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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092622
(43)【公開日】2022-06-22
(54)【発明の名称】検査結果確認システム
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/00 20180101AFI20220615BHJP
【FI】
G16H10/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022020972
(22)【出願日】2022-02-15
(62)【分割の表示】P 2020205026の分割
【原出願日】2020-12-10
(71)【出願人】
【識別番号】517021260
【氏名又は名称】Kotozna株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】後藤 玄利
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】検査のステータスや結果を、容易に登録・確認・チェックする検査結果確認システム、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】検査結果確認システム1において、第2端末3では、第1ユーザが検査を受けるときに、装着品7又は貼付品8の二次元コード9を読み取ると、第1ユーザの検査ステータスが未検査から検査中に変更される。また、第1ユーザの検査が完了したときに、貼付品8の二次元コード9を読み取ると、第1ユーザの検査ステータスが検査中から検査結果に変更され、第1ユーザの検査結果として、陰性又は陽性が登録される。第1端末2では、装着品7の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスが表示される。第3端末4では、装着品7の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査結果が表示される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の検査を受ける第1ユーザが使用する第1端末と、前記第1ユーザの検査を行ってその検査結果を登録する第2ユーザが使用する第2端末と、前記第1ユーザの検査結果をチェックする第3ユーザが使用する第3端末と、前記第1ユーザの識別情報が符号化された二次元コードを有する装着品と、前記二次元コードを有する貼付品と、を備える検査結果確認システムにおいて、
前記装着品は、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに装着するものであり、装着後に外された場合には外されたことを視認できるように構成され、
前記貼付品は、前記第1ユーザの検査の試料に貼り付けられるように構成され、
前記第2端末は、
前記第1ユーザが前記検査を受けるときに、前記装着品または前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを未検査から検査中に変更する第1ステータス変更処理部と、
前記第1ユーザの前記検査が完了したときに、前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを検査中から検査結果に変更する第2ステータス変更処理部と、
前記第1ユーザの検査結果として、陰性または陽性を登録する検査結果登録部と、
を備え、
前記第1端末は、
前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを表示する検査ステータス表示処理部を備え、
前記第3端末は、
前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査結果を表示する検査結果表示処理部を備えることを特徴とする検査結果確認システム。
【請求項2】
前記二次元コードには、前記第1ユーザの個人情報が符号化されていない、請求項1に記載の検査結果確認システム。
【請求項3】
前記第1端末は、
前記第1ユーザの体調に関する情報を入力する体調情報入力部を備え、
前記第3端末は、
前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの体調に関する情報を読み出して、前記第1ユーザの体調が所定の条件を満たすか否かを判定する体調判定部を備える、請求項1または請求項2に記載の検査結果確認システム。
【請求項4】
所定の検査を受ける第1ユーザが使用する第1端末と、前記第1ユーザの検査を行ってその検査結果を登録する第2ユーザが使用する第2端末と、前記第1ユーザの検査結果をチェックする第3ユーザが使用する第3端末と、前記第1ユーザの識別情報が符号化された二次元コードを有する装着品と、前記二次元コードを有する貼付品と、を備える検査結果確認システムにおいて実行される方法であって、
前記装着品は、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに装着するものであり、装着後に外された場合には外されたことを視認できるように構成され、
前記貼付品は、前記第1ユーザの検査の試料に貼り付けられるように構成され、
前記方法は、
前記第2端末において、
前記第1ユーザが前記検査を受けるときに、前記装着品または前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを未検査から検査中に変更することと、
前記第1ユーザの前記検査が完了したときに、前記貼付品の二次元コードを読み取るこ
とにより、前記第1ユーザの検査ステータスを検査中から検査結果に変更することと、
前記第1ユーザの検査結果として、陰性または陽性を登録することと、
前記第1端末において、
前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを表示することと、
前記第3端末において、
前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査結果を表示することと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項5】
所定の検査を受ける第1ユーザが使用する第1端末と、前記第1ユーザの検査を行ってその検査結果を登録する第2ユーザが使用する第2端末と、前記第1ユーザの検査結果をチェックする第3ユーザが使用する第3端末と、前記第1ユーザの識別情報が符号化された二次元コードを有する装着品と、前記二次元コードを有する貼付品と、を備える検査結果確認システムにおいて実行されるプログラムであって、
前記装着品は、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに装着するものであり、装着後に外された場合には外されたことを視認できるように構成され、
前記貼付品は、前記第1ユーザの検査の試料に貼り付けられるように構成され、
前記プログラムは、
第2端末用モードに設定された場合に、前記第2端末に、
前記第1ユーザが前記検査を受けるときに、前記装着品または前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを未検査から検査中に変更する処理と、
前記第1ユーザの前記検査が完了したときに、前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを検査中から検査結果に変更する処理と、
前記第1ユーザの検査結果として、陰性または陽性を登録する処理と、
を実行させ、
第1端末用モードに設定された場合に、前記第1端末に、
前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを表示する処理を実行させ、
第3端末用モードに設定された場合に、前記第3端末に、
前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査結果を表示する処理を実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PCR検査等の検査のステータスや結果を、登録・確認・チェックできる検査結果確認システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インフルエンザの検査結果を、ユーザが確認できるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。従来のシステムでは、インフルエンザの検査結果が、検査を受けたユーザのモバイルデバイスに表示される。したがって、検査を受けた本人(ユーザ)が、自己の検査結果を容易に確認することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-516999号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、イベント会場で競技大会などのイベントが開催される場合に、イベント参加者に対して事前にPCR検査を受けることが求められることがある。その場合、イベント会場の係員が、イベント参加者の入場をチェックをする際に、イベント参加者の検査結果をチェックすることになる。
【0005】
しかしながら、従来のシステムにおいては、イベント会場の係員が、イベント参加者の入場をチェックをする際に、イベント参加者の検査結果を容易にチェックできるようにすることについて、何ら提案されていない。また、従来のシステムにおいては、検査を行う医療従事者が、検査のステータスや結果を容易に登録できるようにすることについて、何ら提案されていない。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、検査のステータスや結果を、容易に登録・確認・チェックすることのできる検査結果確認システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の検査結果確認システムは、所定の検査を受ける第1ユーザが使用する第1端末と、前記第1ユーザの検査を行ってその検査結果を登録する第2ユーザが使用する第2端末と、前記第1ユーザの検査結果をチェックする第3ユーザが使用する第3端末と、前記第1ユーザの識別情報が符号化された二次元コードを有する装着品と、前記二次元コードを有する貼付品と、を備える検査結果確認システムにおいて、前記装着品は、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに装着するものであり、装着後に外された場合には外されたことを視認できるように構成され、前記貼付品は、前記第1ユーザの検査の試料に貼り付けられるように構成され、前記第2端末は、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに、前記装着品または前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを未検査から検査中に変更する第1ステータス変更処理部と、前記第1ユーザの前記検査が完了したときに、前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを検査中から検査結果に変更する第2ステータス変更処理部と、前記第1ユーザの検査結果として、陰性または陽性を登録する検査結果登録部と、を備え、前記第1端末は、前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを表示する検査ステータス表示処理部を備え、前記第3端末は、前記
装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査結果を表示する検査結果表示処理部を備えている。
【0008】
この構成によれば、第1ユーザ(例えば、イベント参加者など)は、第1端末を用いて装着品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスを確認することができる。また、第2ユーザ(例えば、医療従事者など)は、第2端末を用いて装着品または貼付品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスを変更することができ、検査結果(陰性または陽性)を登録することができる。また、第3ユーザ(例えば、イベント会場の係員など)は、第3端末を用いて装着品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査結果を容易にチェックすることができる。この場合、装着品は、第1ユーザが検査を受けるときに装着し、装着後に外された場合にはそれを視認できるように構成されているので、他者が第1ユーザの身代わりになることを防止することができる。これにより、検査のステータスや結果を、容易に登録・確認・チェックすることができる。
【0009】
また、本発明の検査結果確認システムでは、前記二次元コードには、前記第1ユーザの個人情報が符号化されていなくてもよい。
【0010】
この構成によれば、二次元コードに符号化されている識別情報により第1ユーザを識別することができる一方、第1ユーザの個人情報を適切に保護することができる。
【0011】
また、本発明の検査結果確認システムでは、前記第1端末は、前記第1ユーザの体調に関する情報を入力する体調情報入力部を備え、前記第3端末は、前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの体調に関する情報を読み出して、前記第1ユーザの体調が所定の条件を満たすか否かを判定する体調判定部を備えてもよい。
【0012】
この構成によれば、第1ユーザ(例えば、イベント参加者など)は、第1端末を用いて体調に関する情報を入力することができる。第3ユーザ(例えば、イベント会場の係員など)は、第3端末を用いて装着品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの体調が所定の条件を満たすか否かを容易にチェックすることができる。
【0013】
本発明の方法は、所定の検査を受ける第1ユーザが使用する第1端末と、前記第1ユーザの検査を行ってその検査結果を登録する第2ユーザが使用する第2端末と、前記第1ユーザの検査結果をチェックする第3ユーザが使用する第3端末と、前記第1ユーザの識別情報が符号化された二次元コードを有する装着品と、前記二次元コードを有する貼付品と、を備える検査結果確認システムにおいて実行される方法であって、前記装着品は、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに装着するものであり、装着後に外された場合には外されたことを視認できるように構成され、前記貼付品は、前記第1ユーザの検査の試料に貼り付けられるように構成され、前記方法は、前記第2端末において、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに、前記装着品または前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを未検査から検査中に変更することと、前記第1ユーザの前記検査が完了したときに、前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを検査中から検査結果に変更することと、前記第1ユーザの検査結果として、陰性または陽性を登録することと、前記第1端末において、前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを表示することと、前記第3端末において、前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査結果を表示することと、を含んでいる。
【0014】
この方法によっても、上記のシステムと同様に、第1ユーザ(例えば、イベント参加者など)は、第1端末を用いて装着品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの
検査ステータスを確認することができる。また、第2ユーザ(例えば、医療従事者など)は、第2端末を用いて装着品または貼付品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスを変更することができ、検査結果(陰性または陽性)を登録することができる。また、第3ユーザ(例えば、イベント会場の係員など)は、第3端末を用いて装着品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査結果を容易にチェックすることができる。この場合、装着品は、第1ユーザが検査を受けるときに装着し、装着後に外された場合にはそれを視認できるように構成されているので、他者が第1ユーザの身代わりになることを防止することができる。これにより、検査のステータスや結果を、容易に登録・確認・チェックすることができる。
【0015】
本発明のプログラムは、所定の検査を受ける第1ユーザが使用する第1端末と、前記第1ユーザの検査を行ってその検査結果を登録する第2ユーザが使用する第2端末と、前記第1ユーザの検査結果をチェックする第3ユーザが使用する第3端末と、前記第1ユーザの識別情報が符号化された二次元コードを有する装着品と、前記二次元コードを有する貼付品と、を備える検査結果確認システムにおいて実行されるプログラムであって、前記装着品は、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに装着するものであり、装着後に外された場合には外されたことを視認できるように構成され、前記貼付品は、前記第1ユーザの検査の試料に貼り付けられるように構成され、前記プログラムは、第2端末用モードに設定された場合に、前記第2端末に、前記第1ユーザが前記検査を受けるときに、前記装着品または前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを未検査から検査中に変更する処理と、前記第1ユーザの前記検査が完了したときに、前記貼付品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを検査中から検査結果に変更する処理と、前記第1ユーザの検査結果として、陰性または陽性を登録する処理と、を実行させ、第1端末用モードに設定された場合に、前記第1端末に、前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査ステータスを表示する処理を実行させ、第3端末用モードに設定された場合に、前記第3端末に、前記装着品の二次元コードを読み取ることにより、前記第1ユーザの検査結果を表示する処理を実行させる。
【0016】
このプログラムによっても、上記のシステムと同様に、第1ユーザ(例えば、イベント参加者など)は、第1端末を用いて装着品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスを確認することができる。また、第2ユーザ(例えば、医療従事者など)は、第2端末を用いて装着品または貼付品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスを変更することができ、検査結果(陰性または陽性)を登録することができる。また、第3ユーザ(例えば、イベント会場の係員など)は、第3端末を用いて装着品の二次元コードを読み取ることにより、第1ユーザの検査結果を容易にチェックすることができる。この場合、装着品は、第1ユーザが検査を受けるときに装着し、装着後に外された場合にはそれを視認できるように構成されているので、他者が第1ユーザの身代わりになることを防止することができる。これにより、検査のステータスや結果を、容易に登録・確認・チェックすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、検査のステータスや結果を、容易に登録・確認・チェックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の実施の形態における検査結果確認システムの全体構成を示す説明図である。
図2】本発明の実施の形態における第1端末の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施の形態における第2端末の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態における第3端末の構成を示すブロック図である。
図5】本発明の実施の形態におけるサーバ装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態の検査結果確認システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、PCR検査等の検査結果の確認に用いられる検査結果確認システムの場合を例示する。
【0020】
本発明の実施の形態の検査結果確認システムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の検査結果確認システムの全体構成を示す説明図である。図1に示すように、検査結果確認システム1は、第1端末2と、第2端末3と、第3端末4を備えている。第1端末2と第2端末3と第3端末4は、例えばスマートフォンやタブレット端末などであり、ネットワーク5を介してサーバ装置6と通信することができるように構成されている。
【0021】
本実施の形態では、第1端末2は、所定の検査を受ける第1ユーザが使用する端末である。第2端末3は、第1ユーザの検査を行ってその検査結果を登録する第2ユーザが使用する端末である。第3端末4は、第1ユーザの検査結果をチェックする第3ユーザが使用する端末である。
【0022】
ここで、所定の検査は、例えばPCR検査などである。また、第1ユーザは、競技大会などのイベントに参加するイベント参加者などであり、第2ユーザは、PCR検査を行う医療従事者などであり、第3ユーザは、イベント会場の入場チェックを行う係員などである。
【0023】
また、図1に示すように、検査結果確認システム1は、装着品7と貼付品8を備えている。装着品7は、例えばリストバンドなどであり、第1ユーザの識別情報(例えばID番号など)が符号化された二次元コード9を有している。貼付品8は、例えばシールであり、装着品7と同じ二次元コード9(第1ユーザの識別情報が符号化された二次元コード9)を有している。二次元コード9は、例えばQRコード(登録商標)などである。本実施の形態では、二次元コード9に、第1ユーザの個人情報が符号化されていない。
【0024】
装着品7は、第1ユーザが検査を受けるときに装着する。また、装着品7は、装着後に外された場合には外されたことを視認できるように構成されている。例えば、装着品7がリストバンドである場合には、リストバンドの装着時に貼り合わせる部分に、一度貼り合わせた後に剥がされると痕跡が残り、再度貼り合わせることができなくなるような加工が施されている。
【0025】
貼付品8は、第1ユーザの検査の試料に貼り付けられるように構成されている。例えば、貼付品8がシールである場合には、第1ユーザの検査の試料の容器10に貼り付けられる。
【0026】
図2は、第1端末2の構成を示すブロック図である。図2に示すように、第1端末2は、入力部20と、表示部21と、読取部22と、制御部23を備えている。入力部20は、情報を入力するための入力インターフェースである。第1ユーザは、入力部20から、自分の日々の体調に関する情報(体温、咳の有無などの体調情報)を入力することができる。入力部20から入力された体調情報は、サーバ装置6の情報登録部60に登録される(図5参照)。表示部21は、情報を表示するためのディスプレイである。表示部21がタッチ入力機能を備えている場合には、表示部21が入力部20を兼ねることができる。読取部22は、二次元コード9を読み取る機能を備えている。制御部23は、CPUやプ
ロセッサなどで構成される。
【0027】
第1端末2の制御部23は、モード設定部24と検査ステータス表示処理部25と検査結果表示処理部26を備えている。第1端末2の機能は、第1端末2にインストールされるプログラムによって実現される。このプログラムは、第1端末2用モードと第2端末用モードと第3端末4用モードを有している。モード設定部24は、第1端末2で動作するプログラムのモードを設定する機能を備えている(第1端末2では、第1端末用モードに設定される)。
【0028】
検査ステータス表示処理部25は、第1ユーザの検査ステータスを表示部21に表示する機能を備えている。例えば、医療機関で検査を受けた第1ユーザが、自宅などで第1端末2を用いて(第1端末2の読取部22で)第1ユーザの装着品7の二次元コード9を読み取ると、第1ユーザの検査ステータスが第1端末2の表示部21に表示される。検査ステータスは、サーバ装置6の情報登録部60に登録されている(図5参照)。後述するように、検査ステータスには「未検査」と「検査中」と「検査結果」が含まれる。
【0029】
検査結果表示処理部26は、第1ユーザの検査結果を表示する機能を備えている。例えば、医療機関で検査を受けた第1ユーザが、自宅などで第1端末2を用いて(第1端末2の読取部22で)第1ユーザの装着品7の二次元コード9を読み取ると、第1端末2の検査結果表示処理部26が、サーバ装置6の情報登録部60から第1ユーザの検査結果を読み出して、第1端末2の表示部21に表示する。後述するように、検査結果には、「陰性」と「陽性」が含まれる。
【0030】
図3は、第2端末3の構成を示すブロック図である。図3に示すように、第2端末3は、入力部30と、表示部31と、読取部32と、制御部33を備えている。入力部30は、情報を入力するための入力インターフェースである。表示部31は、情報を表示するためのディスプレイである。表示部31がタッチ入力機能を備えている場合には、表示部31が入力部30を兼ねることができる。読取部32は、二次元コード9を読み取る機能を備えている。制御部33は、CPUやプロセッサなどで構成される。
【0031】
第2端末3の制御部33は、モード設定部34とステータス変更処理部35と検査結果登録部36を備えている。第2端末3の機能は、第2端末3にインストールされるプログラムによって実現される。上述のように、このプログラムは、第1端末用モードと第2端末用モードと第3端末用モードを有している。モード設定部34は、第2端末3で動作するプログラムのモードを設定する機能を備えている(第2端末3では、第2端末用モードに設定される)。
【0032】
ステータス変更処理部35は、第1ユーザの検査ステータスを変更する機能を備えている。例えば、医療機関で第1ユーザが検査を受けるときに、第2ユーザが第2端末3を用いて(第2端末3の読取部32で)第1ユーザの装着品7または貼付品8の二次元コード9を読み取ると、第2端末3のステータス変更処理部35が、第1ユーザの検査ステータスを「未検査」から「検査中」に変更する。また、第1ユーザの検査が完了したときに、第2ユーザが第2端末3を用いて(第2端末3の読取部32で)第1ユーザの貼付品8の二次元コード9を読み取ると、第2端末3のステータス変更処理部35が、第1ユーザの検査ステータスを「検査中」から「検査結果」に変更する。
【0033】
検査結果登録部36は、第1ユーザの検査結果を登録する機能を備えている。検査結果は、サーバ装置6の情報登録部60に登録される(図5参照)。検査結果には、「陰性」または「陽性」が含まれる。例えば、医療機関で、第1ユーザの検査が完了すると、第2ユーザは、第2端末3を用いて(第2端末3の検査結果登録部36で)第1ユーザの検査
結果を登録する。
【0034】
図4は、第3端末4の構成を示すブロック図である。図4に示すように、第3端末4は、入力部40と、表示部41と、読取部42と、制御部43を備えている。入力部40は、情報を入力するための入力インターフェースである。表示部41は、情報を表示するためのディスプレイである。表示部41がタッチ入力機能を備えている場合には、表示部41が入力部40を兼ねることができる。読取部42は、二次元コード9を読み取る機能を備えている。制御部43は、CPUやプロセッサなどで構成される。
【0035】
第3端末4の制御部43は、モード設定部44と検査結果表示処理部45と体調判定部46を備えている。第3端末4の機能は、第3端末4にインストールされるプログラムによって実現される。上述のように、このプログラムは、第1端末用モードと第2端末用モードと第3端末用モードを有している。モード設定部44は、第3端末4で動作するプログラムのモードを設定する機能を備えている(第3端末4では、第3端末用モードに設定される)。
【0036】
検査結果表示処理部45は、第1ユーザの検査結果を表示する機能を備えている。この場合、イベント会場の入り口などで、第3ユーザが第3端末4を用いて(第3端末4の読取部42で)第1ユーザの装着品7の二次元コード9を読み取ると、第3端末4の検査結果表示処理部45が、サーバ装置6の情報登録部60から第1ユーザの検査結果(「陰性」または「陽性」)を読み出して、第3端末4の表示部41に表示する。
【0037】
体調判定部46は、第1ユーザの体調が所定の条件を満たすか否かを判定する機能を備えている。例えば、イベント会場の入り口などで、第3ユーザが第3端末4を用いて(第3端末4の読取部42で)第1ユーザの装着品7の二次元コード9を読み取ると、第3端末4の体調判定部46が、サーバ装置6の情報登録部60から第1ユーザの体調に関する情報を読み出して、第1ユーザの体調が所定の条件を満たすか否か(例えば、体温が37.5度以上であるか、咳があるか、など)を判定し、判定結果を第3端末4の表示部41に表示する。
【0038】
このような本実施の形態の検査結果確認システム1によれば、第1ユーザ(例えば、イベント参加者など)は、第1端末2を用いて装着品7の二次元コード9を読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスを、容易に確認することができる。
【0039】
また、第2ユーザ(例えば、医療従事者など)は、第2端末3を用いて装着品7または貼付品8の二次元コード9を読み取ることにより、第1ユーザの検査ステータスを変更することができ、検査結果(陰性または陽性)を、容易に登録することができる。
【0040】
また、第3ユーザ(例えば、イベント会場の係員など)は、第3端末4を用いて装着品7の二次元コード9を読み取ることにより、第1ユーザの検査結果を容易にチェックすることができる。この場合、装着品7は、第1ユーザが検査を受けるときに装着し、装着後に外された場合にはそれを視認できるように構成されているので、他者が第1ユーザの身代わりになることを防止することができる。
【0041】
また、本実施の形態では、二次元コード9に、第1ユーザの個人情報が符号化されていない。したがって、二次元コード9に符号化されている識別情報により第1ユーザを識別することができる一方、第1ユーザの個人情報を適切に保護することができる。
【0042】
また、本実施の形態では、第1ユーザ(例えば、イベント参加者など)は、第1端末2を用いて体調に関する情報を入力することができる。第3ユーザ(例えば、イベント会場
の係員など)は、第3端末4を用いて装着品7の二次元コード9を読み取ることにより、第1ユーザの体調が所定の条件を満たすか否かを容易にチェックすることができる。
【0043】
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0044】
以上のように、本発明にかかる検査結果確認システムは、検査のステータスや結果を、容易に登録・確認・チェックすることができるという効果を有し、PCR検査等の検査結果の確認に用いられ、有用である。
【符号の説明】
【0045】
1 検査結果確認システム
2 第1端末
20 入力部
21 表示部
22 読取部
23 制御部
24 モード設定部
25 検査ステータス表示処理部
26 検査結果表示処理部
3 第2端末
30 入力部
31 表示部
32 読取部
33 制御部
34 モード設定部
35 ステータス変更処理部
36 検査結果登録部
4 第3端末
40 入力部
41 表示部
42 読取部
43 制御部
44 モード設定部
45 検査結果表示処理部
46 体調判定部
5 ネットワーク
6 サーバ装置
60 情報登録部
7 装着品
8 貼付品
9 二次元コード
10 容器
図1
図2
図3
図4
図5