(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092508
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】フルハーネス型安全帯
(51)【国際特許分類】
A62B 35/00 20060101AFI20220615BHJP
【FI】
A62B35/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020205353
(22)【出願日】2020-12-10
(71)【出願人】
【識別番号】399039719
【氏名又は名称】東日本電気エンジニアリング株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】593029684
【氏名又は名称】秀和商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100161506
【弁理士】
【氏名又は名称】川渕 健一
(72)【発明者】
【氏名】小田長 宥斗
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 祐治
(72)【発明者】
【氏名】堀越 豊
【テーマコード(参考)】
2E184
【Fターム(参考)】
2E184JA03
2E184LA23
(57)【要約】
【課題】構成を簡略化しつつ適用される取り付け対象の範囲を拡張できるフルハーネス型安全帯を提供する。
【解決手段】高所作業において落下防止用に装着されるフルハーネス型安全帯1であって、複数の帯状部材により身体を緊縛するようにハーネス状に形成されたハーネス部2と、ハーネス部における帯状部材の固定位置に応じて取り付けられ、帯状部材に巻回されて固定される面ファスナと少なくとも帯状部材の表面側において光を反射する反射材とを有する反射部と、を備え、反射部は、長さ方向に沿った両端部の少なくとも一方において、固定位置の長さに応じた長さに切断可能な切断位置が示された調整部が形成されている、フルハーネス型安全帯である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
高所作業において落下防止用に装着されるフルハーネス型安全帯であって、
複数の帯状部材により身体を緊縛するようにハーネス状に形成されたハーネス部と、
前記ハーネス部における前記帯状部材の固定位置に応じて取り付けられ、前記帯状部材に巻回されて固定される面ファスナと少なくとも前記帯状部材の表面側において光を反射する反射材とを有する反射部と、を備え、
前記反射部は、長さ方向に沿った両端部の少なくとも一方において、前記固定位置の長さに応じた長さに切断可能な切断位置が示された調整部が形成されている、
フルハーネス型安全帯。
【請求項2】
前記調整部は、長さ方向に沿って所定間隔に配置され、幅方向に沿って表示された複数の線状に形成されている、
請求項1に記載のフルハーネス型安全帯。
【請求項3】
前記反射材は、シート状に形成された前記面ファスナにミシン目により固定され、
前記調整部は、前記ミシン目に沿って形成されている、
請求項1又は2に記載のフルハーネス型安全帯。
【請求項4】
前記反射部は、前記ハーネス部に設けられ、命綱に連結されたフックが取り付けられる環状部材を回避して固定されている、
請求項1から3のうちいずれか1項に記載のフルハーネス型安全帯。
【請求項5】
前記ハーネス部は、少なくとも両肩に掛けられる一対の肩ベルトと、胸部において前記一対の肩ベルトを連結する胸ベルトを備え、
前記反射部は、前記一対の肩ベルトの少なくとも一方に物品を収容する収容部が形成されている、
請求項1から4のうちいずれか1項に記載のフルハーネス型安全帯。
【請求項6】
前記収容部の表面に前記反射材が設けられている、
請求項5に記載のフルハーネス型安全帯。
【請求項7】
前記反射部は、前記胸ベルトの連結部において、前記反射材が前記肩ベルトの表面に設けられていると共に、前記面ファスナには前記胸ベルトと干渉しないように切欠き部が形成されている、
請求項5または6に記載のフルハーネス型安全帯。
【請求項8】
前記反射部は、前記一対の肩ベルトと、前記一対の肩ベルトの下端に連結され身体の側方を緊縛する前記帯状部材に取り付けられている、
請求項7に記載のフルハーネス型安全帯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所作業において落下防止のために装着されるフルハーネス型安全帯に関する。
【背景技術】
【0002】
高所作業において、作業者の落下を未然に防ぐため、身体に安全帯が装着される。安全帯は、命綱とフックにより連結され胴体に装着されるベルト部材を備える。安全帯のうち、落下時の身体への負担を軽減するために身体の複数の部分をベルト部材により緊縛するフルハーネス型安全帯が知られている。
【0003】
フルハーネス型安全帯は、複数のベルト部材により肩や腿、胸などの身体の複数の部分を緊縛し、身体が抜け出すことを防止すると共に、単一のベルトにより身体を拘束する安全帯に比して、落下時に胸部、腹部が圧迫される等の身体の一部に負担が集中することを防止する。フルハーネス型安全帯は、また、落下時に宙づり状態になっても身体の重心位置が頭部側になるように吊架して逆さま姿勢になることを防止する。
【0004】
夜間に行われる作業においては、車両等の運転者に作業者の存在を知らせるため、ライトの光を反射させる反射材が設けられたベストが使用される場合がある。フルハーネス型安全帯を着用しながらその上に反射材が設けられたベストを着用する場合、作業者の作業性や利便性が低下する虞がある。特許文献1には、フルハーネス型安全帯のベルト部材に取り付け可能な反射材について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された発明によれば、様々なサイズや形状を有するベルト部材の取り付け位置や形状に対応して長さを形成しなければならず、汎用性が低下する虞がある。
【0007】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、構成を簡略化しつつ適用される取り付け対象の範囲を拡張できるフルハーネス型安全帯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、高所作業において落下防止用に装着されるフルハーネス型安全帯であって、複数の帯状部材により身体を緊縛するようにハーネス状に形成されたハーネス部と、前記ハーネス部における前記帯状部材の固定位置に応じて取り付けられ、前記帯状部材に巻回されて固定される面ファスナと少なくとも前記帯状部材の表面側において光を反射する反射材とを有する反射部と、を備え、前記反射部は、長さ方向に沿った両端部の少なくとも一方において、前記固定位置の長さに応じた長さに切断可能な切断位置が示された調整部が形成されている、フルハーネス型安全帯である。
【0009】
本発明によれば、固定対象となるハーネス部の帯状部材のサイズが異なっていても、反射部に調整部が形成されているため、反射部を任意の長さに調整して帯状部材に取り付けることができる。
【0010】
また、本発明の一態様は、前記調整部が長さ方向に沿って所定間隔に配置され、幅方向に沿って表示された複数の線状に形成されていてもよい。
【0011】
本発明によれば、調整部において反射部の切断箇所の目印となる線が形成されているため、反射部の長さを容易に調整できる。
【0012】
また、本発明の一態様は、前記反射材がシート状に形成された前記面ファスナにミシン目により固定され、前記調整部が前記ミシン目に沿って形成されていてもよい。
【0013】
本発明によれば、反射材と面ファスナとがミシン目により接合されている場合に、切断箇所がミシン目に沿って示されるため、切断箇所を切断して形成された縁にミシン目が現れるため、切断後も反射材と面ファスナとの接合の確実性を担保することができる。
【0014】
また、本発明の一態様は、前記反射部は、前記ハーネス部に設けられ、命綱に連結されたフックが取り付けられる環状部材を回避して固定されていてもよい。
【0015】
本発明によれば、ハーネス部に環状部材が設けられていても、反射材は環状部材を回避しつつ帯状部材に取り付けることができ、汎用性及び利便性が向上する。
【0016】
また、本発明の一態様は、前記ハーネス部が少なくとも両肩に掛けられる一対の肩ベルトと、胸部において前記一対の肩ベルトを連結する胸ベルトを備え、前記反射部が前記一対の肩ベルトの少なくとも一方に物品を収容する収容部が形成されていてもよい。
【0017】
本発明によれば、反射部に収納部が設けられていることで作業時に必要となる端末装置等の物品の収納性が向上する。
【0018】
また、本発明の一態様は、前記収容部の表面に前記反射材が設けられていてもよい。
【0019】
本発明によれば、収納部にも反射材が設けられていることにより、より多くの反射光を生成することができる。
【0020】
また、本発明の一態様は、前記反射部が前記胸ベルトの連結部において、前記反射材が前記肩ベルトの表面に設けられていると共に、前記面ファスナには前記胸ベルトと干渉しないように切欠き部が形成されていてもよい。
【0021】
本発明によれば、片ベルトと胸ベルトの連結部において、面ファスナに切欠き部が形成されているため、面ファスナが胸ベルトを回避して固定されると共に、反射材は連結部の上面を覆うことで、より多くの反射光を生成することができる。
【0022】
また、本発明の一態様は、前記反射部が前記一対の肩ベルトと、前記一対の肩ベルトの下端に連結され身体の側方を緊縛する前記帯状部材に取り付けられていてもよい。
【0023】
本発明によれば、反射部を任意の位置に取り付け可能であるため、身体のあらゆる方向に対して反射光を生成することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、構成を簡略化しつつ適用される取り付け対象の範囲を拡張できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態に係るフルハーネス型安全帯の構成を示す正面図である。
【
図2】フルハーネス型安全帯の構成を示す背面図である。
【
図3】フルハーネス型安全帯の構成を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明に係るフルハーネス型安全帯の実施形態について説明する。フルハーネス型安全帯は、高所作業において落下防止用に作業者に装着されるものである。
【0027】
図1から
図3に示されるように、フルハーネス型安全帯1は、身体を緊縛するように複数の帯状部材によりハーネス状に形成されたハーネス部2と、ハーネス部2における固定位置に応じて取り付けられた反射部10と、を備える。
【0028】
ハーネス部2は、例えば、少なくとも作業者の両肩に掛けられる帯状部材により形成された一対の肩ベルト3,4を備える。帯状部材は、例えば、ナイロン等の化学繊維等により破断しにくいように帯状に編まれて形成されている。一対の肩ベルト3,4は、身体の胸側においては、平行に掛けられている。胸部において一対の肩ベルト3,4は、胸ベルト5により連結されている。胸ベルト5は、一対の肩ベルト3,4を水平方向に連結している。胸ベルト5は、バックル5Aを備え、長さが調整自在である。胸ベルト5には、D状に形成された環状部材D1が取り付けられている。
【0029】
一対の肩ベルトは、身体の背中側においては交差して、襷掛けされている。一対の肩ベルトの背中側には、X字状に交差した交差部6が設けられている。交差部6において、一対の肩ベルトを交差した状態に保持するバックル6Aが取り付けられている。交差部6において、D状に形成された環状部材D2が取り付けられている。交差部6の下方には、一対の肩ベルト3,4の下端が腰ベルト7により連結されている。
【0030】
一対の肩ベルト3,4の下端は、腰部の交差部Kにおいて交差して連結されている。交差したベルトは、腿部を巻回し一対の腿ベルト8,9を形成している。
【0031】
環状部材D1,D2には、ランヤード(命綱:不図示)の一端に設けられたフックが引っ掛けられる。ランヤードの他端にはフックが設けられ、建物等の手摺等の固定対象に引っ掛けられる。
【0032】
ハーネス部2において、各帯状部材の表面には、光を反射する反射部10が設けられている。
【0033】
図4及び
図5に示されるように、反射部10は、少なくとも帯状部材の表面側において光を反射する反射材10Aと、反射材10Aに取り付けられた面ファスナ10Bとを備える。面ファスナ10Bは、ハーネス部2を構成する帯状部材に巻回されて固定される。反射部10は、ハーネス部2における帯状部材の固定位置に応じて取り付けられている。反射部10は、例えば、肩ベルト3,4、腰ベルト7等の固定位置に応じた長さにそれぞれ形成されている。
【0034】
反射材10Aは、帯状に形成されている。反射材10Aは、シート状に形成された面ファスナ10Bに対し、周囲をミシン目(
図7参照)により固定されている。面ファスナ10Bは、帯状部材の断面方向から見て帯状部材を巻回して固定可能な長さに形成されている。面ファスナ10Bは、シート状部材における巻回されて重複する両辺の対向する両面において着脱自在な面ファスナ部が設けられている。
【0035】
反射材10Aは、例えば、一対の肩ベルト3,4の表面を覆うように形成されている。一対の肩ベルト3,4の表面を覆う反射材10Aは、背面側の交差部6において切断され、環状部材D2を回避して固定されている(
図2参照)。反射材10Aは、胸ベルト5の連結部5Kにおいて、切断されることなく一対の肩ベルト3,4の表面に設けられている(
図1参照)。胸ベルト5の連結部5Kにおいて、面ファスナ10Bには、胸ベルト5と干渉しないように矩形の切欠き部10Kが形成されている。
【0036】
切欠き部10Kが形成されていることにより、胸ベルト5の連結部5Kにおいて反射材10Aを切断することなく反射部10を肩ベルト3,4に固定することができ、連結部5Kにおいて反射材10Aを切断する構成に比してより多くの反射光を生成し、安全性を向上することができる。
【0037】
反射部10は、身体の側方を緊縛する帯状部材に設けられていてもよい。側面用に形成された反射部10Sは、例えば、腰ベルト7の連結部7Kと一対の肩ベルトの下端の交差部K(
図3参照)の間に取り付けられている。反射部10Sは、上記と同様に腰ベルト7の連結部7Kにおいても面ファスナ10Bに切欠き部10Kを形成し、連結部7Kを反射材10Aにより覆ってもよい。上記構成により、反射部10は、身体の側方等の任意の取り付け位置においてあらゆる方向に対して反射光を生成し、安全性を向上することができる。反射部10は、上記取り付け位置に限らず、腿ベルト8,9に取り付けられていてもよい。
【0038】
反射部10は、腰ベルト7に取り付けられていてもよい。腰ベルト7用に形成された反射部10Rには、企業名や個人名等のロゴを表示してもよい。
【0039】
上記構成により反射部10は、面ファスナ10Bによりハーネス部2の帯状部材の任意の位置に着脱自在に設けられている。ハーネス部2は、作業者の身体の大きさに応じて帯状部材の長さが変更された複数のサイズに形成されている。反射部10は、汎用性を高めるため、取り付け対象の帯状部材の長さに応じて長さが調整可能に形成されている。
【0040】
図6に示されるように、反射部10において、長さ方向に沿った両端部の少なくとも一方において、固定位置の長さに応じた長さに切断可能な切断位置が示された調整部10Dが形成されている。調整部10Dは、例えば、長さ方向に沿って所定間隔に設けられた複数のミシン目10Cに沿って形成されている。調整部10Dは、反射部10の長さ方向において複数のミシン目10Cの位置よりも長くなるように複数のミシン目10Cに隣接して形成されている。
【0041】
調整部10Dは、例えば、長さ方向に沿って所定間隔に配置され、幅方向に沿って複数の線状に形成されている。上記構成により、反射部10は、調整部10Dに沿って切断することにより、任意の長さに調整可能となり、ハーネス部2の帯状部材のサイズに応じて長さを調整して取り付けることができる。また、調整部10Dによれば、ミシン目10Cが長さ方向に沿って所定間隔に配置されているため、ミシン目10Cに沿って形成された調整部10Dの位置において切断することにより、切断部においてミシン目10Cが残るため、反射材10Aと面ファスナ10Bとの間に隙間ができることが防止され、反射材10Aと面ファスナ10Bとの接合の強度が担保される。
【0042】
図7に示されるように、一対の肩ベルト3,4の表面を覆う反射材10Aには、一対の肩ベルト3,4の少なくとも一方に物品を収容する収容部11が形成されている。収容部11は、無線機等の通信用端末等の物品を収容するポケット部11Aと、ポケット部11Aの上部に形成された開口を覆う蓋部11Bとを備える。ポケット部11Aは、矩形のシート状のメッシュ素材により形成されている。ポケット部11Aは、反射材10Aの表面側に設けられ、正面視して左右辺と下辺が反射材10Aに固定され、上辺が開口している。
【0043】
ポケット部11Aは、左右辺、下辺側が折り畳まれ、物品収納時に容積が拡大するように形成されている。蓋部11Bは、シート状に形成され、ポケット部11Aの上辺を覆うように正面視して上辺側が固定されている。蓋部11Bとポケット部11Aとは、例えば、面ファスナ(不図示)により着脱される。収容部11には、例えば、携帯電話等の通信機器が収容される。ポケット部11Aは、メッシュ素材により形成されているため、通信機器が音を発している場合、作業者が聞き取りやすくなる。
【0044】
蓋部11Bの表面側には反射材10Aが取り付けられている。蓋部11Bの表面側には、例えば、クリップが設けられた端末装置のクリップに挟持されるクリップ留11Cが設けられている。クリップ留11Cは、例えば、正面視して蓋部11Bの両側に取り付けられた一対の帯状部材により形成されている。帯状部材は、上端及び下端が蓋部11Bの表面にミシン目等により固定されている。上記構成により、クリップ留11Cは、一対の帯状部材と蓋部11Bの表面との間に端末装置のクリップにより挟持され、端末装置を固定することができる。端末装置は、例えば、保線作業において用いられるTC型無線式列車接近警報装置である。TC型無線式列車接近警報装置は、列車の接近を無線で保線作業員などに伝達する。
【0045】
上述したようにフルハーネス型安全帯1によれば、ハーネス部2に加工することなく反射部10を取り付けることができる。フルハーネス型安全帯1によれば、反射部10の端部に調整部10Dが設けられていることにより、固定対象の帯状部材のサイズに応じて長さを調整することができ、汎用性を向上させることができる。フルハーネス型安全帯1によれば、面ファスナ10Bに切欠き部10Kが形成されているため、胸ベルト5の連結部5Kにおいて反射材10Aが切断されることなく肩ベルト3,4を覆い、より多くの反射光を生成することができる。フルハーネス型安全帯1によれば、反射部10は身体を緊縛する帯状部材の任意の位置に取り付けられ、身体のあらゆる方向に対して反射光を生成することができる。
【0046】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記実施において例示されている面ファスナ10Bによりハーネス部に固定される反射部に代えて、スナップボタンや紐等の他の固定手段を用いてハーネス部に固定される反射部が用いられてもよい。即ち、反射部は、ハーネス部に固定されるのであれば固定手段が面ファスナに限定されない。
【符号の説明】
【0047】
1…フルハーネス型安全帯、2…ハーネス部、3…肩ベルト、4…肩ベルト、5…胸ベルト、5A…バックル、5K…連結部、6…交差部、6A…バックル、7…腰ベルト、7K…連結部、8…腿ベルト、9…腿ベルト、10…反射部、10A…反射材、10B…面ファスナ、10C…ミシン目、10D…調整部、10K…切欠き部、10R…反射部、10S…反射部、11…収容部、11A…ポケット部、11B…蓋部、11C…クリップ留、D1…環状部材、D2…環状部材、K…交差部