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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022092899
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】予約システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20220616BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020205881
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】岡部 英文
(72)【発明者】
【氏名】濱野 光憲
(72)【発明者】
【氏名】中村 徳裕
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA03
(57)【要約】
【課題】利用者のワークスペースと利用者の保護する被保護者の滞在スペースとを含む施設の利便性を向上することを目的とする。
【解決手段】利用者のワークスペースと前記利用者の保護する被保護者の待機スペースとを含む施設についての予約システムであって、前記利用者の何れかによる前記ワークスペースの利用の、予約であるワークスペース予約を受け付けるワークスペース予約受付部と、前記被保護者の何れかに対する既定の場所間の送迎の、予約である送迎予約を受け付ける送迎予約受付部と、を備える。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者のワークスペースと前記利用者の保護する被保護者の待機スペースとを含む施設についての予約システムであって、
前記利用者の何れかによる前記ワークスペースの利用の、予約であるワークスペース予約を受け付けるワークスペース予約受付部と、
前記被保護者の何れかに対する既定の場所間の送迎の、予約である送迎予約を受け付ける送迎予約受付部と、
を備える予約システム。
【請求項2】
前記送迎予約受付部により受け付けられた1つ以上の前記送迎予約それぞれに対して、前記利用者の何れかが運転する移動手段である利用者移動手段を、含む複数種類の送迎手段の何れか1つを割当てる割当部を更に備える請求項1に記載の予約システム。
【請求項3】
前記複数種類の送迎手段は、前記利用者移動手段と送迎用の既定の移動手段とを含み、
前記割当部による前記送迎予約に対する前記既定の移動手段の割当は、前記割当部による前記送迎予約に対する前記利用者移動手段の割当の後に行われる請求項2に記載の予約システム。
【請求項4】
前記利用者移動手段の情報の登録を受け付ける登録受付部をさらに備える請求項2又は3に記載の予約システム。
【請求項5】
前記既定の場所間の送迎は、少なくとも、前記施設と他の場所との間の送迎を含む請求項1乃至4の何れか1項に記載の予約システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予約システムに関する。
【背景技術】
【0002】
施設、サービス提供者等への予約を受け付けるシステムがある。例えば、特許文献1には、車両の配車を依頼する依頼者が、その扶養者のために、車両の配車依頼をすることができる配車システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-119370号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
利用者のワークスペースと、施設の利用者の保護する被保護者の滞在スペースと、を含む施設において、この施設を利用しようとする利用者が、ワークスペースの予約、学校や習い事等で送迎を要する被保護者の送迎の手配という作業を、別個のシステムを利用して実施するのは手間である。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、利用者のワークスペースと利用者の保護する被保護者の滞在スペースとを含む施設の利便性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、予約システムは、利用者のワークスペースと前記利用者の保護する被保護者の待機スペースとを含む施設についての予約システムであって、前記利用者の何れかによる前記ワークスペースの利用の、予約であるワークスペース予約を受け付けるワークスペース予約受付部と、前記被保護者の何れかに対する既定の場所間の送迎の、予約である送迎予約を受け付ける送迎予約受付部と、を備える。
【0006】
すなわち、予約システムにおいては、利用者によるワークスペースの利用の予約と、被保護者の送迎の予約と、が受け付けられる。利用者は、予約システムを用いて、利用者のワークスペースと被保護者の送迎との双方の予約ができ、ワークスペースの予約、被保護者の送迎の手配のユーザーの手間が軽減される。すなわち、予約システムは、利用者のワークスペースと利用者の保護する被保護者の滞在スペースとを含む施設の利便性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】予約システム及び利用者端末の構成を示すブロック図である。
図2】被保護者の送迎の概要を説明する図である。
図3】予約用画面を示す図である。
図4】予約用画面を示す図である。
図5】予約用画面を示す図である。
図6】予約用画面を示す図である。
図7】予約用画面を示す図である。
図8】予約受付処理を示すフローチャートである。
図9】通い送迎についての送迎予約への移動手段の割当処理を示すフローチャートである。
図10】習い事送迎についての送迎予約への移動手段の割当処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)予約システムの構成:
(2)予約受付処理:
(3)他の実施形態:
【0009】
(1)予約システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態にかかる予約システム10及び利用者端末20の構成を示すブロック図である。予約システム10は、利用者が利用するワークスペースと利用者が保護する被保護者の滞在スペースとを含む施設(以下では、利用施設とする)に対する予約に用いられ、制御部11、記録媒体12、通信部13を備える。
【0010】
ここで、利用施設について説明する。利用施設は、テレワーク、会議室、貸しオフィス等に利用可能なワークスペースを利用者に提供し、さらに、利用者が働いている際に利用者の保護する被保護者(例えば、利用者の子ども、利用者が一時的に預かっている子供(例えば、利用者の親類、知り合いの子ども)等)が滞在できる滞在スペースを提供する。これにより、利用者は、仕事が完了するまで、学校等が完了した被保護者を滞在スペースに滞在させることができる。
【0011】
また、利用施設では、被保護者に対する、既定の場所間の送迎のサービスが行われている。ここで送迎には、送りのみの場合、迎えのみの場合も含まれる。図2を用いて、本実施形態の利用施設で行われる送迎のサービスを説明する。利用施設では、被保護者の通う施設(例えば、保育園、幼稚園、小・中・高等学校等)から、利用施設までの送迎バスによる送迎が行われる。以下では、被保護者の通う施設から利用施設までの送迎バスによる送迎を、通い送迎とする。図2の破線の曲線矢印は、通い送迎において、送迎バスが利用施設を出発して、学校A、学校B、学校C、学校Dの順に巡回し、それぞれの学校で学校が終わった被保護者を乗せて、利用施設に戻ってくるルートを示す。また、図2の一点鎖線の曲線矢印は、通い送迎において、送迎バスが利用施設を出発して、学校B、学校Cの順に巡回し、それぞれの学校で学校が終わった被保護者を乗せて、利用施設に戻ってくるルートを示す。
【0012】
また、利用施設では、利用施設から被保護者の通う習い事教室(例えば、塾、予備校、運動教室等)までの送迎バスによる送迎が行われる。また、利用施設では、被保護者の通う習い事教室から利用施設又は被保護者の家までの送迎バスによる送迎が行われる。以下では、習い事教室からの送迎、及び、習い事教室への送迎を習い事送迎とする。
また、利用施設では、習い事送迎として、利用者が運転する移動手段(例えば、自動車、二輪車等)による送迎が行われる。以下では、利用者が運転する移動手段を、利用者移動手段とする。利用者移動手段による送迎は、利用者が利用者移動手段を運転して利用施設から移動する際、又は、利用者が利用者移動手段を運転して利用施設へ移動する際に、利用者が自分の移動に合わせて行う被保護者の送迎である。図2の実線の直線矢印は、それぞれ、利用施設から習い事教室まで、又は、習い事教室から利用施設又は被保護者の家までの、送迎バス又は、利用者移動手段による送迎のルートを示す。
【0013】
制御部11は、CPU、RAM、ROM等を備えるコンピュータである。記録媒体12は、各種プログラム、各種データを記録する。通信部13は、外部の装置との間での有線又は無線の通信に用いられる。本実施形態では、制御部11は、通信部13を介して、複数の利用者端末20と通信する。予約システム10は、記録媒体12やROMに記憶されたプログラムを制御部11で実行することができる。
【0014】
利用者端末20は、利用施設の利用者が保持する端末装置であって、制御部21、記録媒体22、入出力部23、通信部24を備える。本実施形態では、利用者端末20は、利用者による操作を受けて、利用施設のワークスペースの予約、被保護者の送迎の予約を予約システム10に要求する。以下では、ワークスペースの予約を、ワークスペース予約とする。また、以下では、被保護者の送迎の予約を、送迎予約とする。
制御部21は、CPU、RAM、ROM等を備えるコンピュータである。記録媒体22は、各種プログラム、利用施設の利用の予約に用いられる画面のデータである予約用画面データ221等の各種データを記録する。入出力部23は、ユーザーからの入力を受け付け、ユーザーへの情報の出力を行う。本実施形態では、入出力部23は、情報の入力部と情報の表示部とを含み、例えば、タッチパネル、マウス、キーボード等の入力装置とモニタ等の表示装置との組合わせ等である。通信部24は、外部の装置との間での有線又は無線での通信に用いられる。利用者端末20は、記録媒体22やROMに記憶されたプログラムを制御部21で実行することができる。
【0015】
予約システム10の制御部11は、記録媒体12に記録された予約プログラム110を実行することができる。予約プログラム110は、利用施設に対する、ワークスペース予約、及び送迎予約を受け付ける機能を有する。この機能を実現するため、予約プログラム110が実行されると、制御部11は、ワークスペース予約受付部111、送迎予約受付部112、割当条件決定部113、割当部114、登録受付部115として機能する。
【0016】
ワークスペース予約受付部111は、ワークスペース予約を受け付ける機能である。制御部11は、利用者端末20から、ワークスペースリクエスト情報を含む予約要求を受信する。ここで、ワークスペースリクエスト情報は、何時どのワークスペースの利用をリクエストするかを示す情報である。本実施形態では、ワークスペースリクエスト情報は、利用者の識別情報(ID)と、ワークスペースの利用日と、希望するワークスペースの利用開始時刻と、希望するワークスペースの利用終了時刻と、利用するワークスペースと、の情報である。そして、制御部11は、受信した予約要求に含まれるワークスペースリクエスト情報にワークスペース予約を識別するための識別情報を追加することでワークスペース予約情報を生成する。ここで、ワークスペース予約情報は、ワークスペース予約において、利用が予定されるワークスペースと、利用期間と、を示す情報である。そして、制御部11は、生成したワークスペース予約情報を、記録媒体12に記録された施設予約管理DB121に登録することで、ワークスペース予約を受け付ける。施設予約管理DB121は、ワークスペース予約情報が蓄積され、管理されるデータベースである。なお、制御部11は、受信した予約要求に含まれるワークスペースリクエスト情報が、ワークスペース及びワークスペースの利用予定の期間について、施設予約管理DB121に登録された他のワークスペース予約情報と重複している場合、受信した予約要求に応じたワークスペース予約の受付を行わない。この場合、制御部11は、予約ができなかったことを、予約要求元に通知する。
【0017】
送迎予約受付部112は、被保護者に対する送迎予約を受け付ける機能である。制御部11は、利用者端末20から、送迎リクエスト情報を含む予約要求を受信する。ここで、送迎リクエスト情報は、被保護者に対してどのような送迎をリクエストするかを示す情報である。本実施形態では、送迎リクエスト情報は、送迎対象の被保護者を保護する利用者の識別情報(ID)と、送迎対象の被保護者の識別情報と、送迎の予約日と、ピックアップ地点及びデリバリー地点のうち既知でないものと、ピックアップ時間(時刻又は時間帯)及びデリバリー時間(時刻又は時間帯)のうちの少なくとも1つと、送迎対象の被保護者の人数と、利用可能な送迎手段が複数種類ある場合における要望する送迎手段の種類を示すリクエストドライブタイプと、の情報である。ここでピックアップとは、送迎対象を迎える(拾い上げる)ことである。また、デリバリーとは、送迎対象を目的地に送り届けることである。また、ピックアップ地点は、ピックアップされる場所である。また、ピックアップ時間は、ピックアップされる時間である。また、デリバリー地点は、デリバリーされる場所である。また、デリバリー時間は、デリバリーされる時間である。
【0018】
本実施形態では、通い送迎の場合、デリバリー地点が既知(利用施設)であり、利用可能な送迎手段は1つ(送迎バス)である。そのため、通い送迎の場合、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報は、送迎対象の被保護者を保護する利用者の識別情報と、送迎対象の被保護者の識別情報と、予約日と、ピックアップ地点と、ピックアップ時間と、デリバリー時間と、送迎対象の被保護者の人数と、の情報である。
また、本実施形態では、利用施設からの習い事送迎の場合、ピックアップ地点が既知(利用施設)である。そのため、利用施設からの習い事送迎の場合、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報は、送迎対象の被保護者を保護する利用者のIDと、送迎対象の被保護者の識別情報と、予約日と、ピックアップ時間と、デリバリー地点と、デリバリー時間と、送迎対象の被保護者の人数と、リクエストドライブタイプと、の情報である。
また、本実施形態では、習い事教室からの習い事送迎の場合、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報は、送迎対象の被保護者を保護する利用者のIDと、送迎対象の被保護者の識別情報と、予約日と、ピックアップ地点と、ピックアップ時間と、デリバリー地点と、デリバリー時間と、送迎対象の被保護者の人数と、リクエストドライブタイプと、の情報である。
【0019】
そして、制御部11は、受信した予約要求に含まれる送迎リクエスト情報に、送迎予約を識別するための識別情報を追加し、更に、送迎予約におけるデリバリー地点、デリバリー時間、ピックアップ地点、ピックアップ時間、リクエストドライブタイプのうち既定の情報を追加し、送迎予約情報を生成する。送迎予約情報は、送迎予約における被保護者に対する送迎の予定を示す情報である。
【0020】
通い送迎の場合、デリバリー地点が既知(利用施設)であり、利用可能な送迎手段は1つ(送迎バス)である。そのため、制御部11は、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報に、送迎予約の識別情報と、デリバリー地点(利用施設)の情報と、リクエストドライブタイプ(送迎バス)の情報と、を追加することで、送迎予約情報を生成する。
利用施設からの習い事送迎の場合、ピックアップ地点が既知(利用施設)である。そのため、制御部11は、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報に、送迎予約の識別情報と、ピックアップ地点(利用施設)の情報と、を追加することで、送迎予約情報を生成する。
【0021】
習い事教室からの習い事送迎の場合、制御部11は、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報に、送迎予約の識別情報を追加することで、送迎予約情報を生成する。
また、本実施形態では、送迎予約の識別情報は、送迎予約を一意に識別する情報であり、対応する送迎予約が種別(通い送迎、習い事送迎)を示す情報を含む。制御部11は、送迎予約の識別情報から、対応する送迎予約の種別を特定できる。
【0022】
制御部11は、生成した送迎予約情報を記録媒体12に記録された送迎予約管理DB122に登録することで、送迎予約を受け付ける。送迎予約管理DB122は、送迎予約情報が蓄積され、管理されるデータベースである。
【0023】
割当条件決定部113は、送迎予約受付部112の機能により送迎予約管理DB122に登録された送迎予約情報に基づいて、送迎予約それぞれに複数種類の送迎手段の何れかを割当てるための条件を決定する機能である。送迎手段とは、送迎用の移動手段である。本実施形態では、複数種類の送迎手段は、送迎バスと利用者移動手段との2種類である。以下では、送迎予約に対する移動手段の割当の条件を、割当条件とする。本実施形態では、割当条件は、要望されている送迎と、送迎に利用可能な送迎手段と、を示す条件である。そこで、制御部11は、送迎予約管理DB122に蓄積された送迎予約情報に基づいて、割当条件として、送迎に用いられる送迎手段を示す条件である送迎手段条件と、要望されている送迎を示す送迎条件と、を決定する。制御部11は、送迎手段条件として、移動手段の識別情報(ID)と、ドライブタイプと、出発地点と、終着地点と、出発時間と、到着時間(終着地点に到着すべき時間)と、最大搭載人数と、を決定する。ドライブタイプとは、送迎手段の種別を示す情報であり、本実施形態では、送迎バスと利用者移動手段との何れであるかを示す。本実施形態では、送迎バスの出発地点及び終着地点は、利用施設である。本実施形態では、送迎バスについてのこれらの条件の情報は、記録媒体12に記録されている。また、利用者移動手段についてのこれらの条件の情報は、登録受付部115の機能により記録媒体12に利用者移動手段管理DB124として蓄積されている。
【0024】
本実施形態では、通い送迎には利用者移動手段が用いられないため、制御部11は、通い送迎については、通い送迎に利用可能な送迎バスそれぞれについての送迎手段条件を決定する。より具体的には、制御部11は、通い送迎の行われる時間帯に出発時間と到着時間とが含まれる送迎バスについての送迎手段条件の情報を記録媒体12から取得する。通い送迎の行われる時間帯とは、通い送迎の実行が可能な時間帯として予め定められた時間帯であり、例えば、既定の日における15:00から18:00まで等である。また、習い事送迎には利用者移動手段と送迎バスとの双方が用いられるため、制御部11は、習い事送迎については、習い事送迎に適用可能な送迎バス、利用者移動手段それぞれについての送迎手段条件を決定する。より具体的には、制御部11は、習い事送迎の行われる時間帯に出発時間と到着時間とが含まれる送迎バスについての送迎手段条件の情報を記録媒体12から取得する。習い事送迎の行われる時間帯とは、習い事送迎の実行が可能な時間帯として予め定められた時間帯であり、例えば、既定の日における17:00から20:00まで等である。また、制御部11は、習い事送迎の行われる時間帯に出発時間と到着時間とが含まれる利用者移動手段についての送迎手段条件の情報を記録媒体12の利用者移動手段管理DB124から取得する。
【0025】
また、制御部11は、送迎予約管理DB122に蓄積された送迎予約情報に基づいて、送迎条件として、送迎予約毎に、誰を何時から何時までにどこからどこまでどの送迎手段で送迎する予約であるかを決定する。本実施形態では、制御部11は、送迎条件として、送迎対象の被保護者を保護する利用者の識別情報(ID)と、送迎対象の被保護者の識別情報と、対応する送迎予約の識別情報(ID)と、リクエストドライブタイプと、ピックアップ地点と、ピックアップ時間と、デリバリー地点と、デリバリー時間と、送迎対象の被保護者の人数と、を決定する。
【0026】
本実施形態では、通い送迎の行われる時間帯との関係で既定の期間毎に通い送迎についての送迎予約の受付が締め切られる。制御部11は、この既定の期間が経過すると、この期間内に受付けた通い送迎についての送迎予約に対する移動手段の割当を行う。そこで、制御部11は、この期間が経過すると、送迎予約管理DB122に蓄積された送迎予約情報から、通い送迎の行われる時間帯にピックアップ時間、デリバリー時間の少なくとも1つが含まれる送迎予約情報を抽出する。そして、制御部11は、抽出した送迎予約情報から、通い送迎についての送迎条件を決定する。
【0027】
また、本実施形態では、習い事送迎の行われる時間帯との関係で既定の期間毎に習い事送迎についての送迎予約の受付が締め切られる。制御部11は、この既定の期間が経過すると、この期間内に受付けた習い事送迎についての送迎予約に対する移動手段の割当を行う。そこで、制御部11は、この期間が経過すると、送迎予約管理DB122に蓄積された送迎予約情報から、習い事送迎の行われる時間帯にピックアップ時間、デリバリー時間の少なくとも1つが含まれる送迎予約情報を抽出する。そして、制御部11は、抽出した送迎予約情報から、習い事送迎についての送迎条件を決定する。
【0028】
割当部114は、割当条件決定部113の機能により決定された条件に基づいて、送迎予約それぞれに対して送迎バスと利用者移動手段とのうちの何れか1つの送迎手段を割当てる機能である。制御部11は、割当条件決定部113の機能により決定された割当条件が示す、送迎予約ごとの送迎対象の被保護者をピックアップ地点からデリバリー地点まで運搬する運搬経路問題であるPick-up and Delivery Problem(PDP)を解き、被保護者の送迎における送迎手段の経路を求めることで、送迎予約それぞれに何れかの移動手段を割り当てる。本実施形態では、制御部11は、既定の近似アルゴリズムを用いてPDPを解く。また、PDPを解く際の制約条件として、任意の条件を用いてよい。例えば、各種パラメータが一定範囲にとどまるようにすることを制約条件としてもよい。また、PDPを解く際に任意の目的関数を用いてよい。例えば、移動手段が通る経路毎にコストを決定し、移動にかかるコストの合計を示す目的関数を用いてもよい。この場合、制御部11は、この目的関数の値を最小化するように、PDPを解く。そして、制御部11は、送迎予約それぞれに何れの移動手段が割当てられたかを示す情報を、記録媒体12の送迎プラン管理DB123に記録する。送迎プラン管理DB123は、送迎予約それぞれに何れの移動手段が割当てられたかを示す情報が蓄積され、管理されるデータベースである。
本実施形態では、制御部11は、通い送迎と習い事送迎とのそれぞれについて、別個に、送迎予約に対する移動手段の割当を行う。
【0029】
また、制御部11は、習い事送迎については、送迎予約に対して、まず、利用者移動手段を割当てる。より具体的には、制御部11は、割当条件決定部113の機能により、習い事送迎の送迎予約に利用者移動手段を割当てる場合の割当条件を決定する。制御部11は、送迎予約管理DB122に登録された習い事送迎についての送迎予約情報のうち、リクエストドライブタイプが利用者移動手段である送迎予約情報に基づいて、習い事送迎についての送迎条件を決定する。また、制御部11は、記録媒体12の利用者移動手段管理DB124に記録された利用者移動手段の情報に基づいて、習い事送迎に利用可能な利用者移動手段についての送迎手段条件を決定する。そして、制御部11は、決定した割当条件で、PDPを解くことで、習い事送迎における利用者移動手段の経路を求めることで、送迎予約に対して利用者移動手段を割当てる。
【0030】
その後、制御部11は、利用者移動手段が割当られなかった送迎予約(リクエストドライブタイプが送迎バスである送迎予約情報、及び、リクエストドライブタイプが利用者移動手段であるが利用者移動手段が割り当てられなかった送迎予約に対応する送迎予約情報)のそれぞれに対して、送迎バスを割当てる。より具体的には、制御部11は、割当条件決定部113の機能により、習い事送迎の送迎予約に送迎バスを割当てる場合の割当条件を決定する。制御部11は、送迎予約管理DB122に登録された習い事送迎についての送迎予約情報のうち、利用者移動手段が割当てられていない送迎予約についての送迎予約情報に基づいて、利用者移動手段が割当てられていない送迎予約についての送迎条件を決定する。また、制御部11は、記録媒体12に記録された送迎バスの情報に基づいて、習い事送迎に利用可能な送迎バスについての送迎手段条件を決定する。そして、制御部11は、決定した割当条件に基づいて、送迎予約に対して送迎バスを割当てる。すなわち、制御部11は、決定した割当条件で、PDPを解くことで、習い事送迎における送迎バスの経路を求めることで、送迎予約に対して送迎バスを割当てる。そして、制御部11は、割当結果を、送迎プラン管理DB123に記録する。
【0031】
登録受付部115は、利用施設の利用者の運転する利用者移動手段の情報の記録媒体12の利用者移動手段管理DB124への登録を受け付ける機能である。利用者端末20の制御部21は、入出力部23への操作に基づいて、利用者移動手段についての送迎手段条件を示す情報を受け付ける。利用者移動手段についての送迎手段条件を示す情報は、移動手段の識別情報と、ドライブタイプ(利用者移動手段)と、出発地点と、終着地点と、出発時間と、到着時間と、最大搭載人数と、の情報である。そして、制御部21は、受け付けた情報を含む利用者移動手段の登録要求を予約システム10に送信する。制御部11は、利用者端末20から、利用者移動手段の登録要求を受信すると、登録要求に含まれる利用者移動手段についての送迎手段条件を示す情報を利用者移動手段管理DB124に記録することで、利用者移動手段を登録する。なお、制御部11は、利用者端末20と異なる装置から利用者移動手段の登録要求を受け付けてもよい。
【0032】
利用者端末20の制御部21は、記録媒体22に記録された予約アプリケーションプログラム210を実行することができる。予約アプリケーションプログラム210は、利用施設に対する、ワークスペースの予約、及び送迎の予約の要求を予約システム10に行う機能を有する。この機能を実現するため、予約アプリケーションプログラム210が実行されると、制御部21は、予約UI制御部211として機能する。
【0033】
予約UI制御部211は、記録媒体22に記録された予約用画面データ221に基づいて、入出力部23に対して、利用施設のワークスペースの利用の予約と被保護者の送迎の予約とに用いられる画面を表示し、表示した画面を介した情報の入力を受け付け、予約の要求を予約システム10に送信する機能である。
図3図7を用いて、予約UI制御部211の機能により入出力部23に表示される予約用画面300について説明する。予約用画面300は、表示選択タブ301を含む。表示選択タブ301は、予約用画面300の表示の切り替えに用いられる。予約用画面300は、予約済みのスケジュールへの切り替えに用いられる「スケジュール」タブ、ワークスペースの予約用の画面への切り替えに用いられる「ワークスペース予約」タブ、通い送迎の送迎予約用の画面への切り替えに用いられる「通い送迎予約」タブ、習い事送迎の送迎予約用の画面への切り替えに用いられる「習い事送迎予約」タブを含む。
【0034】
制御部21は、予約アプリケーションプログラム210を実行すると、図3に示すように、表示選択タブ301の「スケジュール」タブが選択された状態の予約用画面300を入出力部23に表示する。図3に示すように、この状態の予約用画面300は、日付表示領域302、スケジュール表示領域303を含む。日付表示領域302は、カレンダーが表示される領域である。制御部21は、予約システム10に対して、利用者がすでに行ったワークスペース予約、送迎予約を問い合わせる。予約システム10の制御部11は、この問い合わせに応じ、施設予約管理DB121、送迎予約管理DB122から、問い合わせを行った利用者の識別情報に対応するワークスペース予約情報、送迎予約情報を抽出する。そして、制御部11は、抽出したこれらの情報を、問い合わせ元の利用者端末20に送信する。制御部21は、送信されたこれらの情報に基づいて、利用者が行ったワークスペース予約の予約日時、送迎予約の予約日時を特定する。そして、制御部21は、日付表示領域302のカレンダーの日付のうち、ワークスペース予約、送迎予約の何れかがされている日付をハイライト表示する。これにより、利用者は、自分が何らかの予約をしている日付を容易に把握できる。制御部21は、日付表示領域302に表示されたカレンダーにおけるハイライト表示された日付のうちの何れかの入出力部23を介した選択を検知すると、選択された日付を選択前と異なる色でハイライト表示する。そして、制御部21は、選択された日付の予約の情報を、スケジュール表示領域303に表示する。これにより、利用者は、選択した日付の予約状況を容易に把握できる。図3の例では、2020年11月13日が選択され、スケジュール表示領域303に、この日の予約の情報として、9:00~18:00までのワークスペースAの予約、14:30に学校Aでピックアップされ15:00に利用施設にデリバリーされる通い送迎の予約、16:00に利用施設でピックアップされ16:20に予備校Aにデリバリーされる習い事送迎の予約の情報が表示される。
【0035】
制御部21は、入出力部23を介して、表示選択タブ301の「ワークスペース予約」タブの選択を検知した場合、予約用画面300の表示を、図4に示すように予約状況表示領域311、予約情報入力領域312を含ませるように切り替える。予約状況表示領域311は、各ワークスペースにおける予約状況を表示する領域である。制御部21は、予約システム10に対して、既に行われているワークスペース予約を問い合わせる。予約システム10の制御部11は、この問い合わせに応じ、施設予約管理DB121に登録されているワークスペース予約情報を取得する。そして、制御部11は、取得したワークスペース予約情報に基づいて、各ワークスペースがどの期間予約されているかをワークスペース予約状況として特定する。制御部11は、特定したワークスペース予約状況を、利用者端末20に送信する。そして、制御部21は、送信されたワークスペース予約状況に基づいて、予約状況表示領域311に、各ワークスペースがどの期間予約されているかを示す情報を表示する。図4の例では、予約状況表示領域311には、ワークスペース毎に何時から何時まで予約されているかが表示されている。例えば、ワークスペースAについては、9:00~12:00まで予約されている。利用者は、予約状況表示領域311を確認することで、どのワークスペースが何時空いているかを把握できる。
【0036】
予約情報入力領域312は、予約するワークスペースの利用日が入力される「予約日」入力欄、ワークスペースの利用開始時刻と利用終了時刻とが入力される「予約時間」入力欄、希望するワークスペースが入力される「ワークスペース」入力欄、予約要求の送信の指示に用いられる「予約登録」ボタンを含む。制御部21は、利用者による入出力部23の操作に基づいて、「予約日」入力欄、「予約時間」入力欄、「ワークスペース」入力欄それぞれへの入力を受け付ける。そして、制御部21は、「予約登録」ボタンの選択を検知すると、利用者端末20を保持する利用者の識別情報と、予約情報入力領域312の各入力欄に入力された情報(利用するワークスペース、ワークスペースの利用日、ワークスペースの利用開始時刻、ワークスペースの利用終了時刻)と、をワークスペース予約情報として含むワークスペース利用の予約要求を、通信部24を介して予約システム10に送信する。なお、本実施形態では、利用者の識別情報は予め記録媒体22に記録されており、制御部21は、記録媒体22から利用者の識別情報を取得する。
【0037】
制御部21は、ワークスペース利用の予約要求を予約システム10に送信した後で、予約システム10から予約ができないことを示す情報を受信した場合、予約できないことを示す情報を入出力部23に表示する。また、制御部21は、予約情報入力領域312の「予約日」入力欄、及び「予約時間」入力欄の入力値が示す期間において、「ワークスペース」入力欄に入力されたワークスペースが既に予約されている場合、「予約登録」ボタンの選択を検知しても、予約要求を予約システム10に送信しないようにしてもよい。この場合にも、制御部21は、「予約登録」ボタンの選択を検知した場合、予約できないことを示す情報を入出力部23に表示してもよい。
予約システム10の制御部11は、ワークスペース予約の予約要求を受信すると、予約要求に含まれるワークスペースリクエスト情報に基づいて、ワークスペース予約情報を生成し、生成したワークスペース予約情報を、施設予約管理DB121に登録する。
【0038】
また、制御部21は、入出力部23を介して、表示選択タブ301の「通い送迎予約」タブの選択を検知した場合、予約用画面300の表示を、図5に示すように、予約日指定領域321、予約情報入力領域322を含ませるように切り替える。予約日指定領域321は、カレンダーが表示される領域である。制御部21は、入出力部23を介して、予約日指定領域321に表示されたカレンダーの日付の指定を、予約日の指定として受け付ける。
予約情報入力領域322は、送迎対象の被保護者の識別情報が入力される「送迎者識別情報」入力欄と、予約する送迎の日が入力される「予約日」入力欄、希望するピックアップ時間が入力される「ピックアップ時間」入力欄、希望するピックアップ地点が入力される「ピックアップ地点」入力欄、希望するデリバリー時間が入力されてる「デリバリー時間」入力欄、利用者が保護する送迎対象の被保護者の人数が入力される「送迎人数」入力欄、を含む。また、予約情報入力領域322は、予約要求の送信の指示に用いられる「予約登録」ボタンを含む。本例の場合、デリバリー地点が利用施設に固定されているため、予約情報入力領域322は、デリバリー地点の入力欄は含まない。
【0039】
制御部21は、利用者による入出力部23の操作に基づいて、「送迎者識別情報」入力欄、「予約日」入力欄、「ピックアップ時間」入力欄、「ピックアップ地点」入力欄、「デリバリー時間」入力欄、「送迎人数」入力欄それぞれへの入力を受け付ける。なお、制御部21は、予約日指定領域321に表示されたカレンダーの日付の指定を受け付けた場合、「予約日」入力欄に指定された日付を入力する。そして、制御部21は、「予約登録」ボタンの選択を検知すると、利用者の識別情報と、予約情報入力領域322の各入力欄に入力された情報(送迎対象の被保護者の識別情報、送迎予約日、ピックアップ時間、ピックアップ地点、送迎人数)と、を送迎リクエスト情報として含む通い送迎の予約要求を、通信部24を介して予約システム10に送信する。
予約システム10の制御部11は、通い送迎についての送迎予約の予約要求を受信すると、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報を抽出し、抽出した送迎リクエスト情報に基づいて送迎予約情報を生成し、生成した送迎予約情報を、送迎予約管理DB122に登録する。
【0040】
また、制御部21は、入出力部23を介して、表示選択タブ301の「習い事送迎予約」タブの選択を検知した場合、予約用画面300の表示を、図6、7に示すように、予約日指定領域331、送迎種類選択タブ332、予約情報入力領域333を含ませるように切り替える。予約日指定領域331は、カレンダーが表示される領域である。制御部21は、入出力部23を介して、予約日指定領域331に表示されたカレンダーの日付の指定を、予約日の指定として受け付ける。
送迎種類選択タブ332は、予約情報入力領域333の表示の切り替えに用いられる。送迎種類選択タブ332は、利用施設から習い事教室までの送迎の予約用の画面への切り替えに用いられる「施設からの送迎」タブ、習い事教室からの送迎の予約用の画面への切り替えに用いられる「習い事教室からの送迎」タブを含む。
【0041】
制御部21は、入出力部23を介して、送迎種類選択タブ332の「施設からの送迎」タブの選択を検知した場合、予約情報入力領域333の表示を、利用施設から習い事教室までの送迎の予約用に切り替える。この場合の予約情報入力領域333は、図6に示すように、送迎対象の被保護者の識別情報が入力される「被保護者識別情報」入力欄と、予約する送迎の日が入力される「予約日」入力欄、希望するピックアップ時間が入力される「ピックアップ時間」入力欄、希望するデリバリー時間が入力される「デリバリー時間」入力欄、希望するデリバリー地点が入力される「デリバリー地点」入力欄、利用者が保護する送迎対象の被保護者の人数が入力される「送迎人数」入力欄、希望する送迎手段の種別が入力される「リクエストドライブタイプ」入力欄、予約要求の送信の指示に用いられる「予約登録」ボタンを含む。この場合、ピックアップ地点が利用施設に固定されており、ピックアップ時間も規定なため、予約情報入力領域333は、ピックアップ地点、ピックアップ時間の入力欄は含まない。
【0042】
制御部21は、利用者による入出力部23の操作に基づいて、「被保護者識別情報」入力欄、「予約日」入力欄、「ピックアップ時間」入力欄、「デリバリー時間」入力欄、「デリバリー地点」入力欄、「送迎人数」入力欄、「リクエストドライブタイプ」入力欄それぞれへの入力を受け付ける。なお、制御部21は、予約日指定領域331に表示されたカレンダーの日付の指定を受け付けた場合、「予約日」入力欄に指定された日付を入力する。そして、制御部21は、「予約登録」ボタンの選択を検知すると、利用者の識別情報と、予約情報入力領域333の各入力欄に入力された情報と、を送迎リクエスト情報として含む習い事送迎の予約要求を、通信部24を介して予約システム10に送信する。
予約システム10の制御部11は、習い事送迎についての送迎予約の予約要求を受信すると、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報を抽出し、抽出した送迎リクエスト情報に基づいて、送迎予約情報を生成し、生成した送迎予約情報を、送迎予約管理DB122に登録する。
【0043】
制御部21は、入出力部23を介して、送迎種類選択タブ332の「習い事教室からの送迎」タブの選択を検知した場合、予約情報入力領域333の表示を、習い事教室からの送迎の予約用に切り替える。この場合の予約情報入力領域333は、図7に示すように、送迎対象の被保護者の識別情報が入力される「被保護者識別情報」入力欄と、予約する送迎の日が入力される「予約日」入力欄、希望するピックアップ時間が入力される「ピックアップ時間」入力欄、希望するピックアップ地点が入力される「ピックアップ地点」入力欄、希望するデリバリー時間が入力される「デリバリー時間」入力欄、希望するデリバリー地点が入力される「デリバリー地点」入力欄、利用者が保護する送迎対象の被保護者の人数が入力される「送迎人数」入力欄、希望する送迎手段の種別が入力される「リクエストドライブタイプ」入力欄、予約要求の送信の指示に用いられる「予約登録」ボタンを含む。制御部21は、利用者による入出力部23の操作に基づいて、「送迎者識別情報」入力欄、「予約日」入力欄、「ピックアップ時間」入力欄、「ピックアップ地点」入力欄、「デリバリー時間」入力欄、「デリバリー地点」入力欄、「送迎人数」入力欄、「リクエストドライブタイプ」入力欄それぞれへの入力を受け付ける。なお、制御部21は、予約日指定領域331に表示されたカレンダーの日付の指定を受け付けた場合、「予約日」入力欄に指定された日付を入力する。
【0044】
そして、制御部21は、「予約登録」ボタンの選択を検知すると、利用者の識別情報と、予約情報入力領域333の各入力欄に入力された情報と、を送迎リクエスト情報として含む習い事送迎の予約要求を、通信部24を介して予約システム10に送信する。
予約システム10の制御部11は、習い事送迎についての送迎予約の予約要求を受信すると、予約要求に含まれる送迎リクエスト情報を抽出し、抽出した送迎リクエスト情報に基づいて、送迎予約情報を生成し、生成した送迎予約情報を送迎予約管理DB122に登録する。
【0045】
以上のように、本実施形態の構成によれば、予約システム10は、利用者によるワークスペースの利用の予約と、被保護者の送迎の予約と、を受け付ける。利用者は、予約システム10を用いて、利用者のワークスペースと被保護者の送迎との双方の予約ができ、ワークスペースの予約、被保護者の移動の手配のユーザーの手間が軽減される。すなわち、予約システム10は、利用施設の利便性を向上できる。
【0046】
また、本実施形態では、予約システム10は、割当部114の機能による習い事送迎の送迎予約に対する送迎手段の割当の際に、まず、利用者移動手段の割当を行い、その後に、送迎バスの割当を行うこととした。すなわち、利用者移動手段で送迎可能な送迎予約については、利用者移動手段が割り当てられることとなり、送迎バスにより送迎すべき送迎対象の被保護者が削減される。結果として、送迎バスが運送する重量が減少し、稼働させる送迎バスの台数が減少する場合もある。これにより、予約システム10は、送迎バスの運行にかかるエネルギーを削減でき、送迎バスの運行にかかるコストを削減できる。
また、本実施形態では、予約システム10は、登録受付部115の機能により、利用者移動手段の情報の登録を受け付ける。これにより、予約システム10は、利用者移動手段の被保護者の送迎への活用を推進できる。
【0047】
(2)予約受付処理:
図8図10を用いて、予約システム10がワークスペース予約、送迎予約を受付け、送迎予約それぞれに移動手段を割当てる処理を説明する。
図8を用いて、予約システム10がワークスペース予約、送迎予約を受付ける処理を説明する。制御部11は、既定の予約受付期間が開始すると図8の処理を開始する。
S100において、制御部11は、ワークスペース予約受付部111の機能により、利用者端末20から、ワークスペース予約の予約要求を受信したか否かを判定する。制御部11は、利用者端末20からワークスペース予約の予約要求を受信したと判定した場合、処理をS105に進め、利用者端末20の何れかから、ワークスペース予約の予約要求を受信していないと判定した場合、処理をS110に進める
S105において、制御部11は、ワークスペース予約受付部111の機能により、S100で受信した予約要求に含まれるワークスペースリクエスト情報に基づいてワークスペース予約情報を生成し、生成したワークスペース予約情報を、記録媒体12に記録された施設予約管理DB121に登録することで、ワークスペースの予約を受け付ける。
【0048】
S110において、制御部11は、送迎予約受付部112の機能により、利用者端末20から送迎予約の予約要求を受信したか否かを判定する。制御部11は、利用者端末20から送迎予約の予約要求を受信したと判定した場合、処理をS115に進め、利用者端末20から送迎予約の予約要求を受信していないと判定した場合、処理をS120に進める。
S115において、制御部11は、送迎予約受付部112の機能により、S100で受信した予約要求に含まれる送迎リクエスト情報に基づいて送迎予約情報を生成し、生成した送迎予約情報を、記録媒体12に記録された送迎予約管理DB122に追加することで、被保護者の送迎の予約を受け付ける。
S120において、制御部11は、送迎予約受付部112の機能により、既定の予約受付期間が終了したか否かを判定する。制御部11は、予約受付期間が終了したと判定した場合、図8の処理を終了し、予約受付期間が終了していないと判定した場合、処理をS100に進める。
【0049】
次に、図9を用いて、予約システム10が通い送迎についての送迎予約に送迎バスを割当てる処理を説明する。制御部11は、既定の予約受付期間が終了し、図8の処理が終了した後で図9の処理を開始する。
S200において、制御部11は、割当条件決定部113の機能により、通い送迎の送迎予約についての割当条件を決定する。より具体的には、制御部11は、送迎予約管理DB122に登録された通い送迎についての送迎予約情報に基づいて、通い送迎についての送迎条件を決定する。また、制御部11は、記録媒体12に記録された送迎バスの情報に基づいて、通い送迎についての送迎手段条件を決定する。
S205において、制御部11は、割当部114の機能により、S200で決定された割当条件に基づいて、送迎予約それぞれに対して送迎バスと利用者移動手段とのうちの何れか1つの送迎手段を割当てる。そして、制御部11は、送迎予約それぞれに何れの移動手段が割当てられたかを示す情報を、送迎のプランの情報として記録媒体12の送迎プラン管理DB123に記録する。
【0050】
次に、図10を用いて、予約システム10が習い事送迎についての送迎予約に送迎バスを割当てる処理を説明する。制御部11は、既定の予約受付期間が終了し、図8の処理が終了した後で図10の処理を開始する。
S300において、制御部11は、割当条件決定部113の機能により、習い事送迎の送迎予約に利用者移動手段を割当てる場合の割当条件を決定する。より具体的には、制御部11は、送迎予約管理DB122に登録された習い事送迎についての送迎予約情報に基づいて、習い事送迎についての送迎条件を決定する。また、制御部11は、記録媒体12の利用者移動手段管理DB124に記録された利用者移動手段の情報に基づいて、習い事送迎に利用可能な利用者移動手段についての送迎手段条件を決定する。
【0051】
S305において、制御部11は、割当部114の機能により、S300で決定された割当条件に基づいて、送迎予約に対して利用者移動手段を割当てる。より具体的には、制御部11は、S300で決定された割当条件で、PDPを解くことで、習い事送迎における利用者移動手段の経路を求めることで、送迎予約に対して利用者移動手段を割当てる。
S310において、制御部11は、割当部114の機能により、S305での送迎予約への利用者移動手段の割当の結果を、この送迎予約の予約要求を行った利用者端末20へ送信し、割当てられた利用者移動手段による送迎を採用するか否かを問い合わせる。利用者端末20の利用者は、送信された割当結果を確認し、割当てられた利用者移動手段による送迎を採用するか否かを判断し、採用すると判断した場合、採用することを示す情報を、利用者端末20を用いて予約システム10に送信する。
【0052】
S315において、制御部11は、割当部114の機能により、S310での問い合わせの回答期限が経過したか否かを判定する。なお、S310での問い合わせの回答期限は、予め定められている。制御部11は、S310での問い合わせの回答期限が経過したと判定した場合、割当結果を採用するとの回答が得られた割当結果について、送迎プラン管理DB123に記録し、処理をS320に進める。また、制御部11は、S310での問い合わせの回答期限が経過していないと判定した場合、S315の処理を繰り返す。
【0053】
S320において、制御部11は、割当条件決定部113の機能により、習い事送迎の送迎予約に送迎バスを割当てる場合の割当条件を決定する。より具体的には、制御部11は、送迎予約管理DB122に登録された習い事送迎についての送迎予約情報のうち、利用者移動手段が割当てられていない送迎予約についての送迎予約情報に基づいて、習い事送迎についての送迎条件を決定する。また、制御部11は、記録媒体12に記録された送迎バスの情報に基づいて、習い事送迎に利用可能な送迎バスについての送迎手段条件を決定する。
S325において、制御部11は、割当部114の機能により、S320で決定された割当条件に基づいて、送迎予約に対して送迎バスを割当てる。より具体的には、制御部11は、S320で決定された割当条件で、PDPを解くことで、習い事送迎における送迎バスの経路を求めることで、送迎予約に対して送迎バスを割当てる。そして、制御部11は、割当結果を、送迎プラン管理DB123に記録する。
【0054】
(3)その他の実施形態
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、予約システム10は、単体の情報処理装置であってもよいし、複数の装置(例えば、クライアントとサーバーや、情報処理装置内の制御部とユーザーI/F部内の制御部等)によって実現されるシステムであってもよい。
【0055】
予約システム10を構成するワークスペース予約受付部111、送迎予約受付部112、割当条件決定部113、割当部114、登録受付部115の少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在してもよい。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動または省略されてもよい。例えば、図8に示す処理において、S100及びS105の処理と、S110及びS115の処理と、の順序が入れ替わるなどの変動があってもよい。また、予約システム10は、図9の処理と、図10の処理と、の何れを先に行ってもよいし、並列に行ってもよい。
【0056】
上述の実施形態では、被保護者の送迎手段は、送迎バスと利用者移動手段とであるとした。ただし、被保護者の送迎手段は、更に、タクシー等の他の移動手段を含むこととしてもよい。また、被保護者の送迎手段は、利用者移動手段を含まないこととしてもよい。その場合、予約システム10は、利用者移動手段を送迎予約に割当てない。
また、上述の実施形態では、利用者端末20は、記録媒体22に記録された予約用画面データ221に基づいて、予約用画面300を表示した。ただし、予約システム10が、ネットワークを介して、予約用画面300を利用者端末20に提供してもよい。例えば、利用者端末20は、ブラウザを用いて、予約システム10から提供される予約用画面300を表示してもよい。
【0057】
また、上述の実施形態では、予約システム10は、利用者端末20からワークスペースリクエスト情報又は送迎リクエスト情報を含む予約要求を受信するとした。ただし、予約システム10は、利用施設に配置された端末装置等の情報処理装置から予約要求を受信してもよい。
また、上述の実施形態では、予約システム10は、割当部114の機能により、決定された割当条件でPDPを解くことで、送迎予約それぞれに送迎手段を割当てるとした。ただし、予約システム10は、他の方法で送迎予約それぞれに送迎手段を割当ててもよい。例えば、予約システム10は、送迎手段の運行経路と運行時間が予め定められているとして、送迎予約を受け付けた順に、受け付けた送迎予約の送迎を可能な移動手段を割当ててもよい。
【0058】
ワークスペースは、利用者が仕事を行うことができるスペースであればよい。
待機スペースは、利用者がワークスペースを利用している間、その利用者の保護する被保護者が待機できればよい。
【0059】
さらに、本発明は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のようなシステムで実現される方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【符号の説明】
【0060】
10…予約システム、11…制御部、110…予約プログラム、111…ワークスペース予約受付部、112…送迎予約受付部、113…割当条件決定部、114…割当部、115…登録受付部、12…記録媒体、121…施設予約管理DB、122…送迎予約管理DB、123…送迎プラン管理DB、124…利用者移動手段管理DB、13…通信部、20…利用者端末、21…制御部、210…予約アプリケーションプログラム、211…予約UI制御部、22…記録媒体、221…予約用画面データ、23…入出力部、24…通信部
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
図8
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