IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 瑞▲いー▼半導體股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特開2022-92564オーディオ制御回路及び関連する制御方法
<>
  • 特開-オーディオ制御回路及び関連する制御方法 図1
  • 特開-オーディオ制御回路及び関連する制御方法 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092564
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】オーディオ制御回路及び関連する制御方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/38 20060101AFI20220615BHJP
   G06F 3/00 20060101ALI20220615BHJP
   G06F 13/42 20060101ALI20220615BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
G06F13/38 320Z
G06F3/00 A
G06F13/38 350
G06F13/42 310
H04R3/00 310
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021117279
(22)【出願日】2021-07-15
(31)【優先権主張番号】63/124,027
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】110110561
(32)【優先日】2021-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】502081468
【氏名又は名称】瑞▲いー▼半導體股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Realtek Semiconductor Corporation
【住所又は居所原語表記】No. 2, Innovation Road II, Hsinchu Science Park, Hsinchu 300, Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】陳 科維
(72)【発明者】
【氏名】曹 倫誠
(72)【発明者】
【氏名】林 ▲啓▼義
【テーマコード(参考)】
5B077
5D220
【Fターム(参考)】
5B077NN02
5D220AB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】デポップ回路を制御するため、ホストデバイスからの信号に基づいて、BIOSで動作しているか、OSで動作しているかを判断できるオーディオ制御回路を提供する。
【解決手段】オーディオ制御回路において、USBインターフェイス回路は、ホストデバイスへの接続に使用される。処理回路は、USBインターフェイス回路を介してホストデバイスで列挙を実行し、列挙のパケットに従って制御信号を生成するため、ホストデバイスがBIOSで動作するのか又はOSで動作するのかを判断する。処理回路は、ホストデバイスがBIOSで動作しているとが判断すると、デポップ回路を有効にする制御信号を生成し、ホストデバイスがOSで動作していると判断すると、デポップ回路を無効にする制御信号を生成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ制御回路であって:
ホストデバイスに接続するように配置されたユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェイス回路;及び
前記USBインターフェイス回路に結合された、前記USBインターフェイス回路を介してホストデバイスとの列挙プロセスを実行するように、前記列挙プロセス中にパケットの内容に従って制御信号を生成するため、前記ホストデバイスがBIOSステージで動作しているか、又はオペレーティングシステムステージで動作しているかを判断するように構成された、処理回路;
を含み、ここで、前記処理回路が、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作していると判断すると、前記処理回路は、デポップ回路を有効にする、前記制御信号を生成し;且つ、前記処理回路が、前記ホストデバイスが前記オペレーティングシステムステージで動作していると判断すると、前記処理回路は、前記デポップ回路を無効にする、前記制御信号を生成する、オーディオ制御回路。
【請求項2】
ここで、前記処理回路は、前記制御信号を生成するためにUSBオーディオクラス(UAC)関連パケットが前記ホストデバイスから受信されたかどうかを示す決定結果に従って、前記ホストデバイスがBIOSステージで動作しているか又はオペレーティングシステムステージで動作しているかを決定する、請求項1に記載のオーディオ制御回路。
【請求項3】
ここで、前記処理回路が前記UAC関連のパケットを受信しない場合、前記処理回路は、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作していると判断し、且つ前記デポップ回路を有効にする、前記制御信号を生成し、且つ、前記処理回路が前記UAC関連のパケットを受信する場合、前記処理回路は、前記ホストデバイスが前記オペレーティングシステムステージで動作していると判断し、且つ前記デポップ回路を無効にする、前記制御信号を生成する、請求項2に記載のオーディオ制御回路。
【請求項4】
ここで、当該オーディオ制御回路はチップ内に配置され、且つ、前記処理回路によって生成された前記制御信号は、前記チップの特定のピンを介して前記チップの外側に配置された前記デポップ回路に送信される、請求項1に記載のオーディオ制御回路。
【請求項5】
ここで、前記処理回路は、出力オーディオ信号を生成するようにさらに構成され;且つ、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作していると、前記処理回路が判断すると、前記処理回路は、前記デポップ回路が、前記出力オーディオ信号がスピーカーに送信されるのをブロックするか、又は前記出力オーディオ信号のボリュームを下げることを可能にする、前記制御信号を生成し;且つ、前記ホストデバイスが前記オペレーティングシステムステージで動作していると前記処理回路が判断すると、前記処理回路は、前記デポップ回路を無効にする制御信号を生成し、前記出力オーディオ信号が前記スピーカーに直接送信されるようにする、請求項1に記載のオーディオ制御回路。
【請求項6】
オーディオ制御回路の制御方法であって:
ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェイス回路を介してホストデバイスで列挙プロセスを実行すること;
前記列挙プロセス中のパケットの内容に従って、前記ホストデバイスがBIOSステージで動作しているか、又はオペレーティングシステムステージで動作しているかを判断すること;
前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作していると判断された場合、デポップ回路を有効にする制御信号を生成すること;及び
前記ホストデバイスがオペレーティングシステムステージで動作していると判断された場合、前記デポップ回路を無効にする前記制御信号を生成すること;
を含む制御方法。
【請求項7】
ここで、前記列挙プロセス中のパケットの内容に従って、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作しているか、又は前記オペレーティングシステムステージで動作しているかを判断する前記ステップは:
USBオーディオクラス(UAC)関連のパケットが、前記制御信号を生成するため、前記ホストデバイスから受信されるかどうかを示す決定結果に従って、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作しているか、又は前記オペレーティングシステムステージで動作しているかを決定すること;
を含む、請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
ここで、前記UAC関連のパケットが、前記制御信号を生成するため、前記ホストデバイスから受信されるかどうかを示す前記決定結果に従って、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作しているか、又は前記オペレーティングシステムステージで動作しているかを決定する前記ステップは:
前記UAC関連のパケットが受信されない場合、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作していると判断すること、及び前記デポップ回路を有効にする前記制御信号を生成すること;及び
前記UAC関連のパケットが受信された場合、前記ホストデバイスが前記オペレーティングシステムステージで動作していると判断すること、及び前記デポップ回路を無効にする制御信号を生成すること;
を含む、請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
ここで、前記オーディオ制御回路はチップ内に配置され、且つ前記制御信号は、前記チップの特定のピンを介して前記チップの外側に配置された前記デポップ回路に送信される、請求項6に記載の制御方法。
【請求項10】
ここで、前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作していると判断された場合、デポップ回路を有効にする制御信号を生成する前記ステップ、及び前記ホストデバイスが前記オペレーティングシステムステージで動作していると判断された場合、前記デポップ回路を無効にする前記制御信号を生成する前記ステップは:
前記ホストデバイスが前記BIOSステージで動作していると判断された場合、出力オーディオ信号がスピーカーに送信されるのをブロックする、又は前記出力オーディオ信号のボリュームを下げる前記デポップ回路を有効にする前記制御信号を生成すること;及び
前記ホストデバイスが前記オペレーティングシステムステージで動作していると判断された場合、前記デポップ回路を無効にする前記制御信号を生成し、前記出力オーディオ信号がスピーカーに直接送信されるようにすること;
を含む、請求項6に記載の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェイスを含むオーディオ制御回路に関する。
【背景技術】
【0002】
2.先行技術の説明
スピーカーを有する、又は外部スピーカーに接続されている電子デバイスでは、電子デバイスの電源を入れると、内部オーディオ制御回路又は関連回路のコーデックは、初期化プロセス中にノイズを生成する可能性があり、これにより、スピーカーのポップサウンドが発生し、ユーザーに不快感を与える。この問題を解決するために、ポップサウンドを低減又は排除するため、オーディオ制御回路の周囲にデポップ(de-pop)回路を設計することができる。ただし、一部のオーディオ制御回路ではUSBインターフェイスが一般的になり、標準のUSBオーディオデバイスのファームウェアとドライバーは、ポップサウンドを除去する制御を教えていないため、USBインターフェイスを備えたオーディオ制御回路を使用してデポップ回路の動作を正確に制御し、通常のオーディオ再生に影響を与えることなくポップ(popping)を効果的に抑制する方法は重要なトピックである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の概要
したがって、本発明の目的は、上記の問題を解決するため、デポップ回路を制御するため、ホストデバイスからの信号に基づいて、電子デバイスが基本入出力システム(BIOS)ステージで動作しているか、オペレーティングシステム(OS)ステージで動作しているかを判断できるオーディオ制御回路を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態では、USBインターフェイスと処理回路を含むオーディオ制御回路が開示されている。USBインターフェイスは、ホストデバイスへの接続に使用され、処理回路は、USBインターフェイスを介してホストデバイスで列挙を実行するように構成され、さらに、列挙のパケットに従って制御信号を生成するため、処理回路は、ホストデバイスがBIOSステージで動作するかオペレーティングシステムステージで動作するかを決定するように構成される。ホストデバイスがBIOSステージで動作していると処理回路が判断すると、処理回路は、デポップ回路を有効にするための制御信号を生成し;ホストデバイスがオペレーティングシステムのステージで動作していると処理回路が判断した場合、処理回路は、デポップ回路を無効にするための制御信号を生成する。
【0005】
本発明の別の実施形態では、オーディオ制御回路の制御方法は、以下のステップ:
USBインターフェイス回路を介してホストデバイスで列挙を実行するステップ;
列挙のパケットに従って、前記ホストデバイスがBIOSステージで動作するかオペレーティングシステムステージで動作するかを決定するステップ;
前記ホストデバイスがBIOSステージで動作していると判断された場合、デポップ回路を有効にするための制御信号を生成するステップ;及び
前記ホストデバイスがオペレーティングシステムステージで動作していると判断された場合、前記デポップ回路を無効にするための制御信号を生成するステップ;
を含む。
【0006】
本発明のこれら及び他の目的は、様々な図及び図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後、当業者には間違いなく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本発明の一実施形態による電子デバイスを示す図である。
図2図2は、本発明の一実施形態による制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
図1は、本発明の一実施形態による電子デバイスを示す図である。図1に示すように、電子デバイスは、ホストデバイス102、オーディオ制御回路100、デポップ回路104及びスピーカー106を含み、ここで、前記オーディオ制御回路100は、USBインターフェイス回路110、処理回路120、及び特定のピン130を含む。この実施形態では、 電子デバイスは、コンピュータ、ノートブック、又はサウンド再生機能を備えたその他の電子デバイスであることができ、且つ、オーディオ制御回路100は、マザーボード上に組み込まれたオーディオデバイスであり、すなわち、ホストデバイス102、オーディオ制御回路100、及びデポップ回路104は、マザーボード上に製造されている。さらに、スピーカー106は、外部接続された電子デバイス又は電子デバイスの組み込みデバイスであり得る。
【0009】
この実施形態では、ホストデバイス102は、電子デバイス内のプロセッサチップセットであり得、これは、USBインターフェイスを介してオーディオ制御回路100のUSBインターフェイス回路110に接続されている、且つ、ホストデバイス102は、関連する処理(例えば、符号化及び復号化など)のために、USBインターフェイス回路110を介してオーディオ信号を処理回路120に送信し、次に、オーディオ制御回路100は、再生のためにスピーカー106への出力オーディオ信号Voutを生成する。しかしながら、従来技術に記載されているように、電子デバイスがオンになると、オーディオ制御回路100又は関連回路のコーデックは、初期化プロセス中にノイズを生成する可能性があり、それにより、スピーカー106にポップサウンドが発生する。電子デバイスのユーザーのために、電子デバイスの電源がオンになったばかりのとき(つまり、BIOSステージ)、ユーザーはオーディオ信号を聞く必要がないため、デポップ回路104は、ポップを回避するために有効にすることができる;しかし、電子デバイスがオペレーティングシステムステージで動作するとき(例えば、電子デバイスが起動音を再生し始めるとき)、又はユーザーがオーディオ信号を聞く必要があるとき、電子デバイスがサウンドを正常に再生できるように、デポップ回路104を無効にする必要がある。したがって、制御信号Vcを生成して、デポップ回路104を制御して、出力オーディオ信号Voutがスピーカー106に送信されるのをブロックするように、又は、出力オーディオ信号Voutの音量を下げて、電子デバイスの電源がオンになったときにポップしないように、この実施形態のオーディオ制御回路100は、ホストデバイス102の列挙プロセスにおけるパケットを参照することによって、ホストデバイス102がBIOSステージ又はオペレーティングシステムステージのどちらで動作しているかを決定することができる。具体的には、処理回路120が、ホストデバイス102の列挙プロセスにおけるパケットの内容を参照することにより、ホストデバイス102が現在BIOSステージで動作していると判断した場合、デポップ回路104が、出力オーディオ信号Voutがスピーカー106に送信されるのをブロックすることを可能にするため、又は出力オーディオ信号Voutの音量が低減されるようにするため、処理回路120は、制御信号Vcを生成し;且つ、処理回路120が、ホストデバイス102の列挙プロセスにおけるパケットの内容を参照することにより、ホストデバイス102が現在オペレーティングシステムステージで動作していると判断した場合、デポップ回路104を無効にするために、処理回路120は、制御信号Vcを生成し、すなわち、出力オーディオ信号Voutは、再生のためにスピーカー106に直接送信することができる。
【0010】
この実施形態では、オーディオ制御回路100自体はチップであり、特定のピン130は、チップの複数のピンのうちの1つであり、デポップ回路104は、オーディオ制御回路100の外側に配置されている。しかしながら、別の実施形態では、オーディオ制御回路100及びデポップ回路104は、同じチップ内に配置することができる、すなわち、オーディオ制御回路100によって生成された制御信号Vcは、特定のピン130を通過することなく、チップの内部配線を介してデポップ回路104に送信される。この代替設計は、本発明の範囲内にあるものとする。
【0011】
図2は、本発明の一実施形態による制御方法のフローチャートである。ステップ200において、フローが開始され、電子デバイスは、初期化のために電源が入れられる。ステップ202において、ホストデバイス102及びオーディオ制御回路100は、列挙プロセスを開始する。列挙プロセス中に、ホストデバイス102は、USBパケットをオーディオ制御回路100に送信し、アドレスを割り当てる。次に、オーディオ制御回路100は、それがオーディオ対応デバイスであることを通知するためにホストデバイス102を報告し、且つ、関連情報をホストデバイス102に送信する、例えば、サポートされている構成の数、ベンダーID、プロダクトID、サンプルレート、ボリューム範囲など。
【0012】
最後に、ホストデバイス102は、オーディオ制御回路100のタイプを認識し、USBオーディオクラス(UAC)関連パケットをオーディオ制御回路100に送信する。一実施形態では、UAC関連パケットは、オーディオ制御回路100で使用するために、又はオーディオ制御回路100の動作を制御するために、例えば、オーディオ制御回路100の音量を設定すること、オーディオ制御回路100を含むデバイスをミュート又はミュート解除するように設定すること、及び/又はオーディオ制御回路100の現在の動作のサンプルレートを設定することなど、ホストデバイス102がオーディオ制御回路100のタイプを首尾よく認識した後、ホストデバイス102によって生成されたデータパケットである。当業者は、列挙プロセスの詳細な動作を理解する必要があるため、及びこの実施形態の焦点は、列挙プロセスにおけるパケットの内容を使用して、デポップ回路104を有効にするか無効にするかを決定することであるため、上記の内容は、列挙プロセス中のこの実施形態に関連する主な操作のみを説明しており、列挙プロセスの他の詳細はここでは省略されていることに留意されたい。
【0013】
ステップ204において、処理回路120は、UAC関連パケットが受信されたかどうかを決定し、Noの場合、フローはステップ206に入り、Yesの場合、フローはステップ212に入る。ステップ206において、処理回路120は、UAC関連のパケットを受信していないので、処理回路120は、ホストデバイス102が現在BIOSステージで動作していること、すなわち、ホストデバイス102は、オーディオ制御回路100のタイプを認識する関連する動作を完了していないことを決定する。デポップ回路104が、出力オーディオ信号Voutがスピーカー106に送信されるのをブロックすることを可能にするため、又は出力オーディオ信号Voutの音量を低減するため、ステップ208において、処理回路120は、制御信号Vcを生成する。ステップ210において、ホストデバイス102がオーディオ制御回路100に列挙動作を再度実行するように通知すると、フローはステップ202に戻る。
【0014】
ステップ212において、処理回路120は、UAC関連のパケットを受信したので、処理回路120は、ホストデバイス102が現在オペレーティングシステムステージで動作している、すなわち、ホストデバイス102がオーディオ制御回路100を認識する関連操作を完了したと判断する。Microsoft Windowsオペレーティングシステムの場合、処理回路120は、現在の電子デバイスの画面がWindowsユーザインターフェイスを表示したことを決定することができる。ステップ210において、処理回路120は、デポップ回路104を無効にするため、制御信号Vcを生成する、すなわち、デポップ回路104は、出力オーディオ信号Voutがスピーカー106に送信されるのをブロックしたり、出力オーディオ信号Voutの音量を下げたりしない、そして、出力オーディオ信号Voutは、再生のためにスピーカー106に直接送信することができる。ステップ216において、ホストデバイス102がオーディオ制御回路100に列挙動作を再度実行するように通知すると、フローはステップ202に戻る。
【0015】
簡単に要約すると、本発明のオーディオ制御回路及び関連する制御方法において、オーディオ制御回路は、UAC関連のパケットを受信したかどうかに応じて、ホストデバイスがBIOSステージで動作しているかオペレーティングシステムステージで動作しているかを判別する。ホストデバイスがBIOSステージで動作していると判断されると、オーディオ制御回路により、デポップ回路がポップを回避できるようになり、且つ、ホストデバイスがオペレーティングシステムステージで動作していると判断されると、オーディオ制御回路はデポップ回路を無効にして、スピーカーがオーディオ信号を正常に再生できるようにする。本発明を通じて、USBインターフェイスを備えたオーディオ制御回路は、ポップ現象を簡単かつ効果的に回避する機能を実現できる。
【0016】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多数の修正及び変更を行うことができることを容易に観察するであろう。したがって、上記の開示は、添付の請求項の境界によってのみ制限されると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0017】
100 オーディオ制御回路
102 ホストデバイス
104 デポップ回路
106 スピーカー
120 処理回路
130 特定のピン
図1
図2