(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092735
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】電子デバイス及び電子デバイスのウェイクアップ方法
(51)【国際特許分類】
G06F 1/3215 20190101AFI20220616BHJP
【FI】
G06F1/3215
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020205611
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】518427524
【氏名又は名称】未來市股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】許 丞佑
(72)【発明者】
【氏名】蔡 志堅
【テーマコード(参考)】
5B011
【Fターム(参考)】
5B011EA10
5B011EB09
5B011KK01
5B011LL11
5B011MA03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】不必要にウェイクアップしない電子デバイス及び電子デバイスのウェイクアップ方法を提供する。
【解決手段】方法は、電子デバイス(ヘッドマウントディスプレイ)が省電力モードの間に電子デバイスの近接センサがトリガーされたか否かを判定することと、電子デバイスが省電力モードの間に近接センサがトリガーされたと判定したことに応じて、電子デバイスが移動条件を満たすか否かを判定することと、電子デバイスが移動条件を満たすと判定したことに応じて、電子デバイスを作動モードに切り替えることと、電子デバイスが移動条件を満たさないと判定したことに応じて、電子デバイスを省電力モードに維持することと、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子デバイスのウェイクアップ方法であって、
前記電子デバイスが省電力モードの間に前記電子デバイスの近接センサがトリガーされたか否かを判定することと、
前記電子デバイスが前記省電力モードの間に前記近接センサがトリガーされたと判定したことに応じて、前記電子デバイスが移動条件を満たすか否かを判定することと、
前記電子デバイスが前記移動条件を満たすと判定したことに応じて、前記電子デバイスを作動モードに切り替えることと、
前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定したことに応じて、前記電子デバイスを前記省電力モードに維持することと
を含む、
方法。
【請求項2】
電子デバイスであって、
プログラムコードを格納する、非一時的なメモリと、
近接センサと、
前記メモリと前記近接センサとに連接され、
前記電子デバイスが省電力モードの間に前記電子デバイスの前記近接センサがトリガーされたか否かを判定することと、
前記電子デバイスが前記省電力モードの間に前記近接センサがトリガーされたと判定したことに応じて、前記電子デバイスが移動条件を満たすか否かを判定することと、
前記電子デバイスが前記移動条件を満たすと判定したことに応じて、前記電子デバイスを作動モードに切り替えることと、
前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定したことに応じて、前記電子デバイスを前記省電力モードに維持することと
を実行するためプログラムコードを読み込む、プロセッサと
を含む、
電子デバイス。
【請求項3】
前記電子デバイスが前記移動条件を満たすか否かを判定するステップが、
前記電子デバイスが所定の期間に移動されたか否かを判定することと、
前記電子デバイスが前記所定の期間に移動されたと判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たすと判定することと、
前記電子デバイスが前記所定の期間に移動されていないと判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定することと
を含む、
請求項1に記載の方法、
又は、
前記プロセッサが、
前記電子デバイスが所定の期間に移動されたか否かを判定することと、
前記電子デバイスが前記所定の期間に移動されたと判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たすと判定することと、
前記電子デバイスが前記所定の期間に移動されていないと判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定することと
を実行するよう構成された、
請求項2に記載の電子デバイス。
【請求項4】
前記電子デバイスが前記所定の期間に移動されたか否かを判定するステップの前に、前記電子デバイスのディスプレイを有効にすることを更に含み、
前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定したことに応じて、前記電子デバイスの前記ディスプレイを無効にすることを更に含む、
請求項3に記載の方法、
又は、
前記電子デバイスがディスプレイを更に含み、
前記電子デバイスが前記所定の期間に移動されたか否かを判定する前に、前記プロセッサが前記電子デバイスの前記ディスプレイを有効にするよう更に構成され、
前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定したことに応じて、前記プロセッサが前記電子デバイスの前記ディスプレイを無効にするよう更に構成された、
請求項3に記載の電子デバイス。
【請求項5】
前記電子デバイスが前記省電力モードに切り替えられる直前に、前記電子デバイスのカメラで第1の画像を撮像することを更に含む、
請求項1に記載の方法、
又は、
前記電子デバイスがカメラを更に含み、
前記プロセッサが、前記電子デバイスが前記省電力モードに切り替えられる直前に第1の画像を撮像するため前記カメラを制御する、
請求項2に記載の電子デバイス。
【請求項6】
前記電子デバイスが前記移動条件を満たすか否かを判定するステップが、
前記電子デバイスの前記カメラで第2の画像を撮像することと、
前記第1の画像が前記第2の画像と一致すると判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定することと、
前記第1の画像が前記第2の画像と一致しないと判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たすと判定することと
を含む、
請求項5に記載の方法、
又は、
前記電子デバイスが前記省電力モードの間に前記近接センサがトリガーされたと判定したことに応じて、前記プロセッサが、
第2の画像を撮像するため前記カメラを制御することと、
前記第1の画像が前記第2の画像と一致すると判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たさないと判定することと、
前記第1の画像が前記第2の画像と一致しないと判定したことに応じて、前記電子デバイスが前記移動条件を満たすと判定することと
を実行するよう更に構成された、
請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項7】
前記電子デバイスの前記カメラで前記第2の画像を撮像するステップの前に、
前記電子デバイスのディスプレイを有効にすることなく、前記電子デバイスのオペレーティングシステムを有効にすることを更に含む、
請求項6に記載の方法、
又は、
前記第2の画像を撮像するため前記カメラを制御する前に、前記プロセッサが、
前記電子デバイスのディスプレイを有効にすることなく、前記電子デバイスのオペレーティングシステムを有効にするよう更に構成された、
請求項6に記載の電子デバイス。
【請求項8】
前記電子デバイスを前記作動モードに切り替えるステップが、
前記電子デバイスの前記ディスプレイを有効にすることを含む、
請求項7に記載の方法、
又は、
前記プロセッサが、前記電子デバイスの前記ディスプレイを有効にすることを介し、前記電子デバイスを前記作動モードに切り替える、
請求項7に記載の電子デバイス。
【請求項9】
前記電子デバイスの前記カメラが前方カメラである、
請求項5に記載の方法、
又は、
前記電子デバイスの前記カメラが前方カメラである、
請求項5に記載の電子デバイス。
【請求項10】
前記電子デバイスのディスプレイとオペレーティングシステムが前記省電力モードにおいて無効にされ、前記電子デバイスの前記ディスプレイと前記オペレーティングシステムが前記作動モードにおいて有効にされる、
請求項1に記載の方法、
又は、
前記電子デバイスのディスプレイとオペレーティングシステムが前記省電力モードにおいて無効にされ、前記電子デバイスの前記ディスプレイと前記オペレーティングシステムが前記作動モードにおいて有効にされる、
請求項2に記載の電子デバイス。
【請求項11】
前記電子デバイスがヘッドマウントディスプレイである、
請求項1に記載の方法、
又は、
前記電子デバイスがヘッドマウントディスプレイである、
請求項2に記載の電子デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子デバイスのモード切替え方法に関するものであり、特に、電子デバイス及び電子デバイスのウェイクアップ方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)が暫く休止した後、HMDのオペレーティングシステムは電力を節約するため省電力モード(例えば、スリープモード)に切り替え、HMDはユーザが使用するためウェイクアップされる。
【0003】
異なる場合で、HMDは様々なメカニズムを介しウェイクアップされる。例えば、近接センサを有するHMDについて、HMDがユーザにより装着されているか否かを検出するため、近接センサがHMDの特定の位置に設けられる。このような場合、近接センサがトリガーされた(即ち、近接したオブジェクトが検出された)とき、HMDがユーザにより装着されたことを表し、HMDが使用のためウェイクアップされる。
【0004】
しかし、場合によっては、上記メカニズムは正確でない可能性がある。例えば、HMDの近接センサに近い領域を通過する何らかの任意のオブジェクト(例えば、HMDのヘッドストラップ)が存在する場合、近接センサが誤ってトリガーされ、HMDが不必要にウェイクアップされる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来、上記の場合においてHMDが不必要にウェイクアップされる可能性があり、本発明は上記課題を解決するために用いることのできる電子デバイス及び電子デバイスのウェイクアップ方法を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下を含む電子デバイスのウェイクアップ方法を提供する。電子デバイスが省電力モードの間に電子デバイスの近接センサがトリガーされたか否かを判定することと、電子デバイスが省電力モードの間に近接センサがトリガーされたと判定したことに応じて、電子デバイスが移動条件を満たすか否かを判定することと、電子デバイスが移動条件を満たすと判定したことに応じて、電子デバイスを作動モードに切り替えることと、電子デバイスが移動条件を満たさないと判定したことに応じて、電子デバイスを省電力モードに維持すること。
【0007】
本発明は、メモリと、近接センサと、プロセッサとを含む電子デバイスを提供する。メモリはプログラムコードを格納する。プロセッサはメモリと近接センサとに連接され、以下を実行するためプログラムコードを読み込む。電子デバイスが省電力モードの間に電子デバイスの近接センサがトリガーされたか否かを判定することと、電子デバイスが省電力モードの間に近接センサがトリガーされたと判定したことに応じて、電子デバイスが移動条件を満たすか否かを判定することと、電子デバイスが移動条件を満たすと判定したことに応じて、電子デバイスを作動モードに切り替えることと、電子デバイスが移動条件を満たさないと判定したことに応じて、電子デバイスを省電力モードに維持すること。
【発明の効果】
【0008】
これに伴い、HMDが不必要にウェイクアップされる可能性が低くなる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の更なる理解のため添付図面が含まれ、本明細書に包含され、本明細書の一部を構成する。図面は本発明の実施形態を表し、明細書と共に、本発明の原理を説明する役割を果たす。
【0010】
【
図1】本発明の例示的な実施形態の1つによる電子デバイスを表すブロック図である。
【0011】
【
図2】本発明の1つの実施形態による電子デバイスのウェイクアップ方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の好ましい実施形態の詳細を述べる。実施例は添付の図面に表される。可能な限り、図面と明細書において同一の符号が同一又は類似の部材に対し用いられる。
【0013】
図1は、本発明の例示的な実施形態の1つによる電子デバイスを表すブロック図である。様々な実施形態において、電子デバイス100はHMD又は他の類似のスマートデバイスであってよいが、本発明はこれに限定されない。
図1を参照し、電子デバイス100は、メモリ101と、近接センサ102と、プロセッサ104とを含むが、これに限定されない。電子デバイス100は、VR、AR、MR、又は他の現実シミュレーション関連技術などのXRに適合されてよい。
【0014】
メモリ101は、固定又は取り外し可能なランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、類似のデバイス、又は上記デバイスの組合せの如何なる種類であってもよい。メモリ101は、プログラムコード、デバイス設定、バッファデータ、又は、(ユーザデータ、訓練データ、感情識別子、感情決定、感情構成、重み付けされた関係、線形関係、感情グループといった)永続的データを記録し、これらデータについては後に紹介する。
【0015】
近接センサ102は、電子デバイス100の付近にオブジェクトが存在するか否かを検出するため、電子デバイス100上の特定の位置に設けられてよいが、本発明はこれに限定されない。
【0016】
プロセッサ104は、メモリ101と近接センサ102とに連接される。プロセッサ104は、本発明の例示的な実施形態の手順を実行するため、メモリ101に格納されたプログラムコードを読み込むよう構成される。
【0017】
いくつかの実施形態において、プロセッサ104は、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号処理(DSP)チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)であってよい。プロセッサ104の機能は、独立した電子デバイス又は集積回路(IC)により実装されてもよく、プロセッサ104の動作はソフトウェアにより実装されてもよい。
【0018】
本発明の実施形態において、プロセッサ104は、以下に更に説明される、本発明において提供される電子デバイス100のウェイクアップ方法を実装するため、メモリ101に格納されたプログラムコード及び/又はモジュールにアクセスしてよい。
【0019】
本発明の1つの実施形態による電子デバイスのウェイクアップ方法のフロー図を示す
図2を参照する。本実施形態の方法は
図1の電子デバイス100により実行されてよく、
図2の各ステップの詳細は、
図1に示された構成部材を用い下記に説明される。
【0020】
本実施形態の実施形態において、電子デバイス100は省電力モード(例えば、スリープモード)にあると仮定する。いくつかの実施形態において、電子デバイス100はオペレーティングシステムがインストールされディスプレイを有し、電子デバイス100が省電力モードにあるとき、オペレーティングシステムとディスプレイは無効(例えば、オフにされる)とされてよい。例えば、電子デバイス100が作動モードで動作するとき、オペレーティングシステムとディスプレイは有効(例えば、オンにされる)とされてよく、電子デバイス100が何らかの特定の条件(例えば、所定の時間休止)を満たしたとき、プロセッサ104は電子デバイス100を省電力モードに切り替えてよいが、本発明はこれに限定されない。
【0021】
その後、ステップS210において、プロセッサ104は、電子デバイス100が省電力モードの間に電子デバイス100の近接センサ102がトリガーされたか否かを判定してよい。トリガーされた場合、プロセッサ104はステップS220を実行してよい。さもなくば、プロセッサ104はステップS240を実行してよい。
【0022】
ステップS220において、プロセッサ104は、電子デバイス100が移動条件を満たすか否かを判定してよい。満たす場合、プロセッサ104は電子デバイス100を作動モードに切り替えるためステップS230を実行してよい。満たさない場合、プロセッサ104は電子デバイス100を省電力モードに維持するためステップS240を実行してよい。
【0023】
第1の実施形態において、プロセッサ104は、電子デバイス100が所定の期間(例えば、30秒)に移動されたか否かを判定してよい。様々な実施形態において、プロセッサ104は、所定の期間の時点において検出された6自由度(DOF)値の変化といった、何らかの特定の技術に基づき、電子デバイス100が移動されたか否かを判定してよいが、本発明はこれに限定されない。
【0024】
第1の実施形態において、電子デバイス100が所定の期間に移動されたと判定したことに応じて、プロセッサ104は電子デバイス100が移動条件を満たすか否か判定してよい。一方、電子デバイス100が所定の期間に移動されていないと判定したことに応じて、プロセッサ104は電子デバイス100が移動条件を満たさないと判定してよいが、本発明はこれに限定されない。
【0025】
第1の実施形態の1つの場合において、プロセッサ104は、電子デバイス100が所定の期間に移動されたか否かを判定する前に、電子デバイス100のディスプレイを有効にしてよい。加えて、プロセッサ104は、電子デバイス100が移動条件を満たさないと判定したことに応じて、電子デバイス100のディスプレイを無効にしてよい。即ち、第1の実施形態のいくつかの場合において、プロセッサ104は、近接センサがトリガーされた場合、先ず電子デバイス100のディスプレイをオンにして、次いで電子デバイス100が移動条件を満たすか否かを判定してよい。
【0026】
電子デバイス100が移動条件を満たすと判定された場合、これは電子デバイス100がユーザにより使用されていることを表し、よってプロセッサ104は、電子デバイス100を作動モードに切り替えるため、続いてステップS230を実行してよい。電子デバイス100のディスプレイが有効にされていることから、プロセッサ104は、電子デバイス100を作動モードに切り替えるため、電子デバイス100のオペレーティングシステムを有効にしてよいが、本発明はこれに限定されない。
【0027】
一方、電子デバイス100が移動条件を満たさないと判定された場合、これは近接センサ102が誤ってトリガーされた(即ち、電子デバイス100はユーザにより使用されていない)ことを表し、よってプロセッサ104は、電子デバイス100を省電力モードに維持するため、続いてステップS240を実行してよい。電子デバイス100のディスプレイが有効にされていることから、プロセッサ104は、電子デバイス100を省電力モードに維持するため、電子デバイス100のディスプレイを対応して無効にしてよいが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
従って、本発明の方法は、電子デバイス100が省電力モードの間に実際に移動されたことに応じて、電子デバイス100を作動モードに切り替えてよい。このため、電子デバイス100は誤って不必要にウェイクアップされることを防止され、これは電子デバイス100の電力消費を低減する。
【0029】
第2の実施形態において、プロセッサ104は、電子デバイス100が省電力モードに切り替えられる直前に第1の画像を撮像するため、電子デバイス100のカメラ(例えば、前方カメラ)を制御してよい。次に、電子デバイス100が省電力モードの間に近接センサ102がトリガーされたと判定したことに応じて、プロセッサ104は第2の画像を撮像するためカメラを制御し、第1の画像が第2の画像と一致するか否かを判定してよい。様々な実施形態において、プロセッサ104は、第1の画像と第2の画像との間の類似度が所定の類似度閾値よりも高いと判定したことに応じて、第1の画像が第2の画像と一致するか否かを判定してよいが、本発明はこれに限定されない。
【0030】
1つの実施形態において、第1の画像が第2の画像と一致すると判定したことに応じて、プロセッサ104は、電子デバイス100が移動条件を満たさないと判定してよい。一方、第1の画像が第2の画像と一致しないと判定したことに応じて、プロセッサ104は、電子デバイス100が移動条件を満たすと判定してよい。
【0031】
詳細には、第1の画像は、電子デバイス100が省電力モードに切り替えられる直前の電子デバイス100の前方の光景として理解されてよい。このため、省電力モードの間に撮像された第2の画像が第1の画像と一致する場合、これは電子デバイス100が省電力モードの間に移動されていないことを表す。従って、プロセッサ104は、電子デバイス100は移動条件を満たさないと判定してよい。
【0032】
一方、省電力モードの間に撮像された第2の画像が第1の画像と一致しない場合、これは電子デバイス100が省電力モードの間に移動されたことを表す。従って、プロセッサ104は、電子デバイス100が移動条件を満たすと判定してよいが、本発明はこれに限定されない。
【0033】
第2の実施形態の1つの場合において、プロセッサ104は、第2の画像を撮像するためカメラを制御する前に、電子デバイス100のディスプレイを無効に維持しつつ、電子デバイス100のオペレーティングシステムを有効にしてよい。この場合、プロセッサ104は、電子デバイス100のオペレーティングシステムが有効にされていることから、電子デバイス100のディスプレイを有効にすることを介し、電子デバイス100を作動モードに切り替えてよい。
【0034】
一方、プロセッサ104は、電子デバイス100のオペレーティングシステムを無効にすることを介し、電子デバイス100を省電力モードに維持してよいが、本発明はこれに限定されない。
【0035】
まとめると、本発明の実施形態は、電子デバイスが省電力モードの間に実際に移動されたことに応じて電子デバイスを作動モードに切り替えてよい。このため、電子デバイスは誤って不必要にウェイクアップされることを防止され、これは電子デバイスの電力消費を低減する。
【0036】
当業者にとって、本発明の範囲又は精神から逸脱することなく、本発明の構造に様々な改変と変形を行うことができることは明らかであろう。上記を鑑み、本発明は、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内にあるという条件で、本発明の改変及び変形を網羅することを意図している。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明の実施形態は、HMDといった、省電力モードを有する電子デバイスに応用することができる。
【符号の説明】
【0038】
100:電子デバイス
101:メモリ
102:近接センサ
104:プロセッサ
S210~S240:ステップ
【外国語明細書】