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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092394
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】車両
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/02 20060101AFI20220615BHJP
   B60Q 1/26 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
B60R11/02 Z
B60R11/02 S
B60R11/02 W
B60Q1/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020205195
(22)【出願日】2020-12-10
(71)【出願人】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110001117
【氏名又は名称】特許業務法人ぱてな
(72)【発明者】
【氏名】川口 駿
【テーマコード(参考)】
3D020
3K339
【Fターム(参考)】
3D020BA06
3D020BA10
3D020BA20
3D020BB01
3D020BC18
3D020BD11
3K339AA31
3K339BA14
3K339BA22
3K339BA26
3K339CA21
3K339GA02
3K339GB03
3K339GB08
3K339GB11
3K339GB22
3K339GC01
3K339GC02
3K339GC03
3K339GC08
3K339MA01
3K339MA07
3K339MB02
(57)【要約】
【課題】車体に着脱可能な機能部品を備えつつ、より高い利便性を発揮可能な車両を提供する。
【解決手段】本発明の車両は、車体1と、第1~8機能部品3a~3hとを備えている。第1~8機能部品3a~3hは、所定の機能を発揮するとともに、車体1に着脱可能である。第1~8機能部品3a~3hは、車体1に装着された状態と、車体1から分離独立した状態とにおいて上記の機能を発揮可能である。また、車体1には、第1~8機能部品3a~3hを収容可能な複数の収容凹部25と、各収容凹部25に収容された第1~8機能部品3a~3hを保持可能な保持機構としてのマグネット29とが設けられている。各収容凹部25は、いずれも同一形状に形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体と、
所定の機能を発揮するとともに、前記車体に着脱可能な複数の機能部品とを備えた車両であって、
前記各機能部品は、前記車体に装着された状態と、前記車体から分離独立した状態とにおいて前記機能を発揮可能であり、
前記車体には、前記各機能部品を収容可能な複数の収容凹部と、前記各収容凹部に収容された前記各機能部品を保持可能な保持機構とが設けられ、
前記各収容凹部は、いずれも同一形状に形成されていることを特徴とする車両。
【請求項2】
前記車体は、前記各機能部品を着脱可能に取り付ける取付部材を有し、
前記各収容凹部及び前記保持機構は、前記取付部材に設けられている請求項1記載の車両。
【請求項3】
前記取付部材は、前記車体の天井に配置されている請求項2記載の車両。
【請求項4】
前記車体は、前記車体の前部に位置するフロントバンパを有し、
前記取付部材は、前記フロントバンパに配置されている請求項2又は3記載の車両。
【請求項5】
前記車体には、前記車両に給電を行う車両用バッテリが設けられ、
前記各機能部品は、前記各収容凹部に収容されることにより、前記車両用バッテリに通電可能に接続される請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来の車両が開示されている。この車両は、車体と、機能部品とを備えている。車体はフロントバンパを有している他、ボンネットを有している。また、フロントバンパには、取付フレームが設けられている。機能部品は、具体的には補助灯としての車幅灯であり、取付フレームに着脱可能となっている。また、車幅灯は電源コードによって車体に接続されている。さらに車幅灯にはマグネットが設けられている。
【0003】
この車両では、車幅灯が取付フレームに取り付けられることにより、フロントバンパ、ひいては車体に車幅灯が装着される。そしてこの状態で電源コードを介して車体から電力が供給されることにより、車幅灯は発光し、車幅灯としての機能を発揮する。また、この車両では、車幅灯を取付フレームから取り外すことにより、車幅灯を路上やボンネット等、フロントバンパから離れた位置に配置することが可能である。この際にも、車幅灯には電源コードを介して車体から電力が供給されるため、車幅灯は発光可能である。こうして、この車両では、取付フレームから取り外された車幅灯を作業灯として使用することができる。ここで、車幅灯をボンネットに設置した際には、マグネットによって車幅灯がボンネットに磁着するため、車幅灯をボンネットに保持させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開昭58-12847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の車両では、車幅灯が電源コードによって車体に接続されているため、たとえ車幅灯を取付フレームから取り外しても、この車幅灯は車体から分離独立した状態とはならない。これにより、取付フレームから取り外された車幅灯については、車両の近傍、すなわち、電源コードが延在する範囲においてしか作業灯として使用することができない。
【0006】
また、この車両では、取付フレームから車幅灯を取り外しても、その車幅灯を電源コードが延在する範囲にしか配置することができないため、車幅灯の配置の自由度が制限され易い。さらに、この車両では、取付フレームから取り外された車幅灯をマグネットによって保持するには、その車幅灯をマグネットが磁着可能な場所に配置する必要があることから、この点においても、車幅灯の配置の自由度が制限され易い。これらのため、より利便性に優れた車両が望まれる。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、車体に着脱可能な機能部品を備えつつ、より高い利便性を発揮可能な車両を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の車両は、車体と、
所定の機能を発揮するとともに、前記車体に着脱可能な複数の機能部品とを備えた車両であって、
前記各機能部品は、前記車体に装着された状態と、前記車体から分離独立した状態とにおいて前記機能を発揮可能であり、
前記車体には、前記各機能部品を収容可能な複数の収容凹部と、前記各収容凹部に収容された前記各機能部品を保持可能な保持機構とが設けられ、
前記各収容凹部は、いずれも同一形状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の車両が備える各機能部品は、車体から取り外すことにより、車体から分離独立した状態となる。そして各機能部品は、車体に装着された状態において所定の機能を発揮するだけでなく、車体から分離独立した状態においても、車体に装着された状態と同様の機能を発揮する。このため、この車両では、車体から各機能部品を取り外すことにより、これらの各機能部品を車両から離隔した場所で使用することができる。なお、各機能部品同士は、互いに同一の機能を有していても良く、互いに異なる機能を有していても良い。
【0010】
また、この車両では、車体に対して、各機能部品を収容可能な複数の収容凹部が設けられている。そして、各収容凹部に収容された各機能部品は、保持機構によって保持される。ここで、各収容凹部は、いずれも同一形状に形成されている。このため、この車両では、複数の収容凹部の中から、各機能部品を収容させる収容凹部を選択することができる。このため、この車両では、各機能部品の配置の自由度を高くすることができる。
【0011】
したがって、本発明の車両は、車体に着脱可能に取り付け可能な機能部品を備えつつ、より高い利便性を発揮する。
【0012】
車体は、各機能部品を着脱可能に取り付ける取付部材を有し得る。そして、各収容凹部及び保持機構は、取付部材に設けられていることが好ましい。この場合には、取付部材を介することにより、車体に対して各機能部品を容易に装着したり、取り外したりすることができる。また、各収容凹部及び保持機構を車体に直接設ける必要がないため、各収容凹部及び保持機構を容易に設けることができる。
【0013】
取付部材は、車体の天井に配置されていることが好ましい。この場合には、取付部材を介して各機能部品を車体の天井に配置することが可能となる。
【0014】
また、車体は、車体の前部に位置するフロントバンパを有し得る。そして、取付部材は、フロントバンパに配置されていることが好ましい。この場合には、取付部材を介して各機能部品をフロントバンパ、つまり車体の前部に配置することが可能となる。
【0015】
車体には、車両に給電を行う車両用バッテリが設けられ得る。そして、各機能部品は、各収容凹部に収容されることにより、車両用バッテリに通電可能に接続されることが好ましい。
【0016】
この場合には、各機能部品を各収容凹部に収容しつつ、各機能部品を車体に取り付ければ、各機能部品と車両用バッテリとを電源コード等によって別途に接続することなく、各機能部品に対して車両用バッテリから電力を供給することが可能となる。これにより、この車両では、より一層高い利便性を発揮する。
【発明の効果】
【0017】
本発明の車両は、車体に着脱可能な機能部品を備えつつ、より高い利便性を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、実施例の車両を示す側面図である。
図2図2は、実施例の車両に係り、機能部品を示す斜視図である。
図3図3は、実施例の車両に係り、機能部品を示す正面図である。
図4図4は、実施例の車両に係り、機能部品を示す側面図である。
図5図5は、実施例の車両に係り、取付部材及び機能部品を示す斜視図である。
図6図6は、実施例の車両に係り、図5のX1部分を示す拡大図である。
図7図7は、実施例の車両に係り、図6のA-A断面を示す拡大断面図である。
図8図8は、実施例の車両に係り、図1のX2部分を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0020】
図1及び図2に示すように、実施例の車両は、車体1と、第1~8機能部品3a~3hと、ドローン5とを備えている。
【0021】
本実施例では、図1図3に示す実線矢印によって車体1、ひいては車両の上下方向及び前後方向を規定している。また、図4では、図1図3に対応して車体1の上下方向を規定している他、車体1の幅方向である左右方向を規定している。そして、図5以降では、図1図4に対応して車体1の上下方向、前後方向及び左右方向を規定している。これらの上下方向、前後方向及び左右方向は互いに直交する関係にある。
【0022】
図1に示すように、車体1には車室CRが形成されている。また、車体1は、フロントバンパ7及びリヤバンパ9を有している他、インスツルメントパネル11、フロントサイドドア13、リヤサイドドア14及びバックドア15を有している。フロントバンパ7は、車体1の前部に位置しており、左右方向に延びている。リヤバンパ9は、車体1の後部に位置しており、左右方向に延びている。インスツルメントパネル11は車室CR内に配置されている。フロントサイドドア13は、車体1の左右にそれぞれ配置されている。リヤサイドドア14は、車体1の左右であってフロントサイドドア13の後方にそれぞれ配置されている。バックドア15は車体1の後部であって、リヤバンパ9の上方に配置されている。フロントサイドドア13、リヤサイドドア14及びバックドア15は、それぞれ車体1に開閉可能に取り付けられており、車室CRと車外とを連通させている。
【0023】
また、車体1は、ルーフラック17及びラックハウジング19を有している。ルーフラック17及びラックハウジング19は、本発明における「取付部材」の一例である。これらのルーフラック17及びラックハウジング19についての詳細は後述する。
【0024】
さらに、車体1には、車両用バッテリ21及び制御装置23が設けられている他、ヘッドランプ24が設けられている。車両用バッテリ21及び制御装置23は車体1の内部に配置されている。また、詳細な図示を省略するものの、車体1には、車両の走行に必要な動力装置等が設けられている。車両用バッテリ21は公用品であり、制御装置23等を含め、車両に対して給電を行う。制御装置23は、車両を走行させるに当たって、動力装置等の作動制御を行う。ヘッドランプ24は、車体1の前部に位置しており、車両の前方を照射可能となっている。なお、図1では説明を容易にするため、第1~3機能部品3a~3c、ルーフラック17及びラックハウジング19等の形状を簡略化して図示している。
【0025】
図2に示す第1~8機能部品3a~3hは、それぞれ第1~8ケース31~38を有している。第1~8ケース31~38は、いずれも略立方体の形状をなしている。また、第1~8ケース31~38は金属製であり、磁性を有している。さらに、第1~8ケース31~38には、それぞれ複数の把持凹部300が形成されている(図3及び図4参照)。
【0026】
図2に示す第1~8機能部品3a~3hは、互いに異なる機能を有している。具体的には、第1機能部品3aはスピーカであり、音声の出力が可能となっている。詳細な図示を省略するものの、第1ケース31の内部にはスピーカコーン等で構成された音声出力装置が収容されている他、音声出力装置に給電を行う第1機能部品用バッテリが収容されている。また、第1ケース31上面には、複数のスリット31aが形成されている。図5に示すように、各スリット31aは、第1ケース31の左側面及び右側面にも形成されている。なお、第1ケース31に対する各スリット31aの形成を省略しても良い。なお、図5では、説明を容易にするため、第1ケース31を含め、第1機能部品3aの形状を簡略化して図示している。
【0027】
図2に示す第2機能部品3bはランプであり、発光可能となっている。第2ケース32の内部には、LED等で構成された発光装置32aが収容されている他、発光装置32aに給電を行う第2機能部品用バッテリ(図示略)が収容されている。また、第2ケース32の前面には、発光装置32aによって発光する発光面32bが設けられている。さらに、第2ケース32の上面には、第1ケース31と同様に複数のスリット32cが形成されている。また、図示を省略するものの、各スリット32cは、第2ケース32の左側面及び右側面にも形成されている。なお、第2ケース32に対する各スリット32cの形成を省略しても良い。
【0028】
第3機能部品3cはカメラであり、静止画及び動画の撮影が可能となっている。詳細な図示を省略するものの、第3ケース33の内部には、静止画及び動画の撮影を行うための撮影装置が収容されている他、撮影装置に給電を行う第3機能部品用バッテリが収容されている。さらに、第3ケース33の前面には、レンズ33aが設けられている。また、第3ケース33の上面には、シャッタスイッチ33bが設けられている。
【0029】
第4機能部品3dはLIDAR(Light Detection and Ranging)装置であり、周囲の環境の検出及び分析が可能となっている。詳細な図示を省略するものの、第4ケース34の内部にはレーザ照射装置等で構成された装置本体が収容されている他、装置本体に給電を行う第4機能部品用バッテリが収容されている。また、第4ケース34の前面には、レーザの照射等を行う照射面34aが設けられている。
【0030】
第5機能部品3eは無線LANルータであり、例えばスマートフォン等の通信機器と無線通信接続が可能となっている。詳細な図示を省略するものの、第5ケース35の内部には通信装置が収容されている他、通信装置に給電を行う第5機能部品用バッテリが収容されている。また、第5ケース35の前面には、アンテナ面35aが設けられている。
【0031】
第6機能部品3fは無線充電装置であり、例えばドローン5のように、無線充電方式に対応した機器に対して、給電、すなわち充電を行うことが可能となっている。詳細な図示を省略するものの、第6ケース36の内部には充電装置本体が収容されている他、給電装置本体及び第6機能部品3fに接する外部の機器に給電を行う第6機能部品用バッテリが収容されている。また、第6ケース36の前面には、外部の機器と接触して給電を行うための接触面36aが設けられている。
【0032】
第7機能部品3gは有線充電装置であり、USB(Universal Serial Bus)ケーブル(図示略)を介して接続された外部の機器に対して、給電、すなわち充電を行うことが可能となっている。詳細な図示を省略するものの、第7ケース37の内部には制御基板が収容されている他、制御基板及び第7機能部品3gに有線接続された外部の機器に対して給電を行う第7機能部品用バッテリが収容されている。また、第7ケース37の前面には、USBケーブルが接続される複数のコネクタ部37aが設けられている。
【0033】
第8機能部品3hは収納箱であり、物品を収納することが可能となっている。第8ケース38の内部には、物品を収納可能な収納空間(図示略)が形成されている。第8ケース38の前面には、収納空間を開閉する開閉扉38aが設けられている。なお、第1~7ケース31~37とは異なり、第8ケース38の内部には、機能部品用バッテリは設けられていない。
【0034】
ここで、図3及び図4に示すように、第1機能部品3aの第1ケース31は、上下方向の寸法と、前後方向の寸法(幅方向の寸法)と、左右方向の寸法(奥行き方向の寸法)とが、いずれも第1長さL1に設定されている。図2に示す第2~8機能部品3b~3hの第2~8ケース32~38についても、上下方向の寸法、前後方向の寸法及び左右方向の寸法が第1ケース31と同様に設定されている。このように、第1~8ケース31~38には、第1~8機能部品3a~3hが有する個々の機能に応じてスリット31aやシャッタスイッチ33b等が設けられているものの、寸法については略同一となっている。つまり、第1~8機能部品3a~3hは、互いに機能が異なるものの、略同一寸法の略立方体形状をなしている。なお、略同一の寸法とは、第1~8ケース31~38、ひいては第1~8機能部品3a~3hにおける上下方向の寸法、前後方向の寸法及び左右方向の寸法が完全に同一である場合の他、製造時に生じる公差に起因した誤差を含む概念である。
【0035】
また、第1長さL1についての具体的な大きさについては、適宜設定可能である。ここで、この車両では、第1~8機能部品3a~3hについて、車体1から分離独立させた状態で車両の運転手や同乗者等が手に持って使用し得ることを想定している。このため、第1長さL1は、運転手や同乗者等が手に持って使用できる範囲の大きさ(例えば約10cm程度)で設定することが好ましい。
【0036】
図1に示すように、ルーフラック17は、車体1の天井1aに設けられている。図5に示すように、ルーフラック17は、第1延在部17aと、第2延在部17bと、連結部17cと、平面部17dとを有している。
【0037】
第1延在部17aは、ルーフラック17の左端に位置しており、前後方向に延びている。第1延在部17aは、第1本体部位171と、第1前端部位172と、第1後端部位173とを有している。
【0038】
一方、第2延在部17bは、ルーフラック17の右端に位置しており、前後方向に延びている。第2延在部17bは、第2本体部位174と、第2前端部位175と、第2後端部位176とを有している。ここで、第1延在部17aと第2延在部17bとは左右対称の形状である。つまり、第1本体部位171、第1前端部位172及び第1後端部位173と、第2本体部位174、第2前端部位175及び第2後端部位176とは左右対称の形状である。以下、第1延在部17aを基に構成を説明する。
【0039】
第1本体部位171は、第1前端部位172と第1後端部位173との間に位置しており、第1延在部17aの中央部分を構成している。第1本体部位171は、第1前端部位172の後端と接続しているとともに、第1後端部位173の前端と接続している。第1前端部位172は、第1延在部17aの前端部分を構成している。第1前端部位172は、第1本体部位171から前方に向かうにつれて徐々に下方に向かうように下り傾斜している。第1後端部位173は、第1延在部17aの後端部分を構成している。第1後端部位173についても、第1本体部位171から後方に向かうにつれて徐々に下方に向かうように下り傾斜している。
【0040】
また、第1延在部17aには、複数の収容凹部25が設けられている。具体的には、収容凹部25は、第1本体部位171の左側面171aに対して3つ設けられている。また、収容凹部25は、第1前端部位172に対して1つ設けられている。さらに、図示を省略するものの、収容凹部25は、第1後端部位173に対して1つ設けられている。なお、第2延在部17bについても、第1延在部17aと同様に複数の収容凹部25が設けられている。なお、第1延在部17aに設けられる収容凹部25の個数は適宜設計可能である。
【0041】
各収容凹部25は、第1延在部17aに対して略矩形状に凹設されている。これにより、第1本体部位171の左側面171aに設けられた各収容凹部25は、ルーフラック17の左側に開口している。また、第1前端部位172に設けられた収容凹部25は、ルーフラック17の前方に開口している。詳細な図示を省略するものの、第1後端部位173に設けられた収容凹部25は、ルーフラック17の後方に開口している。また、第1前端部位172には、収容凹部25の前方に位置して収容凹部25と繋がる第1進入部172aが設けられている。第2前端部位175についても同様に、収容凹部25の前方に位置して収容凹部25と繋がる第2進入部175aが設けられている。
【0042】
各収容凹部25は、いずれも同一形状の略矩形状をなしている。より具体的には、図6に示すように、各収容凹部25の上下方向の寸法及び幅方向の寸法は、いずれも第2長さL2に設定されている。ここで、第2長さL2は、第1長さL1よりも大きく設定されている。また、図7に示すように、各収容凹部25の奥行方向の寸法は、第3長さL3に設定されている。第3長さL3は、第1長さL1よりも短く設定されている。なお、第3長さL3の長さは適宜設計可能である。また、各収容凹部25の奥行方向の寸法についても第2長さL2に設定しても良い。
【0043】
また、各収容凹部25内には、それぞれ通電部27が固定されている。詳細な図示を省略するものの、通電部27は、図1に示す車両用バッテリ21及び制御装置23に電気的に接続されている。また、各収容凹部25内には、それぞれマグネット29が設けられている。マグネット29は、本発明における「保持機構」の一例である。マグネット29は、通電部27に固定されており、通電部27を介して各収容凹部25の内部、つまり、各収容凹部25の奥部に固定されている。
【0044】
このように、各収容凹部25の上下方向の寸法及び幅方向の寸法が第2長さL2に設定されていることから、各収容凹部25は、第1~8機能部品3a~3hを収容可能となっている。ここで、各収容凹部25の奥行方向の寸法は第3長さL3であるため、第1~8機能部品3a~3hは一部を各収容凹部25の外部に突出させた状態で各収容凹部25に収容されことになる。そして、第1~8機能部品3a~3hが各収容凹部25に収容されることにより、マグネット29が第1~8機能部品3a~3hの第1~8ケース31~38と磁着する。こうして、マグネット29は、各収容凹部25に収容された第1~8機能部品3a~3hを各収容凹部25内に保持可能となっている。
【0045】
また、このようにマグネット29が第1~8ケース31~38に磁着することにより、マグネット29を通じて、通電部27が第1~8機能部品3a~3hと通電可能に接続されるようになっている。
【0046】
図5に示すように、連結部17cは、ルーフラック17の前部であって、第1延在部17aと第2延在部17bとの間に配置されている。連結部17cは、左右方向に延びており、第1延在部17aの第1前端部位172と、第2延在部17bの第2前端部位175とを連結している。なお、第1延在部17a及び第2延在部17bと同様、連結部17cに対しても収容凹部25を設けても良い。
【0047】
平面部17dは、連結部17cの後方であって、第1延在部17aと第2延在部17bとの間に配置されている。平面部17dは、前後方向及び左右方向に平面の板状に延びており、第1延在部17aの第1本体部位171と、第2延在部17bの第2本体部位174とを連結している。平面部17dには、荷物(図示略)を載置可能となっている。また、平面部17dは、図1に示すドローン5の発着ポートとしても利用可能となっている。さらに、平面部17dには、収容凹部25が一つ設けられている。平面部17dでは、収容凹部25がルーフラック17の上方に開口している。なお、平面部17dに設けられる収容凹部25の個数についても適宜設計可能である。
【0048】
図1及び図8に示すように、ラックハウジング19は、フロントバンパ7に設けられている。ここで、図8では、フロントバンパ7の左側に設けられたラックハウジング19を図示しているが、ラックハウジング19は、フロントバンパ7の右側にも設けられている。また、フロントバンパ7の右側に設けられたラックハウジング19は、フロントバンパ7の左側に設けられたラックハウジング19(図8参照)と左右対称の形状である。
【0049】
ラックハウジング19は、車体1の前方から後方に向かって略矩形状に凹む形状をなしている。また、ラックハウジング19には、2つの収容凹部25が凹設されている。これらの収容凹部25は、ラックハウジング19の前方に開口している。ラックハウジング19設けられた各収容凹部25は、ルーフラック17に設けられた各収容凹部25と同様の構成である。つまり、ラックハウジング19設けられた各収容凹部25についても、ルーフラック17に設けられた各収容凹部25と同様の寸法であり、また、内部に通電部27及びマグネット29が固定されている。なお、ラックハウジング19に設けられる収容凹部25の個数は適宜設計可能である。また、設けられる収容凹部25の個数に応じて、ラックハウジング19の形状は適宜設計可能である。
【0050】
図1に示すドローン5は、車体1とは別体をなしている。ドローン5は、車両の運転手や同乗者等が無線操縦を行うことにより、飛行可能となっている。ドローン5には、ラック50が設けられている。ラック50には、複数の車外収容凹部51が凹設されている。各車外収容凹部51についても、収容凹部25と同様の寸法で形成されている。また、詳細な図示を省略するものの、各車外収容凹部51にもマグネット29(図7参照)が設けられている。これにより、各車外収容凹部51についても第1~8機能部品3a~3hを収容可能となっている。また、各車外収容凹部51に収容された第1~8機能部品3a~3hをマグネット29によって各車外収容凹部51に保持可能となっている。なお、各車外収容凹部51には、通電部27は設けられていない。
【0051】
以上のように構成された車両では、図2に示す第1~8機能部品3a~3hについて、ルーフラック17及びラックハウジング19に設けられた各収容凹部25に収容することにより、車体1に装着することが可能となっている。また、この車両では、第1~8機能部品3a~3hについて、ラック50に設けられた各車外収容凹部51に収容することにより、ドローン5に装着することも可能となっている。さらに、この車両では、各収容凹部25及び各車外収容凹部51から第1~8機能部品3a~3hを取り出すことにより、第1~8機能部品3a~3hを車体1及びドローン5から分離独立させることが可能となっている。
【0052】
そして、第1~8機能部品3a~3hは、車体1やドローン5に装着された状態(図1参照)と、車体1やドローン5から分離独立した状態(図2参照)とのいずれの状態であっても、自己が有する機能を発揮することが可能となっている。ここで、第1~8機能部品3a~3hのうち、第1~7機能部品3a~3gが車体1やドローン5から分離独立した状態において自己の機能を発揮するに当たっては、それぞれが有する第1~7機能部品用バッテリに蓄えられた電力を利用する。なお、この車両では、第1~8機能部品3a~3hの全種類を車体1やドローン5に装着する必要はなく、第1~8機能部品3a~3hの中から車体1やドローン5に装着する第1~8機能部品3a~3hを選択することができる。また、車体1やドローン5に対し、例えば第1機能部品3aを複数装着することもできる。
【0053】
以下、車体1に対して複数の第1機能部品3a、複数の第2機能部品3b及び一つの第6機能部品3fを装着し、ドローン5に複数の第1機能部品3aを装着する場合を例にしつつ、作用を具体的に説明する。
【0054】
図1及び図5に示すように、各第1機能部品3a、すなわちスピーカは、ルーフラック17の第1、2延在部17a、17bに設けられた各収容凹部25にそれぞれ収容されている。ここで、各第1機能部品3aを各収容凹部25に収容するに当たっては、車両の運転手等が第1ケース31に形成された把持凹部300を通じて各第1機能部品3aを指で摘まみつつ、各第1機能部品3aを各収容凹部25に進入させる。この際、運転手等は、各第1機能部品3aについて、各スリット31aが形成されている側から各収容凹部25に進入させる。そして、図7に示すように、各収容凹部25内において、第1ケース31をマグネット29に磁着させることにより、ルーフラック17の第1、2延在部17a、17bに設けられた各収容凹部25に各第1機能部品3aを保持させる。
【0055】
また、図5に示すように、第6機能部品3f、すなわち無線充電装置は、ルーフラック17の平面部17dに設けられた収容凹部25に収容されている。この第6機能部品3fについても、収容凹部25内において、第6ケース36をマグネット29に磁着させることにより、収容凹部25に保持される。ここで、平面部17dでは、収容凹部25が車体1の上方に開口しているため、第6機能部品3fは、収容凹部25に保持された状態で車体1の上方に臨んだ状態となっている。こうして、各第1機能部品3a及び第6機能部品3fは、ルーフラック17の各収容凹部25を通じて、車体1の天井1aに装着されている。
【0056】
図1及び図8に示すように、各第2機能部品3b、すなわちランプは、ラックハウジング19に設けられた各収容凹部25にそれぞれ収容されている。これらの各第2機能部品3bについても、各収容凹部25内において、第2ケース32をマグネット29に磁着させることにより、ラックハウジング19に設けられた各収容凹部25に保持される。こうして、各第2機能部品3bは、ラックハウジング19の各収容凹部25を通じて、フロントバンパ7、ひいては車体1の前部に装着される。ここで、ラックハウジング19は、フロントバンパ7の左右にそれぞれ設けられているため、各第2機能部品3bは、各収容凹部25を通じて、フロントバンパ7の左右に装着されている。
【0057】
このように、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fが各収容凹部25に保持されて車体1に装着されることにより、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fは、通電部27に通電可能に接続される。これにより、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fは、通電部27を介して図1に示す車両用バッテリ21及び制御装置23に接続される。
【0058】
この結果、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fは、制御装置23によって作動制御されつつ、車体1に装着された状態において、自己が有する機能を発揮することが可能となっている。つまり、各第1機能部品3aは、車体1の天井1aにおいて、スピーカとして機能することにより、車両の外部に向けて音声を出力することが可能となっている。また、各第2機能部品3bは、フロントバンパ7において、車両の前方を照射可能となっており、ヘッドランプ24に対する補助灯やフォグランプとして機能することが可能となっている。そして、第6機能部品3fは、車体1の天井1aにおいて、無線充電装置として機能することにより、ドローン5や他の機器に対して無線充電を行うことが可能となっている。なお、車体1に装着された状態において各第1機能部品3a等の機能を発揮させるに当たっては、制御装置23に依らずに、車両の運転手等が携帯端末を用いて各第1機能部品3a等を遠隔操作しても良い。
【0059】
また、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fは、通電部27を介して車両用バッテリ21から給電されることにより、車体1に装着された状態で第1、2、6機能部品用バッテリに対して充電が行われる。
【0060】
ここで、この車両では、第8機能部品3hが各収容凹部25に収容される場合についても、第8機能部品3hは、マグネット29によって各収容凹部25に保持されるとともに通電部27に接続される。しかし、第8機能部品3hは、収納箱であるため、制御装置23によって作動制御されることはなく、また、車両用バッテリ21からの給電も行われることはない。
【0061】
そして、車両の運転手等が把持凹部300を指で摘まみつつ、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fを各収容凹部25から引き抜くことにより、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fは、各収容凹部25から取り外される。この際、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fと、通電部27との接続も解除される。こうして各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fは、車体1から分離独立した状態となる。
【0062】
このように、車体1から分離独立した状態となることにより、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fには、車両用バッテリ21からの給電が行われなくなる。このため、各第1機能部品3a、各第2機能部品3b及び第6機能部品3fは、それぞれ自己が有する第1、2、6機能部品用バッテリに蓄えられた電力によって作動する。こうして、車体1から分離独立した状態となっても、各第1機能部品3aは、引き続き音声の出力を行うことが可能となっており、ポータブルスピーカとして使用することができる。同様に、各第2機能部品3bは、発光することが可能となっており、懐中電灯として使用することが可能となっている。また、第6機能部品3fは、引き続き無線充電装置として使用することが可能となっている。
【0063】
一方、図1に示すように、各第3機能部品3c、すなわちカメラは、ラック50設けられた各車外収容凹部51にそれぞれ収容されている。各第3機能部品3cを各車外収容凹部51に収容する方法は、各第1機能部品3a等を各収容凹部25に収容する方法と同様である。また、これらの各第3機能部品3cについても、各車外収容凹部51内において、第3ケース33をマグネット29に磁着させることにより、各車外収容凹部51に保持される。こうして、各第3機能部品3cは、各車外収容凹部51を通じて、ドローン5の下部に装着される。なお、車両の走行やドローン5の飛行によって、第1機能部品3a等が各収容凹部25や各車外収容凹部51から脱落することがないように、マグネット29の磁力が調整されている。
【0064】
そして、各第3機能部品3cは、ドローン5に装着された状態でカメラとして機能することにより、空中から静止画や動画を撮影することが可能となっている。ここで、各収容凹部25に収容された場合と異なり、各車外収容凹部51に収容された各第3機能部品3cは、車両用バッテリ21及び制御装置23に接続されることがない。このため、第3機能部品3cは、車両の運転手等から遠隔操作されることによって静止画や動画の撮影を行う。この際、各第3機能部品3cは、自己が有する第3機能部品用バッテリに蓄えられた電力によって作動する。
【0065】
また、各第1機能部品3aと同様、各第3機能部品3cについても、各車外収容凹部51から取り外されることにより、ドローン5から分離独立した状態となる。この場合においても、各第3機能部品3cは、第3機能部品用バッテリに蓄えられた電力によって作動する。このため、各第1機能部品3aは、車両の運転手等がシャッタスイッチ33bを操作することにより、引き続き静止画や動画を撮影することが可能となっている。
【0066】
このように、この車両では、第1~8機能部品3a~3hが略同一寸法の立方体形状をなしており、また、各収容凹部25及び各車外収容凹部51は、いずれも同一形状に形成されている。これにより、この車両では、各収容凹部25及び各車外収容凹部51の中から、第1~8機能部品3a~3hを収容させる収容凹部25及び車外収容凹部51を選択することができるため、第1~8機能部品3a~3hの配置の自由度を高くすることが可能となっている。また、この車両では、必要に応じて、例えばルーフラック17の各収容凹部25に既に収容されている各第1機能部品3aと、ラックハウジング19の各収容凹部25に既に収容された各第2機能部品3bとを入れ替えることにより、車体1の天井1aから各第2機能部品3bを照射させて車両の周囲を照らしたり、車体1の前方に向けて音声を出力させたりすることもできる。
【0067】
また、この車両では、第1~8機能部品3a~3hの機能を発揮させるに当たって、車体1やドローン5と、第1~8機能部品3a~3hとを電源ケーブルによって有線接続する必要がない。この点においても第1~8機能部品3a~3hの配置の自由度を高くすることが可能となっている。また、車両の運転手等が第1~8機能部品3a~3hを車体1やドローン5から離れた位置で使用する際にも、その制限を受け難くなっている。
【0068】
したがって、実施例の車両は、車体1及びドローン5に着脱可能に取り付け可能な第1~8機能部品3a~3hを備えつつ、より高い利便性を発揮する。
【0069】
特に、この車両では、ルーフラック17及びラックハウジング19にそれぞれ複数の収容凹部25が設けられており、ラック50に複数の車外収容凹部51が設けられている。これにより、ルーフラック17、ラックハウジング19及びラック50を介して第1~8機能部品3a~3hを車体1やドローン5に容易に装着したり、取り外したりすることが可能となっている。また、この車両では、車体1やドローン5に対して各収容凹部25や各車外収容凹部51を直接凹設する場合に比べて、車体1やドローン5に各収容凹部25や各車外収容凹部51を容易に設けることが可能となっている。
【0070】
また、この車両では、マグネット29を本発明における「保持機構」とすることにより、各収容凹部25及び各車外収容凹部51に保持機構を容易に設けることが可能となっている。また、マグネット29によって、第1~8機能部品3a~3hを各収容凹部25及び各車外収容凹部51に好適に保持させることが可能となっている。
【0071】
さらに、この車両では、第1機能部品3a等は、各収容凹部25に収容されて各収容凹部25に保持されることにより、車両用バッテリ21と通電可能に接続される。これにより車両用バッテリ21によって、第1機能部品3a等を充電することができるため、車体1から分離独立させた状態においても第1機能部品3a等を好適に作動させることができる。
【0072】
また、この車両では、第1機能部品3a等は、制御装置23とも通電可能に接続される。このため、第1機能部品3a等は制御装置23によって制御されることにより、車体1に装着されつつ、車両の走行に応じて自己の有する機能を発揮することが可能となっている。
【0073】
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0074】
例えば、実施例の車両では、本発明における「取付部材」として、ルーフラック17及びラックハウジング19を採用し、これらのルーフラック17及びラックハウジング19に各収容凹部25が設けられている。しかし、これに限らず、各収容凹部25は、リヤバンパ9、インスツルメントパネル11、フロントサイドドア13、リヤサイドドア14及びバックドア15等に設けられても良い。
【0075】
また、実施例の車両では、本発明における「機能部品」として、第1~8機能部品3a~3hを採用しているが、これに限らず、他の機能を有する機能部品を採用しても良い。
【0076】
さらに、実施例の車両では、第1~8機能部品3a~3hが略同一寸法の立方体形状をなしている。しかし、これに限らず、第1~8機能部品3a~3hは、各収容凹部25及び各車外収容凹部51に収容可能な形状であれば、各々が有する機能等に応じて互いに異なる形状をなしていても良い。
【0077】
また、実施例の車両では、第1機能部品3a等が各収容凹部25を介して車体1に装着されることにより、制御装置23と接続して制御装置23に作動制御される構成としている。しかし、これに限らず、第1機能部品3a等は、車体1に装着された場合であっても、制御装置23から作動制御をされることなく、車両の運転手等からの操作のみによって作動制御される構成としても良い。また、第1機能部品3a等は、制御装置23から作動制御される場合と、車両の運転手等から作動制御される場合とを切り替え可能であっても良い。
【0078】
さらに、実施例の車両では、「保持機構」としてマグネット29を採用しているが、これに限らず、第1~8機能部品3a~3hと係合しつつ第1~8機能部品3a~3hを係止可能な係止部材等を「保持機構」として採用しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0079】
本発明は、乗用自動車の他、運送車両や産業車両等の車両に利用可能である。
【符号の説明】
【0080】
1…車体
1a…天井
3a~3h…第1~8機能部品(機能部品)
7…フロントバンパ
17…ルーフラック(取付部材)
19…ラックハウジング(取付部材)
21…車両用バッテリ
25…収容凹部
29…マグネット(保持機構)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8