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特開2022-92614絶縁空間に容器を連結するためのドア装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092614
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】絶縁空間に容器を連結するためのドア装置
(51)【国際特許分類】
   B01L 1/02 20060101AFI20220615BHJP
【FI】
B01L1/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021200287
(22)【出願日】2021-12-09
(31)【優先権主張番号】10 2020 215 620.4
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】521540210
【氏名又は名称】カスタス ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】castus GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】88416 Ochsenhausen Kolpingstr. 34 Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【弁理士】
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(72)【発明者】
【氏名】メイヤー クリストフ
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー アンドレアス
【テーマコード(参考)】
4G057
【Fターム(参考)】
4G057AA05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】容器を絶縁空間に連結するためのドア装置を提供する。
【解決手段】複数の径方向フランジ(21)を有する容器フランジ(22)を備える容器(20)を絶縁空間(100)に連結するためのドア装置である。ドア(12)がドア装置の貫通開口を閉鎖する閉位置から、ドアが貫通開口を解放する開位置へ可逆的に調節可能であり、かつ容器に取り付けられた蓋(30)を取り付けるための締結具、特に第1バヨネット締結具(14、32)のインターフェース(14)を有するドアと、容器の径方向フランジを導入するための軸方向溝(11)を有するフレーム(10)と、カバーであって、径方向フランジ(21)を導入および導出するための軸方向溝(11)をカバーが解放する導入位置から、容器をドア装置にロックするために、径方向フランジの導出を防ぐべくカバーが軸方向溝を遮断するロック位置へ可逆的に調節可能なカバーと、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周囲にわたって分配された複数の径方向フランジ(21)を有する容器フランジ(22)を備える容器(20)を絶縁空間(100)に連結するためのドア装置であって、前記ドア装置は、ドア(12)であって、前記ドアが前記ドア装置の貫通開口(13)を閉鎖する閉位置から、前記ドアが前記貫通開口を解放する開位置へ可逆的に調節可能であり、かつ前記容器に取り付けられた蓋(30)を取り付けるための締結具、特に第1バヨネット締結具(14、16、32)のインターフェース(14、16)を有するドアと、
前記容器の前記径方向フランジを導入するための軸方向溝(11)を有するフレーム(10)と、を備えるドア装置において、
カバー(15)であって、前記径方向フランジ(21)を導入および導出するための前記軸方向溝(11)を前記カバーが解放する導入位置から、前記容器を前記ドア装置にロックするために、前記径方向フランジの導出を防ぐべく前記軸方向溝を前記カバーが遮断するロック位置へ可逆的に調節可能なカバーを特徴とする、ドア装置。
【請求項2】
前記蓋の複数の径方向フランジ(32)を、前記径方向フランジが前記第1バヨネット締結具の前記インターフェースの軸方向溝(14)に配置される導入位置から、前記蓋を前記ドアにロックするために、前記径方向フランジが前記インターフェースのアンダーカット(16)に後方から係合するロック位置へ可逆的に調節するための調整部材(6)を特徴とする、請求項1に記載のドア装置。
【請求項3】
前記調整部材は、前記蓋の前記径方向フランジを調節するために前記蓋の隣り合う一対の径方向フランジ間に係合する少なくとも1つの径方向フランジ(6a)を有することを特徴とする、請求項2に記載のドア装置。
【請求項4】
前記カバーおよび/もしくは前記調整部材を可逆的に調節するための、特に前記カバーをロック位置へ調節し、続いて前記調整部材により前記蓋の前記径方向フランジをロック位置へ調節するための、ならびに/または前記調整部材により前記蓋の前記径方向フランジを導入位置へ調節し、続いて前記カバーを導入位置へ調節するための、特に手動の、および/もしくは前記フレームに配置されたインプット(40)ならびに/または伝動装置(41)を特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のドア装置。
【請求項5】
前記ドアを閉位置に可逆的にロックするための、特に前記インプットおよび/または前記伝動装置によって操作可能なボルト(5、51、52)を特徴とする、ならびに/または、前記ドアが強制制御されて、ならびに/または前記インプットおよび/もしくは前記伝動装置によって旋回可能である、特にロック前に閉位置へ旋回可能である、および/またはロック解除後に閉位置から開放旋回可能であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載のドア装置。
【請求項6】
前記伝動装置は、前記インプットが第1調節範囲にあるときに前記カバーを調節し、前記インプットが第2調節範囲および/もしくは第3調節範囲にあるときに前記カバーを調節しない、特にブロックするためのフリーホイール(42)、ならびに/または前記インプットが調節範囲にあるとき、特に前記第2調節範囲にあるときに前記調整部材を調節し、前記インプットが別の調節範囲にあるとき、特に前記第1調節範囲および/もしくは前記第3調節範囲にあるときに調節しない、特にブロックするためのフリーホイール(43)、ならびに/または前記インプットが調節範囲にあるとき、特に前記第3調節範囲にあるときに前記ドアを可逆的にロックするように前記ボルト(5、51、52)を調節し、前記インプットが別の調節範囲にあるとき、特に前記第1調節範囲および/もしくは前記第2調節範囲にあるときに前記ボルトを調節しない、特にブロックするためのフリーホイール(44)、ならびに/または
前記ドアが前記閉位置にあるときに閉じていて、前記ドアが前記開位置にあるときに開いている連結器(45)を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載のドア装置。
【請求項7】
前記カバーは、複数の溝(15a)を有するリングを備え、前記カバーが導入位置にあるときに、前記複数の溝を通して、前記容器の前記径方向フランジを前記フレームの前記軸方向溝に導入可能であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のドア装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のドア装置と、前記容器(20)と、前記ドアに、特に前記第1バヨネット締結具の前記径方向フランジに取り付けるための、前記締結具の相手インターフェースを有する前記蓋(30)と、を備えるシステム。
【請求項9】
前記容器に前記蓋を可逆的に取り付けるためのバヨネット締結具(31)を特徴とする、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記容器に前記蓋を可逆的に取り付けるための前記バヨネット締結具(31)は、前記第1バヨネット締結具を閉じることによってロック解除可能であることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
請求項1~7のいずれか1項に記載のドア装置により前記絶縁空間(100)に前記容器(20)を連結する方法であって、前記容器の前記径方向フランジ(21)が前記フレーム(10)の前記軸方向溝(11)に軸方向に導入され、特に前記インプット(40)の操作により、および/または前記伝動装置(41)により前記カバー(15)をロック位置へ調節することによってそこにロックされる、方法。
【請求項12】
さらに、前記蓋の前記径方向フランジ(32)をロック位置へ調節するための前記調整部材(6)が、特に前記インプット(40)の操作により、および/または前記伝動装置(41)により調節されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
さらに、前記ドア(12)が、特に前記インプット(40)の操作により、および/または前記伝動装置(41)によりロック解除されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
さらに、前記ドア(12)が、特に前記インプット(40)の操作により、および/または前記伝動装置(41)により開放旋回されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁空間に容器を連結するためのドア装置および方法、ならびにドア装置と容器とを有するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許第1440448号明細書から、異なったキラリティの2つのバヨネット締結具(Bajonettverschluss)から構成されたダブルバヨネット締結具を有するドア装置が知られ、容器フランジに取り付けられたハンドグリップを回転させることにより容器がドアフレームにロックまたはロック解除される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の課題は、絶縁空間への容器の連結を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題は、請求項1の特徴を有するドア装置によって解決される。請求項8は、本明細書中に記載されるドア装置を有するシステム、請求項10は、本明細書中に記載される容器を本明細書中に記載される連結により絶縁空間に連結する方法を保護する。従属請求項は有利な発展形態に関する。
【0005】
本発明の一実施形態では、絶縁空間に容器を殊に密に、特に好ましくは無菌および/または気密および/または水密に連結するように設定されている、または使用されるドア装置は、一実施形態では絶縁空間をともに画定する、または画定するように設定されている、または使用される、一実施形態ではマルチピースのフレームと、ドアとを有し、ドアは、ドアがドア装置またはフレームの貫通開口を閉鎖する閉位置から、ドアがこの貫通開口を解放する開位置へ可逆的に調節可能、殊に旋回可能、特に好ましくは水平方向に旋回可能である。一実施形態では、ドアは、殊に旋回可能にフレームに支承されている。
【0006】
これによって、一実施形態では有利な、特にコンパクトな、簡単な、および/または確実な開閉機構を実現することができる。
【0007】
本発明の一実施形態では、連結されるべき、特に一時的に、または破壊せずに取外し可能に連結される容器は、複数の、一実施形態では少なくとも2つの、好ましくは少なくとも3つの、特に好ましくは少なくとも4つの、一実施形態では最大6つの、容器の周囲にわたって、一実施形態では均等に分配された径方向フランジ、一実施形態では径方向外側フランジ、または容器フランジから径方向外方に(離れる方向に)延びる径方向フランジを有する容器フランジと、容器の入口開口および/または出口開口を閉鎖するための蓋とを備え、蓋は、容器に取付け可能、特に一時的に、もしくは破壊せずに取外し可能に取り付けられているか、または取り付けられるように設定されている、もしくは使用される。一実施形態では、容器内部が、取り付けられた蓋とハーメチックに、一実施形態では無菌に密封された、特に医療器具、小型部品、またはそれに類するもののための移送空間を形成する。一実施形態では、ドア装置に連結された容器の入口開口および/または出口開口とドア装置の貫通開口とが、これらの開口を通して移送物を容器から、または容器へ移動させるために互いに少なくとも部分的に重なる。
【0008】
これによって、一実施形態では容器を、無菌状態を保ちながら、容器の滞留空間もしくは外部空間から分離された絶縁空間へ、またはこの絶縁空間から容器へ容器の中身を移動させることができるように連結することができる。
【0009】
本発明の一実施形態では、ドアがインターフェース(Schnittstelle)を有し、蓋は、締結具の相手インターフェース、好ましい実施形態では、本明細書中で一般性を制限することなしに第1バヨネット締結具と呼ばれるバヨネット締結具の相手インターフェースを有し、この締結具によって、蓋がドアに取付け可能であり、特に一時的に、もしくは破壊せずに取外し可能に取り付けられているか、またはバヨネット締結具がこのように設定されているか、もしくは使用される。
【0010】
これによって、一実施形態では、ドア装置に連結された容器の入口開口および/または出口開口を開くか、または閉じるために、蓋が容器からドアに引き渡され、ドアによって、またはドアと一緒に動かすことができる。特に、一実施形態では容器の滞留空間(Aufenthaltsraum)または容器側から、ドアを操作することによって、蓋を一実施形態では有利にも、殊に無菌で取り扱うことができる。バヨネット締結具は、その信頼性とキネマティクスにもとづいてこのために特に適している。
【0011】
本発明の一実施形態では、フレームは複数の、一実施形態では相応に少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、特に少なくとも4つ、一実施形態では最大6つの軸方向溝を有し、軸方向溝に容器の径方向フランジが、一実施形態では形状結合的に(案内され)、(軸方向に)導入可能であり、特に一時的に、もしくは破壊せずに取外し可能に、(軸方向に)導入されている、もしくは導入されるか、または軸方向溝がこのように設定されている、もしくは使用される。
【0012】
「軸方向」は、一実施形態では、軸方向溝の導入方向もしくは長手方向、ならびに/または、次に説明されるカバーの、および/または次に説明される調整部材の、殊に共通の、回転軸に該当し、「周方向」は、軸方向(長手方向)軸、一実施形態では容器フランジの対称軸または回転軸を中心とした回転方向に該当し、「径方向」は、軸方向および周方向に対して垂直の方向に該当する。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、ドア装置は、ワンピースまたはマルチピースのカバーを有し、カバーは、径方向フランジを導入および導出するための軸方向溝をカバーが解放する導入位置からロック位置へ可逆的に調節可能、殊に回動可能、特に好ましくは軸方向軸または回転軸を中心に回動可能であり、カバーは、ロック位置において、容器をドア装置にロックするために、径方向フランジの導出を防ぐべく軸方向溝を、一実施形態では形状結合的および/または摩擦結合的に遮断する。一実施形態では、カバーは、相応に調節可能、特に回動可能にフレームに支承されている。
【0014】
したがって、一実施形態ではロックまたはロック解除するために容器を回動させることを必要とする、冒頭で述べた特許文献1のバヨネット締結具が、バヨネット締結具またはこのバヨネット締結具と同様にロックまたはロック解除を実現するカバーの回動と置き換えられるが、その際、径方向フランジをアンダーカットの下または後ろで回転させ、それにより軸方向の引き抜きを防止するのではなく、逆に、導入された径方向フランジ上でカバーを回転させ、それによってカバーが軸方向の引き抜きを防止する。
【0015】
これによって、一実施形態ではドア装置への容器のロックまたはロック解除を改善することができ、特に取り扱いを簡単にし、および/または容器が動くことによる汚れを減じることができる。
【0016】
一実施形態では、第1バヨネット締結具は、複数の、一実施形態では少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、特に好ましくは少なくとも4つ、一実施形態では最大6つの、この第1バヨネット締結具の周囲にわたって、このバヨネット締結具の相手インターフェースをなし得る、一実施形態では均等に、分配された蓋の径方向フランジと、対応する軸方向溝と、周方向に隣接する、このバヨネット締結具のインターフェースをなし得るドアのアンダーカットとを有し、一実施形態ではバヨネット締結具をロックするために、それ自体公知の仕方で蓋の径方向フランジが、まず、一実施形態ではフレームの軸方向溝への容器の径方向フランジの(軸方向の)導入と一緒に、ドアまたは第1バヨネット締結具のインターフェースの軸方向溝に(軸方向に)導入され、続いて周方向に、アンダーカットの下または後ろに回転され、それによりアンダーカットに後方から係合して、蓋をドアに取り付ける。この順序を逆にすることによって、一実施形態では蓋を再びドアから外すか、または第1バヨネット締結具をロック解除することができる。
【0017】
一実施形態では、ドア装置、一実施形態ではドアは、ワンピースまたはマルチピースの調整部材を有し、この調整部材は(によって)、第1バヨネット締結具もしくは蓋の相手インターフェースの径方向フランジを可逆的に、一実施形態では調整部材との形状結合下で、これらの径方向フランジがインターフェースの(上記の)軸方向溝に配置されている導入位置から、これらの径方向フランジがインターフェースのアンダーカットに後方から係合するロック位置へ、蓋をドアにロックするために、調節、殊に回動、特に好ましくは、一実施形態ではカバーも回動される軸方向軸、もしくは上記の軸方向軸を中心に回動させ(られ)るか、または調整部材は、一実施形態ではドアに(相応に)支承されて、このように設定されている、もしくは使用、特に作動される。
【0018】
一実施形態では、調整部材は、少なくとも1つの径方向フランジを有し、径方向フランジは、蓋の径方向フランジを調節するために、またはこの調節で、一対の(周方向に)隣接する蓋の径方向フランジ間に、一実施形態では複数の径方向フランジ間に係合し、調整部材のこれらの径方向フランジのそれぞれ少なくとも1つが一(別の)対の(周方向に)隣接する蓋の径方向フランジ間に係合する。
【0019】
これによって、一実施形態では第1バヨネット締結具を特に有利に、特に確実に、および/または正確にロックまたはロック解除することができる。
【0020】
一実施形態では、ドア装置は、一実施形態では手動(操作可能)の、および/または機械的な、および/またはフレームに配置されたインプット(Eintrieb)、一実施形態ではインプットシャフト(Eintriebswelle)、および/または一実施形態ではインプットによって調節可能な、および/または単段または多段の伝動装置を有し、カバーおよび/または調整部材は、インプットおよび/または伝動装置を介して、またはインプットおよび/または伝動装置により、可逆的に、一実施形態では強制制御されて、または設計上予め定められた順序で、好ましくは順次、または部分的に一緒に、もしくは部分的に順次調節されるか、またはインプットおよび/もしくは伝動装置がそのように設定されている、またはそのように使用される。伝動装置は、一実施形態では1つもしくは複数の歯車(部分)伝動装置、1つもしくは複数のカムディスク(部分)伝動装置、および/または1つもしくは複数のリンク(部分)伝動装置、特にリンクロッド(部分)伝動装置を有する。
【0021】
これによって、一実施形態ではカバーおよび/または調整部材を特に有利に、特に確実に、簡単に、および/または容器側から操作することができる。
【0022】
一実施形態では、ドア装置は、一発展形態では電気モータを有する、駆動装置を有し、駆動装置は、インプットおよび/または伝動装置と結合され、カバーおよび/または調整部材を、インプットおよび/または伝動装置を介して可逆的に調節し、一実施形態では調整部材および/または伝動装置により、カバーをロック位置へ、続いて蓋の径方向フランジをロック位置へ調節し、および/または蓋の径方向フランジを導入位置へ、続いてカバーを導入位置へ調節するか、またはそのように設定されている、またはそのように使用される。
【0023】
これによって、一実施形態では操作を容易にすることができる。
【0024】
一実施形態では、インプットおよび/もしくは伝動装置を介して、またはインプットおよび/もしくは伝動装置により、まず、特に蓋の径方向フランジを、蓋をドアにロックするためのロック位置に調節することなしに、カバーが、容器をドア装置にロックするためのロック位置へ調節し、続いて、特に強制制御され、ならびに/またはインプットおよび/もしくは伝動装置がさらに操作された場合、特にさらに回転した場合、調整部材により蓋の径方向フランジが蓋をドアにロックするためのロック位置へ調節され、一実施形態では、単にカバーをそれ以上調節せずに、もしくはカバーを少なくとも部分的にさらに調節するが、その場合、カバーが径方向フランジの導出を防ぐべく軸方向溝を引き続き遮断して、ならびに/または特にインプットおよび/もしくは伝動装置の操作(方向)を逆にした場合、もしくは逆にして、まず、蓋の径方向フランジが、調整部材により導入位置へ、もしくは第1バヨネット締結具のインターフェースの軸方向溝へ調節され、続いて、特に強制制御されて、ならびに/またはインプットおよび/もしくは伝動装置が(ロックするために逆方向に)さらに操作された場合、カバーは、殊に蓋の径方向フランジの調節なしに導入位置へ調節されるか、またはインプットおよび/もしくは伝動装置がそのように設定されている、またはそのように使用される。
【0025】
それによって、一実施形態では、相応にさらに操作することによって、固定的に、または設計上予め定められた仕方で、まず容器がドア装置に、続いて(容器が引き続きドア装置に取り付けられる場合に)蓋がドアに取り付けられるか、または逆に、まず蓋がドアから、そうして初めて容器がドア装置からロック解除される。
【0026】
一実施形態では、ドア装置は、一実施形態ではインプットおよび/または伝動装置によって、操作可能なボルトを有し、ボルトは、ドアが閉位置にあるときにドアを可逆的に、一実施形態では形状結合的および/もしくは摩擦結合的にロックするか、またはそのように設定されている、もしくは使用される。
【0027】
一実施形態では、このボルトは、ドア側のピンと、フレーム側に回転可能に支承されている、軸方向溝およびこの軸方向溝と接続された周方向溝を有する回転体を備え、ピンは、回転体の回動によって、ピンがドアをロックする回転体の周方向溝から出て回転体の軸方向溝に入り、回転体の周方向溝から軸方向溝への移行によってロック解除されたドアを開きながら、特に開放旋回(aufschwenken)させながらこの軸方向溝から出ることができるか、または逆にドアを閉じる場合には、まず回転体の軸方向溝に入り、回転体の回動によってこの軸方向溝から回転体の周方向溝にさらに移動し、それによりピンがドアをロックする。このようなボルトは、一実施形態ではインプットまたは伝動装置によって特に簡単に、および/または確実に操作され得る。
【0028】
好ましい一実施形態では、まず、蓋をドアに取り付ける、またはこのように設定されている、または使用される締結具、すなわち、特に第1バヨネット締結具がロックされ、続いて、特に強制制御されて、ならびに/またはインプットおよび/もしくは伝動装置によって、一実施形態ではインプットおよび/もしくは伝動装置をさらに操作することによって、特にさらに回転させることによって、このボルトまたはドアがロック解除され、ならびに/または特にインプットおよび/もしくは伝動装置の操作(方向)を逆にする場合、または逆にして、逆にまずこのボルトまたはドアが、閉位置においてロックされ、続いて、特に強制制御されて、ならびに/またはインプットおよび/もしくは伝動装置によって、一実施形態ではインプットおよび/もしくは伝動装置をさらに操作することによって、特にさらに回転させることによって蓋をドアに取り付ける、またはそのように設定されている、もしくは使用される締結具、すなわち特に第1バヨネット締結具がロック解除されるか、またはボルトがそのように設定されている、またはそのように使用される。
【0029】
これによって、一実施形態では、取り扱いを(さらに)改善することができ、および/またはドアが意図せず開く確率、したがって絶縁空間が汚染される可能性を低減することができる。
【0030】
一実施形態では、ドアは、特にロック解除後に、ならびに/または強制制御されて、ならびに/またはインプットおよび/もしくは伝動装置によって、一実施形態ではインプットおよび/もしくは伝動装置をさらに操作する、特にさらに回転させることによって開放旋回され、または場合によってはインプットおよび/または伝動装置の操作(方向)を逆にして、逆にまず、ドアがその閉位置において旋回または揺動され、続いて場合によってはロックされるか、またはドア装置、特にインプットおよび/もしくは伝動装置がそのように設定されている、またはそのように使用される。
【0031】
これによって、一実施形態では取り扱いを(さらにより)改善することができ、および/またはドアを容器の滞留空間から旋回させることができる。
【0032】
一実施形態では、伝動装置が(第1の)フリーホイールを有し、このフリーホイールは、インプットが第1調節範囲で調節される場合もしくは調節される間にカバーを調節し、インプットが第2調節範囲で調節される場合もしくは調節される間、および/またはインプットが第3調節範囲で調節される場合もしくは調節される間にカバーを調節せず、カバーを一実施形態ではその代わりにブロックするか、またはそのように設定されている、または使用される。
【0033】
これに加えて、またはこれに代えて、伝動装置は、一実施形態では(第2の)フリーホイールを有し、このフリーホイールは、インプットが一実施形態では第2調節範囲である調節範囲で調節される場合もしくは調節される間に調整部材を調節し、インプットが別の調節範囲で調節される場合もしくは調節される間に調整部材を調節せず、調節部材を一実施形態ではその代わりにブロックし、一実施形態では、インプットが第1調節範囲で調節される場合もしくは調節される間、および/またはインプットが第3調節範囲で調節される場合もしくは調節される間に調節せず、これ(sie)を一実施形態ではその代わりにブロックするか、またはそのように設定されている、または使用される。
【0034】
これに加えて、またはこれに代えて、伝動装置は、一実施形態では、(第3の)フリーホイールを有し、このフリーホイールは、インプットが、一実施形態では第3調節範囲である調節範囲で調節される場合もしくは調節される間に、ドアをロックするためのボルトを調節し、インプットが別の調節範囲で調節される場合もしくは調節される間にボルトを調節せず、ボルトを一実施形態ではその代わりにブロックし、インプットが第1調節範囲で調節される場合もしくは調節される間、および/またはインプットが第2調節範囲で調節される場合もしくは調節される間にボルトを一実施形態では調節せず、ボルトを一実施形態ではその代わりにブロックし、またはそのように設定されている、または使用される。
【0035】
したがって、特に以下の好ましい実施形態を実現することができる。
【0036】
インプットの第1調節範囲において、伝動装置はカバーのみを調節(第1フリーホイール遮断)するのに対して、伝動装置は、調整部材、および場合によってはドアをロックするためのボルトを調節せず、殊にブロックする(第2フリーホイールおよび場合によっては第3フリーホイール開)。次いで、第2調節範囲において、伝動装置は調整部材のみを調節(第2フリーホイール遮断)するのに対して、伝動装置はカバー、および場合によってはボルトを調節せず、殊にブロックする(第1フリーホイール、および場合によっては第3フリーホイール開)。一実施形態では、伝動装置は、第3調節範囲においてボルトのみを調節(第3フリーホイール遮断)するのに対して、伝動装置はカバーおよび調整部材を調節せず、殊にブロックする(第1および第2フリーホイール開)。
【0037】
同じように、特に以下の有利な実施形態を実現することができる。
【0038】
インプットの第1調節範囲において、伝動装置はカバーのみを調節(第1フリーホイール遮断)するのに対して、調整部材、および場合によってはドアをロックするためのボルトを調節せず、殊にブロックする(第2フリーホイール、および場合によっては第3フリーホイール開)。次いで、第2調節範囲において、伝動装置は、容器の径方向フランジの導出を防ぐべくフレームの軸方向溝を引き続き遮断するカバーと、調整部材とを調節(第1および第2フリーホイール遮断)するのに対して、伝動装置は、場合によってはボルトを調節せず、殊にブロックする(第3フリーホイール開)。一実施形態では、伝動装置は第3調節範囲においてボルトのみを調節(第3フリーホイール遮断)するのに対して、伝動装置は、カバーおよび調整部材を調節せず、殊にブロックする(第1および第2フリーホイール開)。
【0039】
これによって、一実施形態では、それぞれ、別の箇所で説明された強制案内される順序、すなわち、カバーにより容器をドア装置にロックする→、(第1バヨネット)締結具により蓋をドアにロックする、および場合によっては→ボルトまたはドアをロック解除する→ドアを開く、または逆にドアを閉じる→場合によってはボルトまたはドアをロックする→蓋をドアからロック解除する→容器をロック解除するということを特に有利に実現することができる。
【0040】
一般に、ここに挙げられる強制制御とは、特に設計上、一実施形態では1つまたは複数のまたは上記のフリーホイールによって、固定的に予め定められた、または設定された順序、または(これに対応する)強制案内と解される。フリーホイールまたはこのような強制制御もしくは強制案内は、一実施形態では1つまたは複数のスライドガイド機構、係合しない区分またはそれに類するものを有する1つまたは複数の歯列を含む。一実施形態では、伝動装置は、1つまたは複数のカムディスク(部分)伝動装置を有し、特に、1つまたは複数のフリーホイールをカムディスク原理で実現することができる。
【0041】
これに加えて、またはこれに代えて、伝動装置は、一実施形態では連結器を有し、連結器は、ドアが閉位置にあるときに閉じられ、ドアが開位置にあるときに開かれ、一実施形態では、ドアを閉じることによって閉じられるか、またはドアを開くことによって開かれる。
【0042】
それによって、一実施形態ではドア側の伝動装置部分をドアと一緒に旋回させることができる。
【0043】
一実施形態では、カバーが複数の溝を有するリングを備え、カバーが導入位置にあるとき、これらの溝を通して容器の径方向フランジがフレームの軸方向溝に導入可能であるか、もしくは導入され、または溝は、そのように形成されているか、もしくは使用される。
【0044】
それによって、一実施形態では容器の径方向フランジの導入および/または軸方向溝の遮断および/またはカバーの調節を改善することができる。
【0045】
一実施形態では、バヨネット締結具が設けられ、このバヨネット締結具によって、蓋が可逆的に、もしくは破壊せずに取外し可能に、もしくは一時的に容器に取り付けられている、もしくは取り付けられる、またはバヨネット締結具は、このように設定されている、もしくは使用され、このバヨネット締結具は、この例では一般性を限定することなく第2バヨネット締結具と呼ばれ、一実施形態では、第1バヨネット締結具を閉じることによって、一実施形態では蓋の径方向フランジをそのロック位置に調節することによってロック解除され、一実施形態では同時にロック解除され、またはこのように設定されている、もしくは使用される。
【0046】
それによって、一実施形態では取り扱いをさらに改善することができる。
【0047】
本発明の一実施形態では、本明細書中に記載される容器を本明細書中に記載されるドア装置により絶縁空間に連結するために、容器の径方向フランジがフレームの軸方向溝に軸方向に導入され、そこで、カバーをロック位置に調節することによって、一実施形態ではインプットの操作により、特にインプットの第1調節範囲において、および/または(一実施形態ではインプットによって作動される)伝動装置によりロックされる。
【0048】
一実施形態では、次に、蓋をドアに取り付ける、および好ましい一実施形態では、その際に第2バヨネット締結具のロック解除もする、すなわち蓋を容器からドアに引き渡すために、殊に強制制御されて、調整部材が蓋の径方向フランジを調節するべくロック位置に調節される。一実施形態では、調整部材は、インプットの操作により、特にインプットの第2調節範囲において、および/または(一実施形態ではインプットによって作動される)伝動装置により、(相応に)調節される。
【0049】
一実施形態では、調整部材のこの調節に続いて、殊に強制制御されて、ボルトまたはドアが、一実施形態ではインプットの操作により、特にインプットの第3調節範囲(において)、および/または(一実施形態ではインプットにより作動される)伝動装置によりロック解除される。
【0050】
一実施形態では、ドアは、ドアに取り付けられた蓋とともに、一実施形態では容器側または容器の滞留空間からの操作によって、絶縁空間から、および/または絶縁空間内に調節、特に旋回される。続いて、容器(内部)もしくは容器の移送空間から移送物を導出、および/または容器内もしくは容器内部に導入することができる。
【0051】
絶縁空間またはドア装置に連結された容器を取り除くために、対応するステップが一実施形態では逆の順番で、および/またはドア、場合によってはボルト、場合によっては調整部材、カバー、および/または場合によってはインプットおよび/または伝動装置の逆方向の調節で行われる。
【0052】
一実施形態では、ドア装置が絶縁空間を画定し、一実施形態では絶縁空間の壁に取り付けられている、もしくはドア装置の貫通開口が絶縁空間へのアクセスを形成する、またはドア装置がそのように設定されている、もしくはそのように使用される。
【0053】
ここで第2または第3エレメント、例えば第2バヨネット締結具、または第3調節範囲に言及される限り、これは、(対応する)第1または第2エレメント、例えば第1バヨネット締結具または第2調節範囲の存在を必ずしも含意しない。
【0054】
操作は、一実施形態では手動操作、特に操作力または操作トルクを手動で加える(ことによる)操作である。
【0055】
これによって、一実施形態では、特に可変のおよび/または無菌の取り扱いを改善することができる。
【0056】
一実施形態では、操作は、駆動装置による操作、またはモータによる操作、特に電気モータによる操作である。
【0057】
これによって、一実施形態では取り扱いを容易にすることができる。
【0058】
一実施形態では、インプットは、ドア装置の、絶縁空間から離反したもしくは絶縁空間の向かい側に位置する側、または容器側に、もしくは容器の滞留空間内に配置されている。
【0059】
これによって、一実施形態では、特に無菌の取り扱いを改善することができる。
【0060】
他の利点および特徴は、従属請求項および実施例から明らかになる。これについて図を部分的に模式化して示す。
【図面の簡単な説明】
【0061】
図1】本発明の一実施形態による容器を連結する場合のドア装置を有するシステムの図である。
図2】容器の径方向フランジを軸方向に導入した場合のシステムの図である。
図3】ドア装置のカバーを調節した場合のシステムの図である。
図4】調整部材を調節した場合のシステムの図である。
図5】ドアが開いた場合のシステムの図である。
図6】絶縁空間から見た、ドアが開いた場合のドア装置の上面図である。
図7】容器の滞留空間から見た、ドアが閉じた場合のドア装置の斜視図である。
図8】ドア装置の部品の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1図5は、本発明の一実施形態による容器20を絶縁空間100に連結する方法中のドア装置を有するシステムを機能図で、それぞれ上に軸方向に沿う半断面図(垂直方向で上部の半断面)、および下に上面図を示す。
【0063】
第1ステップにおいて(図1を参照)、容器20の容器フランジ22の径方向フランジ21がドア装置のフレーム10の軸方向溝11に導入される。
【0064】
この場合、ドア装置のドア12は、ドアがドア装置またはフレームの貫通開口13(図5を参照)を閉鎖する閉位置でボルト5によってロックされる。
【0065】
蓋30は、第2バヨネット締結具31によって容器20に可逆的に取り付けられていて、容器の導入および導出開口23(図5を参照)を閉鎖する。蓋は、第1バヨネット締結具の相手インターフェースを複数の径方向フランジ32の形式で有する。
【0066】
容器20の径方向フランジ21をフレーム側の軸方向溝11に軸方向に導入した場合に、これらの径方向フランジ32が第1バヨネット締結具のドア側のインターフェースの軸方向溝14に軸方向に導入される。
【0067】
図2は、軸方向溝11、14に径方向フランジ21、32を導入した後の位置を示す。
【0068】
この導入位置を出発点として、伝動装置41を作動させる、または調節するインプット40の回転によって、まずカバー15は、リング状のカバー15の溝15aがフレーム10の軸方向溝11に被さるか、または被さらないことにより、径方向フランジ21を導入および導出するための軸方向溝11をカバーが解放する導入位置から、容器20をドア装置にロックするために、径方向フランジ21の導出を防ぐべくカバーが軸方向溝11を遮断する、図3に示されるロック位置へ調節される(図2図3を参照)。インプット40を容器20の滞留空間、または容器側から(図2の上)、一実施形態では手動で、別の実施形態では、別の場所で伝動装置41と結合されていてもよい駆動装置(図示せず)によって回動させることができる。
【0069】
インプット40のこの第1調節範囲に続いて、(これまで遮断していた)第1フリーホイール42は、インプット40がさらに同方向に回転した場合にカバーをさらに調節する代わりに、カバーをブロックするか、またはこの第1フリーホイール42が開く。
【0070】
ドア側の調整部材6は、4つの径方向フランジ6aを有し、これらの径方向フランジの各々が、蓋の隣り合う別の一対の径方向フランジ32間に係合する。
【0071】
インプット40がこのようにさらに回転した場合に、(これまで開いていた)第2フリーホイール43が遮断し、それにより次にインプット40または伝動装置41が、これまでブロックしていたこの調整部材6を回動させる(図3図4を参照)。
【0072】
それによって、調整部材6または調整部材の径方向フランジ6aが、蓋のこの径方向フランジ32を、この径方向フランジが第1バヨネット締結具のインターフェースの軸方向溝14に配置されている導入位置(図1図3)から、蓋30をドア12にロックするために、この径方向フランジ32がドア側のインターフェースのアンダーカット16に後方から係合するロック位置(図4図5)へ調節する。
【0073】
蓋30をその径方向フランジ32とともにこのように回動させることによって、同時に第2バヨネット締結具31のロック解除もされる。
【0074】
インプット40のこの第2調節範囲に続いて、インプット40がさらに同方向に回転した場合に、第2フリーホイール43は、調整部材をさらに調節する代わりにブロックするか、または第2フリーホイール43が開く。
【0075】
次に、(これまで開いていた)第3フリーホイール44が遮断し、それにより次に、インプット40または伝動装置41がボルト5をロック解除し、ドア12を、これに取り付けられた蓋30とともに開くことができ、それによって伝動装置の連結器45が開く(図4図5を参照)。
【0076】
一実施形態では、インプット40がさらに同方向に回転することによって、および/または伝動装置41により、ドア12のこの開放旋回をもたらすことができるか、または行うことができる。
【0077】
インプット40の逆方向の回転により上記の順序を逆にすることによって、ドアを(場合によってはインプット40および/または伝送装置41により)閉じた後に、ドアは、ボルト5によってロックされ(図5図4を参照)、次いで、蓋が、第1バヨネット締結具をロック解除することによって、すなわち径方向フランジ32をアンダーカット16の下でドアから外へ回転させることによってロック解除され、同時に、第2バヨネット締結具31をロックすることによって容器とロックされ(図4図3を参照)、次いで、カバー15を回動させることによって、軸方向溝11が解放され(図3図2を参照)、それにより容器20を、これに取り付けられた蓋30とともに取り外すことができる(図2図1を参照)。
【0078】
図6は、特にドア側のピン51と、フレーム側で回転可能に支承されたボルトの回転体52とを示し、回転体52の回動によってピン51を拘束または解放することができる。
【0079】
図7図8は、容器の滞留空間、または容器側から(図1の上)操作することができる、特にインプット40を示す。
【0080】
上記の記載において例示的実施形態について説明したが、多数の変形が可能であることを指摘しておく。
【0081】
例えば、カバー15を第2調節範囲において、すなわち第1バヨネット締結具をロックするための調整部材6を調節する場合にさらに回動させることもでき、その際、さらに、カバーが径方向フランジ21の導出を防ぐべく軸方向溝11を遮断し、そうして初めて、第3フリーホイール44がボルト5を調節するか、またはこのためにインプット40が第3調節範囲で調節される前に、場合によっては第2フリーホイール43と一緒に、またはこれの前もしくは後に第1フリーホイール42によってブロックされる。
【0082】
これに加えて、図1図5は機能図と解される。例えばボルト5を、図6に見て取れるように、ドアをロックするために、ドアに固定された51ピンがフレーム側に支承された回転体52の周方向溝に係合することによって実現することもでき、ピンが周方向溝から軸方向溝に移動し、ドアの開放旋回下でこの軸方向溝から出ることができるように、この回転体52をインプットまたは伝動装置によって回動させることができる。
【0083】
さらに、例示的実施形態は、保護範囲、用途、および構造を決して限定しない例にすぎないということを指摘しておく。むしろ当業者には、上記の記載によって、少なくとも1つの例示的な実施形態を実施するための手引きが与えられ、請求項とその同等の特徴の組み合わせとから明らかになる保護範囲から逸脱することなく、特に記載された構成要素の機能や配置に関して種々の変更を行うことができる。
【符号の説明】
【0084】
5 ボルト
6 調整部材
6a 調整部材の径方向フランジ
10 フレーム
11 フレームの軸方向溝
12 ドア
13 貫通開口
14 ドアの軸方向溝
15 カバー
15a カバーの溝
16 アンダーカット
20 容器
21 容器の径方向フランジ
22 容器フランジ
23 導入および導出開口
30 蓋
31 第2バヨネット締結具
32 蓋の径方向フランジ
40 インプット
41 伝動装置
42~44 フリーホイール
45 連結器
51 ピン
52 回転体
100 絶縁空間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【外国語明細書】