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特開2022-93115空気流中の小ゴミ除去方法及びその利用装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022093115
(43)【公開日】2022-06-23
(54)【発明の名称】空気流中の小ゴミ除去方法及びその利用装置
(51)【国際特許分類】
   B01D 46/30 20060101AFI20220616BHJP
   A47L 9/14 20060101ALI20220616BHJP
   B01D 46/02 20060101ALI20220616BHJP
   B01D 39/04 20060101ALI20220616BHJP
   B01D 39/16 20060101ALI20220616BHJP
【FI】
B01D46/30 B
A47L9/14 Z
B01D46/02 Z
B01D39/04
B01D39/16 A
B01D39/16 E
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020206223
(22)【出願日】2020-12-11
(71)【出願人】
【識別番号】000108247
【氏名又は名称】株式会社ジェッター
(74)【代理人】
【識別番号】100081824
【弁理士】
【氏名又は名称】戸島 省四郎
(72)【発明者】
【氏名】大宅 高敏
【テーマコード(参考)】
3B062
4D019
4D058
【Fターム(参考)】
3B062AB31
4D019AA01
4D019BA13
4D019BB03
4D019BB10
4D019BB13
4D019BB18
4D019BC06
4D019BC10
4D019BD01
4D019CA04
4D019CB04
4D019DA08
4D058JA04
4D058JA60
4D058JB14
4D058JB21
4D058KB11
4D058QA03
4D058QA21
4D058SA01
4D058SA20
4D058TA07
4D058TA08
(57)【要約】
【課題】 空気流とともに運ばれている紙片,ゴミ,金属鉱物粉・プラスチック・炭・木屑又は砂の微粒子,脂又は油を含んだ汚れ,ダニ・ノミ等の微小生物等の小ゴミを空気流とともに集塵袋内部に送り込んで集塵袋で捕捉して封止する集塵技術において、集塵袋の通気孔が小ゴミで目詰りして吸引力が失われて短日数で機能停止することを解消し、長日数使用できるようにする。
【解決手段】 空気室B内の空気を送気ファンWFで排出した負圧の空気室B内に集塵袋Fを配置するとともに、非吸水性のナイロン系で縦横に編った編物又は織った織物あるいはシート状のネットの網体AMを種々の方向に折り込んでランダムに屈曲した状態で集塵袋F内に封入して使用する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を室内空気が絶えず排出されて大気圧より減圧されている開閉蓋付の空気室内に配置し、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、
小ゴミを含んだ空気流は前記減圧された空気室内の前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態として小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させて集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項2】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を送風ファンで流速を高めて前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を大気下に置き、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、
小ゴミを含んだ空気流は大気下の前記集塵袋内に高い流速で送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態とし、小ゴミが集塵袋内の網体に捕捉させて付着することで小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させ、集塵袋の空気は通気孔から空気を放出して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項3】
前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものである、請求項1又は2記載の空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項4】
前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mmの面積のものである、請求項1又は2記載の空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項5】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部へ飛散を少なくするようにした、請求項1~4いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項6】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で複数個封止して、集塵袋を通過して排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、請求項1~5いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項7】
前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cmの範囲のものである、請求項1~6いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項8】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去装置であって、
前記小ゴミを含んだ空気流を送る空気管と接続された吸気口と,前記小ゴミを除去された空気流を排出する排気口とを有する開閉蓋付の密閉した空気室を設け、前記吸気口から流入した空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた前記空気室内に封入した集塵袋内に送り込む構造とし、同集塵袋の生地の微小通気孔を通過した前記空気室内の空気を前記排気口に連通し、前記排気口に接続した排気管に送り出し、前記排気口又は前記排気管途中に空気室の空気を排出する送気ファンを備えた構造とし、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、
小ゴミを含んだ空気流は前記空気室内の前記吸気口から流入して前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させ、集塵袋内の網体表面に小ゴミを捕捉して付着した状態とすることで小ゴミが集塵袋の通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項9】
前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものである、請求項8記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項10】
前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cmの範囲のものである、請求項8又は9記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項11】
前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mmの面積のものである、請求項8記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項12】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部へ飛散を少なくするようにした、請求項8~11いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項13】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で複数個封止して、集塵袋から排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、請求項8~12いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項14】
空気室の開閉蓋を開くことで、空気室内の未使用の新しいシート状網体を封入した集塵袋を空気室内の吸気口に接続可能とし、及び使用後の小ゴミを捕捉した状態の網体を封止した集塵袋を前記吸気口から分離取り外しが容易に出来る構造とした、請求項8~13いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項15】
前記空気室の吸気口部分又はその空気流の上流位置に大きなゴミ又は大きな異物を空気室の吸気口に進入しないようにする大ゴミフィルター部を設けた、請求項8~14いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項16】
メダルあるいは硬貨を研磨清掃する研磨清掃装置から発生した小ゴミを含んだ空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に送り込み、メダル又は硬貨の洗浄研磨で発生した小ゴミを前記集塵袋内で捕捉して除去するようにした、請求項8~15いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項17】
遊技場・スポーツ施設・音楽芸能開催会館又は人が集まる会場の室内空気を吸引した空気管又はエアダクトの空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に接続して、室内空気に含まれる小ゴミを集塵袋内で除去して吸引した空気を前記排気管を介して大気へ放出又は室内に循環使用するようにした、請求項8~16いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項18】
前記排気管の途中に外気から取り込んだクリーンな空気を混入して、排気管の排気口から排出される空気の汚れを希釈してよりクリーンの状態で排気するようにした、請求項8~17いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項19】
先端に外部に向って開口した所要面積の吸気口を有し,同吸気口は一つの排気管に連通されて同排気管の空気圧を負圧にすれば前記吸気口から吸気口近くのゴミと空気とを吸引して排気管へ送るゴミ吸引部と、電気掃除機の本体には吸気口と排気口と開閉蓋付の気密の空気室と、同空気室内の固定位置で脱着自在に取付けられ多数の通気孔を有する生地で袋状とし且つ袋に空気取込口を設けた集塵袋と、前記ゴミ吸引部の前記排気管を前記空気室の前記吸気口に嵌装してその管端を前記集塵袋の前記空気取込口と連通させた吸引管と、前記空気室の前記排気口に設けられた電動の送気ファンとを設け、前記送気ファンを作動させることで前記空気室の空気を大気へ強制排出することで前記空気室内・前記排気管・前記ゴミ吸引部に負圧を発生させ、この負圧によってゴミ吸引部から空気とゴミとを吸引して集塵袋内に送り込むようにした電気掃除機において、
電気掃除機の集塵袋内に非吸水性のシート状の前記網体を種々の方向にランダムに屈曲した状態で封入する構造とし、
集塵袋に送り込まれた空気流中の小ゴミをランダムに屈曲した網体に捕捉し、小ゴミが集塵袋の通気孔に移動して通気孔を目詰りさせることを少なくして、集塵袋の使用時間を大巾に長くした電気掃除機。
【請求項20】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を5~15mmの粒径の粒状の状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部への飛散を少なくするようにした、請求項19記載の電気掃除機。
【請求項21】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を5~15mmの粒径の粒状の状態で複数個封止して、集塵袋から排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、請求項19又は20記載の電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
遊技場・多くの人が集まる集会場・交通駅内・交通機関の車内・機械工場の空調の循環空気流には、粉塵・砂・石・金属の微小粉粒物・髪毛・食品屑・紙片・糸クズ・汚れ・カビの微細物が多く含まれる。家庭の空調の空気流又は電気掃除機で吸引される吸引空気流には、紙ゴミ・食品屑・生活日常品の小部品・破片の他にダニ・ノミ等の微小生物も含まれることが多い。
更に、遊技場で使用されるメダル又はコインの研磨清掃装置からではメダル・コインの研磨粉・ブラシ破片・金属破細片が含まれることが多い。これら小ゴミを含まれる空気流をゴミを捕捉する集塵袋に送り込むと小ゴミが集塵袋の通気孔を詰らせて、集塵袋の機能を早期に停止させる。
本発明は、ゴミを捕捉する集塵袋が小ゴミによって通気力を失わずに長時間集塵袋を使用できるようにする空気流中の小ゴミ除去方法と、その小ゴミ除去装置又はその他の利用装置を提供することにある。
【背景技術】
【0002】
本発明は、上記の空調・エアコンの空気流に含まれる大きいゴミは空気流中に設けた荒目のフィルターで排除・捕捉されるが、微小・小さな粉粒体・微小ゴミ・微小物の小ゴミは空気流とともに、孔径が小さな通気孔を有する集塵袋又は細かいフィルターに送り込んで捕捉するようにして除去されることが多い。
【0003】
更に、メダル・硬貨を多く使用する企業におけるこれらの研磨清掃装置ではそのメダル・硬貨を清浄にするため、ブラシをもって表面研磨と微細の付着ゴミを除去している。これら清掃装置で発生する金属の研磨粉・ブラシの破損片・剥離した小ゴミは、空気とともに吸引されて空気流に含まれて外部へ排出される。従来ではこれらの空気流の途中又は終端に設けた集塵袋へ送り込んで、小ゴミを集塵袋内に閉じ込めて除去するものである。
そのため、集塵袋内に空気とともに送られた小ゴミは集塵袋の通気孔に引き寄せられるが、小ゴミの粒径が通気孔より大きいため、小ゴミが集塵袋の通気孔の孔口に吸着されて小ゴミがその通気孔を目詰させて閉鎖させる。そのため、集塵袋内に小ゴミと空気流も滞留させて空気は集塵袋内を通過できず、空気吸引力を失って空気を吸引できず、小ゴミ除去装置として機能を短時間に失っていた。
【0004】
更に、サイクロン吸引方式の電気掃除機においては、小ゴミを含んだ空気流をサイクロン室に導入して、小ゴミと空気流とを分離し、分離した小ゴミはゴミ室に封入するタイプの電気掃除機であるが、掃除後にゴミ室に封入したゴミを排出する際(ゴミ袋・ゴミ箱に移しかえる際)にゴミ室の小ゴミ及びノミ・ダニ等の微小生物が移し換え作業中に室内に放出・逃げ出して、室内を汚したり、人に付着したりする恐れがあった。更に、空調装置ではその吸気口から室内の小ゴミを吸引すると、その小ゴミの除去が充分にされないで室内に吹出して循環するため室内にゴミが戻され、又は空調装置内部にゴミが付着してクリーンな空気の吹出しが難しいものとなる。
【0005】
本出願人は上記問題を解消するため、特許文献1に開示されるように集塵袋内に縦横に対し厚みが薄い正方面形状の板状の50mm×50mm×20mmのポリエステル・モダアクリル製のもので、その比重は29kg/m程で1個約1.45gの軽量立方体の樹脂製立体網状のものを40個又は20個程集塵袋内でランダムの方向に互に動かないように噛み合うように組み合せて固定した状態に封入し、この軽量立方体に小ゴミを含んだ空気流を集塵袋内に送り込んで、この軽量立方体に小ゴミを捕捉して付着させることで集塵袋の通気孔の小ゴミによる目詰りを少なくして、長時間集塵袋を使用可能にする発明を開発して特許文献1の出願をした。
しかしながら、この特許文献1の構造では集塵袋内に小さな軽量立方体を互に噛み合うように封入する作業が手間どり、製作に手間時間がかかるものであった。又、噛み合わないように緩く封入すると、板状の軽量立方体が重なったり偏在して空気抵抗が大きくなったりするか、又は空気吸引力が弱くなるとともに小ゴミの捕捉能力が大きく低下するという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2019-069436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、小さなゴミが空気流とともに運ばれている場合、小さなゴミを空気流中から集塵袋を用いて捕捉封止する際に、集塵袋の通気孔が小さなゴミで早期に目詰りするのを回避し、集塵袋が小さなゴミの捕捉封止機能を長時間保持できる空気流中の小ゴミ除去方法とその利用装置の提供にある。及び、小ゴミ・ノミ・ダニ等の微小生物は微細な通気孔しかない集塵袋に封入されたまま取り外して廃棄できるので、集塵袋の交換時に内部の小ゴミが飛散して室内・人を汚すことを少なくすることにある。特に、集塵袋を使用した電気掃除機における集塵袋の交換時間を長くでき、且つ小ゴミを封止したまま衛生的に廃棄できる。又、空気中のゴミ除去に使用すれば室内空気から小ゴミを効果的に除去できるようにできる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を室内空気が絶えず排出されて大気圧より減圧されている開閉蓋付の空気室内に配置し、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、
小ゴミを含んだ空気流は前記減圧された空気室内の前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態として小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させて集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法
2) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を送風ファンで流速を高めて前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を大気下に置き、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、
小ゴミを含んだ空気流は大気下の前記集塵袋内に高い流速で送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態とし、小ゴミが集塵袋内の網体に捕捉させて付着することで小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させ、集塵袋の空気は通気孔から空気を放出して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法
3) 前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものである、前記1)又は2)記載の空気流中の小ゴミ除去方法
4) 前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mmの面積のものである、前記1)又は2)記載の空気流中の小ゴミ除去方法
5) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部へ飛散を少なくするようにした、前記1)~4)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法
6) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で複数個封止して、集塵袋を通過して排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、前記1)~5)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法
7) 前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cmの範囲のものである、前記1)~6)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法
8) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去装置であって、
前記小ゴミを含んだ空気流を送る空気管と接続された吸気口と,前記小ゴミを除去された空気流を排出する排気口とを有する開閉蓋付の密閉した空気室を設け、前記吸気口から流入した空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた前記空気室内に封入した集塵袋内に送り込む構造とし、同集塵袋の生地の微小通気孔を通過した前記空気室内の空気を前記排気口に連通し、前記排気口に接続した排気管に送り出し、前記排気口又は前記排気管途中に空気室の空気を排出する送気ファンを備えた構造とし、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、
小ゴミを含んだ空気流は前記空気室内の前記吸気口から流入して前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させ、集塵袋内の網体表面に小ゴミを捕捉して付着した状態とすることで小ゴミが集塵袋の通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去装置
9) 前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものである、前記8)記載の空気流中の小ゴミ除去装置
10) 前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cmの範囲のものである、前記8)又は9)記載の空気流中の小ゴミ除去装置
11) 前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mmの面積のものである、前記8)記載の空気流中の小ゴミ除去装置
12) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部へ飛散を少なくするようにした、前記8)~11)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
13) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で複数個封止して、集塵袋から排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、前記8)~12)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
14) 空気室の開閉蓋を開くことで、空気室内の未使用の新しいシート状網体を封入した集塵袋を空気室内の吸気口に接続可能とし、及び使用後の小ゴミを捕捉した状態の網体を封止した集塵袋を前記吸気口から分離取り外しが容易に出来る構造とした、前記8)~13)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
15) 前記空気室の吸気口部分又はその空気流の上流位置に大きなゴミ又は大きな異物を空気室の吸気口に進入しないようにする大ゴミフィルター部を設けた、前記8)~14)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
16) メダルあるいは硬貨を研磨清掃する研磨清掃装置から発生した小ゴミを含んだ空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に送り込み、メダル又は硬貨の洗浄研磨で発生した小ゴミを前記集塵袋内で捕捉して除去するようにした、前記8)~15)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
17) 遊技場・スポーツ施設・音楽芸能開催会館又は人が集まる会場の室内空気を吸引した空気管又はエアダクトの空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に接続して、室内空気に含まれる小ゴミを集塵袋内で除去して吸引した空気を前記排気管を介して大気へ放出又は室内に循環使用するようにした、前記8)~16)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
18) 前記排気管の途中に外気から取り込んだクリーンな空気を混入して、排気管の排気口から排出される空気の汚れを希釈してよりクリーンの状態で排気するようにした、前記8)~17)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
19) 先端に外部に向って開口した所要面積の吸気口を有し,同吸気口は一つの排気管に連通されて同排気管の空気圧を負圧にすれば前記吸気口から吸気口近くのゴミと空気とを吸引して排気管へ送るゴミ吸引部と、電気掃除機の本体には吸気口と排気口と開閉蓋付の気密の空気室と、同空気室内の固定位置で脱着自在に取付けられ多数の通気孔を有する生地で袋状とし且つ袋に空気取込口を設けた集塵袋と、前記ゴミ吸引部の前記排気管を前記空気室の前記吸気口に嵌装してその管端を前記集塵袋の前記空気取込口と連通させた吸引管と、前記空気室の前記排気口に設けられた電動の送気ファンとを設け、前記送気ファンを作動させることで前記空気室の空気を大気へ強制排出することで前記空気室内・前記排気管・前記ゴミ吸引部に負圧を発生させ、この負圧によってゴミ吸引部から空気とゴミとを吸引して集塵袋内に送り込むようにした電気掃除機において、
電気掃除機の集塵袋内に非吸水性のシート状の前記網体を種々の方向にランダムに屈曲した状態で封入する構造とし、
集塵袋に送り込まれた空気流中の小ゴミをランダムに屈曲した網体に捕捉し、小ゴミが集塵袋の通気孔に移動して通気孔を目詰りさせることを少なくして、集塵袋の使用時間を大巾に長くした電気掃除機
20) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を5~15mmの粒径の粒状の状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部への飛散を少なくするようにした、前記19)記載の電気掃除機
21) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を5~15mmの粒径の粒状の状態で複数個封止して、集塵袋から排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、前記19)又は20)記載の電気掃除機
にある。
【発明の効果】
【0009】
本発明の空気流中の除去方法は、図1(a)と図1(b)の2通りの方法がある。
図1(a)に示す方法は、小ゴミを含んだ空気流を送る空気管APを、空気を送気ファンWFで絶えず排出させて大気圧より低い負圧の状態にした空気室B内に送り込み、その空気管APの管端を種々方向に折り込んで、ランダムに屈曲した網体AMを封入した集塵袋Fの開口FOに接続して、小ゴミを含んだ空気流を外周が負圧下にある集塵袋F内に送り込んで、小ゴミを網体で捕捉付着させる。
図1(b)に示す方法は、空気管APの管端を網体AMを屈曲状態で封入した大気下にある集塵袋Fの開口FOに直接接続して、小ゴミを含んだ空気流を直接集塵袋F内に送り込む。使用方法(b)の場合では、空気流の流速を大きくして集塵袋F内に送り込んで、集塵袋内に発生する空気流の総圧が大気より高くして、その圧差で空気のみを集塵袋F外へ放出させる。小ゴミは集塵袋F内の網体AMに捕捉して、付着状態にして集塵袋Fの目詰りを少なくする。
いずれも空気流は屈曲した網体間の間隙を遊動して、小ゴミはその動きの途中で網体AMに捕捉され、付着状態にするものである。小ゴミが網体に付着すると、その分小ゴミが集塵袋の通気口に付着する割合が少なくなって、その分集塵袋Fの目詰りが発生しなくなって、集塵袋を長時間目詰りなく使用できるようになる点で図1(a)と同様である。
【0010】
本発明によれば、小ゴミを含む空気流が吸気口から空気室内の集塵袋内に流入すれば空気流の空気は集塵袋内に封入された可撓性のランダムに屈曲させた網体間のやや広めの空隙空間をジグザグに遊動して、その空気流に含まれる小ゴミは遊動する空気流から慣性力・遠心力によって分離投擲されてシート状網体の網体部分に捕捉される。又は、低い流速で網体の小さな隙間を空気流が流れる際に小ゴミは網体に捕捉されて付着する。
従って、集塵袋内の空気流の空気はシート状網体の屈曲の間の広めの空隙空間をジグザグに流れ、空気流中の空気分子より慣性力が大きい小ゴミは空気流のジグザグの流れの変向位置で網体に捕捉される。
そして、空気は集塵袋の表面の微細な通気孔より外の空気室内に移動し、最後は空気室の排気口から外部へ排気される。
従って、小ゴミは集塵袋内の網体でかなり捕捉されて付着状態となるので、集塵袋の内面の通気孔に移動する量が少なくなり、集塵袋の内面の通気孔に小ゴミが吸引されて通気孔位置で吸着されて目詰りを起こすことが少なくなり、その分集塵袋の機能を長時間保持できるようになる。
【0011】
吸気口又はその上流に大ゴミフィルター部・除去部を設けることにより、集塵袋に大ゴミの進入を防ぎ、やはり集塵袋の大ゴミ進入による機能低下を少なくして、長時間の使用できるようにする。
【0012】
本発明の小ゴミ除去装置は、空調装置に吸引される空気流中小ゴミの除去・分離の空気流の処理の為に、又は工場の物品の研磨・清掃装置の空気流を伴って微小な金属粉・研磨粉・砂・ホコリ等の小ゴミを含んでいる空気流の小ゴミの除去の為に、あるいは遊技店のパチンコ・メダルあるいは金融機関又はモール・百貨店・スーパー又は大規模会場の入場券売場等で硬貨を大量に取り扱う場所でメダル・パチンコ・硬貨を研磨洗滌する際に発生する研磨粉・ブラシ損毛部分・汚れ・砂等の小ゴミを含んでいる空気流中の小ゴミの除去に有効となる。
【0013】
前記網体の素材としてナイロン繊維・ポリエステル繊維等のプラスチック繊維の糸を使用するのが非吸水性・可撓性で屈曲容易で軽量で強じんであるので好ましい。特に、網体の広さに対する重さが0.09~0.18g/cmの範囲のものが小ゴミの捕捉・付着性に優れている。0.09g/cm以下となれば小ゴミ付着力の網体効果が弱くなり、又0.18g/cm以上になると空気抵抗が強くなり、吸引力が弱くなってその結果小ゴミの除去力も低下する。
【0014】
本発明の集塵袋内の網体は所定量以上の多くの小ゴミを捕捉して付着状態となると、小ゴミは通気孔に吸着開始して小ゴミの捕捉力を失うため、網体を封入した集塵袋でも所要の使用時間をもって交換する必要があるが、空気室には開閉蓋があるのでこれを介して小ゴミが詰った集塵袋を空気室から取り外して新品の屈曲した網体を封入した集塵袋に交換が容易にできるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は本発明の空気流中の小ゴミ除去方法の基本(a),(b)を示す説明図である。
図2図2は本発明で使用できる表面に4~20mmの小面積のネット開口を有する非吸水性で可撓性シート状ネットの網体のネット開口の状態を示す説明図である。
図3図3は本発明のランダムの方向に屈曲した網体の重なった網体の対向面間に固体又はゲル状の殺虫剤・防虫剤・殺菌剤・脱臭剤・芳香剤等の粒塊状態のものを封止した状態の断面を示す説明図である。
図4図4は実施例1のメダル研磨装置から排出される小ゴミを含んだ空気流から小ゴミを除去する小ゴミ除去装置の構造説明図である。
図5図5は実施例1の風速測定状況の説明図である。
図6図6は実施例1の空気室と脱着自在な集塵袋と開閉自在な蓋体の構造と送気ファンの位置を示す斜視図である。
図7図7は実施例1の蓋体を閉じた状態の空気室を示す斜視図である。
図8図8は実施例1の空気室の吸気口と排気口と送気ファンの位置と集塵袋取付構造を示す説明図である。
図9図9は実施例1に使用したシート状網体を示す平面図である。
図10図10図9に示すシート状網体の編物の横糸と縦糸の状態を示す拡大平面図である。
図11図11は実施例1の集塵袋の集塵袋取付板を取付けた状態を示す正面図である。
図12図12は実施例1の集塵袋内に封止された屈曲自在な網体の封入状態を示す説明図である。
図13図13は実施例1のロールブラシ研磨部Kのロールブラシの構造を示す斜視図である。
図14図14は実施例1のロールブラシ研磨部Kのメダルガイドの形状を示す説明図である。
図15図15は実施例1の集塵袋内に封止された使用後の網体を取り出して拡げた状態と捕捉されたゴミを示す説明図である。
図16図16は実施例1の使用済み集塵袋から網体を取り出した後の集塵袋内の小ゴミが残留している状態を示す説明図である。
図17図17は実施例1の集塵袋から取り出された網体の状態と付着していた小ゴミの散乱した状態を示す説明図である。
図18図18は実施例1の未使用の集塵袋を示す説明図である。
図19図19は実施例1で同じ集塵袋内に特許文献1に開示の正方形の立体網のフィルターを40個入れたものと、20個入れたものと、同じ集塵袋内に本発明のシート状網体を3枚と2枚のものをランダムに屈曲するように封入したものの4つの場合の空気室の吸込口近くでの空気流の流入空気速度m/sの低下とゴミ採取量の経日変化を示す説明図である。
図20図20は実施例1において空気管途中に大ゴミ収容室を設けた変形例である。
図21図21は本発明の利用装置である実施例2の家庭用電気掃除機において本願発明の小ゴミ除去装置の設置位置を示す説明図である。
図22図22は実施例2の家庭用電気掃除機の本体の紙パック取付部に網体を封止した集塵袋を取付けた例の拡大説明図である。
図23図23は実施例2の空気室における挿入管と吸気口と排気口と送気ファンと集塵袋の配置と構造を示す説明図である。
図24図24は実施例3の空気中ゴミ除去装置の構造を示すケーシングの天板を省略した平面説明図である。
図25図25は実施例3の縦断面図である。
図26図26は実施例3の正面図である。
図27図27は実施例3の空気中ゴミ除去装置を昇降装置に設置して上下動できる状態を示す説明図である。
図28図28は実施例3の排気管に大気空気取込管からフレッシュな空気を大気から取り込んで排気管内に送り込む装置を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
空気室内へ小ゴミを含んで空気流が吸引するため、送気ファンをその下流側、即ち空気室の排気口又はそれに接続した排気管途中に設けるのが、送気ファンと接触する空気流中の小ゴミが少なくなっているので、ファンの汚れが少なくなるので好ましい。
網体の繊維の糸としては、ナイロン繊維又はポリエステル繊維が代表的な繊維であり、又その編方としては経編・緯編があり、縦糸と横糸とを単純に直交させる織方があり、更に糸のピッチ・縮毛あり・本数等を変えることで網体の状態を変えることができる。織方は平面的な網状又は立体網状を形成させるものも可能である。又、縦糸と横糸は交差させて係止させるだけの場合と、縦糸と横糸との交差部を接合する場合とがある。
【0017】
及び、図2に示すように表面に4~20mmの面積のネット開口AM2を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状のネットAM1でも本発明の網体として使用できる。又、集塵袋F内に種々方向に折り込んでランダム屈曲した状態とは一枚又は複数枚のシート状の網体AMをランダムの方向に種々屈曲させて集塵袋に封入させるものであるが、複数の網体AMをゆるく重ねて連結させたものをランダムの方向に屈曲させてもよく、更に袋状になった網体AMを複数枚ランダムに封入するものでもよい。又は、固体又はゲル状の殺虫剤・脱臭剤等の粒塊70,71,72を対向した網体間に封止した後、重なった網体を縫糸又は接着剤で所定面積で区画するように連結させて、移動を少なくして均一に粒塊70,71,72を網体AMに分散封止するようにもできる。
【0018】
ノミ・ダニ等の微小生物の殺虫剤,防虫剤としては、固形剤である昇華性があるナフタリン又はゲル状のパラジクロルベンゼン製剤がある。これらを5~15mmの粒径程の状態で網体AMの重なり部分に図3に示すように封止するのがよい。又、防虫剤・殺虫剤の他に固形又は軟質体の殺菌剤・脱臭剤・芳香剤等の粒塊を網体AMの袋に分けて封止することもできる。これによって、空気の脱臭・臭付け等に有効となる。図3中、70は殺虫剤の粒塊、71は殺菌剤の粒塊、72は脱臭剤の粒塊を示している。
【0019】
本発明の固形又はゲル状の殺虫剤・防虫剤・殺菌剤・除菌剤・脱臭剤・芳香剤の網体AM間に封止する粒塊又は破片状の大きさは平均的粒径が6~20mmで少なくとも最大長が8mm以上ある破砕片状のものとするのがよい。粒径が小さすぎると網体AMの開口の隙間からこぼれてしまって、集塵袋Fの内面に付着又は滞留して目詰りを生起するので、小径のものは避けることが好ましい。
更に、複数の網体AMの対向面に固形の粒塊又は破砕片状のものを多数個封止した後、重なった網体間の上下を糸又は縄・金具等で連結して上記の粒塊・破砕片状のものが網体間から移動及び脱落しないようにすることが好ましい。
【0020】
このように、殺虫剤,防虫剤,殺菌剤,除菌剤,脱臭剤等の粒塊を網体AM間に封止すれば、空気流とともに吸引されたノミ・ダニ又は細菌を集塵袋に封じ込めるとともに、その封じ込む日数の間に虫を殺虫又は弱らせ、又菌を除菌して、虫・菌が増殖するのを防止でき、又集塵袋をゴミ袋等に移動させる作業も衛生的又は安全である。
【0021】
図21~23に示す実施例2の電気掃除機は細長い吸引管の上部に電気操作盤を設け、吸引管を手で動かして先端の吸引部から床面のゴミを吸引する構造の家庭用の電気掃除機である。これ以外に床面を自己コントロールで自動的に動いて、又は無線コントローラで掃除する床面に誘導させて床面を掃除する円盤状電気掃除装置で、円盤下方に吸気口を有し、同吸気口から吸引した小ゴミ・空気を装置の減圧された空気室内の網体を屈曲状態で封入した集塵袋に送り込んで、集塵袋内の網体に小ゴミを捕捉して、ゴミが少ない空気を送気ファンで室内へ戻すタイプの電気掃除機でも本発明を実施例2同様に実施できる。
【実施例0022】
(実施例の要約/実施例1,2,3)
図4~20に示す実施例1は、遊技場で使用するメダルを研磨清掃するメダル研磨装置KDから発生する金属研磨粉・ブラシの損耗品・汚れ・メダルに付着していた微細ゴミ等の小ゴミを含んだ空気流を本発明の小ゴミ除去装置Gの実施例1の装置に送り込んで、小ゴミが集塵袋Fの通気孔の目詰りを生起することを抑えて、長時間空気流から小ゴミを捕捉して除去できるようにした例である。又、図20は実施例1において大ゴミ収容室を設けた変形例である。
【0023】
又、図21~23に示す実施例2は、電気掃除機の開閉自在の蓋体がある本体の空気室内に取付ける単純な袋状の集塵袋に代え、本発明の網体AMを屈曲状態に封止した集塵袋Fを取付けた例である。
【0024】
図24~28に示す実施例3は、ラッパ吸引管に吸引された室内空気の小ゴミを多く含む吸気口からの空気流を複数の空気室に送り、各空気室の送気ファンで排気して減圧している空気室内に脱着自在に取付けられ、屈曲した網体を封止した集塵袋F内に送り込み、小ゴミを集塵袋F内の網体AMで捕捉し、空気室内の集塵袋の外側の小ゴミが少ない室内空気を排気管54から室内に又は空調装置本体の吸気口へ送り込んで、小ゴミを除去したクリーンな空気を循環させる装置例である。図28は実施例3で排気管に大気空気取込管300で外気から取り込んだクリーンな空気を排気管内に送り込んで、排気する空気を更に清浄にする例である。
【0025】
(実施例1/図4~20参照)
図4~20に示す実施例1は、遊技場で使用したメダル表面に空気を送り込みながらブラシにより研磨清掃するメダル研磨装置KDの排気に含まれる金属粉・ブラシ損耗部材又は汚れ等の小ゴミを含む空気流を送っている空気管APの空気流から小ゴミを除去する空気流中の小ゴミ除去方法と空気流中の小ゴミ除去装置の例である。
【0026】
図4~20に示す実施例1の構造の用語と符号について説明する。
は本発明の実施例1の小ゴミ除去装置、mはメダル、KDはメダル研磨装置、Kは同メダル研磨装置の前段の回転盤ブラシによる研磨部、Kはメダル研磨装置KDのロールブラシ研磨部、APはロールブラシ研磨部Kの小ゴミを含んだ空気流を送る空気管、Pは同空気管APの接続管端、Bは本発明の空気室、BVは空気室Bの室壁に枢着した開閉自在の蓋体、BVは同蓋体BVの枢支軸、BVは蓋体BVの固定用ねじ、BOは空気室Bの排気口、BKは空気室Bの吸気口、BMは集塵袋Fの開口FOを有する集塵袋取付板FKを溝に挿入して空気室B内に脱着自在に取付ける集塵袋取付板挿入溝部、BBは空気室Bの内に設けた集塵袋Fの移動防止柵、Fは空気管APの管端に脱着自在に取付けた集塵袋、FOは集塵袋Fの開口、AMは集塵袋F内にランダムに屈曲させて封止した網体で、縦糸及び横糸ともにナイロン繊維100%で、縦糸を40デニールとし、より本数1本で、ピッチを3mmとし、横糸は縮毛加工した250デニールで、より本数12本で加工し、ピッチは1mmとした経編1300mm×290mmシート状網体を3板(重さ81g)を集塵袋F内にランダム方向に折曲して屈曲した網体AMを封止している。横糸と縦糸の交差部は無接着としている。WFは前記排気口BOに取付けた排気用送気ファン、WFPは同排気用送気ファンWFの空気室B側面への取付けのための取付板である。
【0027】
前記研磨部Kの構造について説明する。
11は研磨部Kの回転盤、11は回転盤11の上面中央部のメダル受面、11は回転盤11の回転軸、12は同回転盤11の上面の外周部に上向きに植毛したブラシ毛、13はメダル研磨装置KDのケーシング、13はメダルの投入口、14は回転盤11の上方の固定壁13に下向きに植毛したブラシ毛、13は研磨部Kの環状ケーシング部、15は回転盤11の回動モータ、15は回動モータ15の動力を回転軸11へ伝える伝動ベルト、16は研磨部Kのメダル排出口である。
【0028】
次に、ロールブラシ研磨部Kの構造について説明する。
ロールブラシ研磨部Kの構造は、図4,13,14に詳しく図示している。
図中、1はメダルmの搬送路、2,2,2,2は互に上下に対向した外径38mm程のロールブラシ、3,3,3,3は各ロールブラシ2,2,2,2の回転軸、4,4,4,4は各ロールブラシ2,2,2,2のナイロン製ブラシ毛、5,5は対向して設けたメダルガイド、511,512はメダルガイド5の前端,後端、521,522はメダルガイド5の前端,後端、6は室外壁に設けた外側メダル排出シュート、611,612は同メダルガイド5の前端511又は後端512から3mm程突出させた前方突出部,後方突出部、621,622はメダルガイド5の前端521又は後端522から突出させた前方突出部,後方突出部、7,7はロールブラシ2,2の後方に設けた上下対向させた排出シュート、711,721は排出シュート7の前端,排出シュート7の前端、8は同排出シュート7の前端711からロールブラシ2,2のブラシ毛の回転軌跡内へ延伸した延伸部、8は同排出シュート7の前端721からロールブラシ2のブラシ毛の回転軌跡内に挿入するように延伸させた延伸部である。又、27,27はメダル排出口16に続く上下のメダルガイド板とその延伸部である。
【0029】
又、図4,13に示されるように9~9はロールブラシ2~2の回動機構の構成部分であり、9,9,9,9は各回転軸3,3,3,3の軸端に取付けた連動ギアであり、上下の連動ギア(9,9),(9,9)は互に噛合している。9,9は回転軸3,3に軸着したタイミングベルト用歯車、9はロールブラシ2,2,2,2を回動させるモータ、9は同モータの出力軸に軸着したタイミングベルト用歯車、9は歯車9,9,9を連動させる伝動用タイミングベルトである。
【0030】
更に、図4,14に示されるように上下一対の対向したロールブラシ2,2と対向したロールブラシ2,2との2組の間の搬送路1を挟むように水平な上下対向したメダルガイド5,5及び上下対向した排出シュート7,7を設け、又上下対向したロールブラシ(2,2),(2,2)のロールブラシの重なり部分の長さδを0,1.0,2.0,3.0,4.0mm,4.0mm以上にブラシ毛4~4の長さを変えることで調整可能として、長さδの研磨力への影響を試験できるようにしている。18はブラシ砥石板18の砥石層、18はその間の開口、18はブラシ室壁、18は支持する弾性体、18は開口である。図13,14に示すように、同メダルガイドの前・後端にはブラシに付着のゴミ剥離用のギザギザの刃を有している。6はブラシ研磨部Kのメダル排出シュート、上方ロールブラシ2,2のブラシ毛の毛先端部を研いで、毛先に付着したゴミ・汚れを剥離し、ブラシ毛の先端にエッジを与えるためのブラシ砥石板18を設けている。19はロールブラシ2,2下方の落下ゴミの回収シュートである。
【0031】
ロールブラシ2~2の回転は、モータ9を作動させてタイミングベルト9を送って歯車9,9を回動させ、その回転軸3,3に軸着した下方の連動ギア9,9を回動し、同連動ギアに噛み合っている上方の連動ギア9,9を回動させることで、回転軸3~3を回転させ、同回転軸に軸着したロールブラシ2~2を上下互に逆方向でメダルmの送る方向に回転させるようにしている。
【0032】
(研磨装置KDの研磨部Kの動作/図4,13,14参照)
研磨部Kでは、図4に示すように使用されたメダルmは回転盤式1次清掃装置10のメダル投入口13からランダムに投入する。投入されたメダルmは回転盤11の中央領域のメダル受面11で受けられる。回転盤11は回動モータ15で高速回転していて回転盤11のメダル受面11及びその外周領域に置かれたメダルmは回転による遠心力が作用し、メダルmは半径方向に(螺旋的軌跡でもって)加速されて、回転盤11の下側ブラシ毛12と固定壁13の上側ブラシ毛14との間を通過して又環状ケーシング部13の内面に拘束されて、ブラシ毛12,14によってブラッシングを受けて一次的に清掃され、適当なタイミングでメダル排出口16からロールブラシ研磨部Kのメダル搬送路1へ送り出される。
この回転盤式1次清掃装置10によってメダルmは1次的にかなり清掃される。
【0033】
次に、ロールブラシ研磨部Kの動作を説明する。
搬送路1へ送られたメダルmは上下対向のロールブラシ2,2のブラシ毛4,4の重なり部分の中間の搬送路1に沿って送られる。メダルmの上面にロールブラシ2のブラシ毛4の先端部が刺し込むように且つ若干撓った状態で接触する。このような状態で回転するブラシ毛4は搬送路1に沿って所要速度で移動しているメダルmの表面を清掃と研磨を行う。ブラシ毛の毛先端がメダルmの微細な凹凸の平面・それらの隅部に刺し込んで、これらに付着しているゴミ・汚れ・微細片をその回転力・弾性力又はメダル移動速度でもって掻き出し、外方へ飛散させる。メダルmの裏面(下面)も下方のロールブラシ2によって同様にメダル裏面をブラシ毛4によって清掃・研磨する。又、メダルmはロールブラシ2,2のブラシ毛4,4の回転力とブラシ摩擦力によって図中左方向の搬送方向へ送り出される。
【0034】
ロールブラシ2,2を通過したメダルmはロールブラシ2,2からの力で上方向又は下方向に移動方向が変られる場合が発生しても、上下一対のメダルガイド5,5によってメダルmが搬送路1から上方向に飛び出し、又は下方への落下方向になるのを規制し、搬送路1に沿ってメダルmを送るようにする。
【0035】
これらのメダルガイド5,5で規制されて搬送方向に送られると、次の組のロールブラシ2,2のブラシ毛4,4の中間位置へ送り込まれ、前記同様に同ブラシ毛4,4によってメダルmの表面(上面)・裏面(下面)を清掃・研磨する。この2組目のロールブラシ2,2で清掃・研磨されると、排出シュート7,7に規制されて排出される。
【0036】
これらロールブラシ(2,2),(2,2)のナイロン製のブラシ毛同志の摩擦によって、及びブラシ毛4,4,4,4と金属製メダルmとの摩擦によって静電気が発生しがちであるが、本願陰イオン放出装置(図示せず)の陰イオン発生部で発生した陰イオンがロールブラシ2~2及びメダルmに向けて放出されることで、ブラシ毛4~4及びメダルmに発生した静電気を陰イオンによって中和して、ゴミ・汚れ・微細片・粉が静電気によってブラシ毛4~4及びメダルmに付着したままになること及び再付着することを抑止し、ゴミ・汚れ・微細片・粉の空中への飛散、ブラシ毛・メダルmからの剥離することを促す。
【0037】
このように、ロールブラシ2~2でメダルmの表面・凹凸の隅・凹部の底面に付着したゴミ・汚れ・微細片・粉等をブラシ毛4~4によって剥離・分離し、空気中へ飛散させる。下方の回収シュート19へ落下させる。
【0038】
ロールブラシ2~2の下方の回収シュート19に落下した塵物質及びロールブラシ2~2でその周囲空間に飛散又は漂う塵物質(小ゴミ)は、ブラシで掻き出された汚れ・埃・塵又は汗・脂とこれらの微細な固まり・メダルの研磨粉又は微細破片・ブラシ片等である。
【0039】
実施例1の小ゴミ除去装置Gの送気ファンWFを作動させていると、空気管APを介してロールブラシ2~2下方に設置された上方をラッパ状に開口した回収シュート19に空気負圧が発生し、ロールブラシ2~2から落下する又はその周囲に漂う塵物質を吸引して、空気管AP,接続管端P,空気室B内の集塵袋Fの開口FOを介して集塵袋F内に吸引される。
【0040】
塵物質を含んだ空気流が集塵袋Fの内部に流入し、図4,5に示すように空気流は複数の屈曲するように充填された網体AMの間の大きな隙間を通ってジグザグに流れていく。そして、空気流が変向する個所で、比重の大きい金属粉・金属微細破片・汚れの塊・粒状の固形物には、その大きな慣性力又は遠心力が働いて変向できず、網体AM方向に飛ばされて網体AMに捕捉される。一方、空気流は前記の大きな隙間をジグザグに折曲・変向しながらそのうち集塵袋Fの内面に到達し、その内面の通気孔より外部に排気され、空気室B・排気口BO・送気ファンWFを通って大気へ放出される。
このように、小ゴミは集塵袋F内の網体AMに捕捉して係止されることで、小ゴミが集塵袋Fの生地まで移動する量が減って、小ゴミによる集塵袋Fの通気孔を閉鎖することが少なくなり、より長く集塵袋Fが使用できる。
【0041】
本発明の効果を示す風速の試験を実施例1の装置を用いて30日間の風速(目詰り状態を示す指標)の計測を行った。
上記風速試験は、試験開始日から各日の使用した後、分離取り出した空気室Bをロールブラシ研磨部Kから空気管APの中間部分から分離して取り外して、図5に示すように空気管APの管端を大気に開いて、その下流に風速計WKを設けて送気ファンWFを作動させ、集塵袋Fの吸引速度を風速計WKで計測し、その吸引速度をもって集塵袋の目詰り状態を判断した。又、30日後の空気室の重さから集塵袋の捕捉した小ゴミの重さを計測した。その結果を図19に示している。対照物として、本出願人が前に開発した正方形軽量立方体(フィルター)を40個又は20個集塵袋F内に噛み合うように組み合せたものと比較した。
【0042】
上記試験では、実施例1の小ゴミ除去装置Gのメダル研磨装置KDから排出される小ゴミ(金属粉・ブラシ毛の毛破損片・汚れ等)に相当の粉体ゴミを含ませた空気流を空気管APで送って、集塵袋の目詰りを表す空気管APの空気流の風速を試験開始日からの経過日数とともに計測し、空気管APでの風速の低下が低い程、集塵袋の目詰りが少ないことを示す指標とした。及び、試験開始日と30日経過後の集塵袋の重さを計測して、その差分を小ゴミの捕捉量とした。この試験は、実施例1の小ゴミ除去装置Gを使用し、集塵袋内に封入する網体としては実施例1と同じ3枚の場合と2枚の場合の例を加えた。各日数毎の風速を風速計WKで計測し、試験開始日から30日後に集塵袋を取り出して、その集塵袋の重量を計測して使用前と30日経過後の集塵袋の重量の差でもって小ゴミ付着量を計測した。その結果を図19に示している。
図19の試験に使用した網体AMは、実施例1に記載した網体3枚と2枚で試験した。網体AMは集塵袋F内にランダムに屈曲させて封止した網体で、縦糸及び横糸ともにナイロン繊維100%で、縦糸を40デニールとし、より本数1本で、ピッチを約3mmとし、横糸は縮毛加工した250デニールで、より本数12本で加工し、ピッチは約1mmとした経編の1300mm×290mmシート状網体を3板(重さ81g)を集塵袋F内にランダム方向に折曲して屈曲した網体AMを封止している。横糸と縦糸の交差部は無接着としているものを使用した。
集塵袋Fとしては家庭用の電気掃除機用の取り替え集塵パック(販売社:アイム株式会社/そうじっこ(登録商標))を使用した2重4層構造の不織布を使用した。
この試験対照物として、同じ集塵袋Fの中には出願人が別に開発して出願した特許文献1に記載の下記の小さな薄い正方形状の軽量立方体(フィルター)を複数個同じ集塵袋F内にランダムの方向に互に噛み合うように組み合せ固定した状態で40個又は20個入れたものを使用した。
この対照試験の軽量立方体(以下、単にフィルターという)は、縦横に対し厚みが薄い正方面形状の板状の50mm×50mm×20mmのポリエステル・モダアクリル製のものを使用し、その比重は29kg/m程で1個約1.45g軽量の樹脂製立体網状のものを使用した。
これらを空気管APの途中に風速計を設け、小ゴミ相当の粉体ゴミを空気流に混入して使用開始日から30日間における風速m/s(集塵袋の目詰り状態を表す指標)と、集塵袋に採取された量を試験開始日と30日経過後に集塵袋の重さの差分として計測した。
【0043】
その結果を図19に示している。本発明の実施例1の(1)網体を3枚入れたもの、(2)網体を2枚入れたもの及び(3)対照物のフィルターを40個入れたもの、(4)フィルターを20個入れたものとの比較を示すものである。
この図19から分るように、集塵袋Fの目詰りが少ないものは、風速m/sの低下が少ないもの順で、第1位は網体2枚入りのもの、第2位はフィルター40個入りのもの、第3位は網体3枚入りのもの、第4位はフィルター20個入りのものの順であった。これから本発明の網体2枚入りのものが最も吸引の風速低下が少ないことが分った。
次に、1カ月間のゴミ採取量から判断してゴミ捕捉封止量が高いものは、第1位は本発明の(1)網体を3枚入れたもの、第2位はフィルターを40個入れたもの及び網体を2枚入れたもの、第3位はフィルターを20個入れたものであった。
【0044】
従って、集塵袋が目詰りしにくく、長日数吸引力が高いものでの集塵袋の選択では本発明の網体AMを2枚入れたものが優れている。
次に、集塵袋のゴミ採取量が多いもので選択すれば、本発明の網体AMを3枚入れたものがよいことが分った。
別の試験において、集塵袋には上記フィルターも網体も何も封入しないで空の集塵袋(市販のまま)と集塵袋に前記フィルター20個,40個入れた場合の目詰り状態をその風速でもって計測した。この結果は、上記フィルターを20個封入した場合の40日目の風速の低下が約9%に対し、空の集塵袋の場合約50%であった。これからフィルター20個の場合では空の集塵袋を使用した場合に比べ風速低下が1/5程であり、フィルター20個の方が目詰り防止効果が大きいものであった。又、試験開始後30日目の風速の低下がフィルター20個では33%であったのに対し、本願発明の網体2枚入りの場合では23%であって、本願発明の網体2枚の方が上記フィルター20個に比べて更に10%程の風速低下が少なく、目詰りの効果は網体2枚の方がフィルター20個より優れていること、及び空の集塵袋に比べると更に大きく目詰り効果が高いことを示していた。
【0045】
更に、本発明の網体を屈曲するように集塵袋に詰める方が、対照物の正方形状のフィルター40個,20個を袋内で互に噛み合せるように封入する詰物がある集塵袋の対照物に比べ、本発明の方がその製造が大巾に容易で低製造工数であり、低価に提供できる利点がある。
【0046】
図20には、実施例1の図4において空気管APの空気路途中に大きなゴミ又は大きな異物の通過を阻止する格子31a列の格子板31を外側を低い位置とする斜めに設け、同格子板31の下側延長に空気管APの外側を拡巾した大ゴミ収容室30を設け、空気流にある大きなゴミ又は大きな固形物を格子板31から斜下方へ移動させて収容する大ゴミ収容室30を設けた例である。大ゴミ収容室30の底蓋30aが枢支部30bで枢着されて開閉自在になっていて、これによって収容した大きいゴミを取り出し可能にした例である。この大ゴミ収容室30の空気管APの途中に設ける付加構造は、他の実施例でも同様に設けることができるものである。
【0047】
(実施例2/図21,22,23参照)
図21,22,23に示す実施例2は、家庭用電気掃除機に本発明を実施した例である。
図中、Gは実施例2の空気流中の小ゴミ除去方法を使用した電気掃除機、200は集塵袋・送気ファンを有する電気掃除機本体、210は同電気掃除機本体200に設けた空気室、211は同空気室の吸気口、212は同空気室の排気口、213は前記吸気口に設けた集塵袋取付部、214は同集塵袋取付部213に設けられ、集塵袋Fの集塵袋取付板FKを挿入して集塵袋Fを吸引管230の管端に連通するように接続する集塵袋取付板挿入溝、215は空気室210の集塵袋Fの交換用の開閉可能な蓋体、220はゴミを吸引する吸気口221と車輪250がある吸引部、230は同吸引部220で吸引したゴミ及び空気を送る吸引管、231は同吸引管の上部に設けた掃除機の電気吸引ON,吸引OFF,吸引力調整ボタン等の電気制御部、240は前記吸引管230の上管端に接続されたフレキシブルホース、241は同フレキシブルホースの終端に取付けた挿入管、250は電気掃除機本体200に取付けた車輪、260は空気室210の吸気口211と前記排気口212との間に設けた内蔵の送気ファン、261は排気口212とつながった空気の放出口である。264は挿入管241の管端と集塵袋Fの集塵袋取付板FKとの間の空隙を閉鎖する電気掃除機本体の内壁に固着されたゴムパッキン、265は空気室210の排気口212に設けられたフィルターである。
【0048】
この実施例2では、まず実施例1と同様に空の集塵袋F内に網体AMを2枚屈曲させた状態に封入する。その後、空気室210の蓋体215を開けて、その空気室210内に突出した前記挿入管241の管端の先に設けた集塵袋取付部213の集塵袋取付板挿入溝214に集塵袋Fの集塵袋取付板FKを挿入して、集塵袋Fの内部と前記吸引管230とフレキシブルホース240と吸引部220とを連通させる。
【0049】
この状態で電気制御部231で電源を投入すると、送気ファン260を作動させると空気室210の空気が排気口212,送気ファン260,放出口261を介して排気され、フレキシブルホース240,吸引管230を介して吸引部220に負圧が作用し、床面のゴミ・空気を吸引して集塵袋Fへ吸引して送る。
集塵袋Fへ吸引されて送られたゴミ・空気は集塵袋Fへ入って、屈曲した網体AM内を遊動して、ゴミは網体AMに捕捉されて、ゴミは集塵袋Fの内面吸着することが少なくなり、ゴミは網体AMで捕捉して長時間吸引力の低下なくゴミを吸引し続けることができる。
【0050】
(実施例3/図24~28参照)
図24~28に示す実施例3は、室内のゴミを含んだ空気を吸引して、その空気からゴミを捕捉除去して、ゴミの少ないクリーンな空気にして室内に戻す空気中ゴミ除去装置の例である。本実施例3の空気中ゴミ除去装置は、室内に単独に配置してその周囲の空気のゴミを捕捉して、クリーンにして室内に戻す空気清浄装置として使用できる。又は、空調設備の吸気口の前に配置して、取り込んだ空気から小ゴミを捕捉除去した後のクリーンな空気を空調設備の吸気口に送り込むように使用することもできる。後者の場合、空調設備にゴミ除去機能がない場合又はゴミ除去機能が弱い場合、空調装置はゴミを充分に除去しないで室内を循環させれば、ゴミが室内に送り込まれて室内空気のクリーン度が低くなる。又は、空調設備の空気路の内面にゴミが付着して空気路を汚してクリーンな空気の供給が期待できなくなる。
そのため、本実施例3では空気中のゴミを吸引すると、集塵袋内の網体AMによく付着させて空気中のゴミを除去した空気を空調設備に送り込めば、空調設備から供給する空気はゴミの少ないクリーンな空気を各室内に送ることができる。
【0051】
図中、Gは本発明を使用した実施例3の空気中ゴミ除去装置、50は装置の前面に複数個配置されたラッパ状に拡がった空気吸引するラッパ吸引管、51は同ラッパ吸引管毎に後方に設けられた空気室、52は前記ラッパ吸引管の管を各空気室51に導く連通管、53は各空気室内での連通管の管端に設けた集塵袋取付板FKを挿入して集塵袋Fを取付ける集塵袋取付部であり、前記集塵袋取付板FKには連通管52の空気を空気室51に連通させる開口FOを有している。
そして、各空気室51には排気管54が設けられ、排気管54には空気排出用ラッパ管55が設けられ、更に排気管54の途中には送気ファン56が設けられ、ラッパ吸引管50の吸気口に負圧を発生させ、空気・ゴミを吸引できるようにしている。59は空気中ゴミ除去装置Gの装置のケーシングである。
更に、排気管54の空気路中に光線で活性化された酸化チタン・化学脱臭剤を空気と触れるように配置した殺菌を可能にした除菌消臭室57を設け、この空気路を通る空気を酸化チタンと化学脱臭剤で脱臭,微生物・細菌を殺菌又は除菌して脱臭するようにして排気管54・ラッパ管55から外部へ排出している。
更に、実施例3の空気中ゴミ除去装置Gは昇降装置58の上に取付けられ、必要な高さに配置できるようにしている。
図22は実施例3の空気中ゴミ除去装置Gのラッパ管55からの小ゴミがないクリーンな空気を空調装置(室内機)KUの吸気口KSの位置に向けて吹出す例である。昇降装置58によって実施例3の空気中ゴミ除去装置Gの高さを上下させて、常にクリーンな空気が空調装置の吸気口KSに吸引され易くしている。
尚、図中KUは空調装置(室内機)、KWは空調装置の送風ファン、KSは吸気口、CCは冷媒管、KGは室外機、KAは圧縮器、KFは吸気口KSに設けた風向変向板である。
【0052】
この実施例3では、室内のゴミを含んだ空気流からゴミを除去し、集塵袋Fの網体AMで捕捉して付着させることで吸引した空気流からゴミを除去するとともに、細菌の除菌・脱臭を行ってクリーン度の高い空気を排気管54・ラッパ管55から排出する。
【0053】
図28は空気中の小ゴミを実施例3の空気中ゴミ除去装置Gで捕捉して除去した排気管54の空気に対し、高い大気空気取込管300の空気取込口301から大気のクリーンな空気を取り込んで、大気吸引ファン302によって排気管54の途中のノズルのある外気混入部303に送り込んで、外気によって更にクリーンな空気を排出できるようにしている。このようにクリーンな空気をダンパー304を調整することで一定割合に混入すれば、排気される空気の浄化度は高く、室内に戻しても高い浄化された空気を長い時間送り続けることができる。
この実施例3でも本発明の集塵袋F内の網体AMが空気中の小ゴミをよく除去して、ゴミの少ないクリーンな空気を供給可能にしている。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、工場又は遊技場の金属物の研磨で発生する小ゴミの除去の他に、電気掃除機・空調装置の室内の空気中に浮遊するゴミの除去にも有益である。
【符号の説明】
【0055】
実施例1の小ゴミ除去装置
実施例2の電気掃除機
空気中ゴミ除去装置
m メダル
KD メダル研磨装置
回転盤ブラシによる研磨部
ロールブラシ研磨部
1 搬送路
,2,2,2 ロールブラシ
,3,3,3 回転軸
,4,4,4 ブラシ毛
,5 メダルガイド
11 前端
12 後端
6 外側メダル排出シュート
11,621 前方突出部
12,622 後方突出部
,7 排出シュート
11,721 前端
,8 延伸部
,9,9,9 連動ギア
,9 歯車
ロールブラシ駆動用モータ
歯車
タイミングベルト
10 1次清掃装置
11 回転盤
11 メダル受面
11 回転軸
12 ブラシ毛
13 ケーシング
13 メダル投入口
13 固定壁
13 環状ケーシング部
14 ブラシ毛
15 回動モータ
15 伝動ベルト
16 メダル排出口
18 ブラシ砥石板
18 砥石層
18 開口
18 ブラシ室壁
18 弾性体
18 開口
19 回収シュート
27 メダルガイド板
27 延伸部
30 大ゴミ収容室
30a 底蓋
30b 底蓋の枢支部
31 格子板
31a 格子
50 ラッパ吸引管
51 空気室
52 連通管
53 集塵袋取付部
54 排気管
55 ラッパ管
56 送気ファン
57 除菌脱臭室
58 昇降装置
58a 高さ調整ねじ
59 ケーシング
60 網面
61 蓋体
61a 枢支軸
70 殺虫剤の粒塊
71 殺菌剤の粒塊
72 脱臭剤の粒塊
200 電気掃除機本体
210 空気室
211 吸気口
212 排気口
213 集塵袋取付部
214 集塵袋取付板挿入溝
215 蓋体
220 吸引部
221 吸気口
230 吸引管
231 電気制御部
240 フレキシブルホース
241 挿入管
250 車輪
260 送気ファン
261 放出口
264 ゴムパッキン
265 フィルター
AP 空気管
P 接続管端
B 空気室
BK 吸気口
BO 排気口
BM 集塵袋取付板挿入溝部
BB 移動防止柵
F 集塵袋
FK 集塵袋取付板
FO 開口
BV 蓋体
BV 枢支軸
BV 固定用ねじ
AM 網体
AM1 ネット
AM2 ネット開口
WF 排気用送気ファン
WFP 取付板
WK 風速計
KU 空調装置(室内機)
KW 送風ファン
KS 吸気口
CC 冷媒管
KG 室外機
KA 圧縮器
KF 風向変向板
300 大気空気取込管
301 空気取込口
302 大気吸引ファン
303 外気混入部
304 風量調整用ダンパー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
【手続補正書】
【提出日】2022-06-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を室内空気が絶えず排出されて大気圧より減圧されている開閉蓋付の空気室内に配置し、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、しかも前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記減圧された空気室内の前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態として小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させて集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項2】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を送風ファンで流速を高めて前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を大気下に置き、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、しかも前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものであり、
小ゴミを含んだ空気流は大気下の前記集塵袋内に高い流速で送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態とし、小ゴミが集塵袋内の網体に捕捉させて付着することで小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させ、集塵袋の空気は通気孔から空気を放出して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項3】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を室内空気が絶えず排出されて大気圧より減圧されている開閉蓋付の空気室内に配置し、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mm の面積のものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記減圧された空気室内の前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態として小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させて集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項4】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を送風ファンで流速を高めて前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を大気下に置き、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mm の面積のものであり、
小ゴミを含んだ空気流は大気下の前記集塵袋内に高い流速で送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態とし、小ゴミが集塵袋内の網体に捕捉させて付着することで小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させ、集塵袋の空気は通気孔から空気を放出して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項5】
前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cm の範囲のものである、請求項1~4いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法。
【請求項6】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去装置であって、
前記小ゴミを含んだ空気流を送る空気管と接続された吸気口と,前記小ゴミを除去された空気流を排出する排気口とを有する開閉蓋付の密閉した空気室を設け、前記吸気口から流入した空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた前記空気室内に封入した集塵袋内に送り込む構造とし、同集塵袋の生地の微小通気孔を通過した前記空気室内の空気を前記排気口に連通し、前記排気口に接続した排気管に送り出し、前記排気口又は前記排気管途中に空気室の空気を排出する送気ファンを備えた構造とし、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、しかも前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記空気室内の前記吸気口から流入して前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させ、集塵袋内の網体表面に小ゴミを捕捉して付着した状態とすることで小ゴミが集塵袋の通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項7】
前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cmの範囲のものである、請求項6記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項8】
空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去装置であって、
前記小ゴミを含んだ空気流を送る空気管と接続された吸気口と,前記小ゴミを除去された空気流を排出する排気口とを有する開閉蓋付の密閉した空気室を設け、前記吸気口から流入した空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた前記空気室内に封入した集塵袋内に送り込む構造とし、同集塵袋の生地の微小通気孔を通過した前記空気室内の空気を前記排気口に連通し、前記排気口に接続した排気管に送り出し、前記排気口又は前記排気管途中に空気室の空気を排出する送気ファンを備えた構造とし、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mm の面積のものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記空気室内の前記吸気口から流入して前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させ、集塵袋内の網体表面に小ゴミを捕捉して付着した状態とすることで小ゴミが集塵袋の通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項9】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部へ飛散を少なくするようにした、請求項6~8いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項10】
集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で複数個封止して、集塵袋から排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、請求項6~9いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項11】
空気室の開閉蓋を開くことで、空気室内の未使用の新しいシート状網体を封入した集塵袋を空気室内の吸気口に接続可能とし、及び使用後の小ゴミを捕捉した状態の網体を封止した集塵袋を前記吸気口から分離取り外しが容易に出来る構造とした、請求項6~10いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項12】
前記空気室の吸気口部分又はその空気流の上流位置に大きなゴミ又は大きな異物を空気室の吸気口に進入しないようにする大ゴミフィルター部を設けた、請求項6~11いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項13】
メダルあるいは硬貨を研磨清掃する研磨清掃装置から発生した小ゴミを含んだ空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に送り込み、メダル又は硬貨の洗浄研磨で発生した小ゴミを前記集塵袋内で捕捉して除去するようにした、請求項6~12いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項14】
遊技場・スポーツ施設・音楽芸能開催会館又は人が集まる会場の室内空気を吸引した空気管又はエアダクトの空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に接続して、室内空気に含まれる小ゴミを集塵袋内で除去して吸引した空気を前記排気管を介して大気へ放出又は室内に循環使用するようにした、請求項6~13いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【請求項15】
前記排気管の途中に外気から取り込んだクリーンな空気を混入して、排気管の排気口から排出される空気の汚れを希釈してよりクリーンの状態で排気するようにした、請求項6~14いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を室内空気が絶えず排出されて大気圧より減圧されている開閉蓋付の空気室内に配置し、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、しかも前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記減圧された空気室内の前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態として小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させて集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法
2) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を送風ファンで流速を高めて前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を大気下に置き、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、しかも前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものであり、
小ゴミを含んだ空気流は大気下の前記集塵袋内に高い流速で送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態とし、小ゴミが集塵袋内の網体に捕捉させて付着することで小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させ、集塵袋の空気は通気孔から空気を放出して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法
3) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を室内空気が絶えず排出されて大気圧より減圧されている開閉蓋付の空気室内に配置し、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mm の面積のものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記減圧された空気室内の前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態として小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させて集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法
4) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去方法であって、
小ゴミを含んだ前記空気流を送風ファンで流速を高めて前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた集塵袋内に送り込む構造とするとともに、前記集塵袋を大気下に置き、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mm の面積のものであり、
小ゴミを含んだ空気流は大気下の前記集塵袋内に高い流速で送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させて付着した状態とし、小ゴミが集塵袋内の網体に捕捉させて付着することで小ゴミが通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少させ、集塵袋の空気は通気孔から空気を放出して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去方法
5) 前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cm の範囲のものである、前記1)~4)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去方法
6) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去装置であって、
前記小ゴミを含んだ空気流を送る空気管と接続された吸気口と,前記小ゴミを除去された空気流を排出する排気口とを有する開閉蓋付の密閉した空気室を設け、前記吸気口から流入した空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた前記空気室内に封入した集塵袋内に送り込む構造とし、同集塵袋の生地の微小通気孔を通過した前記空気室内の空気を前記排気口に連通し、前記排気口に接続した排気管に送り出し、前記排気口又は前記排気管途中に空気室の空気を排出する送気ファンを備えた構造とし、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、しかも前記網体の非吸水性のプラスチック繊維の糸としてナイロン糸を使用したものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記空気室内の前記吸気口から流入して前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させ、集塵袋内の網体表面に小ゴミを捕捉して付着した状態とすることで小ゴミが集塵袋の通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去装置
7) 前記網体の単位広さに対する重さが0.09~0.18g/cmの範囲のものである、前記6)記載の空気流中の小ゴミ除去装置
8) 空気流中に小径あるいは細径の紙片・ゴミ・金属・鉱物・プラスチック・ガラス・炭・木屑又は砂の微粒子・脂又は油を含んだ汚れあるいはダニ・ノミ等の微小生物の小ゴミを含んだ空気流からこれら小ゴミを捕捉除去して空気のみを通過させるようにした、空気流中の小ゴミ除去装置であって、
前記小ゴミを含んだ空気流を送る空気管と接続された吸気口と,前記小ゴミを除去された空気流を排出する排気口とを有する開閉蓋付の密閉した空気室を設け、前記吸気口から流入した空気流を前記小ゴミを通過させず空気の通過を許容する微小通気孔を多数有する生地でできた前記空気室内に封入した集塵袋内に送り込む構造とし、同集塵袋の生地の微小通気孔を通過した前記空気室内の空気を前記排気口に連通し、前記排気口に接続した排気管に送り出し、前記排気口又は前記排気管途中に空気室の空気を排出する送気ファンを備えた構造とし、
しかも、前記集塵袋内に非吸水性のプラスチック繊維の横糸と縦糸とを経編又は緯編に編んだ編物あるいは横糸と縦糸とを織った織物でもって製作された薄い可撓性のシートあるいは表面に小面積のネット開口を多数形成した非吸水性で可撓性のシート状ネットの網体を、種々方向に折り込んでランダムに屈曲させた状態で1枚又は複数枚封入した構造とし、前記シート状ネットがナイロン製のネットで且つそのネット開口が4~20mm の面積のものであり、
小ゴミを含んだ空気流は前記空気室内の前記吸気口から流入して前記集塵袋内に送られ、同集塵袋内でランダムに屈曲したシート状網体の空隙を空気流が遊動する間に小ゴミを前記シート状の網体表面に捕捉させ、集塵袋内の網体表面に小ゴミを捕捉して付着した状態とすることで小ゴミが集塵袋の通気孔に吸着されて通気孔を閉鎖することを減少して集塵袋を長時間使用可能とする、空気流中の小ゴミ除去装置
9) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて対向した網体対面間に固形又はゲル状で薬効成分が昇華又は気化する殺虫剤・除虫剤・殺菌剤又は除菌剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で多数個封止して、集塵袋内で捕捉封止されたノミ・ダニ等の微小生物又は細菌を殺虫・殺菌又は弱らせて、集塵袋から外部へ移動するのを抑えて虫・細菌が集塵袋内から外部へ飛散を少なくするようにした、前記6)~8)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
10) 集塵袋内にランダムに屈曲させた状態の網体の屈曲されて折り返し対向面間に固形又はゲル状の脱臭剤又は芳香剤を網体の網目を通過できない寸法の粒塊状態で複数個封止して、集塵袋から排出される空気の臭気を脱気して又は排気空気に芳香性を与えて外部へ排気するようにした、前記6)~9)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
11) 空気室の開閉蓋を開くことで、空気室内の未使用の新しいシート状網体を封入した集塵袋を空気室内の吸気口に接続可能とし、及び使用後の小ゴミを捕捉した状態の網体を封止した集塵袋を前記吸気口から分離取り外しが容易に出来る構造とした、前記6)~10)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
12) 前記空気室の吸気口部分又はその空気流の上流位置に大きなゴミ又は大きな異物を空気室の吸気口に進入しないようにする大ゴミフィルター部を設けた、前記6)~11)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
13) メダルあるいは硬貨を研磨清掃する研磨清掃装置から発生した小ゴミを含んだ空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に送り込み、メダル又は硬貨の洗浄研磨で発生した小ゴミを前記集塵袋内で捕捉して除去するようにした、前記6)~12)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
14) 遊技場・スポーツ施設・音楽芸能開催会館又は人が集まる会場の室内空気を吸引した空気管又はエアダクトの空気流を前記空気室の前記吸気口を介して集塵袋に接続して、室内空気に含まれる小ゴミを集塵袋内で除去して吸引した空気を前記排気管を介して大気へ放出又は室内に循環使用するようにした、前記6)~13)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
15) 前記排気管の途中に外気から取り込んだクリーンな空気を混入して、排気管の排気口から排出される空気の汚れを希釈してよりクリーンの状態で排気するようにした、前記6)~14)いずれか記載の空気流中の小ゴミ除去装置
にある。