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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092254
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】折り畳み式薪割り器
(51)【国際特許分類】
   B27L 7/08 20060101AFI20220615BHJP
【FI】
B27L7/08
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020204950
(22)【出願日】2020-12-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-09-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年6月28日<URL:https://www.youtube.com/watch?v=Q13ISpt4Qng>に掲載
(71)【出願人】
【識別番号】520487820
【氏名又は名称】苅尾 昌典
(71)【出願人】
【識別番号】520487831
【氏名又は名称】繁治 廣光
(74)【代理人】
【識別番号】100085291
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 実
(74)【代理人】
【識別番号】100117798
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 慎一
(74)【代理人】
【識別番号】100166899
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥巣 慶太
(74)【代理人】
【識別番号】100221006
【弁理士】
【氏名又は名称】金澤 一磨
(72)【発明者】
【氏名】苅尾 昌典
(72)【発明者】
【氏名】繁治 廣光
【テーマコード(参考)】
2B241
【Fターム(参考)】
2B241DA14
2B241DA21
2B241DA40
2B241DB13
(57)【要約】
【課題】 木材を効率よく的確に割ることが可能で、安全性が高く、軽量であり、動力源が不要で、使用後の収納が嵩張らない折り畳み式薪割り器を提供する。
【解決手段】 本発明の一の態様にかかる折り畳み式薪割り器は、上部枠と下部枠と、それらを繋ぐ一対の細長い支柱と、前記支柱の高さ方向の中央付近に、刃物を保持する保持具と、前記保持具に脱着可能な刃物と、を備え、前記上部枠又は前記下部枠は、前記支柱に対して90度回転可能に接続されている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部枠と下部枠と、
それらを繋ぐ一対の細長い支柱と、
前記支柱の高さ方向の中央付近に刃物を保持する保持具と、
前記保持具に脱着可能な刃物と、を備え、
前記上部枠又は前記下部枠は、前記支柱に対して90度回転可能に接続されている、
折り畳み式薪割り器。
【請求項2】
前記刃物は一方に切断刃を含み、
前記上部枠及び前記下部枠を前記支柱の長手方向と垂直な状態とすることで使用可能な状態とし、
前記上部枠及び前記下部枠を前記支柱の長手方向と平行な状態とすることで折り畳んだ状態とし、
前記使用可能な状態において、前記刃物を前記切断刃が上向きの状態で、前記保持具に固定可能であり、
前記折り畳んだ状態において、前記刃物を前記切断刃が下向きの状態で、前記保持具に固定可能である、
請求項1記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項3】
前記上部枠又は前記下部枠は、環状部と、前記支柱に接続するための一対の取付部とを備え、
前記取付部は、前記環状部に固定された板状ガイド部を有し、
前記板状ガイド部には長穴が形成されており、前記支柱と前記上部枠又は前記下部枠は、前記長穴にネジが挿通されて接続されている、
請求項1又は2記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項4】
前記取付部は、前記板状ガイド部に、さらに2本の縦ガイドが固定されており、
前記2本の縦ガイドは、折り畳み式薪割り器を使用可能な状態とした際に、該2本の縦ガイドが前記支柱を挟み込んで保持する、
請求項3記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項5】
前記2本の縦ガイドが、長さの異なるものである、
請求項4記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項6】
前記板状ガイド部の面に、前記長穴の端部から長手方向に延びる半円溝が形成されている、
請求項3乃至5のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項7】
前記板状ガイド部の面に、くぼみが形成されていて、
前記支柱は中空に形成され、その内部にプランジャーが設けられていて、
折り畳み式薪割り器の使用可能な状態又は折り畳み状態において、前記プランジャーのストッパーが前記くぼみにはまりこむ、
請求項3乃至6のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項8】
前記保持具は、前記一対の支柱に長手方向にのびる板状の一対のガイド部がそれぞれ固定され、
前記一対のガイド部の下方に、一方の支柱から他方の支柱に渡る柱が固定されている、
請求項1乃至7のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項9】
前記保持具は、前記一対の支柱に長手方向にのびる板状の一対のガイド部がそれぞれ固定され、
前記一対のガイド部の下方に板状の底部が設けられている、
請求項1乃至8のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項10】
前記ガイド部に丸穴が形成されていて、
前記丸穴を挿通するネジにより、前記刃物を固定可能である、
請求項8又は9記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項11】
前記刃物は、前記一方の支柱から他方の支柱に渡る長さの板状に構成され、
前記板状の一方に前記切断刃が形成されていて、
前記刃物は、前記切断刃が前記一方の支柱側から他方の支柱側に向けて高さが低くなるように、斜めに構成されている、
請求項1乃至10のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項12】
前記上部枠又は前記下部枠と前記支柱に、磁石が設けられていて、
折り畳み式薪割り器が使用可能な状態又は折り畳んだ状態の際に、前記磁石によって前記上部枠又は前記下部枠が前記支柱に保持される、
請求項1又は2記載の折り畳み式薪割り器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り畳み式薪割り器に関し、特にキャンプ場や野外活動施設等にも容易に持ち運びができ、安全に使用可能な折り畳み式薪割り器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
キャンプ場等野外活動の場での、バーベキュー、キャンプファイヤー、薪ストーブ等の燃料に用いる薪は、ナラ、クヌギ等の立木を伐倒した後に枝払いし、所定の長さに切断された木材を、斧や薪割り機で割ることで得られる。
【0003】
薪割り機として、エンジンや電動モーターによって油圧を発生させ、その油圧によって木材を刃に押し付け、木材に入り込むように大きな力を加えて、木材を割るようにした機械式の薪割り機が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実登第3143859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、薪を斧で割る作業の場合、手作業であるため、多大な労力を要し、能率が悪いという課題がある。
【0006】
また、斧は、木材に衝撃力を加えるための錘に刃部が形成されたものであるので、木材を叩き損ねた場合や刃部が木材に食い込まずにはじかれた場合、錘を兼ねた斧の刃部が作業者の足等に大きな衝撃力で当たり、怪我を負う危険があるという課題がある。
【0007】
さらに、割られた薪が飛ばされて作業者に当たり危険であるという課題がある。
【0008】
一方、従来の機械式薪割り機は、斧のように瞬間的に大きな衝撃力を木材に加えて木材を割るのではなく、油圧が高まるに連れて割り力が大きくなるという、いわば静的な力を木材に加えるものであり、ある程度堅い木材を割るためには、非常に大きな油圧を発生させる必要があり、市販の機械式薪割り機では割ることが出来ない木材も存在する。
【0009】
また、油圧を発生させる動力源としてエンジンや電動モーター等が必要であるため、電源や燃料が必要であり、野外キャンプ場など、電源や燃料の無い場所では、バッテリー切れや燃料切れを考慮すると長期間安定した使用は困難である。
【0010】
また、動力源としてエンジンや電動モーターを備えているため、装置全体の重量が重くかつ嵩張る大きさとなるため、可搬性に課題があった。すなわち、重い機械式薪割り機を保管場所から薪割り場所まで搬送するための労力が大きい。
【0011】
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、木材を効率よく的確に割ることが可能で、安全性が高く、軽量であり、動力源が不要で、使用後の収納が嵩張らない折り畳み式薪割り器の提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の一の態様にかかる折り畳み式薪割り器は、上部枠と下部枠と、それらを繋ぐ一対の細長い支柱と、前記支柱の高さ方向の中央付近に刃物を保持する保持具と、前記保持具に脱着可能な刃物と、を備え、前記上部枠又は前記下部枠は、前記支柱に対して90度回転可能に接続されていることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、圧力手段で木材を叩くことで木材が下方に移動し、瞬間的に大きな衝撃力が上向きに刃物から木材に加わり、木材を的確に割ることができる。作業者が刃物を上から木材に打ち込まないので、大きな力を加える必要はなく、また安全性も高い。
【0014】
上部枠を備えることにより、作業者が圧力手段で木材を叩く際、木材を持つ手は上部枠より下に下がらず、刃物より上部に位置し、手が刃物と接触することを防止することができ、安全性が高い。上部枠の内側に木材が配置され割られるので、上部枠の内側領域から木材が飛び散るのを阻止することができ作業者に当たることを防止できる。
【0015】
上部枠及び下部枠は、支柱に対し90度回転可能に接続されているので、薪割り器を折り畳むことができ嵩張らず、収納性に優れ、箱に収納する等して、容易に持ち運びすることができる。エンジンやモーター等の駆動源が不要なので、軽量で可搬性に優れ、燃料や電源の無い場所でも使用することができる。
【0016】
また、この折り畳み式薪割り器では、刃物は一方に切断刃を含み、前記上部枠及び前記下部枠を前記支柱の長手方向と垂直な状態とすることで薪割り器として使用可能な状態とし、前記上部枠及び前記下部枠を前記支柱の長手方向と平行な状態とすることで薪割り器を折り畳んだ状態とし、前記使用可能な状態において、前記刃物を前記切断刃が上向きの状態で、前記保持具に固定可能であり、前記折り畳んだ状態において、前記刃物を前記切断刃が下向きの状態で、前記保持具に固定可能であることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、折り畳み式薪割り器が使用可能な状態の際には、刃物を切断刃が上向きの状態にし、折り畳み式薪割り器が折り畳んだ状態の際には、刃物を切断刃が下向きの状態で保持具に固定することにより、薪割り器の携帯時に刃物の切断刃と任意の身体部分が接触することを防止することができ、安全性が高い。また、持ち運び時において障害物との接触による刃欠け、刃こぼれを防止することができる。
【0018】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記上部枠又は前記下部枠は、環状部と、前記支柱に接続するための一対の取付部とを備え、前記取付部は、前記環状部に固定された板状ガイド部を有し、前記板状ガイド部には長穴が形成されており、前記支柱と前記上部枠又は前記下部枠は、前記長穴にネジが挿通されて接続されていることを特徴とする。この構成によれば、板状ガイド部の穴の形状を長穴とすることで、上部枠又は下部枠を折り畳む際に、これらと支柱との接触を回避して、スムーズに折り畳むことができる。
【0019】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記取付部は、前記板状ガイド部に、さらに2本の縦ガイドが固定されており、前記2本の縦ガイドは、折り畳み式薪割り器を使用可能な状態とした際に、該2本の縦ガイドが前記支柱を挟み込んで保持することを特徴とする。この構成によれば、折り畳み式薪割り器の使用可能な状態の際に、2本の縦ガイドで支柱を挟み込んで保持するので、ネジ固定しなくても確実に支柱を保持することができる。
【0020】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記2本の縦ガイドが、長さの異なるものであることが望ましい。この構成によれば、一方の縦ガイドが短いことで、上部枠又は下部枠を折り畳む際にスムーズに折り畳むことができ、また他方の縦ガイドが長いことで、使用状態において支柱がしっかりと固定されるため、安全な使用が可能となる。
【0021】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記板状ガイド部の面に、前記長穴の端部から長手方向に延びる半円溝が形成されていることを特徴とする。この構成によれば、板状ガイド部の面に長穴の端部から長手方向に延びる半円溝を形成したことにより、プランジャーが引っ掛からずスムーズに折り畳むことができる。
【0022】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記板状ガイド部の面に、くぼみが形成されていて、前記支柱は中空に形成され、その内部にプランジャーが設けられていて、折り畳み式薪割り器の使用可能な状態又は折り畳み状態において、前記プランジャーのストッパーが前記くぼみにはまりこむことを特徴とする。ここで、プランジャーとは、先端が開放されたケーシングにバネが内蔵され、先端のボールやピンなどのストッパーが、バネの弾性や荷重により出入りするものであり、ストッパーが相手側の穴や溝に入ることで位置決めや保持が可能となる。この構成によれば、プランジャーのストッパーがくぼみにはまりこむので、容易に位置決めがされ、また上部枠又は下部枠が支柱に安定して保持される。
【0023】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記保持具は、前記一対の支柱に長手方向にのびる板状の一対のガイド部がそれぞれ固定され、前記一対のガイド部の下方に、一方の支柱から他方の支柱に渡る柱が固定されていることを特徴とする。この構成によれば、一対の支柱に長手方向にのびる板状の一対のガイド部及び一対のガイド部の下方に固定された一方の支柱から他方の支柱に渡る柱で、刃物を保持するので、刃物が保持具から外れることなく安全性が高まる。
【0024】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記保持具は、前記一対の支柱に長手方向にのびる板状の一対のガイド部がそれぞれ固定され、前記一対のガイド部の下方に板状の底部が設けられている。すなわち、一対のガイド部の下方の柱に変えて、底部を備えるガイド部として構成することもできる。
【0025】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記ガイド部に丸穴が形成されていて、前記丸穴を挿通するネジにより、前記刃物を固定可能であることを特徴とする。この構成によれば、ネジにより刃物が保持具から外れないよう固定できるので、安心して薪割り器を使用することができる。
【0026】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記刃物は、前記一方の支柱から他方の支柱に渡る長さの板状に構成され、前記板状の一方に前記切断刃が形成されていて、前記刃物は、前記切断刃が前記一方の支柱側から他方の支柱側に向けて高さが低くなるように、斜めに構成されていることを特徴とする。この構成によれば、刃物の切断刃が一方の支柱から他方の支柱側に向けて高さが低くなるように斜めに構成されているので、木材は最初に刃物の切断刃の高さが高い箇所に当たり、高い箇所から低い箇所に順次切り込まれるので、木材を叩く力が弱くても容易に割り込みがなされるようになる。
【0027】
また、この折り畳み式薪割り器では、前記上部枠又は前記下部枠と前記支柱に、磁石が設けられていて、折り畳み式薪割り器が使用可能な状態又は折り畳んだ状態の際に、前記磁石によって前記上部枠又は前記下部枠が前記支柱に保持されることを特徴とする。この構成によれば、上部枠及び下部枠は、支柱と磁石により結合され保持されるので、上部枠及び下部枠と支柱を折り畳み式薪割り器が使用可能な状態及び折り畳んだ状態の際に、磁石により引き寄せる機構で簡単に折り畳みが可能である。
【発明の効果】
【0028】
よって、本発明の折り畳み式薪割り器によれば、作業者の技量に関わらず、木材に大きな衝撃力を集中的に加えて木材を効率よく的確に割ることができ、安全性が高く、動力源が不要で、軽量であり、折り畳むことができ嵩張らず容易に持ち運ぶことが出来るという優れた効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の折り畳み式薪割り器を示す正面図である。
図2】本発明の折り畳み式薪割り器を示す斜視図である。
図3】本発明の折り畳み式薪割り器が折り畳まれた状態を示す正面図である。
図4】本発明の折り畳み式薪割り器が折り畳まれた状態を示す斜視図である。
図5】折り畳み式薪割り器の上部枠の取付部を示す拡大図である。
図6】折り畳み式薪割り器の下部枠の取付部を示す拡大図である。
図7】変形例の折り畳み式薪割り器を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一実施形態にかかる折り畳み式薪割り器を図面に基づき説明するが、本発明は下記実施形態に限定されるものではない。
【0031】
[折り畳み式薪割り器の構造]
図1は、本実施形態に係る折り畳み式薪割り器1の正面図であり、図2は同斜視図である。図1及び図2に示すように、本実施形態の折り畳み式薪割り器1は、上部枠2と下部枠3と、それらを繋ぐ一対の細長い支柱4と、支柱4の高さ方向の中央付近に、刃物5を保持する保持具6と、保持具6に脱着可能な刃物5とを備え、上部枠2又は下部枠3は、支柱4に対して90度回転可能に接続された折り畳み式薪割り器1である。
【0032】
図3は、折り畳み式薪割り器が折り畳まれた状態を示す正面図であり、図4は同斜視図である。この折り畳み式薪割り器1は、図1及び図2に示す上部枠2及び下部枠3が支柱4の長手方向と垂直の使用可能な状態と、図3及び図4に示す上部枠2及び下部枠3が支柱4の長手方向と平行の折り畳んだ状態とに変位することができる折り畳み可能なものである。
【0033】
折り畳み式薪割り器1は、上部枠2を備える。上部枠2は刃物5と身体の一部が接触する危険性を最小限にし、本体の安定した使用を確保するための大きさ及び形状となるよう構成されている。本実施形態の上部枠2は環状である。環状とすることで、負傷させる鋭利な角がないので、安全性が高い。なお、上部枠2は環状以外に、矩形状等の他の任意の形状とすることができる。
【0034】
図5(a)に示すように、上部枠2は、上部枠環状部21と、支柱4に接続するための一対の上部枠取付部22とを備え、上部枠取付部22は、上部枠環状部21に固定された板状ガイド部22aを有し、板状ガイド部22aには長穴22bが形成されている。長穴にすることで、上部枠2を折り畳む際に、上部枠2を支柱4から離れる方向にずらして回転させることで、支柱4との接触を回避して、スムーズに折り畳むことができる。
【0035】
上部枠2は、支柱4の上部に配置され、支柱4と接続されている。本実施形態では、上部枠2は板状ガイド22aに形成された長穴22bにネジ10が挿通され支柱4と回転可能に接続されている。
【0036】
図5(a)に示すように、上部枠取付部22は、上部枠板状ガイド部22aにさらに2本の長さが異なる縦ガイド22cと縦ガイド22dが固定されており、2本の縦ガイド22cと縦ガイド22dは、折り畳み式薪割り器1を使用可能な状態とした際に、2本の縦ガイド22cと縦ガイド22dが支柱4を挟み込んで保持する。2本の縦ガイド22cと縦ガイド22dが支柱4を挟み込んで保持しており、ネジ固定することなく安定して上部枠2を支柱4と接続することができる。
【0037】
また、上部枠2の上部枠板状ガイド部22aの面に長穴22bの端部から長手方向に延びる半円溝22fが形成されている。上部枠板状ガイド部22aの面に長穴22bの端部から長手方向に延びる半円溝22fを形成したことにより、プランジャー9が引っ掛からずスムーズに折り畳むことができる。
【0038】
また、上部枠2の上部枠板状ガイド部22aの面にくぼみ22eが形成されており、図5(b)に示すように、このくぼみ22eは折り畳み時に支柱4と重なる位置に配されている。一方、支柱4は中空に形成され、その内部にプランジャー9が設けられていて、図5(b)に示すように、折り畳み状態において、プランジャー9のストッパーがくぼみ22eにはまりこむようになっている。
【0039】
また、図5(c)に示すように、プランジャー9は支柱4の両端付近に設けられており、具体的には、折り畳んだ状態の際にプランジャー9の先端が板状ガイド部22aの面のくぼみ22eにはまる位置に設けられている。プランジャー9のストッパーがくぼみ22eにはまりこむことで、折り畳み状態における支柱4と上部枠2とが容易に位置決めされ、安定して折り畳み状態を保持することができる。
【0040】
なお、本実施形態においては、くぼみ22eは折り畳み時に使用する1カ所のみであるが、これに限られず使用時にプランジャー9のストッパーがはまる位置にもう1カ所設けてもよい。また、本実施形態のプランジャー9は、一例として細長のケーシングにバネが内蔵され、その先にストッパーとしてボールを用いたボールプランジャーを採用しているが、これに限られず、先端がピンのスプリングプランジャーやインデックスプランジャーなど、その他のプランジャーを用いることも可能である。
【0041】
また、プランジャー9にかえて、上部枠2が磁石を使用して支柱4に保持されてもよく、この場合には、上部枠2は、支柱4に設けられた磁石により結合され保持されるので、磁石により引き寄せる機構で簡単に折り畳みが可能である。また、溶接、リベット留め、適切な接着剤で接着することで取り付けるようにすることもできる。
【0042】
また、上部枠2は、鋼等の金属でできている。上部枠2が圧力手段7から叩かれる可能性があるので、その力に耐えることを保証する強度を必要とするためである。なお、金属にかえて、木材、熱可塑性材料 、又はゴムを含む他の任意で適切な材料若しくはそれらの組み合わせを用いることもできる。また、上部枠2は、美的に魅力的であり、作業者が触れた場合に摩擦性の低い、ゴム、熱可塑性材料等の軟質な材料からなるコーティングで被覆することもできる。
【0043】
また、本実施形態の上部枠2は、下部枠3と比較して厚さが薄く、枠の太さも細くなっているので、本体に安定性を付与することができる。
【0044】
また、上部枠2は、作業者が圧力手段7で木材8を下方へ叩く際に、任意の身体部分が刃物5の切断刃51と接触することを防止するように設計されており、刃物5の切断刃51から作業者を保護する。さらに、上部枠2は、木材8が割れて上部枠2の内側領域から外に容易に飛び出すことを阻止し、安全に作業を行うことができる。
【0045】
折り畳み式薪割り器1は、土台として機能する平坦な下部枠3を備える。図6に示すように、下部枠3は、下部枠環状部31と、支柱4に接続するための一対の下部枠取付部32とを備え、下部枠取付部32は、下部枠環状部31に固定された板状ガイド部32aを有し、板状ガイド部32aには長穴32bが形成されている。長穴にすることで、下部枠3を折り畳む際に、下部枠3を支柱4から離れる方向にずらして回転させることで、支柱4との接触を回避して、スムーズに折り畳むことができる。
【0046】
下部枠3は、支柱4の下部に配置され、支柱4と接続されている。本実施形態では、下部枠3は板状ガイド32aに形成された長穴32bにネジ10が挿通され支柱4と回転可能に接続されている。
【0047】
図6に示すように、下部枠取付部32は、板状ガイド部32aにさらに2本の長さが異なる縦ガイド32cと縦ガイド32dが固定されており、2本の縦ガイド32cと縦ガイド32dは、折り畳み式薪割り器1を使用可能な状態とした際に、2本の縦ガイド32cと縦ガイド32dが支柱4を挟み込んで保持する。2本の縦ガイド32cと縦ガイド32dが支柱4を挟み込んで保持しており、ネジ固定することなく安定して下部枠3を支柱4と接続することができる。
【0048】
また、下部枠3の下部枠板状ガイド部32aの面に長穴32bの端部から長手方向に延びる半円溝32fが形成されている。下部枠板状ガイド部32aの面に長穴32bの端部から長手方向に延びる半円溝32fを形成したことにより、プランジャー9が引っ掛からずスムーズに折り畳むことができる。
【0049】
下部枠3の板状ガイド部32aの面に、くぼみ32eが形成されており、このくぼみ32eは折り畳み時に支柱4と重なる位置に配されている。一方、支柱4は中空に形成され、その内部にプランジャー9が設けられていて、折り畳み状態において、プランジャー9のストッパーがくぼみ32eにはまりこむようになっている。
【0050】
また、プランジャー9は支柱4の両端付近に設けられており、具体的には、折り畳んだ状態の際にプランジャー9の先端が板状ガイド部32aの面のくぼみ32eにはまる位置に設けられている。プランジャー9のストッパーがくぼみ32eにはまりこむことで、折り畳み状態における支柱4と下部枠3とが容易に位置決めされ、安定して折り畳み状態を保持することができる。
【0051】
なお、本実施形態においては、くぼみ32eは折り畳み時に使用する1カ所のみであるが、これに限られず使用時にプランジャー9のストッパーがはまる位置にもう1カ所設けてもよい。また、プランジャー9にかえて、上部枠2が磁石を使用して支柱4に保持されてもよく、この場合には、下部枠3は、支柱4に設けられた磁石により結合され保持されるので、磁石により引き寄せる機構で簡単に折り畳みが可能である。また、溶接、リベット留め、適切な接着剤で接着することで取り付けるようにすることもできる。
【0052】
また、本実施形態の下部枠3は厚さが太く重い鋼材を用いており、本体の強度を高めると共に折り畳み式薪割り器1全体の安定性を付与している。なお、鋼材にかえて、木材、熱可塑性材料 、又はゴムを含む他の任意で適切な材料若しくはそれらの組み合わせを用いることもできる。また、下部枠3は、美的に魅力的であり、作業者が触れた場合に摩擦性の低い、ゴム、熱可塑性材料等の軟質な材料からなるコーティングで被覆することもできる。
【0053】
折り畳み式薪割り器1はまた、一対の細長い支柱4を備える。支柱4は中空に形成され、その内部にプランジャー9が設けられていて、折り畳み式薪割り器1の折畳み状態において、プランジャー9のストッパーが上部枠2又は下部枠3の板状ガイド部22a、32aのくぼみ22e、32eにはまりこむ。プランジャー9は支柱4の両端付近に設けられており、具体的には、折り畳んだ状態の際にプランジャー9の先端が板状ガイド部22a、32aの面のくぼみ22e、32eにはまる位置に設けられている。本実施例において、支柱4には、一例として四角パイプを用いている。2つの支柱4は、構成に応じて増やす又は減らすこともできる。なお、支柱4は、丸パイプや平角パイプであっても良い。
【0054】
支柱4は、折り畳み式薪割り器1の上部枠2を支持する。上部枠2が受けることがある下向きの力に対処するために、少なくとも2つの支柱4を使用して、十分に支持することが好ましい。
【0055】
支柱4は、下部枠3から略垂直方向に延び、上部枠2を刃物5から適当な距離を隔て支持することが好ましい。この距離により、身体の一部が刃物5と接触することを防ぎ、かつ木材8が割られた後、上部枠2を免れて飛び散ることを防ぐことができる。
【0056】
支柱4は上部枠2を支持するのに十分な強度のある、鋼や鉄等の金属でできている。圧力手段7によって叩かれた木材8からの衝撃力に耐えることができ、保持具6と確実に溶接でき、最適な強度をもたらすことができるからである。支柱4はゴム、プラスチック材料などの軟質の材料のコーティングで覆われることもできる。なお、支柱4は強化型熱可塑性材料、木材等様々な材料であってもよい。
【0057】
支柱4は、保持具6とは全溶接により、上部枠2及び下部枠3とはプランジャー9を使用しネジ10により接続されている。支柱4は取り外し可能とすることができ、任意の長さとすることができる。
【0058】
刃物5は少なくとも1つの切断刃51を備える。刃物5の切断刃51は、木材8を割る、又は木材8に食い込ませるため、鋭利なものである。折り畳み式薪割り器1の使用可能な状態とした際に、刃物5の切断刃51は、木材8に接触する刃物5の上側先端に位置する。
【0059】
刃物5は、適度な硬度であり、鋭利な切断刃51を保つことができる任意の金属または鋳鉄を使用することが好ましい。なお、木材8の硬度に応じて、強化型熱可塑性プラスチック、石などを刃物に使用することもできる。刃物5に鋼が使用される場合、錆が生じるのを防ぐために、鋼に塗装を施すことや、亜鉛メッキする等保護コーティングを施すことができる。
【0060】
刃物5は、折り畳み式薪割り器1が使用可能な状態の際には刃物5の切断刃51が上向きで保持具6に収めてネジ6cで固定され、折り畳み式薪割り器1を折り畳んだ状態の際には刃物5の切断刃51が下向きで保持具6に収めネジ6cで固定される。折り畳み式薪割り器1を折り畳んだ状態の際に刃物5の切断刃51を下向きの状態で保持具6に収めることにより、薪割り器の持ち運び時に刃物5の切断刃51と任意の身体部分が接触することを防止することができ、安全性が高い。また、持ち運び時において障害物との接触による刃欠け、刃こぼれも防止することができる。
【0061】
刃物5は保持具6から取り外し可能であるので、刃物5の切断刃51が破損または切れ味が鈍くなった場合に交換することができる。
【0062】
折り畳み式薪割り器1は、刃物5を保持する保持具6を備える。保持具6は一対の支柱4に長手方向にのびる板状の一対のガイド部6aがそれぞれ固定され、一対のガイド部6aの下方に、一方の支柱4から他方の支柱に渡る柱6bが固定されている。なお、保持具6の一対のガイド部6aの下方に板状の底部を設けてもよい。本実施例において柱6bは、四角パイプを用いており、支柱4に全溶接により固定され、強度を高めることができるので安全性が高い。なお、接着剤やネジ、リベット等を用いて支柱4に取り付けられてもよい。
【0063】
保持具6は、支柱4の高さ方向の中央付近に配置されることが好ましいが、他の位置に配置することができ、永続的に固定される等様々な方法で固定されることができる。
【0064】
保持具6のガイド部6aに丸穴が形成されていて、丸穴を挿通するネジ6cにより刃物5を固定可能である。ネジ6cにより刃物5を保持具6に固定することができるので、刃物5が保持具6から外れることなく安全に使用することができる。
【0065】
折り畳み式薪割り器1の大きさは、本発明の使用を妨げない範囲で、任意の好ましい大きさの寸法とすることができる。折り畳み式薪割り器1が十分に大きくなく又は重くない場合、折り畳み式薪割り器1は不安定になる可能性があり、薪割り器の使用時に折り畳み式薪割り器1が転倒することがある。よって、折り畳み式薪割り器1は、安定性を高める適切な重量及び大きさである必要がある。
【0066】
木材8を割るために、圧力手段7が必要とされる。圧力手段7は、この場合にはハンマーである。なお、岩石や丸太などを含む任意の物品を使用することができる。圧力手段7は、折り畳み式薪割り器1から突き出た木材8の上部を叩き、木材8に下向きの力を加えて、刃物5の切断刃51に木材8を押しつける。木材8を叩くことで加えられた衝撃によって、刃物5の切断刃51が木材8の下側縁部に侵入して、木材8が割れる。本発明は、木材8を割るために、作業者が必要とする力及び物理エネルギーをより小さいもので済ますことができるように構成される。
【0067】
加える圧力は、木材8を切断するのに作業者が斧、トマホーク、掛矢を使用する場合に必要とされるよりも、又は圧力を加えるために、電動式又はモーター付きの油圧又は空気システムを利用する機械装置で使用されるよりも小さい。
【0068】
[折り畳み式薪割り器の動作]
以上の構成により、本発明の使用方法について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る折り畳み式薪割り器1を用いて薪割りをするには、まず、折り畳まれた状態の折り畳み式薪割り器1の上部枠2と下部枠3を支柱4に対して90度回転させる。そして、ネジ6cをゆるめて下向きに納められている刃物5を保持具6から外した後、刃物5を上向きにして保持具6に取り付けてネジ6cにより固定して、折り畳み式薪割り装置1を使用可能な状態にする。
【0069】
次に、木材8を刃物5の切断刃51の上に載るまで、当該木材8を上部枠2の中心から下方に移動させる。木材8がほぼ垂直な配置となり、切断刃51の上に載せ、必要に応じて、片手で木材8を支持する。他方の手で圧力手段7を保持して、木材8が割れるまで、切断刃51上で木材8を下方に押し付けながら、木材8の上部を叩く。これにより、木材8を割ることができる。
【0070】
そして、木材8を割り終えると、ネジ6cをゆるめて上向きに納められている刃物5を保持具6から外した後、刃物5を下向きにして保持具6に取り付けてネジ6cにより固定する。その後、上部枠2と下部枠3を90度回転させ、支柱4と平行な折り畳んだ状態にして、専用の携帯袋などに収納して薪割りを完了する。
【0071】
[変形例]
次に、本実施形態の変形例について説明する。この折り畳み式薪割り器100と、上記の折り畳み式薪割り器1との主な違いは、刃物の切断刃が斜めに構成されている点である。以下、相違点を中心に説明し、折り畳み式薪割り器1と同様の部分については説明を省略し、同様の構成については、同じ符号を用いる。
【0072】
図7は、折り畳み式薪割り器100の使用可能な状態における正面図である。図7に示すように、折り畳み式薪割り器100の刃物150は、一方の支柱4から他方の支柱に渡る長さの板状に構成され、板状の一方に切断刃151が形成されていて、刃物150は切断刃151が一方の支柱側から他方の支柱4側に向けて高さが低くなるように斜めに構成されている。
【0073】
刃物150の切断刃151が斜めに構成されているので、木材8は最初に刃物150の切断刃151の上端にあたり、上端から下端に順次切り込まれるので、木材8を叩く力が弱くても容易に割り込みがなされるようになる。
【0074】
以上の通り、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
【符号の説明】
【0075】
1、100 折り畳み式薪割り器
2 上部枠
21 上部枠環状部
22 上部枠取付部
22a 上部枠板状ガイド部
22b 上部枠長穴
22c 縦ガイド
22d 縦ガイド
22e くぼみ
22f 半円溝
3 下部枠
31 下部枠環状部
32 下部枠取付部
32a 下部枠板状ガイド部
32b 下部枠長穴
32c 縦ガイド
32d 縦ガイド
32e くぼみ
32f 半円溝
4 支柱
5、150 刃物
51、151 切断刃
6 保持具
6a ガイド部
6b 柱
6c ネジ
7 圧力手段
8 木材
9 プランジャー
10 ネジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2021-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部枠と下部枠と、
それらを繋ぐ一対の細長い支柱と、
前記支柱の高さ方向の中央付近に刃物を保持する保持具と、
前記保持具に脱着可能な刃物と、を備え、
前記上部枠及び前記下部枠は、一対の前記支柱との接続部を回転軸として90度回転可能に接続されていて、環状部と、前記支柱に接続するための一対の取付部とを備え、
前記取付部は、前記環状部に固定された板状ガイド部を有し、
前記板状ガイド部には長穴が形成されており、前記支柱と前記上部枠又は前記下部枠は、前記長穴にネジが挿通されて接続されていて、
前記板状ガイド部にさらに2本の縦ガイドが固定されており、
前記2本の縦ガイドは、折り畳み式薪割り器を使用可能な状態とした際に、該2本の縦ガイドが前記支柱を挟み込んで保持し、
前記2本の縦ガイドが、長さの異なるものであり、
前記板状ガイド部の面に、くぼみが形成されていて、
前記支柱は中空に形成され、その内部にプランジャーが設けられていて、
折り畳み式薪割り器の使用可能な状態又は折り畳み状態において、前記プランジャーのストッパーが前記くぼみにはまりこむ、
折り畳み式薪割り器。
【請求項2】
前記刃物は一方に切断刃を含み、
前記上部枠及び前記下部枠を前記支柱の長手方向と垂直な状態とすることで使用可能な状態とし、
前記上部枠及び前記下部枠を前記支柱の長手方向と平行な状態とすることで折り畳んだ状態とし、
前記使用可能な状態において、前記刃物を前記切断刃が上向きの状態で、前記保持具に固定可能であり、
前記折り畳んだ状態において、前記刃物を前記切断刃が下向きの状態で、前記保持具に固定可能である、
請求項1記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項3】
前記板状ガイド部の面に、前記長穴の端部から長手方向に延びる半円溝が形成されている、
請求項1又は2記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項4】
前記保持具は、前記一対の支柱に長手方向にのびる板状の一対のガイド部がそれぞれ固定され、
前記一対のガイド部の下方に、一方の支柱から他方の支柱に渡る柱が固定されている、
請求項1乃至のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項5】
前記保持具は、前記一対の支柱に長手方向にのびる板状の一対のガイド部がそれぞれ固定され、
前記一対のガイド部の下方に板状の底部が設けられている、
請求項1乃至のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項6】
前記ガイド部に丸穴が形成されていて、
前記丸穴を挿通するネジにより、前記刃物を固定可能である、
請求項又は記載の折り畳み式薪割り器。
【請求項7】
前記刃物は、前記一方の支柱から他方の支柱に渡る長さの板状に構成され、
前記板状の一方に前記切断刃が形成されていて、
前記刃物は、前記切断刃が前記一方の支柱側から他方の支柱側に向けて高さが低くなるように、斜めに構成されている、
請求項1乃至のいずれか1項記載の折り畳み式薪割り器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
本発明の一の態様にかかる折り畳み式薪割り器は、上部枠と下部枠と、それらを繋ぐ一対の細長い支柱と、前記支柱の高さ方向の中央付近に刃物を保持する保持具と、前記保持具に脱着可能な刃物と、を備え、前記上部枠及び前記下部枠は、一対の前記支柱との接続部を回転軸として90度回転可能に接続されていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
上部枠及び下部枠は、一対の支柱との接続部を回転軸として90度回転可能に接続されているので、薪割り器を折り畳むことができ嵩張らず、収納性に優れ、箱に収納する等して、容易に持ち運びすることができる。エンジンやモーター等の駆動源が不要なので、軽量で可搬性に優れ、燃料や電源の無い場所でも使用することができる。