(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092603
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】導電性及び熱伝導性ガスケット
(51)【国際特許分類】
F16J 15/12 20060101AFI20220615BHJP
H05K 9/00 20060101ALI20220615BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20220615BHJP
H01L 23/36 20060101ALI20220615BHJP
F16J 15/10 20060101ALI20220615BHJP
【FI】
F16J15/12 D
H05K9/00 U
H05K7/20 F
H01L23/36 D
F16J15/10 Z
H05K9/00 E
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021199602
(22)【出願日】2021-12-08
(31)【優先権主張番号】202011434499.9
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022939691.5
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】17/534,009
(32)【優先日】2021-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】521538387
【氏名又は名称】レアード テクノロジーズ(シェンチェン)リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LAIRD TECHNOLOGIES(SHENZHEN)LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100152489
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 美樹
(72)【発明者】
【氏名】リン イー-シェン
(72)【発明者】
【氏名】スー ミン-ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ ツァン-イ
【テーマコード(参考)】
3J040
5E321
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
3J040EA15
3J040EA17
3J040EA25
3J040EA47
3J040EA48
3J040FA01
3J040FA05
3J040FA11
3J040FA20
3J040HA30
5E321AA03
5E321BB21
5E321BB44
5E321BB60
5E321CC03
5E321CC16
5E321CC30
5E321GG05
5E321GH03
5E321GH10
5E322AB04
5E322AB06
5E322AB11
5E322EA11
5E322FA04
5E322FA06
5E322FA09
5F136BC03
5F136BC04
5F136FA03
5F136FA23
5F136FA51
5F136FA53
5F136FA75
5F136FA82
(57)【要約】
【課題】導電性及び熱伝導性ガスケットを提供する。
【解決手段】導電性及び熱伝導性ガスケットは、複数の側面を含む弾性コアと、弾性コアの複数の側面の少なくとも2つの側面に沿って配置されたヒートスプレッダと、ヒートスプレッダの一部が弾性コアと導電層との間にあるように、ヒートスプレッダの少なくとも一部に沿って配置され、且つ/又は、ヒートスプレッダの少なくとも一部を覆う導電層とを含む。ガスケットは、第1の表面と第2の表面との間に位置付け可能であり且つ/又は圧縮可能であり、それによって第1の表面と第2の表面との間に導電経路及び熱伝導経路を画定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の側面を含む弾性コアと、
前記弾性コアの前記複数の側面の少なくとも2つの側面に沿って配置されたヒートスプレッダと、
導電層であって、前記ヒートスプレッダの一部が前記弾性コアと前記導電層との間にあるように、前記ヒートスプレッダの少なくとも一部の上に配置され、且つ、前記ヒートスプレッダの前記少なくとも一部を覆う、導電層と、
を備え、
第1の表面と第2の表面との間に位置付けることができ且つ/又は圧縮可能であり、それによって前記第1の表面と前記第2の表面との間に導電経路及び熱伝導経路を画定する、
導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項2】
前記ヒートスプレッダは、前記弾性コアの周囲を画定する前記弾性コアの前記複数の側面の周りに巻き付けられた可撓性黒鉛シートを備え、
前記導電層は、前記可撓性黒鉛シートの周囲を画定する前記可撓性黒鉛シートの複数の側面の周りに巻き付けられた銅箔を備え、それによって前記銅箔は前記可撓性黒鉛シートを覆う、
請求項1に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項3】
前記ヒートスプレッダは、前記弾性コアの周囲を画定する前記弾性コアの前記複数の側面の周りに配置された黒鉛シートを備え、
前記導電層は、前記黒鉛シートの周囲を画定する前記黒鉛シートの複数の側面の周りに配置された銅箔を備える、
請求項1に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項4】
前記ヒートスプレッダは黒鉛を備え、
前記導電層は銅を備える、
請求項1に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項5】
前記ガスケットは、前記導電層で積層された前記ヒートスプレッダを含む積層を備え、
前記弾性コアの前記複数の側面の周りに巻き付けられた前記積層は、前記弾性コアの周囲を画定する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項6】
前記ヒートスプレッダは黒鉛シートを備え、
前記導電層は銅箔を備え、
前記ガスケットは、前記銅箔で積層された前記黒鉛シートを含む積層を備え、
前記弾性コアの前記複数の側面の周りに巻き付けられた前記積層は、前記弾性コアの周囲を画定する、
請求項1に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項7】
前記積層は、前記ヒートスプレッダと前記導電層との間に、及び/又は、前記ヒートスプレッダと前記導電層を接着結合する、感圧接着剤を含み、
前記ガスケットは、前記積層と前記弾性コアとの間に、及び/又は、前記積層と前記弾性コアを結合する、接着剤を含む、
請求項5又は6に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項8】
前記ガスケットは、
前記導電層と前記ヒートスプレッダとの間に、及び/又は、前記導電層と前記ヒートスプレッダを接着結合する、感圧接着剤と、
前記ヒートスプレッダに沿った、ポリエチレンテレフタレートフィルム及び接着剤と、
前記ポリエチレンテレフタレートフィルムと前記弾性コアとの間に、及び/又は、前記ポリエチレンテレフタレートフィルムと前記弾性コアを接着結合する、接着剤とを含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項9】
前記ガスケットは、前記ガスケットを前記第2の表面に接着結合するために、前記ガスケットの外部に沿って導電性及び熱伝導性感圧接着剤を含む、
請求項1~8のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項10】
前記ヒートスプレッダは、天然黒鉛シート及び/又は合成黒鉛シートを備え、
前記導電層は銅箔を備え、
前記弾性コアは、シリコンフォーム又はポリウレタンフォームを備える、
請求項1~9のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項11】
前記ヒートスプレッダは、前記弾性コアの周囲を画定する前記弾性コアの前記複数の側面の周りに配置され、
前記導電層は、前記ヒートスプレッダの周囲を画定する前記ヒートスプレッダの複数の側面の周りに配置される、
請求項1~10のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項12】
前記導電層は、前記ヒートスプレッダより高い熱伝導性を有し、
前記導電層は、板厚方向に前記ヒートスプレッダより高い熱伝導性を有し、
前記ヒートスプレッダは、前記導電層より高い面内熱伝導性を有する、
請求項1~11のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項13】
前記導電層は、機械的強度、耐摩耗性、及び、前記導電層によって覆われた前記ヒートスプレッダの前記一部の保護、を提供するように構成される、
請求項1~12のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項14】
前記導電層は銅層を備え、
前記ヒートスプレッダは黒鉛を備え、
前記銅層は、黒鉛が前記銅層によって覆われた前記ヒートスプレッダの前記一部から剥がれる又は折れるのを抑制するように構成される、
請求項13に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項15】
組み合わせられた前記弾性コア、前記ヒートスプレッダ、及び前記導電層は、最高900百万分率以下の塩素、最高900百万分率以下の臭素、及び、前記ガスケットがハロゲンフリーとして画定されるように最高1,500百万分率以下の総ハロゲンを有し、
前記ガスケットは、米国保険業者安全試験所(UL:Underwriter’s Laboratories)の規格第94号に基づいてV-0の可燃性定格を有する、
請求項1~14のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項16】
前記ガスケットは、
約40%~約70%の範囲内の最高圧縮比と、
50%の圧縮比において30メガヘルツ~18ギガヘルツの範囲内の周波数に対して60デシベルを超える遮蔽有効度と、
25%の圧縮比及び高さ1ミリメートル以上のガスケットにおいて2W/mKを超える熱伝導率と、
を有するように構成される、
請求項1~15のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項17】
前記ガスケットは、
約0%の圧縮~約70%の圧縮の範囲内の圧縮比に対して0.04オーム未満のZ軸の電気抵抗と、
高さ10ミリメートル以下のガスケットに対して約5%の圧縮~約70%の圧縮の範囲内の圧縮比に対して0.01オーム未満のZ軸の電気抵抗と、
圧縮比25%及び高さ10ミリメートル以下のガスケットにおける8cm2℃/W未満の熱抵抗と、
高さ10ミリメートル以下のガスケットに対して約15%~75%の範囲内の圧縮比における8cm2℃/W未満の熱抵抗と、
を有するように構成される、
請求項1~16のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項18】
前記ガスケットは、その元の(圧縮されていない)状態の約15%~60%に圧縮可能に構成され、 及び/又は
前記ガスケットは、前記ガスケットがその元の(圧縮されていない)状態の25%未満に圧縮されると、前記ガスケットがその元の(圧縮されていない)状態の90%~100%に回復するように圧縮可能に構成される、
請求項1~17のいずれか一項に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項19】
前記ヒートスプレッダは、前記弾性コアの周囲を画定する前記弾性コアの前記複数の側面の周りに配置された天然及び/又は合成黒鉛シートを備え、
前記導電層は、前記黒鉛シートの周囲を画定する前記黒鉛シートの複数の側面の周りに配置された銅箔を備え、前記銅箔は、黒鉛が前記銅箔によって覆われた前記天然及び/又は合成黒鉛シートの前記一部から剥がれる又は折れるのを抑制するように構成され、
前記弾性コアは、シリコンフォーム又はポリウレタンフォームを備え、
感圧接着剤は、前記導電層と前記ヒートスプレッダとの間にあり、及び/又は、前記導電層と前記ヒートスプレッダを接着結合し、
ポリウレタンテレフタレートフィルム及び接着剤は、前記ヒートスプレッダに沿い、
接着剤は、前記ポリウレタンテレフタレートフィルムと前記弾性コアとの間にあり、及び/又は、前記ポリウレタンテレフタレートフィルムと前記弾性コアを接着結合し、
導電性及び熱伝導性感圧接着剤は、前記ガスケットを前記第2の表面に接着結合するために前記ガスケットの外部に沿い、
組み合わせられた前記弾性コア、前記ヒートスプレッダ、及び前記導電層は、最高900百万分率以下の塩素、最高900百万分率以下の臭素、及び、前記ガスケットがハロゲンフリーとして画定されるように最高1,500百万分率以下の総ハロゲンを有し、
前記ガスケットは、米国保険業者安全試験所(UL:Underwriter’s Laboratories)の規格第94号に基づいてV-0の可燃性定格を有する、
請求項1に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項20】
前記ガスケットは、
約40%~約70%の範囲内の最高圧縮比と、
圧縮比50%において30メガヘルツ~18ギガヘルツの範囲内の周波数に対して60デシベルを超える遮蔽有効度と、
圧縮比25%及び高さ1ミリメートル以上のガスケットにおいて2W/mKを超える熱伝導率と、
約0%の圧縮~約70%の圧縮の範囲内の圧縮比に対して0.04オーム未満のZ軸の電気抵抗と、
高さ10ミリメートル以下のガスケットに対して約5%の圧縮~約70%の圧縮の範囲内の圧縮比に対して0.01オーム未満のZ軸の電気抵抗と、
圧縮比25%及び高さ10ミリメートル以下のガスケットにおける8cm2℃/W未満の熱抵抗と、
高さ10ミリメートル以下のガスケットに対して約15%~75%の範囲内の圧縮比における8cm2℃/W未満の熱抵抗と、
を有するように構成され、
前記ガスケットは、前記ガスケットがその元の(圧縮されていない)状態の25%未満に圧縮されると、前記ガスケットがその元の(圧縮されていない)状態の90%~100%に回復するように、その元の(圧縮されていない)状態の約15%~60%に圧縮可能に構成される、
請求項19に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項21】
前記導電層が、導電性箔、金属化プラスチック、及び/又は導電性繊維を含む、
請求項1に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項22】
前記導電層が、
ニッケル銅メッキナイロン、又は、金属メッキ及び/又は金属メッキポリイミド繊維を含む、金属化及び/又は金属メッキ繊維、
及び/又は、
高分子に積層した金属箔を含むポリ箔、
を含む、請求項1に記載の導電性及び熱伝導性ガスケット。
【請求項23】
前記第1の表面及び前記第2の表面を含む装置であって、
前記第1の表面と前記第2の表面とは、請求項1~11,19~22のいずれか一項に記載の前記ガスケットが位置付けられる隙間分ほど離間しており、それによって電気接地を提供し、前記第1の表面と前記第2の表面との間に熱伝導経路を画定する、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は導電性及び熱伝導性ガスケットに関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、必ずしも先行技術ではない本開示に関連する背景情報を提供する。
電子装置は、一般に構成要素の間に位置付けられた1つ又は複数のガスケットを含む。ガスケットは、フォームコアの周りに巻き付けられた導電性繊維を備えたフォームコアを含んでもよい。
【発明の概要】
【0003】
この発明の概要の記載は、開示の一般的な要約を提供するものであり、その全範囲またはすべての機能の包括的な開示ではない。
導電性及び熱伝導性ガスケットは、複数の側面を含む弾性コアと、弾性コアの複数の側面の少なくとも2つの側面に沿って配置されたヒートスプレッダと、ヒートスプレッダの一部が弾性コアと導電層との間にあるように、ヒートスプレッダの少なくとも一部に沿って配置され、且つ/又は、ヒートスプレッダの少なくとも一部を覆う導電層とを含む。ガスケットは、第1の表面と第2の表面との間に位置付け可能であり且つ/又は圧縮可能であり、それによって第1の表面と第2の表面との間に導電経路及び熱伝導経路を画定する。
【0004】
適用可能なさらなる領域は、本明細書で提供される説明から明らかになる。この要約における説明および特定の例は、例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0005】
本明細書で説明する図面は、選択された実施形態の例示のみを目的としており、すべての可能な実施形態ではなく、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示の例示的実施形態による、弾性コア、弾性コアの周りに巻き付けられたヒートスプレッダ、及びヒートスプレッダの周りに巻き付けられた導電層を含む、導電性及び熱伝導性ガスケットの斜視図である。
【
図2】例示的実施形態による、2つの表面の間に位置付けられ、それによって表面の間に導電経路及び熱伝導経路を形成する、
図1に示されたガスケットを含む装置の正面図である。
【
図3】例示的実施形態による、導電性及び熱伝導性ガスケットの正面図である。
【
図4】例示的実施形態による、導電性及び熱伝導性ガスケットの正面図である。
【
図5】ガスケットの底面に沿った導電性PSAがない、
図4に示された例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケットに対する圧力(ニュートン毎平方センチメートル(N/cm
2))対変位(百分率(%))の圧縮比の線グラフである。
【
図6】ガスケットの底面に沿った導電性PSAがない、
図4に示された例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケットに対するZ軸の電気抵抗(オーム(Ω))対変位(百分率(%))の圧縮比の線グラフである。
【
図7】ガスケットの底面に沿った導電性PSAがない、
図4に示された例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケットに対する圧縮比50%における、I.A.W MIL-DTL-83528C(修正版)に従って試験した遮蔽有効度(デシベル(dB))対30メガヘルツ(MHz)~18ギガヘルツ(GHz)の周波数の線グラフである。
【
図8】ガスケットの底面に沿った導電性PSAがない、
図4に示された例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケットに対する圧縮比25%、幅5mmのガスケット、及び長さ25mmのガスケットにおける、熱抵抗(平方センチメートルセルシウス温度毎ワット(cm
2℃/W))対ガスケット高さ(ミリメートル(mm))の線グラフである。
【
図9】ガスケットの底面に沿った導電性PSAがない、
図4に示された例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケットに対する圧縮比25%、幅5mmのガスケット、及び長さ25mmのガスケットにおける、熱伝導率(ワット毎メートルケルビン(W/mK))対ガスケット高さ(ミリメートル(mm))の線グラフである。
【
図10】ガスケットの底面に沿った導電性PSAがない、
図4に示された例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケットに対する幅5mmのガスケット、長さ25mmのガスケット、並びに高さ1mm、2.5mm、5mm、及び10mmのガスケットにおける、熱抵抗(cm
2℃/W)対ガスケット高さ(ミリメートル(mm))対圧縮比(%)の線グラフである。
【
図11】ガスケットの底面に沿った導電性PSAがない、
図4に示された例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケットに対する幅5mmのガスケット、長さ25mmのガスケット、並びに高さ1mm、2.5mm、5mm、及び10mmのガスケットにおける、Z軸の電気抵抗(オーム(Ω))及び力(ニュートン(N))対圧縮比(%)の線グラフである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
0007
図面におけるいくつかの図にわたって、対応する参照番号は対応する(ただし必ずしも同一とは限らない)部分を示し得る。
【0008】
次に、例示的な実施形態を、添付の図面を参照してより完全に説明する。
本明細書に認識されたように、従来の導電性フォーム及びファブリックオーバフォーム(FOF:fabric-over-foam)ガスケットは、比較的乏しい熱転写性能を有する傾向がある。しかし多くの場合、装置構成要素の表面の間に位置付けられたガスケットは、良好な熱伝導性及び導電性の特徴を示す一方で、圧縮可能で弾性であることが望ましい。本明細書に認識されたように、これらの特徴は、ガスケットの弾性コアの一部(若しくは全て)に沿ってヒートスプレッダを置くこと(例えば巻き付けること、その他)、及び導電層又は材料をヒートスプレッダの一部(若しくは全て)に沿って置くこと(例えば巻き付けること、その他)によって達成され得る。
【0009】
例えばヒートスプレッダ(例えば黒鉛、その他)は、優れた面内熱伝導性を(例えばX-Y方向に)示すことがある。これにより、熱をガスケットの片面からヒートスプレッダを通ってガスケットの別の側面に動かすことができる。且つ導電層(例えば銅、その他)は、機械的強度、耐摩耗性、及び/又はヒートスプレッダの保護を提供するように構成されることがある。加えて導電層は、導電性及び追加の熱伝導性も提供し、これは、黒鉛を保護するために従来使用されてきた絶縁ポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)フィルムよりはるかに優れている。
【0010】
例示的実施形態では、導電性及び熱伝導性ガスケットは、黒鉛オーバフォームガスケットの外側又は周囲の周りに巻き付けられた銅層(例えば銅箔、その他)を含む。銅層は、機械的強度、耐摩耗性、及び/又は黒鉛の保護(例えば黒鉛が剥がれる若しくは折れる、その他を抑制する)を提供することがある。銅層は、導電性及び追加の熱伝導性も提供する。
【0011】
黒鉛を覆う及び/又は保護するために絶縁PETフィルムの代わりに銅を使用することにより、ガスケットは、ファブリックオーバフォーム(FOF:fabric-over-foam)ガスケットに類似したEMI遮蔽目的のための良好な導電性、及び単一製品の高い熱伝導性、例えば銅オーバ黒鉛オーバフォーム(COGOF:copper-over-graphite-over-foam)の導電性及び熱伝導性ガスケット、その他の両方を有することがある。それに応じて本明細書に開示された導電性及び熱伝導性ガスケットの例示的実施形態は、2つの別個の製品、すなわち(1)熱伝導材料(TIM:thermal interface material)、及び(2)ファブリックオーバフォーム(FOF:fabric-over-foam)ガスケットを使用する必要性に取って代わり、ファブリックオーバフォーム(FOF:fabric-over-foam)ガスケットを使用する必要性を除去する単一製品として使用されてもよい。本明細書に開示された例示的導電性及び熱伝導性ガスケットは、例えば装置内の構成要素の表面、その他の間の比較的大きい隙間内で、EMI遮蔽に対する電気接地及び熱転写の両方のために使用されてもよい。これにより、今度は空間が限定されており、FOFガスケットを介した電気接地及びTIMを介した熱転写を別個に提供するための余地が不十分であるより小さい装置などに、本明細書に開示されたガスケットによって提供された熱経路と電気経路を組み合わせたより単純なシステム設定が可能になることがある。
【0012】
装置内の構成要素の表面の間に圧縮可能であり且つ/又は位置付け可能な、導電性及び熱伝導性ガスケットの例示的実施形態が開示されている。例示的導電性及び熱伝導性ガスケットは、弾性コア(例えばフォーム、その他)、弾性コアの周囲の少なくとも一部に沿って配置されたヒートスプレッダ(例えば黒鉛、その他)、並びにヒートスプレッダの少なくとも一部に沿って配置され、且つ/又は、ヒートスプレッダの少なくとも一部を覆う導電層(例えば銅、その他)を含む。本明細書に開示されたガスケットは、従来のガスケットに比べて強化された導電性及び熱伝導性特徴(例えば
図5~11、その他)を有してもよい。例えば本明細書に開示されたガスケットの例示的実施形態は、以下を有するように構成されてもよい。
・
図5及び11に示されたように、約40%~約70%の範囲内の最高圧縮比、及び/又は
・
図6に示されたように、約0%の圧縮~約70%の圧縮の範囲内の圧縮比に対して0.04オーム未満のZ軸の電気抵抗、及び/又は
・
図7に示されたように、圧縮比50%において30メガヘルツ(MHz)~18ギガヘルツの範囲内の周波数に対して60デシベルを超える遮蔽有効度(I.A.W MIL-DTL-83528C(修正版)による)、及び/又は
・
図8に示されたように、圧縮比25%、幅5mmのガスケット、長さ25mmのガスケット、及び高さ10mm以下のガスケットにおいて8cm
2℃/W未満の熱抵抗、及び/又は
・
図9に示されたように、圧縮比25%、幅5mmのガスケット、長さ25mmのガスケット、及び高さ1mm以上のガスケットにおいて2W/mKを超える熱伝導率、及び/又は
・
図10に示されたように、高さ10ミリメートル以下のガスケットに対して約15%~75%の範囲内の圧縮比において8cm
2℃/W未満の熱抵抗、及び/又は
・
図11に示されたように、高さ10ミリメートル以下のガスケットに対して約5%の圧縮~70%の圧縮の範囲内の圧縮比に対して0.01オーム未満のZ軸の電気抵抗。
【0013】
加えて本明細書に開示されたガスケットは、良好な圧縮及び弾性を有し得る。例えばガスケットは、その元の(圧縮されていない)状態(例えばZ方向の高さ)の約15%~60%に圧縮されることがある。その元の(圧縮されていない)状態の25%未満に圧縮されると、ガスケットはその元の(圧縮されていない)状態の90%~100%に回復することがある。
【0014】
図1及び2は、本開示の例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケット100を示す。導電性及び熱伝導性ガスケット100は、弾性コア102、弾性コア102に沿って配置されたヒートスプレッダ104を含む。導電層106は、ヒートスプレッダ104の一部が弾性コア102と導電層106との間にあるように、ヒートスプレッダ104の少なくとも一部に沿って配置され、且つヒートスプレッダ104の少なくとも一部を覆う。
【0015】
図1に示されたように、ガスケット100は長方形形状を有する。例えばガスケット100は、ガスケット100の周囲を画定するために6つの側面108、110、112、114、116、118を含む。
図1の例示的実施形態では、側面108、110は、ガスケット100の対向する端面部を形成し、側面112、114は対向する側面部を形成し、側面116、118は対向する頂面部及び底面部を形成する。
図1は、長方形であり6つの側面を含むようにガスケット100を示すが、それより多い又は少ない側面を含む他の適切な形状のガスケットが、更に以下に説明するように本開示の範囲から逸脱することなく利用されてもよいことが当業者には明らかになるべきである。
【0016】
ガスケット100は、装置内の構成要素の1つ又は複数の表面の間で圧縮されてもよい。例えばコア102、ヒートスプレッダ104、及び導電層106は、力がガスケット100に加えられる時に圧縮されてもよい。加えてコア102は概して本質的に弾性であってもよく、それによってコア102をその元の圧縮されない状態又は安定した状態に戻されてもよい。コア102のこの弾性性質は、ガスケット100が構成要素の表面の間に位置付けられる時に、導電層106を構成要素の表面に押し付けて接触させてもよい。
【0017】
ガスケット100は、ガスケット100が構成要素の表面の間に位置付けられる時に、導電経路及び熱伝導経路を形成してもよい。例えば
図2は、隙間206だけ離間された2つの構成要素202、204を含む装置200を示す。ガスケット100は、構成要素202と204との間に導電経路及び熱伝導経路を形成するために、隙間206内に位置付けられる。
【0018】
図2に示されたように、ガスケット100の対向する側面116、118(例えば対向する頂面部及び底面部)は、構成要素202、204のそれぞれに接触する。このような例では、導電経路は、構成要素202、204の対向する部分に接触する導電層106を介して形成されてもよい。例えば弾性コア102は、導電層106を構成要素202の導電部及び構成要素204の導電部に接触させる。これにより、電流が一方の構成要素(例えば構成要素202)から導電層106を通って他方の構成要素(例えば構成要素204)に流れるための経路を生成する。結果として、ガスケット100は、遮蔽(例えば高周波遮蔽を含む電磁干渉(EMI:electromagnetic interference)遮蔽)及び/又は電気接地適用を支援することがある。
【0019】
加えてガスケット100は、ヒートスプレッダ104及び導電層106を介して構成要素202と204との間に熱伝導経路を形成してもよく、これは構成要素202、204の対応する部分と熱的連通する。それに応じて熱経路は、一方の構成要素(例えば構成要素202)から導電層106及びヒートスプレッダ104を通って他方の構成要素(例えば構成要素204)に形成される。
【0020】
図1に戻って参照すると、ヒートスプレッダ104は、ガスケット100の一部又は全てを覆ってもよい。
図1の例示的実施形態では、ヒートスプレッダ104は側面112、114、116、118を覆うが、ガスケット100の端面108、110を覆わない。このような例では、ヒートスプレッダ104は、ガスケット100の側面108と110との間で弾性コア102の周りに完全に延在する。導電層106も、ガスケット100の端面108、110を覆わない。弾性コア102は、
図1に示されたように端面108、110で露出してもよい。他の例示的実施形態では、ヒートスプレッダ104及び/又は導電層106は、ガスケット100の端面108、110も覆ってもよい。
【0021】
導電層106は、ヒートスプレッダ104の一部又は全てを覆ってもよい。同様にヒートスプレッダ104は、弾性コア102の一部又は全てを覆ってもよい。例えば
図1及び2は、弾性コア102の頂面、底面、及び側面のそれぞれの周りに巻き付けられたヒートスプレッダ104を示す。別の言い方をすれば、ヒートスプレッダ104は、コアの頂面、底面及び側面によって画定された弾性コア102の全周の周りに巻き付けられる。導電層106も、ヒートスプレッダ104の頂面、底面、及び側面のそれぞれの周りに巻き付けられてもよい。別の言い方をすれば、導電層106は、ヒートスプレッダの頂面、底面、及び側面によって画定されたヒートスプレッダ104の全周の周りに巻き付けられてもよい。
【0022】
図3は、本開示の例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケット300を示す。ガスケット300は、弾性コア302、ヒートスプレッダ304、及び導電層306を含む。ヒートスプレッダ304は、弾性コア302の4つの側面によって画定された弾性コア302の周囲の周りに配置される。導電層306は、ヒートスプレッダ304が導電層306によって覆われる(例えば保護される、その他)ように、ヒートスプレッダ304の4つの側面によって画定された周囲の周りに配置される。
【0023】
この例示的実施形態では、ヒートスプレッダ304及び導電層306は一緒に積層され、次いで弾性コア302の周りに巻き付けられてもよい。例えばガスケット300は、導電層306(例えば銅箔、他の金属箔、金属化プラスチック、導電性繊維、その他)で積層されたヒートスプレッダ304(例えば天然黒鉛及び/又は合成黒鉛の可撓性シート、その他)を備えた積層を含んでもよい。積層は、ヒートスプレッダ304と導電層306との間に、ヒートスプレッダ304と導電層306を接着結合する接着剤324(例えば感圧接着剤、その他)を含んでもよい。ヒートスプレッダ304、接着剤324、及び導電層306は、弾性コア302(例えばシリコンフォーム、ポリウレタンフォーム、他のフォーム、他の弾性材料、その他)の複数の側面によって画定された弾性コア302の周囲の周りに積層の形で一緒に集合的に巻き付けられてもよい。
【0024】
図3に示されたように、ガスケット300は、テープ328(例えばPETフィルム及び接着剤、その他)、接着剤332、並びに接着剤336(例えば導電性及び熱伝導性感圧接着剤、その他)を更に含んでもよい。テープ328は、例えば機械的強度、耐摩耗性、及び/又はヒートスプレッダ304の保護(例えば黒鉛が剥がれる若しくは折れる、その他を抑制する)を提供するために、ヒートスプレッダ304の底面に沿って配置されてもよい。接着剤332は、例えば積層を弾性コア302に結合するために、テープ328と弾性コア302との間に配置されてもよい。
【0025】
接着剤336は、ガスケット100の外部(例えば底面、その他)に沿う。接着剤336は、ガスケット100を構成要素(例えば
図2の構成要素200、その他)の対応する表面に接着結合させ、電気接続させ、熱的接続させるために使用されてもよい。
【0026】
図4は、本開示の例示的実施形態による導電性及び熱伝導性ガスケット400を示す。ガスケット400は、シリコンフォームコア402、黒鉛層404、及び銅層406を含む。黒鉛層404は、シリコンフォームコア402の4つの側面によって画定されたシリコンフォームコア402の周囲の周りに配置される。銅層406は、黒鉛層が銅層406によって覆われる(例えば保護される、その他)ように、ヒートスプレッダ404の4つの側面によって画定された周囲の周りに配置される。
【0027】
この例示的実施形態では、黒鉛層404及び銅層406は一緒に積層され、次いでシリコンフォームコア402の周りに巻き付けられてもよい。例えばガスケット400は、銅層406(例えば銅箔、その他)で積層された黒鉛層404(例えば天然黒鉛及び/又は合成黒鉛の可撓性シート、その他)を備えた積層を含んでもよい。積層は、黒鉛層404と銅層406との間に、黒鉛層404と銅層406を接着結合する接着剤424(例えば感圧接着剤、その他)を含んでもよい。黒鉛層404、接着剤424、及び銅層406は、シリコンフォームコア402の複数の側面によって画定されたシリコンフォームコア402の周囲の周りに積層の形で一緒に集合的に巻き付けられてもよい。
【0028】
図4に示されたように、ガスケット400は、PETテープ428(例えばPETフィルム及び接着剤、その他)、接着剤432、並びに導電性及び熱伝導性感圧接着剤(PSA:pressure sensitive adhesive)436を更に含んでもよい。PETテープ428は、例えば機械的強度、耐摩耗性、及び/又は黒鉛層404の保護(例えば黒鉛が剥がれる若しくは折れる、その他を抑制する)を提供するために、黒鉛層404の底面に沿って配置されてもよい。接着剤432は、例えば積層をシリコンフォームコア402に結合するために、PETテープ428とシリコンフォームコア402との間に配置されてもよい。
【0029】
導電性PSA436は、ガスケット100の外部(例えば底面、その他)に沿う。導電性PSA436は、ガスケット100を構成要素(例えば
図2の構成要素200、その他)の対応する表面に接着結合させ、電気接続させ、熱的接続させるために使用されてもよい。
【0030】
ほんの一例として、銅層406は約2ミクロン~約20ミクロンの範囲内の厚さを有する銅箔を備えてもよい。例えば銅箔は約5ミクロンの厚さであってもよい。
接着剤424は、約1ミクロン~約10ミクロンの範囲内の厚さを有する感圧接着剤層を備えてもよい。例えば感圧接着剤層は約3ミクロンの厚さであってもよい。
【0031】
黒鉛層404は、約9ミクロン~約100ミクロンの範囲内の厚さを有する合成黒鉛シートを備えてもよい。例えば合成黒鉛シートは、約25又は40ミクロンの厚さであってもよい。
【0032】
PETテープ428は、約5ミクロン~約50ミクロンの範囲内の厚さを有するPETフィルム及び接着剤を備えてもよい。例えばPETフィルム及び接着剤は約20ミクロンの厚さであってもよい。
【0033】
接着剤432は、約30ミクロン~約120ミクロンの範囲内の厚さを有する接着層を備えてもよい。例えば接着層は約70ミクロンの厚さであってもよい。
フォームコア402は、シリコンフォームコア(例えば125℃、その他に対する)、ポリウレタンフォーム、他のフォーム、他の弾性材料、その他を備えてもよい。例えばフォームコア402は、約0.5mm~約60mmの範囲内の厚さを有するシリコン又はポリウレタンフォームを備えてもよい。
【0034】
導電性PSA436は、熱伝導性及び導電性を持つアクリル又はシリコンPSAを備えてもよい。導電性PSA436は、約0.005mm~約0.15mmの範囲内の厚さを有してもよい。
【0035】
本明細書に開示された例示的実施形態では、ヒートスプレッダは、弾性コアの全て又は一部の周りに巻き付けられ(広く、配置され)てもよい。次いで導電層は、ヒートスプレッダの全て又は一部の周りに巻き付けられ(広く、配置され)てもよい。別法として、積層は少なくともヒートスプレッダ及び導電層から形成され、次いで弾性コアの周りに巻き付けられてもよい。
【0036】
本明細書に開示された例示的実施形態では、組み合わせられた弾性コア、ヒートスプレッダ、及び導電層は、最高900百万分率以下の塩素、最高900百万分率以下の臭素、及びガスケットがハロゲンフリーとして画定されるように最高1,500百万分率以下の総ハロゲンを有する。本明細書に開示された例示的実施形態では、ガスケットは、米国保険業者安全試験所(UL:Underwriter's Laboratories)の規格第94号に基づいてV-0の可燃性定格を有する。
【0037】
本明細書に開示されたガスケットのいずれか1つが装置内の構成要素の間に位置付けられ、それによって構成要素の間に導電経路及び熱伝導経路を画定してもよい。例えばガスケットのいずれか1つが、
図2の装置200の構成要素202と204との間、並びに/又は装置200及び/若しくは別の適切な装置内の他の構成要素の間に位置付けられてもよい。
図2の例示的実施形態では、構成要素202、204は、実質的に平行な面に延在し、その間の隙間206を画定する。隙間206はあらゆる適切な幅を有してもよい。例えば隙間206は約3ミリメートルの幅であってもよい。別法として、隙間206は1~2.5ミリメートルの幅、3.5~7ミリメートルの幅、1ミリメートル未満の幅、その他の範囲であってもよい。ガスケット100は、ガスケット100が構成要素202と204との間にある時(例えば圧縮された状態又は圧縮されていない状態で)、対向する側面116と118との間と同様の幅を有してもよい。
【0038】
実質的に平行な面に起因して、対向して平行に延在する側面を有するガスケットは、構成要素202と204との間に置くために最も適することがある。このようなガスケットは、概して立方体形状のガスケット又は別の適切な形状のガスケット、例えば立方体形状のガスケット、平行体形状のガスケット、円筒形状のガスケット、錐台形状のガスケット、その他などを含んでもよい。他の例示的実施形態では、ガスケットは、例えば装置内の構成要素の配置に依存する別の適切な形状であってもよい。
【0039】
本明細書に開示された装置は、1つ又は複数の熱源、遮蔽構造若しくは構成要素、熱除去/散逸構造若しくは構成要素、及び/又は他の適切な特徴を有する電子装置を含んでもよい。遮蔽構造又は構成要素は、例えば基板レベルのEMI遮蔽構造又は構成要素、その他を含んでもよい。熱除去/散逸構造又は構成要素は、例えばヒートスプレッダ、ヒートシンク、ヒートパイプ、装置外部ケース又は筐体、その他を含んでもよい。概して熱源は、ガスケットより高温を有する、或いは別法により熱が熱源によって発生される、又は熱源を通して若しくは熱源を介して伝達されるに過ぎないかどうかにかかわらず、熱をガスケットに提供し又は伝達する、あらゆる構成要素或いは装置を含んでもよい。例えば熱源は、1つ又は複数の発熱構成要素若しくは装置(例えばCPU、アンダーフィルを備えた鋳型、半導体装置、フリップチップ装置、画像処理装置(GPU:grahipcs processing unit)、デジタル信号処理装置(DSP:digital signal processor)、マルチプロセッサシステム、集積回路、マルチコアプロセッサ、その他)、基板(例えばプリント回路基板などの回路基板、その他)、その他を含んでもよい。従って本開示の態様は、あらゆる単式熱源、電子装置、熱除去/散逸構造、その他とのいかなる特定用途に限定するべきではない。
【0040】
本明細書に開示された構成要素は、装置内のあらゆる適切な構成要素を含んでもよい。例えば構成要素は、上に説明したように熱源、遮蔽構造又は構成要素、熱除去/散逸構造又は構成要素、その他を含んでもよい。
【0041】
本明細書に開示されたヒートスプレッダは、黒鉛(例えば天然黒鉛、合成黒鉛、それらの組み合わせ、その他)、金属(例えば銅、アルミニウム、金、その他、及び/若しくはそれらの合金)構成要素又は構造、並びに/或いは別の適切な熱拡散構成要素又は構造を含んでもよい。金属構成要素又は構造は、銅、アルミニウム、金、その他、及び/又はそれらの合金から作成されてもよい。黒鉛は、1つ又は複数のTgon(商標)800シリーズの天然黒鉛シート(例えばTgon(商標)805、810、820、その他)、Tgon(商標)8000シリーズの黒鉛シート、Tgon(商標)9000シリーズの合成黒鉛シート(例えばTgon(商標)9017、9025、9040、9070、9100、その他)、他の黒鉛シート材料、その他などの、1つ又は複数の黒鉛シートから形成されてもよい。他の実施形態では、金属構成要素又は構造は、金属箔、複数積層構造、その他を含んでもよい。複数積層構造は、金属及びプラスチックの複数積層構造を含んでもよい。
【0042】
例示的実施形態では、ヒートスプレッダ(例えば104(
図1)、304(
図3)、404(
図4)、その他)は、天然及び/又は合成黒鉛の可撓性シートを備えてもよい。例えば黒鉛は、Tgon(商標)9017、Tgon(商標)9025、Tgon(商標)9040、Tgon(商標)9070、及び/又はTgon(商標)9100の合成黒鉛シートなどの、レアードテクノロジー社(Laird Technologies)製の黒鉛シート(例えばTgon(商標)9000シリーズの黒鉛シート、その他)を備えてもよい。以下の表1は、レアードテクノロジー社(Laird Technologies)製のTgon(商標)9000シリーズの合成黒鉛についての追加の詳細を含む。
【0043】
黒鉛シートは1つ又は複数のTgon(商標)9000シリーズの黒鉛シートを含んでもよく、Tgon(商標)9000シリーズの黒鉛シートは、炭素面内単結晶構造を有する合成黒鉛熱伝導材料を備え、超極薄で、軽量で、可撓性であり、優れた面内熱伝導性を供給する。Tgon(商標)9000シリーズの黒鉛シートは、面内熱伝導性が優位を占め、限定された空間で種々の熱拡散用途に有益である。Tgon(商標)9000シリーズの黒鉛シートは、約500W/mK~約1900W/mKの熱伝導率を有することがあり、ホットスポットを低減して感応領域を保護する助けとなることがあり、厚さが約17マイクロメータ~約100マイクロメータの超極薄シートに起因して、薄型装置の設計が可能であることがあり、軽量(例えば厚さが約17マイクロメータ又は25マイクロメータ、その他に対して約2.05~2.25g/cm3の密度)であることがあり、可撓性であり、半径5ミリメートルで10,000回を超える折り曲げに耐えることができ得る。
【0044】
【0045】
本明細書に開示された弾性コアは、あらゆる適切な材料を含んでもよい。例えば弾性コアは、フォーム材料(例えばシリコンフォーム材料、高分子弾性材料、連続気泡フォームなどの多孔性高分子フォーム、独立気泡フォーム、ネオプレンフォーム、ウレタンフォーム(例えばポリエステルフォーム、ポリエーテルフォーム、それらの組み合わせ、その他)、ポリウレタンフォーム、その他)、シリコンゴム材料、その他から形成されてもよい。一部の例示的実施形態では、弾性コアは押し出されてもよい。
【0046】
弾性コアは導電性及び/又は熱伝導性であってもよい。例えば弾性コアは、その中に分散した導電粒子(例えば充填剤、その他)を含んでもよい。例示的実施形態では、1つ又は複数の添加剤又は充填剤は、弾性コアに使用した弾性材料に追加されてもよい。広範囲の添加剤又は充填剤は、弾性コアの特性を調整し、修正し、及び/又は機能的に調和させるために、弾性コア材料(例えばシリコンフォーム、ポリウレタンフォーム、その他)に組み込まれてもよい。例えば充填剤は、機能性ナノ粒子、導電性充填剤、熱伝導性充填剤、EMI又は電磁波吸収性充填剤、磁性充填剤、誘電充填剤、被覆充填剤、それらの組み合わせ、その他を含んでもよい。例示的充填剤は、カーボンブラック、窒化ホウ素、ニッケルコバルト、カルボニル鉄、鉄シリサイド、鉄粒子、鉄クロム化合物、銀、鉄85%、シリコン9.5%、及びアルミニウム5.5%を含有する合金、鉄約20%及びニッケル80%を含有する合金、フェライト、磁性合金、磁性粉末、磁性フレーク、磁性粒子、ニッケル系合金及び粉末、クロム合金、酸化アルミニウム、銅、酸化亜鉛、アルミナ、アルミニウム、黒鉛、セラミック、炭化ケイ素、マンガン亜鉛、繊維ガラス、それらの組み合わせ、その他を含む。充填剤は、1つ又は複数の顆粒、球体、微小球体、楕円体、不規則球体、撚線、薄片、粉末、及び/又はこれらの形状の一部若しくは全ての組み合わせを備えてもよい。加えて例示的実施形態は、同じ(又は異なる)充填剤の異なる等級(例えば異なる大きさ、異なる純度、異なる形状、その他)も含んでもよい。
【0047】
本明細書に開示された導電層は、1つ又は複数の導電箔(例えば銅箔、他の金属箔、その他)、金属化及び/又はメッキ繊維(例えばニッケル銅メッキナイロン、その他)、その他を含んでもよい。導電層は、フィルムの片面若しくは両面に塗布した(例えばメッキした、印刷した、その他)金属メッキ又は導電インク若しくはペースト(例えば銀インク若しくはペースト、その他)を有してもよい。例えば導電層は、金属メッキ高分子繊維、金属化メッキ高分子繊維、ポリ箔(例えばポリエステル又はPET、ポリプロピレン(PP:polypropylene)、ポリエチレン(PE:polyethylene)、他の高分子、その他に積層した金属箔)、その他を含んでもよい。一部の例では、導電層は、Mylar(登録商標)ポリエステルフィルム、他のポリエステルフィルム、ポリイミド(PI:polyimide)フィルム、PETフィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN:polyethylene naphthalate)フィルム、その他を備えてもよい。
【0048】
一部の例では、ヒートスプレッダ、導電層及び/又は弾性コアは一緒に接着されてもよい。このような例では、ガスケットは、これらの層の少なくとも2つを一緒に結合するために接着剤を含んでもよい。一部の実施形態では、接着剤は、シリコン系導電性接着剤(例えばシリコンPSA、その他)などの導電性接着剤であってもよい。他の実施形態では、接着剤は、金属化(例えばニッケル、銅、その他)フィルムの有無にかかわらず、両面テープ(例えば1つ若しくは複数のストリップ)を含んでもよい。更に他の実施形態では、接着剤は、溶剤系ポリエステル接着剤、エポキシ系接着剤、熱溶解接着剤、それらの組み合わせ、その他などの接着剤を含んでもよい。
【0049】
巻き付けられた圧縮性フォームガスケットの形で熱伝導性能を提供するように構成され、導電性のために外側の銅箔又はラップを含む、例示的実施形態の銅オーバ黒鉛オーバフォーム(COGOF:copper-over-graphite-over-foam)の導電性及び熱伝導性ガスケットが本明細書に開示されている。このような例示的実施形態は、黒鉛シート又はラップに関連した熱伝導性能とフォームコアの反復可能な圧縮及び回復を組み合わせるように構成されてもよい。例示的実施形態では、導電性及び熱伝導性ガスケットは、より低い圧縮力及びUL V0の可燃性定格のためにシリコンフォームコアを含んでもよい。
【0050】
本明細書に開示された例示的実施形態(例えばガスケット100(
図1)、ガスケット300(
図3)、ガスケット400(
図4)、その他)は、以下に列挙した利点又は特徴の1つ又は複数(しかし必ずしも一部若しくは全てではない)を含み又は提供してもよい。
・EMI接地のための導電性
・高い偏差
・反復可能な圧縮及び回復の循環
・接合面の間の良好な熱伝導性
・軽量
・低力の熱伝導性
・耐摩耗性外部
・高容量の製造のしやすさ
・環境基準要件を満たす
・UL V0の可燃性定格
・摺動連結部に圧縮可能な熱伝導性を提供する。挿入用途に理想的
・EMI遮蔽と熱管理を1つにまとめる機能
・従来の熱パテ、ゲル、又はグリースを分離するはずである、高速運動場所への熱伝導接触を確実にする
・感圧適用に対して従来の熱伝導性パッドより低い力を供給する
・電子機器の改善した信頼性能
・RoHS及びREACHを含む環境に優しい解決策を満たす
・7日で125℃における2%未満の圧縮歪
・23℃で60%の相対湿度における12ヶ月の品質保持期間
例示的な実施形態は、本開示が十分であり、当業者に範囲を完全に伝えるように提供される。本開示の実施形態の完全な理解を提供するために、特定の構成要素、デバイス、及び方法の例など、多数の特定の詳細が示されている。特定の詳細を使用する必要がないこと、例示的な実施形態は多くの異なる形態で具体化することができること、及びどちらも本開示の範囲を制限すると解釈されるべきではないことは当業者には明らかであろう。いくつかの例示的な実施形態では、周知のプロセス、周知のデバイス構造、及び周知の技術は詳細に説明されていない。さらに、本開示の1つ又は複数の例示的な実施形態で達成され得る利点及び改善は、例示のみを目的として提供され、本開示の例示的な実施形態は、上記の利点及び改善のすべてを提供するか、又はまったく提供せず、かつ依然として本開示の範囲内にあるため、本開示の範囲を限定しない。
【0051】
本明細書に開示の特定の寸法、具体的な材料、及び/又は特定の形状は、本質的に例示であり、本開示の範囲を限定するものではない。所与のパラメータの特定の値及び特定の範囲の値に関する本明細書の開示は、本明細書に開示される1つ又は複数の例において有用であり得る他の値及び値の範囲を排除するものではない。さらに、本明細書に記載の特定のパラメータの任意の2つの特定の値は、所与のパラメータに適し得る値の範囲のエンドポイントを定義し得ることが想定される(すなわち、所与のパラメータの第1の値及び第2の値の開示は、第1の値と第2の値の間の任意の値を特定のパラメーターに使用できることを開示していると解釈できる)。例えば、パラメータXが値Aを有するように本明細書で例示され、また値Zを有するように例示される場合、パラメータXは、約Aから約Zまでの値の範囲を有し得ることが想定される。同様に、パラメータの値の2つ以上の範囲の開示(そのような範囲が入れ子になっているか、重複しているか、又は別個であるかを問わない)は、開示された範囲のエンドポイントを用いて請求される可能性のある値の範囲のすべての可能な組み合わせを包含することが想定される。例えば、パラメータXが1~10、又は2~9、又は3~8の範囲の値を有するように本明細書で例示されている場合、パラメータXは、1~9、1~8、1~3、1~2,2~10、2~8、2~3、3~10、及び3~9を含む他の範囲の値を有することも想定される。
【0052】
本明細書で使用される用語は、特定の例示的な実施形態を説明する目的のみのためであり、限定することを意図するものではない。例えば、「含んでもよい」、「含み得る」などの許容句が本明細書で使用される場合、少なくとも1つの実施形態が、その特徴を含む。本明細書で使用される、単数形「1つ」及び「その」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も同様に含むことが意図され得る。「備える」、「含む」、及び「有する」という用語は包括的であり、したがって、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ又は複数の他の機能、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を排除するものではない。本明細書に記載の方法ステップ、プロセス、及び操作は、性能の順序として具体的に特定されない限り、説明又は図示された特定の順序でそれらの性能を必ずしも必要とするものとして解釈されるべきではない。追加又は代替のステップが採用され得ることも理解されるべきである。
【0053】
要素又は層が、別の要素又は層「の上にある」、「と係合している」、「に接続している」、又は「に結合している」と記載される場合、それは、直接的にその別の要素又は層、あるいは存在し得る介在する要素又は層の上にある、と係合している、に接続している、又は、に結合され得る。対照的に、要素が別の要素又は層「の直接上にある」、「と直接係合している」、「に直接接続している」、又は「に直接結合している」と記載される場合、介在する要素又は層が存在しない場合がある。要素間の関係を説明するために使用される他の単語は、同様の方法で解釈されるべきである(例えば、「~の間」と「~の間に直接」、「隣接する」と「直接隣接する」など)。本明細書で使用される場合、「及び/又は」という用語は、関連する列記された項目の1つ又は複数の任意の及びすべての組み合わせを含む。
【0054】
値に適用される場合の「約」という用語は、計算又は測定が値のわずかな不正確さを許容することを示す(値の正確さへのアプローチにより、値にほぼ又は合理的に近い;ほぼ)。何らかの理由で、「約」によって提供される不正確さが当技術分野においてこの通常の意味で理解されない場合、本明細書で使用される「約」は、少なくともそのようなパラメータを測定又は使用する通常の方法から生じ得る変動を示す。例えば、「概して」、「約」、及び「実質的に」という用語は、本明細書では、製造公差内を意味するために使用され得る。あるいは、例えば、本明細書で使用される「約」という用語は、本発明の成分又は反応物の量を変更するときに使用される場合、例えば、現実の世界で濃縮物又は溶液を製造するときに使用される典型的な測定及び取り扱い手順において、これらの手順の不注意による誤りを通じて;組成物を作るために、又は方法を実行するために使用される成分の製造、供給源、又は純度の違いを通じて;起こり得る数値の変動を指す。「約」という用語はまた、特定の初期混合物から生じる組成物の異なる平衡条件のために異なる量を包含する。「約」という用語で変更されているかどうかに関係なく、数量と同等量が含まれる。
【0055】
第1、第2、第3などの用語は、本明細書では様々な要素、コンポーネント、領域、層及び/又はセクションを説明するために使用され得るが、これらの要素、コンポーネント、領域、層及び/又はセクションは、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、1つの要素、コンポーネント、領域、層、又はセクションを、別の領域、層、又はセクションから区別するためにのみ使用できる。本明細書で使用される場合の「第1」、「第2」などの用語、及び他の数値用語は、文脈によって明確に示されない限り、順序又は順番を意味するものではない。したがって、以下で論じられる第1の要素、コンポーネント、領域、層又はセクションは、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、コンポーネント、領域、層又はセクションと呼ばれ得る。
【0056】
「内側」、「外側」、「下方」、「下」、「下側」、「上」、「上方」などのような空間的に相対的な用語は、図に示されるような、ある要素又は機能と別の要素又は機能との関係の説明を容易にするために本明細書で使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示されている方向に加えて、使用中又は動作中のデバイスの異なる方向を包含することを意図し得る。例えば、図のデバイスが裏返されている場合、他の要素又は機能の「下」又は「下方」として記載されている要素は、他の要素又は機能の「上」になる。したがって、「下」という用語の例は、上と下の両方の方向を包含することができる。デバイスは、別様に方向付けられ(90度又は他の方向に回転され)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子はそれに応じて解釈され得る。
【0057】
実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提供されている。これは網羅的であったり、開示を制限したりすることを意図したものではない。特定の実施形態の個々の要素、意図された又は記載された使用、又は特徴は、大抵の場合、その特定の実施形態に限定されないが、適用可能な場合、交換可能であり、具体的に示されていない、又は説明されていない場合でも、選択された実施形態で使用することができる。同じものも多くの方法で変更することができる。そのような変更は、開示からの逸脱と見なされるべきではなく、そのようなすべての改変は、開示の範囲内に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0058】
100 ガスケット
102 弾性コア
104 ヒートスプレッダ
106 導電層
108 側面
110 側面
112 側面
114 側面
116 側面
118 側面
200 装置
202 構成要素
204 構成要素
206 隙間
300 ガスケット
302 弾性コア
304 ヒートスプレッダ
306 導電層
324 接着剤
328 テープ
332 接着剤
336 接着剤
400 ガスケット
402 シリコンフォームコア
404 黒鉛層
406 銅層
424 接着剤
428 PETテープ
432 接着剤
436 導電性PSA
【外国語明細書】