイトで保管されても
よく、オンデマンドで生産されてもよく、またはそうでなければフルフィルメントセンタ
ー200に保管するために利用できなくてもよい。3PLシステム121A~121Cは
、FOシステム113から(例えば、FMG 115を介して)注文を受信するように構
成されてもよく、製品および/またはサービス(例えば、配送または設置)を顧客に直接
提供してもよい。いくつかの実施形態では、3PLシステム121A~121Cのうちの
1つまたは複数は、システム100の一部とすることができ、他の実施形態では、3PL
システム121A~121Cのうちの1つまたは複数は、システム100の外部(例えば
、サードパーティプロバイダによって所有または運営される)とすることができる。
【0041】
いくつかの実施形態では、フルフィルメントセンターオースシステム(FCオース)1
23は、様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、い
くつかの実施形態では、FC Auth 123は、システム100内の1つまたは複数
の他のシステムのためのシングルサインオン(SSO)サービスとして働くことができる
。例えば、FC認証123は、ユーザが内部フロントエンドシステム105を介してログ
インすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡システム111でリソースにアク
セスする同様の特権を有することを決定し、ユーザが2回目のログインプロセスを必要と
せずにそれらの特権にアクセスすることを可能にする。FCオース123は、他の実施形
態では、ユーザ(例えば、従業員)が特定のタスクに自分自身を関連付けることを可能に
することができる。例えば、従業員の中には、電子デバイス(デバイス119A~119
Cなど)を持たないことがあり、代わりに、1日のコース中に、フルフィルメントセンタ
200内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動することがある。FC
Auth 123は、それらの従業員が、彼らがどのタスクを実行しているか、および彼
らが異なる時刻にどのゾーンにいるかを示すことを可能にするように構成され得る。
【0042】
労働管理システム(LMS)125は、いくつかの実施形態では、従業員(フルタイム
およびパートタイムの従業員を含む)のための出勤および残業情報を記憶するコンピュー
タシステムとして実装されてもよい。例えば、LMS 125は、FC Auth 12
3、WMA 119、デバイス119A~119C、輸送システム107、および/また
はデバイス107A~107Cから情報を受信することができる。
【0043】
図1Aに示される特定の構成は、単なる例である。例えば、
図1Aは、FOシステム1
13に接続されたFCオースシステム123を示すが、全ての実施形態がこの特定の構成
を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム100内のシステ
ムは、インターネット、イントラネット、WAN (ワイドエリアネットワーク)、MA
N (メトロポリタンエリアネットワーク)、IEEE 802.11a/b/g/n規
格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む1つまたは複数の公衆またはプライベ
ートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム10
0内のシステムの1つ以上は、データセンター、サーバファームなどに実装された1つ以
上の仮想サーバとして実装されてもよい。
【0044】
図2は、フルフィルメントセンター200を示す。フルフィルメントセンター200は
、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的位置の一例である。フルフィ
ルメントセンタ(FC)200は、複数のゾーンに分割することができ、各ゾーンは
図2
に示されている。いくつかの実施形態では、これらの「ゾーン」は、アイテムを受け取り
、アイテムを格納し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷するプロセスの異なる段階間
の仮想分割と考えることができ、したがって、「ゾーン」は
図2に示されているが、ゾー
ンの他の分割も可能であり、
図2のゾーンは、いくつかの実施形態では、省略、複製、ま
たは修正することができる。
【0045】
インバウンドゾーン203は、
図1Aのシステム100を使用して製品を販売したい売
り手からアイテムが受け取られるFC 200の領域を表す。例えば、売り手は、トラッ
ク201を使用してアイテム202A及び202Bを配送することができる。アイテム2
02Aは、それ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表す
ことができ、アイテム202Bは、スペースを節約するために同じパレット上に一緒に積
み重ねられたアイテムのセットを表すことができる。
【0046】
作業者は、インバウンドゾーン203内のアイテムを受け取ることができ、任意選択で
、コンピュータシステム(図示せず)を使用してアイテムの損傷および正しさをチェック
することができる。例えば、作業者は、コンピュータシステムを使用して、アイテム20
2Aおよび202Bの数量をアイテムの注文数量と比較することができる。数量が一致し
ない場合、その作業者は、アイテム202Aまたは202Bのうちの1つまたは複数を拒
否することができる。量が一致した場合、作業者はそれらのアイテム(例えば、人形、手
すり、フォークリフト、または手動で使用)を、ゾーン205を緩衝するように動かすこ
とができる。バッファゾーン205は、例えば、予測される需要を満たすのに十分な量の
アイテムがピッキングゾーン内にあるため、ピッキングゾーン内で現在必要とされていな
いアイテムのための一時保管領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリ
フト206は、物品をバッファゾーン205の周り、およびインバウンドゾーン203と
ドロップゾーン207との間で移動させるように動作する。ピッキングゾーンにアイテム
202Aまたは202Bが必要な場合(例えば、予想される需要のため)、フォークリフ
トは、アイテム202Aまたは202Bを落下ゾーン207に移動させることができる。
【0047】
ドロップゾーン207は、アイテムがピッキングゾーン209に移動される前にアイテ
ムを格納するFC 200の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作
業者(「ピッカー」)は、ピッキングゾーン内のアイテム202Aおよび202Bに接近
し、ピッキングゾーンのバーコードをスキャンし、モバイルデバイス(例えば、デバイス
119B)を使用してアイテム202Aおよび202Bに関連付けられたバーコードをス
キャンすることができる。次いで、ピッカーは、アイテムをピッキング・ゾーン209に
(例えば、カートの上に置くか、またはそれを運ぶことによって)取り込むことができる
。
【0048】
ピッキングゾーン209は、アイテム208が保管(storage)ユニット210に保管
されるFC 200の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、保管ユニット21
0は、物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫などのうちの1つまたは
複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン209は、複数の
フロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業者または機械は、例えば、フ
ォークリフト、エレベータ、コンベヤベルト、カート、ハンドトラック、ドリー、自動ロ
ボットまたは装置、あるいは手動を含む複数の方法で、物品をピッキングゾーン209に
移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム202Aおよび202Bをドロ
ップゾーン207内のハンドトラックまたはカート上に置き、アイテム202Aおよび2
02Bをピッキングゾーン209まで歩くことができる。
【0049】
ピッカーは、保管ユニット210上の特定のスペースのような、ピッキングゾーン20
9内の特定のスポットにアイテムを配置する(または「収納する」)命令を受け取ること
ができる。例えば、ピッカーは、モバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用
してアイテム202Aをスキャンすることができる。デバイスは、例えば、通路、棚、お
よび位置を示すシステムを使用して、ピッカーがアイテム202Aを収納すべき場所を示
すことができる。次に、デバイスは、その位置にアイテム202Aを格納する前に、その
位置でバーコードをスキャンするようにピッカーに促すことができる。装置は、
図1のW
MS 119のようなコンピュータシステムに(例えば、無線ネットワークを介して)デ
ータを送信し、装置119Bを使用するユーザによってアイテム202Aがその場所に格
納されたことを示すことができる。
【0050】
ユーザが注文を出すと、ピッカは、保管ユニット210から1つまたは複数のアイテム
208を取り出すために、デバイス119B上で命令を受け取ることができる。ピッカー
は、アイテム208を取り出し、アイテム208上のバーコードをスキャンし、それを搬
送機構214上に置くことができる。搬送機構214はスライドとして表されているが、
いくつかの実施形態では、搬送機構は、コンベヤベルト、エレベータ、カート、フォーク
リフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの1つまたは複数として実施すること
ができる。次に、アイテム208は、パッキングゾーン211に到着することができる。
【0051】
パッキングゾーン211は、アイテムがピッキングゾーン209から受け取られ、最終
的に顧客に出荷するためにボックスまたはバッグにパッキングされるFC 200の領域
であってもよい。パッキングゾーン211では、アイテムを受け取るように割り当てられ
た作業者(「リビン(rebin)作業者」)は、ピッキングゾーン209からアイテム20
8を受け取り、それがどの注文に対応するかを決定することができる。例えば、リビン作
業者は、アイテム208上のバーコードをスキャンするために、コンピュータ119Cな
どのデバイスを使用することができる。コンピュータ119Cは、どの注文アイテム20
8が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは、例えば、注文に対応す
る壁216上のスペースまたは「セル」を含むことができる。注文が完了すると(例えば
、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため)、リビン作業者は、注文が完了した
ことをパッキング作業者(または「パッカー」)に示すことができる。パッカーは、セル
からアイテムを取り出し、それらを出荷のために箱または袋に入れることができる。その
後、パッカーは、例えば、フォークリフト、カート、ドリー、ハンドトラック、コンベヤ
ーベルトを介して、又は他の方法で、箱又はバッグをハブゾーン213に送ることができ
る。
【0052】
ハブゾーン213は、パッキングゾーン211から全てのボックスまたはバッグ(「パ
ッケージ」)を受け取るFC 200の領域であってもよい。ハブゾーン213内の作業
者および/または機械は、小包218を取り出し、各小包が配達エリアのどの部分に行こ
うとするかを決定し、小包を適切なキャンプゾーン215にルーティングすることができ
る。例えば、配達エリアが2つのより小さいサブエリアを有する場合、パッケージは、2
つのキャンプゾーン215のうちの1つに行くことができる。いくつかの実施形態では、
作業者または機械は、(例えば、デバイス119A~119Cのうちの1つを使用して)
パッケージをスキャンして、その最終的な宛先を決定することができる。パッケージをキ
ャンプゾーン215にルーティングすることは、例えば、(例えば、郵便番号に基づいて
)パッケージが向けられている地理的エリアの一部を決定することと、地理的エリアの一
部に関連付けられたキャンプゾーン215を決定することとを含むことができる。
【0053】
キャンプゾーン215は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の建物、1つまた
は複数の物理的空間、または1つまたは複数のエリアを備えることができ、ハブゾーン2
13から受け取られたパッケージは、ルートおよび/またはサブルートに分類される。い
くつかの実施形態では、キャンプゾーン215は、FC 200から物理的に分離されて
いるが、他の実施形態では、キャンプゾーン215は、FC 200の一部を形成するこ
とができる。
【0054】
キャンプゾーン215内の作業者および/または機械は、例えば、既存のルートおよび
/またはサブルートに対する目的地の比較、各ルートおよび/またはサブルートに対する
作業負荷の計算、時刻、出荷方法、パッケージ220を出荷するためのコスト、パッケー
ジ220内のアイテムに関連付けられたPDDなどに基づいて、パッケージ220がどの
ルートおよび/またはサブルートに関連付けられるべきかを決定することができる。いく
つかの実施形態では、作業者または機械は、(例えば、デバイス119A~119Cのう
ちの1つを使用して)パッケージをスキャンして、その最終的な宛先を決定することがで
きる。パッケージ220が特定のルートおよび/またはサブルートに割り当てられると、
作業者および/または機械は、出荷されるパッケージ220を移動させることができる。
例示的な
図2において、キャンプゾーン215は、トラック222、自動車226、およ
び配達作業員224Aおよび224Bを含む。いくつかの実施形態では、トラック222
は、配達作業員224Aによって駆動されてもよく、配達作業員224Aは、FC 20
0のパッケージを配達する常勤の従業員であり、トラック222は、FC 200を所有
、リース、または運営する同じ会社によって所有、リース、または運営される。いくつか
の実施形態では、自動車226は、配達作業者224Bによって駆動されてもよく、配達
作業者224Bは、必要に応じて(例えば、季節的に)配達している「屈曲」または時折
の作業者である。自動車226は、配達員224Bによって所有され、リースされ、また
は操作されてもよい。
【0055】
図3は、開示された実施形態と整合的な、ピッキング、リバッチ、リビン(rebin)、
およびパッキング(梱包)プロセスを含む例示的なプロセスの説明図である。いくつかの
実施形態では、「ピッキング」は、バッチの個々の注文からアイテムを選択し、それらを
トートに入れることを伴う。いくつかの実施形態では、「リバッチ」は、1つのバッチに
ついてすべてのトートを収集し、同じトート内の1つの注文からアイテムを有するように
トートを再結合することによってトートを再編成することを伴う。いくつかの実施形態で
は、「リビン」は、トートを出荷にカテゴライズすることを伴う。いくつかの実施形態で
は、「パッキング」は、出荷のためにリビンされた注文を準備し、箱詰めすることを伴う
。これらのプロセスの各々は、機械(例えば、ロボット、または、トートまたはアイテム
を移動させるためのスキャニングデバイスおよび機械を含む適切な装置を有する他のデバ
イス)、または、人間の作業者、または、何らかの組み合わせ(例えば、機械支援労働を
使用する)によって実行されてもよい。
【0056】
図3のプロセス300は、例示的なバッチ301を示す。バッチ301は5つの注文を
含む。バッチ301の5つの注文の各々は、在庫保管ユニット(SKU)によって表され
る注文の2つのアイテムを含む。いくつかの実施形態では、各注文のアイテムは、
図1A
の外部フロントエンドシステム103上でホストされるウェブサイトを介して、
図1Aの
デバイスモバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102Bにおいてユーザによって
配置されていてもよい。例えば、
図3に示されるように、注文311はSKUs A及び
Bを含み、注文312はSKUs C及びDを含み、注文313はSKUs E及びFを
含み、注文314はSKUs G及びHを含み、注文315はSKUs I及びJを含む
。いくつかの実施形態において、自動スキャニング装置(例えば、コンピュータ119C
に関連する)は、ピッキング、リバッチ、リビン及びパッキングプロセスの注文部品に関
する情報を保存するためにSKUsに関連するバーコードをスキャンすることができる。
さらに他の実施形態では、SKUは、(
図2で上述したように)作業者が、ピッキング、
リバッチ、リビン、およびパッキングプロセスのための注文部品を読み取ることを可能に
する。
【0057】
図3は、ピッキングプロセス303をさらに示す。いくつかの実施形態では、ピッキン
グ303は、
図2のピッキングゾーン209で行われ、ピッカー(労働者または機械)は
、バッチ301の個々の注文からアイテムをピッキングし、それらをトートに入れる。い
くつかの実施形態では、バッチ301からのアイテムは、ピッキング303に示されるよ
うに、ピッキングプロセスに移動されてもよい。ピッカーは、AからJの10個のSKU
をピックすることができ、
図1AのSATシステム101は、ピッカーの位置または他の
条件に基づいてピックするための命令を生成することができる。
図3に示すように、ピッ
カーは、SKU A、F、C、およびIを最初にピックし、トート1、T1にSKU A
、F、C、およびIを配置した。
図3はさらに、ピッカーがトート2、T2内のE、B、
D、およびG SKUをピックすることを示す。例えば、SKU A、F、C、およびI
は最初に選ばれ、SKU E、B、D、Gは倉庫内のそれらの位置のために2番目に選ば
れた。SKU HおよびJは、遅れているので、プロセス300においてまだピックアッ
プされていない。トート3、T3は、注文が完了していないか、または選ぶことができな
いため、空である。いくつかの実施形態では、トート3、T3は、SKU HおよびJが
遅延されていない場合には、それらのために使用されていてもよい。
【0058】
従来のシステムは、第1および第2のトートを保持させ、典型的には、第3のトートが
、リバッチ、リビンおよびパッキングプロセスに進むために、
図1Aのタブレット119
A、モバイルデバイス/PDA 119B、コンピュータ119Cなどのスキャニングデ
バイスを使用して、システムによってスキャンされるまで遅延させる。しかし、
図3に示
すように、ピッキング303は、トート3、T3、または遅延SKU HおよびJによっ
て遅延されることなく、リバッチ305に移動する。いくつかの実施形態では、トート1
、T1が完了した場合、システムは、この1つのトートを処理して、遅延トート2、T2
、およびトート3、T3を待つことなく、リバッチ、リビン、およびパッキングにするこ
とができる。
【0059】
注文を効率的に選択するために、
図1AのSATシステム101は、例えば、1つのバ
ッチに対して複数のトートを使用して、複数の注文を組み合わせることができる。いくつ
かの実施形態では、
図1AのSATシステム101は、同時に処理中の作業を伴う複数の
バッチを有することができる。
図3にさらに示すように、リバッチプロセス305中に、
図2のピッキングゾーン209内のマシンは、1つのバッチ、例えばトート1、T1およ
びトート2、T2のすべてのトートを収集し、それらを注文レベルに再結合する(同じト
ート内の1つの注文からのアイテムを有するようにトートを再結合する)ことによってそ
れらを再編成する。トートがすべて収集されると、トートはリビン処理307に進み、こ
れはトートを出荷品に分類することを伴う。
【0060】
さらに、リビンプロセス307は、ソーティング装置内の25個のセルを示す。いくつ
かの実施形態では、ソーティング装置は、リビン壁であってもよいが、他の実施形態も可
能である。他の実施形態では、プロセス307は、様々なサイズの装置を分類することを
含むことができる。
図3は、セルA01~A05、B01~B05、C01~C05、D
01~D05、およびE01~E05を示す。各セルは、1つの注文または1つの出荷を
含む。ソーティング装置は、
図3に示すように、物理的なソーティング装置(リビン壁)
と仮想的にマッピングされている。
図1AのSATシステム101は、
図1Aのタブレッ
ト119A、モバイルデバイス/PDA 119B、コンピュータ119Cなどの作業者
のユーザデバイス上のそのようなセル内のアイテムを表示することによって、ソーティン
グ装置内のセルにアイテムを移動させるための命令を生成することができる。いくつかの
実施形態では、ソーティング装置は、作業者のディスプレイデバイスのユーザインターフ
ェース上に描写されてもよい。セルA01にはSKUs A及びBを含み、セルA02に
はSKUs C及びDを含み、セルA03にはSKUs E及びFを含み、セルB01に
はSKU Gを含み、セルB02にはSKU Iを含む。ある実施形態では、作業者はA
、F、C及びDのSKUを含むトート1、T1の処理を開始することができる。例えば、
作業者は、
図1Aのタブレット119A、モバイル装置/PDA 119B、コンピュー
タ119C等のような走査装置を使用してトート1、T1からSKU A、F、C、及び
Dを走査することができる。いくつかの実施形態では、作業者がSKU Aをスキャンす
ると、
図1AのSATシステム101は、表示装置のユーザインターフェース上に示され
るように、SKU AをセルA01に配置するための命令を生成することができる。さら
に、作業者が、
図1Aのタブレット119A、モバイルデバイス/PDA 119B、コ
ンピュータ119Cなどのスキャンデバイスを使用してSKU Fをスキャンするとき、
SATシステム101は、SKU Fが第3のセルにマッピングされるので、SKU F
をセルA03に配置するための命令を生成することができる。さらに、作業者がSKU
Cをスキャンするとき、SATシステム101は、SKU Cが第2のセルにマッピング
されるので、SKU CをセルA02に配置する命令を生成することができる。SATシ
ステム101はさらに、SKU B、D、G、およびIをそれらの正しいセルに入れるた
めの命令を生成することができる。
【0061】
図3に示すように、SKU AおよびBを含むセルA01、SKU CおよびDを含む
セルA02、およびSKU EおよびFを含むセルA03は、完了した注文である。した
がって、SATシステム101は、これらの注文を完了し、それらをパッキング309に
移すための命令を生成することができる。しかしながら、SKU GおよびSKU Iを
それぞれ含むセルB01およびB02は、完了した注文ではない。いくつかの実施形態で
は、
図1AのSATシステム101は、SKU Hが遅延していると判定し、発送レベル
で注文を分割することができる。したがって、SATシステム101は、注文を完了し、
注文をパッキング309に移すための命令を生成することができる。SKU GおよびH
を含むオリジナル注文314が分割され、SKU Gを有する準備ができた(ready)注
文316が、フォークリフト、カート、台車、ハンドトラック、コンベヤベルト、手動、
または
図2に上述したような他の方法で、パッキングに移動される。注文314の残りの
アイテム、SKU Hには、それが受信されると、新しい注文番号と、そのソーティング
装置の異なる位置または別のソーティング装置(a different position on the sorting
apparatus or another sorting apparatus)とが与えられる。いくつかの実施形態では、
バッチ内の各注文に注文番号が与えられる。出荷が2つ以上の出荷に分割される場合、分
割された出荷の各新しい注文には、新しい注文番号が提供される。いくつかの実施形態で
は、
図1AのSATシステム101は、SKU Jが遅延されているが、SKU Iおよ
びJの注文を分割しないことを決定してもよい。
【0062】
多くの注文を効果的かつ効率的に処理するために、
図1AのSATシステム101は、
これらの注文のすべてを迅速に選択するように分割し、次いで、リバッチおよびリビンを
介して、それらを注文レベルに再結合する。
【0063】
上述したように、
図1AのSATシステム101は、分割出荷、例えば、遅延アイテム
と準備できたアイテムとを有する1つの注文を、異なる時間に出荷される2つの注文に分
離すること、を可能にする。いくつかの実施形態では、注文が2つ以上のアイテムを含む
場合、それらのアイテムは、異なる時間にソーティング装置に到着することがある。作業
者は、コンピュータ・システム内の論理に基づいて、特定の注文からどのセルにアイテム
を追加するかを知らされ得る。従来のシステムでは、十分な注文が与えられると、ソーテ
ィング装置が部分的に完了した注文で満たすことが可能であり、これにより、他の注文が
ソーティング装置に格納されることがない。この問題を解決するために、
図1のSATシ
ステム101は、注文が、特定の時間量、例えば、30分を超える時間、ソーティング装
置内の空間を保持していると判定することができる。その決定に基づいて、管理者のコン
ピュータのユーザインターフェース(図示せず)は、例えば緑から赤までの異なる形状及
び/又は色を含むセルの様々な外観を有するソーティング装置内の各セルを表すインタフ
ェースを表示し、警告を提供することができる。その後、管理者はセルをクリックして、
注文を強制的に分割することができる。注文を分割するという管理者の指示に応答して、
図1AのSATシステム101は、分割出荷のためにそのセルを完了し、セル内のアイテ
ムを梱包作業者に送るよう、作業者に命令するメッセージを作業者のコンピュータに送る
(
図4に示され、以下で説明される)。その結果、注文から残りのアイテムを用いて新し
い注文を作成することができ、そのような新しい注文を、そのソーティング装置または別
のソーティング装置内の新しいセルに割り当てることができる。
【0064】
いくつかの実施形態では、SATシステム101は、注文を分割する決定を行う。いく
つかの実施形態では、注文を分割するSATシステム101の決定は、特定の時間量を超
えてソーティング装置内の空間を保持する注文に基づく。他の実施形態では、注文を分割
するSATシステム101の決定は、アイテムが腐敗しやすいアイテムであるかどうかな
ど、荷物(パッケージ)上の任意の情報に基づく。さらに他の実施形態では、注文を分割
するためのSATシステム101の決定は、その注文のためのアイテムがピックされてい
るかどうか、または、トートが過去数分で作業されているかどうかに基づく。例えば、S
ATシステム101は、トートの識別子が走査されたすべての走査トランザクションにつ
いて、WMS 119に問い合わせを送ることによって、任意のユーザまたはマシンがト
ート上の識別子を走査したか否かを判定することができる。
【0065】
一例では、ピッカーが1つのトートについてアイテムをピッキングしていたが、作業を
停止し、他のどこかに行った場合(例えば、異なるトートからのアイテムのスキャンまた
はスキャニングのタイミングによって判定される)、これは、作業が進行中でないことを
意味する。したがって、注文を分割する決定は、作業が進行中でないかどうかに基づく。
別の例では、注文を分割する決定は、アイテムがコンベヤベルトを通って送られたかどう
かに基づく。
【0066】
いくつかの実施形態では、作業者は、このような決定をトリガして、注文を分割するこ
とができる(問題報告ボタン)。このような実施形態では、作業者が問題報告ボタンをク
リックすると、出荷を分割することができる。さらに、SATシステム101は、注文を
分割する決定をトリガすることができる。
【0067】
上記のように、各顧客の注文には納品期限日(約束納期(promised delivery date)、
PDD)が設定されている。約束された納品日に基づいて、出荷日に関する基準がある。
一例では、出荷日期限の日に、注文中の2つのアイテムのうちの1つがピックされ、リビ
ンされたが、他のアイテムは到着していない。このような状況では、管理者は、問題報告
ボタンをクリックすることができ、または、SATシステム101は、他のアイテムを待
つことなく、注文の一部を先に履行または出荷することができるように、それら2つのア
イテムが1つの注文であるにもかかわらず、出荷を分割する決定を行うことができる。他
の実施形態では、システムは、今日が出荷日期限であり、第2のアイテムが選ばれていな
いと判定することができる。そのような実施形態では、システムは、注文を分割し、注文
の第1のアイテムを完了したものとしてマークするために作業者に通知を送信することが
できる。いくつかの実施形態では、複数のアイテムを有する出荷は、複数回分割されても
よい。いくつかの実施形態では、システムは、作ることができる分割の数にキャップを設
定することができる。
【0068】
図4は、開示された実施形態と一致する、作業者のユーザインターフェース上に現れる
サンプルメッセージを示す。ディスプレイ400(
図1Aのタブレット119A、モバイ
ルデバイス/PDA 119B、コンピュータ119Cに対応する)は、作業者に提示さ
れるユーザインターフェースを含む。ディスプレイ400は、画面上に提示されたセルA
01、A02、B01、B02、B03、C01、CO2、C03、D01、D02、D
03、E01、E02、E03、E04、およびE05が処理されていることを作業者に
通知する。ディスプレイ400は、SATシステム101によって生成された命令を受信
し、描かれたセルの処理が完了すると、クリックするための「処理完了」ボタンを表示す
る。いくつかの実施形態では、ディスプレイ400は、作業者がどのセルを完了すべきか
を表示することができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイ400は、ソーティン
グ装置216に近接していてもよく、かつ/または、関連付けられてもよい(例えば、W
MS 119は、コンピュータを使用するユーザとソーティング装置との間の関連付けを
記憶してもよい)。
【0069】
いくつかの実施形態では、管理者のユーザインターフェース(図示せず)上のセルは、
遅延セルの通知を提供し、遅延セル内の注文を分割するオプションを提供するために、外
観を変更することができる。例えば、いくつかの実施形態では、セルは、作業者が所定の
時間の間注文に従事するか、または注文に従事していないと、色を変えることができる。
いくつかの実施形態では、セルは、作業者が所定の時間の間注文に従事した後、または注
文に従事していない後に、形状を変化させることができる。いくつかの実施形態では、セ
ルは、作業者が所定の時間の間注文に従事した後、または注文に従事していない後に、位
置を変化させることができる。いくつかの実施形態では、所定の時間量の閾値は30分で
ある。例えば、作業者が特定の注文で30分間作業しない場合、
図1AのSATシステム
101は、注文を分割する通知を示すことができ、注文を保持するセルは、ユーザインタ
ーフェース上で色を変更することになる。いくつかの実施形態では、管理者のユーザイン
ターフェース(図示せず)は、期限切れのセルを表示することができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、白は進行中の作業を表し、緑はリビンが完了したことを表し
、灰色はキャンセルを表し、赤は所定の時間にわたって完了していない注文を表すことが
できる。したがって、いくつかの注文が所定の時間にわたって完了していない場合、シス
テムは、ユーザインターフェース上で、関連するセルの色を赤色に変更することができる
。そのような実施形態では、管理者は、問題報告ボタンをクリックして注文を分割するこ
とを決定することができる。他の実施形態では、注文が長時間完了していないことに基づ
いて、所定の時間、セルが赤色に着色されている場合、管理者が問題報告ボタンをクリッ
クすることなく、システムは出荷を分割することができる。
【0071】
管理者が問題報告ボタンをクリックする実施形態では、ディスプレイ400は、それら
のセルが完了したことを作業者に示し、そのセル内の注文をパッキングに送るための命令
を表示するように適合することができる。出荷が分割される実施形態では、ディスプレイ
400は、それらのセルが完了したことを作業者に示し、そのセル内の注文をパッキング
に送るための命令を表示するように適合することができる。
【0072】
図5は、開示された実施形態と一致する、部分的に遅延された注文を時間ベースで分割
して出荷するための例示的なプロセスのブロック図である。プロセス500は、例えば、
コンピュータ可読媒体記憶デバイス上にエンコードされた命令を実行するWMS 119
のプロセッサによって実行され得る。しかし、プロセス500の1つまたは複数のステッ
プは、システム100の他の構成要素(図示または図示せず)によって実施することがで
きることを理解されたい。
【0073】
ステップ510では、システム100は、第1のユーザインターフェースを介して、ソ
ーティング装置内の1つまたは複数のセルの表現を表示することができる。第1のユーザ
インターフェースには、注文の遅延時間に関する表示が表示される。これに応答して、管
理者は、注文を分割することを選択することができ、次に、命令が作業者装置(例えば、
WMS 119に接続された119C)に送られる。管理者のコンピュータにおける第1
のユーザインターフェースは、ソーティング装置内の各セルを、セルの様々な色、例えば
、緑、灰色、赤、または白で表すインターフェースを表示し、出荷されるべき分割された
セルの検出を示す警告を提供することができる。その後、管理者はセルをクリックして、
注文を強制的に分割することができる。注文を分割するという管理者の指示に応答して、
図1AのSATシステム101は、分割出荷のためにそのセルを完成させ、セル内のアイ
テムをパッキング作業者に送るように作業者に命令するメッセージを作業者のコンピュー
タに送る(
図4に示され、上述)。その結果、注文から残りのアイテムを用いて新しい注
文を作成することができ、そのような新しい注文を、そのソーティング装置または別のソ
ーティング装置内の新しいセルに割り当てることができる。
【0074】
ステップ520において、SATシステム101は、第2のユーザインターフェース(
例えば、コンピュータ119C)に指示を送信し、ソーティング装置内の1つ以上のセル
のうちのどれに注文からアイテムを追加するかを指示する。
【0075】
ステップ530において、SATシステム101は、所定の時間の間、注文がソーティ
ング装置内の1つまたは複数のセルを占有していると判定することができる。例えば、S
ATシステム101は、ソーティング装置において注文が最初にセルに割り当てられたと
きに基づいてソフトウェアまたはハードウェアタイマを開始し、タイマが所定の時間量(
例えば、30分)に達したと判定することができる。
【0076】
ステップ540で、SATシステム101は、注文が所定の時間量の間ソーティング装
置内の1つまたは複数のセルを占めているという肯定的な判定に応答して、
図1のSAT
システム101は、注文に関連する1つまたは複数のセルの色を修正し、注文の遅延状態
を示すために第1のユーザインターフェースを介して警告を提供することができる。
【0077】
いくつかの実施形態では、管理者のユーザインターフェース上のセルは、遅延セルの通
知を提供し、注文の遅延状態を示す警告を提供するために、色を変更することができる。
いくつかの実施形態では、セルは、作業者が所定の時間の間注文に従事するか、または注
文に従事していないと、色を変えることができる。ある実施形態では、所定の時間量の閾
値は30分である。例えば、作業者が特定の注文で30分間作業しない場合、
図1AのS
ATシステム101は、注文を分割する通知を示すことができ、注文を保持するセルは、
ユーザインターフェース上で色を変更することになる。いくつかの実施形態では、管理者
のユーザインターフェース(図示せず)は、期限切れのセルを表示することができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、白は進行中の作業を表し、緑はリビンが完了したことを表し
、灰色はキャンセルを表し、赤は所定の時間にわたって完了していない注文を表すことが
できる。したがって、いくつかの注文が所定の時間にわたって完了していない場合、シス
テムは、ユーザインターフェース上で、関連するセルの色を赤色に変更することができる
。そのような実施形態では、管理者は、問題報告ボタンをクリックして注文を分割するこ
とを決定することができる。他の実施形態では、注文が長時間完了していないことに基づ
いて、所定の時間、セルが赤色に着色されている場合、管理者が問題報告ボタンをクリッ
クすることなく、システムが出荷を分割することができる。
【0079】
ステップ550で、SATシステム101は、第1のユーザインターフェース(例えば
、管理者のユーザインターフェース)に通知を送信してもよい。指示は、SATシステム
101に命令を分割させるようにプログラムされてもよい。
【0080】
ステップ560において、SATシステム101は、注文を分割する指示を受信するこ
とができる。そのような実施形態では、管理者は、ステップ550で、注文に関連付けら
れた1つまたは複数のセルに関連付けられた通知をクリックしていることがある。他の実
施形態では、SATシステム101は、ステップ550の指示を送信した後、所定の時間
量に基づいて注文を分割することを決定している場合がある。
【0081】
ステップ570において、SATシステム101は、第2のユーザインターフェースに
指示を送信して、分割出荷のための注文に関連付けられた1つまたは複数のセルを完了し
、注文からの残りのアイテムを有する新しい注文を作成して、そのソーティング装置の新
たなセルまたは別のソーティング装置のうちの少なくとも1つ(at least one of a new
cell in the sorting apparatus or another sorting apparatus)に割り当てることがで
きる。注文を分割する指示に応答して、
図1AのSATシステム101は、作業者のコン
ピュータ(例えば、コンピュータ119C)にメッセージを送り、分割出荷のためにその
セルを完成させ、セル内のアイテムを梱包作業者に送るように作業者に命令することがで
きる(
図4に示し、上述した)。その結果、SATシステム101は、注文から残りのア
イテムを有する新しい注文を作成することもでき、そのような新しい注文は、ソーティン
グ装置または別のソーティング装置内の新しいセルに割り当てることができる。
【0082】
本開示は、その特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は、修正
なしに、他の環境において実施され得ることが理解され得る。前述の説明は、例示の目的
で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限
定されない。当業者であれば、開示された実施形態の明細書および実施を考慮することに
より、修正および適応が明らかであろう。さらに、開示された実施形態の態様は、メモリ
に格納されるものとして説明されているが、当業者は、これらの態様が、例えば、ハード
ディスクまたはCD ROM、あるいは他の形態のRAMまたはROM、USB媒体、D
VD、ブルーレイ、または他の光学ドライブ媒体などの二次記憶デバイスなどの他のタイ
プのコンピュータ可読媒体に格納されてもよいことを理解することができる。
【0083】
記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開
発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールは、当業者に
知られている技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェア
に関連して設計することができる。例えば、プログラム・セクションまたはプログラム・
モジュールは、Net Framework、.NetCompact Framewo
rk (およびVisual Basic、C などの関連言語)、Java、C++、
Objective-C、HTML、HTML/AJAXの組み合わせ、XML、または
Java アプレットを含むHTML内で、または、これらによって設計されてもよい。
【0084】
さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者に
よって理解されるように、同等の要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施形
態にわたる態様の)、適応、および/または変更を有する任意のおよびすべての実施形態
の範囲。クレームの限定は、クレームに使用されている文言に広く基づいて解釈されるも
のとし、本明細書に記載されている例に限定されるものではなく、又は出願手続中に解釈
されるものとする。実施例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示さ
れた方法のステップは、ステップを並べ替えること、および/またはステップを挿入また
は削除することを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および実
施例は、単に例示的なものとみなされ、真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲お
よびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分的に遅延した注文を時間ベースで分割出荷するためのコンピュータ実装方法であって、
第1ユーザインターフェースを介して、ソーティング装置の1以上のセルの表現を表示させることと、
注文からのアイテムを前記ソーティング装置内の1以上のセルのいずれに追加するかを指示する第1指示を、第2ユーザインターフェースに送信することと、
前記注文に関連付けられた第1の値が第1の閾値を超えていると判定することと、
前記判定に応じて、前記第1ユーザインターフェースを介して、前記注文に関連付けられた1以上のセルの表現の外観を変更することと、
前記第1ユーザインターフェースを介して、前記注文を分割するための第2指示を受信することと、
第3指示を前記第2ユーザインターフェースに送信し、前記超えられた第1の閾値に基づいて、前記注文からの残りのアイテムを使って、前記ソーティング装置または別のソーティング装置の1以上のセルに割り当てられることになる分割注文を作成することと、備える、方法。
【請求項2】
前記第1ユーザインターフェースおよび前記第2ユーザインターフェースは、スマートフォン、タブレット、ラップトップまたは他のコンピュータデバイスのうちの1つに表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ユーザインターフェースは、管理者に関連付けられたデバイスに表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2ユーザインターフェースは、作業者に関連付けられたデバイスに表示される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記注文を1以上のセルに割り当てた後、タイマーを介して、経過時間量を判定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の閾値が予め定められた時間量である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記分割注文に関連付けられた第2の値が第2の閾値を超えていると判定することと、
前記判定に応じて、前記第1ユーザインターフェースを介して、前記分割注文に関連付けられた1以上のセルの表現の外観を変更することと、
前記分割注文に関連付けられた1以上のセルの表現の外観を変更することに応じて、前記第1ユーザインターフェースを介して、前記注文を分割するための第4指示を受信することと、
第5指示を前記第2ユーザインターフェースに送信し、前記超えられた第2の閾値に基づいて、前記ソーティング装置または別のソーティング装置の1以上のセルに割り当てられることになる第2分割注文を作成することと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記注文に関連付けられた1以上のセルの表現の外観を変更することは、前記注文を分割するためのクリック可能な通知を含むアラートを提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
マシンに指示を提供して、前記注文に関連付けられた1以上のセルからのアイテムをパッキング用のエリアに移動させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
注文を時間ベースで分割出荷するためのコンピュータ実装システムであって、
命令を格納する1以上のメモリデバイスと、
請求項1乃至9のいずれか1つのステップを行うための前記命令を実行するように構成された1以上のプロセッサと、を備えるシステム。