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特開2022-92684電子棚札表示制御システム、電子棚札表示制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092684
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】電子棚札表示制御システム、電子棚札表示制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220616BHJP
【FI】
G06Q30/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020205535
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100139686
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 史朗
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】畑 麻梨
(72)【発明者】
【氏名】田中 剛広
(72)【発明者】
【氏名】近藤 節夫
(72)【発明者】
【氏名】上坂 幸司
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】電子棚札の配置管理をより円滑に行うことが可能な電子棚札表示制御システム、電子棚札表示制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理部と、前記商品の識別情報に基づき、前記電子棚札が設けられる店舗の外部の記憶装置から商品の識別に関連する識別関連情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得される前記識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理部と、を備える、電子棚札表示制御システム。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理部と、
前記商品の識別情報に基づき、前記電子棚札が設けられる店舗の外部の記憶装置から商品の識別に関連する識別関連情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得される前記識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理部と、
を備える、電子棚札表示制御システム。
【請求項2】
商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す関連性情報を記憶する記憶部と、
商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理部と、
前記商品の識別情報に基づき、前記関連性情報を前記記憶部から取得する取得部と、
前記取得部によって取得される前記関連性情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理部と、
を備える、電子棚札表示制御システム。
【請求項3】
商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す関連性情報を記憶する記憶部、
をさらに備え、
前記取得部は、前記商品の識別情報に基づき、前記関連性情報を前記記憶部から取得し、
前記画像表示処理部は、前記取得部によって取得される前記関連性情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる、
請求項1に記載の電子棚札表示制御システム。
【請求項4】
前記画像表示処理部は、前記商品の識別情報と電子棚札の識別情報とが紐付けられる際に設定されている紐付けのモードに基づき、店舗に前記電子棚札を設ける作業者に応じた前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる、
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電子棚札表示制御システム。
【請求項5】
前記モードが、前記電子棚札の識別情報と前記商品の識別情報との紐付けを初めて行うモードである場合、
前記画像表示処理部は、関連性情報に基づき生成される商品情報画像を前記電子棚札に表示させる、
請求項4に記載の電子棚札表示制御システム。
【請求項6】
前記モードが、前記電子棚札の識別情報と前記商品の識別情報との紐付けを更新するモードである場合、
前記画像表示処理部は、識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる、
請求項4又は請求項5に記載の電子棚札表示制御システム。
【請求項7】
紐付処理部が、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御することと、
取得部が、前記商品の識別情報に基づき、前記電子棚札が設けられる店舗の外部の記憶装置から商品の識別に関連する識別関連情報を取得することと、
画像表示処理部が、前記取得部によって取得される前記識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させることと、
を含む、電子棚札表示制御方法。
【請求項8】
記憶部が、商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す関連性情報を記憶することと、
紐付処理部が、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御することと、
取得部が、前記商品の識別情報に基づき、前記関連性情報を前記記憶部から取得することと、
画像表示処理部が、前記取得部によって取得される前記関連性情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させることと、
を含む、電子棚札表示制御方法。
【請求項9】
コンピュータを、
商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理手段と、
前記商品の識別情報に基づき、前記電子棚札が設けられる店舗の外部の記憶装置から商品の識別に関連する識別関連情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得される前記識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理手段と、
として機能させる、プログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す関連性情報を記憶する記憶手段と、
商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理手段と、
前記商品の識別情報に基づき、前記記憶手段によって記憶される前記関連性情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得される前記関連性情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理手段と、
として機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子棚札表示制御システム、電子棚札表示制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品を販売する店舗において、各商品の商品情報の表示に電子棚札を利用する店舗が増えている。電子棚札に表示するための案内情報は、店舗内において登録担当者によって行われる。例えば、新商品は、案内情報を新しく商品マスタに登録することが行われる。
【0003】
新商品について、案内情報が商品マスタに登録される前においては、電子棚札に表示する情報がない。例えば、下記特許文献1には、商品と、当該商品の案内情報(商品情報)を表示させる電子棚札とを紐付けた際に、当該商品が商品マスタに登録されているか否かに基づき、電子棚札に表示させる商品情報を生成する技術が開示されている。具体的に、商品が商品マスタに登録されている場合には商品マスタに基づき商品情報が生成され、商品が商品マスタに登録されていない場合には仮情報に基づき商品情報が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5372395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、仮情報は、商品と電子棚札の紐付け作業を行う作業員によって入力される。そのため、作業員が仮情報の入力を誤った場合、誤った商品情報が生成され、電子棚札に表示されてしまう。電子棚札を商品棚に取り付ける作業は、電子棚札に表示された商品情報に基づき行われる。そのため、電子棚札に誤った商品情報が表示されると、電子棚札を商品棚の正しい位置に取り付けることができず、作業に手戻りが生じる恐れがある。また、仮情報を登録しなければ電子棚札を商品棚に取り付けることができない。これらのような場合、電子棚札の配置管理を円滑に行うことができない。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明の目的は、電子棚札の配置管理をより円滑に行うことが可能な電子棚札表示制御システム、電子棚札表示制御方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子棚札表示制御システムは、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理部と、前記商品の識別情報に基づき、前記電子棚札が設けられる店舗の外部の記憶装置から商品の識別に関連する識別関連情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得される前記識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理部と、を備える。
【0008】
本発明の一態様に係る電子棚札表示制御方法は、紐付処理部が、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御することと、取得部が、前記商品の識別情報に基づき、前記電子棚札が設けられる店舗の外部の記憶装置から商品の識別に関連する識別関連情報を取得することと、画像表示処理部が、前記取得部によって取得される前記識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させることと、を含む。
【0009】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理手段と、前記商品の識別情報に基づき、前記電子棚札が設けられる店舗の外部の記憶装置から商品の識別に関連する識別関連情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得される前記識別関連情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理手段と、として機能させる。
【0010】
本発明の一態様に係る電子棚札表示制御システムは、商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す関連性情報を記憶する記憶部と、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理部と、前記商品の識別情報に基づき、前記関連性情報を前記記憶部から取得する取得部と、前記取得部によって取得される前記関連性情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理部と、を備える。
【0011】
本発明の一態様に係る電子棚札表示制御方法は、記憶部が、商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す関連性情報を記憶することと、紐付処理部が、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御することと、取得部が、前記商品の識別情報に基づき、前記関連性情報を前記記憶部から取得することと、画像表示処理部が、前記取得部によって取得される前記関連性情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させることと、を含む。
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータを、商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す関連性情報を記憶する記憶手段と、商品の商品情報画像を表示する電子棚札の識別情報と、前記電子棚札に前記商品情報画像を表示される前記商品の識別情報との紐付けを制御する紐付処理手段と、前記商品の識別情報に基づき、前記記憶手段によって記憶される前記関連性情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得される前記関連性情報に基づき生成される前記商品情報画像を前記電子棚札に表示させる画像表示処理手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電子棚札の配置管理をより円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る電子棚札表示制御システムの構成の一例を示す図である。
図2】本実施形態に係る操作端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】本実施形態に係る電子棚札の機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】本実施形態に係る管理サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】本実施形態に係る関連性情報に基づき生成される商品情報画像の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係る識別関連情報に基づき生成される商品情報画像の一例を示す図である。
図7】本実施形態に係る商品情報に基づき生成される商品情報画像の一例を示す図である。
図8】本実施形態に係るDBサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図9】本実施形態に係る画像変換サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図10】本実施形態に係る配信サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図11】本実施形態に係る商品情報画像をDBサーバ50から取得できる場合の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図12】本実施形態に係る商品情報画像をDBサーバ50から取得できない場合の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
本実施形態の電子棚札表示制御システムは、電子棚札における商品情報の表示を制御するシステムである。電子棚札には、例えば、商品情報を示す画像(以下、「商品情報画像」とも称される)が表示される。以下、電子棚札に商品情報画像を表示させることは、「配信」とも称される。また、商品情報と、当該商品情報の商品情報画像とを組み合わせたデータは、「配信データ」とも称される。電子棚札表示制御システムは、例えば、商店(例えばスーパーマーケット、コンビニエンスストア、家電量販店等)で用いられ、商店で販売される商品の商品情報画像が電子棚札に表示される。なお、電子棚札表示制御システムが用いられる商店(店舗)は、かかる例に限定されない。
【0016】
商品情報画像は、例えば、電子棚札表示制御システムの管理者によって登録される商品情報に基づき生成される。商品情報には、例えば、JAN(Japanese Article Number)コード、商品名、メーカー名、規格、及び価格等の情報が含まれる。JANコードは、商品の識別情報の一例であり、商品ごとに固有の情報である。
【0017】
商品情報が電子棚札表示制御システムに登録されるタイミングは様々である。当該タイミングの一例として、電子棚札を登録するタイミング、電子棚札と商品とを紐付けるタイミング、電子棚札を店舗に配置するタイミング、商品の販売が開始する直前のタイミング等が挙げられる。商品情報は、これらのタイミングで電子棚札表示制御システムに登録されている場合もあれば、登録されていない場合もある。また、一部の情報のみが登録されている場合もある。
【0018】
なお、本実施形態の電子棚札表示制御システムでは、電子棚札の配置作業の前に、電子棚札と、当該電子棚札に商品情報画像を表示される商品とを紐付ける作業が行われる。電子棚札と商品とが紐付けられると、電子棚札に紐付けられた商品の商品情報画像が表示される。店舗に電子棚札を設ける作業者(ユーザの一例)は、電子棚札に表示された商品情報画像から電子棚札を配置する場所を識別して電子棚札を配置する。例えば、作業者は、商品情報画像に表示されている商品名から電子棚札に紐付けられた商品を識別し、当該商品が陳列される位置に電子棚札を配置する。このように、商品情報画像が示す商品情報の中に商品の識別が可能な情報が含まれる場合、電子棚札の配置ミスや戻り作業が減り、作業者は電子棚札の配置作業を円滑に行うことができる。以下、商品の識別に関連する情報は、「識別関連情報」とも称される。識別関連情報は、例えば、商品名、メーカー名、型番等である。識別関連情報は、商品情報に含まれる情報の内、商品を一意に識別可能な情報である。
【0019】
また、上述したように、商品情報が電子棚札表示制御システムに登録されるタイミングが様々である。そのため、電子棚札と商品とが紐付けられた際に、当該商品の商品情報が登録されていないことや、商品情報が登録されていても識別関連情報が含まれていない場合があり得る。この場合、電子棚札に識別関連情報が表示されず、電子棚札の配置作業が困難になり得る。
例えば、商品情報に商品の価格のみが登録されていたとする。この場合、電子棚札には商品の価格のみが表示される。店舗の商品には、価格が同一の商品が存在し得るため、価格のみからは商品を一意に識別することは困難である。
【0020】
そこで、本実施形態では、電子棚札と商品とが紐付けられた際に、当該商品のJANコードに基づき、電子棚札表示制御システムの外部のシステムから当該商品の識別関連情報を取得する。そして、電子棚札表示制御システムは、取得した識別関連情報を商品情報画像の生成に利用可能とする。
これにより、電子棚札表示制御システムは、電子棚札と商品とを紐付けた際に当該商品の商品情報が登録されていなかったり、登録されている商品情報に識別関連情報が含まれていなかったりしても、識別関連情報を含む商品情報画像を電子棚札に表示させることができる。よって、作業者は、管理者によって登録される商品情報の有無に関わらず、電子棚札の配置作業を円滑に進めることができる。
【0021】
<1.電子棚札表示制御システムの構成>
図1を参照して、本実施形態に係る電子棚札表示制御システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係る電子棚札表示制御システムの構成の一例を示す図である。電子棚札表示制御システム1は、図1に示す操作端末10、電子棚札20、中継通信装置30、管理サーバ40、DB(Data Base)サーバ50、画像変換サーバ60、及び配信サーバ70で構成される。操作端末10、電子棚札20、及び中継通信装置30は、店舗2に設けられている。
【0022】
(1)操作端末10
操作端末10は、作業者が操作する端末である。本実施形態の操作端末10は、例えば、PC(Personal Computer)によって実現される。当該PCは、例えば、店舗2のバックヤード等に設けられる。操作端末10は、ネットワークNWを介して、管理サーバ40と通信可能に接続されている。操作端末10は、ネットワークNWを介して、管理サーバ40に対して要求を送信し、要求に応じた応答を管理サーバ40から受信するクライアント端末として機能する。
例えば、作業者は、店舗2に設けられる電子棚札20の管理作業を行う際に操作端末10を操作する。具体的に、作業者は、店舗2に設けられる電子棚札20の管理に関する処理を管理サーバ40に実行させるための要求を操作端末10に対して入力する。電子棚札20の管理に関する処理は、例えば、電子棚札20の登録、参照、編集、削除や、電子棚札20と商品の紐付けや、電子棚札20に表示させる商品情報画像の編集等の処理である。操作端末10は、作業者によって入力された要求を、ネットワークNWを介して管理サーバ40へ送信する。操作端末10は、要求に応じた応答を、ネットワークNWを介して管理サーバ40から受信する。操作端末10は、受信した応答を出力する。
作業者は、例えば操作端末10からWEBブラウザを介してWEBシステムにアクセスし、当該WEBシステム上で要求を入力する。この場合、操作端末10は、例えば管理サーバ40から受信する応答をWEBブラウザ上に出力する。
【0023】
(2)電子棚札20
電子棚札20は、商品の商品情報画像を表示する端末である。電子棚札20は、商品と紐付けられ、紐付けられた商品の商品情報画像を表示する。
電子棚札20は、中継通信装置30及びネットワークNWを介して、配信サーバ70と通信可能に接続されている。電子棚札20は、配信サーバ70から送信される商品情報画像を表示する。
店舗2には、店舗2で販売されている商品の種類に応じた複数の電子棚札20が設けられ得る。なお、図1には、説明の便宜上、1つの電子棚札20のみを示す。
【0024】
(3)中継通信装置30
中継通信装置30は、電子棚札20と配信サーバ70との通信を中継する中継装置である。中継通信装置30の具体例として、アクセスポイントが挙げられる。なお、中継通信装置30は、かかる例に限定されない。
中継通信装置30は、ネットワークNWを介して、配信サーバ70と通信可能に接続されている。また、中継通信装置30は、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信によって電子棚札20と接続されている。中継通信装置30は、配信サーバ70から送信される商品情報画像を受信し、受信した商品情報画像を電子棚札20へ送信する。
中継通信装置30は、電子棚札20が設けられる店舗2における電波強度分布などに基づいて、1つ、或いは複数、設置される。中継通信装置30は、1つ、或いは複数の電子棚札20と通信可能に接続される。
【0025】
(4)管理サーバ40
管理サーバ40は、電子棚札20の管理に関する処理を実行するサーバ装置等のコンピュータである。
管理サーバ40は、ネットワークNWを介して、操作端末10と通信可能に接続されている。管理サーバ40は、操作端末10から受信する情報(要求)に基づき、電子棚札20の管理に関する処理を実行する。管理サーバ40が実行する処理の一例として、電子棚札20の登録処理、参照処理、編集処理、削除処理や、電子棚札20の登録確認処理、電子棚札20と商品とを紐付ける処理(以下、「紐付処理」とも称される)の実行指示や、商品情報画像の生成処理の実行指示等が挙げられる。なお、本実施形態において、電子棚札20と商品とを紐付ける処理は、即ち、電子棚札20と商品とを対応付ける処理のことである。
【0026】
また、管理サーバ40は、ネットワークNWを介して、DBサーバ50と通信可能に接続されている。管理サーバ40は、各種処理の実行に必要な情報をDBサーバ50から取得する。例えば、管理サーバ40は、必要な情報の取得要求をDBサーバ50へ送信し、取得要求に対する応答を受信する。また、管理サーバ40は、各種処理の実行によって得られる情報をDBサーバ50へ送信し、記憶させる。
【0027】
また、管理サーバ40は、ネットワークNWを介して、画像変換サーバ60と通信可能に接続されている。管理サーバ40は、画像変換サーバ60に対して、電子棚札20に紐付けられた商品の商品情報の内、少なくとも識別関連情報に対応した商品情報画像の生成を指示する。例えば、識別関連情報がある場合、管理サーバ40は、識別関連情報を示す商品情報画像の生成を指示する。一方、識別関連情報がない場合、管理サーバ40は、識別関連情報と対応する情報(例えばJANコード)を示す商品情報画像の生成を指示してもよい。
【0028】
また、管理サーバ40は、ネットワークNWを介して、配信サーバ70と通信可能に接続されている。管理サーバ40は、DBサーバ50から取得する商品情報画像と、当該商品情報画像を電子棚札20へ配信させる配信指示とを配信サーバ70へ送信する。
【0029】
また、管理サーバ40は、ネットワークNWを介して、外部システム3と通信可能に接続されている。外部システム3は、電子棚札表示制御システム1の外部にあるシステムである。例えば、外部システム3は、電子棚札表示制御システム1を有する企業が提供する、電子棚札表示制御システム1とは異なるシステムである。また、外部システム3は、電子棚札表示制御システム1を有する企業とは異なる企業が提供するシステムであってもよい。
管理サーバ40は、例えば、外部システム3から識別関連情報を取得する。具体的に、管理サーバ40は、ネットワークNWを介して、取得したい識別関連情報を示す要求を外部システム3へ送信する。外部システム3は、ネットワークNWを介して、管理サーバ40から受信する要求に応じた識別関連情報を管理サーバ40へ送信する。図1に示すように、外部システム3は、記憶装置80(外部の記憶装置の一例)を備える。例えば、外部システム3は、管理サーバ40からの要求に応じて、記憶装置80に記憶された情報を用いた処理を実行し、当該処理によって出力される情報を識別関連情報として管理サーバ40へ送信する。また、外部システム3は、記憶装置80に記憶された情報を識別関連情報として管理サーバ40へ送信してもよい。
【0030】
記憶装置80は、識別関連情報の取得先の一例である。記憶装置80は、電子棚札表示制御システム1の外部に存在する外部システム3が有する記憶装置である。外部システム3は、店舗2の内部に存在してもよいし、店舗2の外部に存在してもよい。また、記憶装置80は、店舗2の内部に存在してもよいし、店舗2の外部に存在してもよい。電子棚札表示制御システム1は、記憶装置80に直接アクセスしてもよいし、他の装置を経由して記憶装置80にアクセスしてもよい。なお、記憶装置80は、店舗2の内部あるいは外部に単体で存在する記憶装置であってもよい。
【0031】
記憶装置80の一例として、商品のメーカーのDBが記憶された記憶装置が挙げられる。店舗2が商品棚に配置したい商品について電子棚札を配置する時点で、店舗2の電子棚札表示制御システム1内の記憶装置に当該商品の識別関連情報が存在しなくても、商品のメーカーのDBには当該商品の識別関連情報が存在し得る。なぜならば、店舗2が商品の販売準備をしていることから、当該商品の開発は既に終了し、当該商品は販売可能な状態として生産可能な状態にあるため、メーカーのDBには当該商品の識別関連情報が存在し得る。
記憶装置80を有する外部システム3の一例として、検索エンジンを有する検索システム、メーカーが商品を管理するシステム、JANコードからメーカー名を判定して商品情報を取得可能なシステム等が挙げられる。
【0032】
(5)DBサーバ50
DBサーバ50は、電子棚札表示制御システム1で用いられる各種情報を記憶するサーバ装置等のコンピュータである。各種情報は、電子棚札情報、電子棚札20に紐付けられた商品の商品情報、外部システム3から取得される識別関連情報、商品情報画像等である。電子棚札情報は、店舗2に設けられる電子棚札20に関する情報である。電子棚札情報には、電子棚札20の識別情報、電子棚札20に紐付けられた商品の識別情報、紐付処理日時、作業者のログインID(Identification)、フロア情報、棚情報等の情報が含まれる。
【0033】
上述した電子棚札情報に含まれる情報の内、紐付処理日時、作業者のログインID、フロア情報、棚情報は、関連性情報の一例である。関連性情報は、商品と、当該商品を配置する先の棚との関連性を表す情報である。例えば、商品情報画像に関連性情報が表示されることで、作業者は、電子棚札20に表示された商品と、当該商品を配置する先の棚との関係性が正しいか否かを判定できる。関連性情報は、紐付処理が実行された際に取得され、紐付処理の対象である電子棚札20の電子棚札情報に登録される。例えば、紐付処理日時とログインIDは、紐付処理の実行時に作業者がWEBブラウザを介してアクセスするWEBシステムによって取得される。また、フロア情報と棚情報は、作業者がWEBブラウザで紐付処理を行う際に操作端末10に入力される情報である。
【0034】
紐付処理日時は、紐付処理が実行された日時を示す。作業者は、電子棚札20に表示された紐付処理日時を用いて、電子棚札20に表示されている情報が最新であるか否かを判定することができる。例えば、電子棚札20に表示されている紐付処理日時と紐付処理の実行予定日時とが異なる場合、作業者は、電子棚札20に紐付けられた商品の情報が最新でない(誤っている)と判定できる。具体的に、紐付処理の実行予定日時が今日の6時であるのに対して、電子棚札20に表示されている紐付処理日時が昨日の6時である場合、作業者は、電子棚札20に表示されている商品の情報が最新ではないと判定できる。また、作業者は、電子棚札20に表示された商品と、当該電子棚札20が配置される位置の近傍に配置される商品とが対応していない可能性があると判定することもできる。即ち、電子棚札20が配置されている位置、あるいは電子棚札20に紐付けられる商品が誤っている可能性があると判定することもできる。
【0035】
作業者のログインIDは、作業者に固有の識別情報である。関連性情報に登録されるログインIDは、紐付処理を実行した作業者のログインIDである。作業者は、電子棚札20に表示された作業者のログインIDを用いて、電子棚札20に紐付けられた商品の情報が正しいか否かを判定することができる。例えば、電子棚札20に表示されているログインIDと、当該電子棚札20が配置されている位置の近傍に配置されている商品の紐付処理の担当者のログインIDとが異なる場合、作業者は、電子棚札20に紐付けられた商品の情報が誤っていると判定できる。これにより、作業者は、電子棚札20に表示された商品と、当該電子棚札20が配置される位置の近傍に配置される商品とが対応していないと判定できる。即ち、電子棚札20が配置されている位置、あるいは電子棚札20に紐付けられる商品が誤っていると判定できる。
【0036】
フロア情報は、電子棚札20が配置されるフロアを示す情報である。作業者は、電子棚札20に表示されたフロア情報を用いて、電子棚札20が配置されている位置が正しいか否かを判定することができる。例えば、電子棚札20に表示されているフロアと、当該電子棚札20が配置されるべきフロアとが異なる場合、作業者は、電子棚札20が配置される位置が誤っていると判定できる。これにより、作業者は、電子棚札20に表示された商品と、当該電子棚札20が配置される位置の近傍に配置される商品とが対応していないと判定できる。即ち、電子棚札20が配置されている位置、あるいは電子棚札20に紐付けられる商品が誤っていると判定できる。
【0037】
棚情報は、電子棚札20が配置される棚に関する情報である。具体的に、棚情報には、電子棚札20が配置される棚を示す情報、当該棚における配置位置(例えば、棚の何段目に配置するか、端から何番目に配置するか)を示す情報等が含まれる。作業者は、電子棚札20に表示された棚情報を用いて、電子棚札20が配置されている位置が正しいか否かを判定することができる。例えば、電子棚札20に表示されている棚情報と、当該電子棚札20が配置されるべき棚あるいは棚における位置とが異なる場合、作業者は、電子棚札20が配置される位置が誤っていると判定できる。これにより、作業者は、電子棚札20に表示された商品と、当該電子棚札20が配置される位置の近傍に配置される商品とが対応していないと判定できる。即ち、電子棚札20が配置されている位置、あるいは電子棚札20に紐付けられる商品が誤っていると判定できる。
【0038】
このように商品情報に関連性情報が表示されることで、作業者によって配置された電子棚札20の位置が正しいか否かの確認や、電子棚札20に紐付けられた商品が正しいか否かの確認を容易に行うことができる。これにより、作業者は、電子棚札20に関連性情報が表示されない場合よりも円滑に電子棚札の配置管理を行うことができる。
【0039】
DBサーバ50は、ネットワークNWを介して、管理サーバ40と通信可能に接続されている。DBサーバ50は、管理サーバ40からの取得要求に応じた情報を管理サーバへ送信する。また、DBサーバ50は、管理サーバ40から受信する情報を記憶する。
【0040】
(6)画像変換サーバ60
画像変換サーバ60は、商品情報画像を生成するサーバ装置等のコンピュータである。
画像変換サーバ60は、ネットワークNWを介して、管理サーバ40と通信可能に接続されている。画像変換サーバ60は、管理サーバ40から受信する指示に基づき、商品情報画像を生成する。
また、画像変換サーバ60は、ネットワークNWを介して、DBサーバ50と通信可能に接続されている。画像変換サーバ60は、生成した商品情報画像をDBサーバ50へ送信する。
【0041】
(7)配信サーバ70
配信サーバ70は、電子棚札20に商品情報画像を配信するサーバ装置等のコンピュータである。
配信サーバ70は、ネットワークNWを介して、管理サーバ40と通信可能に接続されている。配信サーバ70は、管理サーバ40から商品情報画像と当該商品情報画像の配信指示を受信する。
【0042】
また、配信サーバ70は、ネットワークNW及び中継通信装置30を介して、電子棚札20と通信可能に接続されている。配信サーバ70は、管理サーバ40から商品情報画像と当該商品情報画像の配信指示を受信した場合、受信した商品情報画像を電子棚札20へ配信する。
【0043】
<2.操作端末の機能構成>
続いて、図2を参照して、本実施形態に係る操作端末10の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る操作端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、操作端末10は、入力部11、制御部12、記憶部13、通信部14、及び表示部15を備える。
【0044】
(1)入力部11
入力部11は、作業者による入力を受け付ける機能を有する。入力部11は、受け付けた入力を制御部12へ出力する。入力部11は、例えば、操作端末10がハードウェアとして備えるキーボードやマウス等の入力装置や、操作端末10に外部接続される読取装置によって実現される。
【0045】
作業者は、入力部11を操作して、店舗2に設けられる電子棚札20の管理に関する処理を管理サーバ40に実行させるための要求を入力する。例えば、作業者は、電子棚札20と商品とを紐付ける紐付処理を管理サーバ40に実行させる要求を入力する。ここで、作業者が当該要求を入力する際の作業の一例について説明する。まず、作業者は、紐付処理の対象となる電子棚札20が、店舗2に設けられる電子棚札20として管理サーバ40に登録されているか否かを確認する。具体的に、作業者は、入力部11を操作して、紐付処理の対象となる電子棚札20の識別情報をWEBブラウザ上で入力し、WEBブラウザ上に表示されている実行ボタン等を押下する。これにより、作業者は、管理サーバ40に登録確認処理を実行させる。管理サーバ40による登録確認処理の実行後、処理結果がWEBブラウザ上に出力される。当該処理結果より、対象の電子棚札20が登録されていることが確認できた場合、作業者は、当該電子棚札20に紐付ける商品の識別情報をWEBブラウザ上で入力し、WEBブラウザ上に表示されている実行ボタン等を押下する。これにより、作業者は、管理サーバ40に紐付処理を実行させる。
【0046】
なお、管理サーバ40における電子棚札20の識別情報と商品の識別情報の登録状態として、両方の識別情報が既に登録されている状態、両方の識別情報がまだ登録されていない状態、いずれか一方の識別情報のみが既に登録されている状態があり得る。
例えば、両方の識別情報がまだ登録されていない状態の場合、作業者は、それぞれの識別情報を登録し、管理サーバ40に紐付処理を実行させる。これにより、作業者は、電子棚札20の識別情報と商品の識別情報を互いに紐付けさせることができる。
また、電子棚札20の識別情報のみが既に登録されている状態の場合、作業者は、商品の識別情報を登録し、管理サーバ40に紐付処理を実行させる。これにより、作業者は、登録済みの電子棚札20の識別情報に対して、商品の識別情報を紐付けさせることができる。
一方、商品の識別情報のみが既に登録されている状態の場合、作業者は、電子棚札20の識別情報を登録し、管理サーバ40に紐付処理を実行させる。これにより、作業者は、登録済みの商品の識別情報に対して、電子棚札20の識別情報を紐付けさせることができる。
【0047】
作業者は、例えば、キーボードで識別情報をタイピング(手入力)して各識別情報を入力する。また、作業者は、電子棚札20の識別情報を示すバーコード(1次元コード又は2次元コード)や、商品の識別情報を示すバーコード(1次元コード又は2次元コード)を読取装置に読み取らせることにより、各識別情報を入力してもよい。
【0048】
電子棚札20には、例えば、電子棚札20の識別情報が印刷された紙等の媒体が貼りつけられている。また、電子棚札20は、自身の識別情報を表示することもできる。作業者は、識別情報は、電子棚札20に貼り付けられた紙媒体に印刷された識別情報や、電子棚札20に表示された識別情報を読取装置に読み取らせることで、電子棚札20の識別情報を入力することができる。また、作業者は、例えば、商品のパッケージに印刷されている識別情報を読取装置に読み取らせることで、商品の識別情報を入力することができる。また、電子棚札20の識別情報と、当該電子棚札20に紐付ける商品の識別情報を示すリストがある場合には、作業者は、当該リストに示される各識別情報を読取装置に読み取らせることで、電子棚札20と商品の識別情報を入力することができる。
【0049】
入力部11は、各識別情報の入力を受け付け、制御部12へ出力する。入力部11は、紐付処理を実行させる入力を受け付け、当該入力を受け付けたことを示す情報を、制御部12へ出力する。
【0050】
(2)制御部12
制御部12は、操作端末10の動作全般を制御する機能を有する。制御部12は、例えば、操作端末10がハードウェアとして備えるCPU(Central Processing Unit)にプログラムを実行させることによって実現される。
【0051】
また、制御部12は、作業者の入力に応じて、管理サーバ40における電子棚札20の管理に関する処理の実行を制御する。例えば、制御部12は、作業者が入力する操作に応じた要求を管理サーバ40へ送信する。例えば、作業者によって登録確認処理の実行に関する入力が行われた場合、制御部12は、通信部14を介して、電子棚札情報の取得要求を管理サーバ40へ送信する。電子棚札情報取得要求の送信時、制御部12は、作業者に入力された電子棚札の識別情報も管理サーバ40へ送信する。
また、作業者によって紐付処理の実行に関する入力が行われた場合、通信部14を介して、紐付処理の実行要求を管理サーバ40へ送信する。紐付処理実行要求の送信時、制御部12は、作業者によって入力された電子棚札の識別情報と商品の識別情報も管理サーバ40へ送信する。
制御部12は、管理サーバ40から受信する各種処理の実行結果を表示部15に表示させる。
【0052】
(3)記憶部13
記憶部13は、各種情報を記憶する機能を有する。
記憶部13は、操作端末10がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access read/write Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0053】
(4)通信部14
通信部14は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部14は、制御部12から入力される管理サーバ40への要求を、管理サーバ40へ送信する。また、通信部14は、管理サーバ40から受信する各種処理の実行結果を受信し、制御部12へ入力する。
【0054】
(5)表示部15
表示部15は、各種情報を表示する機能を有する。例えば、表示部15は、制御部12から入力される各処理の実行結果を表示する。
表示部15は、例えば、操作端末10がハードウェアとして備えるディスプレイによって実現される。
【0055】
<3.電子棚札の機能構成>
続いて、図3を参照して、本実施形態に係る電子棚札20の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る電子棚札20の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、電子棚札20は、通信部21、制御部22、記憶部23、及び表示部24を備える。
【0056】
(1)通信部21
通信部21は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部21は、ネットワークNWを介して、配信サーバ70から商品情報画像を受信する。通信部21は、受信した商品情報画像を制御部22へ入力する。
【0057】
(2)制御部22
制御部22は、電子棚札20の動作全般を制御する機能を有する。例えば、制御部22は、例えば、電子棚札20がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図3に示すように、制御部12は、画像表示処理部220を備える。
【0058】
(2-1)画像表示処理部220
画像表示処理部220は、電子棚札20における画像の表示を制御する。例えば、画像表示処理部220は、通信部21を介して、配信サーバ70から受信する商品情報画像を表示部24へ表示させる。
【0059】
(3)記憶部23
記憶部23は、各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部23は、配信サーバ70から受信する商品情報画像を記憶する。
記憶部23は、電子棚札20がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
【0060】
(4)表示部24
表示部24は、商品情報画像を表示する機能を有する。例えば、表示部24は、画像表示処理部220から入力される商品情報画像を表示する。
表示部24は、例えば、電子棚札20がハードウェアとして備えるディスプレイによって実現される。当該ディスプレイの一例として、電子ペーパーが挙げられる。
【0061】
<4.管理サーバの機能構成>
続いて、図4を参照して、本実施形態に係る管理サーバ40の機能構成について説明する。図4は、本実施形態に係る管理サーバ40の機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、管理サーバ40は、通信部41、制御部42、及び記憶部43を備える。
【0062】
(1)通信部41
通信部41は、各種情報の送受信を行う機能を有する。例えば、通信部41は、ネットワークNWを介して、操作端末10から紐付処理実行要求を受信する。また、通信部41は、ネットワークNWを介して、電子棚札情報取得要求、電子棚札情報更新要求、配信データ取得要求等をDBサーバ50へ送信する。そして、通信部41は、DBサーバ50から各要求に対する応答を受信する。また、通信部41は、ネットワークNWを介して、商品情報画像の生成指示を画像変換サーバ60へ送信する。また、通信部41は、ネットワークNWを介して、商品情報画像の配信指示を配信サーバ70へ送信する。また、通信部41は、ネットワークNWを介して、識別関連情報の取得要求を外部システム3へ送信する。そして、通信部41は、外部システム3から要求に対する応答を受信する。通信部41は、受信した情報(要求)を制御部42へ出力する。
【0063】
(2)制御部42
制御部42は、管理サーバ40の動作全般を制御する機能を有する。制御部42は、例えば、管理サーバ40がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図4に示すように、制御部42は、電子棚札情報取得部420、配信データ取得部421、識別関連情報取得部422、紐付処理部423、及び画像表示処理部424を有する。
【0064】
(2-1)電子棚札情報取得部420
電子棚札情報取得部420は、電子棚札情報を取得する機能を有する。例えば、電子棚札情報取得部420は、電子棚札情報取得要求が入力された場合に、電子棚札20の電子棚札情報をDBサーバ50から取得する。具体的に、電子棚札情報取得部420は、電子棚札情報取得要求と共に入力される電子棚札20の識別情報をDBサーバ50へ送信し、当該識別情報と対応する電子棚札情報をDBサーバ50から取得する。電子棚札情報取得部420は、通信部41を介して、電子棚札情報をDBサーバ50から受信する。電子棚札情報を取得できた場合、即ち、電子棚札情報がDBサーバ50に登録されている場合、電子棚札情報取得部420は、後続の処理を継続させる。一方、電子棚札情報を取得できなかった場合、即ち、電子棚札情報がDBサーバ50に登録されていない場合、電子棚札情報取得部420は、紐付処理の対象となる電子棚札20が登録されていないことに対応するメッセージを、WEBブラウザを介して操作端末10に表示させる。当該メッセージは、例えば、紐付処理の対象となる電子棚札20が登録されていないことを示すメッセージ、電子棚札20の登録を促すメッセージ等である。なお、メッセージは、かかる例に限定されない。
【0065】
また、電子棚札情報取得部420は、関連性情報を取得する機能を有する。例えば、紐付処理実行後の電子棚札情報には、関連性情報が含まれる。そこで、紐付処理実行後、電子棚札情報取得部420は、紐付処理実行要求が入力された際に入力された商品の識別情報DBサーバへ送信し、当該識別情報と対応する電子棚札情報をDBサーバ50から取得する。そして、電子棚札情報取得部420は、取得した電子棚札情報から関連性情報を取得する。
【0066】
(2-2)配信データ取得部421
配信データ取得部421は、配信データを取得する機能を有する。例えば、配信データ取得部421は、紐付処理実行要求が入力された場合に、紐付処理の対象となる商品の配信データをDBサーバ50から取得する。具体的に、配信データ取得部421は、紐付処理実行要求と共に入力される商品の識別情報をDBサーバ50へ送信し、当該識別情報と対応する配信データをDBサーバ50から取得する。配信データ取得部421は、通信部41を介して、配信データをDBサーバ50から受信する。配信データ取得部421は、受信した配信データを画像表示処理部424へ出力する。
【0067】
(2-3)識別関連情報取得部422
識別関連情報取得部422は、識別関連情報を取得する機能を有する。例えば、識別関連情報取得部422は、紐付処理実行要求が入力された場合に、紐付処理の対象となる商品の識別関連情報を外部システム3から取得する。具体的に、識別関連情報取得部422は、識別関連情報取得要求と共に入力される商品の識別情報を外部システム3へ送信し、当該識別情報と対応する識別関連情報を外部システム3から取得する。識別関連情報を取得できた場合、識別関連情報取得部422は、取得した識別関連情報を記憶部43に記憶させる。識別関連情報取得部422は、取得した識別関連情報をDBサーバ50へ送信して記憶させてもよい。
【0068】
(2-4)紐付処理部423
紐付処理部423は、紐付処理を実行する機能を有する。例えば、紐付処理部423は、紐付処理実行要求が入力された場合に、電子棚札20と商品との紐付けを行う。具体的に、紐付処理部423は、紐付処理実行要求と共に入力される電子棚札20の識別情報と商品の識別情報とを紐付ける。電子棚札20に紐付ける対象となる商品は、当該電子棚札20に商品情報画像を表示される商品である。紐付処理部423は、通信部41を介して、電子棚札20の識別情報と商品の識別情報をDBサーバ50へ送信し、DBサーバ50の電子棚札情報に登録させる。
【0069】
(2-5)画像表示処理部424
画像表示処理部424は、電子棚札20における商品情報画像の表示を制御する機能を有する。例えば、画像表示処理部424は、紐付処理実行要求が入力された場合に、電子棚札20と紐付けられる商品の商品情報画像を当該電子棚札20に表示させる。具体的に、配信データ取得部421から入力される商品情報に識別関連情報が含まれ、かつ当該識別関連情報を示す商品情報画像が含まれていたとする。この場合、画像表示処理部424は、通信部41を介して、商品情報画像と当該商品情報画像を電子棚札20に配信させる指示とを配信サーバ70へ送信する。配信データ取得部421から入力される商品情報に識別関連情報が含まれ、かつ当該識別関連情報を示す商品情報画像が含まれていなかったとする。この場合、画像表示処理部424は、通信部41を介して、DBサーバ50に登録されている識別関連情報に基づき商品情報画像を生成するよう、商品情報画像生成指示を画像変換サーバ60へ送信する。配信データ取得部421から入力される商品情報に少なくとも識別関連情報が含まれていなかったとする。この場合、画像表示処理部424は、通信部41を介して、識別関連情報取得部422によって外部システム3から取得された識別関連情報に基づき商品情報画像を生成するよう、商品情報画像生成指示を画像変換サーバ60へ送信する。画像表示処理部424は、商品情報画像生成指示を画像変換サーバ60へ送信する際に、配信データ取得部421が取得した配信データに応じた識別関連情報も送信する。これにより、画像変換サーバ60は、画像表示処理部424から送信される情報に応じた商品情報画像を生成することができる。
【0070】
ここで、図5図7を参照して、画像表示処理部424が電子棚札20に表示させる商品情報画像の種類について説明する。本実施形態の商品情報画像には、関連性情報に基づき生成される商品情報画像、識別関連情報に基づき生成される商品情報画像、及び商品情報に基づき生成される商品情報画像がある。
【0071】
図5は、本実施形態に係る関連性情報に基づき生成される商品情報画像の一例を示す図である。図5に示す電子棚札20の表示部24には、関連性情報に基づき生成される商品情報画像が表示されている。当該商品情報画像の領域A1には、電子棚札20に紐付けられた商品の関連性情報が表示されている。領域A1-1には、紐付処理日時が表示されている。領域A1-2には、フロア情報が表示されている。領域A2には、担当者名が表示されている。領域A2には、例えば、作業者によって設定される担当者名、関連性情報に含まれる担当者のログインIDに紐付く担当者名等が表示される。なお、領域A2には、関連性情報に含まれる担当者のログインIDが表示されてもよい。領域A3には、電子棚札20に紐付けられた商品情報のJANコードが表示されている。なお、商品情報画像に表示されるJANコードは、バーコードのみで示されてもよいし、バーコードと数値の両方で示されてもよい。
【0072】
関連性情報に基づき生成される商品情報画像は、主に、店舗2に電子棚札20を初期導入する業者(以下、「初期導入業者」とも称される)向けの画像である。なお、関連性情報に基づき生成される画像には、初期導入業者以外の人に閲覧されることが好ましくない情報も表示され得る。例えば、担当者名等の個人情報が表示される。そのため、初期導入業者による電子棚札20の配置作業の終了後には、関連性情報に基づき生成される商品情報画像以外の画像が表示されることが望ましい。
【0073】
図6は、本実施形態に係る識別関連情報に基づき生成される商品情報画像の一例を示す図である。図6に示す電子棚札20の表示部24には、識別関連情報に基づき生成される商品情報画像が表示されている。当該商品情報画像の領域A4には、電子棚札20に紐付けられた商品の識別関連情報が表示されている。領域A4-1には、メーカー名が表示されている。領域A4-2には、商品名が表示されている。領域A4-3には、規格が表示されている。領域A5には、電子棚札20に紐付けられた商品の商品情報のJANコードが表示されている。領域A6には、任意に設定可能な文言が表示されている。図6に示す電子棚札20には、販売開始前の商品が紐付けられている。そこで、例えば、領域A6に表示される文言として「まもなく販売開始」と設定することで、客に対して販売開始前であることを示すことができる。
【0074】
識別関連情報に基づき生成される画像は、主に、電子棚札20の配置作業を行う店舗2の従業員向けの画像である。店舗2の従業員が行う電子棚札20の配置作業は、例えば、商品入れ替え等に伴う電子棚札20の配置を変更する作業である。なお、識別関連情報に基づき生成される画像は、店舗2の従業員による電子棚札20の配置作業の終了後も表示され続けてもよい。ただし、電子棚札20の商品の販売が開始された場合には、登録商品に基づき生成される画像に切り替えられることが望ましい。
【0075】
図7は、本実施形態に係る商品情報に基づき生成される商品情報画像の一例を示す図である。図7に示す電子棚札20の表示部24には、商品情報に基づき生成される商品情報画像が表示されている。当該商品情報画像の領域A7には、電子棚札20に紐付けられた商品の商品情報が表示されている。領域A7-1には、メーカー名が表示されている。領域A7-2には、商品名が表示されている。領域A7-3には、規格が表示されている。領域A7-4には、JANコードを示すバーコードが表示されている。領域A7-5には、価格が表示されている。
【0076】
なお、商品情報画像は、関連性情報、識別関連情報、商品情報を任意に組み合わせた情報に基づき、生成されてもよい。
【0077】
商品情報に基づき生成される商品情報画像は、主に、商品の販売開始後に店舗2に来店した客向けの画像ではある。しかしながら、商品情報に基づき生成される画像は、商品を識別可能な情報も表示しているため、初期導入業者や店舗2の従業員による電子棚札20の配置作業にも使用可能である。
【0078】
画像表示処理部424は、店舗2に電子棚札20の配置作業を行う作業者に応じて、電子棚札20に表示させる商品情報画像を決定する。例えば、画像表示処理部424は、紐付処理が行われる際に設定されている紐付けのモードに基づき、電子棚札20の配置作業を行う作業者を判定する。これにより、画像表示処理部424は、作業者ごとに電子棚札20の配置作業及び配置後の確認作業を行いやすい商品情報画像を電子棚札20に表示させる。よって、作業者は、電子棚札20の配置作業を円滑に行うことができる。
【0079】
具体的に、設定されているモードが、電子棚札20の識別情報と商品の識別情報との紐付けを初めて行うモードである場合、画像表示処理部424は、作業者が初期導入業者であると判定する。そして、画像表示処理部424は、初期導入業者向けの商品情報画像である、関連性情報に基づき生成される商品情報画像を電子棚札20に表示させる。これにより、画像表示処理部424は、初期導入業者が電子棚札20の配置を行う際に、初期導入業者にとってより配置作業及び配置後の確認作業を行いやすい商品情報画像を電子棚札20に表示させる。よって、初期導入業者は、電子棚札20の配置作業を円滑に行うことができる。
【0080】
また、設定されているモードが、電子棚札20の識別情報と商品の識別情報との紐付けを更新するモードである場合、画像表示処理部424は、作業者が店舗2の従業員であると判定する。そして、画像表示処理部424は、店舗2の従業員向けの商品情報画像である、識別関連情報に基づき生成される商品情報画像を電子棚札20に表示させる、これにより、画像表示処理部424は、店舗2の従業員が電子棚札20の配置を行う際に、店舗2の従業員にとってより配置作業及び配置後の確認作業を行いやすい商品情報画像を電子棚札20に表示させる。よって、店舗2の従業員は、電子棚札20の配置作業を円滑に行うことができる。
【0081】
紐付けのモードは、作業者の選択によって設定されてもよいし、所定の条件に基づき制御部42(例えば紐付処理部423)によって設定されてもよい。所定の条件は、例えば、作業対象である電子棚札20の電子棚札情報に対して商品の識別情報が紐付けられているか否かである。電子棚札情報に商品の識別情報が紐付けられていない場合、紐付けを初めて行うモードが設定される。一方、電子棚札情報に商品の識別情報が紐付けられている場合、紐付けを更新するモードが設定される。なお、所定の条件は、かかる例に限定されない。
初期導入者向けの商品情報画像の有無、従業員向けの商品情報画像の有無、客向けの商品情報画像の有無等である。
【0082】
なお、画像表示処理部424は、電子棚札20に紐付けられた商品の商品情報がDBサーバ50に登録されていない場合や、識別関連情報を含まない商品情報(例えばJANコードのみ)が登録されている場合に、作業者に応じた商品画像情報の選択を行う。識別関連情報を含む商品情報が登録されている場合、画像表示処理部424は、作業者が初期導入業者又は店舗2の従業員のどちらであるかに関わらず。商品情報に基づき生成される商品情報画像を電子棚札20に表示させてよい。
【0083】
なお、画像表示処理部424は、作業者によって入力される電子棚札20の識別情報あるいは読取装置によって入力される電子棚札20の識別情報が、過去に入力されたことがある識別情報であるか否かによって、作業者を判定してもよい。
例えば、入力された識別情報が初めて入力された識別情報である場合、画像表示処理部424は、当該識別情報を有する電子棚札20が初めて紐付処理を行われる電子棚札20であると判定する。すなわち、画像表示処理部424は、当該電子棚札20が初期導入される電子棚札20であると判定する。よって、画像表示処理部424は、作業者が初期導入業者であると判定する。
一方、入力された識別情報が過去に入力されたことがある識別情報である場合、画像表示処理部424は、当該識別情報を有する電子棚札20が過去に紐付処理を行われたことがある電子棚札20であると判定する。すなわち、画像表示処理部424は、当該電子棚札20が既に配置済みの電子棚札20であると判定する。よって、画像表示処理部424は、作業者が店舗2の従業員であると判定する。
【0084】
また、画像表示処理部424は、WEBシステムにログインしている担当者のログインIDに基づき、作業者を判定してもよい。
【0085】
(3)記憶部43
記憶部43は、各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部43は、操作端末10から受信する情報や、各サーバから受信する情報を記憶する。
記憶部43は、管理サーバ40がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。記憶部43は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
【0086】
<5.DBサーバの機能構成>
続いて、図8を参照して、本実施形態に係るDBサーバ50の機能構成について説明する。図8は、本実施形態に係るDBサーバ50の機能構成の一例を示すブロック図である。図8に示すように、DBサーバ50は、通信部51、制御部52、及び記憶部53を備える。
【0087】
(1)通信部51
通信部51は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部51は、ネットワークNWを介して、各種処理の要求を管理サーバ40から受信する。通信部51は、受信した各種処理の要求を制御部52へ入力する。
また、通信部51は、ネットワークNWを介して、商品情報画像を画像変換サーバ60から受信する。通信部51は、受信した商品情報画像を制御部52あるいは記憶部53へ入力する。
また、通信部51は、ネットワークNWを介して、制御部52から入力される各種処理の要求に対する応答を管理サーバ40へ送信する。
【0088】
(2)制御部52
制御部52は、DBサーバ50の動作全般を制御する機能を有する。制御部52は、例えば、DBサーバ50がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
【0089】
制御部52は、例えば、通信部51から入力される各処理の要求に基づく処理を行う。
具体的に、電子棚札情報取得要求が入力された場合、制御部52は、電子棚札情報取得要求と共に入力される電子棚札20の識別情報をキーに、記憶部53から電子棚札情報を取得する。そして、制御部52は、取得した電子棚札情報を電子棚札情報取得要求に対する応答として、通信部51に管理サーバ40へ送信させる。
また、商品情報画像取得要求が入力された場合、制御部52は、商品情報画像取得要求と共に入力される商品の識別情報をキーに、記憶部53から商品情報画像を取得する。そして、制御部52は、取得した商品情報画像を商品情報画像取得要求に対する応答として、通信部51に管理サーバ40へ送信させる。
また、電子棚札情報更新要求が入力された場合、制御部52は、電子棚札情報更新要求と共に入力される電子棚札20の識別情報をキーに、記憶部53から電子棚札情報を取得する。そして、制御部52は、取得した電子棚札情報を電子棚札情報取得要求に対する応答として、通信部51に管理サーバ40へ送信させる。
また、識別関連情報取得要求が入力された場合、制御部52は、識別関連情報取得要求と共に入力される商品の識別情報をキーに、記憶部53から識別関連情報を取得する。そして、制御部52は、取得した識別関連情報を識別関連情報取得要求に対する応答として、通信部51に管理サーバ40へ送信させる。
通信部51から商品情報画像が入力された場合、制御部52は、入力された商品情報画像を記憶部53に記憶させる。
【0090】
(3)記憶部53
記憶部53は、各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部53は、DBサーバ50における処理にて生じる情報を記憶する。
記憶部53は、DBサーバ50がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。記憶部53は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
【0091】
図8に示すように、記憶部53は、電子棚札情報記憶部530及び配信データ記憶部531を有する。
【0092】
(3-1)電子棚札情報記憶部530
電子棚札情報記憶部530は、電子棚札情報を記憶する。電子棚札情報記憶部530には、電子棚札20の識別情報、電子棚札20に紐付けられた商品の識別情報、紐付処理日時、作業者のログインID、フロア情報、棚情報等の情報が電子棚札情報として記憶される。なお、電子棚札情報に含まれる紐付処理日時、作業者のログインID、フロア情報、棚情報は、関連性情報である。即ち、電子棚札情報記憶部530は、関連性情報を記憶する記憶部でもある。
【0093】
(3-2)配信データ記憶部531
配信データ記憶部531は、配信データを記憶する。配信データ記憶部531には、商品のJAN(Japanese Article Number)コード、商品名、メーカー名、規格、及び価格等の情報が商品情報として記憶される。また、配信データ記憶部531は、記憶している商品情報と対応する商品情報画像を記憶する。当該商品情報画像は、画像変換サーバ60にて生成された画像であってもよい。
【0094】
<6.画像変換サーバの機能構成>
続いて、図9を参照して、本実施形態に係る画像変換サーバ60の機能構成について説明する。図9は、本実施形態に係る画像変換サーバ60の機能構成の一例を示すブロック図である。図9に示すように、画像変換サーバ60は、通信部61、制御部62、及び記憶部63を備える。
【0095】
(1)通信部61
通信部61は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部61は、ネットワークNWを介して、商品情報画像の生成指示を管理サーバ40から受信する。通信部51は、受信した生成指示を制御部62へ入力する。
また、通信部61は、ネットワークNWを介して、制御部62から入力される商品情報画像をDBサーバ50へ送信する。
【0096】
(2)制御部62
制御部62は、画像変換サーバ60の動作全般を制御する機能を有する。制御部62は、例えば、画像変換サーバ60がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図2に示すように、制御部62は、画像生成部620を有する。
【0097】
(2-1)画像生成部620
画像生成部620は、商品情報画像を生成する機能を有する。例えば、商品情報画像の生成指示が入力された場合、画像生成部620は、当該生成指示と共に入力される情報に応じた商品情報画像を生成する。
具体的に、関連性情報が入力された場合、画像生成部620は、関連性情報に基づく商品情報画像を生成する。また、識別関連情報が入力された場合、画像生成部620は、識別関連情報に基づく商品情報画像を生成する。商品情報が入力された場合、画像生成部620は、商品情報に基づく商品情報画像を生成する。
画像生成部620は、通信部61を介して、生成した商品情報画像をDBサーバ50へ送信し、記憶させる。
【0098】
(3)記憶部63
記憶部63は、各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部63は、画像変換サーバ60における処理にて生じる情報を記憶する。
記憶部63は、画像変換サーバ60がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。記憶部63は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
【0099】
<7.配信サーバの機能構成>
続いて、図10を参照して、本実施形態に係る配信サーバ70の機能構成について説明する。図10は、本実施形態に係る配信サーバ70の機能構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、配信サーバ70は、通信部71、制御部72、及び記憶部73を備える。
【0100】
(1)通信部71
通信部71は、各種情報を送受信する機能を有する。例えば、通信部71は、ネットワークNWを介して、商品情報画像と、当該商品情報画像の配信指示を管理サーバ40から受信する。通信部71は、受信した商品情報画像と当該商品情報画像の配信指示を制御部72へ入力する。
また、通信部71は、ネットワークNWを介して、制御部72から入力される商品情報画像と当該商品情報画像の表示指示を電子棚札20へ送信する。
【0101】
(2)制御部72
制御部72は、配信サーバ70の動作全般を制御する機能を有する。制御部72は、例えば、配信サーバ70がハードウェアとして備えるCPUにプログラムを実行させることによって実現される。
図10に示すように、制御部72は、画像表示指示部720を有する。
【0102】
(2-1)画像表示指示部720
画像表示指示部720は、電子棚札20に商品情報画像を表示させる機能を有する。例えば、商品情報画像の配信指示が入力された場合、画像表示指示部720は、当該配信指示と共に入力される電子棚札20の識別情報に基づき、商品情報画像を表示させる電子棚札20を特定する。そして、画像表示指示部720は、通信部71を介して、商品情報画像と、当該商品情報画像の表示指示を電子棚札20へ送信する。
【0103】
(3)記憶部73
記憶部73は、各種情報を記憶する機能を有する。例えば、記憶部73は、管理サーバ40から送信される商品情報画像や画像変換サーバ60から送信される商品情報画像を記憶する。
記憶部73は、配信サーバ70がハードウェアとして備える記憶媒体、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、RAM、ROM、またはこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。記憶部73は、例えば、不揮発性メモリを用いることができる。
【0104】
<8.処理の流れ>
続いて、図11及び図12を参照して、本実施形態に係る処理の流れについて説明する。
【0105】
(1)配信データに識別関連情報が登録されている場合
まず、図11を参照して、配信データに識別関連情報が登録されている場合の処理の流れについて説明する。図11は、本実施形態に係る配信データに識別関連情報が登録されている場合の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。以下、図11を参照して説明する処理の流れでは、配信データに登録されている識別関連情報を示す商品情報画像も登録されているものとする。
【0106】
図11に示すように、まず、ユーザは、操作端末10に対して、紐付処理を実行するための操作を入力する(S100)。
ユーザから紐付処理を実行するための操作を入力された操作端末10は、紐付処理実行要求を管理サーバ40へ送信する(S102)。
【0107】
紐付処理実行要求を受信した管理サーバ40は、電子棚札情報取得要求をDBサーバ50へ送信する(S104)。電子棚札情報取得要求を受信したDBサーバ50は、要求に応じた電子棚札情報を、要求に対する応答として管理サーバ40へ送信する(S106)。
【0108】
DBサーバ50から電子棚札情報取得要求に対する応答を受信し、紐付処理の対象となる電子棚札20が登録されていることを確認できた場合、管理サーバ40は、配信データ取得要求をDBサーバ50へ送信する(S108)。配信データ取得要求を受信したDBサーバ50は、要求に応じた配信データを、要求に対する応答として管理サーバ40へ送信する(S110)。
【0109】
DBサーバ50から配信データ取得要求に対する応答を受信した管理サーバ40は、電子棚札20と商品の紐付処理を実行する(S112)。管理サーバ40は、紐付処理後の情報で電子棚札情報を更新するよう、電子棚札情報更新要求をDBサーバ50へ送信する(S114)。
また、管理サーバ40は、DBサーバ50に登録されている商品情報画像を電子棚札20へ配信するよう、商品情報画像配信指示を配信サーバ70へ送信する(S116)。
【0110】
管理サーバ40から商品情報画像配信指示を受信した配信サーバ70は、商品情報画像を表示するよう、商品情報画像と当該商品情報画像の表示指示を電子棚札20へ送信する(S118)。
商品情報画像と当該商品情報画像の表示指示を受信した電子棚札20は、受信した商品情報画像を表示する(S120)。
【0111】
(2)配信データに識別関連情報が登録されていない場合
次に、図12を参照して、配信データに識別関連情報が登録されていない場合の処理の流れについて説明する。図12は、本実施形態に係る配信データに識別関連情報が登録されていない場合の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。以下、図12を参照して説明する処理の流れでは、電子棚札20と紐付ける商品の識別関連情報が配信データに登録されておらず、商品情報画像も登録されていないものとする。
【0112】
図12に示すように、まず、ユーザは、操作端末10に対して、紐付処理を実行するための操作を入力する(S200)。
ユーザから紐付処理を実行するための操作を入力された操作端末10は、紐付処理実行要求を管理サーバ40へ送信する(S202)。
【0113】
紐付処理実行要求を受信した管理サーバ40は、電子棚札情報取得要求をDBサーバ50へ送信する(S204)。電子棚札情報取得要求を受信したDBサーバ50は、要求に応じた電子棚札情報を、要求に対する応答として管理サーバ40へ送信する(S206)。
【0114】
DBサーバ50から電子棚札情報取得要求に対する応答を受信し、紐付処理の対象となる電子棚札20が登録されていることを確認できた場合、管理サーバ40は、配信データ取得要求をDBサーバ50へ送信する(S208)。配信データ取得要求を受信したDBサーバ50は、要求に応じた配信データを、要求に対する応答として管理サーバ40へ送信する(S210)。
【0115】
次いで、管理サーバ40は、識別関連情報取得要求を外部システム3へ送信する(S212)。識別関連情報取得要求を受信した外部システム3は、要求に応じた識別関連情報を、要求に対する応答として管理サーバ40へ送信する(S214)。
【0116】
外部システム3から識別関連情報を取得した管理サーバ40は、電子棚札20と商品の紐付処理を実行する(S216)。管理サーバ40は、紐付処理後の情報で電子棚札情報を更新するよう、電子棚札情報更新要求をDBサーバ50へ送信する(S218)。
また、管理サーバ40は、配信データの取得結果より、配信データに商品情報画像及び識別関連情報が登録されていないことを確認したため、外部システム3から受信した識別関連情報に基づき商品情報画像を生成するよう、商品情報画像の生成指示を画像変換サーバ60へ送信する(S220)。
【0117】
管理サーバ40から商品情報画像の生成指示を受信した画像変換サーバ60は、商品情報画像の生成処理を実行する(S222)。商品情報画像の生成後、画像変換サーバ60は、生成した商品情報画像をDBサーバ50へ送信し、記憶させる(S224)。この時、商品情報画像がDBサーバ50に登録されたことを示す通知が、DBサーバ50あるいは画像変換サーバ60から管理サーバ40へ送信されてもよい。
【0118】
管理サーバ40は、商品情報画像取得要求をDBサーバ50へ送信する(S226)。商品情報画像取得要求を受信したDBサーバ50は、要求に応じた商品情報画像を、要求に対する応答として管理サーバ40へ送信する(S228)。
DBサーバ50から商品情報画像を受信した管理サーバ40は、商品情報画像を電子棚札20へ配信するよう、商品情報画像と当該商品情報画像の配信指示を配信サーバ70へ送信する(S230)。
【0119】
管理サーバ40から商品情報画像と当該商品情報画像の配信指示を受信した配信サーバ70は、商品情報画像を表示するよう、受信した商品情報画像と当該商品情報画像の表示指示を電子棚札20へ送信する(S232)。
商品情報画像と当該商品情報画像の表示指示を受信した電子棚札20は、受信した商品情報画像を表示する(S234)。
【0120】
以上説明したように、本実施形態に係る電子棚札表示制御システム1は、電子棚札20の識別情報と、電子棚札20に商品情報画像を表示される商品の識別情報との紐付けを制御する。
電子棚札表示制御システム1は、商品の識別情報に基づき、電子棚札20が設けられる店舗2の外部の記憶装置80から商品の識別に関連する識別関連情報を取得する。
電子棚札表示制御システム1は、取得した識別関連情報に基づき生成される商品情報画像を電子棚札20に表示させる。
【0121】
かかる構成により、本実施形態に係る電子棚札表示制御システム1は、電子棚札20と商品が紐付けられた際に、電子棚札20に表示する商品情報が電子棚札表示制御システム1内の記憶装置に登録されていなくても、外部の記憶装置から取得する商品情報を電子棚札20に表示する。
これにより、ユーザは、自身で仮情報等を登録する必要がなくなるため、仮情報等の入力ミスによって商品情報が誤表示されることがなくなる。よって、ユーザが誤った商品情報によって誤った位置に電子棚札を配置してしまう作業ミスの発生を抑制し、作業の手戻りの発生も抑制することができる。
また、仮情報が表示される場合と比較し、電子棚札20に表示される商品情情報の情報量が増えるため、ユーザは、電子棚札20と紐付けられた商品の識別を行いやすくなり、電子棚札20を円滑に配置することができる。また、電子棚札20の配置後に、電子棚札20の配置位置が正しいか否かの確認も円滑に行うことができる。
【0122】
よって、本実施形態に係る電子棚札表示制御システム1は、電子棚札の配置管理をより円滑に行うことができる。
【0123】
<9.変形例>
以上、本開示の実施形態について説明した。続いて、本開示の実施形態の変形例について説明する。なお、以下に説明する各変形例は、単独で本開示の実施形態に適用されてもよいし、組み合わせで本開示の実施形態に適用されてもよい。また、各変形例は、本開示の実施形態で説明した構成に代えて適用されてもよいし、本開示の各実施形態で説明した構成に対して追加的に適用されてもよい。
【0124】
上述の実施形態では、操作端末10がPCである例について説明したが、かかる例に限定されない。操作端末10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、ハンディターミナル等によって実現されてもよい。
【0125】
また、上述の実施形態では、ユーザが操作端末10に表示されるWEBブラウザを介して要求を入力する例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、操作端末10は、自端末にインストールされるアプリケーションの画面を介してユーザが要求を入力可能な構成を有してもよい。アプリケーションの画面に入力された要求は、例えば、Web API(application programming interface)経由で管理サーバ40へ送信される。この場合、操作端末10は、例えば管理サーバ40から受信する応答をアプリケーション上に出力する。当該アプリケーションの画面内には、要求を入力可能な領域がWebviewによって表示されてもよい。なお、当該アプリケーションには、バーコードを読み取るための機能や、NFC(Near Field Communication)機能が含まれてもよい。
【0126】
また、上述の実施形態では、操作端末10が店舗2のバックヤードに設けられ、ユーザがバックヤード内にて電子棚札の管理作業を行う例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、操作端末10がスマートフォンやタブレット端末、ハンディターミナル等の携帯端末のように持ち運び可能な端末によって実現される場合、ユーザは、店舗内のバックヤード以外の場所へ操作端末10を持ち運んで使用してもよいし、店舗外へ持ち運んで使用してもよい。これにより、ユーザは、店舗の内外を問わず、多様な場所で電子棚札の管理作業を行うことができる。
【0127】
また、上述の実施形態では、読取装置として操作端末10に外部接続される装置が用いられる例について説明したが、かかる例に限定されない。操作端末10がスマートフォンやタブレット端末等によって実現される場合、操作端末10の内部に搭載されている装置が読取装置として用いられてもよい。操作端末10の内部に搭載されている読取装置の一例として、カメラ等の撮像装置や、NFCによる通信が可能な通信装置が挙げられる。撮像装置を用いる場合、ユーザは、例えば、電子棚札20の識別情報を示すバーコードを撮像装置で撮像することで、当該電子棚札20の識別情報を操作端末10に読み取らせることができる。また、NFCを用いる場合、ユーザは、例えば、識別情報を読み取りたい電子棚札20に対して、操作端末10を近づける。これにより、操作端末10は、NFCによって電子棚札20から電子棚札20の識別情報を読み取ることができる。
【0128】
上述の実施形態では、電子棚札表示制御システム1が中継通信装置30を備える例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、電子棚札表示制御システム1は、中継通信装置30を備えていなくてもよい。この場合、電子棚札20は、ネットワークNWを介して、配信サーバ70と直接通信可能に接続される。
【0129】
上述の実施形態では、商品情報画像が画像変換サーバ60にて生成され、生成された商品情報画像が配信サーバ70から電子棚札20へ送信される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、商品情報画像は、画像変換サーバ60以外の装置にて生成されてもよい。一例として、商品情報画像は、中継通信装置30にて生成され、生成された商品情報画像が中継通信装置30から電子棚札20へ送信されてもよい。
【0130】
上述の実施形態では、画像変換サーバ60によって生成された商品情報画像と当該商品情報画像の配信指示とが管理サーバ40から配信サーバ70へ送信される例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、画像変換サーバ60によって生成された商品情報画像と当該商品情報画像の配信指示は、ネットワークNWを介して、画像変換サーバ60から配信サーバ70へ送信されてもよい。
【0131】
上述の実施形態では、配信サーバ70が電子棚札表示制御システム1の内部に存在する例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、配信サーバ70は、電子棚札表示制御システム1の外部に存在するサーバであってもよい。
【0132】
上述の実施形態では、棚情報が電子棚札表示制御システム1で保持される情報である例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、棚情報は、棚割りの管理を行う外部システム3から取得されてもよい。
【0133】
以上、本発明の実施形態の変形例について説明した。なお、上述した実施形態における電子棚札表示制御システム1をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
【0134】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0135】
1…電子棚札表示制御システム、2…店舗、10…操作端末、11…入力部、12…制御部、13…記憶部、14…通信部、15…表示部、20…電子棚札、21…通信部、22…制御部、23…記憶部、24…表示部、30…中継通信装置、40…管理サーバ、41…通信部、42…制御部、43…記憶部、50…DBサーバ、51…通信部、52…制御部、53…記憶部、60…画像変換サーバ、61…通信部、62…制御部、63…記憶部、70…配信サーバ、71…通信部、72…制御部、73…記憶部、80…記憶装置、220…画像表示処理部、420…電子棚札情報取得部、421…配信データ取得部、422…識別関連情報取得部、423…紐付処理部、424…画像表示処理部、530…電子棚札情報記憶部、531…配信データ記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12