IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社アメニティキッズの特許一覧

<>
  • 特開-股間制汗パット 図1
  • 特開-股間制汗パット 図2
  • 特開-股間制汗パット 図3
  • 特開-股間制汗パット 図4
  • 特開-股間制汗パット 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092717
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】股間制汗パット
(51)【国際特許分類】
   A41B 9/12 20060101AFI20220616BHJP
   A61F 13/00 20060101ALI20220616BHJP
   A61F 13/471 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
A41B9/12 C
A61F13/00 351
A61F13/471
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020205585
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】520489640
【氏名又は名称】株式会社アメニティキッズ
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】田中 哲弥
【テーマコード(参考)】
3B128
3B200
【Fターム(参考)】
3B128JA01
3B128JB04
3B128SB02
3B200AA14
3B200CA12
3B200DE04
3B200DE15
(57)【要約】      (修正有)
【課題】廉価に提供でき使い捨て使用に好適である股間制汗パットを提供する。
【解決手段】股間制汗パット1は、陰嚢と股間との間に介在し、陰嚢の少なくとも一部を覆うパット本体2と、このパット本体を股間側から陰嚢に巻き付けた状態で保持する紐11とを備え、パット本体は、陰嚢に巻き付く巻き付き部5と、陰嚢の付け根部分に位置する切り欠き部9と、この切り欠き部の両側に設けられ、股間における腿の付け根で折り返される折り返し部8と、を備えた股間制汗パット。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
陰嚢と股間との間に介在し、前記陰嚢の少なくとも一部を覆うパット本体と、
このパット本体を前記股間側から前記陰嚢に巻き付けた状態で保持する保持部材と、
を備えたことを特徴とする股間制汗パット。
【請求項2】
前記パット本体は、
前記陰嚢に巻き付く巻き付き部と、
前記陰嚢の付け根部分に位置する切り欠き部と、
この切り欠き部の両側に設けられ、前記股間における腿の付け根で折り返される折り返し部と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の股間制汗パット。
【請求項3】
前記巻き付き部は、前記保持部材を通す少なくとも2以上の孔を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の股間制汗パット。
【請求項4】
前記保持部材は、前記パット本体を前記陰嚢の付け根部分に保持する構成としたことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の股間制汗パット。
【請求項5】
前記パット本体は、少なくとも前記切り欠き部以外の周辺が曲線で構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の股間制汗パット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、股間の汗を吸収する股間制汗パットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から男性の陰嚢等が汗で足の付け根部分に密着して不衛生であることから、股間の汗を吸収するようにしたものが知られている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、陰茎および陰嚢を収容するようにした下着が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、陰茎部を筒状パットと陰嚢部を包む袋状パットとを一体化したパットが開示されている。
【0005】
さらに、特許文献3には、陰嚢と陰茎とを分別収納する下着が開示されている。
【0006】
さらに、特許文献4には、陰嚢等を覆うシート状基材に粘着テープやひも等の固定部材を取り付けた包帯が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5681312号公報
【特許文献2】特開2007-29696号公報
【特許文献3】特開2012-158859号公報
【特許文献4】実用新案登録第3117975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、これらは、高価格で通常は再使用されるため、使い捨てマスク等のような使い捨て使用には向かない。
【0009】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、廉価に提供でき使い捨て使用に好適である股間制汗パットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明は、陰嚢と股間との間に介在し、陰嚢の少なくとも一部を覆うパット本体と、このパット本体を股間側から陰嚢に巻き付けた状態で保持する保持部材とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
パット本体は、陰嚢に障害を及ぼさない部位に巻き付く巻き付け部と、陰嚢の付け根部分に位置する切り欠き部と、この切り欠き部の両側に設けられ、股間における腿の付け根で折り返される折り返し部とを備えるのが好ましい。
【0012】
また、巻き付き部は、保持部材を通す少なくとも2以上の孔を有していることが好ましい。
【0013】
さらに、保持部材は、パット本体を陰嚢の付け根部分に保持する構成とするのが好ましい。
【0014】
さらに、パット本体は、少なくとも前記切り欠き部以外の周辺が曲線で構成され地肌に擦傷をもたらさないことが好ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、廉価に提供でき使い捨て使用に好適である股間制汗パットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の一実施形態に係る股間制汗パットを示す平面図。
図2】同実施形態に係る股間制汗パットの開いた状態を示す斜視図。
図3】同実施形態に係る股間制汗パットの包み状態を示す斜視図。
図4】同実施形態に係る股間制汗パットの使用状態を一部省略して示す側面図。
図5】同実施形態に係る股間制汗パットの使用状態を示す正面図。
図6】同実施形態に係る股間制汗パットの他の使用状態を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る股間制汗パットを示している。
【0019】
図1に示すように、股間制汗パット1は、布地や不織布などの素材からなるシート状のパット本体2を有している。
【0020】
このパット本体2は、長軸3および短軸4を有する第1の楕円形状部(巻き付き部)5と、第1の楕円形状部5の長軸3と同じ長さの長軸3および第1の楕円形状部5の短軸4より短い短軸4を有する第2の楕円形状部(折り返し部)8とを、長軸3を境に合体させた形状すなわち第1の楕円形状部5の長軸3と第2の楕円形状部の長軸3とが共通するように合体させた形状を呈している。なお、この楕円形状は厳密なものでなくてもよく、長円形状でも良く、さらに若干変形した形状のものでもよい。
【0021】
この第2の楕円形状部8には、短軸4に沿って切り込まれた例えば二等辺三角形状の切り欠き部9が形成され、この切り欠き部9は、長軸4までは到達していない切り込み深さを有している。
【0022】
従って、パット本体2は、切り込み部9以外の周辺が曲線で形成されている。
【0023】
また、切り欠き部9は、二等辺三角形の頂点部9aおよびパット本体2の周辺との接続部9b,9bが曲線で形成されている。
【0024】
また、長軸3に沿って4ヵ所に短軸4と平行なスリット(孔)10…が形成されている。
【0025】
このスリット10…は、短軸4を境に2ヵ所ずつ形成され、その1ヵ所は短軸4,7の近傍、他の一ヵ所はパット本体2の周辺近傍に形成されている。
【0026】
この4ヵ所のスリット10…には、図2に示すように、紐(保持部材)11が挿通され、この紐11により、図3に示すように、パット本体2が筒状に保持できるようになっている。
【0027】
このように形成された股間制汗パット1は、図4および図5に示すように、陰嚢12と股間13との間に介在され、紐11によりパット本体2が陰嚢12の少なくとも一部を覆うように股間13側から陰嚢12に巻き付けた状態で保持されるようになっている。
【0028】
すなわち、パット本2体は、紐11を結ぶことによって、切り欠き部9が陰嚢12の付け根部分に位置し、第1の楕円形状部5が陰嚢12に巻き付く状態に、陰嚢12の付け根部分に保持されるようになっている。
【0029】
この装着状態では、第2の楕円形状部8すなわち切り欠き部9の両側は、股間13における腿14の付け根で折り返される折り返し部として構成されている。
【0030】
以上の構成によれば、陰嚢12と股間13との密着を防止して汗による不快感を解消することができ、しかも、廉価に提供でき使い捨て使用に好適である。
【0031】
なお、保持部材としての紐11は、スリット10…に挿通する構成でなく、たとえばパット本体2に固定してもよく、固定せずに単にパット本体2を陰嚢12に巻き付け、その上から縛る構成としても良い。
【0032】
また、保持部材は、紐11でなくてもよく、接着テープ、ホック、ボタンなどで構成してもよい。
【0033】
さらに、スリット10は、4ヵ所でなく、たとえば2ヵ所でも、多数ヵ所でもよい。
【0034】
さらに、紐11によるパット本体2の保持は、陰嚢12の根本へ縛り付けでなく、図6に示すように、陰茎15の根本に縛り付けても良い。
【0035】
さらに、パット本体2は、第1の楕円形状部(巻き付き部)5と、第2の楕円形状部(折り返し部)8とを合体させた形状としたが、本発明はこれに限定されることはなく、たとえば矩形状でもよく、要するに、切り欠き部と、巻き付き部と、折り返し部とを備えたものであれば良い。
【0036】
さらに、切り欠き部9は、二等辺三角形状としたが、これに限らず、曲線で形成した形状でも良い。
【符号の説明】
【0037】
1 股間制汗パット
2 パット本体
5 巻き付き部(第1の楕円形状部)
8 折り返し部(第2の楕円形状部)
9 切り欠き部
10 孔(スリット)
11 保持部材(紐)
12 陰嚢
13 股間
14 腿
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-02-03
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の一実施形態に係る股間制汗パットを示す平面図。
図2】同実施形態に係る股間制汗パットの開いた状態を示す斜視図。
図3】同実施形態に係る股間制汗パットの包み状態を示す斜視図。
図4】同実施形態に係る股間制汗パットの使用状態を一部省略して示す側面図。
図5】同実施形態に係る股間制汗パットの使用状態を示す正面図。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
さらに、紐11によるパット本体2の保持は、陰嚢12の根本へ縛り付けでなく、陰茎15の根本に縛り付けても良い。