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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092651
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】繊維巻取装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 54/28 20060101AFI20220616BHJP
【FI】
B65H54/28 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020205479
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】591159619
【氏名又は名称】島津産機システムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121441
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 竜平
(74)【代理人】
【識別番号】100154704
【弁理士】
【氏名又は名称】齊藤 真大
(74)【代理人】
【識別番号】100129702
【弁理士】
【氏名又は名称】上村 喜永
(74)【代理人】
【識別番号】100094248
【弁理士】
【氏名又は名称】楠本 高義
(72)【発明者】
【氏名】村田 茂
(57)【要約】
【課題】トラバースシャフトの振動を抑えた繊維巻取装置を提供する。
【解決手段】繊維巻取装置10は、複数本のフィラメント12を集束してストランド14を形成するギャザリングシュー16と、前記ストランド14を巻き取るコレット20と、前記ストランド14がコレット20に巻き取られる際、ストランド14をコレット20の長さ方向に綾振るトラバース装置22とを備え、前記トラバース装置22が、一端62と他端64を備える直線状のトラバースシャフト52と、前記トラバースシャフト52に取り付けられており、前記ストランド14が当てられる曲線部を備えたトラバース54と、前記トラバースシャフト52を回転させるモータ56と、前記トラバースシャフト52の一端62と他端64の間において、該トラバースシャフト52の外周を囲んで受ける軸受60とを備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数本のフィラメントを集束してストランドを形成するギャザリングシューと、
前記ストランドを巻き取るコレットと、
前記ストランドがコレットに巻き取られる際、ストランドをコレットの長さ方向に綾振るトラバース装置と、
を備え、
前記トラバース装置が、
一端と他端を備える直線状のトラバースシャフトと、
前記トラバースシャフトに取り付けられており、前記ストランドが当てられる曲線部を備えたトラバースと、
前記トラバースシャフトを回転させるモータと、
前記トラバースシャフトの一端と他端の間において、該トラバースシャフトの外周を囲んで受ける軸受と、
を備えた繊維巻取装置。
【請求項2】
前記軸受がトラバースシャフトにおけるトラバースの無い部分に配置された請求項1の繊維巻取装置。
【請求項3】
前記軸受が滑り軸受、玉軸受またはころ軸受を含む請求項1または2の繊維巻取装置。
【請求項4】
固定部品と、
前記軸受を保持するホルダと、
前記ホルダを固定部品に固定するための締結部品と、
を備えた請求項1から3のいずれかの繊維巻取装置。
【請求項5】
前記トラバースシャフトの一端をモータの回転軸に取り付けるカップリングを備え、該トラバースシャフトがモータの回転軸に対して取り外し可能になっている請求項1から4のいずれかの繊維巻取装置。
【請求項6】
前記軸受が複数備えられた請求項1から5のいずれかの繊維巻取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維巻取装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1をはじめとして、ガラス繊維などの繊維を巻き取る装置が開発されている。特許文献1は複数本のガラスフィラメントを集束してガラスストランドを形成する。そのガラスストランドがコレットに巻き取られ、コレットにケーキが形成される。コレットにガラスストランドを巻き取る際、ガラスストランドを綾振るためにトラバース装置が用いられている。
【0003】
トラバース装置はトラバースシャフトおよび曲線状のトラバースを備える。トラバースシャフトが回転することで、トラバースも回転する。ガラスストランドがトラバースに押し当てられ、トラバースが回転するとガラスストランドはトラバースの形状に沿って移動する。このガラスストランドの移動はガラスストランドを綾振る動作になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2018/225570
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
生産性向上のために1本のコレットに複数のケーキを形成する場合がある。その場合、コレットの長さが長くなり、その長さに合わせてトラバースシャフトの長さを長くする必要がある。トラバースシャフトの長さが長くなると、トラバースシャフトが回転したとき、トラバースシャフトの振動が大きくなる。トラバースシャフトの振動がガラスストランドに伝わり、ガラスストランドが揺れ動き、コレットに所望の形状のケーキを形成できなくなる。ケーキの形状が不規則なると、ガラスストランドに巻き締まりが生じる場合がある。ガラスストランドの断面が押しつぶされ、ガラスストランドが不良品になる可能性がある。
【0006】
そこで本発明の目的は、トラバースシャフトの振動を抑えた繊維巻取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決すべく、本発明に係る繊維巻取装置は、以下に述べるような構成を有する。
【0008】
本発明の繊維巻取装置は、複数本のフィラメントを集束してストランドを形成するギャザリングシューと、前記ストランドを巻き取るコレットと、前記ストランドがコレットに巻き取られる際、ストランドをコレットの長さ方向に綾振るトラバース装置とを備え、前記トラバース装置が、一端と他端を備える直線状のトラバースシャフトと、前記トラバースシャフトに取り付けられており、前記ストランドが当てられる曲線部を備えたトラバースと、前記トラバースシャフトを回転させるモータと、前記トラバースシャフトの一端と他端の間において、該トラバースシャフトの外周を囲んで受ける軸受とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、トラバースシャフトの一端と他端の間を軸受で支持することでトラバースシャフトの振動を抑制することができる。ストランドの振動も抑制され、コレットに所望の形状のケーキを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】繊維巻取装置の全体構成を示す図である。
図2】4本のストランドを形成して4つのケーキを形成する図である。
図3】押出装置によってストランドを移動させた図である。
図4】トラバース装置の構成を示す図である。
図5図4のA-A線断面図である。
図6】トラバースシャフトをカップリングから取り外した図である。
図7】複数の第2軸受を備えた繊維巻取装置の全体構成を示す図である。
図8】ホルダに貫通穴を形成した第2軸受の図である。
図9】ホルダの貫通穴を開放した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の繊維巻取装置について図面を参照して説明する。複数の実施形態を説明するが、異なる実施形態であっても同じ手段には同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0012】
[実施形態1]
図1に示す本願の繊維巻取装置10は、複数本のフィラメント12を集束させてストランド14を形成するギャザリングシュー16、ストランド14に所定の張力を与えるガイド18、ストランド14を巻き取るコレット20、そのコレット20にストランド14を巻き取る際にストランド14をコレット20の長さ方向に綾振るトラバース装置22を備える。
【0013】
フィラメント12は単繊維であり、たとえばガラス繊維、バサルト繊維、天然繊維、合成繊維、カーボン等無機繊維などである。ギャザリングシュー16は溝24を備えたローラである(図2)。複数本のフィラメント12がギャザリングシュー16の溝24で集束される。複数本のフィラメント12が集束されることでストランド14が形成される。ギャザリングシュー16の溝24の数は限定されず、同時に複数本のストランド14が形成されてもよい。図2は1本の回転軸26に複数個のギャザリングシュー16を取り付け、複数の溝24を備える構成になっている。
【0014】
ガイド18はギャザリングシュー16とコレット20の間に配置されている。ストランド14がガイド18に接し、ストランド14に張力を与えている。ガイド18は溝28を備えたローラまたは櫛歯状の板体である。図2は1本の回転軸30に複数個のガイド18を取り付け、複数の溝28を備える構成になっている。
【0015】
コレット20は円筒状または円柱状になっている。コレット20を回転させるモータが備えられる(図示省略)。コレット20の外周にストランド14が巻き付けられ、ケーキ32が形成される。コレット20の外周に円筒状のチューブ34を取り付け、そのチューブ34の上にストランド14を巻き付けてもよい。チューブ34は紙または樹脂で構成される。
【0016】
図1に示すように、2つのコレット20がタレット盤36に取り付けられている。2つのコレット20はタレット盤36の中心に対して対称な位置に配置されている。2つのコレット20の間に仕切り板38が備えられている。タレット盤36を回転させるためのモータ(図示省略)が備えられる。一方のコレット20の位置がストランド14の巻き取り位置であり、他方のコレット20の位置が完成したケーキ32の取り出し位置である。巻き取り位置にあるコレット20がモータによって回転される。一方のコレット20にケーキ32が形成されると、タレット盤36が回転させられてコレット20の位置が入れ替えられる。
【0017】
繊維巻取装置10はガイド18とコレット20の間を走行するストランド14の位置を移動させる押出装置40を備える。押出装置40はストランド14を押す押出バー42とその押出バー42を前後させるエアシリンダまたは液圧シリンダなどの動力装置を備える。たとえばエアシリンダのピストンロッド44に押出バー42が取り付けられている。コレット20にケーキ32が完成してタレット盤36が回転する前に、押出バー42が前進されて、ストランド14がケーキ32の外側に押し出される(図3)。ストランド14がケーキ32に巻きつかず、コレット20の端部46の近傍の溝48に巻きつく。タレット盤36が回転すると一方のコレット20の端部46の近傍の溝48から他方のコレット20の端部46の近傍の溝48にストランド14が巻きかえられる。その後、押出バー42が元の位置に戻されることで、他方のコレット20にストランド14が巻き取られる。
【0018】
繊維巻取装置10は水などの液体を噴出するスプレー装置50を備えてもよい。タレット盤36が回転すると一方のコレット20から他方のコレット20にストランド14が巻きかえられる。その際、一方のコレット20は回転を停止し、他方のコレット20が回転することで、両コレット20の回転数差によってストランド14が引っ張られ、巻き付く際にストランド14が折れ曲がり、切断される。ストランド14が切断されるときに微細になったフィラメント12が飛び散るおそれがある。スプレー装置50がストランド14に液体を吹き付け、フィラメント12の飛び散りを防止する。
【0019】
図4に示すトラバース装置22は、ガイド18とコレット20の間に配置される。トラバース装置22は、トラバースシャフト52、トラバース54、モータ56、第1軸受58および第2軸受60を備える。
【0020】
トラバースシャフト52は一端62および他端64を備えた直線状の棒状体またはは筒状体である。トラバースシャフト52の中心軸66はコレット20の中心軸68に対して平行になっている。トラバースシャフト52は中心軸66を軸として回転させられる。
【0021】
トラバース54は曲線部を備えた線状体である。トラバースシャフト52が回転するとトラバース54も一緒に回転する。トラバース54にストランド14が押し当てられる。トラバース54が回転すると、ストランド14がトラバース54の形状に合わせて移動する。その移動によってストランド14はトラバースシャフト52の長さ方向に往復運動する。
【0022】
モータ56はトラバースシャフト52を中心軸66を軸として回転させる。モータ56の回転軸70の先端72とトラバースシャフト52の一端62とがカップリング74を介して接続されている。トラバースシャフト52はモータ56の回転軸70に対して取り付けおよび取り外し可能になっている。モータ56は筐体76の内部空間に配置されている。モータ56の回転軸70は筒体78の中で第3軸受80で回転可能に保持されている。この筒体78は筐体76に固定されている。
【0023】
モータ56の回転数はコレット20を回転させるモータの回転数に対して決定されてもよい。トラバースシャフト52の回転がコレット20の回転に合わせて所定の回転数で回転することで、所定の形状のケーキ32を製造できるようになる。
【0024】
第1軸受58はトラバースシャフト52の他端64を回転可能に支持している。第1軸受58は滑り軸受、玉軸受またはころ軸受などを含む。第1軸受58によってトラバースシャフト52の他端64が大きく揺れることを抑制できる。
【0025】
第1軸受58を保持するための保持部材82が備えられる。保持部材82は、筒体78に取り付けられ、トラバースシャフト52の中心軸66に対して垂直方向を向いた第1垂直部品84、一端86と他端88を有し、一端86が第1垂直部品84に取り付けられ、トラバースシャフト52の中心軸66と平行配置された平行部品90、その平行部品90の他端88に取り付けられ、トラバースシャフト52の中心軸66に対して垂直方向を向いており、第1軸受58を保持する第2垂直部品92を備える。第2垂直部品92は平行部品90の他端88に対して回転または取り外し可能になっている。たとえば、図4に示すように、平行部品90と第2垂直部品92はヒンジで取り付けられており、第2垂直部品92は平行部品90に対して回転できる。また、第2垂直部品92が平行部品90に対して垂直になった状態で固定するための治具(図示省略)を備えてもよい。第2垂直部品92が回転または取り外されることで、トラバースシャフト52の他端64が第1軸受58から外れるようになっている。
【0026】
第2軸受60はトラバースシャフト52の一端62と他端64の間であり、トラバース54の無い部分に配置される。たとえば、トラバースシャフト52の長さ方向の中央に第2軸受60が配置される。図5に示すように、第2軸受60はトラバースシャフト52の外周を回転方向に一周するように囲む。第2軸受60は滑り軸受、玉軸受またはころ軸受などを含む。第2軸受60によってトラバースシャフト52の一端62と他端64の間の振動を抑制することができる。
【0027】
第2軸受60はホルダ96に取り付けられている。本願は、平行部品90に取り付けられており、トラバースシャフト52の中心軸66に対して垂直方向を向いた固定部品98、ホルダ96と固定部品98とを固定する締結部品100を備える。締結部品100はボルトまたはねじなどである。ホルダ96は固定部品98に対して取り外し可能になっている。トラバースシャフト52には第2軸受60およびホルダ96が取り付けられた状態で、トラバースシャフト52をカップリング74から取り外すことができる。言い換えると、第2軸受け60は保持部材82に固定され、取り外し可能となっている。
【0028】
トラバースシャフト52の取り外し方法について説明する。第2垂直部品92を平行部品90に対して回転または取り外し、さらに締結部品100を取り外してホルダ96を固定部品98から取り外す。トラバースシャフト52をカップリング74から取り外すことでトラバースシャフト52がモータ56から取り外される(図6)。トラバースシャフト52およびトラバース54のメンテナンスを行うことができる。
【0029】
トラバースシャフト52の取り付け方法について説明する。トラバースシャフト52をカップリング74に取り付ける。第1軸受58がトラバースシャフト52の他端64を保持するようにし、第2垂直部品92が平行部品90に対して垂直になるように固定する。ホルダ96と固定部品98を締結部品100で固定する。トラバースシャフト52がモータ56の回転軸70に回転可能に取り付けられ、トラバースシャフト52の他端64を第1軸受58、一端62と他端64の間を第2軸受60で保持される。
【0030】
以上のように、本願は第2軸受60を設けたことで、トラバースシャフト52の一端62と他端64の間に生じる振動を抑制できる。トラバースシャフト52の長さが長くなっても、ストランド14への振動を抑制しながらケーキ32を製造することができる。
【0031】
[実施形態2]
第2軸受60の数は1つに限定されない。図7のトラバース装置102のように、トラバースシャフト52の一端62と他端64の間に複数個の第2軸受60を備えてもよい。トラバースシャフト52の長さが長くなった場合、複数個の第2軸受60によってトラバースシャフト52の振動を抑制する。
【0032】
トラバースシャフト52が振動する際、大きく揺れ動く箇所と揺れ動かない箇所が生じる場合がある。トラバースシャフト52が大きく揺れ動く箇所に第2軸受60を配置することが好ましい。
【0033】
[実施形態3]
第2軸受60は滑り軸受、玉軸受またはころ軸受など、トラバースシャフト52に接触する部材に限定されない。たとえば図8のように、ホルダ104に形成された貫通穴106であってもよい。この貫通穴106を形成する内壁108とトラバースシャフト52の間に隙間を有する。トラバースシャフト52が停止した状態でトラバースシャフト52に対して内壁108が接触しないようになっている。トラバースシャフト52が回転して振動たときに内壁108に接触し、トラバースシャフト52が振動することを抑制する。内壁108の表面をフッ素系樹脂などの滑りやすい材料で構成することで、トラバースシャフト52の回転を維持しやすくなる。
【0034】
図8に示すように、ホルダ104を第1ホルダ110と第2ホルダ112に分けてもよい。第1ホルダ110と第2ホルダ112を分割することで、貫通穴106が開放され、トラバースシャフト52が貫通穴106から取り出せるようになる(図9)。第1ホルダ110と第2ホルダ112は一側部をヒンジ114で取り付け、他側部を締結部材(図示省略)などで固定できるようにしても良い。
【0035】
第2軸受60、106はトラバースシャフト52を一周するように囲み、トラバースシャフト52の揺れを抑制できれば、本明細書で説明した構成に限定されない。
【0036】
(第1項)一態様に係る繊維巻取装置は、複数本のフィラメントを集束してストランドを形成するギャザリングシューと、前記ストランドを巻き取るコレットと、前記ストランドがコレットに巻き取られる際、ストランドをコレットの長さ方向に綾振るトラバース装置とを備え、前記トラバース装置が、一端と他端を備える直線状のトラバースシャフトと、前記トラバースシャフトに取り付けられており、前記ストランドが当てられる曲線部を備えたトラバースと、前記トラバースシャフトを回転させるモータと、前記トラバースシャフトの一端と他端の間において、該トラバースシャフトの外周を囲んで受ける軸受とを備える。
【0037】
第1項に記載の繊維巻取装置によれば、トラバースシャフトの一端と他端の間を軸受によって支持することで、トラバースシャフトの振動を抑制することができる。ストランドの振動が抑制され、コレットに所望の形状のケーキを形成しやすくなっている。
【0038】
(第2項)前記軸受がトラバースシャフトにおけるトラバースの無い部分に配置される。
【0039】
第2項に記載の繊維巻取装置によれば、トラバースが軸受に引っかかって、トラバースシャフトの回転を阻害することはない。
【0040】
(第3項)前記軸受が滑り軸受、玉軸受またはころ軸受を含む。
【0041】
第3項に記載の繊維巻取装置によれば、トラバースシャフトの回転を円滑に行える軸受を採用している。
【0042】
(第4項)固定部品と、前記軸受を保持するホルダと、前記ホルダを固定部品に固定するための締結部品とを備える。
【0043】
第4項に記載の繊維巻取装置によれば、トラバースシャフトとトラバースをメンテナンスする際、固定部品とホルダを分離させることができる。トラバースシャフトをメンテナンスしやすくなる。
【0044】
(第5項)前記トラバースシャフトの一端をモータの回転軸に取り付けるカップリングを備え、該トラバースシャフトがモータの回転軸に対して取り外し可能になっている。
【0045】
第5項に記載の繊維巻取装置によれば、トラバースシャフトとトラバースをメンテナンスる際、トラバースシャフトはモータの回転軸から取り外すことができる。
【0046】
(第6項)前記軸受が複数備えられる。
【0047】
第6項に記載の繊維巻取装置によれば、複数の軸受でトラバースシャフトを支持することで、トラバースシャフトの回転が安定しやすくなる。
【0048】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。説明した各実施形態は独立したものではなく、当業者の知識に基づき適宜組み合わせて実施できるものである。
【符号の説明】
【0049】
10:繊維巻取装置
12:フィラメント
14:ストランド
16:ギャザリングシュー
18:ガイド
20:コレット
22、102:トラバース装置
32:ケーキ
40:押出装置
42:押出バー
44:ピストンロッド
52:トラバースシャフト
54:トラバース
56:モータ
58、60、80:軸受
74:カップリング
96、104:ホルダ
98:固定部品
100:締結部品
106:貫通穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9